JP3429106B2 - 定着装置 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機,プリンタ,フ
ァクシミリ装置等に用いられる定着装置、より詳細に
は、記録媒体上に付着(転写)された未定着のトナーを
加熱して該記録媒体上に固定(定着)させるための定着
(加熱)ベルトに関する。 【0002】 【従来の技術】複写機等においては、周知のように、感
光体ドラム上に画像情報に応じた潜像を形成し、この潜
像にトナーを付着させて現像化し、この現像化されたト
ナーを記録媒体(記録紙)に転写し、この転写されたト
ナーを定着装置にして加熱して記録媒体に定着(固定)
させている。 【0003】従来の定着ローラは、ステンレス,アルミ
ニウムなどの金属パイプ内に、ハロゲンランプ,赤外線
ランプまたはニクロム線などのヒータを内蔵させ、この
ヒータの発する熱により、金属パイプを170〜180
℃位に加熱し、この加熱ローラと加圧ローラとの間に、
未定着トナーが付着された記録媒体を通し、該未定着ト
ナーを記録媒体に定着するものであった。しかし、この
方法は、ヒータからの熱を空気を介して金属パイプに伝
達し、間接的に金属パイプを加熱しているため、熱効率
が悪く、所定の定着温度(170〜180℃)になるの
に3〜5分位かかっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この定着温度の立上り
時間の短縮を図るために、特開昭56−138766号
公報では、セラミックヒータをローラ芯体に埋設して、
ローラ本体を直接加熱することを提案している。しか
し、この方法では、所定の定着温度(170〜180
℃)になるのに、まだ1〜2分必要であった。 【0005】また、特開昭55−164860号公報で
は、定着温度の立上りを速くするために、円筒支持体の
上に断熱層を設け、その上に絶縁層を介して抵抗発熱体
層を設けることを提案している。しかし、この方法で
は、抵抗発熱体材料およびその塗着法に問題があり、発
熱分布が不均一,再現性がない,耐久性がないなどの欠
点を有している。 【0006】また、特開平3−282576号公報で
は、定着温度の立上り時間を短縮するために、セラミッ
クヒータを断熱材で支持した加熱体と加圧部材(加圧ロ
ーラ)との間に、未定着記録媒体と該未定着記録媒体を
搬送する定着フィルムをはさみ込んで定着することを提
案している。しかし、この方法は、ヒータ基板(加熱
体)などの断熱性の問題やヒータ基板の加工過程に接着
工程などが入ってくるなどの問題があり、精度を出すの
が大変であった。 【0007】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、(1)定着温度迄の立上り時間を短かく
し、低消費電力化を実現すること、(2)耐久性の良
い、定着(加熱)ローラ形成用の定着ベルトを提供する
こと、(3)再現性良く、均一性の良い昇温特性を示す
定着(加熱)ベルトを実現すること、(4)電極部のハ
ガレ等のない耐久性の良い定着ベルトを実現すること、
(5)クラックの発生しない耐久性の良い定着ベルトを
実現すること、(6)ベルト変形の少ない定着ベルトを
実現することを目的としてなされたものである。 【0008】 【0009】【課題を解決するための手段】 また、本発明は、上記課
題を解決するために、加熱手段を有する定着ベルトが巻
回された定着ローラと、該定着ローラに圧接される圧接
ローラとを有し、前記定着ローラと圧接ローラとの間に
未定着トナーが付着されている記録媒体を狭持圧接して
前記加熱手段を加熱して前記未定着トナーを前記記録媒
体に定着させる定着装置において、前記定着ベルトは、
ポリイミドフィルムから支持体と、該支持体上にスパッ
タ法にて形成されたFe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのうちいずれ
かから成る発熱抵抗体層と、該発熱抵抗体層の上に形成
されたテフロン層とから成り、該テフロン層を前記記録
体に圧接して前記記録媒体上のトナーを加熱するように
し、前記ポリイミドフィルムの裏側に前記発熱抵抗体層
と類似した線膨張係数をもつ材料から成る層がスパッタ
法にて形成されていることを特徴としたものである。 【0010】 【0011】 【作用】加熱手段を有する定着ベルトが巻回された定着
ローラと、該定着ローラに圧接される圧接ローラとを有
し、前記定着ローラと圧接ローラとの間に未定着トナー
が付着されている記録媒体を狭持圧接して前記加熱手段
を加熱して前記未定着トナーを前記記録媒体に定着させ
る定着装置において、前記定着ベルトは、ポリイミドフ
ィルムからなる支持体と、該支持体上にスパッタ法にて
形成されたFe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti
−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−Al,Ni−
Ti−Al,Cr−Ti−Alのうちいずれかから成る
発熱抵抗体層と、該発熱抵抗体層の上に形成されたテフ
ロン層とから成り、該テフロン層を前記記録媒体に圧接
して前記記録媒体上のトナーを加熱し、前記ポリイミド
フィルムの裏側に前記抵抗発熱体層と類似した線膨張係
数をもつ材料から成る層がスパッタ法にて形成されてい
る。 【0012】図1は、定着(加熱)ローラの一例を説明
するための断面図で、図中、1は円筒状の支持体、2は
断熱層、3は抵抗発熱層、4は電極層、5はテフロン層
で、定着ローラ10は、アルミニウムまたはステンレス
から成る支持体1上に耐熱性プラスティックから成る断
熱層2を設け、その上に抵抗発熱層3を低温成膜法であ
るスパッタ法で断熱層2を破壊しないように設け、その
抵抗発熱層3の両端上に電極層4,4をスパッタ法で設
け、その電極層4,4の一部と抵抗発熱層3を覆うよう
にトナーの剥離性を上げるためのテフロン層5を粉体塗
装法,チューブ被膜法,接着法などにより設けて成るも
のである。 【0013】断熱層2はポリイミド樹脂,フェトル樹
脂,ポリエーテルエーテルケトン,ポリエーテルサルフ
ォンなどの耐熱性プラスティックから成り、射出成型
法,スクリーン印刷法および真空蒸着法,スパッタ法な
どにより設ける。抵抗発熱層3は、メタル系の抵抗発熱
体でFe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−A
l,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti
