JPH0650158Y2 - 穿孔装置 - Google Patents

穿孔装置

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JPH0650158Y2
JPH0650158Y2 JP4037092U JP4037092U JPH0650158Y2 JP H0650158 Y2 JPH0650158 Y2 JP H0650158Y2 JP 4037092 U JP4037092 U JP 4037092U JP 4037092 U JP4037092 U JP 4037092U JP H0650158 Y2 JPH0650158 Y2 JP H0650158Y2
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JP
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punch
die
circuit board
printed circuit
punching
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Inventor
隆 土田
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ユーエイチティー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、プリント基板におけ
るミシン目部分を打抜く穿孔装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、IC等のチップを装着したプリン
ト基板を得るには、まず、ベースプリント基板の片面若
しくは両面に電装チップを取付け装着し、その後上記し
たベースプリント基板からプリント基板の外形を打抜い
て製品としている。上記したベースプリント基板には製
品となるプリント基板の外形を描くようにミシン目加工
が施してあり、このミシン目より内側に電装部品が取り
付けられる実装プリント基板を構成し、また、ミシン目
より外側に打抜き加工を行なう際の支持部分となる外枠
を形成してある。そして、上記したミシン目の連結部分
を打抜いて切断することにより、製品となる実装プリン
ト基板を外枠から分離させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来、上記したように
ミシン目の連結部分を打抜くにはベースプリント基板の
ミシン目に合わせた打抜き金型を用意し、一回のプレス
にてミシン目の数カ所に設けられた連結部分を打抜いて
切断している。しかし、最近においてはプリント基板の
モデルチェンジが短いサイクルにて行なわれるため、モ
デルチェンジの度に高価で且つ制作に時間のかかる打抜
き金型を新たに用意する必要があり、製品の納期管理や
コストへの対応が非常に大変であった。
【0004】本発明は、上記した従来事情に鑑みなされ
たものであり、ベースプリント基板のミシン目パターン
の変更に容易に対応することのできるミシン目の打抜き
手段を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
為に本発明の穿孔装置は、細長状の孔を打抜くパンチと
ダイを備えるパンチングマシンと、被加工物となるプリ
ント基板を上記パンチとダイとの間に設定した基準面上
において保持する保持手段と、該保持手段と上記パンチ
ングマシンとの少なくとも一方を上記した基準面を基準
としてX方向及びこれと直交するY方向へ移動自在に支
持する送り機構と、上記したパンチとダイを同角度ずつ
連動回転させる回転機構と、この回転機構及び上記送り
機構の動作制御を行なう制御部とを備え、前記制御部
は、送り機構によりパンチングマシンと保持手段の少な
くとも一方をX及びY方向へ向けて設定量ずつ移動させ
ながら、パンチングマシンのパンチと保持手段により保
持されるプリント基板との間の相対的位置関係を制御す
ると共に、回転機構によりパンチとダイを設定角度回転
させながら細長状のパンチをプリント基板のミシン目上
に沿わせ且つ打動せしめる動作制御手段を備えてなるも
である。
【0006】
【作用】以上の手段によれば、パンチングマシンは細長
状のパンチを備え、このパンチをダイに対して打動す
る。また、上記したパンチとダイとの間には基準面が構
成され、保持手段により保持されるプリン基板は上記し
た基準面上に位置する。上記したパンチングマシンと保
持手段との少なくとも一方は送り機構によりXおよびY
方向へ向けて移動自在に支持されている。上記した送り
機構の動作制御を行なう制御部の動作制御手段は、パン
チングマシンと保持手段との少なくとも一方をX及びY
