JP2011218511A - 孔明け装置 - Google Patents

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Kazuo Nishimura
和夫 西村
Tadayuki Sekido
唯之 関戸
Emi Ichikawa
恵美 市川
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Abstract

【課題】穿孔時間のバラツキを生じさせることなく一定の高速穿孔が可能な孔明け装置を提供すること。
【解決手段】孔明け装置60は、エンコー2ダが検出するパルス数が所定値に達するまでの時間を測定するタイマ101と、タイマ101による測定時間を基準時間と比較して被穿孔材Pの厚さを判定する判定手段102と、判定手段102の判定に基づき予め記憶されている複数のパルス数から1個を選択する選択手段103と、タイマ101による測定時間時点から選択手段103にて選択されたパルス数経過後、駆動モータ73の制動動作を開始する制御開始手段104と、を有する制御部80を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、パンチを対応するダイに接離させて、シート状の被穿孔材に孔を明ける孔明け装置に係り、詳しくは複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機器等の画像形成装置の本体、或いは印刷機に装着される孔明け装置に関する。
一般に、紙などの被穿孔材にファイリング用のパンチ孔を穿孔する孔明け装置としては、印刷機や複写機等の画像形成装置に装着され、自動で穿孔する孔明け装置が知られている。この孔明け装置は、例えば、印刷や複写等が終了した被穿孔材を所定の処理位置にセットした後、駆動モータ等の駆動源でパンチを上下方向に往復移動させて、被穿孔材にパンチ孔を形成する。
また、この種の孔明け装置には、2孔用、3孔用、4孔用といった専用のタイプのものと、2孔用と3孔用、或いは2孔用と4孔用とで共有できる切り替えタイプのものとがある。切り替えタイプの孔明け装置では、例えば、カムのストローク範囲を2孔用と3孔用とに区分して、2孔と3孔とを穿孔できるように構成した溝カムが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、孔明け装置は、パンチ孔を穿孔する被穿孔材の厚さが異なる場合、パンチに加わる穿孔負荷が異なる。具体的には、被穿孔材の厚さが厚い場合はパンチに加わる穿孔負荷が大きく、薄い場合は穿孔負荷が小さい。そのため、被穿孔材が厚い場合には、被穿孔材が薄い場合よりも高いトルクを必要とし、その分駆動モータの回転速度が遅くなる。
その結果、パンチの往復動作に対して同じタイミングで電気ブレーキ等によるブレーキ操作を行うと、被穿孔材が厚い場合は、被穿孔材が薄い場合よりも穿孔動作に遅れが生じる。この穿孔動作の遅れは、例えば、溝カムの位置ずれを引き起こし、ジャム等が生じるおそれがある。
これに対しては、溝カムを同じ位置で停止させるために、パンチの穿孔動作速度又は所定時間当たりのパンチの移動量に基づいて、電気ブレーキ等の動作タイミングを異ならせる技術が案出されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−198889号公報 特開2008−207313号公報
しかしながら、特許文献2に記載の孔明け装置は、溝カムの停止を目的とするものであり、そのために、速度や移動量を計測するためのセンサ等を設けている。これにより、部品点数が増加し、製造コスト等が高くなる。
また、例えば、特許文献2のように、溝カムとして円筒カムを用いる場合、溝カムの全長が制限されるので、駆動モータのエンコーダパルスを基準として、正確な位置制御が必要となるが、溝カムに板カムからなるスライドカムを用いる場合、溝カムの長さの自由度は大きくなる。特に、近時のプリンタ等の画像形成装置の高速化に対して、孔明け装置の高速化(例えば、50msec)が要求されており、該高速化に対応すべく、該穿孔材の厚さの違い等により穿孔時間にバラツキが出ることを防止して、穿孔時間に遅れが生じることなく、確実にパンチを予め設定された時間に終了することが望まれている。
そこで、本発明は、穿孔時間のバラツキを生じさせることなく、所定の時間内での高速穿孔が可能な孔明け装置を提供することを目的とする。
本発明は、往復移動によりシート状の被穿孔材(P)に孔を明ける複数のパンチ(89a〜89d)及びダイ(29)と、前記パンチ(89a〜89d)の移動方向と直行する方向に往復移動可能な往復移動部材(83)と、前記往復移動部材(83)を往復移動させる駆動モータ(73)と、前記駆動モータ(73)の回転力を前記往復移動部材(83)に伝達する回転伝達部材(74)と、前記往復移動部材(83)と前記パンチ(89a〜89d)との間において、前記往復移動部材(83)の往復移動動作を前記パンチ(89a〜89d)の往復移動動作に変換する複数のカム(11〜14)及び該カム(11〜14)に係合するフォロワ(25)と、を備える孔明け装置(60)において、前記駆動モータ(73)の回転位置をパルス数により検出するエンコーダ(2)と、前記駆動モータ(73)の制動を制御する制御部(80)と、を備え、
前記制御部(80)は、前記エンコーダ(2)が検出する前記パルス数が所定値に達するまでの時間を測定するタイマ(101)と、該タイマ(101)による測定時間を基準時間と比較して前記被穿孔材(P)の厚さを判定する判定手段(102)と、該判定手段(102)の判定に基づき予め記憶されている複数の前記パルス数から1個を選択する選択手段(103)と、前記タイマ(101)による測定時間時点から前記選択手段(103)にて選択されたパルス数経過後、前記駆動モータ(73)の制動動作を開始する制動開始手段(104)と、を有する、