−Al,Cr−Ti−Alのいずれかより成り、耐久性
を上げるために、膜厚は0.05μm以上でスパッタ法
で作製する。電極層4,4は、Al,Cu,Ag,Pt
またはこれらの合金より成り、スパッタ法で膜厚0.1
μm以上に形成する。テフロン層5は10〜50μmの
膜厚とする。 【0014】アルミニウムまたはステンレスから成る支
持体1は、図1に示すように、円筒状で肉厚が0.3〜
3.0mmのものの他、円柱状(図示していない)のもの
でも良い。円柱状のものでは、機械的強度が上がるた
め、小さい径に出来、定着ユニットの小型化に適応出来
る。 【0015】図2は、本発明による定着ローラ10の一
使用例を示す図で、周知のように、定着ローラ10と加
圧ローラRoにて未定着トナーが付着された記録媒体P
を挟持加圧し、その間、定着ローラ10を加熱して記録
媒体P上の未定着トナーを該記録媒体Pに定着(固定)
するものである。 【0016】最初に、加熱ローラの各実験例について説
明する。 [実験例1] 外径20mmφ(肉厚/mm)のアルミニウムの円筒上に層
厚の異なるポリイミドの層を設け、その上に抵抗発熱層
を作製し、その上にCu電極層をスパッタ法で作製し、
さらに、その上に10μmのテフロン層を収縮チューブ
を使って設け、CA熱電対を用いて昇温特性を評価し
た。 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】[実験例2] 外径20mmφ(肉厚/mm)のステンレスの円筒上に層厚
140μmのフェトル樹脂の層を設け、その上に抵抗発
熱層の材料を変えて、以下のスパッタ条件で膜を作製
し、その上にCu電極層,テフロン層を順次積層して作
製した。昇温特性は、CA熱電対を用いて測定した。抵
抗発熱層の材料は、Ni−Ti,Ti−Alとした。 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】各定着ローラの発熱特性を図3に示す。図
3において、投入パワーは約800Wでパワー投入後の
時間を変化したときのデータをプロットした。縦軸はC
A熱電対による定着ローラ表面の熱起電力、横軸は投入
エネルギー(投入パワー×パワー投入後の時間)を示
す。この結果から、各材料ともほぼ同一線上にデータが
のり、800Wの投入パワーで30sec以内に定着温度
(180℃)になることが分かる。 【0025】[実験例3] 外径20mmφ(肉厚/mm)のステンレスの円筒上に層厚
140μmのフェノール樹脂の層を設け、その上に抵抗
発熱層を材料を変えて設け、その上にCu電極層,テフ
ロン層を順次積層した。抵抗発熱層の材料は、Ni−C
r−SiO2,Cr−SiO2,Fe−Cr,Ni−T
i,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe
−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alで
昇温くり返し時に入るクラックの発生を調べた。その結
果、表1のようになり、クラックの発生を防止するため
には、Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−A
l,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti
−Al,Cr−Ti−Alの材料を選定した方が良いこ
とが分かった。 【0026】 【表1】 【0027】[実験例4]1 40μm厚のポリイミドの断熱層を設けた構成で、抵
抗発熱層の層厚を0.03,0.05,0.1,0.2,
0.3μmと変化して作製し、昇温動作をくり返したと
きの抵抗発熱層に入るクラックの有無を調べた。その結
果、表2のようになり、クラックを無くすためには、
0.05μm以上の膜厚が必要であることが分かった。 【0028】 【表2】 【0029】〔実施例〕 図4は、本発明による定着ベルトの一実施例を説明する
ための断面構成図で、図4において、11はポリイミド
フィルム、12は抵抗発熱層、13は電極層、14はテ
フロン層で、図示のように、本発明による定着ベルト2
0はポリイミドフィルム11上に抵抗発熱層12を低温
成膜法であるスパッタ法でフィルム11を破壊しないよ
うに設け、抵抗発熱層12の両端上に電極層13,13
をスパッタ法で設け、その電極層の一部と抵抗発熱層を
覆うようにトナーの剥離性を上げるためのテフロン層1
4を粉体塗装法,接着法などにより設けて成るものであ
る。 【0030】抵抗発熱層12は、Fe−Cr,Ni−T
i,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe
−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alの
いずれかより成り、耐久性を上げるために、膜厚は0.
05μm以上でスパッタ法で作製する。電極層13は、
Al,Cu,Ag,Au,Ptまたはこれらの合金より
成り、スパッタ法で膜厚0.1μm以上に形成する。テ
フロン層は10〜50μmの膜厚とする。ポリイミドフ
ィルム11の厚みは10〜400μmとする。 【0031】また、図5に示すように、ポリイミドフィ
ルム11のカール変形を少なくするために、ポリイミド
フィルム11の裏面に表面の抵抗発熱層12と同じ材料
の抵抗体層15を設けても良い。又は、抵抗体層12と
類似した線膨張係数をもつFe,Cr,Ni,Al,T
iなどの材料の層でも良い。 【0032】図6は、本発明による定着ベルトの一使用
例を説明するための図で、図中、1は円筒又は円柱状の
支持体で、該支持体1を芯にして本発明による定着ベル
ト20を該支持体1に巻き付け、定着ローラ10を製作
する。この定着ローラ10は、図1に示した定着ローラ
10と同様にして使用されるものであり、支持体1も図
1に示した支持体1と同様の作用をするものである。 【0033】以下に、本発明による定着ベルトの各実験
例について説明する。 [実験例5] 厚み100μmのポリイミドフィルムに抵抗発熱層をス
パッタ法で作製し、その上にCuの電極層をスパッタ法
で作製し、さらにその上に10μmのテフロン層を耐熱
性接着剤を用いて設け、CA熱電対を用いて昇温特性を
評価した。 【0034】 【0035】 【0036】このときの昇温特性の変化を図7に示す。
縦軸はCA熱電対の熱起電力、横軸は電源投入後の時間
を表わす。なお、投入パワーは250Wである。これか
ら分かるように、22sec位で定着温度(180℃=7.
