JP2006000943A - 穿孔装置 - Google Patents

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和夫 西村
Kenichiro Ikeda
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Abstract

【課題】パンチを移動させる駆動手段と、パンチを回転させる駆動手段とを共通の駆動手段にすること。
【解決手段】穿孔装置10は、被穿孔材Wに孔をあけるパンチ12と、パンチ12を回転させる回転駆動機構14と、パンチ12をパンチ12の軸方向に移動させる往復動駆動機構16とを、備え、パンチ12が、回転駆動機構14によって回転しながら往復動駆動機構16によって移動して被穿孔材Wに孔をあけるようになっており、1つのモータ17を備え、該モータ17により回転駆動機構14と往復動駆動機構16の両方を駆動するようになっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パンチが回転移動して、シート、シート束、金属箔、薄板等の被穿孔材に孔をあける穿孔装置に関する。
従来、穿孔装置には、パンチが回転移動して、被穿孔材に孔をあけるタイプのものがある(引用文献1参照)。このタイプの穿孔装置110(図7、図8参照)のパンチ111は、パンチ支持体132に回転自在に設けられている。
パンチ支持体132の前面には、パンチ111を回転させるパンチ回転駆動モータ151を設けてある。パンチ回転駆動モータ151の回転力は、該モータ151の出力軸152に設けた歯付き駆動プーリ153と、パンチ111に設けた歯付きプーリ154と、この両プーリ153,154に掛け渡した歯付きベルト155とによってパンチ111に伝達されるようになっている。
また、パンチ111は、パンチ昇降駆動モータ171から駆動力を受けてパンチ支持体132と一体に移動(昇降)するようになっている。パンチ昇降駆動モータ171の回転力は、クランク機構123によって、直線往復運動に変換されて、支持体132に伝達されるようになっている。パンチ111と支持体132が昇降したとき、パンチ回転駆動モータ151、プーリ153,154、及びベルト155も一体に昇降するようになっている。
このように、パンチ111は、パンチ回転駆動モータ151によって回転しながら、パンチ昇降駆動モータ171によって昇降して、被穿孔材Wに孔をあけるようになっている。
特開2003−291092号公報
しかし、従来の穿孔装置110のパンチ昇降駆動モータ171は、パンチ111の他に、パンチ回転駆動モータ151も昇降させるため、大きな駆動力を必要としていた。このため、パンチ昇降駆動モータ171は、大型であった。また、従来の穿孔装置110は、パンチ昇降駆動モータ171とパンチ回転駆動モータ151との2台のモータを必要としていた。これらの理由によって、従来の穿孔装置110は、大型であった。
また、従来の穿孔装置110は、パンチ回転駆動モータ151がパンチ支持体132の前面に設けられているので、電源コード等も前面側に配線しなければならなかった。このため、電源コード等は、ユーザが穿孔作業中に誤って切断しない位置に弛ませないように配線する必要があった。また、モータが2台あるため、電源コード等が多数配線してあった。これらの理由によって、従来の穿孔装置110は、組立時の配線作業に手間を要していた。
さらに、従来の穿孔装置110は、パンチ回転駆動モータ151がパンチ支持体132の前面に設けられているため、ユーザが穿孔作業中にパンチ111の先端の位置を正面から確認しようとしても、パンチ111の先端がパンチ回転駆動モータ151に隠れて見えにくいことがあった。このため、従来の穿孔装置110は、パンチ回転駆動モータ151が穿孔作業の邪魔になることがあった。
本発明は、パンチを移動させる駆動手段と、パンチを回転させる駆動手段とを共通の駆動手段にした穿孔装置を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、例えば、図1乃至図6に示すように、被穿孔材(W)に孔をあけるパンチ(12)と、前記パンチ(12)を回転させる回転駆動機構(14)と、前記パンチ(12)を前記パンチ(12)の軸方向に移動させる往復動駆動機構(16)とを、備え、前記パンチ(12)が、前記回転駆動機構(14)によって回転しながら前記往復動駆動機構(16)によって移動して前記被穿孔材(W)に孔をあけるようになっており、さらに、1つの駆動手段(17)を備え、該駆動手段(17)により前記回転駆動機構(14)と前記往復動駆動機構(16)の両方を駆動する、ことを特徴とする穿孔装置(10)である。
