JP5105911B2 - シート穿孔装置 - Google Patents

シート穿孔装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5105911B2
JP5105911B2 JP2007060841A JP2007060841A JP5105911B2 JP 5105911 B2 JP5105911 B2 JP 5105911B2 JP 2007060841 A JP2007060841 A JP 2007060841A JP 2007060841 A JP2007060841 A JP 2007060841A JP 5105911 B2 JP5105911 B2 JP 5105911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
sheet
cam
punch member
dead center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007060841A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008207313A (ja
JP2008207313A5 (ja
Inventor
健次 馬場
Original Assignee
株式会社セーコウ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=39784055&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP5105911(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority to JP2007060841A priority Critical patent/JP5105911B2/ja
Application filed by 株式会社セーコウ filed Critical 株式会社セーコウ
Priority to US11/727,940 priority patent/US7823494B2/en
Publication of JP2008207313A publication Critical patent/JP2008207313A/ja
Priority to US12/923,464 priority patent/US8291802B2/en
Publication of JP2008207313A5 publication Critical patent/JP2008207313A5/ja
Priority to US13/483,821 priority patent/US8770079B2/en
Priority to US13/483,769 priority patent/US8770078B2/en
Publication of JP5105911B2 publication Critical patent/JP5105911B2/ja
Application granted granted Critical
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、例えば複写機、印刷機、プリンタなどの画像形成装置から搬出されるシートにパンチ穴を穿孔する穿孔装置及びこの穿孔装置を備えた画像形成装置などの後処理装置に関する。
一般に、紙などのシートにファイリング用のパンチ穴を穿孔する穿孔装置は事務機器として数枚のシートにパンチ部材を手動で押下して穿孔するものと、印刷機、複写機などから搬出されたシートに自動的に穿孔するものが知られている。前者はシートを挟んでフレーム部材に円柱状のパンチ部材を上下動自在に配置し、これを操作レバーで押し下げてシートを貫通させる装置として広く知られている。一方後者は順次搬出されるシートを所定の処理位置にセットし、これにパンチ部材を駆動モータで押下して穴あけする装置として種々の装置に組み込まれて使用されている。そしてこれらの装置ではシートに所定間隔で2個所、3個所若しくは4個所に同時に穿孔処理し、これらの穴数および穴間隔は統一した規格に設定されている。
そこで従来、後者の装置としては例えば特許文献1に開示されている構造が知られている。同文献にはシートを挟んでセットする上部フレームと下部フレームが所定間隔で配置され、この上部フレームに複数のパンチ部材を上下動自在に支持し、下部フレームにはパンチ部材と適合するダイ(刃受孔)が形成されている。そしてこの複数のパンチ部材を駆動モータで穿孔方向に作動してシートの所定位置に穿孔する装置が開示されている。そこで複数のパンチ部材を規格に応じて例えば2穴パンチ、3穴パンチなど選択的に作動し、またこの選択された複数のパンチ部材を時間的に遅らせて作動することによって駆動モータの負荷トルクを軽減させている。
この為、上記複数のパンチ部材はカム手段を介して駆動モータに連結している。上記特許文献1には各パンチ部材に設けたフォロアピンを逆V字状のカム溝を有するスライドカムに係合し、このスライドカムを上部フレームに沿って移動自在に支持し、スライドカムの一部に一体形成したラック歯車に駆動モータのピニオンを連結している。また、特許文献2には上述と同様に構成した各パンチ部材に偏心カムを連結し、この偏心カムを上部フレームに平行に配置した駆動軸に取付け、この駆動軸を駆動モータに連結している。そして各パンチ部材の偏心カムは駆動軸の回転角度に応じて選択的にシートを穿孔し、同様に選択された複数のパンチ部材の作動に時間差を持たせて孔開けタイミングを異ならせている。
上記特許文献1及び2の装置は、いずれもパンチ部材は穿孔方向のスラスト力をV字状カム或いは偏心カムから受けてラジアル方向に回転することなくスラスト方向の上死点から下死点に移動する過程でシートに孔開けする構造が開示されている。
特開2001−9791号公報(図6乃至図8) 特開2001−26370号公報(図5)
上述のようにパンチ部材を穿孔動作する際に従来は、前掲特許文献1のように駆動モータに連結したスライドカムなどのスライド伝動部材を設け、この伝動部材を所定ストロークで往復動させる際にパンチ部材を上死点から下死点に移動している。或いは前掲特許文献2のように偏心カムなどの回転伝動部材を設け、この伝動部材を回転する際にパンチ部材に穿孔動作を実行させている。いずれの構成にあっても伝動部材は予め設定したホームポジションから駆動モータを所定量回転することによってパンチ部材に穿孔動作を実行させている。
そこで本発明者はパンチ部材を回転させながらシートに穿孔するとの着想に至った。このようにパンチ部材を回転させながら穿孔方向に移動することによって厚紙シートから薄紙シートまで穿孔することが可能となる。
本発明は、簡単な構造で厚紙シートから薄紙シートまで穿孔することが可能なシート穿孔装置の提供をその課題としている。
本発明にあって往復伝動部材とは所定ストロークで往復直線動又は往復回転動するスラ
イドカム、ラック歯車、タイミングベルト、偏心カム、回転摩擦車などの伝動部材を云う
。そこで本発明は、上述の課題を達成するため以下の構成を採用する。
ベースフレームに上死点と下死点との間で上下動可能に支持された複数のパンチ部材と、前記パンチ部材を穿孔方向に上下動する駆動モータと、前記駆動モータの回転運動を前記パンチ部材に伝達する伝動手段と、前記駆動モータを制御する駆動制御手段とを備える
そして上記伝動手段は、第1、第2のポジション間を往復直線動又は往復回転動する往復伝動部材と、前記各パンチ部材に設けられ前記往復伝動部材の往復動をパンチ部材に回転動として伝達する受動歯車と、前記各パンチ部材に設けられ穿孔方向に所定角度で傾斜したカム面を有する円筒カムと、前記ベースフレームに設けられ、前記カム面と係合するカムピンとで構成する。
記カム面は前記往復伝動部材が第1、第2のポジション間を移動する動作で前記パンチ部材を回転しながら上死点から下死点に移動した後上死点に復帰させるように傾斜カム面で構成し、上記駆動制御手段は、上記駆動モータを正逆転して前記第1、第2のポジション間で前記往復伝動部材を往復動させ、前記パンチ部材と受動歯車と円筒カムを回転させながら穿孔方向に往復動する。
本発明は、駆動モータの回転力をパンチ部材に回転動として伝達し、このパンチ部材の回転を、このパンチ部材を回転させながら穿孔方向運動に変換するカム手段を設けたものであるから、パンチ部材の回転で厚紙シートから薄紙シートまで穿孔することが可能である。
これと共に、本発明は、駆動モータの回転運動を所定ストロークで往復直線動又は往復回転動する往復伝動部材に伝達し、この往復伝動部材の往復動を歯車でパンチ部材に回転動として伝達し、パンチ部材と受動歯車と円筒カムを一体に回転させながら穿孔方向に移動させるという斬新な穿孔機構を提供するものである。
そして被穿孔シートの紙厚さ及び/又は材質はコントロールパネルなどの入力手段、或いは紙厚さ検出センサなどの識別情報から駆動モータの回転制御量を設定するように構成することにより簡単な構成で安価に提供することが出来るなど本発明は顕著な効果を奏する。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わる穿孔装置Aの全体構成を示す説明図であり、図2(a)はその要部の断面図であり、(b)は変形例を示す。図3(a)(b)は傾斜カムの形状説明図である。図4は図1の装置に於ける穿孔状態を示す動作状態説明図である。
