JPH08335000A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
- Publication number
- JPH08335000A JPH08335000A JP7140404A JP14040495A JPH08335000A JP H08335000 A JPH08335000 A JP H08335000A JP 7140404 A JP7140404 A JP 7140404A JP 14040495 A JP14040495 A JP 14040495A JP H08335000 A JPH08335000 A JP H08335000A
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- JP
- Japan
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- roller
- fixing
- resistance heating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 定着温度迄の立上り時間が短かく、温度分布
が均一で低消費電力化を実現すること。 【構成】 加熱手段を有する加熱ローラと、該加熱ロー
ラに圧接される圧接ローラとを有し、該加熱ローラと圧
接ローラ間に未定着トナーが付着された記録媒体を狭持
搬送させて前記未定着トナーを前記記録媒体に定着させ
る。前記定着ローラ10は、アルミニウムまたはステン
レスから成る支持体1上に、耐熱性プラスティックから
成る断熱層2と、該断熱層の上にスパッタ法で設けられ
たメタル系の抵抗発熱層3と、該抵抗発熱層3の上に直
接設けられたテフロン層5を有すること。抵抗発熱層3
を加熱して記録媒体上の未定着トナーを該記録媒体上に
定着する。
が均一で低消費電力化を実現すること。 【構成】 加熱手段を有する加熱ローラと、該加熱ロー
ラに圧接される圧接ローラとを有し、該加熱ローラと圧
接ローラ間に未定着トナーが付着された記録媒体を狭持
搬送させて前記未定着トナーを前記記録媒体に定着させ
る。前記定着ローラ10は、アルミニウムまたはステン
レスから成る支持体1上に、耐熱性プラスティックから
成る断熱層2と、該断熱層の上にスパッタ法で設けられ
たメタル系の抵抗発熱層3と、該抵抗発熱層3の上に直
接設けられたテフロン層5を有すること。抵抗発熱層3
を加熱して記録媒体上の未定着トナーを該記録媒体上に
定着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機,プリンタ,フ
ァクシミリ装置等に用いられる定着装置、より詳細に
は、記録媒体上に付着(転写)された未定着のトナーを
加熱して該記録媒体上に固定(定着)させるための定着
(加熱)ローラ,ローラに巻着して使用するための定着
(加熱)ベルト,或いは、加熱支持体に関する。
ァクシミリ装置等に用いられる定着装置、より詳細に
は、記録媒体上に付着(転写)された未定着のトナーを
加熱して該記録媒体上に固定(定着)させるための定着
(加熱)ローラ,ローラに巻着して使用するための定着
(加熱)ベルト,或いは、加熱支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等においては、周知のように、感
光体ドラム上に画像情報に応じた潜像を形成し、この潜
像にトナーを付着させて現像化し、この現像化されたト
ナーを記録媒体(記録紙)に転写し、この転写されたト
ナーを定着装置にして加熱して記録媒体に定着(固定)
させている。
光体ドラム上に画像情報に応じた潜像を形成し、この潜
像にトナーを付着させて現像化し、この現像化されたト
ナーを記録媒体(記録紙)に転写し、この転写されたト
ナーを定着装置にして加熱して記録媒体に定着(固定)
させている。
【0003】従来の定着ローラは、ステンレス,アルミ
ニウムなどの金属パイプ内に、ハロゲンランプ,赤外線
ランプまたはニクロム線などのヒータを内蔵させ、この
ヒータの発する熱により、金属パイプを170〜180
℃位に加熱し、この加熱ローラと加圧ローラとの間に、
未定着トナーが付着された記録媒体を通し、該未定着ト
ナーを記録媒体に定着するものであった。しかし、この
方法は、ヒータからの熱を空気を介して金属パイプに伝
達し、間接的に金属パイプを加熱しているため、熱効率
が悪く、所定の定着温度(170〜180℃)になるの
に3〜5分位かかっていた。
ニウムなどの金属パイプ内に、ハロゲンランプ,赤外線
ランプまたはニクロム線などのヒータを内蔵させ、この
ヒータの発する熱により、金属パイプを170〜180
℃位に加熱し、この加熱ローラと加圧ローラとの間に、
未定着トナーが付着された記録媒体を通し、該未定着ト
ナーを記録媒体に定着するものであった。しかし、この
方法は、ヒータからの熱を空気を介して金属パイプに伝
達し、間接的に金属パイプを加熱しているため、熱効率
が悪く、所定の定着温度(170〜180℃)になるの
に3〜5分位かかっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この定着温度の立上り
時間の短縮を図るために、特開昭56−138766号
公報では、セラミックヒータをローラ芯体に埋設して、
ローラ本体を直接加熱することを提案している。しか
し、この方法では、所定の定着温度(170〜180
℃)になるのに、まだ1〜2分必要であった。
時間の短縮を図るために、特開昭56−138766号
公報では、セラミックヒータをローラ芯体に埋設して、
ローラ本体を直接加熱することを提案している。しか
し、この方法では、所定の定着温度(170〜180
℃)になるのに、まだ1〜2分必要であった。
【0005】また、特開昭55−164860号公報で
は、定着温度の立上りを速くするために、円筒支持体の
上に断熱層を設け、その上に絶縁層を介して抵抗発熱体
層を設けることを提案している。しかし、この方法で
は、抵抗発熱体材料およびその塗着法に問題があり、発
熱分布が不均一,再現性がない,耐久性がないなどの欠
点を有している。
は、定着温度の立上りを速くするために、円筒支持体の
上に断熱層を設け、その上に絶縁層を介して抵抗発熱体
層を設けることを提案している。しかし、この方法で
は、抵抗発熱体材料およびその塗着法に問題があり、発
熱分布が不均一,再現性がない,耐久性がないなどの欠
点を有している。
【0006】また、特開平3−282576号公報で
は、定着温度の立上り時間を短縮するために、セラミッ
クヒータを断熱材で支持した加熱体と加圧部材(加圧ロ
ーラ)との間に、未定着記録媒体と該未定着記録媒体を
搬送する定着フィルムをはさみ込んで定着することを提
案している。しかし、この方法は、ヒータ基板(加熱
体)などの断熱性の問題やヒータ基板の加工過程に接着
工程などが入ってくるなどの問題があり、精度を出すの
が大変であった。
は、定着温度の立上り時間を短縮するために、セラミッ
クヒータを断熱材で支持した加熱体と加圧部材(加圧ロ
ーラ)との間に、未定着記録媒体と該未定着記録媒体を
搬送する定着フィルムをはさみ込んで定着することを提
案している。しかし、この方法は、ヒータ基板(加熱
体)などの断熱性の問題やヒータ基板の加工過程に接着
工程などが入ってくるなどの問題があり、精度を出すの
が大変であった。
【0007】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなさ
れたもので、実施例Iの発明においては、 定着温度迄の立上り時間が短かく、温度分布が均一で
低消費電力化を実現すること、耐久性の良い定着ロー
ラを実現すること、安定した均一性の良い昇温特性を
示す定着ローラを実現すること、電極部のハガレ等の
ない耐久性の良い定着ローラを実現すること、クラッ
クの発生しない耐久性の良い定着ローラを実現すること
を目的としてなされたものである。また、実施例IIの発
明においては、 定着温度迄の立上り時間を短かくし、低消費電力化を
実現すること、耐久性の良い、定着(加熱)ローラ形
成用の定着ベルトを提供すること、再現性良く、均一
性の良い昇温特性を示す定着(加熱)ベルトを実現する
こと、電極部のハガレ等のない耐久性の良い定着ベル
トを実現すること、クラックの発生しない耐久性の良
い定着ベルトを実現すること、ベルト変形の少ない定
着ベルトを実現することを目的としてなされたものであ
る。さらに、実施例IIIの発明においては、 定着温度迄の立上り時間を短かくし、温度分布を均一
にし、低消費電力化を実現するとともに製作しやすい定
着(加熱)支持体を実現すること、耐久性の良い定着
支持体を実現すること、再現性良く、均一性の良い昇
温特性を示す定着支持体を実現すること、抵抗発熱層
および電極層のハガレ等のない耐久性の良い定着支持体
を実現すること、クラックの発生しない耐久性の良い
定着支持体を実現すること、ポリイミドフィルムの安
定した走行性を実現することを目的としてなされたもの
である。
れたもので、実施例Iの発明においては、 定着温度迄の立上り時間が短かく、温度分布が均一で
低消費電力化を実現すること、耐久性の良い定着ロー
ラを実現すること、安定した均一性の良い昇温特性を
示す定着ローラを実現すること、電極部のハガレ等の
ない耐久性の良い定着ローラを実現すること、クラッ
クの発生しない耐久性の良い定着ローラを実現すること
を目的としてなされたものである。また、実施例IIの発
明においては、 定着温度迄の立上り時間を短かくし、低消費電力化を
実現すること、耐久性の良い、定着(加熱)ローラ形
成用の定着ベルトを提供すること、再現性良く、均一
性の良い昇温特性を示す定着(加熱)ベルトを実現する
こと、電極部のハガレ等のない耐久性の良い定着ベル
トを実現すること、クラックの発生しない耐久性の良
い定着ベルトを実現すること、ベルト変形の少ない定