3mV)に達しており、目標の400Wで30sec以内
という条件をクリアした。 【0037】[実験例6] 厚み100μmのポリイミドフィルムに抵抗発熱層の材
料を変えて、スパッタ法で各膜をそれぞれ作製し、各膜
の上に実験例5と同様の条件でCu電極層,テフロン層
を順次積層して作製した。昇温特性はCA熱電対を用い
て測定した。抵抗発熱層の材料はNi−Ti,TI−A
lとした。 【0038】 【0039】Ni−Ti層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Ti放電電力:300W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm 【0040】Ti−Al層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ti放電電力:700W ・Al放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm 【0041】各抵抗発熱層の発熱特性を図8に示す。投
入パワーは200Wでパワー投入後の時間を変化したと
きのデータをプロットした。縦軸はCA熱電対による定
着ローラ表面の熱起電力、横軸は投入エネルギー(=投
入パワー×投入時間)を示す。これから2つの材料とも
ほぼ同一線上にデータがのり、6×103Jのとき、7.
3mV(180℃)以上の値を示していることから、2
00Wの投入パワーで30sec以内に定着温度(180
℃)になることが分かる。 【0042】[実験例7] 厚み100μmのポリイミドフィルム上に抵抗発熱層を
材料を変えて設け、その上にCu電極層,テフロン層を
順次積層した。抵抗発熱層の材料はNi−Cr−SiO
2,Cr−SiO2,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Ni−Ti−A
l,Fe−Cr−Al,Cr−Ti−Alで、昇温くり
返し時に入るクラックの発生の有無を調べた。その結
果、表3のようになり、クラックを防止するためには、
Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,N
i−Cr−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti−A
l,Cr−Ti−Alの材料を選択した方が良いことが
分かった。 【0043】 【表3】【0044】[実験例8] 実験例5と同じ構成で抵抗発熱層の層厚を0.03,0.
05,0.1,0.2,0.3μmと変化して作製し、昇
温動作をくり返したときの抵抗発熱層に入るクラックの
有無を調べた。その結果、表4に示すようになり、クラ
ックをなくすためには、0.05μm以上の膜厚が必要
であることが分かった。 【0045】 【表4】 【0046】 【0047】 【0048】図9は、定着装置発熱支持体の一例を説明
するための図で、図中、21は支持体、22は抵抗発熱
層、23は電極で、これらにより、発熱体30を構成し
ている。また、24はポリイミドフィルム、25はトナ
ー剥離層で、これらにより記録紙搬送ベルト31を構成
している。而して、本実施例においては、図9に示すよ
うに、耐熱性プラスティックから成る支持体21の上に
抵抗発熱層22を低温成膜法であるスパッタ法で支持体
21を破壊しないように設け、抵抗発熱層の両端上に電
極層23,23をスパッタ法で設けて発熱体を構成して
いる。また、ポリイミドフィルム24の上にトナーの剥
離性を上げるための処理をしたトナー剥離層25を設け
てベルト31を構成し、このベルト31を介して定着を
行うものである。 【0049】定着装置の一例としては、図10に示すよ
うに、抵抗発熱層22の設けてある支持体21の表面形
状を弧状に形成し、該支持体21と、駆動ローラR1と
の間にトナー剥離性を上げるための処理をしたポリイミ
ドフィルム24から成るベルト31を張設し、このベル
トを駆動して未定着トナーが付着している記録紙Pを搬
送し、定着温度になっている抵抗発熱層(発熱体30)
の部分で定着を行う。抵抗発熱層が設けてある支持体2
1は、円柱,円筒状のものでも良く、定着装置の構成も
この限りではない。 【0050】耐熱性プラスティック24としては、ポリ
イミド樹脂,フェノール樹脂,ポリエーテルエーテルケ
トン,ポリエーテルサルフォン,液晶ポリマーなどがあ
る。抵抗発熱層22は、Fe−Cr,Ni−Ti,Cr
−Ti,Ti−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Cr−
Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれか
より成り、耐久性を上げるために、膜厚は0.05μm
以上でスパッタ法で作製する。電極層23は、Al,C
u,Ag,Au,Ptまたはこれらの合金より成り、ス
パッタ法で膜厚0.1μm以上に形成する。 【0051】ポリイミドフィルム4へのトナーの剥離性
を上げるためのトナー剥離層25の処理は、テフロン,
パーフルオロアルコキン樹脂などから成る層を塗膜法ま
たは接着法などによりポリイミドフィルム上に設けるこ
とにより行う。また、図11に示すように、抵抗発熱層
22および電極層23の一部を覆うように、保護層26
を設けても良い。保護層26は、耐熱性のポリイミド樹
脂,フェノール樹脂,テフロンなどの有機膜,Si
3N4,SiO2,AlN,Al2O3などの無機膜から成
り、スクリーン印刷法,スパッタ法,真空蒸着法,スプ
レー法などにより、0.1μm〜10μmの膜厚に設け
る。 【0052】次に、発熱支持体の各実験例について説明
する。 [実験例10] 片側表面を弧状に加工した幅10mm(肉厚5mm)の棒状
のフェノールおよびポリイミド支持体上に抵抗発熱体の
層をスパッタ法で作製し、その上にCuの電極層をスパ
ッタ法で作製し、10μmのテフロン層を接着したポリ
イミドフィルムを介して、CA熱電対を用いて昇温特性
を評価した。 【0053】 【0054】 【0055】このときの昇温特性の変化を図12に示
す。縦軸はCA熱電対の熱起電力、横軸は電源投入後の
時間を表わす。なお、投入パワーは500Wである。こ
れから分かるように、フェノール,ポリイミド共21se
c以内で定着温度(180℃=73mV)に達してお
り、低い投入パワーでの速い昇温特性を実現出来た。 【0056】[実験例11] 片側表面を弧状に加工した幅10mm(肉厚5mm)の棒状
のフェノール支持体上に抵抗発熱層の材料を変えて、以