[第1実施形態]
図1に示す穿孔装置Aは4つのパンチ部材で被穿孔シートに2穴又は4穴の穿孔を施す装置を示し、このパンチ部材を所定ストロークで往復動するスライド部材のラックで穿孔動作させる構成を示す。また図示のものは各パンチ部材40a、40b、40c、40dが上死点から下死点にラジアル方向に回転しながらスラスト方向(穿孔方向)に穿孔動作する装置を示している。以下その構成について説明する。
図1に示すようにこの装置は上部フレーム(ベースフレーム)30と、下部フレーム(ダイプレート)35とで構成されている。この上部フレーム30と下部フレーム35は被穿孔シートS(以下単に「シート」という)をセットする間隔Sdを隔てて上下に対向するように配置され、その長さ寸法はシートの幅方向長さより大きく形成されている。そして上部フレーム30には所定の規格(ファイル穴規格)に応じた間隔で第1パンチ部材40a、第2パンチ部材40b、第3パンチ部材40c、第4パンチ部材40dが上下動自在に軸支持されている。また下部フレーム35には各パンチ部材に対向する位置に刃受け孔38が設けられている。
上記各パンチ部材40は通常の円柱形状に構成され、その先端に穿孔刃41が設けられている。この第1乃至第4のパンチ部材40a〜40dは同一構造で構成されているのでその1つについて説明する。上記上部フレーム30は図2(a)に示すように断面コ字状のチャンネル部材で構成され、上下に対向する上ガイド(上ガイド壁;以下同様)31と下ガイド(下ガイド壁;以下同様)32にガイド孔31a、32aが設けられている。パンチ部材40はこのカイド孔31aに上軸部42aが、ガイド孔32aに下軸部42bが嵌合支持されている。従ってパンチ部材40は上部フレーム30に図2(a)上下方向(穿孔方向)に摺動自在に支持されている。
また、上記下部フレーム35には穿孔刃41に適合する刃受孔38が設けられている。この刃受孔38の口径Dは穿孔刃41の口径dに対し少許の間隙(ギャップ)を形成するようにD=d+α(αはギャップ)の関係にしてある。一方パンチ部材40には鍔状段差部43が設けてある。このギャップ形成については後述する。上記下部フレーム35は上部フレーム30に前述の間隙Sdを形成して固定ネジ39で一体に取り付けてあり、この上部フレーム30,下部フレーム35でユニット化されている。
そこで前記パンチ部材40にはカム手段(図示のものは円筒カム44)が一体に設けてあり、この円筒カム44の外周には傾斜カム面45θを有するカム溝45が形成してある。
この円筒カム44で構成したカム手段は後述するようにパンチ部材40に作用する駆動力をスラスト方向とラジアル方向に運動変換する運動変換手段を構成している。
一方前記上部フレーム30にはこのカム溝45と係合するカムフォロア部材(カムピン:以下同様)33が固定してある。
図示のカムピン33は、台座部33aとガイド軸部33bとカム係合部(カムピン)33cとを備え、前記ガイド孔31a、32aと所定の位置関係となるように上部フレーム30に形成した取付け孔に嵌合し台座部33aをビスなどで固定する。そしてガイド軸部33bは後述するスライド部材50をガイドし、カムピン33cは前記カム溝45と係合するピン形状に構成されている。
従ってパンチ部材40は上部フレーム30に上下摺動自在に支持され、これに設けたカムピン33cにカム溝45が係合保持される。このカムピン33cがカムフォロアを構成している。
また、上記パンチ部材40には受動歯車46が一体に取り付けられている。この受動歯車46は後述する伝動手段(ラック歯車51)に歯合され、駆動モータMに連結されている。このように構成されたパンチ部材40は、穿孔刃41及び上下軸部42a、42bを例えばSUS系鋼材のような研磨性の良い素材で構成する。この他鉄系金属或いはセラミックなどで形成しても良い。また、円筒カム44と受動歯車46とはPOM(ジュラコン樹脂)などの合成樹脂で成形することが加工性、静音性などから好ましが、特にその材質を特定するものではない。そしてパンチ部材40の穿孔刃41と円筒カム44と受動歯車46とを一体化する。この一体化はこれらの三者を一体的に回転させる為であり、成型時にインサート成形によって一体化するか或いは固定ビス、接着剤などで固定する。例えばパンチ部材40の軸部を断面非円形(角軸、Dカット軸など)に形成し、これに例えば樹脂で一体成形した円筒カム44と受動歯車46とを圧入して必要に応じて固定ビス、接着剤などで固定する。尚上記円筒カム44に形成したカム溝45の形状については後述する。
また上記パンチ部材40の先端に設けられた穿孔刃41の形状は先端面が断面U字状、V字状など波状にカットされ、シートSと当接する端面は凹凸形状に形成されている。これはシートSを貫通する穿孔刃41を先鋭状に形成するのと同時にパンチ部材40をラジアル方向に回転させながら穿孔する際の剪断力を大きくするためである。更に穿孔刃41の形状は先端が先鋭状に尖った斜裁形状に構成することによって更に穿孔時の剪断作用を大きくすることが出来る。
次に上部フレーム30にはスライド部材50が図1左右方向に移動自在に組み込まれる。このスライド部材50にはラック歯車51が形成され、このラック歯車51は上述のように上部フレーム30に複数(図示のものは4個所)配置されたパンチ部材40a〜40dの各受動歯車46と噛合するようになっている。
そしてスライド部材50はその上下方向を前記カムフォロア部材33のガイド軸部33bと下ガイド32との間に規制され、またその前後方向を上部フレーム30の背面(背面壁)と各受動歯車46との間に規制され(図2(a)参照)、図1左右方向に移動(摺動)自在に支持されている。
これによって各パンチ部材40a〜40dの受動歯車46とスライド部材50のラック歯車51とが噛合され、スライド部材50の移動量に応じて各パンチ部材40a〜40dは所定の角度関係(後述の位相差)でそれぞれ回転されることとなる。
上記スライド部材50には駆動モータMが次のように連結されている。前記上部フレーム30にはブラケット53で駆動モータMが取り付けてあり、その回転軸は減速歯車を介して駆動歯車G1に連結されている。そしてこの駆動歯車G1がスライド部材50のラック歯車51に歯合してある。従って駆動モータMの正逆転でスライド部材50は図1左右方向に移動することとなる。尚図示54はモータの回転軸に設けたエンコーダであり、Seはこれを検出するエンコードセンサである。
また、上記スライド部材50にはその位置を検出するポジションセンサが配置されている。図6(a)、(b)に示すようにスライド部材50には第1センサフラグ55(55a、55b、55c)と、第2センサフラグ56が設けてあり、第1センサフラグ55a〜55cを第1ポジションセンサSp1が、第2センサフラグ56を第2ポジションセンサSp2と第3ポジションセンサSp3がそれぞれ位置検出するようになっている。この各ポジションセンサSp1〜Sp3については後述する。
次に上述のように構成されたパンチ部材40のカム溝45について説明する。前述のように各パンチ部材40a〜40dに設けられた円筒カム44には図3(a)(b)に示すようなカム溝45が設けられている。図示のものはシートSにパンチ穴を2穴と4穴いずれかを選択して穿孔する構造にしてある。この関係で第1パンチ部材40aと第4パンチ部材40dの各円筒カム44の外周に同一形状のカム溝45a、45dが、第2パンチ部材40bと第3パンチ部材40cの円筒カム44の外周には同一形状のカム溝45b、45cが形成してある。
上記各カム溝45a〜45dには穿孔方向に(図3(a)上下方向)に対し所定角度(θ)傾斜した傾斜カム面45θが設けられ、第1,第4カム溝45a、45dには1個所、第2,第3カム溝45b、45cには2個所に傾斜カム面45θが形成されている(図3(b)参照)。そして第1,第4カム溝45a、45dの傾斜カム面45θと第2,第3カム溝45b、45cの1つの傾斜カム面45θはそれぞれ円筒カム44の同一角度位置(第1角度位置)に配置され、この第1角度位置でシートSに4穴開けする。
また第2,第3カム溝45b、45cの他の傾斜カム面45θは円筒カム44の上記第1角度位置と異なる角度位置(第2角度位置)で同一角度位置に形成され、この第2角度位置ではシートに2穴開けする。この第2角度位置では第1,第4カム溝45a、45dは円筒カム44の外周方向に水平な直線溝で形成されている。従って前述のように上部フレーム30に固定されたリードピン33cと係合している第1乃至第4カム溝45a〜45dは上記第1角度位置では第1乃至第4パンチ部材40a〜40dがシートSに4穴穿孔し、上記第2角度位置では第2、第3パンチ部材40b、40cがシートSに2穴穿孔することとなる。