着ベルトを実現することを目的としてなされたものであ
る。さらに、実施例IIIの発明においては、 定着温度迄の立上り時間を短かくし、温度分布を均一
にし、低消費電力化を実現するとともに製作しやすい定
着(加熱)支持体を実現すること、耐久性の良い定着
支持体を実現すること、再現性良く、均一性の良い昇
温特性を示す定着支持体を実現すること、抵抗発熱層
および電極層のハガレ等のない耐久性の良い定着支持体
を実現すること、クラックの発生しない耐久性の良い
定着支持体を実現すること、ポリイミドフィルムの安
定した走行性を実現することを目的としてなされたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題
(I)を解決するために、(1)加熱手段を有する加熱
ローラと、該加熱ローラに圧接される圧接ローラとを有
し、該加熱ローラと圧接ローラ間に未定着トナーが付着
された記録媒体を狭持搬送させて前記未定着トナーを前
記記録媒体に定着させる定着装置において、前記定着ロ
ーラは、アルミニウムまたはステンレスから成る支持体
上に、耐熱性プラスティックから成る断熱層と、該断熱
層の上にスパッタ法で設けられたメタル系の抵抗発熱層
と、該抵抗発熱層の上に設けられたテフロン層を有する
ことを特徴としたものであり、更には、上記(1)にお
いて、(2)前記抵抗発熱層がNi−Cr,Fe−C
r,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr
−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−
Ti−Alのうちのいずれかから成ること、或いは、
(3)前記抵抗発熱層の両側端部にスパッタ法にて設け
られた電極層を有すること、或いは、(4)前記テフロ
ン層が前記両側端部の電極の一部を覆っていること、或
いは、(5)前記メタル系の抵抗発熱層の膜厚を0.0
5μm以上としたことを特徴としたものである。
(I)を解決するために、(1)加熱手段を有する加熱
ローラと、該加熱ローラに圧接される圧接ローラとを有
し、該加熱ローラと圧接ローラ間に未定着トナーが付着
された記録媒体を狭持搬送させて前記未定着トナーを前
記記録媒体に定着させる定着装置において、前記定着ロ
ーラは、アルミニウムまたはステンレスから成る支持体
上に、耐熱性プラスティックから成る断熱層と、該断熱
層の上にスパッタ法で設けられたメタル系の抵抗発熱層
と、該抵抗発熱層の上に設けられたテフロン層を有する
ことを特徴としたものであり、更には、上記(1)にお
いて、(2)前記抵抗発熱層がNi−Cr,Fe−C
r,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr
−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−
Ti−Alのうちのいずれかから成ること、或いは、
(3)前記抵抗発熱層の両側端部にスパッタ法にて設け
られた電極層を有すること、或いは、(4)前記テフロ
ン層が前記両側端部の電極の一部を覆っていること、或
いは、(5)前記メタル系の抵抗発熱層の膜厚を0.0
5μm以上としたことを特徴としたものである。
【0009】また、本発明は、上記課題(II)を解決す
るために、(6)加熱手段を有する定着ベルトが巻回さ
れた定着ローラと、該定着ローラに圧接される圧接ロー
ラとを有し、前記定着ローラと圧接ローラとの間に未定
着トナーが付着されている記録媒体を狭持圧接して前記
加熱手段を加熱して前記未定着トナーを前記記録媒体に
定着させる定着装置において、前記定着ベルトは、ポリ
イミドフィルムから支持体と、該支持体上にスパッタ法
にて形成された抵抗発熱体層と、該発熱体抵抗層の上に
形成されたテフロン層とから成り、該テフロン層を前記
記録体に圧接して前記記録媒体上のトナーを加熱するよ
うにしたことを特徴としたものであり、更には、前記
(6)において、(7)前記抵抗発熱層がNi−Cr,
Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,N
i−Cr−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti−A
l,Cr−Ti−Alのうちいずれかから成ること、或
いは、(8)前記抵抗発熱層の両側端部にスパッタ法に
て設けられた電極層を有すること、或いは、(9)前記
テフロン層が前記両側端部の電極の一部を覆っているこ
と、或いは、(10)前記抵抗発熱層の膜厚を0.05
μm以上としたこと、或いは、(11)前記ポリイミド
フィルムの裏側に前記抵抗発熱層と類似した線膨張係数
をもつ材料から成る層がスパッタ法にて形成されている
ことを特徴としたものである。
るために、(6)加熱手段を有する定着ベルトが巻回さ
れた定着ローラと、該定着ローラに圧接される圧接ロー
ラとを有し、前記定着ローラと圧接ローラとの間に未定
着トナーが付着されている記録媒体を狭持圧接して前記
加熱手段を加熱して前記未定着トナーを前記記録媒体に
定着させる定着装置において、前記定着ベルトは、ポリ
イミドフィルムから支持体と、該支持体上にスパッタ法
にて形成された抵抗発熱体層と、該発熱体抵抗層の上に
形成されたテフロン層とから成り、該テフロン層を前記
記録体に圧接して前記記録媒体上のトナーを加熱するよ
うにしたことを特徴としたものであり、更には、前記
(6)において、(7)前記抵抗発熱層がNi−Cr,
Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,N
i−Cr−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti−A
l,Cr−Ti−Alのうちいずれかから成ること、或
いは、(8)前記抵抗発熱層の両側端部にスパッタ法に
て設けられた電極層を有すること、或いは、(9)前記
テフロン層が前記両側端部の電極の一部を覆っているこ
と、或いは、(10)前記抵抗発熱層の膜厚を0.05
μm以上としたこと、或いは、(11)前記ポリイミド
フィルムの裏側に前記抵抗発熱層と類似した線膨張係数
をもつ材料から成る層がスパッタ法にて形成されている
ことを特徴としたものである。
【0010】更には、本発明は、上記課題(III)を解
決するために、(12)弧状の表面を有する発熱支持体
と、駆動ローラと、該駆動ローラと前記発熱支持体との
間に張架されたベルトとを有し、該ベルトを介して未定
着トナーが付着されている記録媒体を前記発熱支持体に
搬送し、該発熱支持体にて前記未定着トナーを前記記録
媒体に固定する定着装置において、前記発熱支持体は、
耐熱性プラスティックから成り、かつ、該支持体上にス
パッタ法で形成された抵抗発熱層を有し、トナーの剥離
性を上げるための処理をしたトナー剥離層を有するポリ
イミドフィルムから成ることを特徴としたものであり、
更には、前記(12)において、(13)前記抵抗発熱
層がNi−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのうちのいず
れかから成ること、或いは、(14)前記抵抗発熱層の
両側端部にスパッタ法にて電極層を設けたこと、或い
は、(15)前記抵抗発熱層および両側端部の電極層の
一部を覆うように保護層を設けたこと、或いは、(1
6)前記抵抗発熱層の膜厚を0.05μm以上としたこ
と、或いは、(17)前記支持体が弧状の表面形状をも
つことを特徴としたものである。
決するために、(12)弧状の表面を有する発熱支持体
と、駆動ローラと、該駆動ローラと前記発熱支持体との
間に張架されたベルトとを有し、該ベルトを介して未定
着トナーが付着されている記録媒体を前記発熱支持体に
搬送し、該発熱支持体にて前記未定着トナーを前記記録
媒体に固定する定着装置において、前記発熱支持体は、
耐熱性プラスティックから成り、かつ、該支持体上にス
パッタ法で形成された抵抗発熱層を有し、トナーの剥離
性を上げるための処理をしたトナー剥離層を有するポリ
イミドフィルムから成ることを特徴としたものであり、
更には、前記(12)において、(13)前記抵抗発熱
層がNi−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのうちのいず
れかから成ること、或いは、(14)前記抵抗発熱層の
両側端部にスパッタ法にて電極層を設けたこと、或い
は、(15)前記抵抗発熱層および両側端部の電極層の
一部を覆うように保護層を設けたこと、或いは、(1
6)前記抵抗発熱層の膜厚を0.05μm以上としたこ
と、或いは、(17)前記支持体が弧状の表面形状をも
つことを特徴としたものである。
【0011】
(1)加熱手段を有する加熱ローラと、該加熱ローラに
圧接される圧接ローラとを有し、該加熱ローラと圧接ロ
ーラ間に未定着トナーが付着された記録媒体を狭持搬送
させて前記未定着トナーを前記記録媒体に定着させる定
着装置において、前記定着ローラは、アルミニウムまた
はステンレスから成る支持体上に、耐熱性プラスティッ
クから成る断熱層と、該断熱層の上にスパッタ法で設け
られたメタル系の抵抗発熱層と、該抵抗発熱層の上に直
接設けられたテフロン層を有し、定着温度までの立上り
時間を短くし、温度分布を均一にし、消費電力を少なく
する。 (2)加熱手段を有する定着ベルトが巻回された定着ロ
ーラと、該定着ローラに圧接される圧接ローラとを有
し、前記定着ローラと圧接ローラとの間に未定着トナー
が付着されている記録媒体を狭持圧接して前記加熱手段
を加熱して前記未定着トナーを前記記録媒体に定着させ
る定着装置において、前記定着ベルトは、ポリイミドフ
ィルムからなる支持体と、該支持体上にスパッタ法にて
形成された抵抗発熱体層と、該発熱体抵抗層の上に形成
されたテフロン層とから成り、該テフロン層を前記記録