ことを特徴とする孔明け装置(60)にある。
また、本発明は、往復移動によりシート状の被穿孔材(P)に孔を明ける複数のパンチ(89a〜89d)及びダイ(29)と、前記パンチ(89a〜89d)の移動方向と直行する方向に往復移動可能な往復移動部材(83)と、前記往復移動部材(83)を往復移動させる駆動モータ(73)と、前記駆動モータ(73)の回転力を前記往復移動部材(83)に伝達する回転伝達部材(74)と、前記往復移動部材(83)と前記パンチ(89a〜89d)との間において、前記往復移動部材(83)の往復移動動作を前記パンチ(89a〜89d)の往復移動動作に変換する複数のカム(11〜14)及び該カム(11〜14)に係合するフォロワ(25)と、を備える孔明け装置(60)において、前記駆動モータ(73)の回転位置をパルス数により検出するエンコーダ(2)と、前記駆動モータ(73)に供給するパルス電源を制御する制御部(80A)と、を備え、
前記制御部(80A)は、前記エンコーダ(2)が検出する前記パルス数が第1所定値に達するまでの時間を測定するタイマ(101)と、該タイマ(101)による測定時間を基準時間と比較して前記被穿孔材(P)の厚さを判定する判定手段(102)と、該判定手段(102)の判定に基づき予め記憶されている複数のデューティ比から1個を選択する選択手段(103A)と、前記エンコーダ(2)が検出する前記パルス数が第2所定値に達した後、前記選択手段(103A)にて選択されたデューティ比のパルス電源で前記駆動モータ(73)の制動を開始する制動開始手段(104)と、を有する、
ことを特徴とする孔明け装置(60A)にある。
好ましくは、前記複数のカムは、長尺の板状部材に溝カム(11〜14)を形成したスライドカムである。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、孔明け装置は、タイマが測定した測定時間に基づいて、判定手段で被穿孔材の厚さを判定し、選択手段で所定時間内にパンチの往復移動による穿孔動作を終了させるためのパルス数(動作タイミング)を選択する。そして、選択手段において選択されたパルス数経過後、制動開始手段で駆動モータの制動動作の制御を行う。そのため、例えば、被穿孔材の厚さや材質、駆動モータ等の個体差等により、被穿孔材の穿孔時間にバラツキが生じるおそれがある場合においても、エンコーダの所定パルス数までの時間を基準とするので、制御部で駆動モータの制動の制御を行うことにより、所定時間内に穿孔動作を終了させることができる。その結果、高速穿孔する場合においても、所定の時間内に穿孔動作を終了させることができる。
請求項2に係る本発明によると、孔明け装置は、タイマが測定した測定時間に基づいて、判定手段で被穿孔材の厚さを判定し、選択手段で所定時間内にパンチの穿孔動作を終了させるためのパルス電源のデューティ比を選択する。そして、選択手段において選択されたデューティ比のパルス電源で制動開始手段により駆動モータが制動される。そのため、例えば、被穿孔材の厚さや材質、駆動モータ等の個体差等により、被穿孔材の穿孔時間にバラツキが生じる場合においても、エンコーダの所定パルス数までの時間を基準とするので、制御部で駆動モータに供給するパルス電源のデューティ比を制御する(異ならせる)ことにより駆動モータに供給する電力量を調整し、所定時間内に穿孔動作を終了させることができる。その結果、高速穿孔する場合においても、所定の時間内に穿孔動作を終了させることができる。
請求項3に係る本発明によると、複数のカムがスライドカムからなるので、カム溝の長さに余裕があり、スライドカムの位置精度が低くても、パンチの上下移動精度は支障の生ずることのない範囲に確保することができる。このため、エンコーダの所定パルス数までの時間を基準とすることにより、上記位置精度に優先して、パンチを所定時間内に終了して、高速穿孔を正確かつ確実に行うことができる。
本発明の実施形態に係る孔明け装置の一部を破断した正面図である。 図1に示す孔明け装置の平面図である。 図1に示す孔明け装置の底面図である。 図1に示す孔明け装置のA−A矢視側面図である。 図1に示す孔明け装置のB−B矢視断面図である。 図1に示す孔明け装置の移動範囲検知センサ及びラック等を示す部分拡大図である。 第1実施形態に係る孔明け装置の穿孔終了動作に係る制御部を示すブロック図である。 第1実施形態に係る孔明け装置のパルス数と時間に基づく穿孔終了動作を示す図である。 第1実施形態に係る孔明け装置の制御部による穿孔終了動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る孔明け装置の穿孔終了動作に係る制御部を示すブロック図である。 第2実施形態に係る孔明け装置の制御部による穿孔終了動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る孔明け装置について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態に係る孔明け装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機器等の画像形成装置の本体、或いは印刷機に取り付けられる孔明け装置である。以下においては、画像形成装置の本体等の説明は省略し、孔明け装置について説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る孔明け装置60について、図1から図9を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る孔明け装置60の一部を破断した正面図である。図2は、図1に示す孔明け装置60の平面図である。図3は、図1に示す孔明け装置60の底面図である。図4は、図1に示す孔明け装置60のA−A矢視側面図である。図5は、図1に示す孔明け装置60のB−B矢視断面図である。図6は、図1に示す孔明け装置60の移動範囲検知センサ及びラック等を示す部分拡大図である。図7は、第1実施形態に係る孔明け装置60の穿孔終了動作に係る制御部80を示すブロック図である。図8は、第1実施形態に係る孔明け装置60のパルス数と時間に基づく穿孔終了動作を示す図である。図9は、第1実施形態に係る孔明け装置60の制御部80による穿孔終了動作を示すフローチャートである。