また上記各円筒カム44は所定角度ずつ位相差を有するように上部フレーム30に取り付けられ、同時孔開けする際に各パンチ部材40a〜40dの孔開けタイミングを異ならせている。つまり図1に示すように4穴開けの時、各パンチ部材40a〜40dは、第1パンチ部材40a、第2パンチ部材40b、第3パンチ部材40c、第4パンチ部材40dの順に時間差(カム溝の変移差)を持って孔開けタイミングをズラしている。2穴開けの時も同様に第2パンチ部材40b、第3パンチ部材40cの順に位相差を持たせている。このような位相差は装置組み立て時に各パンチ部材40a〜40dの受動歯車46を前述のスライド部材50のラック歯車51と歯合する際にカム溝45a〜45dの位置を所定角度ずつズラせることによって孔開けタイミングを異ならせるようにする。
以上パンチ穴を2穴,4穴にする場合について説明したが、前述のパンチ部材40の配置間隔及び配置数を変更することにより3穴打ち、或いは中央の間隔を異ならせてシート上下に4穴穿孔することも可能であることは勿論である。また、図1の装置で円筒カム44にはその外周全域にカム溝45を形成したが、これは傾斜カム面45θの部分のみに形成し、このカム部分でパンチ部材40を往復動する構成であっても良い。更に本発明にあって穿孔刃41の端面形状をU字、V字状にカットする場合を示したがこれは半裁円形状であっても良い。
次に上述のパンチ部材40の動作制御について説明する。まず第1〜第4パンチ部材40a〜40dの穿孔動作を図3(b)に基づいて説明する。同図は前述の円筒カム44を平面に展開したカム線図を示し、第2第3パンチ部材45b、45cには2つの傾斜カム面45θが形成してあり、第1第4パンチ部材40a、40dには1つの傾斜カム面45θが形成されている。そして全てのパンチ部材45a〜45dには同一個所(正確には少許の位相差を有する)に傾斜カム面θが形成されている。そこで図3(b)に図示する位置にホームポジションHP1、HP2、HP3が設定され、第1ホームポジションHP1と第2ホームポジションHP2間でスライド部材50を往復動すると被穿孔シートには4穴の穿孔が施され、第2ホームポジションHP2と第3ホームポジションHP3間でスライド部材50を往復動すると被穿孔シートには2穴の穿孔が施されるように構成されている。
そこで前述のスライド部材50には図6に示すように第1センサフラグ55と第2センサフラグ56が設けてあり、第センサフラグ55には3つのフラグ55a、55b、55cが設けてあり、第2センサラグ56には1つのフラグが設けてある。そして第1センサフラグ55を検出する第1ポジションセンサSp1と、第2センサフラグ56を検出する2つのポジションセンサ(第2ポジションセンサSp2、第3ポジションセンサSp3)が設けられている。また駆動モータMにはエンコーダ54とエンコードセンサSeが配置されている。
そして上記第1センサフラグ55は前述のスライド部材50の第1、第2、第3のホームポジションを検出する位置に配置されている。また第2センサフラグ56はパンチ動作の状態を検出する位置でスライド部材50に配置されている。これらのセンサの検出状態を図7に従って説明する。同図(a)の状態でSp1「ON」Sp2「OFF」Sp3「ON」となり、スライド部材50が左限位置に位置する状態を検知する。このセンサの検知状態で4穴孔開け時のホームポジションHP1(動作開始&終了位置)を検出する。つまり駆動モータMでスライド部材50同図左側に移動しているときにはこの位置検出で左限位置を検知して駆動モータMを停止する。またスライド部材50が同図右側に移動しているときにはこの位置検出で4穴孔開け時のホームポジションHP1(動作開始&終了位置)を検知し、この位置を基準に駆動モータMの回転量を制御する。
次に同図(b)の状態ではSp1「OFF」、Sp2「ON」、Sp3「ON」となり、4穴孔開け動作位置を検出する。つまりこの状態で前記パンチ部材40a〜40dはシートSへの穿孔動作を実行している。そして図7(c)に示す状態でSp1「ON」、Sp2「ON」、Sp3「OFF」となり、前記第2ホームポジションHP2を検出する。この状態では4穴孔開け動作を終了している。そしてこの位置を基準にスライド部材50を図7左側に移動すると4穴孔開け動作に移行し、同図右側に移動すると2穴孔開け動作に移行する。
次に図7(d)のSp1「OFF」、Sp2「OFF」、Sp3「OFF」のとき2穴孔開け動作位置を検出する。この状態で前記パンチ部材40b、40cはシートSへの穿孔動作を実行している。そして同図(e)のSp1「ON」Sp2「OFF」Sp3「OFF」のとき第3ホームポジションHP3(2穴孔開け動作の終了位置)を検出する。つまり、2穴孔開けのときには、この状態検出で駆動モータMを停止した後、その回転を逆転する。
上述のように第1、第2ホームポジション間をスライド部材50が往復動する過程で4穴孔開けが実行され、第2、第3ホームポジション間をスライド部材50が往復動する過程で2穴孔開けが実行されるようになっている。尚前述の駆動モータMに設けたエンコーダ54は駆動モータMの回転軸の回転方向とジャムなどでパンチ部材が異常停止する状態を検出する。駆動モータMの制御については後述する。
[第2実施形態]
次に図1の装置と異なる実施形態について図8に従って説明する。図1に示す装置は所定ストロークで往復動するスライド部材50のラック歯車51でパンチ部材40を上死点から下死点に移動する(穿孔動作する)場合を示したが、図8に示すものは回転伝動部材の回転でパンチ部材を穿孔動作させる場合を示す。図1のものと同一の構成については同一番号を付して説明を省略する。
そこで上部フレーム30と下部フレーム35は図1のものと同様に構成し、両者を結合してユニット化されている。上部フレーム30には駆動モータMと、この駆動モータMに連結された駆動回転軸(回転伝動部材;以下同様)60が図8(a)のように配置されている。また上部フレーム30には前述のものと同様に上ガイド31と下ガイド32が設けられ、この上下ガイド31、32のガイド孔31a、32aにパンチ部材40が上下摺動自在に嵌合支持されている。パンチ部材40は適宜複数個所に配置され、図示のものは前述と同様4個所に第1乃至第4パンチ部材40a、40b、40c、40dが所定間隔で配置されている。この各パンチ部材40a〜40dには、その軸部にリードピン65が一体に形成されている。一方上部フレーム30には円筒カム66が固定され、この円筒カム66には傾斜カム面67θを有するカム溝67が設けられ、上記リードピン65はこのカム溝67に係合している。傾斜カム面67θは穿孔方向(図8上下方向)と所定角度(θ)で傾斜している。
上記円筒カム66は例えば合成樹脂で前述と同様に形成され、パンチ部材40はSUS系鋼材等で形成し、その先端には穿孔刃41が形成されている。またパンチ部材40にはその軸部に鍔状フランジ68が設けられ、この鍔状フランジ68と上記円筒カム66との間に復帰スプリング69が配置されている。そこで上記駆動回転軸60には偏心カム61が図8(a)のように取り付けられている。第1パンチ部材40aと対向する位置に第1偏心カム61a、第2パンチ部材40bの対向位置に第2偏心カム61b、同様に第3偏心カム61c、第4偏心カム61dが配置されている。
そして第1,第4偏心カム61a、61dには1個所に第1カム面61Xが、第2,第4偏心カム61b、61cには2個所に第1カム面61Xと第2カム面61Yがそれぞれ形成してある。そして各偏心カム61a〜61dは駆動回転軸60に第1カム面61Xが略々同時に第1乃至第4パンチ部材40a〜40dの頭部に係合し、詳細には第1パンチ部材40a、第2パンチ部材40b、第3パンチ部材40c、第4パンチ部材40dの順に少許の時間差(角度差)を持って係合するようになっている。
そこで駆動回転軸60を第1カム面61Xの位置で所定角度回転すると第1乃至第4パンチ部材40a〜40dが穿孔方向に移動し、シートSに4穴の穿孔を施す。また第2カム面61Yの位置で所定角度回転すると第2、第3パンチ部材40b,40cがシートSに2穴の穿孔を施す。この穿孔後には各パンチ部材40a〜40dは復帰スプリング69で原位置に復帰する。尚図示しないが駆動モータMには図1の装置と同様にエンコーダとエンコードセンサが配置され、駆動回転軸60のホームポジションにはポジションセンサ(後述)が配置される。従って図1の装置と同様に駆動モータMの回転制御によって偏心カム61の角度制御で2穴穿孔と、4穴穿孔が選択され、各パンチ部材40a〜40dでシートの所定位置にパンチ穴が穿孔されることとなる。
上記各パンチ部材40a〜40dの動作を図8(b)に従って説明すると、パンチ部材40は上死点aから傾斜カム面67θに沿って反時計方向に回転しながら穿孔開始点a’に移動してシートに接する。そして同方向に回転しながらシートを貫通し穿孔終了点bに移動し、次いで下死点cに移動する。次に前記偏心カム61が更に回転するとパンチ部材40は復帰スプリング69によって下死点cから上死点a方向に移動(上昇)する。このときパンチ部材40は傾斜カム面67θに沿って時計方向に回転しながら上記穿孔終了点bに戻り、更に穿孔開始点a’に戻り、最後に上死点aに復帰する。このように上死点aと下死点cとの間で往復動する際にパンチ部材40はその往路と復路ではラジアル回転方向が反転する。このため穿孔刃41に付着した屑紙片80は正逆方向の回転力を受けて遠心力で刃先から分離し、四方八方に振り飛ばされることとなり、下部フレーム35に図2と同様に配置された屑ボックス81に略々均等に堆積収納される。