請求項2に係る発明は、前記回転駆動機構(14)が、前記駆動手段(17)によって従動回転する回転体を有し、前記回転体が、前記パンチ(12)に移動自在に、かつ回転方向に一体に連結してなる、請求項1に記載の穿孔装置(10)である。
請求項3に係る発明は、前記パンチ(12)が、複数備えられた、請求項1又は2に記載の穿孔装置(10)である。
請求項4に係る発明は、前記駆動手段(17)が、装置本体(11)の後方に設けられた、請求項1又は2に記載の穿孔装置(10)である。
(作用)
請求項1に記載の本発明の穿孔装置(10)において、例えば、図1乃至図6に示すように、駆動手段(17)は、回転駆動機構(14)と往復動駆動機構(16)との両方を作動させる。回転駆動機構(14)は、パンチ(12)を回転させる。往復動駆動機構(16)は、パンチ(12)を移動させる。この結果、パンチ(12)は、回転しながら移動して被穿孔材(W)に孔をあける。また、本発明の穿孔装置(10)は、駆動手段(17)を1つにすることによって、従来、必要としていた、回転駆動機構の駆動手段自体を移動させる駆動力が不要になっている。
請求項2に記載の本発明の穿孔装置(10)において、例えば、図1、図3に示すように、駆動手段(17)が始動すると、往復動駆動機構(16)が、パンチ(12)を移動させる。また、回転駆動機構(14)が、パンチ(12)を回転させる。パンチ(12)は、回転駆動機構(14)の回転体(51)に移動自在に、かつ回転方向に一体に連結しているので、回転体(51)に対して移動しながら、回転体(51)から回転力を受けて、被穿孔材(W)に孔をあける。すなわち、回転駆動機構(14)は、移動しないで、移動するパンチ(12)に回転力を伝達するようになっている。
請求項3に記載の本発明の穿孔装置(10)は、図2に示すように、パンチを複数備えているので、被穿孔材に複数の孔を同時にあける。
請求項4に記載の本発明の穿孔装置(10)は、例えば、図1、図2に示すように、駆動手段(17)を装置本体(11)の後方に配設してあるので、駆動手段(17)がパンチ(12)の先端を隠すようなことがない。
なお、以上説明した「課題を解決するための手段」において示した括弧付きの符号は、内容を理解しやすくするため、図面と対照するために符号を付したものであって、これによって、「特許請求の範囲」に記載の構成を限定するものではない。
請求項1に係る穿孔装置は、1つの駆動手段で回転駆動機構と往復動駆動機構とを作動させるようになっているので、装置全体を小型にすることができる。また、従来、必要としていた、回転駆動機構の駆動手段自体を移動させる駆動力が不要になり、駆動手段を小型にして、装置全体を小型にすることができる。さらに、駆動手段を1つにすることによって、配線コードの本数が少なくなり、装置組立時における配線作業時間を短縮することができる。
請求項2に係る穿孔装置は、回転駆動機構が、移動しないで、移動するパンチに回転力を伝達するようになっているので、回転駆動機構の回転力をパンチに円滑に伝達して、円滑な穿孔動作を行うことができる。
請求項3に係る穿孔装置は、被穿孔材に複数の孔を同時にあけることができるので、穿孔能率を向上させることができる。
請求項4に係る穿孔装置は、駆動手段を装置本体の後方に配設してあるので、駆動手段の電源コード等をユーザが誤って切断することのない場所に配線することができて、配線作業が容易になる。また、駆動手段がパンチの先端を隠すことがないので、ユーザがパンチの先端位置を容易に確認して、穿孔作業を正確に行うことができる。
以下、本発明の実施形態の穿孔装置を図に基づいて説明する。穿孔装置は、回転移動するパンチによって、シート、シート束、木板、金属箔、金属板等の被穿孔材に孔をあけるようになっている。
(構成の説明)