媒体に圧接して前記記録媒体上のトナーを加熱する。 (3)弧状の表面を有する発熱支持体と、駆動ローラ
と、該駆動ローラと前記発熱支持体との間に張架された
ベルトとを有し、該ベルトを介して未定着トナーが付着
されている記録媒体を前記発熱支持体に搬送し、該発熱
支持体にて前記未定着トナーを前記記録媒体に定着する
定着装置において、前記発熱支持体は、耐熱性プラステ
ィックからなる支持体本体と、該支持体本体上にスパッ
タ法にて形成された抵抗発熱層と、トナーの剥離性を上
げるための処理を施こしたトナー剥離層を有するポリイ
ミドフィルムから成る。
圧接される圧接ローラとを有し、該加熱ローラと圧接ロ
ーラ間に未定着トナーが付着された記録媒体を狭持搬送
させて前記未定着トナーを前記記録媒体に定着させる定
着装置において、前記定着ローラは、アルミニウムまた
はステンレスから成る支持体上に、耐熱性プラスティッ
クから成る断熱層と、該断熱層の上にスパッタ法で設け
られたメタル系の抵抗発熱層と、該抵抗発熱層の上に直
接設けられたテフロン層を有し、定着温度までの立上り
時間を短くし、温度分布を均一にし、消費電力を少なく
する。 (2)加熱手段を有する定着ベルトが巻回された定着ロ
ーラと、該定着ローラに圧接される圧接ローラとを有
し、前記定着ローラと圧接ローラとの間に未定着トナー
が付着されている記録媒体を狭持圧接して前記加熱手段
を加熱して前記未定着トナーを前記記録媒体に定着させ
る定着装置において、前記定着ベルトは、ポリイミドフ
ィルムからなる支持体と、該支持体上にスパッタ法にて
形成された抵抗発熱体層と、該発熱体抵抗層の上に形成
されたテフロン層とから成り、該テフロン層を前記記録
媒体に圧接して前記記録媒体上のトナーを加熱する。 (3)弧状の表面を有する発熱支持体と、駆動ローラ
と、該駆動ローラと前記発熱支持体との間に張架された
ベルトとを有し、該ベルトを介して未定着トナーが付着
されている記録媒体を前記発熱支持体に搬送し、該発熱
支持体にて前記未定着トナーを前記記録媒体に定着する
定着装置において、前記発熱支持体は、耐熱性プラステ
ィックからなる支持体本体と、該支持体本体上にスパッ
タ法にて形成された抵抗発熱層と、トナーの剥離性を上
げるための処理を施こしたトナー剥離層を有するポリイ
ミドフィルムから成る。
【0012】〔実施例I〕図1は、本発明による定着
(加熱)ローラの一実施例を説明するための断面図で、
図中、1は円筒状の支持体、2は断熱層、3は抵抗発熱
層、4は電極層、5はテフロン層で、本発明による定着
ローラ10は、アルミニウムまたはステンレスから成る
支持体1上に耐熱性プラスティックから成る断熱層2を
設け、その上に抵抗発熱層3を低温成膜法であるスパッ
タ法で断熱層2を破壊しないように設け、その抵抗発熱
層3の両端上に電極層4,4をスパッタ法で設け、その
電極層4,4の一部と抵抗発熱層3を覆うようにトナー
の剥離性を上げるためのテフロン層5を粉体塗装法,チ
ューブ被膜法,接着法などにより設けて成るものであ
る。
(加熱)ローラの一実施例を説明するための断面図で、
図中、1は円筒状の支持体、2は断熱層、3は抵抗発熱
層、4は電極層、5はテフロン層で、本発明による定着
ローラ10は、アルミニウムまたはステンレスから成る
支持体1上に耐熱性プラスティックから成る断熱層2を
設け、その上に抵抗発熱層3を低温成膜法であるスパッ
タ法で断熱層2を破壊しないように設け、その抵抗発熱
層3の両端上に電極層4,4をスパッタ法で設け、その
電極層4,4の一部と抵抗発熱層3を覆うようにトナー
の剥離性を上げるためのテフロン層5を粉体塗装法,チ
ューブ被膜法,接着法などにより設けて成るものであ
る。
【0013】断熱層2はポリイミド樹脂,フェトル樹
脂,ポリエーテルエーテルケトン,ポリエーテルサルフ
ォンなどの耐熱性プラスティックから成り、射出成型
法,スクリーン印刷法および真空蒸着法,スパッタ法な
どにより設ける。抵抗発熱層3は、メタル系の抵抗発熱
体でNi−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれかよ
り成り、耐久性を上げるために、膜厚は0.05μm以
上でスパッタ法で作製する。電極層4,4は、Al,C
u,Ag,Ptまたはこれらの合金より成り、スパッタ
法で膜厚0.1μm以上に形成する。テフロン層5は1
0〜50μmの膜厚とする。
脂,ポリエーテルエーテルケトン,ポリエーテルサルフ
ォンなどの耐熱性プラスティックから成り、射出成型
法,スクリーン印刷法および真空蒸着法,スパッタ法な
どにより設ける。抵抗発熱層3は、メタル系の抵抗発熱
体でNi−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれかよ
り成り、耐久性を上げるために、膜厚は0.05μm以
上でスパッタ法で作製する。電極層4,4は、Al,C
u,Ag,Ptまたはこれらの合金より成り、スパッタ
法で膜厚0.1μm以上に形成する。テフロン層5は1
0〜50μmの膜厚とする。
【0014】アルミニウムまたはステンレスから成る支
持体1は、図1に示すように、円筒状で肉厚が0.3〜
3.0mmのものの他、円柱状(図示していない)のもの
でも良い。円柱状のものでは、機械的強度が上がるた
め、小さい径に出来、定着ユニットの小型化に適応出来
る。
持体1は、図1に示すように、円筒状で肉厚が0.3〜
3.0mmのものの他、円柱状(図示していない)のもの
でも良い。円柱状のものでは、機械的強度が上がるた
め、小さい径に出来、定着ユニットの小型化に適応出来
る。
【0015】図2は、本発明による定着ローラ10の一
使用例を示す図で、周知のように、定着ローラ10と加
圧ローラRoにて未定着トナーが付着された記録媒体P
を挟持加圧し、その間、定着ローラ10を加熱して記録
媒体P上の未定着トナーを該記録媒体Pに定着(固定)
するものである。
使用例を示す図で、周知のように、定着ローラ10と加
圧ローラRoにて未定着トナーが付着された記録媒体P
を挟持加圧し、その間、定着ローラ10を加熱して記録
媒体P上の未定着トナーを該記録媒体Pに定着(固定)
するものである。
【0016】以下に、本発明の実施例Iの各実験例につ
いて説明する。 [実験例1]外径20mmφ(肉厚/mm)のアルミニウム
の円筒上に層厚の異なるポリイミドの層を設け、その上
にNi−Crの層を以下に示すスパッタ条件で作製し、
その上にCu電極層をスパッタ法で作製し、さらに、そ
の上に10μmのテフロン層を収縮チューブを使って設
け、CA熱電対を用いて昇温特性を評価した。
いて説明する。 [実験例1]外径20mmφ(肉厚/mm)のアルミニウム
の円筒上に層厚の異なるポリイミドの層を設け、その上
にNi−Crの層を以下に示すスパッタ条件で作製し、
その上にCu電極層をスパッタ法で作製し、さらに、そ
の上に10μmのテフロン層を収縮チューブを使って設
け、CA熱電対を用いて昇温特性を評価した。
【0017】Ni−Cr層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Cr放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0018】Cu層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Cu放電電力:400W ・基板回転数:0rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:2μm
【0019】ポリイミドの層厚は、70μm,140μ
m,280μm,700μmと変化した。そのときの昇
温特性の変化を図3に示す。図3において、縦軸はCA
熱電対の熱起電力、横軸は電源投入後の時間を表わす。
なお、投入パワーは約800Wである。この結果から分
かるように、ポリイミドの層厚が厚くなるにつれて、断
熱効果が効いて、昇温速度が速くなる。従来技術より優
れた昇温特性を示すためには、800W以下の投入パワ
ーで30sec以内に定着温度(180℃=73mV)
になることが必要であり、ポリイミド層厚が約100μ
m以上で達成出来ることが分かる。つまり、断熱層の厚
みは100μm以上が好ましい。
m,280μm,700μmと変化した。そのときの昇
温特性の変化を図3に示す。図3において、縦軸はCA
熱電対の熱起電力、横軸は電源投入後の時間を表わす。
なお、投入パワーは約800Wである。この結果から分
かるように、ポリイミドの層厚が厚くなるにつれて、断
熱効果が効いて、昇温速度が速くなる。従来技術より優
れた昇温特性を示すためには、800W以下の投入パワ
ーで30sec以内に定着温度(180℃=73mV)
になることが必要であり、ポリイミド層厚が約100μ
m以上で達成出来ることが分かる。つまり、断熱層の厚
みは100μm以上が好ましい。
【0020】[実験例2]外径20mmφ(肉厚/mm)の
ステンレスの円筒上に層厚140μmのフェトル樹脂の
層を設け、その上に抵抗発熱層の材料を変えて、以下の
スパッタ条件で膜を作製し、その上に実験例1と同様の
条件でCu電極層,テフロン層を順次積層して作製し
た。昇温特性は、CA熱電対を用いて測定した。抵抗発
熱層の材料は、Ni−Cr,Ni−Ti,Ti−Alと
した。
ステンレスの円筒上に層厚140μmのフェトル樹脂の
層を設け、その上に抵抗発熱層の材料を変えて、以下の
スパッタ条件で膜を作製し、その上に実験例1と同様の
条件でCu電極層,テフロン層を順次積層して作製し
た。昇温特性は、CA熱電対を用いて測定した。抵抗発
熱層の材料は、Ni−Cr,Ni−Ti,Ti−Alと
した。