尚、図9(c)に示すように駆動回転軸60にはその回転位置を検出するセンサフラグ57a、57bが設けてあり、このセンサフラグ57を検出するポジションセンサSp4、Sp5が対角線上に対向配置されている。そしてフラグ57を第1ポジションセンサSp4が検出(ON)する位置を駆動回転軸60のホームポジションに設定してある。そこで駆動回転軸60を同図時計方向(CW)に回転すると被穿孔シートには4穴の穿孔が施され、この回転軸60を第2ポジションセンサSp5が検出すると4穴穿孔の動作終了を検知し、駆動モータMを停止する。そして駆動モータMを逆転して回転軸60を反時計方向に回転すると後続する被穿孔シートに4穴の穿孔を施す穿孔動作を実行する。
一方2穴穿孔のときには前記第1ポジションセンサSp4がフラグを検出した位置から駆動回転軸60を反時計方向(CCW)に回転すると被穿孔シートには2穴の穿孔が施され、その動作終了を第2ポジションセンサSp5で検出する。次いで回転軸60を時計方向に回転すると後続する被穿孔シートSには2穴の穿孔が施される。
[第3実施形態]
次に図10に示す上述の第1、第2実施形態と異なる第3実施形態について説明する。パンチ部材40の構成は前述の第1、第2の実施形態と同一であるので同一符号を付して説明を省略する。そこで図10に示すものは前記駆動カム(偏心カム)61に代えて、所定ストロークで往復動する往復伝動部材をスライドカム82で構成する場合を示す。図1と同様に装備した駆動モータMに連結されたスライドカム82にはV字状溝カム83が形成され、このV字状溝カム83は穿孔方向に所定角度で傾斜した傾斜カム面83aを備えている。そしてこのV字状溝カム83に係合するカムフォロアーピン83pがパンチ部材40に嵌合したキャップ部材84に植設してある。そしてキャップ部材84はパンチ部材40の上端部に回動可能にピボット支持してある。その他の構成は図1と同一である。
このような構成に於いてスライドカム82を図示左右方向に所定ストロークで往復動すると、V字状溝カム83の傾斜カム面83aがフォロアピン83pを上死点aから下死点cに向けてスラスト方向に押下する。このスラスト力を受けてパンチ部材40は傾斜カム面67θに沿ってラジアル方向に回転しながら上死点aから下死点cに移動する。そして上記V字状溝カム83の傾斜方向が反転するとパンチ部材40は復帰スプリング69で下死点cから上死点aに復帰する。かかる過程でパンチ部材40は図8のものと同様に上死点aから下死点cには反時計方向に回転しながらシートを穿孔し、下死点cから上死点aに復帰するときには時計方向に回転方向を反転させる。このとき穿孔刃41に付着とした屑紙片80は四方八方に振り飛ばされることとなる。
尚図10に示す装置にはスライドカム82の位置を検出するセンサフラグとポジションセンサとが図1の装置と同一の構成で配置してあり、このスライドカム82には図1の装置と同様に駆動モータM(図示せず)に連結してある。従って2穴、4穴の穿孔動作は図1の装置と同一の構成で制御される。
[第4実施形態]
上述の第1〜第3実施形態と異なる第4実施例について図20に基づいて説明する。
パンチ部材40の構成は、第1〜第3実施例と同一であるので同一符号を付して説明を省略する。図20に示すものはリンクギアに連結されたラックの往復動によって穿孔動作を行う構成を示す。リンクギア100の駆動回転軸101には駆動モータMの回転軸が連結されている。そしてこのリンクギア100にはピン105が植設され、ラック102に形成されたスリット103と係合するように構成されている。従って駆動回転軸101の時計方向回転及び反時計方向回転でラック102は図20上下方向(パンチ列の方向)に所定ストロークで往復動することとなる。
そこで図20(b)に示すようにリンクギア100をホームポジションHPから時計方向に回転するとピン105は同図a方向に回転し、ラック102を同図右側に移動させる。このラック102の移動によりラック102と噛合するパンチ部材40が回転され、被穿孔シートに4穴の穿孔が施される。さらに同図b方向にピン105が回転するとパンチ部材40は上死点に復帰する。一方、駆動回転軸101を反時計方向に回転するとピン105が図示c方向に回転することとなり、ラック102を同図左側に移動させる。すると被穿孔シートには2穴の穿孔が施され、次いでピン105を図示d方向に回転させるとパンチ部材40はホームポジションに復帰する。
[駆動制御手段の構成]
本発明は上述の第1、第2、第3、各実施形態に於けるパンチ部材の駆動制御を次のように構成したことを特徴としている。前述のパンチ部材はいずれも駆動モータMで穿孔動作を実行するように構成され、この駆動モータの回転力は伝動部材DL(第1実施形態の「スライド部材50」、第2実施形態の「駆動回転軸60」、第3実施形態の「スライドカム82」)で上死点から下死点に移動する過程でシートに穿孔処理を施す。そしてこれらの伝動部材は第1第2のホームポジション間を往復動する際に2穴又は4穴の穿孔を施すようになっている。
[パンチ部材のホームポジションにおける位置制御]
上述の第1、第2、第3の各実施形態に於けるパンチ部材40のホームポジションHPにおける位置制御は次のように構成する。駆動モータMは直流モータで構成され、このモータの端子間に抵抗器を有する短絡回路を結線する。この電気ブレーキ(ダイナミックブレーキ)によってモータの回転エネルギーを熱消費させてモータを速やかに停止させる。そこでパンチ部材40に穿孔動作を行わせる伝動部材(スライド部材)50は駆動モータMを回転制御する駆動制御手段DSでコントロールされる。この駆動制御手段DSは図示しないが例えば後述する後処理装置Cの制御CPUで構成され駆動モータMを回転制御してパンチ部材40に穿孔動作を実行させる。
そこでパンチ部材40を所定のホームポジションHPに停止するときシートの紙厚さ及びその材質によって穿孔負荷が異なる。このためパンチ部材40をホームポジションHPの正確な位置に停止するにはブレーキ手段が必要となる。このブレーキ手段は「メカニカルブレーキ手段」か「電気ブレーキ手段」で構成される。以下このブレーキ手段について説明する。
[パンチ部材をホームポジションに停止させるメカニカルブレーキの構成]
図18及び図19に示すように前述のスライド部材50(82)にホームポジションHPでその移動負荷を増大するブレーキシュー部材90を設ける。スライド部材(前述の50又は82)は前述したように第1、第2、第3のホームポジションHP1、HP2、HP3で停止する。このホームポジションHP1〜HP3に凹溝Na、Nb、Ncが形成してある。そして装置フレーム30にはブレーキシュー部材90が付勢スプリング91で常時スライド部材50(82)に係合するように配置してある。このブレーキシュー部材90は合成樹脂、ゴム質材などの高摩擦係数の素材でブラケット93と一体成形されている。そしてブラケット93は装置フレーム30に形成した長孔95にピン94で取り付けてある。このブラケット93には付勢スプリング91がブレーキシュー部材90をスライド部材50(82)側に圧接するように取り付けてある。またブレーキシュー部材90の先端はスライド部材50(82)の凹溝Na、Nb、Ncに嵌合する形状に形成されている。従ってスライド部材50(82)はブレーキシュー部材90に摺接して移動するがホームポジションHPに位置する凹溝Na〜Ncとブレーキシュー部材90とが互いに係合すると大きな負荷が作用する。このブレーキシュー部材90の負荷によってスライド部材50(82)はオーバランすることがない。
[穿孔負荷を検出してブレーキ手段の作動タイミングを異ならせる態様の説明]
前述の第1第2第3の実施形態において前述のパンチ部材40の穿孔動作(上死点から下死点への移動)における「所定時間当たりの移動量」(実施例1)又は「移動速度」(実施例2)を検出する穿孔動作検出手段を設ける。そして前記駆動制御手段DSは穿孔動作検出手段からの検出結果に応じて前記ブレーキ手段BRの作動タイミングを異ならせる。図13に示す実施例1は予め設定した時間(tnsec)当たりのパンチ部材の移動量を検出するように穿孔動作検出手段を構成する。図示の場合は前述のスライド部材50に設けた位置検出用のフラグ56をポジションセンサSp2,Sp3で検出し、タイマーをセットする。そしてこのタイマーが予め設定した時間tn秒を経過したときの駆動モータMのエンコーダパルスをカウントする。このカウントしたパルス数を基準値と比較して駆動モータMに付加するダイナミックブレーキBRの作動タイミングを設定する。例えば基準値を標準シートの紙厚さに設定し、この基準値よりエンコーダのカウント数が小さいときには「厚紙」、カウント数が大きいときには「薄紙」と判別する。そして駆動制御手段DSは「薄紙」と判断したときには検出時からt1秒後にダイナミックブレーキBRを起動する。また「厚紙」と判断したときには検出時からt2秒後(t2>t1)にダイナミックブレーキを起動する。このように構成することによって厚紙であっても薄紙であっても常に一定の停止位置にパンチ部材40を停止することが出来る。