下のスパッタ条件で膜を作製し、その上に実験例10と
同様な条件でCu電極層を積層し、10μmのテフロン
層を接着したポリイミドフィルムを介して、CA熱電対
を用いて発熱特性を評価した。発熱層の材料はNi−T
i,Ti−Alとした。 【0057】 【0058】Ni−Ti層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Ti放電電力:300W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm 【0059】Ti−Al層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ti放電電力:700W ・Al放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm 【0060】各抵抗発熱層の発熱特性を図13に示す。
投入パワーは500Wでパワー投入後の時間を変化した
ときのデータをプロットした。縦軸はCA熱電対による
熱起電力、横軸は投入エネルギー(投入パワー×投入後
の時間)を示す。この結果から、2つの材料ともほぼ同
一線上にデータがのり、500Wの投入パワーで約24
secで定着温度(180℃)になることが分かった。 【0061】[実験例12] 片側表面を弧状に加工した幅10mm(肉厚5mm)の棒状
のフェノール支持体上に抵抗発熱層を材料を変えて設
け、その上に実験例10と同様な条件でCu電極層を積
層した。また、抵抗発熱層とCu電極層の一部を保護す
るために、テフロン層(5μm厚)を接着法により設け
た。抵抗発熱層の材料は、Ni−Cr−SiO2,Cr
−SiO2,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,T
i−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Cr−Al,Ni
−Ti−Al,Cr−Ti−Alで、昇温くり返し時に
入るクラックの発生を調べた。その結果、表5のように
なり、クラックを防止するためには、Fe−Cr,Ni
−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Fe−Cr−Al,
Ni−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−A
lの材料を選択した方が良いことが分かった。 【0062】 【表5】 【0063】[実験例13] 実験例10のポリイミドの棒状支持体を用いた場合と同
じ構成で抵抗発熱層の層厚を0.03,0.05,0.
1,0.2,0.3μmと変化して作製し、昇温動作をく
り返したときの抵抗発熱層に入るクラックの有無を調べ
た。その結果、表6のようになり、クラックをなくすた
めには、0.05μm以上の膜厚が必要であることが分
かった。 【0064】 【表6】 【0065】 【0066】【発明の効果】 ポリイミドフィルム上に抵抗発熱層をス
パッタ法で設け、その上にテフロン層を設けることによ
り、定着温度迄の立上り時間が短かく、温度分布が均一
で、消費電力が低い定着ベルトを再現性良く提供するこ
とが出来る。抵抗発熱層をFe−Cr,Ni−Ti,C
r−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr
−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれ
かで構成することにより、定着温度迄の立上り時間の短
かい、耐久性の良い定着ベルトを提供することが出来
る。両端部にスパッタ法で電極層を設けることにより、
ポリイミドフィルム上に再現性良く、均一性の良い昇温
特性を有する定着ベルトを提供することが出来る。テフ
ロン層が両端の電極層の一部をも覆うように抵抗発熱層
をカバーすることにより、電極部ハガレ等のない耐久性
の良い定着ベルトを提供できる。抵抗発熱層の膜厚を
0.05μm以上にすることにより、クラックの発生し
ない寿命の長い定着ベルトを提供できる。ポリイミドフ
ィルムの裏側に抵抗発熱層をスパッタ法で設けることに
より、カールなどの変形の少ない定着ベルトを提供でき
る。 【0067】
ァクシミリ装置等に用いられる定着装置、より詳細に
は、記録媒体上に付着(転写)された未定着のトナーを
加熱して該記録媒体上に固定(定着)させるための定着
(加熱)ベルトに関する。 【0002】 【従来の技術】複写機等においては、周知のように、感
光体ドラム上に画像情報に応じた潜像を形成し、この潜
像にトナーを付着させて現像化し、この現像化されたト
ナーを記録媒体(記録紙)に転写し、この転写されたト
ナーを定着装置にして加熱して記録媒体に定着(固定)
させている。 【0003】従来の定着ローラは、ステンレス,アルミ
ニウムなどの金属パイプ内に、ハロゲンランプ,赤外線
ランプまたはニクロム線などのヒータを内蔵させ、この
ヒータの発する熱により、金属パイプを170〜180
℃位に加熱し、この加熱ローラと加圧ローラとの間に、
未定着トナーが付着された記録媒体を通し、該未定着ト
ナーを記録媒体に定着するものであった。しかし、この
方法は、ヒータからの熱を空気を介して金属パイプに伝
達し、間接的に金属パイプを加熱しているため、熱効率
が悪く、所定の定着温度(170〜180℃)になるの
に3〜5分位かかっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この定着温度の立上り
時間の短縮を図るために、特開昭56−138766号
公報では、セラミックヒータをローラ芯体に埋設して、
ローラ本体を直接加熱することを提案している。しか
し、この方法では、所定の定着温度(170〜180
℃)になるのに、まだ1〜2分必要であった。 【0005】また、特開昭55−164860号公報で
は、定着温度の立上りを速くするために、円筒支持体の
上に断熱層を設け、その上に絶縁層を介して抵抗発熱体
層を設けることを提案している。しかし、この方法で
は、抵抗発熱体材料およびその塗着法に問題があり、発
熱分布が不均一,再現性がない,耐久性がないなどの欠
点を有している。 【0006】また、特開平3−282576号公報で
は、定着温度の立上り時間を短縮するために、セラミッ
クヒータを断熱材で支持した加熱体と加圧部材(加圧ロ
ーラ)との間に、未定着記録媒体と該未定着記録媒体を
搬送する定着フィルムをはさみ込んで定着することを提
案している。しかし、この方法は、ヒータ基板(加熱
体)などの断熱性の問題やヒータ基板の加工過程に接着