まず、第1実施形態に係る孔明け装置60の基本構成について、図1から図8を参照しながら説明する。
図1から図7に示すように、第1実施形態に係る孔明け装置60は、長尺の本体フレーム70と、脚27と、駆動モータ73と、エンコーダ2と、減速歯車機構(回転伝達部材)74と、長尺のラック(往復移動部材)83と、長尺のカム板75と、パンチ89a,89b,89c,89dと、遮光部材5,6,7と、連結板8と、遮光板9と、移動範囲検知センサ76,77,78と、制御部80と、を備える。
本体フレーム70は、前方側(孔明け装置60の奥行き方向(以下、「Z方向」ともいう)における前方側(Z1側))が開口した、断面が略コの字状に形成されている(図4及び図5参照)。
また、本体フレーム70は、複数のパンチ支持孔28と、案内長孔26と、を備える。パンチ支持孔28は、本体フレーム70の上面(孔明け装置60の高さ方向(以下、「Y方向」ともいう)におけるY2側の面)と下面(Y方向におけるY1側の面)のそれぞれに設けられており、上面と下面とを貫通した状態でパンチを嵌挿可能に形成されている。本実施形態においては、本体フレーム70には、パンチ89a,89b,89c,89dを嵌挿可能な4対(上面及び下面に各4個)のパンチ支持孔28が形成されている(図2及び図5参照)。案内長孔26は、長手方向がY方向を向くと共に、本体フレーム70の後方側の面(Z方向におけるZ2側の面)を貫通して形成されている(図5参照)。
脚27は、スペーサ(図示せず)を介して、本体フレーム70の下面に取り付けられている。スペーサは、本体フレーム70の下面と脚27の上面27aとの間に被穿孔材(シート)Pの通過を許容する隙間S1を形成する(図5参照)。
また、脚27の上面27aには、フレーム本体70の下面に形成されたパンチ支持孔28と対向するように、4個のダイ29が形成されている(図3及び図5参照)。4個のダイ29は、パンチ89a,89b,89c,89dに対応するように形成されている。
駆動モータ73は、ブラケット71を介して、本体フレーム70に取り付けられている。駆動モータ73は、減速歯車機構74を介してカム板75に連動し、カム板75を左右方向(孔明け装置60の正面から見た左右方向(以下、「X方向」ともいう))に移動させる駆動源として機能する。
エンコーダ2は、駆動モータ73の出力軸に取り付けられている。エンコーダ2は、駆動モータ73のパルス数から回転位置等を検出する。
減速歯車機構74は、駆動モータ73の回転力を直線往復移動力に変換してカム板75に伝達し、パンチ89a,89b,89c,89dを上下方向に往復移動させる回転伝達部材を構成する。減速歯車機構74は、駆動歯車79と、大径歯車81と、小径歯車82と、を備える。駆動歯車79は、ブラケット71を貫通する駆動モータ73の出力軸に固定されている。大径歯車81は、駆動歯車79と噛合する。小径歯車81は、大径歯車81と一体に形成されており、大径歯車81及び小径歯車82は、ブラケット71に回転自在に支持されている。ラック83は、小径歯車82と噛合する。
カム板75は、板状部材からなり、本体フレーム70の後方側の内面(図4参照)に沿って、X方向に往復移動可能に配設されている。カム板75は、ラック83のX方向におけるX2側の端部に連結されており、ラック83を介して小径歯車82の回転を受けることによりX方向に移動可能に構成されている。
カム板(スライドカム)75は、カム11と、カム12と、カム13と、カム14と、を備える。カム11,カム12,カム13及びカム14は、カム板75の表裏を貫通した溝カムからなる。
また、カム11及びカム13は、カム板75のY方向における中央部よりも上側(Y2側)において、相互に同じレベル(高さ)に位置するように形成されている。カム12及びカム14は、カム板75のY方向における中央部よりも下側(Y1側)において、相互に同じレベル(高さ)に位置するように形成されている。
カム11は、第1直線部11aと、V字状部15と、第2直線部11bと、を備える。
第1直線部11aは、カム板75のY方向における略中央部よりも上側にてX方向に延びるように形成されている。V字状部15は、第1直線部11aのX方向におけるX2側の端部(右端部)から所定角度で下降した後、谷部から所定角度で第1直線部11aのX2側の端部と同じレベルまで上昇するように形成されている。第2直線部11bは、V字状部15のX方向におけるX2側の端部から第1直線部11aと同じレベルでX方向に延びるように形成されている。
また、第1直線部11a及び第2直線部11bは、パンチの穿孔動作終了後もカム板75が移動可能な長さに形成されている。
カム12は、第1直線部12aと、第1V字状部16と、第2直線部12bと、第2V字状部17と、第3直線部12cと、を備える。