図1乃至図6に示す、穿孔装置10は、装置本体11と、被穿孔材Wに孔をあけるパンチ12と、パンチ12を回転自在に、かつ軸方向に移動不能に支持する昇降体(パンチ支持体)13と、パンチ12を回転させる回転駆動機構14と、昇降体13を装置本体11に往復移動自在に支持する往復支持機構15と、昇降体13を往復移動させる往復動駆動機構16と、往復動駆動機構16を作動させる装置本体11に設けたモータ17等を備えている。穿孔装置10は、共通のモータ(駆動手段)17によって回転駆動機構14と往復動駆動機構16を作動させて、パンチ12を回転させながら下降させて被穿孔材Wに孔をあけるようになっている。
図1、図2に示すように、装置本体11は、基盤21と、被穿孔材Wが積載された受け台29と、受け台29に積載される被穿孔材Wの端部を受け止める端部受け板30と、基盤21に設けた支持板22と、支持板22の上部に設けた天板23と、天板23の上方に位置する補助天板25と等で構成されている。基盤21と天板23は、互いに平行な1対の支柱24の下端及び上端を保持している。1対の支柱24は、往復支持機構15を構成しており、昇降体13の支柱貫通孔27を貫通している。このため、昇降体13は、1対の支柱24に昇降自在に備えてある。
2本のパンチ12は、回転しながら下降して被穿孔材に孔をあけるようになっている。2本のパンチ12は、昇降体13のパンチ貫通孔20を貫通して昇降体13に、回転自在に、かつ軸方向に移動不能に備えてある。図5に示すように、パンチ12は、パンチ12に着脱自在に装着した止め輪31と、パンチ12にねじ32で止められた抜け止めリング33、及びスラストニードルベアリング34等によって、昇降体13に対して軸方向への移動を規制されて昇降体13に設けてある。また、パンチ12は、スラストニードルベアリング34と、昇降体13のパンチ貫通孔20に装着したオイルレスブシュ35,35とによって昇降体13に回転自在に設けてある。さらに、パンチ12は、軸心にパンチ屑排出孔37を貫通して形成してあり、円筒形成になっている。パンチ12が被穿孔材Wに孔をあけたとき生じるパンチ屑は、パンチ屑排出孔37に押し込まれ、図1に示すパンチ屑排出孔37から押し出されてパンチ屑集積箱38に溜まるようになっている。パンチ屑集積箱38は、補助天板25に取り外し自在に設けてある。補助天板25は、スペーサ軸26によって天板23から離間して、天板23に設けてある。
回転駆動機構14は、天板23の下面に設けたモータ17の回転速度を減速して回転力を2本のパンチ12に伝達するようになっている。回転駆動機構14は、天板23の上に突出したモータ17の回転軸36(図3参照)に設けた歯付きプーリ41、歯付きアイドルプーリ42、この両プーリ41,42に掛け渡した歯付きベルト43、歯付きアイドルプーリ42と軸心を一致して一体のアイドル小径歯車44、天板23に回転自在に設けた中間出力軸45と一体で、かつアイドル小径歯車44に噛合している大径中間歯車46と、大径中間歯車46と一体の歯付きプーリ47、大径歯付きプーリ48、この両プーリ47,48に掛け渡した中間歯付きベルト49、大径歯付きプーリ48と一体の小径歯付きプーリ50、各パンチ12に設けた従動歯付きプーリ51,51、これらのプーリ50,51,51に掛け渡した従動歯付きベルト52、及び従動歯付きベルト52にテンションを与えるテンションローラ53等で構成されている。
従って、回転駆動機構14は、モータ17の回転力を、回転軸36、歯付きプーリ41、歯付きベルト43、歯付きアイドルプーリ42、アイドル小径歯車44、大径中間歯車46、歯付きプーリ47、中間歯付きベルト49、大径歯付きプーリ48、小径歯付きプーリ50、従動歯付きベルト52、及び従動歯付きプーリ51,51を介して各パンチ12,12に伝達するようになっている。回転駆動機構14は、2つの従動歯付きプーリ51,51を共通の従動歯付きベルト52で回転させるようになっている。このため、2本のパンチ12は、同時に回転を開始し、同時に停止するようになっている。なお、パンチ12は、2本に限定されることなく、1本又は3本以上設けてあってもよい。いずれの場合であっても、パンチ12は、従動歯付きプーリ51を貫通して回転方向で従動歯付きプーリ51に係合している。
パンチ12は、歯付きプーリ(回転体)51から回転力を受けて回転するようになっている反面、昇降体13とともに1対の支柱24,24を案内にして昇降するようになっている。このため、図3に示すように、パンチ12は、歯付きプーリ51を貫通してキー18とキー溝19とによって、歯付きプーリ51に対して軸方向で移動自在に、かつ回転方向で係合している。なお、歯付きプーリ51は、パンチ12が昇降したとき、パンチ12に追従して昇降しないように、天板23と補助天板25との間に配設されて、上下方向への移動を規制されている。