この場合のダイナミックブレーキBRの起動タイミングは予め実験によって穿孔速度(所定時間内の移動量)とブレーキ起動時との相関関係で設定する。つまり所定時間内の移動量の大小に応じてどのタイミングでブレーキを起動すればパンチ部材40を一定の停止位置に停止できるか実験によって定める。従って図示しないが穿孔動作検出手段は制御クロックなどの計時手段と駆動モータの回転数(パンチ部材又はスライド部材の移動量であっても良い)を検出する位置検出手段(エンコーダ、位置センサなど)で構成され、駆動制御手段DSはブレーキの起動タイミング(前述のt1、t2)を予め実験などで設定したテーブルメモリとコンパレータなどの比較手段で構成される。
次に図14に示す実施例2は、穿孔動作検出手段を前述のパンチ部材40の穿孔動作における所定範囲(測定ストローク)の移動時間を検出するように構成する。例えばCPUなどの基準クロックで上死点から下死点に移動するパンチ部材40の移動時間を検出する。そしてこの検出時間が長いときには「厚紙」、短いときには「薄紙」と判別しブレーキ手段BRの起動タイミングを前後調整してパンチ部材40を所定位置に停止する。図示のものは前述のスライド部材50のフラグ56をポジションセンサSp2,Sp3で検出し、穿孔動作の開始位置(測定ストロークの起点)を設定する。そしてこの起点位置から計時手段で時間計測する。そしてパンチ部材40が穿孔動作を終了したときをフラグ56とポジションセンサSp2,Sp3で検出する。このポジションセンサが終点位置を検出したときの時間(図示tn時間、tm時間)を予め設定した基準値(時間)と比較し、この基準値より長いときには「厚紙」、短いときには「薄紙」と判別し、駆動モータMに付加するダイナミックブレーキBRの作動タイミングを設定する。例えば基準値を標準シートの紙厚さに設定し、この基準値より計時手段の計時時間が長いときには「厚紙」、短いときには「薄紙」と判別する。そして駆動制御手段DSは「薄紙」と判断したときには検出時からt1秒後にダイナミックブレーキBRを起動する。また「厚紙」と判断したときには検出時からt2秒後(t2>t1)にダイナミックブレーキを起動する。尚このダイナミックブレーキの作動タイミングは前述のものと同様に実験によって定めておく。このように構成することによって厚紙であっても薄紙であっても常に一定の停止位置にパンチ部材40を停止することが出来る。
[ブレーキ手段の作動タイミングを紙厚さに応じて異ならせる態様]
次に図15に示す実施例は後述する被穿孔シートの紙厚さ及び/又は材質に応じて前述のダイナミックブレーキの起動タイミングを異ならせる実施例3を示す。図示のものはダイナミックブレーキ(図示せず)を図15に示すように制御する。同図はカム手段を第2ホームポジションHP2から第1ホームポジションHP1に移動する場合の制御を示し、このホームポジションHP2から駆動モータに所定の電力を供給する。そして例えばカム手段が穿孔動作を終了したタイミングを前述のフラグ55bで検出し、この穿孔動作の終了から駆動モータに連結したエンコーダ54のパルスを検出する。そしてこのパルスが予め設定したタイミングの経過後にダイナミックブレーキBRを作動する。するとパンチ部材40はモータの定格(電機子)に応じた制動トルクで停止するが、被穿孔シートSの紙厚さ、材質に応じて停止位置が異なる。
そこで駆動モータMを制御する駆動制御手段DS(例えば装置の制御CPU)は後述する被穿孔シートSの紙厚さ及び/又は材質によってブレーキ手段の作動開始タイミングを選定する。そして上述のスライド部材50がフラグ55bを過ぎった検出位置から駆動モータMに連結したエンコーダ54のパルスをカウントし、このパルスが予め設定したパルス数に達したとき、駆動モータの端子を短絡させその回転エネルギーを抵抗器の熱エネルギーに変換する。これによって生ずる制動トルクによって駆動モータは速やかに停止する。尚、図示の装置は被穿孔シートSの紙厚さを大小2つにグループ分けし、被穿孔シートSの紙厚さ「小」のときはブレーキの作動時間を「t1」に、厚さが「大」のときはブレーキの作動時間を「t2」に設定し、このときt2>t1となるように構成されている。従って被穿孔シートSの紙厚さが厚いときには薄いときに比べてブレーキ手段BRの作動開始時間が「遅く」なるように構成されている。尚このブレーキ手段の作動開始タイミングは2段階に限らず3段階以上或いは個々の被穿孔シートSの紙厚さなどに応じて設定するように構成しても良い。
上述のブレーキ作動タイミングは駆動モータの特性から発生する制動トルクに応じて紙厚さに拘わらず略々同一位置にパンチ部材40が停止するように設定する。このタイミング時間(例えばエンコーダパルス)は実験によって定めることが好ましい。従ってこのように紙厚さに応じて設定されたブレーキの作動開始時間は例えば制御回路のRAMにデータテーブルとして記憶され、別途検出或いは入力された被穿孔シートSの紙厚さ情報に基づいて選定される。
[駆動モータのトルクを紙厚さに応じて異ならせる態様]
図16に示す実施例4は駆動モータMに供給する電源パルスのデューティを紙厚さ(又は材質)に応じて調整する場合を示す。駆動モータMに図16に示すパルス電源を供給する。このパルス電源はPWM制御(パルス幅変調制御)のデューティ比を高低調節できるように構成する。そして駆動制御手段DSからの制御信号で紙厚さ及び/又は材質によってデューティ比を大小に変更する。そしてこのデューティ比はパンチ部材40が所定のホームポジション、に停止するように設定する。例えば紙厚さが厚い場合にはデューティ比を大きく(高く)設定し、紙厚さが薄いときにはデューティ比を小さく(低く)設定する。これによって被穿孔シートSの紙厚さ、材質に拘わらず常に所定のホームポジションHPにパンチ部材40を停止することが出来る。
つまり、駆動モータMに印加する電源パルスのデューティ比(モータON時間/(モータON時間+モータOFF時間))を「厚紙用デューティ比」と「薄紙用デューティ比」とに数段階に設定し、別途検出或いは入力された被穿孔シートSの紙厚さ情報に基づいて最適のデューティ比を選定し、このデューティ比で駆動モータMに電力供給する。これによって穿孔負荷の大きい厚紙シートのときには駆動モータに供給される電力量は大きく、薄紙シートのときには小さくなる。従って駆動モータMの出力は被穿孔シートSの紙厚さに応じて大小に調節され、パンチ部材40の実行速度はほぼ同一となる。
尚、この場合も駆動モータMのホームポジション位置への停止は前述のものと同様に電気ブレーキを用いる。このブレーキ手段は前述と同様に穿孔動作の終了タイミングをポジションセンサSp1で検知し、この検知信号から所定のエンコーダパルスをカウントし、停止位置の直前でダイナミックブレーキを作用させる用に構成する。これによって被穿孔シートSの紙厚さに関係なく所定のホームポジションHP1にパンチ部材40を停止させることが出来る。
[パンチ部材のホームポジションを紙厚さに応じて異ならせる態様]
次に図17に示す実施例5について説明すると前述の第1第2第3の実施形態に於いて駆動モータMを直流モータで構成し、このモータでパンチ部材40を駆動制御する際に、図17に示すようにホームポジション位置を被穿孔シートの厚さに応じて複数の位置を選定できるように構成する。例えば図1で説明した第1実施態様の構成で説明すると第1ホームポジションHP1、第2ホームポジションHP2、第3ホームポジションHP3を、それぞれのホームポジションを厚紙用のホーム位置HPa、と薄紙用のホーム位置HPuに設定する。そして駆動制御手段DSは後述の紙厚さ情報を入力する入力手段又は紙厚さを検出する厚さ検出手段からの情報に基づいて各ホームポジション位置を設定するように構成する。
この場合にはホームポジションHP1から駆動モータMを作動し、同時にこの起動位置から例えばエンコーダパルスをカウントする。そしてパンチ部材40のパンチ動作が終了した見込み時間の後、例えば駆動モータのエンコーダパルスが所定のパルス数に達したとき前述と同様のダイナミックブレーキを作用させる。すると被穿孔シートSの紙厚さが薄いときには図示位置HPuで停止し、厚いときには図示位置HPaで停止する。従って被穿孔シートSの紙厚さに応じたストロークでホームポジションHP2とHP1間を往復動させることが可能となり、その制御が容易となる。
次に上述の駆動制御手段DSに被穿孔シートSの情報を転送する入力手段及び厚さ検出手段の構成について説明する。前述のように被穿孔シートSの紙厚さ及び/又は材質は次のように検出又は入力する。第1の方法は例えば後述する後処理装置のシート搬送経路にシート厚さを検出するセンサを配置する。そしてこのセンサでシートの厚さを検出する。その構造は例えばシート搬送経路に超音波センサを配置し、経路を通過するシートに発振素子から超音波を照射してこのシートを透過した超音波を受振素子で検出する。そして両素子の減衰量からシートの厚さを検知する。或いは経路を通過するシートに光を照射し、透過した光を受光素子で検知し、光の減衰量からシートの厚さを検知する。このような検出素子は既に広く用いられている。
第2の方法は、後述する後処理装置、或いは画像形成装置にコントロールパネルを設け、このコントロールパネルからオペレータが使用するシートの紙厚さを入力するように構成する。この他、例えば画像形成装置或いはこれに連結した後処理装置でシートを供給するシート供給経路が厚紙用(厚紙カセット)、薄紙用(薄紙カセット)とに区分されている装置構成にあってはシートの供給先情報によって「厚紙シート」であるか「薄紙シート」であるかを識別するように構成することも可能である。