工程などが入ってくるなどの問題があり、精度を出すの
が大変であった。 【0007】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、(1)定着温度迄の立上り時間を短かく
し、低消費電力化を実現すること、(2)耐久性の良
い、定着(加熱)ローラ形成用の定着ベルトを提供する
こと、(3)再現性良く、均一性の良い昇温特性を示す
定着(加熱)ベルトを実現すること、(4)電極部のハ
ガレ等のない耐久性の良い定着ベルトを実現すること、
(5)クラックの発生しない耐久性の良い定着ベルトを
実現すること、(6)ベルト変形の少ない定着ベルトを
実現することを目的としてなされたものである。 【0008】 【0009】【課題を解決するための手段】 また、本発明は、上記課
題を解決するために、加熱手段を有する定着ベルトが巻
回された定着ローラと、該定着ローラに圧接される圧接
ローラとを有し、前記定着ローラと圧接ローラとの間に
未定着トナーが付着されている記録媒体を狭持圧接して
前記加熱手段を加熱して前記未定着トナーを前記記録媒
体に定着させる定着装置において、前記定着ベルトは、
ポリイミドフィルムから支持体と、該支持体上にスパッ
タ法にて形成されたFe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのうちいずれ
かから成る発熱抵抗体層と、該発熱抵抗体層の上に形成
されたテフロン層とから成り、該テフロン層を前記記録
体に圧接して前記記録媒体上のトナーを加熱するように
し、前記ポリイミドフィルムの裏側に前記発熱抵抗体層
と類似した線膨張係数をもつ材料から成る層がスパッタ
法にて形成されていることを特徴としたものである。 【0010】 【0011】 【作用】加熱手段を有する定着ベルトが巻回された定着
ローラと、該定着ローラに圧接される圧接ローラとを有
し、前記定着ローラと圧接ローラとの間に未定着トナー
が付着されている記録媒体を狭持圧接して前記加熱手段
を加熱して前記未定着トナーを前記記録媒体に定着させ
る定着装置において、前記定着ベルトは、ポリイミドフ
ィルムからなる支持体と、該支持体上にスパッタ法にて
形成されたFe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti
−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−Al,Ni−
Ti−Al,Cr−Ti−Alのうちいずれかから成る
発熱抵抗体層と、該発熱抵抗体層の上に形成されたテフ
ロン層とから成り、該テフロン層を前記記録媒体に圧接
して前記記録媒体上のトナーを加熱し、前記ポリイミド
フィルムの裏側に前記抵抗発熱体層と類似した線膨張係
数をもつ材料から成る層がスパッタ法にて形成されてい
る。 【0012】図1は、定着(加熱)ローラの一例を説明
するための断面図で、図中、1は円筒状の支持体、2は
断熱層、3は抵抗発熱層、4は電極層、5はテフロン層
で、定着ローラ10は、アルミニウムまたはステンレス
から成る支持体1上に耐熱性プラスティックから成る断
熱層2を設け、その上に抵抗発熱層3を低温成膜法であ
るスパッタ法で断熱層2を破壊しないように設け、その
抵抗発熱層3の両端上に電極層4,4をスパッタ法で設
け、その電極層4,4の一部と抵抗発熱層3を覆うよう
にトナーの剥離性を上げるためのテフロン層5を粉体塗
装法,チューブ被膜法,接着法などにより設けて成るも
のである。 【0013】断熱層2はポリイミド樹脂,フェトル樹
脂,ポリエーテルエーテルケトン,ポリエーテルサルフ
ォンなどの耐熱性プラスティックから成り、射出成型
法,スクリーン印刷法および真空蒸着法,スパッタ法な
どにより設ける。抵抗発熱層3は、メタル系の抵抗発熱
体でFe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−A
l,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti
−Al,Cr−Ti−Alのいずれかより成り、耐久性
を上げるために、膜厚は0.05μm以上でスパッタ法
で作製する。電極層4,4は、Al,Cu,Ag,Pt
またはこれらの合金より成り、スパッタ法で膜厚0.1
μm以上に形成する。テフロン層5は10〜50μmの
膜厚とする。 【0014】アルミニウムまたはステンレスから成る支
持体1は、図1に示すように、円筒状で肉厚が0.3〜
3.0mmのものの他、円柱状(図示していない)のもの
でも良い。円柱状のものでは、機械的強度が上がるた
め、小さい径に出来、定着ユニットの小型化に適応出来
る。 【0015】図2は、本発明による定着ローラ10の一
使用例を示す図で、周知のように、定着ローラ10と加
圧ローラRoにて未定着トナーが付着された記録媒体P
を挟持加圧し、その間、定着ローラ10を加熱して記録
媒体P上の未定着トナーを該記録媒体Pに定着(固定)
するものである。 【0016】最初に、加熱ローラの各実験例について説
明する。 [実験例1] 外径20mmφ(肉厚/mm)のアルミニウムの円筒上に層
厚の異なるポリイミドの層を設け、その上に抵抗発熱層
を作製し、その上にCu電極層をスパッタ法で作製し、
さらに、その上に10μmのテフロン層を収縮チューブ
を使って設け、CA熱電対を用いて昇温特性を評価し
た。 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】[実験例2] 外径20mmφ(肉厚/mm)のステンレスの円筒上に層厚
140μmのフェトル樹脂の層を設け、その上に抵抗発
熱層の材料を変えて、以下のスパッタ条件で膜を作製
し、その上にCu電極層,テフロン層を順次積層して作
製した。昇温特性は、CA熱電対を用いて測定した。抵
抗発熱層の材料は、Ni−Ti,Ti−Alとした。 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】各定着ローラの発熱特性を図3に示す。図
3において、投入パワーは約800Wでパワー投入後の
時間を変化したときのデータをプロットした。縦軸はC
A熱電対による定着ローラ表面の熱起電力、横軸は投入
エネルギー(投入パワー×パワー投入後の時間)を示
す。この結果から、各材料ともほぼ同一線上にデータが
のり、800Wの投入パワーで30sec以内に定着温度
(180℃)になることが分かる。 【0025】[実験例3] 外径20mmφ(肉厚/mm)のステンレスの円筒上に層厚
140μmのフェノール樹脂の層を設け、その上に抵抗