【0021】Ni−Cr層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Cr放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0022】Ni−Ti層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10−7Torr ・Arガス圧:5×10−3Torr ・Ni放電電力:600W ・Ti放電電力:300W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0023】Ti−Al層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ti放電電力:700W ・Al放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0024】各定着ローラの発熱特性を図4に示す。図
4において、投入パワーは約800Wでパワー投入後の
時間を変化したときのデータをプロットした。縦軸はC
A熱電対による定着ローラ表面の熱起電力、横軸は投入
エネルギー(投入パワー×パワー投入後の時間)を示
す。この結果から、3つの材料ともほぼ同一線上にデー
タがのり、800Wの投入パワーで30sec以内に定着
温度(180℃)になることが分かる。
4において、投入パワーは約800Wでパワー投入後の
時間を変化したときのデータをプロットした。縦軸はC
A熱電対による定着ローラ表面の熱起電力、横軸は投入
エネルギー(投入パワー×パワー投入後の時間)を示
す。この結果から、3つの材料ともほぼ同一線上にデー
タがのり、800Wの投入パワーで30sec以内に定着
温度(180℃)になることが分かる。
【0025】[実験例3]外径20mmφ(肉厚/mm)の
ステンレスの円筒上に層厚140μmのフェノール樹脂
の層を設け、その上に抵抗発熱層を材料を変えて設け、
その上に実験例1と同様な条件でCu電極層,テフロン
層を順次積層した。抵抗発熱層の材料は、Ni−Cr,
Ni−Cr−SiO2,Cr−SiO2,Fe−Cr,N
i−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−A
l,Fe−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti
−Alで昇温くり返し時に入るクラックの発生を調べ
た。その結果、表1のようになり、クラックの発生を防
止するためには、Ni−Cr,Fe−Cr,Ni−T
i,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe
−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alの
材料を選定した方が良いことが分かった。
ステンレスの円筒上に層厚140μmのフェノール樹脂
の層を設け、その上に抵抗発熱層を材料を変えて設け、
その上に実験例1と同様な条件でCu電極層,テフロン
層を順次積層した。抵抗発熱層の材料は、Ni−Cr,
Ni−Cr−SiO2,Cr−SiO2,Fe−Cr,N
i−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−A
l,Fe−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti
−Alで昇温くり返し時に入るクラックの発生を調べ
た。その結果、表1のようになり、クラックの発生を防
止するためには、Ni−Cr,Fe−Cr,Ni−T
i,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe
−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alの
材料を選定した方が良いことが分かった。
【0026】
【表1】
【0027】[実験例4]実験例1の140μm厚のポ
リイミドの断熱層を設けた場合と同じ構成で、抵抗発熱
層(Ni−Cr層)の層厚を0.03,0.05,0.
1,0.2,0.3μmと変化して作製し、昇温動作をく
り返したときの抵抗発熱層に入るクラックの有無を調べ
た。その結果、表2のようになり、クラックを無くすた
めには、0.05μm以上の膜厚が必要であることが分
かった。
リイミドの断熱層を設けた場合と同じ構成で、抵抗発熱
層(Ni−Cr層)の層厚を0.03,0.05,0.
1,0.2,0.3μmと変化して作製し、昇温動作をく
り返したときの抵抗発熱層に入るクラックの有無を調べ
た。その結果、表2のようになり、クラックを無くすた
めには、0.05μm以上の膜厚が必要であることが分
かった。
【0028】
【表2】
【0029】〔実施例II〕図5は、本発明による定着ベ
ルトの一実施例を説明するための断面構成図で、図5に
おいて、11はポリイミドフィルム、12は抵抗発熱
層、13は電極層、14はテフロン層で、図示のよう
に、本発明による定着ベルト20はポリイミドフィルム
11上に抵抗発熱層12を低温成膜法であるスパッタ法
でフィルム11を破壊しないように設け、抵抗発熱層1
2の両端上に電極層13,13をスパッタ法で設け、そ
の電極層の一部と抵抗発熱層を覆うようにトナーの剥離
性を上げるためのテフロン層14を粉体塗装法,接着法
などにより設けて成るものである。
ルトの一実施例を説明するための断面構成図で、図5に
おいて、11はポリイミドフィルム、12は抵抗発熱
層、13は電極層、14はテフロン層で、図示のよう
に、本発明による定着ベルト20はポリイミドフィルム
11上に抵抗発熱層12を低温成膜法であるスパッタ法
でフィルム11を破壊しないように設け、抵抗発熱層1
2の両端上に電極層13,13をスパッタ法で設け、そ
の電極層の一部と抵抗発熱層を覆うようにトナーの剥離
性を上げるためのテフロン層14を粉体塗装法,接着法
などにより設けて成るものである。
【0030】抵抗発熱層12は、Ni−Cr,Fe−C
r,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr
−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−
Ti−Alのいずれかより成り、耐久性を上げるため
に、膜厚は0.05μm以上でスパッタ法で作製する。
電極層13は、Al,Cu,Ag,Au,Ptまたはこ
れらの合金より成り、スパッタ法で膜厚0.1μm以上
に形成する。テフロン層は10〜50μmの膜厚とす
る。ポリイミドフィルム11の厚みは10〜400μm
とする。
r,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr
−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−
Ti−Alのいずれかより成り、耐久性を上げるため
に、膜厚は0.05μm以上でスパッタ法で作製する。
電極層13は、Al,Cu,Ag,Au,Ptまたはこ
れらの合金より成り、スパッタ法で膜厚0.1μm以上
に形成する。テフロン層は10〜50μmの膜厚とす
る。ポリイミドフィルム11の厚みは10〜400μm
とする。
【0031】また、図6に示すように、ポリイミドフィ
ルム11のカール変形を少なくするために、ポリイミド
フィルム11の裏面に表面の抵抗発熱層12と同じ材料
の抵抗体層15を設けても良い。又は、抵抗体層12と
類似した線膨張係数をもつFe,Cr,Ni,Al,T
iなどの材料の層でも良い。
ルム11のカール変形を少なくするために、ポリイミド
フィルム11の裏面に表面の抵抗発熱層12と同じ材料
の抵抗体層15を設けても良い。又は、抵抗体層12と
類似した線膨張係数をもつFe,Cr,Ni,Al,T
iなどの材料の層でも良い。
【0032】図7は、本発明による定着ベルトの一使用
例を説明するための図で、図中、1は円筒又は円柱状の
支持体で、該支持体1を芯にして本発明による定着ベル
ト20を該支持体1に巻き付け、定着ローラ10を製作
する。この定着ローラ10は、図1に示した定着ローラ
10と同様にして使用されるものであり、支持体1も図
1に示した支持体1と同様の作用をするものである。
例を説明するための図で、図中、1は円筒又は円柱状の
支持体で、該支持体1を芯にして本発明による定着ベル
ト20を該支持体1に巻き付け、定着ローラ10を製作
する。この定着ローラ10は、図1に示した定着ローラ
10と同様にして使用されるものであり、支持体1も図
1に示した支持体1と同様の作用をするものである。
【0033】以下に、本発明の実施例IIの各実験例につ
いて説明する。 [実験例5]厚み100μmのポリイミドフィルムにN
i−Cr層を以下に示すスパッタ条件で作製し、その上
にCuの電極層をスパッタ法で作製し、さらにその上に
10μmのテフロン層を耐熱性接着剤を用いて設け、C
A熱電対を用いて昇温特性を評価した。
いて説明する。 [実験例5]厚み100μmのポリイミドフィルムにN
i−Cr層を以下に示すスパッタ条件で作製し、その上
にCuの電極層をスパッタ法で作製し、さらにその上に
10μmのテフロン層を耐熱性接着剤を用いて設け、C
A熱電対を用いて昇温特性を評価した。
【0034】Ni−Cr層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Cr放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0035】Cu層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Cu放電電力:400W ・基板回転数:0rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:2μm
【0036】このときの昇温特性の変化を図8に示す。
縦軸はCA熱電対の熱起電力、横軸は電源投入後の時間
を表わす。なお、投入パワーは250Wである。これか
ら分かるように、22sec位で定着温度(180℃=7.