[後処理装置の説明]
次に本発明に係わる画像形成装置Bにおける後処理装置Cの構成を図12に従って説明する。図12に示す画像形成システムは、シートに順次印刷を施す画像形成装置Bと、この画像形成装置Bの下流側に付設された後処理装置Cとから構成されている。そして画像形成装置Bで画像形成したシートを後処理装置Cで印刷済のシートに穿孔処理を施すように構成されている。まず画像形成装置Bは複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが図示のものは静電印刷装置を示す。この画像形成装置Bはケーシング1内に給紙部2と、印字部3と、排紙部4と制御部(図示せず)とが内蔵されている。給紙部2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。
印字部3には静電ドラム10が設けられ、このドラム10の周囲には印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。そして印字ヘッド9は例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着し、転写チャージャ12でシートに印刷する。この印刷シートは定着器13で定着され排紙経路17に搬出される。排紙部4には上記ケーシング1に形成した排紙口14と排紙ローラ15が配置されている。尚図示16は循環経路であり、排紙経路17からの印刷シートをスッチバック経路で表裏反転した後再びレジストローラ7に送り、印刷シートの裏面に画像形成する。このように片面若しくは両面に画像形成された印刷シートは排紙口14から排紙ローラ15で搬出される。
尚図示20はスキャナユニットであり、上記印字ヘッド9で印刷する原稿画像を光学的に読み取る。その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン23と、このプラテン23に沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ21と、このキャリッジ21からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)22とから構成されている。また図示のものは原稿シートを自動的にプラテンに給送する原稿送り装置25がプラテン23上に装備してある。
そこで上記画像形成装置Bの排紙口14には後処理装置Cが連設してある。この後処理装置Cはシート搬送経路26と、この搬送経路26に配置したパンチユニット27と排紙スタッカ28とから構成されている。シート搬送経路26にはパンチユニット27の上流側に整合手段26aが設けられ、シート後端を整合する。また搬送経路26には正逆転ローラ26bが配置され、搬入口26cからのシートを整合手段26aに突き当て整合し、同時にこの正逆転ローラ26bはパンチユニット27からシートを排紙スタッカ28に搬出する。図示Siはシート検知センサである。尚パンチユニット27は先に説明した図1に示す装置若しくは図8及び図10に示す装置で構成されている。
このように構成された後処理装置Cは画像形成装置Bから印刷済のシートを搬入口26cから受け取り、シート後端をシート検知センサSiで検知し、シート後端が整合手段26aを通過したタイミングで正逆転ローラ26bを逆転(図示反時計方向)する。するとシートはスイッチバックされシート後端が整合手段26aに突き当て整合される。この整合後に正逆転ローラ26bは停止し、シートをその位置に保持する。この状態でパンチユニット27は駆動モータMを駆動して前述の穿孔動作を実行する。穿孔動作の実行後は前述のポジションセンサSp1からのエンド信号で正逆転ローラ26bを図示時計方向に回転しパンチ穴を施されたシートを排紙スタッカ28に搬出する。尚この後処理装置Cには、図示しないがステープルユニット、スタンプユニットなどが装置仕様に応じて組み込まれる。
[穿孔方法の説明]
上述の実施形態から明らかなように上死点aと下死点cとの間で往復動するパンチ部材40を備え、このパンチ部材40で紙載台上にセットされたシートSの1個所若しくは複数個所に孔開け処理する穿孔方法について以下説明する。
まずダイプレート(紙載台)35上に1枚若しくは複数枚のシートSを所定姿勢でセットする(給紙ステップ)。このシートSのセットは例えば後処理装置Cなどのシート搬送ローラで給送セットする。次いで上記パンチ部材40を上死点aから下死点cに向けて駆動モータMとこれに連結した伝動手段で移動する(穿孔ステップ)。これによってシートSには1個所若しくは複数個所の穿孔が施される。ついでパンチ部材40を上記下死点cから上死点aに移動する(復帰ステップ)。この復帰ステップに次いで穿孔されたシートSを上記ダイプレート(紙載台)35から搬出する(シート搬出ステップ)の順にシートSに穿孔処理を施す。尚上記シート搬出ステップは上記下死点cから上死点aに移動するパンチ部材40の復帰動作の少なくともパンチ部材40が前記下死点cから前記穿孔点bに移動した後、シートSをダイプレート35から搬出する。
そこで、上記穿孔ステップでは、パンチ部材40を上記上死点aから下死点cに移動する際にラジアル方向に回転させる。そして(1)上記復帰ステップで下死点cから上死点aに移動するとき、若しくは(2)後続する次シートの穿孔ステップで上死点aから下死点cに移動するときにはパンチ部材40をラジアル方向に逆回転する。
なお、上記(1)の動作は前記第2及び第3実施形態で説明した通りであり、また上記(2)の動作は前記第1実施形態で説明した通りである。つまり、上記(1)は、上記穿孔ステップではパンチ部材40をラジアル方向に回転させながら下死点cに移動し、上記復帰ステップではラジアル方向に逆回転させながら上死点aに移動する。また、上記(2)は、上記穿孔ステップで上記伝動手段は上記パンチ部材40をラジアル方向に回転させながら上死点aから下死点cに移動し、このラジアル方向の回転は上記ダイプレート(紙載台)35に順次給送セットされる先行シートと後続する次シートとでは互いに反対方向に回転させる。
上述のようにパンチ部材40をラジアル方向に回転させる際に上記(1)又は(2)のように正逆反対方向に回転させる過程で穿孔屑紙片は穿孔刃から確実に離脱するが、厚紙シート或いはプラスチックシートの場合には穿孔刃に屑紙片が残ることがある。このような性状のシートに穿孔する場合には、第1の先行シートへの穿孔動作と第2の後続シートへの穿孔動作の間にパンチ部材40に穿孔動作を行わせる空穿孔動作を実行することによって確実に屑紙片を屑ボックス81に収容することが出来る。
この場合には「給紙ステップ」「穿孔ステップ」「シート搬出ステップ」「穿孔動作ステップ(空穿孔)」「次シート給紙ステップ」の順に制御する。これによって前記第1実施形態の装置で説明すると給紙ステップでセットされたシートに穿孔する際にはパンチ部材は例えば時計方向に回転し、シート搬出ステップ後の空穿孔ステップではパンチ部材は反時計方向に回転する。このとき穿孔するシートが存在しないため穿孔刃に詰まった屑紙片は逆回転によって振り落とされ、屑ボックスに収納される。
また、図1及び図10の構成にあって、パンチ部材40は駆動モータMにスライド部材50と、これに形成したラック歯車51で回転駆動する場合を説明したが、スライド部材50を設けることなくパンチ部材40と駆動モータMとはタイミングベルト、歯車列などの伝動機構を用いても良いことは勿論である。
本発明に係わる穿孔装置の一実施形態を示す全体構成の説明図。 図1の装置における要部説明図であり、同図(a)は断面図を示し、同図(b)は斜視状態を示す。 図1の装置に於けるカム手段を示し、(a)は斜視説明図、(b)は円筒カムを平面に展開した状態を示す説明図。 図1の装置におけるパンチ部材の動作状態の説明図。 図1の装置に於ける穿孔状態を示す動作状態説明図。 図1装置における駆動機構のポジションセンサの構成図であり、(a)はその平面図、(b)は断面図。 図6のポジションセンサにおける動作状態の説明図。 図1の装置と異なる穿孔装置の第2実施形態を示す全体構成の説明図であり、(a)はその駆動機構を(b)は駆動カムの構成の説明図。 図9の装置(第2実施形態)の駆動回転カムの構造説明図であり、(a)は駆動カムの正面図、(b)は要部断面図、(c)はホームポジションの位置検出の説明図。 図1及び図8の装置と異なる穿孔装置の第3実施形態を示す全体構成の説明図。 本発明に係わる穿孔装置の制御を示すフローチャート。 本発明に係わる画像形成装置における後処理装置の構成説明図。 図1、図8、図10の穿孔装置における駆動制御の構成を示す第1の実施例を示す説明図。 図1、図8、図10の穿孔装置における駆動制御の構成を示す第2の実施例を示す説明図。 図1、図8、図10の穿孔装置における駆動制御の構成を示す第3の実施例を示す説明図。 図1、図8、図10の穿孔装置における駆動制御の構成を示す第4の実施例を示す説明図。 図1、図8、図10の穿孔装置における駆動制御の構成を示す第5の実施例を示す説明図。 図1、図8、図10の穿孔装置におけるメカニカルブレーキの構成を示す断面図。 図18の装置の平面図と、その要部拡大図。 穿孔装置の第4実施形態を示す説明図であり(a)は全体構成図を示し、(b)はリンクギアの回転方向と穿孔点との関係を示す説明図。