発熱層を材料を変えて設け、その上にCu電極層,テフ
ロン層を順次積層した。抵抗発熱層の材料は、Ni−C
r−SiO2,Cr−SiO2,Fe−Cr,Ni−T
i,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe
−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alで
昇温くり返し時に入るクラックの発生を調べた。その結
果、表1のようになり、クラックの発生を防止するため
には、Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−A
l,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti
−Al,Cr−Ti−Alの材料を選定した方が良いこ
とが分かった。 【0026】 【表1】 【0027】[実験例4]1 40μm厚のポリイミドの断熱層を設けた構成で、抵
抗発熱層の層厚を0.03,0.05,0.1,0.2,
0.3μmと変化して作製し、昇温動作をくり返したと
きの抵抗発熱層に入るクラックの有無を調べた。その結
果、表2のようになり、クラックを無くすためには、
0.05μm以上の膜厚が必要であることが分かった。 【0028】 【表2】 【0029】〔実施例〕 図4は、本発明による定着ベルトの一実施例を説明する
ための断面構成図で、図4において、11はポリイミド
フィルム、12は抵抗発熱層、13は電極層、14はテ
フロン層で、図示のように、本発明による定着ベルト2
0はポリイミドフィルム11上に抵抗発熱層12を低温
成膜法であるスパッタ法でフィルム11を破壊しないよ
うに設け、抵抗発熱層12の両端上に電極層13,13
をスパッタ法で設け、その電極層の一部と抵抗発熱層を
覆うようにトナーの剥離性を上げるためのテフロン層1
4を粉体塗装法,接着法などにより設けて成るものであ
る。 【0030】抵抗発熱層12は、Fe−Cr,Ni−T
i,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe
−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alの
いずれかより成り、耐久性を上げるために、膜厚は0.
05μm以上でスパッタ法で作製する。電極層13は、
Al,Cu,Ag,Au,Ptまたはこれらの合金より
成り、スパッタ法で膜厚0.1μm以上に形成する。テ
フロン層は10〜50μmの膜厚とする。ポリイミドフ
ィルム11の厚みは10〜400μmとする。 【0031】また、図5に示すように、ポリイミドフィ
ルム11のカール変形を少なくするために、ポリイミド
フィルム11の裏面に表面の抵抗発熱層12と同じ材料
の抵抗体層15を設けても良い。又は、抵抗体層12と
類似した線膨張係数をもつFe,Cr,Ni,Al,T
iなどの材料の層でも良い。 【0032】図6は、本発明による定着ベルトの一使用
例を説明するための図で、図中、1は円筒又は円柱状の
支持体で、該支持体1を芯にして本発明による定着ベル
ト20を該支持体1に巻き付け、定着ローラ10を製作
する。この定着ローラ10は、図1に示した定着ローラ
10と同様にして使用されるものであり、支持体1も図
1に示した支持体1と同様の作用をするものである。 【0033】以下に、本発明による定着ベルトの各実験
例について説明する。 [実験例5] 厚み100μmのポリイミドフィルムに抵抗発熱層をス
パッタ法で作製し、その上にCuの電極層をスパッタ法
で作製し、さらにその上に10μmのテフロン層を耐熱
性接着剤を用いて設け、CA熱電対を用いて昇温特性を
評価した。 【0034】 【0035】 【0036】このときの昇温特性の変化を図7に示す。
縦軸はCA熱電対の熱起電力、横軸は電源投入後の時間
を表わす。なお、投入パワーは250Wである。これか
ら分かるように、22sec位で定着温度(180℃=7.
3mV)に達しており、目標の400Wで30sec以内
という条件をクリアした。 【0037】[実験例6] 厚み100μmのポリイミドフィルムに抵抗発熱層の材
料を変えて、スパッタ法で各膜をそれぞれ作製し、各膜
の上に実験例5と同様の条件でCu電極層,テフロン層
を順次積層して作製した。昇温特性はCA熱電対を用い
て測定した。抵抗発熱層の材料はNi−Ti,TI−A
lとした。 【0038】 【0039】Ni−Ti層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Ti放電電力:300W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm 【0040】Ti−Al層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ti放電電力:700W ・Al放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm 【0041】各抵抗発熱層の発熱特性を図8に示す。投
入パワーは200Wでパワー投入後の時間を変化したと
きのデータをプロットした。縦軸はCA熱電対による定
着ローラ表面の熱起電力、横軸は投入エネルギー(=投
入パワー×投入時間)を示す。これから2つの材料とも
ほぼ同一線上にデータがのり、6×103Jのとき、7.
3mV(180℃)以上の値を示していることから、2
00Wの投入パワーで30sec以内に定着温度(180
℃)になることが分かる。 【0042】[実験例7] 厚み100μmのポリイミドフィルム上に抵抗発熱層を
材料を変えて設け、その上にCu電極層,テフロン層を
順次積層した。抵抗発熱層の材料はNi−Cr−SiO
2,Cr−SiO2,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Ni−Ti−A
l,Fe−Cr−Al,Cr−Ti−Alで、昇温くり
返し時に入るクラックの発生の有無を調べた。その結
果、表3のようになり、クラックを防止するためには、
Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,N
i−Cr−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti−A
l,Cr−Ti−Alの材料を選択した方が良いことが
分かった。 【0043】 【表3】【0044】[実験例8] 実験例5と同じ構成で抵抗発熱層の層厚を0.03,0.
