JP5104905B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置および当該定着装置を用いた画像形成装置に関し、特に、抵抗発熱層とこれに給電するための電極層が形成された定着ベルトを用いた定着装置において、当該定着ベルトの長寿命化を図る技術に関する。
従来、プリンタ等の画像形成装置では、抵抗発熱層を含む定着ベルトに直接通電することで発熱させる定着装置を採用するものがある(例えば、特許文献1)。
このような定着装置は、ハロゲンヒータを熱源とする定着装置よりも省エネルギー化を図れるという利点がある。
図8は、当該定着装置に用いられる定着ベルトの断面図である。
同図に示すように、定着ベルト500は、補強層555の上に、抵抗発熱層556が積層されている。
また、抵抗発熱層556の外周面の両端部には、外部の電源から受電する電極として、金属材料からなる電極層559が積層されている。
さらに、抵抗発熱層556の外周面において、2つの電極層559の間に位置する領域には、記録シートとの離型性を高めるための離型層557が積層されている。
ここで、抵抗発熱層556は、電気抵抗の大きな材料から構成されているため、電流が流れるとジュール発熱するものである。
以上の構成において、外部交流電源580に接続された給電部材570を電極層559と接触させ、抵抗発熱層556の両端部に電位差を発生させることにより、抵抗発熱層556に電流が流れる。
これにより、抵抗発熱層556が発熱し、この熱が記録シートの熱定着に利用される。
特開2007−272223号公報
しかしながら、上記構成の定着ベルト500において、長時間通電すると、電極層559の離型層557寄りの縁部と抵抗発熱層556とが接触する接触部560付近が過剰に加熱されることが判明した。
このような局所的な過熱が生じると、当該加熱部位が他の部分よりも劣化が促進され、定着ベルト500の寿命が低下するという問題がある。
ここで、上記局所的過熱の原因として、以下のことが考えられる。
即ち、電流は、抵抗値の小さいところを流れ易いので、給電部材570から電極層559に供給された電流は、もう一方の電極層559との距離ができるだけ短い位置から抵抗発熱層556に流れようとする。
その結果、電極層559と抵抗発熱層556との間においては、電流は、主に、電極層559の離型層557寄りの縁部と抵抗発熱層556とが接触する接触部560に集中する。
そして、上記接触部560から抵抗発熱層556へと集中的に流れ込んだ電流は、抵抗発熱層556の厚み方向に分散して流れ、もう一方の接触部560の近傍において再び集中する。
このため、接触部560の電流密度が最大となり、この部分において抵抗発熱層556が過剰に発熱するものと考えられる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、抵抗発熱式の定着装置および画像形成装置において、定着ベルトの長寿命化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の局面に係る定着装置は、抵抗発熱層を含む無端状の発熱ベルトの周回経路内側に第1の押圧部材が配され、前記発熱ベルトの周回経路外側から第2の押圧部材で第1の押圧部材を押圧して定着ニップを形成し、未定着画像の形成された記録シートを当該定着ニップに通紙して熱定着する定着装置であって、前記発熱ベルトには、その通紙領域の両外側に前記周回方向に沿って、前記抵抗発熱層よりも体積抵抗率の小さい第1および第2の電極層が前記周回方向における全周に亘って形成されており、前記発熱ベルトを前記周回方向と直交する平面で切断したとするときの断面において、第1および第2の電極層は、断面がコの字状であって、当該コの字の開口部が前記通紙領域側を向いており、前記抵抗発熱層は、その幅方向における両縁部が前記開口部に入り込み、当該両端部の先端が前記コの字の底部に達することにより、その両縁部の端面がそれぞれ第1および第2の電極層に接触し、第1および第2の電極層において、前記コの字の対向し合う2面と、前記抵抗発熱層との間に、絶縁層が挿設されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の第2の局面に係る定着装置は、抵抗発熱層を含む無端状の発熱ベルトの周回経路内側に第1の押圧部材が配され、前記発熱ベルトの周回経路外側から第2の押圧部材で第1の押圧部材を押圧して定着ニップを形成し、未定着画像の形成された記録シートを当該定着ニップに通紙して熱定着する定着装置であって、前記発熱ベルトには、その通紙領域の両外側に前記周回方向に沿って、前記抵抗発熱層よりも体積抵抗率の小さい第1および第2の電極層が前記周回方向における全周に亘って形成されており、前記抵抗発熱層は、その幅方向における両縁部の端面が、それぞれ第1および第2の電極層に接触しており、第1および第2の電極層は、それぞれが接触している前記端面から2mm以内に存する前記抵抗発熱層の外周面および内周面のいずれか一方に、さらに接触していることを特徴とする。
上記構成では、抵抗発熱層は、その幅方向における両縁部の端面が、それぞれ第1および第2の電極層に接触しており、これら第1および第2の電極層が、上記端面以外で抵抗発熱層と接触していないか、もしくは、接触していても当該端面に近い場所で接触しているとすれば、上記両縁部の各端面を介して電流が流れる。
当該端面を介して流れる電流の経路断面積は、経路断面が線状に近い状態であった従来よりも拡大しているので、電流密度を低減することができ、局所的な過熱を生じにくくすることができる。
また、第1の押圧部材は、押圧ローラであり、第2の押圧部材は、加圧ローラであることが望ましい。
もしくは、第1の押圧部材は、ローラ軸体であり、前記発熱ベルトは、前記ローラ軸体の外周に形成されたローラ外皮であって、前記ローラ軸体と前記ローラ外皮とで定着ローラを構成するとしてもよい。