図1、図2に示すように、昇降体13は、被穿孔材押さえ60を備えている。被穿孔材押さえ60は、昇降体13の下降にともなって基盤21の受け台29に被穿孔材Wを押し付けるようになっている。被穿孔材押さえ60は、昇降体13に形成した2つの貫通孔61を各々貫通する押さえ軸62と、押さえ軸62が抜け落ちるのを防止して押さえ軸62に着脱自在に設けた止め輪63と、押さえ軸62の下端に設けた押さえ板64と、昇降体13の下面と押さえ板64の上面との間に介在して押さえ軸62に遊嵌した押さえばね65等で構成されている。押さえ板64は、パンチ12の先端(下端)が貫通するパンチ先端貫通孔66を有している。押さえ板64は、押さえ板64が被穿孔材Wを受け台29に押し付けたとき、被穿孔材Wに傷を付けないようにする押さえパッド39を下面に有している。
図1、図6に示すように、往復動駆動機構16は、モータ17の回転力を直線運動に変換してパンチ12を有する昇降体13に昇降させるようになっている。往復動駆動機構16は、モータ17の回転力を伝達する歯車列71と、回転−往復動変換機構であるスライダクランク機構72等を備えている。
歯車列71は、モータの回転速度を減速して回転力をスライダクランク機構72に伝達するようになっており、主に、複数の歯車で構成されている。歯車列71は、図3に示す前述した、歯付きプーリ41、歯付きベルト43、歯付きアイドルプーリ42、アイドル小径歯車44、大径中間歯車46、中間出力軸45、この中間出力軸45と一体で図1に示す駆動傘歯車73、この駆動傘歯車73に噛合して支持板22に回転自在に設けた従動傘歯車74、この従動傘歯車74と同軸で一体の小径歯車75、この小径歯車75に噛合して支持板22に軸80によって設けた大径歯車76、この大径歯車76と同軸で一体の小径歯車77、支持板22に回転自在に設けた回転軸78、及び回転軸78と同軸で一体の大径歯車79等を有している。
なお、図3に示す、歯付きプーリ41、歯付きベルト43、歯付きアイドルプーリ42、アイドル小径歯車44、大径中間歯車46、及び中間出力軸45は、回転駆動機構14の一部と兼用されている。
図1に示すように、昇降体13の側部には、往復動駆動機構16のスライダクランク機構72に連結する軸状の連結部84を、パンチ12の昇降方向に対して直交する向きに突設してある。
図6に示すように、スライダクランク機構72は、回転軸78と大径歯車79の回転運動を直線運動に変換して、支柱24,24を案内にして昇降体13(図1参照)を昇降させるようになっている。スライダクランク機構72は、回転軸78と一体に回転するクランクリンク81と、このクランクリンク81の回転端部に設けた連結ピン82、及び連結部84に回転自在に連結された連結リンク83とを備えている。連結リンク83は、連結部84に回転自在に連結してある。クランクリンク81は、回転軸78に設けてある他に、固定ねじ88によって大径歯車79にも固定されている。
回転軸78には、クランクリンク81の位置を検知して、パンチ12が上死点で停止するようにするクランクリンク検知片85を設けてある。クランクリンク検知片85の回転領域内に、クランクリンク検知片85の位置を検知する1対のセンサ86,87を配設してある。1対のセンサ86,87は、図1に示す軸受け67に設けたブラケット89に設けてあり(図1参照)、クランクリンク検知片85を検知したとき、モータ17の回転を停止するようになっている。なお、センサ86,87は、1対設ける必要がない。1つであってもよい。
(動作説明)
穿孔装置10は、図1に示すように、停止状態において、連結部84が上死点に位置して、昇降体13が最上位に停止している。ユーザが受け台29に被穿孔材Wをセットして、不図示のスタート釦を押すと、モータ17が始動する。モータ17の回転力は、回転駆動機構14によってパンチ12に伝達されて、パンチ12が回転する。また、モータ17が回転すると、往復動駆動機構16によって、昇降体13が下降を開始する。
すなわち、モータ17の回転力は、歯車列71によって回転軸78に伝達されて回転軸78が回転する。すると、スライダクランク機構72のクランクリンク81、クランクリンク検知片85も回転する。クランクリンク81の回転によって、クランクリンク81と連結リンク83とが重ならない一直線状態の待機状態から、「く」の字状に屈曲した後、重なった状態になり、連結ピン82が最下位の位置に移動する。これにともなって、連結部84が下死点に移動し、昇降体13も最下位に下降する。