方向へ設定量ずつ移動させながら、基準面上において保
持されるプリント基板とパンチの少なくとも一方におけ
るXおよびY方向への移動量を制御する。これにより、
パンチとプリント基板との間の相対的位置関係を任意に
制御しながらパンチをプリント基板の所定位置、即ちミ
シン目の直上に移動させる。これと同時に、動作制御手
段は、回転機構によりパンチとダイを設定角度回転させ
て細長状のパンチをプリント基板のミシン目に沿わせた
上、パンチを打動させてミシン目を細長孔状に打抜く。
【0007】
【考案の効果】本発明は以上説明したように、細長状の
パンチを備えるパンチングマシンとプリント基板を保持
する保持手段との少なくとも一方を送り機構により移動
自在に支持し、これを動作制御手段の制御により基準面
上においてX及びY方向へ設定量ずつ移動させながら、
プリント基板のミシン目の上にパンチングマシンのパン
チを位置させると共に、回転機構により上記パンチとダ
イを設定角度回転させて細長孔状のパンチをミシン目に
沿わせた上、パンチの打動によりミシン目を細長状に打
抜くもである。従って、プリント基板のモデルチェンジ
に伴ってミシン目のパターンが変更されても、新たなミ
シン目パターンに応じて、動作制御手段にて行なう打抜
き位置とパンチの角度の設定を変更するだけで容易に対
応することができる。また、従来用いていた打抜き金型
が不要となるので、金型を制作する時間やコストを削減
することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施を図面に基づいて説明
する。
【0009】図1乃至図9にて示す穿孔装置は、ベース
プリント基板aのミシン目a3をパンチングマシン10
で打抜いて切断することにより、上記ベースプリント基
板aから製品となる実装プリント基板a1を抜き出すも
のである。ベースプリント基板aは、図2によって示す
ように裏表両面にIC等の実装部品a4を取り付けて構
成してある。実装部品a4は、環状に形成したミシン目
a3により囲まれる範囲内に取付けてあり、このミシン
目a3より内側の部分が製品となる実装プリント基板a
1を構成し、また、ミシン目a3より外側が打抜き加工
時に支持部分として利用する外枠a2となる。
【0010】図1にて示す様に、穿孔装置はベースプリ
ント基板aのミシン目a3を打抜くパンチングマシン1
0と、上記ベースプリント基板aをパンチングマシン1
0の下で保持する保持手段30、及び、上記したパンチ
ングマシン10と保持手段30を水平面上においてX方
向、Y方向へ向けて各々移動させる送り機構50a,5
0bを備えている。
【0011】図1乃および図3にて示すように、パンチ
ングマシン10は、略コ形に形成した本体アーム13の
上側端部にパンチ11を設けると共に、本体アーム13
の下側端部にダイ12を設けてなり、上記したパンチ1
1をダイ12に対して垂直に打降ろすように構成してあ
る。本体アーム13の上側端部及び下側端部には断面略
コ形の摺動体18,19が摺動レール18a,19aに
沿って垂直方向へ往復摺動するように取付支持してあ
る。また、上記した摺動体18の下端部、および摺動体
19の上端部には軸受14,15を各々取付固定し、こ
れら軸受14,15にスプライン軸16,17が回転自
在且つ上下摺動不能に挿着してある。そして、上記した
スプライン軸16の下端およびスプライン軸17の上端
にはパンチ11及びダイ12が各々着脱可能に挿着して
ある。図5にて示すように、パンチ11はベースプリン
ト基板aのミシン目a3と同じ幅の長細状の孔を空ける
為に断面長円形状に形成され、またダイ12には上記し
たハンチ11が嵌合する長円形の孔を貫通形成してあ
る。
【0012】パンチ11とダイ12を挿着するスプライ
ン軸16,17は、軸受14,15に対して回転自在且
つ上下摺動不能に挿着されており、その外周には歯車2
0,21が軸方向へ摺動可能に挿着してある。歯車2
0,21は本体アーム13側に取付固定した2枚の挟持
板22,22および23,23間に回転自在な状態で挟
持されている。上記した歯車20,21と、アーム本体
13内の背面側にて一本の駆動軸24に軸支した歯車2
6,27との間にはタイミングベルト28,29を掛渡
してある。そして、上記歯車26,27を駆動モータ2
5によって連動回転させることにより、スプライン軸1
6,17に挿着されるパンチ11とダイ12とが同じ方
向へ同じ角度ずつ回転するように構成してある。
【0013】また、本体アーム13におけるアーム摺動
体18,19の背面側には各々円筒カム30,31が設
けてある。円筒カム60,61は、アーム本体13に対
して垂直状に軸支される円筒体60a,61aと、その
外周部に沿って蛇行するように形成されるカム体60