また、前記抵抗発熱層は、耐熱性絶縁樹脂に導電フィラーを分散させたものであることが望ましい。
なお、本発明は、上記定着装置を備えた画像形成装置としてもよい。
本発明の実施の形態に係るプリンタ全体の構成を示す断面概略図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の構成を示す一部切り欠き斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の側面図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の軸方向における断面図である。 本発明の実施の形態に係る定着ベルトの過熱部位の温度低減効果を示す図である。 本発明の実施の形態に係る定着ベルトの過熱部位の温度低減効果を示す図である。 本発明の実施の形態に係る定着ベルトの幅方向における温度分布を示す図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の変形例(その1)である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の変形例(その2)である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の変形例(その3)である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の変形例(その3)における過熱部位の温度シミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の変形例(その4)である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の変形例(その5)である。 従来の定着ベルトの断面図である。
図1は、当該プリンタ1の全体の構成を示す概略断面図である。
同図に示すように、このプリンタ1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着部5および制御部60を備えており、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるトナー像を形成し、これらを多重転写してフルカラーの画像形成を実行する。
以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
<画像プロセス部>
画像プロセス部3は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像部3Y、3M、3C、3K、光学部10、中間転写ベルト11などを備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31Y、その周囲に配設された帯電器32Y、現像器33Y、一次転写ローラ34Y、感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナ35Yなどを備えており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。他の作像部3M〜3Kについても、作像部3Yと同様の構成になっており、同図では符号を省略している。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラ12と従動ローラ13に張架されて矢印A方向に回転駆動される。
光学部10は、レーザダイオードなどの発光素子を備え、制御部60からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザ光Lを発し、感光体ドラム31Y〜31Kを露光走査させる。
この露光走査により、帯電器32Y〜32Kにより帯電された感光体ドラム31Y〜31K上に静電潜像が形成される。各静電潜像は、現像器33Y〜33Kにより現像されて感光体ドラム31Y〜31K上にY〜K色のトナー像が、中間転写ベルト11上の同じ位置に重ね合わせて一次転写されるようにタイミングをずらして実行される。
一次転写ローラ34Y〜34Kにより作用する静電力により中間転写ベルト11上に各色のトナー像が順次転写されフルカラーのトナー像が形成され、さらに二次転写位置46方向に移動する。
一方、給紙部4は、記録シートSを収容する給紙カセット41と、給紙カセット41内の記録シートSを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ42と、繰り出された記録シートSを二次転写位置46に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対44などを備えており、中間転写ベルト11上のトナー像の移動タイミングに合わせて給紙部4から記録シートSを二次転写位置に給送し、二次転写ローラ45の作用により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シートS上に二次転写される。
二次転写位置46を通過した記録シートSは、定着部5に搬送され、記録シートS上のトナー像(未定着画像)が、定着部5における加熱・加圧により記録シートSに定着された後、排出ローラ対71を介して排出トレイ72上に排出される。
<定着部>
図2は、上記定着部5の構成を示す部分断面斜視図であり、図3は、その側面図である。
同図2に示すように、定着部5は、定着ベルト154と、押圧ローラ150と、加圧ローラ160と、給電部材170とを備える。
押圧ローラ150は、定着ベルト154の周回経路内側に遊びを有した状態で配されている。
また、加圧ローラ160は、定着ベルト154の周回経路外側に配置されており、不図示の駆動機構により矢印D方向に回転駆動されると共に、定着ベルト154の外側から定着ベルト154を介して押圧ローラ150を押圧する。