05,0.1,0.2,0.3μmと変化して作製し、昇
温動作をくり返したときの抵抗発熱層に入るクラックの
有無を調べた。その結果、表4に示すようになり、クラ
ックをなくすためには、0.05μm以上の膜厚が必要
であることが分かった。 【0045】 【表4】 【0046】 【0047】 【0048】図9は、定着装置発熱支持体の一例を説明
するための図で、図中、21は支持体、22は抵抗発熱
層、23は電極で、これらにより、発熱体30を構成し
ている。また、24はポリイミドフィルム、25はトナ
ー剥離層で、これらにより記録紙搬送ベルト31を構成
している。而して、本実施例においては、図9に示すよ
うに、耐熱性プラスティックから成る支持体21の上に
抵抗発熱層22を低温成膜法であるスパッタ法で支持体
21を破壊しないように設け、抵抗発熱層の両端上に電
極層23,23をスパッタ法で設けて発熱体を構成して
いる。また、ポリイミドフィルム24の上にトナーの剥
離性を上げるための処理をしたトナー剥離層25を設け
てベルト31を構成し、このベルト31を介して定着を
行うものである。 【0049】定着装置の一例としては、図10に示すよ
うに、抵抗発熱層22の設けてある支持体21の表面形
状を弧状に形成し、該支持体21と、駆動ローラR1と
の間にトナー剥離性を上げるための処理をしたポリイミ
ドフィルム24から成るベルト31を張設し、このベル
トを駆動して未定着トナーが付着している記録紙Pを搬
送し、定着温度になっている抵抗発熱層(発熱体30)
の部分で定着を行う。抵抗発熱層が設けてある支持体2
1は、円柱,円筒状のものでも良く、定着装置の構成も
この限りではない。 【0050】耐熱性プラスティック24としては、ポリ
イミド樹脂,フェノール樹脂,ポリエーテルエーテルケ
トン,ポリエーテルサルフォン,液晶ポリマーなどがあ
る。抵抗発熱層22は、Fe−Cr,Ni−Ti,Cr
−Ti,Ti−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Cr−
Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれか
より成り、耐久性を上げるために、膜厚は0.05μm
以上でスパッタ法で作製する。電極層23は、Al,C
u,Ag,Au,Ptまたはこれらの合金より成り、ス
パッタ法で膜厚0.1μm以上に形成する。 【0051】ポリイミドフィルム4へのトナーの剥離性
を上げるためのトナー剥離層25の処理は、テフロン,
パーフルオロアルコキン樹脂などから成る層を塗膜法ま
たは接着法などによりポリイミドフィルム上に設けるこ
とにより行う。また、図11に示すように、抵抗発熱層
22および電極層23の一部を覆うように、保護層26
を設けても良い。保護層26は、耐熱性のポリイミド樹
脂,フェノール樹脂,テフロンなどの有機膜,Si
3N4,SiO2,AlN,Al2O3などの無機膜から成
り、スクリーン印刷法,スパッタ法,真空蒸着法,スプ
レー法などにより、0.1μm〜10μmの膜厚に設け
る。 【0052】次に、発熱支持体の各実験例について説明
する。 [実験例10] 片側表面を弧状に加工した幅10mm(肉厚5mm)の棒状
のフェノールおよびポリイミド支持体上に抵抗発熱体の
層をスパッタ法で作製し、その上にCuの電極層をスパ
ッタ法で作製し、10μmのテフロン層を接着したポリ
イミドフィルムを介して、CA熱電対を用いて昇温特性
を評価した。 【0053】 【0054】 【0055】このときの昇温特性の変化を図12に示
す。縦軸はCA熱電対の熱起電力、横軸は電源投入後の
時間を表わす。なお、投入パワーは500Wである。こ
れから分かるように、フェノール,ポリイミド共21se
c以内で定着温度(180℃=73mV)に達してお
り、低い投入パワーでの速い昇温特性を実現出来た。 【0056】[実験例11] 片側表面を弧状に加工した幅10mm(肉厚5mm)の棒状
のフェノール支持体上に抵抗発熱層の材料を変えて、以
下のスパッタ条件で膜を作製し、その上に実験例10と
同様な条件でCu電極層を積層し、10μmのテフロン
層を接着したポリイミドフィルムを介して、CA熱電対
を用いて発熱特性を評価した。発熱層の材料はNi−T
i,Ti−Alとした。 【0057】 【0058】Ni−Ti層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Ti放電電力:300W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm 【0059】Ti−Al層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ti放電電力:700W ・Al放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm 【0060】各抵抗発熱層の発熱特性を図13に示す。
投入パワーは500Wでパワー投入後の時間を変化した
ときのデータをプロットした。縦軸はCA熱電対による
熱起電力、横軸は投入エネルギー(投入パワー×投入後
の時間)を示す。この結果から、2つの材料ともほぼ同
一線上にデータがのり、500Wの投入パワーで約24
secで定着温度(180℃)になることが分かった。 【0061】[実験例12] 片側表面を弧状に加工した幅10mm(肉厚5mm)の棒状
のフェノール支持体上に抵抗発熱層を材料を変えて設
け、その上に実験例10と同様な条件でCu電極層を積
層した。また、抵抗発熱層とCu電極層の一部を保護す
るために、テフロン層(5μm厚)を接着法により設け
た。抵抗発熱層の材料は、Ni−Cr−SiO2,Cr
−SiO2,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,T
i−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Cr−Al,Ni
−Ti−Al,Cr−Ti−Alで、昇温くり返し時に
入るクラックの発生を調べた。その結果、表5のように
なり、クラックを防止するためには、Fe−Cr,Ni
−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Fe−Cr−Al,
Ni−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−A
lの材料を選択した方が良いことが分かった。 【0062】 【表5】 【0063】[実験例13] 実験例10のポリイミドの棒状支持体を用いた場合と同
じ構成で抵抗発熱層の層厚を0.03,0.05,0.