3mV)に達しており、目標の400Wで30sec以内
という条件をクリアした。
縦軸はCA熱電対の熱起電力、横軸は電源投入後の時間
を表わす。なお、投入パワーは250Wである。これか
ら分かるように、22sec位で定着温度(180℃=7.
3mV)に達しており、目標の400Wで30sec以内
という条件をクリアした。
【0037】[実験例6]厚み100μmのポリイミド
フィルムに抵抗発熱層の材料を変えて、以下のスパッタ
条件で各膜をそれぞれ作製し、各膜の上に実験例5と同
様の条件でCu電極層,テフロン層を順次積層して作製
した。昇温特性はCA熱電対を用いて測定した。抵抗発
熱層の材料はNi−Cr,Ni−Ti,TI−Alとし
た。
フィルムに抵抗発熱層の材料を変えて、以下のスパッタ
条件で各膜をそれぞれ作製し、各膜の上に実験例5と同
様の条件でCu電極層,テフロン層を順次積層して作製
した。昇温特性はCA熱電対を用いて測定した。抵抗発
熱層の材料はNi−Cr,Ni−Ti,TI−Alとし
た。
【0038】Ni−Cr層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Cr放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0039】Ni−Ti層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Ti放電電力:300W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0040】Ti−Al層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ti放電電力:700W ・Al放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0041】各抵抗発熱層の発熱特性を図9に示す。投
入パワーは200Wでパワー投入後の時間を変化したと
きのデータをプロットした。縦軸はCA熱電対による定
着ローラ表面の熱起電力、横軸は投入エネルギー(=投
入パワー×投入時間)を示す。これから3つの材料とも
ほぼ同一線上にデータがのり、6×103Jのとき、7.
3mV(180℃)以上の値を示していることから、2
00Wの投入パワーで30sec以内に定着温度(180
℃)になることが分かる。
入パワーは200Wでパワー投入後の時間を変化したと
きのデータをプロットした。縦軸はCA熱電対による定
着ローラ表面の熱起電力、横軸は投入エネルギー(=投
入パワー×投入時間)を示す。これから3つの材料とも
ほぼ同一線上にデータがのり、6×103Jのとき、7.
3mV(180℃)以上の値を示していることから、2
00Wの投入パワーで30sec以内に定着温度(180
℃)になることが分かる。
【0042】[実験例7]厚み100μmのポリイミド
フィルム上に抵抗発熱層を材料を変えて設け、その上に
実験例5と同様な条件でCu電極層,テフロン層を順次
積層した。抵抗発熱層の材料はNi−Cr,Ni−Cr
−SiO2,Cr−SiO2,Fe−Cr,Ni−Ti,
Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Ni−T
i−Al,Fe−Cr−Al,Cr−Ti−Alで、昇
温くり返し時に入るクラックの発生の有無を調べた。そ
の結果、表3のようになり、クラックを防止するために
は、Ni−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alの材料を選択
した方が良いことが分かった。
フィルム上に抵抗発熱層を材料を変えて設け、その上に
実験例5と同様な条件でCu電極層,テフロン層を順次
積層した。抵抗発熱層の材料はNi−Cr,Ni−Cr
−SiO2,Cr−SiO2,Fe−Cr,Ni−Ti,
Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Ni−T
i−Al,Fe−Cr−Al,Cr−Ti−Alで、昇
温くり返し時に入るクラックの発生の有無を調べた。そ
の結果、表3のようになり、クラックを防止するために
は、Ni−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alの材料を選択
した方が良いことが分かった。
【0043】
【表3】
【0044】[実験例8]実験例5と同じ構成で抵抗発
熱層(Ni−Cr層)の層厚を0.03,0.05,0.
1,0.2,0.3μmと変化して作製し、昇温動作をく
り返したときの抵抗発熱層に入るクラックの有無を調べ
た。その結果、表4に示すようになり、クラックをなく
すためには、0.05μm以上の膜厚が必要であること
が分かった。
熱層(Ni−Cr層)の層厚を0.03,0.05,0.