図3に示すように、パンチ12は、キー18とキー溝19との係合によって従動歯付きプーリ51に対して軸方向に移動自在に回転方向で係合しているため、から回転力を受けながら昇降体13と一体に下降する。このとき、従動歯付きプーリ51は、天板23と補助天板25との間に位置しているので、下降することがない。また、昇降体13の下降にともなって、押さえ板64も昇降体13と一体に下降する。押さえ板64と昇降体13の下降中、押さえ板64が押さえパッド41で被穿孔材Wを受け台29に押し付ける。昇降体13が、なおも下降を継続するため、押さえ板64は、押さえばね65に抗して、昇降体13に対して逃げる。そして、押さえ板64によって、受け台29に押し付けられた被穿孔材Wにパンチ12の刃先12aが接近してパンチ12が被穿孔材Wに孔をあける。
パンチ12が被穿孔材Wに孔をあけているときに生じるパンチ屑は、パンチ12の軸心に貫通形成したパンチ屑排出孔37に押し込まれて、パンチ屑排出孔37の上端から、パンチ屑集積箱38に排出される。
パンチ12が被穿孔材Wに孔をあけ終わった頃、クランクリンク81の連結ピン82が、最下位の位置を通過して最上位の位置へと回転していく。これにともなって、連結リンク83も上方に移動して、連結部84が上死点へと移動していき、昇降体13、パンチ12、被穿孔材押さえ60も上昇する。
上昇中の昇降体13とパンチ12を待機位置である上死点で停止させるには、各部の慣性を見込んで、昇降体13とパンチ12が上死点に到達する以前に、センサ86,87がクランクリンク検知片85を検知して、モータ17の回転を止める必要がある。このため、図6に示すように、クランクリンク81と一体に回転するクランクリンク検知片85が昇降体13とパンチ12との上死点に相当する位置に回転して行く手前で、クランクリンク検知片85を検知できる位置にセンサ86,87を配設してある。
昇降体13とパンチ12が上死点である待機位置に戻ると、モータ17の回転も停止して、穿孔装置10は、待機状態になる。
なお、回転駆動機構14と、往復動駆動機構16は、歯車、歯付きプーリ、歯付きベルトでモータ17の回転速度を減速しているが、これに限定されるものでない。例えば、歯車で回転力を伝達しているところを歯付きプーリと歯付きベルトとによって回転力を伝達するようにしてもよい。あるいは、歯付きプーリと歯付きベルトとによって回転力を伝達しているところを歯車で回転力を伝達するようにしてもよい。一例をあげると、小径歯付きプーリ50、従動歯付きベルト52、従動歯付きプーリ51を歯車伝達にしてもよい。さらには、全部歯車伝達にしてもよいし、全部歯付きプーリ、歯付きベルト伝達にしてもよい。
また、往復動駆動機構16のスライダクランク機構72の代わりに、不図示の偏心カムを使用してもよい。すなわち、回転軸78を一体の大径歯車79に偏心カムを取り付け、その偏心カムの外周に昇降体13に突設した連結部84を受け止めさせて、偏心カムで昇降体13を支持した状態にすることによって、偏心カムの回転にともなって、昇降体13とパンチ12とを一体に昇降させてもよい。しかも、偏心カムは、径が不均一であるから、スライダクランク機構72と同様に、パンチ12の下死点と上死点とにおいて、パンチ12の昇降速度を遅くすることができる。また、偏心カムの変わりに、偏心カムの外形と同形のカム溝を大径歯車79の側面に形成して、そのカム溝に連結部84を係合させても、パンチ12を同様に昇降させることができる。したがって、往復動駆動機構16の回転−往復動変換機構は、スライダクランク機構72に限定されるものではない。
以上の本実施形態の穿孔装置10は、パンチ12が回転駆動機構14の従動歯付きプーリ51を貫通して、キー18とキー溝19とで回転方向で従動歯付きプーリ51に係合しているので、パンチ12を昇降させるモータ17によって、パンチ12を回転させることができる。すなわち、本実施形態の穿孔装置10は、1つのモータで回転駆動機構14と往復動駆動機構16とを作動させるようになっているので、装置全体を小型にすることができる。また、穿孔装置10は、モータ17を1つにすることによって、従来、必要としていた、回転駆動機構のモータ自体を移動させる駆動力が不要になり、その不要な分だけ、モータに加わる負荷が少なくなりモータを小型にして、装置全体を小型にすることができる。さらに、穿孔装置10は、モータ17を1つにすることによって、その分、配線コードの本数が少なくなり、装置組立時の配線作業時間を短縮することができる。