b,61bとから構成し、上記カム体60b,61bに
対して摺動体18,19の背面に取り付けた断面略コ形
のカムガイド62,63を嵌合させてある。よって、上
記した円筒カム60,61を回転させると、カムガイド
62,63が蛇行するカム体60b,61bに沿って摺
動しながら上下に移動し、これにより摺動体18,19
が所定のストロークにて上下動する。上記した円筒カム
60,61の支軸60c,61c端部には各々歯車6
4,65を取付け、この歯車64,65とアーム本体背
面部に設けた歯車66,67との間にタイミングベルト
68,69を掛渡してある。そして、上記した歯車6
6,67を1本の駆動軸70にて軸支し、駆動モータ7
1により回転駆動させることにより、前記した円筒カム
60,61同士が同期して回転し、摺動体18,19お
よびこれらにより支持されるパンチ11及びダイ12の
相互が接近及び離間するように昇降動して打動動作が行
なわれるようになっている。
【0014】上記したパンチ11とダイ12の打動動作
は後述する制御部からの動作制御によって連係して行な
われるものであり、図4にて示すように両者11,12
が互いに接近してプリント基板aを挟む形でパンチ11
の打動が行なわれ、両者11,12の間に保持されるベ
ースプリント基板aを打抜く。また、パンチ11によっ
て打抜かれた基板aのチップはダイ12及びスプライン
軸17に形成した中孔部17aを通過し、さらにダイ1
2の下端に接続されるホース12a内を落下して所定の
収納箱(図示せず)に回収される。上記したスプライン
軸16,17、歯車20,21,26,27、タイミン
グベルト28,29、駆動モータ25は、パンチ11及
びダイ12を同じ角度ずつ連動回転させる回転機構を構
成している。
【0015】以上のように構成されるパンチングマシン
10は、図1にて示すように穿孔装置の本体1に対して
水平に取り付けられるスライドベット2の上にスライド
自在に設置してある。そして、本体アーム13と一体化
する13a螺合部13aを駆動モータ3によって回転す
る駆動ねじ3aと螺合させることにより、駆動モータ3
の回転駆動に伴ってパンチングマシン10が上記したス
ライドベツト2に沿って水平移動するようになってい
る。上記したスライドベット2、駆動ネジ3a、駆動モ
ータ3はパンチングマシン10をY方向へ向けて移動せ
しめる送り機構50aを構成している。
【0016】図7乃至図9は、穿孔装置本体1上におい
て上記したパンチングマシン10と対面する形で設置さ
れる保持手段30を示している。保持手段30は図7に
て示すようにベースプリント基板aを両側から挟持する
一対の保持腕31a,31bと、ベースプリント基板a
の実装プリント基板a1部分を下から支える一対の支持
体32a,32bとから構成してある。保持腕31a,
31bはベースプリント基板aを両側から挟持すること
により、基板aをパンチングマシン10のパンチ11と
ダイ12との間に設定される水平基準面c上において保
持するものであり、後述する支持台33a,33bに基
端部を支持して、先端側がパンチングマシン10側へ向
けて2本平行に突出するように設けてある。上記した保
持腕31a,31bを取付支持する支持台33a,33
bは、装置本体1上において、パンチングマシン10の
スライドベット2と直交するように設けたスライドベッ
ト4の上に沿ってスライド自在に設置される。そして、
各々の支持台33a,33bから一体に突出する螺合部
36a,36bに駆動モータ35の駆動により回転する
駆動ねじ35aを貫通させて螺合させてある。これによ
れば、駆動モータ35により駆動ねじ35aを回転駆動
させると、駆動ねじ35aと螺合する螺合部36a,3
6bが回転する駆動ネジ35aに沿って移動し、両支持
台33a,33bが一定の間隔を保ちながら同方向に同
量ずつ移動する。上記したスライドベツト2、駆動ねじ
35a、駆動モータ35は、保持手段30をX方向へ向
けて移動自在に支持する送り機構50bを構成してい
る。
【0017】上記した両支持台33a,33bは図7及
び図8にて示すように中空のボックス形に形成され、そ
の内部に保持腕31a,31bの基端部が入り込んでい
る。保持腕31a,31bの基端部下面には摺動体38
が取り付けてけてあり、この摺動体38を支持台33
a,33b内において前記スライドベット4と同方向へ
向けて2本平行に設けたガイドレール39間に対して摺
動自在に係合させてある。これにより保持腕31a,3
1bは上記したガイドレール39に沿って摺動可能に支
持される。また、上記した保持腕31a,31bの基端
には支持台33a,33bの内部に設けたシリンダ40
の一端が連結してあり、このシリンダ40の伸縮作動に
より両保持腕31a,31bがガイドレール39上を摺