1,0.2,0.3μmと変化して作製し、昇温動作をく
り返したときの抵抗発熱層に入るクラックの有無を調べ
た。その結果、表4に示すようになり、クラックをなく
すためには、0.05μm以上の膜厚が必要であること
が分かった。
【0045】
【表4】
【0046】[実験例9]厚み50μmのポリイミドフ
ィルム上に実験例5と同じ構成でNi−Cr層,Cu電
極層,テフロン層を積層し、その裏にNi−Cr層
(0.2μm厚)を同じ作製条件で作製した。そして、
裏にNi−Cr層を設けないものと定着ベルトの変形度
合を比較した。その結果、表5のようになり、裏にNi
−Cr層を設けたものは、フィルムベースの変形が小さ
く、安定したベルト走行が出来た。
ィルム上に実験例5と同じ構成でNi−Cr層,Cu電
極層,テフロン層を積層し、その裏にNi−Cr層
(0.2μm厚)を同じ作製条件で作製した。そして、
裏にNi−Cr層を設けないものと定着ベルトの変形度
合を比較した。その結果、表5のようになり、裏にNi
−Cr層を設けたものは、フィルムベースの変形が小さ
く、安定したベルト走行が出来た。
【0047】
【表5】
【0048】〔実施例III〕図10は、本発明による定
着装置の一実施例を説明するための図で、図中、21は
支持体、22は抵抗発熱層、23は電極で、これらによ
り、発熱体30を構成している。また、24はポリイミ
ドフィルム、25はトナー剥離層で、これらにより記録
紙搬送ベルト31を構成している。而して、本実施例に
おいては、図10に示すように、耐熱性プラスティック
から成る支持体21の上に抵抗発熱層22を低温成膜法
であるスパッタ法で支持体21を破壊しないように設
け、抵抗発熱層の両端上に電極層23,23をスパッタ
法で設けて発熱体を構成している。また、ポリイミドフ
ィルム24の上にトナーの剥離性を上げるための処理を
したトナー剥離層25を設けてベルト31を構成し、こ
のベルト31を介して定着を行うものである。
着装置の一実施例を説明するための図で、図中、21は
支持体、22は抵抗発熱層、23は電極で、これらによ
り、発熱体30を構成している。また、24はポリイミ
ドフィルム、25はトナー剥離層で、これらにより記録
紙搬送ベルト31を構成している。而して、本実施例に
おいては、図10に示すように、耐熱性プラスティック
から成る支持体21の上に抵抗発熱層22を低温成膜法
であるスパッタ法で支持体21を破壊しないように設
け、抵抗発熱層の両端上に電極層23,23をスパッタ
法で設けて発熱体を構成している。また、ポリイミドフ
ィルム24の上にトナーの剥離性を上げるための処理を
したトナー剥離層25を設けてベルト31を構成し、こ
のベルト31を介して定着を行うものである。
【0049】定着装置の一例としては、図11に示すよ
うに、抵抗発熱層22の設けてある支持体21の表面形
状を弧状に形成し、該支持体21と、駆動ローラR1と
の間にトナー剥離性を上げるための処理をしたポリイミ
ドフィルム24から成るベルト31を張設し、このベル
トを駆動して未定着トナーが付着している記録紙Pを搬
送し、定着温度になっている抵抗発熱層(発熱体30)
の部分で定着を行う。抵抗発熱層が設けてある支持体2
1は、円柱,円筒状のものでも良く、定着装置の構成も
この限りではない。
うに、抵抗発熱層22の設けてある支持体21の表面形
状を弧状に形成し、該支持体21と、駆動ローラR1と
の間にトナー剥離性を上げるための処理をしたポリイミ
ドフィルム24から成るベルト31を張設し、このベル
トを駆動して未定着トナーが付着している記録紙Pを搬
送し、定着温度になっている抵抗発熱層(発熱体30)
の部分で定着を行う。抵抗発熱層が設けてある支持体2
1は、円柱,円筒状のものでも良く、定着装置の構成も
この限りではない。
【0050】耐熱性プラスティック24としては、ポリ
イミド樹脂,フェノール樹脂,ポリエーテルエーテルケ
トン,ポリエーテルサルフォン,液晶ポリマーなどがあ
る。抵抗発熱層22は、Ni−Cr,Fe−Cr,Ni
−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Fe−Cr−Al,
Ni−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−A
lのいずれかより成り、耐久性を上げるために、膜厚は
0.05μm以上でスパッタ法で作製する。電極層23
は、Al,Cu,Ag,Au,Ptまたはこれらの合金
より成り、スパッタ法で膜厚0.1μm以上に形成す
る。
イミド樹脂,フェノール樹脂,ポリエーテルエーテルケ
トン,ポリエーテルサルフォン,液晶ポリマーなどがあ
る。抵抗発熱層22は、Ni−Cr,Fe−Cr,Ni
−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Fe−Cr−Al,
Ni−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−A
lのいずれかより成り、耐久性を上げるために、膜厚は
0.05μm以上でスパッタ法で作製する。電極層23
は、Al,Cu,Ag,Au,Ptまたはこれらの合金
より成り、スパッタ法で膜厚0.1μm以上に形成す
る。
【0051】ポリイミドフィルム4へのトナーの剥離性
を上げるためのトナー剥離層25の処理は、テフロン,
パーフルオロアルコキン樹脂などから成る層を塗膜法ま
たは接着法などによりポリイミドフィルム上に設けるこ
とにより行う。また、図12に示すように、抵抗発熱層
22および電極層23の一部を覆うように、保護層26
を設けても良い。保護層26は、耐熱性のポリイミド樹
脂,フェノール樹脂,テフロンなどの有機膜,Si
3N4,SiO2,AlN,Al2O3などの無機膜から成
り、スクリーン印刷法,スパッタ法,真空蒸着法,スプ
レー法などにより、0.1μm〜10μmの膜厚に設け
る。
を上げるためのトナー剥離層25の処理は、テフロン,
パーフルオロアルコキン樹脂などから成る層を塗膜法ま
たは接着法などによりポリイミドフィルム上に設けるこ
とにより行う。また、図12に示すように、抵抗発熱層
22および電極層23の一部を覆うように、保護層26
を設けても良い。保護層26は、耐熱性のポリイミド樹
脂,フェノール樹脂,テフロンなどの有機膜,Si
3N4,SiO2,AlN,Al2O3などの無機膜から成
り、スクリーン印刷法,スパッタ法,真空蒸着法,スプ
レー法などにより、0.1μm〜10μmの膜厚に設け
る。
【0052】次に、本発明の実施例(III)の各実験例
について説明する。 [実験例10]片側表面を弧状に加工した幅10mm(肉
厚5mm)の棒状のフェノールおよびポリイミド支持体上
にNi−Crの層を以下に示すスパッタ条件で作製し、
その上にCuの電極層を以下に示すスパッタ条件で作製
し、10μmのテフロン層を接着したポリイミドフィル
ムを介して、CA熱電対を用いて昇温特性を評価した。
について説明する。 [実験例10]片側表面を弧状に加工した幅10mm(肉
厚5mm)の棒状のフェノールおよびポリイミド支持体上
にNi−Crの層を以下に示すスパッタ条件で作製し、
その上にCuの電極層を以下に示すスパッタ条件で作製
し、10μmのテフロン層を接着したポリイミドフィル
ムを介して、CA熱電対を用いて昇温特性を評価した。
【0053】Ni−Cr層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Cr放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0054】Cu層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Cu放電電力:400W ・基板回転数:0rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:2μm
【0055】このときの昇温特性の変化を図13に示
す。縦軸はCA熱電対の熱起電力、横軸は電源投入後の
時間を表わす。なお、投入パワーは500Wである。こ
れから分かるように、フェノール,ポリイミド共21se
c以内で定着温度(180℃=73mV)に達してお
り、低い投入パワーでの速い昇温特性を実現出来た。
す。縦軸はCA熱電対の熱起電力、横軸は電源投入後の
時間を表わす。なお、投入パワーは500Wである。こ
れから分かるように、フェノール,ポリイミド共21se
c以内で定着温度(180℃=73mV)に達してお
り、低い投入パワーでの速い昇温特性を実現出来た。
【0056】[実験例11]片側表面を弧状に加工した
幅10mm(肉厚5mm)の棒状のフェノール支持体上に抵
抗発熱層の材料を変えて、以下のスパッタ条件で膜を作
製し、その上に実験例10と同様な条件でCu電極層を
積層し、10μmのテフロン層を接着したポリイミドフ
ィルムを介して、CA熱電対を用いて発熱特性を評価し
た。発熱層の材料はNi−Cr,Ni−Ti,Ti−A
lとした。
幅10mm(肉厚5mm)の棒状のフェノール支持体上に抵
抗発熱層の材料を変えて、以下のスパッタ条件で膜を作
製し、その上に実験例10と同様な条件でCu電極層を
積層し、10μmのテフロン層を接着したポリイミドフ
ィルムを介して、CA熱電対を用いて発熱特性を評価し
た。発熱層の材料はNi−Cr,Ni−Ti,Ti−A
lとした。
【0057】Ni−Cr層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Cr放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0058】Ni−Ti層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ni放電電力:600W ・Ti放電電力:300W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0059】Ti−Al層の作製条件 ・残留ガス圧:5×10-7Torr ・Arガス圧:5×10-3Torr ・Ti放電電力:700W ・Al放電電力:200W ・基板回転数:40rpm ・プレスパッタ時間:10min ・膜厚:0.2μm
【0060】各抵抗発熱層の発熱特性を図14に示す。
投入パワーは500Wでパワー投入後の時間を変化した
ときのデータをプロットした。縦軸はCA熱電対による
熱起電力、横軸は投入エネルギー(投入パワー×投入後
の時間)を示す。この結果から、3つの材料ともほぼ同
一線上にデータがのり、500Wの投入パワーで約24
secで定着温度(180℃)になることが分かった。
投入パワーは500Wでパワー投入後の時間を変化した
ときのデータをプロットした。縦軸はCA熱電対による
熱起電力、横軸は投入エネルギー(投入パワー×投入後
の時間)を示す。この結果から、3つの材料ともほぼ同
一線上にデータがのり、500Wの投入パワーで約24
secで定着温度(180℃)になることが分かった。
【0061】[実験例12]片側表面を弧状に加工した
幅10mm(肉厚5mm)の棒状のフェノール支持体上に抵
抗発熱層を材料を変えて設け、その上に実験例10と同
様な条件でCu電極層を積層した。また、抵抗発熱層と
Cu電極層の一部を保護するために、テフロン層(5μ
m厚)を接着法により設けた。抵抗発熱層の材料は、N
i−Cr,Ni−Cr−SiO2,Cr−SiO2,Fe
−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Fe−
Cr−Al,Ni−Cr−Al,Ni−Ti−Al,C