また、本実施形態の穿孔装置10は、パンチが従動歯付きプーリ51を貫通しているので、パンチ12が従動歯付きプーリ51に対して移動しても、パンチ12が従動歯付きプーリ51から外れることがない。これによって、モータ17の回転力を、従動歯付きプーリ51によってパンチ12に確実に伝達することができて、穿孔装置10は、穿孔動作を確実に行うことができる。また、従動歯付きプーリ51を移動させる必要が無いので、その分、モータ17に加わる負荷が少なくなり、モータ17を小型にすることができる。
さらに、本実施形態の穿孔装置10は、パンチ12を複数本有しているので、被穿孔材に複数の孔を同時にあけることができて、穿孔能率を向上させることができる。また、穿孔装置10は、モータ17を1つにして、従来、必要としていた、回転駆動機構14のモータ自体を移動させる駆動力を不要にしてあるので、その分、モータに負荷が加わることなく、複数のパンチを容易に回転移動させることができる。
また、本実施形態の穿孔装置10は、モータ17を装置本体11の後方に備えたので、従来と異なってパンチ12の先端がモータに隠れることがない。これによって、ユーザは、パンチ12の先端を確実に見て、穿孔作業を正確に行うことができる。また、モータ17の不図示の電源コード等をユーザが誤って切断することのない場所に配線することができて、配線作業が容易になる。
さらに、本実施形態の穿孔装置10は、回転軸78の回転運動を、昇降体13の連結部84に往復運動に変換して伝達するスライダクランク機構72を備えているので、パンチ12が、速やかに往復移動することができて、被穿孔材に孔を速やかにあけることができる。
また、本実施形態の穿孔装置10は、スライダクランク機構72によって、パンチ12が、被穿孔材Wに孔をあける死点に近づく程、移動速度が遅くなり、パンチ12の1回転当たりの移動量が少なくなるので、被穿孔材に孔を正確にあけることができる。また、パンチ12は、穿孔後、徐々に速度を速めて、被穿孔材Wから抜け出て、退避するので、穿孔能率を高めることができる。
本発明の実施形態における穿孔装置の正面図である。 図1の穿孔装置を左側から見た図である。 図1の穿孔装置の平面図である。 図1の穿孔装置を右側から見た概略図である。 図1の穿孔装置のパンチを支持する機構の断面図である。 図1の穿孔装置におけるスライダクランク機構の図である。 従来の穿孔装置の正面図である。 図7の穿孔装置において、パンチが下死点まで下降して被穿孔材に孔をあけた状態の図である。
符号の説明
W 被穿孔材
10 穿孔装置
11 装置本体
12 パンチ
13 昇降体
14 回転駆動機構
15 往復支持機構
16 往復動駆動機構
17 モータ(駆動手段)
18 キー
19 キー溝
21 基盤
22 支持板
23 天板
24 支柱
25 補助天板
37 パンチ屑排出孔
38 パンチ屑集積箱
39 押さえパッド
45 中間出力軸
51 従動歯付きプーリ(回転体)
71 歯車列
72 スライダクランク機構
78 回転軸
84 連結部
85 クランクリンク検知片
86 センサ
87 センサ

Claims (4)

  1. 被穿孔材に孔をあけるパンチと、
    前記パンチを回転させる回転駆動機構と、
    前記パンチを前記パンチの軸方向に移動させる往復動駆動機構とを、備え、
    前記パンチが、前記回転駆動機構によって回転しながら前記往復動駆動機構によって移動して前記被穿孔材に孔をあける穿孔装置において、
    1つの駆動手段を備え、該駆動手段により前記回転駆動機構と前記往復動駆動機構の両方を駆動する、
    ことを特徴とする穿孔装置。
  2. 前記回転駆動機構が、前記駆動手段によって従動回転する回転体を有し、前記回転体が、前記パンチに移動自在に、かつ回転方向に一体に連結してなる、請求項1に記載の穿孔装置。
  3. 前記パンチが、複数備えられた、請求項1又は2に記載の穿孔装置。
  4. 前記駆動手段が、装置本体の後方に設けられた、請求項1又は2に記載の穿孔装置。
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