動し、上記シリンダ40のストロークの範囲で相互に接
近及び離間するようになっている。
【0018】図7にて示すように、両保持腕31a,3
1bの先端部内側面には各々挟持体34を2個ずつ間隔
をおいて取り付けてある。また、図9にて示すように上
記した各挟持体34の内側面には断面略く形の挟持溝3
4aが凹設してある。そして、上記したようにシリンダ
40の作動により両保持腕31a,31bを接近させた
際に、挟持溝34a内にベースプリント基板aの両側縁
部を差し込むまれることにより、ベースプリント基板b
を両保持腕31a,31bの間に挟持するように構成し
てある。上記した各挟持体34の挟持溝34aは、パン
チ11とダイ12との間に設定される水平基準面cにレ
ベルを合わせてあり、これにより両保持腕31a,31
bに挟持されるベースプリント基板aが水平基準面c上
において保持される。
【0019】また、両保持腕31a,31bの先端部か
ら突出させた軸41にはベースプリント基板a両側部の
角部に当接する弾性片41aを設けてある。上記した弾
性片41aはベース基板a両側の角部に対して外側から
弾性的に当接するものであって、これにより両挟持溝3
4a間において挟持されるベースプリント基板aを保持
腕31a,31bの基端側に突設した当接面42に対し
て当接せしめ、ベースプリント基板aが両保持腕31
a,31b間における所定の位置にて保持される。
【0020】一方、ベースプリント基板aの実装プリン
ト基板a1部分を下から支える支持体32a,32b
は、基端を前記した支持台33a,33bにて支持され
る回転杆43と、該回転杆43から内側へ向けて2本ず
つ突出する受け杆44とからなる。上記した回転杆43
及び受け杆44には各々長孔43a,44aが開孔して
あり、この両長孔43a,44a間にねじ44bを挿着
して締め付けることにより共締めしている。従って上記
したねじ44緩めることにより受け杆44を長孔43
a,44aに沿ってずらしながら、受け杆44相互の間
隔や内側への突出量を調節できるようになっている。
【0021】図7にて示すように、上記した両回転杆4
3の基端は支持台33a,33b内において軸支される
支軸45に対して接続してある。また、図5及び図8に
て示すように支軸45には歯車47が取り付けてあり、
この歯車47をシリンダ48のピストンロッド48aに
沿って形成したラック49に対して歯合させてある。従
って、上記したシリンダ48をピストンロッド48aを
伸動若しくは縮動させることにより、ラック49と歯車
47の歯合を介して軸45および回転杆43が回動し、
ベースプリント基板aを下から支える状態の受け杆44
が略90゜の範囲で下へ向けて回動し、また、元の状態
に復帰する様に構成してある。
【0022】ところで、前記したようにパンチングマシ
ン10をスライドベット2に沿って移動させる送り機構
50aの駆動モータ3と、保持手段30の両保持腕31
a,31bをスライドベット4に沿って移動させる送り
機構50bの駆動モータ35、さらに保持腕31a,3
1bを開閉させるシリンダ40、支持体32a,32b
の回動を行なうシリンダ48、パンチングマシン10を
打動させる駆動モータ71、回転機構の駆動モータ25
は、マイクロコンピュータにより構成される制御部(図
示せず)と各々電気的に連絡しており、上記した各駆動
モータの作動タイミングや作動量は制御部からの電気信
号に基づいて制御される。
【0023】マイクロコンピュータからなる制御部は、
動作制御部(図示せず)を内蔵している。動作制御部は
ステッピングモータである駆動モータ35及び駆動モー
タ3の回転値を定量的に制御することにより、保持腕3
1a,31b及びパンチングマシン10を相互に直交す
るスライドベット4,2の上に沿って所定量ずつ水平移
動させるものである。また、上記したようにスライドヘ
ッド4,2上に沿って行なわれる保持腕31a,31b
及びパンチングマシン10水平移動は、前記制御部の動
作制御部によって水平基準面c上に設定されるX及びY
方向の座標と対応している。また、上記した動作制御部
はベースプリント基板aのミシン目a3のパターンに基
づいて設定する打抜き位置のデータをXY座標に置き換
えて記憶しており、このデータに基づいて駆動モータ3
5及び駆動モータ3の回転値を各々に制御する。これに
よれば、パンチングマシン10のパンチ11と保持腕3
1a,31bにより挟持されるベースプリント基板aと
の間における相対的な位置関係を水平基準面c上に設定
されるXY座標を基準として正確に定め、パンチ11の
中心部をベースプリント基板a上における任意の位置へ
移動させることが可能となる。その結果、打動するパン
チ11をベースプリント基板aに形成されるミシン目a