r−Ti−Alで、昇温くり返し時に入るクラックの発
生を調べた。その結果、表6のようになり、クラックを
防止するためには、Ni−Cr,Fe−Cr,Ni−T
i,Cr−Ti,Ti−Al,Fe−Cr−Al,Ni
−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alの
材料を選択した方が良いことが分かった。
幅10mm(肉厚5mm)の棒状のフェノール支持体上に抵
抗発熱層を材料を変えて設け、その上に実験例10と同
様な条件でCu電極層を積層した。また、抵抗発熱層と
Cu電極層の一部を保護するために、テフロン層(5μ
m厚)を接着法により設けた。抵抗発熱層の材料は、N
i−Cr,Ni−Cr−SiO2,Cr−SiO2,Fe
−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Fe−
Cr−Al,Ni−Cr−Al,Ni−Ti−Al,C
r−Ti−Alで、昇温くり返し時に入るクラックの発
生を調べた。その結果、表6のようになり、クラックを
防止するためには、Ni−Cr,Fe−Cr,Ni−T
i,Cr−Ti,Ti−Al,Fe−Cr−Al,Ni
−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alの
材料を選択した方が良いことが分かった。
【0062】
【表6】
【0063】[実験例13]実験例10のポリイミドの
棒状支持体を用いた場合と同じ構成で抵抗発熱層(Ni
−Cr層)の層厚を0.03,0.05,0.1,0.2,
0.3μmと変化して作製し、昇温動作をくり返したと
きの抵抗発熱層に入るクラックの有無を調べた。その結
果、表7のようになり、クラックをなくすためには、
0.05μm以上の膜厚が必要であることが分かった。
棒状支持体を用いた場合と同じ構成で抵抗発熱層(Ni
−Cr層)の層厚を0.03,0.05,0.1,0.2,
0.3μmと変化して作製し、昇温動作をくり返したと
きの抵抗発熱層に入るクラックの有無を調べた。その結
果、表7のようになり、クラックをなくすためには、
0.05μm以上の膜厚が必要であることが分かった。
【0064】
【表7】
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、各実施例の発明に対して次のような効果があ
る。 実施例Iの発明に対応する効果:アルミニウムまたはス
テンレスから成る支持体上に耐熱性プラスティックから
成る断熱層を設け、その上にメタル系の抵抗発熱層をス
パッタ法で設け、その上にテフロン層を設けることによ
り、定着温度迄の立上り時間が短かく、温度分布が均一
で、消費電力の低い定着ローラを提供できる。抵抗発熱
層をNi−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれかで
構成することにより、定着温度迄の立上り時間の短か
い、耐久性の良い定着ローラを提供できる。抵抗発熱層
の両側端部にスパッタ法にて電極層を設けることによ
り、安定した均一性の良い昇温特性を示す定着ローラを
提供できる。テフロン層を抵抗発熱層および両端部の電
極の一部を覆うように設けることにより、電極部ハガレ
等のない耐久性の良い定着ローラを提供できる。抵抗発
熱層の膜厚を0.05μm以上にすることにより、クラ
ックの発生しない寿命の長い定着ローラを提供できる。
によると、各実施例の発明に対して次のような効果があ
る。 実施例Iの発明に対応する効果:アルミニウムまたはス
テンレスから成る支持体上に耐熱性プラスティックから
成る断熱層を設け、その上にメタル系の抵抗発熱層をス
パッタ法で設け、その上にテフロン層を設けることによ
り、定着温度迄の立上り時間が短かく、温度分布が均一
で、消費電力の低い定着ローラを提供できる。抵抗発熱
層をNi−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれかで
構成することにより、定着温度迄の立上り時間の短か
い、耐久性の良い定着ローラを提供できる。抵抗発熱層
の両側端部にスパッタ法にて電極層を設けることによ
り、安定した均一性の良い昇温特性を示す定着ローラを
提供できる。テフロン層を抵抗発熱層および両端部の電
極の一部を覆うように設けることにより、電極部ハガレ
等のない耐久性の良い定着ローラを提供できる。抵抗発
熱層の膜厚を0.05μm以上にすることにより、クラ
ックの発生しない寿命の長い定着ローラを提供できる。
【0066】実施例IIの発明に対応する効果:ポリイミ
ドフィルム上に抵抗発熱層をスパッタ法で設け、その上
にテフロン層を設けることにより、定着温度迄の立上り
時間が短かく、温度分布が均一で、消費電力が低い定着
ベルトを再現性良く提供することが出来る。抵抗発熱層
をNi−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,
Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−Al,N
i−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれかで構成す
ることにより、定着温度迄の立上り時間の短かい、耐久
性の良い定着ベルトを提供することが出来る。両端部に
スパッタ法で電極層を設けることにより、ポリイミドフ
ィルム上に再現性良く、均一性の良い昇温特性を有する
定着ベルトを提供することが出来る。テフロン層が両端
の電極層の一部をも覆うように抵抗発熱層をカバーする
ことにより、電極部ハガレ等のない耐久性の良い定着ベ
ルトを提供できる。抵抗発熱層の膜厚を0.05μm以
上にすることにより、クラックの発生しない寿命の長い
定着ベルトを提供できる。ポリイミドフィルムの裏側に
抵抗発熱層をスパッタ法で設けることにより、カールな
どの変形の少ない定着ベルトを提供できる。
ドフィルム上に抵抗発熱層をスパッタ法で設け、その上
にテフロン層を設けることにより、定着温度迄の立上り
時間が短かく、温度分布が均一で、消費電力が低い定着
ベルトを再現性良く提供することが出来る。抵抗発熱層
をNi−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−Ti,
Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−Al,N
i−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれかで構成す
ることにより、定着温度迄の立上り時間の短かい、耐久
性の良い定着ベルトを提供することが出来る。両端部に
スパッタ法で電極層を設けることにより、ポリイミドフ
ィルム上に再現性良く、均一性の良い昇温特性を有する
定着ベルトを提供することが出来る。テフロン層が両端
の電極層の一部をも覆うように抵抗発熱層をカバーする
ことにより、電極部ハガレ等のない耐久性の良い定着ベ
ルトを提供できる。抵抗発熱層の膜厚を0.05μm以
上にすることにより、クラックの発生しない寿命の長い
定着ベルトを提供できる。ポリイミドフィルムの裏側に
抵抗発熱層をスパッタ法で設けることにより、カールな
どの変形の少ない定着ベルトを提供できる。
【0067】実施例IIIの発明に対応する効果:耐熱性
プラスティックから成る支持体上に抵抗発熱層をスパッ
タ法で設け、トナーの剥離性を上げるための処理をした
ポリイミドフィルムを介して定着を行うことにより、定
着温度迄の立上り時間が短く、温度分布が均一で消費電
力が低く、作製しやすい定着装置を提供出来る。抵抗発
熱層をNi−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれかで
構成することにより、定着温度迄の立上り時間の短か
い、耐久性の良い定着装置を提供できる。抵抗発熱層の
両側端部にスパッタ法にて電極層を設けることにより、
安定した均一性の良い昇温特性を示す定着装置を提供で
きる。保護層を抵抗発熱層および両端部の電極の一部を
覆うように設けることにより、電極部ハガレ等のない耐
久性の良い定着装置を提供できる。抵抗発熱層の膜厚を
0.05μm以上にすることにより、クラックの発生し
ない寿命の長い定着装置を提供できる。支持体の表面形
状が弧状であることにより、ポリイミドフィルムの安定
した走行が可能となる。
プラスティックから成る支持体上に抵抗発熱層をスパッ
タ法で設け、トナーの剥離性を上げるための処理をした
ポリイミドフィルムを介して定着を行うことにより、定
着温度迄の立上り時間が短く、温度分布が均一で消費電
力が低く、作製しやすい定着装置を提供出来る。抵抗発
熱層をNi−Cr,Fe−Cr,Ni−Ti,Cr−T
i,Ti−Al,Ni−Cr−Al,Fe−Cr−A
l,Ni−Ti−Al,Cr−Ti−Alのいずれかで
構成することにより、定着温度迄の立上り時間の短か
い、耐久性の良い定着装置を提供できる。抵抗発熱層の
両側端部にスパッタ法にて電極層を設けることにより、
安定した均一性の良い昇温特性を示す定着装置を提供で
きる。保護層を抵抗発熱層および両端部の電極の一部を
覆うように設けることにより、電極部ハガレ等のない耐
久性の良い定着装置を提供できる。抵抗発熱層の膜厚を
0.05μm以上にすることにより、クラックの発生し
ない寿命の長い定着装置を提供できる。支持体の表面形
状が弧状であることにより、ポリイミドフィルムの安定
した走行が可能となる。
【図1】 本発明による定着ローラの一実施例を説明す
るための断面図である。
るための断面図である。
【図2】 図1に示した定着ローラの一使用例を示す図
である。
である。
【図3】 本発明の実施に使用するポリイミドの層厚を
パラメータとして昇温特性の変化を示す図である。
パラメータとして昇温特性の変化を示す図である。
【図4】 定着ローラ表面の熱起電力と投入エネルギー
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図5】 本発明による定着ベルトの一実施例を説明す
るための断面図である。
るための断面図である。
【図6】 本発明による定着ベルトの他の実施例を説明
するための断面図である。
するための断面図である。
【図7】 図5又は図6に示した定着ベルトの一例を示
す図である。
す図である。
【図8】 本発明による定着ベルトの昇温特性の一例を
示す図である。
示す図である。
【図9】 発熱体層の発熱特性を示す図である。
【図10】 本発明による定着装置の一実施例を説明す
るための定着部断面図である。
るための定着部断面図である。
【図11】 本発明による定着装置の一使用方法を説明
するための図である。
するための図である。
【図12】 本発明による定着装置の他の実施例を説明
するための定着部断面図である。
するための定着部断面図である。
【図13】 本発明による発熱支持体の昇温特性を示す
図である。
図である。
【図14】 抵抗発熱層の発熱特性を示す図である。
1…支持体、2…断熱層、3…抵抗発熱層、4…電極
層、5…テフロン層、10…加熱(定着)ローラ、11
…ポリイミドフィルム、12…抵抗発熱層、13…電
極、14…テフロン層、15…カール防止、20…定着
ベルト、21…支持体、22…抵抗発熱層、23…電極
層、24…ポリイミドフィルム、25…テフロン層、2
6…保護層、30…駆動ローラ、P…記録媒体、Ro…
圧接ローラ、R1…駆動ローラ。
層、5…テフロン層、10…加熱(定着)ローラ、11
…ポリイミドフィルム、12…抵抗発熱層、13…電