これにより、定着ベルト154と押圧ローラ150とが矢印E方向に従動回転し、定着ベルト154表面との間に定着ニップNが形成される。
そして、定着ニップNが目標温度に維持された状態で記録シート(不図示)が当該定着ニップNを通過すると、当該記録シート上の未定着のトナー像が加熱、加圧されて熱定着される。
以下、定着部5の構成について、詳細に説明する。
<押圧ローラ>
押圧ローラ150は、長尺で円柱状のローラ軸151の周囲に弾性層152が形成されてなる。
ローラ軸151は、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス等からなる外径が約18mmの円柱体であり、その軸方向における両端部は、図示しない定着部5の本体側フレームの軸受部に回転自在に軸支されている。
弾性層152は、耐熱性及び断熱性の高い、例えば、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の発泡弾性体などからなり、その厚みは、1mm以上、20mm以下であり、これにより押圧ローラ150の外径は、20mm以上、100以下に設定されるが、ここでは、5mmに設定されている。
ここで、弾性層152のY軸方向の長さは、350mmとなっている。
<加圧ローラ>
加圧ローラ160は、ローラ軸161の周面に、弾性層162と、接着層163と、離型層164とが、この順に積層されている。
ローラ軸161は、不図示の駆動機構により回転駆動される、例えば、外径が約30mmのアルミニウム製の中実シャフトである。
弾性層162は、シリコーンゴムからなる円筒体であり、Y軸方向の長さは310mmとなっている。
なお、弾性層162の材料としては、上記シリコーンゴムの他、フッ素ゴムなどの耐熱性の高い材料を用いてもよい。
弾性層162の厚みとしては、1mm以上、20mm以下が望ましく、ここでは、2mmに設定されている。
離型層164は、厚みが10μm以上、50μm以下のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)またはPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素系樹脂からなる。
接着層163は、シリコーン接着剤などからなり、当該接着剤が弾性層162の表面に塗布されることにより形成される。
ここで、弾性層162、接着層163および離型層164のY軸方向の長さは、310mmとなっており、無論、記録シートの最大通紙幅よりも大きく設定されている。
<給電部材>
給電部材170は、リード線175を介して外部の電源180に電気的に接続されており、定着ベルト154の後述する1対の電極層159aおよび電極層159bに接触して、これに給電するものである。
ここで、電源180は、例えば、電圧100V、周波数が50Hzもしくは60Hzの商用電源である。
なお、リード線175には、制御部60の指示でON・OFFするリレースイッチ(不図示)が挿設されており、必要に応じて通電される構成となっている。
給電部材170は、より具体的には、ブラシ部171と、板バネ172からなる。
ブラシ部171は、例えば、Y軸方向における長さが12mm、Y軸方向と直交する方向の幅10mm、厚み15mmの直方体状のブロックであって、摺動性および導伝性を有する銅黒鉛質、炭素黒鉛質などの材料からなる、いわゆるカーボンブラシである。
板バネ172は、導電性および弾性を有するりん青銅やステンレスなどからなる矩形の板体であって、一方の端部がプリンタ1の本体側(不図示)の絶縁体に固定されており、他方の端部が導電性を有する接着剤などでブラシ部171と接合されている。
そして、板バネ172は、図3に示すように、当該ブラシ部171の給電路を形成すると共に、当該ブラシ部171を定着ベルト154の後述の電極層159aおよび電極層159bの外周面に押し付けている。
<定着ベルト>
図4は、本実施の形態に係る定着装置の断面図である。
定着ベルト154は、積層構造を有する弾性変形可能な無端ベルトであり、同図に示すように、Y軸方向における両端部とそれ以外の中央部分とでは積層状況が異なる。
定着ベルト154は、その幅方向の両端に亘る補強層155を有しており、また、当該補強層155の外周面の両端部のうちの一方には電極層159aが積層され、他方には電極層159bが積層されている。
さらに、補強層155の外周面における電極層159aと電極層159bとに挟まれた部分に、抵抗発熱層156と、弾性層157と、離型層158とがこの順で積層されている。
以下、定着ベルト154を構成する各層について詳細に説明する。
補強層155は、導電性を有しない材料、例えば、PI(ポリイミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などのいずれかからなり、その厚みは5μm以上、200μm以下が望ましく、ここでは、70μmに設定されている。
抵抗発熱層156は、Y軸方向における両端に電位差を設けることにより、電流が流れてジュール発熱するものである。
より具体的には、抵抗発熱層156は、厚みが40μmであって、ベースの材料(以下、「ベース材」という。)となるPI(ポリイミド)製樹脂に、電気抵抗率の異なる導電フィラーを一種類もしくは複数種類分散させてなり、コーティングなどにより形成される。
また、抵抗発熱層156のY軸方向の長さは320mmとなっている。
抵抗発熱層156に用いるベース材として、他にもPPSおよびPEEKなどの耐熱性絶縁樹脂を使用することができるが、PIがもっとも高い耐熱性を有するので、PIを用いることが望ましい。
ここで、導電フィラーとしては、Ag、Cu、Al、MgおよびNiなどの金属、もしくは、カーボンナノチューブおよびカーボンナノファイバーなどのカーボン系の炭素化合物粉末と、ヨウ化銀、ヨウ化銅等の無機化合物中の高イオン導電体粉末が望ましい。