符号の説明
30 上部フレーム(ベースフレーム)
31 上ガイド
32 下ガイド
33 リードピン(カムフォロア)(第1実施形態)
35 下部フレーム
36 フレーム基盤
37 ダイプレート
38 刃受孔
40 パンチ部材
40a 第1パンチ部材
40b 第2パンチ部材
40c 第3パンチ部材
40d 第4パンチ部材
41 穿孔刃
46 受動歯車
42a 上部軸部
42b 下部軸部
43 鍔状段差部
44 円筒カム
45θ 傾斜カム面(第1実施形態)
45 カム溝(第1実施形態)
50 スライド部材
51 ラック歯車
53 モータブラケット
54 エンコーダ
55 第1センサフラグ
56 第2センサフラグ
65 リードピン(カムフォロア)(第2、第3実施形態)
67 カム溝(第2、第3実施形態)
67θ 傾斜カム面(第2、第3実施形態)
80 屑紙片
81 屑ボックス
82 スライドカム
90 ブレーキシュー部材
Se エンコードセンサ
Sp1 第1ポジションセンサ
Sp2 第2ポジションセンサ
Sp3 第3ポジションセンサ
A 穿孔装置
M 駆動モータ

Claims (7)

  1. 紙葉にパンチ部材を回転させながら穿孔する装置であって、
    ベースフレームに上死点と下死点で上下動可能に支持された複数のパンチ部材と、
    前記パンチ部材を穿孔方向に上下動する駆動モータと、
    前記駆動モータの回転を前記パンチ部材に伝達する伝動手段と、
    前記駆動モータを制御する駆動制御手段と、
    を備え、
    前記伝動手段は、
    第1、第2のポジション間を往復直線動又は往復回転動する往復伝動部材と、
    前記各パンチ部材に設けられ前記往復伝動部材の往復動をパンチ部材に回転動として伝達する受動歯車と、
    前記各パンチ部材に設けられ穿孔方向に所定角度で傾斜したカム面を有する円筒カムと、
    前記ベースフレームに設けられ、前記カム面と係合するカムピンと、
    で構成され、
    記カム面は前記往復伝動部材が第1、第2のポジション間を移動する動作で前記パンチ部材を回転しながら上死点から下死点に移動した後上死点に復帰させる傾斜カム面で形成され、
    前記駆動制御手段は、
    前記駆動モータを正逆転して前記第1、第2のポジション間で前記往復伝動部材を往復動させ、前記パンチ部材と受動歯車と円筒カムを回転させながら穿孔方向に上下動することを特徴とするシート穿孔装置。
  2. 前記往復伝動部材は、往復直線動するスライド部材で構成され、
    前記ベースフレームは、上ガイド壁と下ガイド壁と背面壁を有する上部フレームを備え、
    この上ガイド壁と下ガイド壁に形成されたガイド孔に前記複数のパンチ部材は上下動可能に支持され、
    前記背面壁と前記各パンチ部材に設けられた受動歯車との間に前記スライド部材が摺動可能に規制されていることを特徴とする請求項1に記載のシート穿孔装置。
  3. 前記各パンチ部材に設けられたV字状カム溝と係合する前記カムピンは、前記上部フレームの背面壁に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のシート穿孔装置。
  4. 前記往復伝動部材は、ラックを形成したスライド部材で構成され、
    前記ベースフレームは、上ガイド壁と下ガイド壁と背面壁を有し、
    この上ガイド壁と下ガイド壁に形成されたガイド孔に前記複数のパンチ部材が上下動可能に支持され、
    前記背面壁と各パンチ部材に設けられた受動歯車との間に前記スライド部材が往復直線動可能に運動規制され、
    前記背面壁に各パンチ部材に設けられたV字状カム溝と係合するカムピンが固定されていることを特徴とする請求項1に記載のシート穿孔装置。
  5. 紙葉にパンチ部材を回転させながら穿孔する装置であって、
    ベースフレームに上死点と下死点の間で上下動可能に支持された複数のパンチ部材と、
    前記各パンチ部材を穿孔方向に上下動する駆動モータと、
    前記駆動モータの回転を前記各パンチ部材に伝達する伝動手段と、
    前記駆動モータを制御する駆動制御手段と、
    を備え、
    前記伝動手段は、
    第1、第2のポジション間を往復直線動するラックを形成した往復伝動部材と、
    前記各パンチ部材に設けられ前記往復伝動部材の往復動を各パンチ部材に回転動として伝達する受動歯車と、
    前記各パンチ部材に設けられ穿孔方向に所定角度で傾斜した傾斜カム面を有する円筒カムと、
    前記ベースフレームに設けられ、前記カム面と係合するカムピンと、
    で構成され、
    前記ベースフレームは、上ガイド壁と下ガイド壁と背面壁を有する断面コの字形状に構成され、
    前記上ガイド壁と下ガイド壁に、前記各パンチ部材が上下動可能に支持され、
    前記背面壁と各パンチ部材に設けられた受動歯車との間に、前記往復伝動部材が往復動可能に規制され、
    前記背面壁に、各パンチ部材に設けられたV字状カム溝と係合するカムピンが固定されていることを特徴とするシート穿孔装置。
  6. 前記カム溝は、
    前記往復伝動部材が第1、第2のポジション間を一方向に移動する動作で前記パンチ部材を上死点から下死点に移動した後、上死点に復帰させるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート穿孔装置。
  7. 前記往復伝動部材には、前記第1、第2のポジションで移動負荷を増大するブレーキ手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート穿孔装置。
JP2007060841A 2006-03-31 2007-03-09 シート穿孔装置 Active JP5105911B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007060841A JP5105911B2 (ja) 2006-03-31 2007-03-09 シート穿孔装置
US11/727,940 US7823494B2 (en) 2006-03-31 2007-03-29 Sheet hole punching apparatus and sheet hole punching method
US12/923,464 US8291802B2 (en) 2006-03-31 2010-09-23 Sheet hole punching apparatus
US13/483,769 US8770078B2 (en) 2006-03-31 2012-05-30 Sheet hole punching device
US13/483,821 US8770079B2 (en) 2006-03-31 2012-05-30 Sheet hole punching device

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006100253 2006-03-31
JP2006100253 2006-03-31
JP2006212535 2006-08-03
JP2006212535 2006-08-03
JP2007005512 2007-01-15
JP2007005512 2007-01-15
JP2007019457 2007-01-30
JP2007019457 2007-01-30
JP2007060841A JP5105911B2 (ja) 2006-03-31 2007-03-09 シート穿孔装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012087320A Division JP5480328B2 (ja) 2006-03-31 2012-04-06 シート類穿孔装置及びこれを備えた後処理装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008207313A JP2008207313A (ja) 2008-09-11
JP2008207313A5 JP2008207313A5 (ja) 2011-10-20
JP5105911B2 true JP5105911B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=39784055

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007060841A Active JP5105911B2 (ja) 2006-03-31 2007-03-09 シート穿孔装置