第1直線部12aは、カム板75のY方向における略中央部にてX方向に伸びるように形成されている。第1V字状部16は、第1直線部12aのX方向におけるX2側の端部(右端部)から所定角度で下降した後、谷部から所定角度で第1直線部12aのX2側の端部と同じレベルまで上昇するように形成されている。第2直線部12bは、第1V字状部16のX方向におけるX2側の端部から第1直線部12aと同じレベルでX方向に延びるように形成されている。第2V字状部17は、第2直線部12bのX方向におけるX2側の端部から所定角度で下降した後、谷部から所定角度で第2直線部12bのX2側の端部と同じレベルまで上昇するように形成されている。第3直線部12cは、第2V字状部17のX方向におけるX2側の端部から第2直線部12bと同じレベルでX方向に延びるように形成されている。
また、第1直線部12aの一部は、Y方向から見てカム11の第2直線部11bの一部とオーバラップするように形成されている。
さらに、第1直線部12a、第2直線部12b及び第3直線部12cは、パンチの穿孔動作終了後もカム板75が移動可能な長さに形成されている。
カム13は、第1直線部13aと、第1V字状部18と、第2直線部13bと、第2V字状部19と、第3直線部13cと、を備える。
第1直線部13aは、カム板75のY方向における略中央部よりも上側にてX方向に延びるように形成されている。第1V字状部18は、第1直線部13aのX方向におけるX2側の端部(右端部)から所定角度で下降した後、谷部から所定角度で第1直線部13aのX2側の端部と同じレベルまで上昇するように形成されている。第2直線部13bは、第1V字状部18のX方向におけるX2側の端部から第1直線部13aと同じレベルでX方向に延びるように形成されている。第2V字状部19は、第2直線部13bのX方向におけるX2側の端部から所定角度で下降した後、谷部から所定角度で第2直線部13bのX2側の端部と同じレベルまで上昇するように形成されている。第3直線部13cは、第2V字状部19のX方向におけるX2側の端部から第2直線部13bと同じレベルでX方向に延びるように形成されている。
また、第1直線部13aの一部は、Y方向から見てカム12の第3直線部12cの一部とオーバラップするように形成されている。
さらに、第1直線部13a、第2直線部13b及び第3直線部13cは、パンチの穿孔動作終了後もカム板75が移動可能な長さに形成されている。
カム14は、第1直線部14aと、V字状部22と、第2直線部14bと、を備える。
第1直線部14aは、カム板75のY方向における略中央部にてX方向に伸びるように形成されている。V字状部22は、第1直線部14aのX方向におけるX2側の端部(右端部)から所定角度で下降した後、谷部から所定角度で第1直線部14aのX2側の端部と同じレベルまで上昇するように形成されている。第2直線部14bは、V字状部22のX方向におけるX2側の端部から第1直線部14aと同じレベルでX方向に延びるように形成されている。
また、第1直線部14aは、第2直線部14bよりも長くなるように形成されると共に、Y方向から見て第1直線部14aの一部がカム13の第3直線部13cの一部とオーバラップするように形成されている。
さらに、第1直線部14a、第2直線部14b及び第3直線部14cは、パンチの穿孔動作終了後もカム板75が移動可能な長さに形成されている。
パンチ89a,89b,89c,89dは、円柱状に形成されている。また、パンチ89a,89b,89c,89dは、X方向に所定のピッチD3で配置されると共に、本体フレーム70のパンチ支持孔28に嵌挿された状態で、Y方向に往復移動自在に支持されている。
パンチ89a,89b,89c,89dは、ピン(フォロワ)25と、ピン25を貫通可能な貫通孔10とを備える。
ピン25は、略円柱状に形成されており、貫通孔10を貫通した後、カム板75のカムを介して本体フレーム70の案内長孔26に係合可能に形成されている。ピン25の両端には、着脱可能な止め輪(図示せず)が嵌着される。
貫通孔10は、ピン25をZ方向に貫通可能に形成されている。貫通孔10は、ピン25が貫通した後、ピン25の先端と案内長孔26とが係合した状態でピン25を保持する。
パンチ89a,89b,89c,89dに固着された止め輪と本体フレーム70の上面との間には、対応するダイ29側に付勢するようにバネ(図示せず)が介在される。パンチ89a,89b,89c,89dは、バネによって下方に付勢されるが、ピン25がカム11,12,13,14を貫通してこれに受け止められているため、本体フレーム70から抜け落ちない。
連結板8は、本体フレーム70のX方向におけるX1側に固定ネジ3で連結されている。連結板8には、移動範囲検知センサ76、移動範囲検知センサ77及び移動範囲検知センサ78が、所定のピッチで配置される。
移動範囲検知センサ76は、不図示の受光素子に対応する投光素子を備える。移動範囲検知センサ76は、カム板75のX方向の移動に伴って、遮光部材5,6,7にて順次遮光される。その際、移動範囲検知センサ76は、検知結果を制御部80に送信する。
移動範囲検知センサ77は、投光素子77aと、投光素子77aから所定間隔をあけて対向配置された受光素子77bとを備える。移動範囲検知センサ77は、カム板75のX方向の移動に伴って、投光素子77aと受光素子77bの間を移動する遮光板9により遮光又は通光される。そして、移動範囲検知センサ77は、その際の検知結果を制御部80に送信する。
移動範囲検知センサ78は、投光素子78aと、投光素子78aから所定間隔をあけて対向配置された受光素子78bとを備える。なお、移動範囲検知センサ76及び遮光部材5,6,7は、Z方向におけるZ2側に向かっての配置が、移動範囲検知センサ77及び移動範囲検知センサ78及び遮光板9とは異なっている。移動範囲検知センサ78は、カム板75の本体フレーム70に対するX方向の移動に伴って、投光素子78aと受光素子78bの間を移動する遮光板9により遮光又は通光され、その際の検知結果を制御部80に送信する。遮光板9は、X方向に沿ってカム板75から延設されており、ラック83の裏面(Z方向におけるZ2側の面)に連結されている。