また、その形状としては、単位含有量あたりの導電フィラー同士の接触する確率を高めたり、導電フィラーにベース材を浸透させ易くするために、繊維状にすることが望ましい。
導電フィラーの構成要素である上述の金属は、温度が上昇するにつれて体積抵抗値が上昇するPTC(positive temperature coefficient)特性を有しており、また、炭素化合物粉末および高イオン導電体粉末は、温度が上昇するにつれて体積抵抗値が減少するNTC(negative temperature coefficient)特性を有しているので、特性が相反するこれらフィラーの配合比率を調整して所望の体積抵抗率に設定している。
なお、上記導電フィラーの他に、抵抗発熱層156における機械的強度の向上や熱伝導率向上の目的のために、ベース材に別のフィラーを添加してもよい。
電源180として、上述の商用電源を用いると、目的の発熱量を得るために設定すべき体積抵抗率は、1.0×10−6〜1.0×10−2 Ω・m程度が望ましく、さらに、本実施の形態における定着部5の仕様においては、体積抵抗率を1.0×10−5〜5.0×10−3 Ω・mに設定することが望ましい。
電極層159aおよび電極層159bは、定着ベルト154においてY軸方向に距離をおいて形成されており、それぞれ給電部材170と接触して抵抗発熱層156に電力を供給するものである。
上述したように、電極層159aおよび電極層159bは、抵抗発熱層156の両外側に配されており、電極層159aの一方の端部が、抵抗発熱層156のY’方向側の端部に接合され、また、電極層159bの一方の端部が、抵抗発熱層156のY方向側の端部に接合されている。
つまり、抵抗発熱層156、電極層159aおよび電極層159bは、同図4に示すように、定着ベルト154を前記周回方向と直交する平面で切断したとするときの断面において、直線的に配されている。
なお、電極層159aおよび電極層159bと、それぞれ接触している抵抗発熱層156の縁部の端面156cおよび端面156dは、電流が流れる方向(Y軸方向)と直交している。
このような構成では、抵抗発熱層156において、端面156cおよび端面156d同士で挟まれる部分が、電流の最短経路となり、このため電流は、端面156cおよび端面156dを介して抵抗発熱層156へと流れ込み、もしくは抵抗発熱層156から流れ出す。
このように、電極層159aおよび電極層159bと抵抗発熱層156との間において、電流が流れる部分が、端面156cおよび端面156dとなり、電極層の通紙領域寄りの縁部と抵抗発熱層の表面とが線接触する部分にしか主に電流が流れなかった従来よりも、電流経路の断面積が大きくなるため、局所的な電流密度の上昇が抑制される。
電極層159aおよび電極層159bは、例えば、電気抵抗率の低いCu、Ni、Ag、Al、Au、Mg、真鍮およびリン青銅等、もしくはそれらの合金などを材料とするものであって、補強層155の両端部の外周面にメッキし、もしくはこれらの金属が分散された導電性インキなどを塗布して乾燥させることにより形成される。
さらに、電極層159は、Y軸方向の長さが15mmとなっており、厚みは、1μm以上、100μm以下であることが望ましく、ここでは20μmに設定されている。
なお、電極層159aおよび電極層159bは、抵抗発熱層156よりも後に補強層155上に形成されるものとする。
そして、当該形成時には、抵抗発熱層156のその幅方向における一方の縁部の端面156cに、電極層159aの一方の縁部を接触させ、他方の縁部の端面156dに、電極層159bの一方の縁部を接触させる。
ここで、電極層159aおよび電極層159bの体積抵抗率としては、抵抗発熱層156の体積抵抗率以下に設定した上で、その数値範囲を、1.0×10−8Ω・m〜1.0×10−4Ω・mとすることが望ましい。
なお、電極層159aおよび電極層159bの体積抵抗率と、抵抗発熱層156の体積抵抗率との差が小さい場合であっても、電極層159aおよび電極層159bの厚みをそれぞれ厚くし、抵抗発熱層156の厚みを薄くすれば、電極層159aおよび電極層159bを電極として利用し、抵抗発熱層156を発熱体として利用することができる。
また、電極層159aおよび電極層159bは、Y軸方向の長さが15mmとなっており、厚みは、1μm以上、100μm以下であることが望ましく、ここでは20μmに設定されている。
なお、電極層159aおよび電極層159bの厚みがあまりにも薄いと、当該電極層159aおよび電極層159bにおいて、給電部材170の接触部分を起点として、ここから周方向に半回転した位置に電流が達するまでに電圧降下が生じる。
その結果、定着ベルト154の各端部に存する上記2つの接触部分を直線で繋いだ抵抗発熱層156上の経路およびその近傍にしか電流が流れなくなり、発熱範囲が狭くなる。
上記電極層159aおよび電極層159bにおける厚みの下限値は、このような不具合が生じないようにするために決められたものである。
弾性層157は、例えば、シリコーンゴムなどの弾性および耐熱性を有する材料からなり、その厚みは約200μmである。
なお、弾性層157の材質は、シリコーンゴムの他、フッ素ゴム等を用いても構わない。
離型層158は、例えば、PTFEもしくはPFA等のフッ素系樹脂などの離型性を有する材料からなり、厚みは、5μm以上、100μm以下である。
<温度分布の改善確認>
本実施の形態では、従来の定着装置のように、均一な厚みの抵抗発熱層156上の両端部に単に電極層159aおよび電極層159bを積層するのではなく、定着ベルト154を周回方向と直交する平面で切断したとするときの断面、即ち、図4において、抵抗発熱層156、電極層159aおよび電極層159bが直線的に配されていると共に、抵抗発熱層156と電極層159aおよび電極層159bとが、それぞれ縁部同士で接触している。