3の連結部の直上に移動させることができるようにな
る。また、動作制御部はステッピングモータからなる駆
動モータ25の回転値を制御することにより、長細状の
パンチ11及びダイ12を所定の角度ずつ回動させるこ
とができる。よって、目的とするミシン目a3連結部の
直上に移動したパンチ11、および上記したミシン目a
3連結部の直下にあるダイ12を上記ミシン目a3の溝
に沿う角度まで自由に回動させることができる。上記し
たパンチ11角度のデータは前記した各打抜き位置のデ
ータと共に制御部に対して設定されるものである。尚、
ベースプリント基板aに形成されるミシン目aは矩形に
描かれる場合が多いので、ミシン目aの外形を構成する
線は0゜−90゜の関係である場合が殆どである。従っ
て、上記したように行なわれるパンチ11も90゜ずつ
回動して0゜と90゜の位置で停止するように設定する
場合が多い。
【0024】図6はベースプリント基板aに形成される
ミシン目a3の連結部を示している。動作制御部からの
制御により前記したようにパンチ11及びダイ12を移
動させてミシン目a3の連結部上に位置せしめると共
に、ミシン目a3の延びる方向に応じて所定角度回動さ
せることにより上記パンチ11とダイ12とをミシン目
a3に沿わせ(図6−a)、その後パンチ11を打動さ
せることにより(図6−b)、ミシン目a3の連結部分
を線状に打抜いて切断することができる(図6−c)。
通常、上記したミシン目a3の連結部分は適宜な間隔を
おいて数カ所に設けられているが、ベースプリント基板
a上における各連結部分の位置とミシン目a3の角度を
前記動作制御部に対して予め設定しておくことにより、
パンチ11がミシン目a3の各連結部分の間を順次移動
しながらミシン目a3の各連結部分を線状に打抜き、外
枠a2から実装プリント基板a2を打抜くことができ
る。
【0025】次ぎに、上記したように構成した穿孔装置
を加工ライン中に設置した場合に基づいて各部の動作説
明をする。図10は上記した穿孔装置100をベースプ
リント基板aの搬入装置101と搬出装置102との間
に設置した状態を示している。搬入装置101はベース
プリント基板aを順次搬入するコンベア103と移動可
能なバキュウムパット104から構成され、また、搬出
装置102は移動可能なバキュウムパット106にて構
成してある。
【0026】図11(a)〜(e)はベースプリント基
板aの搬入、打抜き加工、搬出行程を順に示している。
【0027】コンベア103は前行程から載せられた基
板aを終端まで移送する。バキュウムパッド104はコ
ンベア103の終端上のベースプリント基板aを吸引し
て取り上げ、レール105に沿って移動して、穿孔装置
100の保持腕31a,31bに対して基板aを供給す
る(図11−a)。尚、上記した状態において保持腕3
1a,31bはスライドベット4の一端に位置してお
り、これによりパンチングマシン10との間に必要な距
離を置いている。
【0028】保持腕31a,31bの直上まで移動した
バキュウムパッド104は降下してベースプリント基板
aを支持体32a,32bの上に載置する。そして、そ
の直後にシリンダ40を縮動させ、開いた状態にあった
両保持腕31a,31bを内側へ向けて移動させて挟持
体34の間にベースプリント基板aを挟持する(図11
−b)。
【0029】次ぎに駆動モータ35の回転駆動により保
持腕31a,31bをスライドベット4上に沿って移動
させ、該保持腕31a,31bにて保持されるベースプ
リント基板aをパンチングマシン10のパンチ11とダ
イ12との間に差し込む(図11−c)。この状態にお
いて保持腕31a,31bによって保持されるベースプ
リント基板aは水平基準面c上における所定の位置にて
保持される。
【0030】その後、動作制御部は予め設定されたミシ
ン目a3連結部の位置設定データに基づいて駆動モータ
3及び35を所定のタイミング、所定の回転値にて駆動
制御する。これに伴ってパンチングマシン10のパンチ
10とベースプリント基板aとが水平基準面c上におい
てX及びY方向へ各々移動し、パンチ11が最初のミシ
ン目a3の連結部の上まで移動される。そして、パンチ
11を打動して図6にて示したようにミシン目a3の連
結部を打抜いて切断する。以後、パンチ11はミシン目
aの第2、第3の連結部の間を次々と移動し、同時にミ
シン目aの方向に合わせてパンチ11を回動させながら
上記と同様にこれらを打抜いて切断して行く。
【0031】そして、最後の連結部を切断すると、保持
腕3131a,31bは搬出装置102のバキュウムパ
ット106の直下まで移動する(図11−d)。上記し
たようにミシン目a3の全ての連結部が切断された状態
では、既にベースプリント基板aが実装プリント基板a