1,0.2,0.3μmと変化して作製し、昇温動作をく
り返したときの抵抗発熱層に入るクラックの有無を調べ
た。その結果、表6のようになり、クラックをなくすた
めには、0.05μm以上の膜厚が必要であることが分
かった。 【0064】 【表6】 【0065】 【0066】【発明の効果】 ポリイミドフィルム上に抵抗発熱層をス
パッタ法で設け、その上にテフロン層を設けることによ
り、定着温度迄の立上り時間が短かく、温度分布が均一
で、消費電力が低い定着ベルトを再現性良く提供するこ
とが出来る。抵抗発熱層をFe−Cr,Ni−Ti,C
r−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr
−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれ
かで構成することにより、定着温度迄の立上り時間の短
かい、耐久性の良い定着ベルトを提供することが出来
る。両端部にスパッタ法で電極層を設けることにより、
ポリイミドフィルム上に再現性良く、均一性の良い昇温
特性を有する定着ベルトを提供することが出来る。テフ
ロン層が両端の電極層の一部をも覆うように抵抗発熱層
をカバーすることにより、電極部ハガレ等のない耐久性
の良い定着ベルトを提供できる。抵抗発熱層の膜厚を
0.05μm以上にすることにより、クラックの発生し
ない寿命の長い定着ベルトを提供できる。ポリイミドフ
ィルムの裏側に抵抗発熱層をスパッタ法で設けることに
より、カールなどの変形の少ない定着ベルトを提供でき
る。 【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】 定着ローラの一例を説明するための断面図で
ある。 【図2】 図1に示した定着ローラの一使用例を示す図
である。 【図3】 定着ローラ表面の熱起電力と投入エネルギー
の関係を示す図である。 【図4】 本発明による定着ベルトの一実施例を説明す
るための断面図である。 【図5】 本発明による定着ベルトの他の実施例を説明
するための断面図である。 【図6】 図5又は図6に示した定着ベルトの一例を示
す図である。 【図7】 本発明による定着ベルトの昇温特性の一例を
示す図である。 【図8】 発熱体層の発熱特性を示す図である。 【図9】 本発明による定着装置の一実施例を説明する
ための定着部断面図である。 【図10】 本発明による定着装置の一使用方法を説明
するための図である。 【図11】 本発明による定着装置の他の実施例を説明
するための定着部断面図である。 【図12】 発熱支持体の昇温特性を示す図である。 【図13】 抵抗発熱層の発熱特性を示す図である。 【符号の説明】 1…支持体、2…断熱層、3…抵抗発熱層、4…電極
層、5…テフロン層、10…加熱(定着)ローラ、11
…ポリイミドフィルム、12…抵抗発熱層、13…電
極、14…テフロン層、15…カール防止、20…定着
ベルト、21…支持体、22…抵抗発熱層、23…電極
層、24…ポリイミドフィルム、25…テフロン層、2
6…保護層、30…駆動ローラ、P…記録媒体、Ro…
圧接ローラ、R1…駆動ローラ。
ある。 【図2】 図1に示した定着ローラの一使用例を示す図
である。 【図3】 定着ローラ表面の熱起電力と投入エネルギー
の関係を示す図である。 【図4】 本発明による定着ベルトの一実施例を説明す
るための断面図である。 【図5】 本発明による定着ベルトの他の実施例を説明
するための断面図である。 【図6】 図5又は図6に示した定着ベルトの一例を示
す図である。 【図7】 本発明による定着ベルトの昇温特性の一例を
示す図である。 【図8】 発熱体層の発熱特性を示す図である。 【図9】 本発明による定着装置の一実施例を説明する
ための定着部断面図である。 【図10】 本発明による定着装置の一使用方法を説明
するための図である。 【図11】 本発明による定着装置の他の実施例を説明
するための定着部断面図である。 【図12】 発熱支持体の昇温特性を示す図である。 【図13】 抵抗発熱層の発熱特性を示す図である。 【符号の説明】 1…支持体、2…断熱層、3…抵抗発熱層、4…電極
層、5…テフロン層、10…加熱(定着)ローラ、11
…ポリイミドフィルム、12…抵抗発熱層、13…電
極、14…テフロン層、15…カール防止、20…定着
ベルト、21…支持体、22…抵抗発熱層、23…電極
層、24…ポリイミドフィルム、25…テフロン層、2
6…保護層、30…駆動ローラ、P…記録媒体、Ro…
圧接ローラ、R1…駆動ローラ。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭64−86185(JP,A)
特開 昭64−15783(JP,A)
特開 昭63−146375(JP,A)
特開 昭58−220165(JP,A)
特開 平7−129019(JP,A)
特開 平7−64416(JP,A)
特開 平7−5784(JP,A)
特開 平5−11488(JP,A)
特開 平4−372974(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03G 13/20
G03G 15/20
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 加熱手段を有する定着ベルトが巻回され
た定着ローラと、該定着ローラに圧接される圧接ローラ
とを有し、前記定着ローラと圧接ローラとの間に未定着
トナーが付着されている記録媒体を狭持圧接して前記加
熱手段を加熱して前記未定着トナーを前記記録媒体に定
着させる定着装置において、前記定着ベルトは、ポリイ
ミドフィルムからなる支持体と、該支持体上にスパッタ
法にて形成されたFe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのうちいずれ
かから成る抵抗発熱体層と、該発熱抵抗体層の上に形成
されたテフロン層とから成り、該テフロン層を前記記録
媒体に圧接して前記記録媒体上のトナーを加熱するよう
にし、前記ポリイミドフィルムの裏側に前記抵抗発熱体
層と類似した線膨張係数をもつ材料から成る層がスパッ
タ法にて形成されていることを特徴とする定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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