図5(a)は、以上のように構成された定着ベルト154のY’方向側端部における電極層159aおよび抵抗発熱層156の温度分布を、シミュレーションで求めた結果を示す図である。
また、図5(b)は、従来の定着ベルト500のY’方向側端部における電極層559および抵抗発熱層556の温度分布を、シミュレーションで求めた結果を示す図である。
なお、ここでは発熱に直接寄与する電極層159aおよび抵抗発熱層のみの構成でモデル化を行っている。
ここで、図中の色が濃い部分ほど温度が低く、薄い部分ほど温度が高い部分であることを示す。
<計算条件>
抵抗発熱層の体積抵抗率:9.4×10−5Ω・m
印加電圧 :100V
電極の体積抵抗率 :1.72×10−8Ω・m
これら以外の計算条件は、本実施の形態の定着ベルト154と同様である。
<寸法関係>
同図5(a)、(b)に記載の符号に対応する寸法は以下の通りである。
(実施例品)
WJ1:340mm (Y軸方向における幅)
WJ2:15mm
TJ1:40μm
TJ2:40μm
(従来品)
WO1:340mm (Y軸方向における幅)
WO2:15mm
TO1:40μm
TO2:20μm
図5(b)に示すように、従来品では、抵抗発熱層556において、環状の電極層559の定着ベルト中央寄りの周縁部Gとの接線が一番温度が高くなっている。
これに対し、実施例品では、図5(a)に示すように、上記周縁部Gに対応する電極層159aと抵抗発熱層156と境界部F、即ち、端面156cを含め、全体の温度が均一化され、かつ低下していることがわかる。
このようになるのは、以下の理由によるものと考えられる。
即ち、従来品では、電極層559と抵抗発熱層556との間においては、電流は主に周縁部Gと抵抗発熱層556との接線を介して流れるため、周縁部Gの電流密度が大きくなり温度が高くなるものと考えられる。
何故なら、電流は電気抵抗が小さな経路を流れようとする性質があり、電極層559の周縁部Gの外側に位置する部分では、抵抗発熱層556内を経由するよりも、電極層559内を通って周縁部Gまで流れた方が経路の電気抵抗が小さくなるので、電極層559と抵抗発熱層556とが面接触していても、両者の間において周縁部G以外の部分で電流が流れにくくなるからである。
一方、本実施の形態に係る定着ベルト154では、その周回方向と直交する平面で切断したとするときの断面において、抵抗発熱層156、電極層159aおよび電極層159bがそれぞれ直線的に配されており、
抵抗発熱層156の幅方向における縁部の端面156cおよび端面156dが、それぞれ電極層159aおよび電極層159bの一方の縁部と接触している。
このような構成では、抵抗発熱層156において、端面156cおよび端面156d同士で挟まれた部分が、電流の最短経路となる。
このため、電極層159aおよび電極層159bの通紙領域寄りの縁部と抵抗発熱層156の表面とが線接触する部分にしか主に電流が流れなかった従来よりも、電流経路の断面積が大きくなるため、電流密度が低減され、局所的な電流密度の上昇が抑制される。
これにより、局所的な加熱を生じにくくなり、定着ベルト154の寿命を延命することができる。
図6は、上記シミュレーションにおいて算出された従来品および実施例品における抵抗発熱層の単位体積あたりの発熱量の最大値を示す図である。
同図に示すように、実施例品は、従来品に比べ、単位体積あたりの発熱量の最大値が、約1/21程度まで低減されている。
図7は、上述の従来品の定着ベルト500と実施例品の定着ベルト154のY軸方向における温度分布をシュミレーションにより求めた結果を示す図である。
ここで、横軸が、定着ベルトの幅方向(Y軸方向)における位置を示し、縦軸が、当該定着ベルトの温度を示す。
また、同図中において、301が従来品を示し、302が実施例品を示す。
同図が示すように、従来品301においては、Y軸方向の両端部付近で、温度が164℃程度まで上昇し、両端部に挟まれた部分では、温度が148℃前後となっている。
つまり、従来品301では、両端部とその間に挟まれる部分との間に16℃もの温度差が生じている。
これに対し、実施例品302においては、Y軸方向の両端部付近およびその間に挟まれる部分は、温度が151℃〜154℃に保たれている。
このように、実施例品302は、従来品301よりも位置的な温度分布のばらつきが少ない。
通常、定着温度は、160℃前後に設定されており、定着ベルト154の耐熱温度としては、240℃程度が要求される。
したがって、定着ベルト154において、最も温度が上昇する部位の温度が240℃を超えないことが求められる。
また、定着ベルト154は、温度が高くなる部位ほど寿命は減少し、寿命に達した部位を起点として亀裂などが発生する傾向にあり、さらに、局所的に高温になるとその部分が他の部位より熱膨張量が大きくなり熱変形が生じ易くなる。
このような不具合の発生を抑制するため、定着ベルト154全体の温度が均一、即ち、局所的に高温となる箇所が生じないことが求められる。
本実施の形態の定着ベルト154は、上述のように、最も温度が上昇する部位の温度が240℃以下となっていると共に、従来品よりも温度が低減されており、かつ、全体として温度が均一化されているため、高寿命化を図ることができ、さらに、熱変形を抑制することができる。
<変形例>
本発明は、上述のような実施の形態に限られるものではなく、次のような変形例も実施することができる。
(1)上記実施の形態では、定着ベルト154は、補強層155と、抵抗発熱層156と、弾性層157と、離型層158と、電極層159aおよび電極層159bとを有していたが、これに限らず、少なくとも抵抗発熱層156と電極層159aおよび電極層159bとを有していればよい。
例えば、モノクロの複写機では、カラーの複写機に比べ、定着ニップ幅を小さく設定しても、定着品質の劣化がそれほど目立たないため、定着ベルト154内の弾性層157を省略することが考えられる。