極、14…テフロン層、15…カール防止、20…定着
ベルト、21…支持体、22…抵抗発熱層、23…電極
層、24…ポリイミドフィルム、25…テフロン層、2
6…保護層、30…駆動ローラ、P…記録媒体、Ro…
圧接ローラ、R1…駆動ローラ。
Claims (9)
- 【請求項1】 加熱手段を有する加熱ローラと、該加熱
ローラに圧接される圧接ローラとを有し、該加熱ローラ
と圧接ローラ間に未定着トナーが付着された記録媒体を
狭持搬送させて前記未定着トナーを前記記録媒体に定着
させる定着装置において、前記加熱ローラは、アルミニ
ウムまたはステンレスから成る支持体上に、耐熱性プラ
スティックから成る断熱層と、該断熱層の上にスパッタ
法で形成されたメタル系の抵抗発熱層と、該抵抗発熱層
の上に形成されたテフロン層を有することを特徴とする
定着装置。 - 【請求項2】 加熱手段を有する定着ベルトが巻回され
た定着ローラと、該定着ローラに圧接される圧接ローラ
とを有し、前記定着ローラと圧接ローラとの間に未定着
トナーが付着されている記録媒体を狭持圧接して前記加
熱手段を加熱して前記未定着トナーを前記記録媒体に定
着させる定着装置において、前記定着ベルトは、ポリイ
ミドフィルムからなる支持体と、該支持体上にスパッタ
法にて形成された抵抗発熱体層と、該発熱体抵抗層の上
に形成されたテフロン層とから成り、該テフロン層を前
記記録媒体に圧接して前記記録媒体上のトナーを加熱す
るようにしたことを特徴とする定着装置。 - 【請求項3】 弧状の表面を有する発熱支持体と、駆動
ローラと、該駆動ローラと前記発熱支持体との間に張架
されたベルトとを有し、該ベルトを介して未定着トナー
が付着されている記録媒体を前記発熱支持体に搬送し、
該発熱支持体にて前記未定着トナーを前記記録媒体に固
定する定着装置において、前記発熱支持体は、耐熱性プ
ラスティックからなる支持体本体と、該支持体本体上に
スパッタ法にて形成された抵抗発熱層と、トナーの剥離
性を上げるための処理をしたトナー剥離層を有するポリ
イミドフィルムから成ることを特徴とする定着装置。 - 【請求項4】 前記抵抗発熱層がNi−Cr,Fe−C
r,Ni−Ti,Cr−Ti,Ti−Al,Ni−Cr
−Al,Fe−Cr−Al,Ni−Ti−Al,Cr−
Ti−Alのうちのいずれかから成ることを特徴とする
請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。 - 【請求項5】 前記抵抗発熱層の両側端部にスパッタ法
にて設けられた電極層を有することを特徴とする請求項
1乃至3のいずれかに記載の定着装置。 - 【請求項6】 前記テフロン層が前記両側端部の電極の
一部を覆っていることを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれかに記載の定着装置。 - 【請求項7】 前記抵抗発熱層の膜厚を0.05μm以
上としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
記載の定着装置。 - 【請求項8】 前記ポリイミドフィルムの裏側に抵抗発
熱層と類似した線膨張係数をもつ材料から成る層がスパ
ッタ法にて形成されていることを特徴とする請求項2に
記載の定着装置。 - 【請求項9】 前記支持体が弧状の表面形状をもつこと
を特徴とする請求項3に記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14040495A JP3429106B2 (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14040495A JP3429106B2 (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 定着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08335000A true JPH08335000A (ja) | 1996-12-17 |
JP3429106B2 JP3429106B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=15267984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14040495A Expired - Fee Related JP3429106B2 (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3429106B2 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6631253B2 (en) | 2000-12-20 | 2003-10-07 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device and image forming apparatus using the same |
JP2006344532A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Taisei Laminator Co Ltd | 加熱ロール |
JP2009157108A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Sharp Corp | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2010094892A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Tokushu Abe Seihansho:Kk | 印刷・加飾ローラ及びその製造方法。 |
KR20110042953A (ko) * | 2009-10-20 | 2011-04-27 | 삼성전자주식회사 | 저항 발열층을 채용한 가열롤러 및 이를 채용한 정착장치 |
JP2011253085A (ja) * | 2010-06-03 | 2011-12-15 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置および画像形成装置 |
JP2011253084A (ja) * | 2010-06-03 | 2011-12-15 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置および画像形成装置 |
JP2012053456A (ja) * | 2010-08-02 | 2012-03-15 | Canon Inc | 画像加熱部材、及びその画像加熱部材を用いた画像加熱装置 |
JP2013083683A (ja) * | 2011-10-06 | 2013-05-09 | Sharp Corp | ベルト定着装置及びこれを用いた画像形成装置 |
US8639171B2 (en) | 2010-06-03 | 2014-01-28 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device and image forming apparatus with a mechanism to extend a life of a fixing belt |
JP2018097317A (ja) * | 2016-12-16 | 2018-06-21 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
-
1995
- 1995-06-07 JP JP14040495A patent/JP3429106B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4712788B2 (ja) * | 2007-12-26 | 2011-06-29 | シャープ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
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US8165485B2 (en) | 2007-12-26 | 2012-04-24 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fixing apparatus having heating element and image forming apparatus having the fixing element |
JP2010094892A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Tokushu Abe Seihansho:Kk | 印刷・加飾ローラ及びその製造方法。 |
KR20110042953A (ko) * | 2009-10-20 | 2011-04-27 | 삼성전자주식회사 | 저항 발열층을 채용한 가열롤러 및 이를 채용한 정착장치 |
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JP2011253084A (ja) * | 2010-06-03 | 2011-12-15 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 定着装置および画像形成装置 |
US8346148B2 (en) | 2010-06-03 | 2013-01-01 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device and image forming apparatus |
US8639171B2 (en) | 2010-06-03 | 2014-01-28 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device and image forming apparatus with a mechanism to extend a life of a fixing belt |
US8639170B2 (en) | 2010-06-03 | 2014-01-28 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device and image forming apparatus with a mechanism to extend life of a fixing belt |
JP2012053456A (ja) * | 2010-08-02 | 2012-03-15 | Canon Inc | 画像加熱部材、及びその画像加熱部材を用いた画像加熱装置 |
JP2013083683A (ja) * | 2011-10-06 | 2013-05-09 | Sharp Corp | ベルト定着装置及びこれを用いた画像形成装置 |
JP2018097317A (ja) * | 2016-12-16 | 2018-06-21 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
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JP3429106B2 (ja) | 2003-07-22 |
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