1と外枠a2とに分離されている。そして、外枠a2は
両保持腕31a,31b間に保持され、実装プリント基
板a1は支持体32a,32bの受け杆44により下か
ら支えられている。
【0032】次ぎに、搬出装置102のバキュウムパッ
ト106が降下して製品となる実装プリント基板a1を
吸引して取り上げ、レール107に沿って移動して次ぎ
の行程へ向けて搬送される。また、屑材である外枠a2
は保持腕31a,31bを外側へ向けて開くと同時に、
保持体32a,32bを下へ向けて回動させることによ
り落下し、収容箱内に回収される(図11−e)。以
後、保持腕31a,31bとパンチングマシン10とは
図11−aで示した位置まで戻り、次ぎのベースプリン
ト基板aの加工に移行して上記した動作を繰り返す。
【0033】以上説明したように、穿孔装置はベースプ
リント基板aを水平基準面c上において保持し、動作制
御部の制御によりX及びY方向へ向けて所定量ずつ移動
させると共に、必要に応じてパンチ11を回動させなが
ら細長状のパンチ11をミシン目a3に沿わせて各連結
部を線状に打抜くものである。従って、ベースプリント
基板aのモデルチェンジに伴ってミシン目a3のパター
ンが変更されても、動作制御部にて設定するミシン目a
3連結部の位置と角度のデータを変更するだけで容易に
対応することができる。
【0034】尚、上記した穿孔装置は動作制御部により
パンチングマシン10のパンチ11をY方向に延びるス
ライドべット2上に沿わせ移動させると共に、保持手段
30にて保持されるベースプリント基板aをX方向に延
びるスライドベット4上に沿って移動させることにより
パンチ11とベースプリント基板aとの間の相対的な位
置関係を制御している。しかし、本発明の主旨によれ
ば、動作制御部によってパンチングマシン10と保持手
段30のどちらか一方をX及びY方向に移動させること
でパンチ11とベースプリント基板aとの間の相対的な
位置関係を制御してもよく、これによって上記した実施
例と同様にパンチをベースプリント基板の所定の位置に
移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した穿孔装置を示す正面図。
【図2】 ベースプリント基板を示す斜視図。
【図3】 パンチングマシンの縦断面図。
【図4】 パンチングマシンのパンチ部分を示す縦断
面図。
【図5】 パンチとダイを示す斜視図。
【図6】 パンチとダイの動作を示す斜視図。
【図7】 保持手段を示す平面図。
【図8】 図7におけるVIII−VIII線断面図。
【図9】 図7におけるIX−IX線断面図。
【図10】 穿孔装置を搬出装置及び搬入装置と共に
設置した状態を示す正面図。
【図11】 穿孔装置の動作状態を示す正面図。
【符号の説明】
a・・・ベースプリント基板 a1・・・実装プリント基板 a2・・・外枠 a3・・・ミシン目 a4・・・実装部品 10・・・パンングマシン 11・・・パンチ 12・・・ダイ 30・・・保持手段 50a,50b・・・送り機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長状の孔を打抜くパンチとダイを備
    えるパンチングマシンと、被加工物となるプリント基板
    を上記パンチとダイとの間に設定した基準面上において
    保持する保持手段と、該保持手段と上記パンチングマシ
    ンとの少なくとも一方を上記した基準面を基準としてX
    方向及びこれと直交するY方向へ移動自在に支持する送
    り機構と、上記したパンチとダイを同角度ずつ連動回転
    させる回転機構と、この回転機構及び上記送り機構の動
    作制御を行なう制御部とを備え、前記制御部は、送り機
    構によりパンチングマシンと保持手段の少なくとも一方
    をX及びY方向へ向けて設定量ずつ移動させながら、パ
    ンチングマシンのパンチと保持手段により保持されるプ
    リント基板との間の相対的位置関係を制御すると共に、
    回転機構によりパンチとダイを設定角度回転させながら
    細長状のパンチをプリント基板のミシン目上に沿わせ且
    つ打動せしめる動作制御手段を備えてなる穿孔装置。
JP4037092U 1992-06-12 1992-06-12 穿孔装置 Expired - Lifetime JPH0650158Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008207313A (ja) * 2006-03-31 2008-09-11 Seiko:Kk シート類穿孔装置及びこれを備えた後処理装置

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