(2)また、上記実施の形態では、抵抗発熱層156を電極層159aおよび電極層159bよりも先に形成していることを前提としていたが、これに限られない。
つまり、電極層159aおよび電極層159bを抵抗発熱層156よりも先に形成しても構わない。
その場合、抵抗発熱層156を形成する際に、その両端のうち、一方が電極層159aの縁部と接合し、他方が電極層159bの縁部と接合することが望ましい。
(3)また、本実施の形態に係る定着ベルト154では、その周回方向と直交する平面で切断したとするときの断面において、抵抗発熱層156、電極層159aおよび電極層159bがそれぞれ直線的に配されているとしたが、これに限られない。
例えば、図8に示すように、断面がL字状の電極層259を形成し、当該電極層259の屈曲部259bを抵抗発熱層156の縁部の端面156cに接合すると共に、電極層259の非屈曲部259aを抵抗発熱層156の外周面に絶縁層153を介した状態で接合することもできる。
上記構成においても、電極層259は、抵抗発熱層156の縁部の端面156cとしか接触していないので、これら両層間を流れる電流の状況は、上記実施の形態において述べた電極層159aおよび抵抗発熱層156間を流れる電流の状況と変らないため、定着ベルト154の局所的な過熱を抑えることができ、定着ベルト154の寿命を延命することができる。
同図8では、抵抗発熱層156のY’方向側の端部付近の構成について説明したが、Y方向側の端部も同様の構成とすることが望ましい。
また、この他の構成としては、図9に示すように、断面がコの字状の電極層359を形成し、当該コの字の底部359cを抵抗発熱層156の縁部の端面156cに接合すると共に、当該コの字の対向し合う2面(面359aおよび面359b)の一方(面359a)を抵抗発熱層156の外周面に絶縁層153を介した状態で接合し、もう一方(面359b)を、補強層155の内周面に接合する構成とすることもできる。
このような構成にしても、電極層359は、抵抗発熱層156の縁部の端面156cでしか接触していないので、電極層359および抵抗発熱層156間において電流が流れる状況は、上記実施の形態に係る定着ベルト154の電極層159aおよび抵抗発熱層156間において電流が流れる状況と変らないため、定着ベルト154の局所的な過熱を抑えることができ、定着ベルト154の寿命を延命することができる。
断面がコの字状の電極層359では、図9に示すように、内周面および外周面が露出しているので、それぞれの周面に給電部材170を接触させて給電することができる。
また、同図9では、抵抗発熱層156のY’方向側の端部付近の構成について説明したが、Y方向側の端部も同様の構成とすることが望ましい。
(4)上記実施の形態では、電極層159aおよび電極層159bは、それぞれ抵抗発熱層156の縁部の端面156cおよび端面156dにのみに接触する構成であったが、これに加えて、場合によっては、端面156cや端面156dの各近傍における抵抗発熱層156の周面にも、接触する部分があってもよいであろう。
図10は、このような構成の一例を示す図である。
同図10の定着ベルトの構成は、先に説明した図8における定着ベルトの構成と酷似しているので、ここでは、両者の相違点について述べる。
先に説明した図8の定着ベルトの構成では、電極層259の非屈曲部259aと抵抗発熱層156の外周面との間に絶縁層153が挿設されていたが、図10の定着ベルトの構成では、絶縁層153に相当するものが無く、さらに、電極層459において、上記非屈曲部259aに相当する非屈曲部459aのY軸方向における長さ(以下、「長さWJ3」という。)が短くなっている。
このような構成とすることで、定着ベルトの局所的な過熱をある程度緩和するこができる。
以下にその理由を述べる。
図11は、上述の長さWJ3(同図中の電極層のY軸方向長さ)の値を変化させたときの、抵抗発熱層156の単位体積あたりの発熱量の最大値をシミュレーションにより求めた結果を示す図である。
ここで、上述の単位体積あたりの発熱量の最大値となる部位とは、抵抗発熱層156において、これの外周面と電極層459の縁部とが線接触する部分156eである。
同図11によれば、長さWJ3を短くするほど、単位体積あたりの発熱量の最大値は減少し、特に2mm以下になると急激な減少傾向が見られる。
例えば、長さWJ3の値が1mmであったとすると、単位体積あたりの発熱量の最大値は、1.5×1010[W/m]となり、従来の70%程度となる。
これは、長さWJ3が短くなればなるほど、電極層459の内周面と接している抵抗発熱層156の外周部分のY軸方向の長さも短くなる。
このため、Y軸方向において、電極層459から抵抗発熱層156へと電流が流れ込む位置に差が生じたとしても、これらの電流経路の電気抵抗としては、それほど差が生じなくなり、電流がある程度分散した状態で抵抗発熱層156に流れ込み易くなるものと思われる。
以上より、電極層459と抵抗発熱層156とが端面156c(および端面156d)以外で接触していたとしても、その接触している範囲を当該端面156c(および端面156d)から2mm以内の距離にすることで、従来よりも単位体積あたりの発熱量の最大値を低減させるそれなりの効果を奏する。
また、このように長さWJ3の寸法を極端に短くすれば、これに応じて小サイズの給電部材270を用いることが望ましい。
さらに、上記電極層459は、断面がL字状であったが、図12に示すように、断面がコの字状の電極層465にして、当該コの字における底部465cと、対向し合う2面(面465aおよび面465b)とを、それぞれ抵抗発熱層156の縁部の端面156c(および端面156d)と、その近傍に位置する内周面および外周面とに接触させる構成としてもよい。
その場合、電極層465において、抵抗発熱層156の内周面および外周面とに接触する部分のY軸方向における長さWJ4は、短く設定することが望ましい。