遮光部材5,6,7は、カム板75の移動に伴って移動範囲検知センサ76、移動範囲検知センサ77及び移動範囲検知センサ78に順次対向し得るように、カム板75におけるラック83の近傍位置に連結されている。
制御部80は、パンチ89a,89b,89c,89dの穿孔動作を所定の時間内(例えば、50(msec))に終了させるための制御を行う。具体的には、所定区間においてパルス数が所定値(Xパルス)に達するまでの時間Y(X)と、予め設定された基準時間Y1とを比較して、被穿孔材Pの厚さを判定する。そして、被穿孔材Pの厚さ基づいて予め設定されたパルス数(X1,X2)から1個を選択し、選択したパルス数経過後に、駆動モータ73のブレーキ操作(制動)を行う(例えば、図8参照)。
図7に示すように、制御部80は、タイマ101と、判定部(判定手段)102と、選択部(選択手段)103と、制動開始部(制動開始手段)104と、を備える。タイマ101は、エンコーダ2の検出するパルス数P(X)が予め設定された基準パルス数(所定値)Xに達するまでの時間Y(X)を測定する。本実施形態においては、図8に示すように、タイマ101は、移動範囲検知センサ76が遮光部材5に遮光された状態から通光される状態になった時(ホームポジションを離脱した時(図8に示す「B点」))から時間のカウントを開始し、パルス数P(X)が基準パルス数Xに到達する(図8に示す「C点」)までの時間Y(X)(msec)を測定する。
判定部102は、タイマ101が測定した時間Y(X)を基準時間Y1と比較して、被穿孔材Pの厚さを判定する。例えば、時間Y(X)が基準時間Y1よりも短い場合には、薄紙と判断し、時間Y(X)が基準時間よりも長い場合には、厚紙と判断する。
選択部103は、メモリ105を備える。メモリ105は、予め設定された複数のパルス数を記憶する。複数のパルス数は、所定時間内に穿孔動作を終了させるために駆動モータ73の制動を開始するタイミングを決めたものであり、基準パルス数Xに達するまでの時間Y(X)に基づいて決められる。本実施形態においては、時間Y(X)が基準時間Y1(msec)以下の場合(薄紙の場合)のパルス数X1と、時間Y(X)が基準時間Y1(msec)よりも長い場合(厚紙の場合)のパルス数X2(X2>X1)と、を記憶している。選択部103は、判定部102の判定結果に基づき、メモリ105に記憶された複数のパルス数から、1個を選択する。本実施形態においては、薄紙の場合のパルス数X1又は厚紙の場合のパルス数X2を選択する。
制動開始部104は、選択部103により選択されたパルス数に基づいて、駆動モータ73の制動を行う。具体的には、制動開始部104は、選択部103で選択したパルス数経過後に、駆動モータ73の制動動作を開始する。なお、本実施形態においては、駆動モータ73は、直流モータで構成されており、モータの端子間には抵抗器を有する短絡器(図示せず)が結線されている。制動開始部104は、駆動モータ73の回転エネルギーを熱消費させて駆動モータ73を停止させる、いわゆる電気ブレーキにより駆動モータを制動する。
次に、第1実施形態に係る孔明け装置60の制御部80による穿孔終了動作について、図9を参照しながら説明する。孔明け装置60は、図1の初期状態をホームポジションとするとき、ホームポジションからカム板75をX方向におけるX2側に一段階移動させる際に到達する範囲が第1可動範囲R4である。第1可動範囲R4の左端にあるニュートラル位置(即ち、第2直線部12bや第2直線部13bなどによる中立な位置)からカム板75をX2側に更に一段階移動させる際に到達する範囲が第2可動範囲R2である。第2可動範囲R2の左端にも、ニュートラル位置(即ち、第1直線部12aや第1直線部13aなどによる中立な位置)がある。
第1可動範囲R4内にてカム板75を往復移動させることに基づき、4孔用パンチ89a,89b,89c,89dを用いた4孔穿孔状態が得られる。一方、第2可動範囲R2内にてカム板75を往復移動させることに基づき、2孔用パンチ89b,89cを用いた2孔穿孔状態が得られる。以下、制御部80による穿孔終了動作について具体的に説明する。
孔明け装置60は、モータ73を停止した初期状態(ホームポジション)において、パンチ89aのピン25はカム11の第2直線部11bに位置する。パンチ89bのピン25はカム12の第3直線部12cに位置する。パンチ89cのピン25はカム13の第3直線部13cに位置する。パンチ89dのピン25はカム14の第2直線部14bに位置する。つまり、全てのパンチが最上昇位置に保持されている。この初期状態において、隙間S1に被穿孔材Pが送り込まれて所定の位置に位置決め停止され、制御部80が孔明け装置60を作動状態にする。なお、この時点で、穿孔作業を4孔として行う旨の設定及び高速穿孔(50(msec))の設定が予めなされている。
孔明け装置60が作動状態になると、設定された穿孔時間内に穿孔動作を終了させるための制御部80による制御が開始される。図9に示すように、孔明け装置が作動状態になり、穿孔動作が開始される(ステップST10)と、制御部80はカム板75がホームポジションを離脱したか否かを判断する(ステップST15)。具体的には、移動範囲検知センサ76が遮光部材5に遮光された状態から通光される状態になったか否かを判断する。
ここで、移動範囲検知センサ76が遮光部材5に遮光された状態である場合には、ホームポジションを離脱していない状態であるため、ステップST15を繰り返す。一方、移動範囲検知センサ76が通光した場合においては、ホームポジションを離脱したと判断されるためステップST20に進む。ステップST20では、タイマ101によりエンコーダ2が検出するパルス数P(X)のカウントが開始される。