JP2012087320A Expired - Fee Related JP5480328B2 (ja) 2006-03-31 2012-04-06 シート類穿孔装置及びこれを備えた後処理装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012087320A Expired - Fee Related JP5480328B2 (ja) 2006-03-31 2012-04-06 シート類穿孔装置及びこれを備えた後処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP5105911B2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5253070B2 (ja) * 2008-09-30 2013-07-31 キヤノン株式会社 パンチ装置
JP5371657B2 (ja) * 2009-09-25 2013-12-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 後処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2011218511A (ja) * 2010-04-12 2011-11-04 Daido Kogyo Co Ltd 孔明け装置
JP2012101303A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Seiko:Kk 紙葉類穿孔装置
JP5703858B2 (ja) * 2011-03-07 2015-04-22 株式会社リコー 後処理装置及び画像形成装置
JP5874254B2 (ja) * 2011-09-08 2016-03-02 株式会社リコー 後処理装置
JP5991745B2 (ja) * 2012-08-24 2016-09-14 キヤノン株式会社 シート後処理装置及び画像形成システム
JP6291836B2 (ja) * 2013-12-25 2018-03-14 株式会社リコー 回転穿孔装置、及びこれを備えた画像形成システム
JP6303491B2 (ja) * 2013-12-25 2018-04-04 株式会社リコー 穿孔装置、画像形成システム
JP6687420B2 (ja) * 2016-02-29 2020-04-22 株式会社セーコウ 穿孔システム、その制御方法、シート処理装置及び画像形成装置
JP6687419B2 (ja) * 2016-02-29 2020-04-22 株式会社セーコウ 穿孔システム、その制御方法、シート処理装置及び画像形成装置
JP2017165562A (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 株式会社セーコウ シート処理装置、シート処理方法及び画像形成装置
JP6732524B2 (ja) * 2016-05-02 2020-07-29 キヤノンファインテックニスカ株式会社 シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6732523B2 (ja) * 2016-05-02 2020-07-29 キヤノンファインテックニスカ株式会社 シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6798302B2 (ja) * 2016-12-20 2020-12-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 穿孔処理装置、および画像形成装置
JP6988334B2 (ja) * 2017-09-29 2022-01-05 セイコーエプソン株式会社 画像読取装置
JP7420542B2 (ja) * 2019-12-13 2024-01-23 キヤノンファインテックニスカ株式会社 回転駆動制御装置、シート処理装置及び画像形成装置
JP2023101836A (ja) * 2020-05-08 2023-07-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 穿孔装置及びそれを備えた画像形成装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05138599A (ja) * 1991-11-20 1993-06-01 Mita Ind Co Ltd パンチの構造
JPH05138598A (ja) * 1991-11-21 1993-06-01 Ricoh Co Ltd 回転パンチカツター装置
JPH0650158Y2 (ja) * 1992-06-12 1994-12-21 ユーエイチティー株式会社 穿孔装置
JP3198030B2 (ja) * 1995-04-18 2001-08-13 日本油脂株式会社 事務用穿孔機
JPH0929698A (ja) * 1995-07-12 1997-02-04 Hitachi Metals Ltd 電動式パンチユニット
JP4767385B2 (ja) * 2000-01-19 2011-09-07 大同工業株式会社 孔明け装置
JP4709422B2 (ja) * 2001-04-27 2011-06-22 株式会社セーコウ 穿孔装置
JP3971278B2 (ja) * 2002-09-20 2007-09-05 株式会社リコー 用紙後処理装置および画像形成装置
JP2006000943A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Daido Kogyo Co Ltd 穿孔装置
JP4416121B2 (ja) * 2004-07-08 2010-02-17 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成システム
JP2006075954A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Ricoh Co Ltd 穿孔装置、用紙処理装置および画像形成システム
JP4950588B2 (ja) * 2006-08-03 2012-06-13 株式会社セーコウ 穿孔装置及びこれを備えた画像形成装置に於ける後処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008207313A (ja) 2008-09-11
JP5480328B2 (ja) 2014-04-23
JP2012139815A (ja) 2012-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5105911B2 (ja) シート穿孔装置
US7823494B2 (en) Sheet hole punching apparatus and sheet hole punching method
JP4950588B2 (ja) 穿孔装置及びこれを備えた画像形成装置に於ける後処理装置
JP5730260B2 (ja) 穿孔装置、後処理装置及び画像形成装置
US8770079B2 (en) Sheet hole punching device
JP2002264086A (ja) 孔あけ装置とこの装置を備えたシート処理装置および画像形成装置
JP5183180B2 (ja) 穿孔装置
JP2010125554A (ja) 穿孔装置
US8770078B2 (en) Sheet hole punching device
JP5334255B2 (ja) 穿孔装置及びこれを備えた後処理装置
JP5562078B2 (ja) 穿孔装置
JP5912257B2 (ja) 紙葉穿孔装置
JP2023146119A (ja) 穿孔装置およびそれを備えたシート後処理装置
JP5654831B2 (ja) 穿孔装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6687420B2 (ja) 穿孔システム、その制御方法、シート処理装置及び画像形成装置
JP6883920B2 (ja) 穿孔ユニット、穿孔装置、穿孔システム、シート処理装置及び画像形成システム
JP2012101303A (ja) 紙葉類穿孔装置
JP5930457B2 (ja) 紙葉類穿孔装置及びこれを備えた後処理装置
JP2017165562A (ja) シート処理装置、シート処理方法及び画像形成装置
JP2010115746A (ja) パンチ孔穿孔装置および後処理装置
JP6222550B2 (ja) 穿孔装置、後処理装置、及び、画像形成装置
JP2017177299A (ja) 穿孔システム、シート処理装置及び画像形成装置
JP6687419B2 (ja) 穿孔システム、その制御方法、シート処理装置及び画像形成装置
JP2001129792A (ja) 孔明け装置とこの装置を備えた画像形成装置
JP5888304B2 (ja) 印面形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120926

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5105911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250