ただし、本ケースの場合には、主に電流が流れる経路が、抵抗発熱層156の内周面および外周面とに接触する部分の2箇所となり、電流が集中する場所が分散されるため、図11で示した単位体積あたりの発熱量の最大値(同図Y軸の値)は、半減するものと考えられる。
したがって、従来のように長さWJ4を15mm程度に設定した場合であっても、従来品よりは、電流の局所的集中は生じにくい。
なお、このように、断面がコの字状の電極層465を抵抗発熱層156の端部に形成し、さらに、押圧ローラ150よりも定着ベルト154の幅を長く設定することにより、電極層465の外周側および内周側のそれぞれに上述の給電部材270を接触させることが可能となる。
給電部材270の電極層465への接触面積を小さく設定した場合には、このように、電極層465の外周側および内周側のそれぞれに上述の給電部材270を接触させることで、確実に給電状態を維持することができる。
(5)上記実施の形態では、押圧ローラ150が、定着ベルト154の周回経路内側に遊びを有した状態で配されていたが、遊びを有しない状態で定着ベルト154の周回経路内側に配されていても構わない。
また、押圧ローラ150と定着ベルト154とが一体となった定着ローラの構成を採用しても良い。
つまり、ローラ軸の外周面を、弾性層、抵抗発熱層、電極層および離型層などのローラ外皮で覆った構成であっても良い。
もしくは、定着ベルト154が、第1および第2のローラに張架された構成としてもよい。
この場合、例えば、第1のローラを、加圧ローラと協働して定着ニップを形成する押圧ローラとし、第2ローラを、定着ベルト154の長さを設定するためのローラとすることなどが考えられる。
このような構成を用いることにより、押圧ローラの外径を小さくすることにより、記録シートの離型性を高めると共に、定着ベルト154の長さを長くすることにより、単位時間あたりの周回数を少なくして摩耗を低減し、長寿命化を図ることができる。
(6)さらに、上記実施の形態では、給電部材170は、ブロック状のブラシ部171を、定着ベルト154の電極層159aおよび電極層159bに摺動させていたが、これに限らず、ブラシ部171の代わりに金属ローラを用いて、摩擦を低減させながら、電極層159aおよび電極層159bとの電気的接触を保ってもよい。
また、図13に示すように、電源180に接続した1次コイル271を定着装置本体側に設けると共に、定着ベルト254において、これの一方の端部に2次コイル272を設け、当該2次コイル272を構成する巻き線の一方の端272aを電極層159aに接続し、当該巻き線のもう一方の端272bを電極層159bに接続する構成とした上で、1次コイル271と2次コイル272を対向させて1次コイルに交流電流を流すことによって、2次コイルに誘導電流を生じさせ、非接触状態で電極層159aおよび電極層159bに電力を供給してもよい。
(7)さらに、上記実施の形態では、導電フィラーの構成要素であるPTC特性を有する材料と、NTC特性を有する材料の配合比率を調整して所望の体積抵抗率に設定しているとしたが、これ以外の目的で配合比率を調整しても構わない。
例えば、多数枚の小サイズのシートを連続してプリントする場合、定着ベルト154のうち、ベルト幅方向に当該シートが通過しない両端側の部分(以下、「非通紙部」という。)の温度が、当該シートに熱が奪われないために温度が上昇する傾向にあるが、当該非通紙部にNTC特性の導電フィラーを多く含有させることで、非通紙部の温度を上昇しにくくすることができる。
この非通紙部は、一般に電極層に近接もしくは接触する位置にあるため、電極層と抵抗発熱層との境界部分において、電流密度が高くなる部分が生じて温度が上昇すると、体積抵抗率が下がるので、加熱が抑制される効果が望める。
上記実施の形態に係る定着ベルト154は、もともと上記境界部分における電流密度が高くならない構成であるため、非通紙部にNTC特性の導電フィラーを多く含有させていなくても、上記境界部分の加熱を抑制することができる。
(8)また、本実施の形態では、電極層159aおよび電極層159bは、定着ベルト154の周方向に1周する環状の形状となっていたが、これに限らず、例えば、電極層159aおよび電極層159bにおいて、押圧ローラ150の軸方向に対して直角以外の角度、もしくは、平行する少なくとも1本のスリットが設けられていても良い。
このような場合、例えば、給電部材170の配設位置やスリット数を適切に設定することによって、定着ベルト154において定着ニップNを通過する直前の領域だけを部分加熱して、省電力化を図ることができる。
(9)また、上記実施の形態では、電極層159aおよび電極層159bは、定着ベルト154の外周に設けられていたが、内周に設けてもよい。
この場合、当然のことながら、給電部材170も定着ベルト154の周回経路内側に配し、電極層159aおよび電極層159bと接触させる必要がある。
その場合、押圧ローラ150と加圧ローラ160の軸方向における長さの大小関係を逆転させ、定着ベルト154の周回経路内側から給電部材170で電極層159aおよび電極層159bを加圧ローラ160の外周面に向けて押し付ける構成とすることが望ましい。
(10)上記実施の形態では、当該給電部材170で電極層159aおよび電極層159bを押し付ける際、定着ベルト154の位置が後退しないように、給電部材170は、定着ニップNの延長上に設けていたが、これに限らない。
例えば、定着ベルト154の周回経路内側に、当該定着ベルト154の周回経路がずれないように位置規制する新たな規制板を設ければ、給電部材170を、定着ベルト154の周回経路の外側であって、上記規制板に対向する位置に配設することで、給電部材170で電極層159aおよび電極層159bを押しつけた場合、定着ベルト154が後退することがなく、両者の接触状態が確実に保たれる。