次に、エンコーダ2のパルス数P(X)が予め設定された基準パルス数Xに到達したか否かを判断する(ステップST25)。ここで、エンコーダ2のパルス数P(X)が予め設定された基準パルス数Xに到達していない場合には、パルス数P(X)が基準パルス数Xに到達するまでステップST25を繰り返す。一方、パルス数P(X)が基準パルス数Xに到達した場合には、パルス数P(X)のカウントを開始してから基準パルス数Xに到達するまでの時間Y(X)をタイマ101により取得する(ステップST30)。
タイマ101により、時間Y(X)が取得されると、判定部102により被穿孔材Pが薄紙であるか厚紙であるかが判定される。具体的には、時間Y(X)が基準時間Y1よりも短い場合には、薄紙であると判断され、時間Y(X)が基準時間Y1よりも長い場合には、厚紙であると判断される(ステップST35)。
判定部102により薄紙であるか厚紙であるかが判定された後、選択部103によりメモリ105に予め記憶されたパルス数が選択される。例えば、薄紙である場合には、選択部103によりメモリ105に記憶されたパルス数X1が選択される。選択部103によりパルス数X1が選択されると、制動開始部104に制動開始のタイミングとしてパルス数P(1)=X+X1が設定される(ステップST40)。
次に、エンコーダ2が検出するパルス数P(X)がステップST40でセットしたパルス数P(1)に到達したか否かを判断する(ステップST45)。ここで、パルス数P(X)がパルス数P(1)に到達していない場合には、パルス数P(X)がパルス数P(1)に到達するまでステップST45を繰り返す。一方、パルス数P(X)がパルス数P(1)に到達した場合には、制動開始部104は、電気ブレーキにより駆動モータ73の制動を開始し(ステップST50)、所定の時間内に穿孔動作を完了させる。
また、ステップST35において、時間Y(X)が基準時間Y1よりも長い場合には、厚紙であると判断され、選択部103によりメモリ105に記憶されたパルス数X2が選択される。選択部103によりパルス数X2が選択されると、制動開始部104に制動開始のタイミングとしてパルス数P(2)=X+X2が設定される(ステップST55)。
次に、エンコーダ2が検出するパルス数P(X)がステップST55でセットしたパルス数P(2)に到達したか否かを判断する(ステップST60)。ここで、パルス数P(X)がパルス数P(2)に到達していない場合には、パルス数P(X)がパルス数P(2)に到達するまでステップST60を繰り返す。一方、パルス数P(X)がパルス数P(2)に到達した場合には、制動開始部104は、電気ブレーキにより駆動モータ73の制動を開始し(ステップST50)、所定の時間内に穿孔動作を完了させる。穿孔動作が完了すると、その後カム板75は停止する。
以上のような構成を有する第1本実施形態に係る孔明け装置60によれば、以下のような効果を奏する。第1実施形態に係る孔明け装置60は、タイマ101が測定した測定時間に基づいて、判定部102で被穿孔材Pの厚さを判定し、選択部103で所定時間内にパンチの往復移動による穿孔動作を終了させるためのパルス数(動作タイミング)を選択する。そして、選択部103において選択されたパルス数経過後、制動開始部104で駆動モータ73の制動を行う。そのため、例えば、被穿孔材Pの厚さや材質、駆動モータ73等の個体差等により、被穿孔材Pの穿孔時間にバラツキが生じるおそれがある場合においても、制御部80で駆動モータ73の制動動作の制御を行うことにより、所定時間内に穿孔動作を終了させることができる。その結果、高速穿孔する場合においても、所定の時間内に穿孔動作を終了させることができる。
また、第1実施形態に係る孔明け装置60は、通常用いられるエンコーダ2とタイマ101とを用いて穿孔動作中におけるカム板75等の所定区間における移動時間を測定する。そのため、新たな部品(例えば、センサ等)を設けることなく所定に時間内に穿孔動作を終了させる動作を行わせることができる。これにより、部品点数の増加を抑制することができる。その結果、製造コストの増加を抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る孔明け装置60Aについて、図1から図6に加え、図10及び図11を参照しながら説明する。図10は、第2実施形態に係る孔明け装置60Aの穿孔終了動作に係る制御部を示すブロック図である。図11は、第2実施形態に係る孔明け装置60Aの制御部80Aによる穿孔終了動作を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る孔明け装置60Aは、制御部80Aにおける穿孔終了動作に係る制御が第1実施形態に係る孔明け装置60と相違する。具体的には、孔明け装置60Aは、所定区間で測定された時間Y(X)と予め設定された基準時間Y1とを比較して、予め設定された駆動モータ73に供給するパルス電源のデューティ比(モータON時間/モータON時間+モータOFF時間)を選択し、選択したデューティ比のパルス電源を駆動モータ73に供給して制動させることにおいて、第1実施形態と相違する。そのため、第2実施形態においては、第1実施形態と相違する点、つまり、制御部80Aにおける穿孔終了動作に係る制御を中心に説明する。
なお、第2実施形態において、第1実施形態に係る孔明け装置60と同様の構成のものについては、図1から図6を援用すると共に、同じ符号を付してその説明を省略する。また、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成のものについては、第1実施形態と同様の効果を奏する。