(11)上記実施の形態では、定着ベルト154を挟み込んだ状態で押圧し、定着ニップを形成するものが、いずれも押圧ローラ150や加圧ローラ160のような回転体で構成されていたが、これらのうちの一方のみを回転体とし、もう一方を回転させずに固定された状態で上記押圧に寄与可能な部材に置き換えてもよい。
このような部材としては、定着ベルト154の周回方向と直交する方向に長尺な部材であって、表面の摺動性を高めたものが用いられる。
つまり、上記押圧に寄与可能な部材としては、回転体や長尺な固定部材など、押圧に寄与することができる押圧部材でありさえすればよい。
(12)また、上記実施の形態では、端面156cおよび端面156dは、Y軸方向、即ち電流が流れる方向と直交しているとしたが、これに限らず、Y軸方向と直交していなくてもよい。
但し、上記直交する状態から逸れるほど、対向する端面156cおよび端面156dで挟まれた抵抗発熱層156の部分におけるY軸方向における長さは不均一になるため、できるだけ上記直交する状態から逸れないほうが望ましい。
(13)なお、上記実施の形態では、本発明に係る画像形成装置をタンデム型カラーデジタルプリンタに適用した場合の例を説明したが、これに限られず、押圧ローラなどを含めた押圧部材が定着ベルトの周回経路内側に、加圧ローラにより定着ベルトを介した状態で押圧されて定着ニップが形成される定着装置、および、当該定着装置を備える画像形成装置一般に適用することができる。
また、上記実施の形態および上記変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明は、抵抗発熱層とこれに給電するための電極層を含むベルトを用いた定着装置および当該定着装置を用いた画像形成装置に広く適用することができる。
1 プリンタ
3 画像プロセス部
3Y、3M、3C、3K 作像部
4 給紙部
5 定着部
10 光学部
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラ
13 従動ローラ
31 感光体ドラム
32 帯電器
33 現像器
34 一次転写ローラ
35 クリーナ
41 給紙カセット
42 ローラ
43 搬送路
44 タイミングローラ対
45 二次転写ローラ
46 二次転写位置
60 制御部
71 排出ローラ対
72 排出トレイ
150 押圧ローラ
151 ローラ軸
152 弾性層
153 絶縁層
154、254 定着ベルト
155 補強層
156 抵抗発熱層
156c、156d 端面
157 弾性層
158 離型層
159a、159b、259 電極層
159b 電極層
160 加圧ローラ
161 ローラ軸
162 弾性層
163 接着層
164 離型層
170 給電部材
171 ブラシ部
172 板バネ
175 リード線
180 電源
259 電極層
259a、459a 非屈曲部
259b 屈曲部
270 給電部材
271 1次コイル
272 2次コイル
272a、272b 端
359、459 電極層
359a、359b 面
359c、465c 底部
459、465 電極層

Claims (6)

  1. 抵抗発熱層を含む無端状の発熱ベルトの周回経路内側に第1の押圧部材が配され、前記発熱ベルトの周回経路外側から第2の押圧部材で第1の押圧部材を押圧して定着ニップを形成し、未定着画像の形成された記録シートを当該定着ニップに通紙して熱定着する定着装置であって、
    前記発熱ベルトには、
    その通紙領域の両外側に前記周回方向に沿って、前記抵抗発熱層よりも体積抵抗率の小さい第1および第2の電極層が前記周回方向における全周に亘って形成されており、
    前記発熱ベルトを前記周回方向と直交する平面で切断したとするときの断面において、第1および第2の電極層は、断面がコの字状であって、当該コの字の開口部が前記通紙領域側を向いており、
    前記抵抗発熱層は、その幅方向における両縁部が前記開口部に入り込み、当該両端部の先端が前記コの字の底部に達することにより、その両縁部の端面がそれぞれ第1および第2の電極層に接触し
    第1および第2の電極層において、前記コの字の対向し合う2面と、前記抵抗発熱層との間に、絶縁層が挿設されていることを特徴とする定着装置。
  2. 抵抗発熱層を含む無端状の発熱ベルトの周回経路内側に第1の押圧部材が配され、前記発熱ベルトの周回経路外側から第2の押圧部材で第1の押圧部材を押圧して定着ニップを形成し、未定着画像の形成された記録シートを当該定着ニップに通紙して熱定着する定着装置であって、
    前記発熱ベルトには、
    その通紙領域の両外側に前記周回方向に沿って、前記抵抗発熱層よりも体積抵抗率の小さい第1および第2の電極層が前記周回方向における全周に亘って形成されており、
    前記抵抗発熱層は、その幅方向における両縁部の端面が、それぞれ第1および第2の電極層に接触しており、
    第1および第2の電極層は、それぞれが接触している前記端面から2mm以内に存する前記抵抗発熱層の外周面および内周面のいずれか一方に、さらに接触していることを特徴とする定着装置。
  3. 第1の押圧部材は、押圧ローラであり、第2の押圧部材は、加圧ローラであることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 第1の押圧部材は、ローラ軸体であり、
    前記発熱ベルトは、前記ローラ軸体の外周に形成されたローラ外皮であって、
    前記ローラ軸体と前記ローラ外皮とで定着ローラを構成することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記抵抗発熱層は、耐熱性絶縁樹脂に導電フィラーを分散させたものであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の定着装置。
  6. 請求項1からのいずれかに記載の定着装置を備える画像形成装置。
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