図1から図6及び図10に示すように、第2実施形態に係る孔明け装置60Aは、長尺の本体フレーム70と、脚27と、駆動モータ73と、エンコーダ2と、減速歯車機構(回転伝達部材)74と、長尺のラック(往復移動部材)83と、長尺のカム板75と、パンチ89a,89b,89c,89dと、遮光部材5,6,7と、連結板8と、遮光板9と、移動範囲検知センサ76,77,78と、制御部80Aと、を備える。
図10に示すように、制御部80Aは、タイマ101と、判定部102Aと、選択部103Aと、制動開始部104Aと、を備える。タイマ101は、エンコーダ2の検出するパルス数P(X)が予め設定された基準パルス数(第1所定値)Xに達するまでの時間Y(X)を測定する。
判定部102Aは、タイマ101が測定した時間Y(X)を基準時間Y1と比較して、被穿孔材Pの厚さを判定する。例えば、時間Y(X)が基準時間Y1よりも短い場合には、薄紙と判断し、時間Y(X)が基準時間よりも長い場合には、厚紙と判断する。
選択部103Aは、メモリ105Aを備える。メモリ105Aは、予め設定された複数のデューティ比を記憶する。デューティ比は、所定時間内に穿孔動作を終了させるために、駆動モータ73に供給するパルス電源の電力量を調整したものであり、基準パルス数に達するまでの時間Y(X)に基づいて決められている。本実施形態においては、薄紙の場合(時間Y(X)が基準時間Y1(msec)以下の場合)のデューティ比D1と、厚紙の場合(時間Y(X)が基準時間Y1(msec)よりも長い場合)のデューティ比D2(X2>X1)と、を記憶している。選択部103Aは、判定部102Aの判定結果に基づき、メモリ105Aに記憶された複数のデューティ比から、1個のデューティ比を選択する。本実施形態においては、薄紙の場合のデューティ比D1又は厚紙の場合のデューティ比D2のいずれかを選択する。
制動開始部104Aは、エンコーダが検出するパルス数が第2所定値に達した後、選択部103Aにより選択されたデューティ比で駆動モータ73の制動を開始する。
次に、第2実施形態に係る孔明け装置60Aの制御部80による穿孔終了動作について、図11を参照しながら説明する。なお、第2実施形態においては、孔明け装置60Aの穿孔終了動作についてのみ説明する。
孔明け装置60Aが作動状態になると、設定された穿孔時間内に穿孔動作を終了させるための制御部80Aによる制御が開始される。図11に示すように、孔明け装置60Aが作動状態になり、穿孔動作が開始される(ステップST110)と、制御部80Aはカム板75がホームポジションを離脱したか否かを判断する(ステップST115)。具体的には、移動範囲検知センサ76が遮光部材5に遮光された状態から通光される状態になったか否かを判断する。
ここで、移動範囲検知センサ76が遮光部材5に遮光された状態である場合には、ホームポジションを離脱していない状態であるため、ステップST115を繰り返す。一方、移動範囲検知センサ76が通光した場合においては、ホームポジションを離脱したと判断されるためステップST120に進む。ステップST120では、タイマ101によりエンコーダ2の検出するパルス数P(X)のカウントを開始する。
次に、エンコーダ2のパルス数P(X)が予め設定された基準パルス数Xに到達したか否かを判断する(ステップST125)。ここで、エンコーダ2のパルス数P(X)が予め設定された基準パルス数Xに到達していない場合には、パルス数P(X)が基準パルス数Xに到達するまでステップST125を繰り返す。一方、パルス数P(X)が基準パルス数Xに到達した場合には、パルス数P(X)のカウントを開始してから基準パルス数Xに到達するまでの時間Y(X)をタイマ101により取得する(ステップST130)。
タイマ101により、時間Y(X)が取得されると、判定部102Aにより被穿孔材Pが薄紙であるか厚紙であるかが判定される。具体的には、時間Y(X)が基準時間Y1よりも短い場合には、薄紙であると判断され、時間Y(X)が基準時間Y1よりも長い場合には、厚紙であると判断される(ステップST135)。判定部102Aにより薄紙であるか厚紙であるかが判定された後、選択部103Aによりメモリ105Aに予め記憶されたデューティ比が選択される。例えば、薄紙である場合には、選択部103Aによりメモリ105Aに記憶されたデューティ比D1が選択される(ステップST140)。
次に、エンコーダ2が検出するパルス数P(X)が所定のパルス数(第2所定値)Pに到達したか否かを判断する(ステップST145)。ここで、パルス数が所定のパルス数Pに到達していない場合には、パルス数が所定のパルス数Pに到達するまでステップST145を繰り返す。一方、パルス数が所定のパルス数Pに到達した場合には、制動開始部104Aは、デューティ比D1のパルス電源で駆動モータ73の制動を開始する(ステップST150)。これにより、所定の時間内に穿孔動作が完了する。一方、ステップST135において、時間Y(X)が基準時間Y1よりも長い場合には、厚紙であると判断され、選択部103Aによりメモリ105Aに予め記憶されたデューティ比D2が選択される(ステップST155)。
次に、エンコーダ2が検出するパルス数P(X)が所定のパルス数(第2所定値)Pに到達したか否かを判断する(ステップST145)。ここで、パルス数が所定のパルス数Pに到達していない場合には、パルス数が所定のパルス数Pに到達するまでステップST145を繰り返す。一方、パルス数が所定のパルス数Pに到達した場合には、制動開始部104Aは、デューティ比D1のパルス電源で駆動モータ73の制動を開始する(ステップST150)。これにより、所定の時間内に穿孔動作が完了する。穿孔動作が完了すると、その後カム板75は停止する。
以上のような構成を有する第2本実施形態に係る孔明け装置60Aによれば、以下のような効果を奏する。
第2実施形態に係る孔明け装置60Aは、タイマ101が測定した時間Y(X)に基づいて、選択部103Aで被穿孔材Pの厚さを判定すると共に所定時間内にパンチ89a,89b,89c,89dの穿孔動作を終了させるためのデューティ比を選択する。そして、制動開始部104Aで選択部103Aにおいて選択されたデューティ比のパルス電源で駆動モータ73の制動を行う。そのため、例えば、被穿孔材Pの厚さや材質、駆動モータ73等の個体差等により、被穿孔材Pの穿孔時間にバラツキが生じるおそれがある場合においても、制御部80Aで駆動モータ73に供給するパルス電源のデューティ比を異ならせることにより電力量を調整し、所定時間内に穿孔動作を終了させることができる。その結果、高速穿孔する場合においても、所定の時間内に穿孔動作を終了させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、本実施形態においては、往復移動部材として長尺のラック83と、ラック83に連結される板状部材からなるカム板75に形成した溝カムとを用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。本発明に用いられるカム板75は、例えば、円柱状に形成され、外周面に溝カムが形成されたものであってもよい。つまり、回転方向に往復移動してパンチを往復移動させるカムであってもよい。
また、本実施形態においては、メモリ105,105Aは、時間Y(X)が基準時間Y1(msec)以下の場合の動作タイミングX1と時間Y(X)が基準時間Y1(msec)よりも長い場合の動作タイミングX2、又は時間Y(X)が基準時間Y1(msec)以下の場合のデューティ比D1と時間Y(X)が基準時間Y1(msec)よりも大きい場合のデューティ比D2を記憶する構成としたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、メモリ105,105Aは、時間Y(X)に基づいて細分化した動作タイミング又はデューティ比を規定して、これらを記憶する構成としてもよい。
2 エンコーダ
11,12,13,14 カム
25 フォロワ
29 ダイ
60、60A 孔明け装置
73 駆動モータ
74 回転伝達部材
75 カム板
80,80A 制御部
83 ラック(往復移動部材)
89a,89b,89c,89d パンチ
101 タイマ
102,102A 判定部(判定手段)
103,103A 選択部(選択手段)
104 制動開始部(制動開始手段)
105,105A メモリ
106 電源供給部

Claims (3)

  1. 往復移動によりシート状の被穿孔材に孔を明ける複数のパンチ及びダイと、
    前記パンチの移動方向と直行する方向に往復移動可能な往復移動部材と、
    前記往復移動部材を往復移動させる駆動モータと、
    前記駆動モータの回転力を前記往復移動部材に伝達する回転伝達部材と、
    前記往復移動部材と前記パンチとの間において、前記往復移動部材の往復移動動作を前記パンチの往復移動動作に変換する複数のカム及び該カムに係合するフォロワと、を備える孔明け装置において、
    前記駆動モータの回転位置をパルス数により検出するエンコーダと、
    前記駆動モータの制動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記エンコーダが検出する前記パルス数が所定値に達するまでの時間を測定するタイマと、該タイマによる測定時間を基準時間と比較して前記被穿孔材の厚さを判定する判定手段と、該判定手段の判定に基づき予め記憶されている複数の前記パルス数から1個を選択する選択手段と、前記タイマによる測定時間時点から前記選択手段にて選択されたパルス数経過後、前記駆動モータの制動動作を開始する制動開始手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする孔明け装置。
  2. 往復移動によりシート状の被穿孔材に孔を明ける複数のパンチ及びダイと、
    前記パンチの移動方向と直行する方向に往復移動可能な往復移動部材と、
    前記往復移動部材を往復移動させる駆動モータと、
    前記駆動モータの回転力を前記往復移動部材に伝達する回転伝達部材と、
    前記往復移動部材と前記パンチとの間において、前記往復移動部材の往復移動動作を前記パンチの往復移動動作に変換する複数のカム及び該カムに係合するフォロワと、を備える孔明け装置において、
    前記駆動モータの回転位置をパルス数により検出するエンコーダと、
    前記駆動モータに供給するパルス電源を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記エンコーダが検出する前記パルス数が第1所定値に達するまでの時間を測定するタイマと、該タイマによる測定時間を基準時間と比較して前記被穿孔材の厚さを判定する判定手段と、該判定手段の判定に基づき予め記憶されている複数のデューティ比から1個を選択する選択手段と、前記エンコーダが検出する前記パルス数が第2所定値に達した後、前記選択手段にて選択されたデューティ比のパルス電源で前記駆動モータの制動を開始する制動開始手段と、を有する、
    ことを特徴とする孔明け装置。
  3. 前記複数のカムは、長尺の板状部材に溝カムを形成したスライドカムである、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の孔明け装置。
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