JP5100225B2 - 傾斜溝入り砥石及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コアにセグメントタイプの砥石チップが貼付された砥石の研削面に傾斜溝を形成した傾斜溝入り砥石及びその製造方法に関するものである。
軸線回りに回転駆動される円盤状のコアの外周面に、ダイヤモンド又は立方晶窒化硼素等の超砥粒を含む砥粒層が形成され、該砥粒層外周の研削面に所定の幅、深さを有する傾斜溝がコアの軸線に対して25度乃至45度程度傾斜して刻設された溝付砥石が特許文献1に記載されている。このような溝付砥石によれば、研削液を傾斜溝に沿って研削点に効果的に導入することができ、傾斜溝のない砥石に比して研削による除去量を約1.5倍に増大させて研削効率を高めることができる。
また、研削点に供給される研削液によって工作物と砥石車との間に動圧が発生し、かかる動圧により工作物が砥石車に対して変位することによる加工精度や能率の低下を防止するために、砥石の研削面に溝を設けて動圧を開放させることが考えられている。
特開2000−354969(段落〔0007〕、〔0026〕、図1)
砥石の研削面に溝を設けるために、超砥粒と結合剤とをプレス成形後に焼成してコアに貼付した砥石チップの研削面に傾斜溝を機械加工によって刻設すると、超砥粒が強固な結合剤で保持された砥粒層に傾斜溝を機械加工するので、溝加工用砥石の摩耗が激しいなど加工が困難である。また、傾斜溝が焼成後の砥石チップの砥粒層に機械加工によって刻設される場合は、傾斜溝の側壁部では研削面に露出する超砥粒の保持力が機械加工によって低下し、超砥粒が脱落しやすくなる。
本発明は、研削面の超砥粒の保持力を損なうことなく形成された傾斜溝を、研削面に備えた砥石を容易に低コストで提供可能とすることである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、研削盤の砥石台に回転軸線回りに回転駆動可能に軸承された砥石軸に装着されるコアに、超砥粒を含む砥粒層と下地層とからなる複数の砥石チップが貼付され、前記砥粒層に形成された研削面が前記研削盤の工作物支持装置に回転駆動可能に支承された工作物を研削点で当接して研削加工する砥石の製造方法において、砥石円周方向の両端を砥石円周方向に対して傾斜させるとともに、前記下地層を前記砥粒層より砥石円周方向に突出させて突出部を形成し焼成前の砥石チップを形成する砥石チップ形成工程と、前記焼成前の砥石チップを焼成して焼成後砥石チップを形成する焼成工程と、前記焼成後砥石チップの突出部を隣接する砥石チップの下地層に当接することにより、隣接する前記砥粒層間に傾斜溝が形成されるように複数の前記焼成後砥石チップを前記コアに貼付する貼付工程と、を備えていることである。
請求項に係る発明の構成上の特徴は、研削盤の砥石台に回転軸線回りに回転駆動可能に軸承された砥石軸に装着されるコアに、超砥粒を含む砥粒層と下地層とからなる複数の砥石チップが貼付され、前記砥粒層に形成された研削面が前記研削盤の工作物支持装置に回転駆動可能に支承された工作物を研削点で当接して研削加工する砥石の製造方法において、超砥粒と結合剤とを混合した砥粒層の内側に、下地粒子と結合剤とを混合した下地層を重ねて、前記コアに接することになる前記下地層の接触面が該コアの外径より大径の円弧状に形成されるように、かつ砥石円周方向の両端を砥石円周方向に対して傾斜させ、前記接触面の円弧状の両端の辺にて該接触面と直角に交差するとともに互いに平行する一対の側端面が形成されるように、一体的にプレス成型し、該プレス成型により一体となった前記砥粒層及び下地層を前記プレス成形型より離型して焼成前砥石チップを形成する砥石チップ形成工程と、前記焼成前の砥石チップを焼成して焼成後砥石チップを形成する焼成工程と、複数の前記焼成後砥石チップの隣接する前記砥粒層間に傾斜溝を形成するため、隣り合う該砥石チップの対向する前記側端面同士が前記傾斜溝の内側壁を形成するよう、互いに隙間を設けかつ前記側端面を砥石円周方向に対して傾斜させて前記コアの外周に貼付する貼付工程と、前記貼付工程の後に、前記コアに貼付された焼成後砥石チップのうち、貼付しているコアの軸方向の幅よりはみ出た部分を機械加工によって除去する除去工程と、を備えていることである。
請求項に係る発明の構成上の特徴は、研削盤の砥石台に回転軸線回りに回転駆動可能に軸承された砥石軸に装着されるコアに、超砥粒を含む砥粒層と下地層とからなる複数の砥石チップが貼付され、前記砥粒層に形成された研削面が前記研削盤の工作物支持装置に回転駆動可能に支承された工作物を研削点で当接して研削加工する砥石において、前記砥石チップは、砥石円周方向の両端が砥石円周方向に対して傾斜されるとともに、前記下地層が前記砥粒層より砥石円周方向に突出して突出部が形成され、前記突出部が隣接する砥石チップの下地層と当接することにより隣接する砥粒層間に傾斜溝が形成されるように複数の前記砥石チップが前記コアに貼付されていることである。
請求項に係る発明の構成上の特徴は、請求項において、前記砥石チップは、前記下地層が砥石円周方向の少なくとも一方端において前記砥粒層より砥石円周方向に階段状に突出して前記突出部が形成され、各砥石チップは該突出部が隣接する砥石チップの下地層と当接して前記コアに貼付されていることである。
請求項に係る発明の構成上の特徴は、請求項において、前記突出部は、前記砥石チップが砥石円周方向の両端面が互いに平行にプレス成型されることにより、前記下地層の小径側が砥粒層より砥石円周方向に突出して形成されることである。
請求項に係る発明の構成上の特徴は、請求項において、前記砥石チップは、砥石円周方向の少なくとも一方端面が小径側ほど砥石円周方向に突出するように傾斜されて前記突出部が形成され、各砥石チップは該突出部が隣接する砥石チップの下地層と当接して前記コアに貼付されていることである。
請求項1に係る発明によれば、砥石チップは、隣接した砥石チップの砥粒層間に、砥石円周方向に対して傾斜した傾斜溝が形成されるように、コアに貼付されるので、加工が困難な焼成後砥石チップの研削面に傾斜溝を機械加工で刻設する必要がない。そのため、研削面の超砥粒の保持力が機械加工によって損なわれることがなく、かつ短時間の低コストで製造することができる。
また、砥石円周方向の両端が砥石円周方向に対して傾斜されるとともに、下地層が砥粒層より砥石円周方向に突出して突出部が形成された砥石チップを焼成する。該砥石チップの突出部が隣接する砥石チップの下地層と当接することにより傾斜溝が形成されるように複数の砥石チップをコアに貼付する。これにより、コアに貼付された焼成後の砥石チップの研削面に傾斜溝を機械加工によって刻設しないので、超砥粒の保持力が機械加工によって低下することがない。
請求項に係る発明によれば、特殊なプレス成形型を使用することなく、容易に砥石チップをプレス成形することができる。そして、砥石チップの接触面をコアの外径より大きい径の円弧面とすることで、接触面とコアの外周面との間で生ずる隙間を小さく抑えて、砥石チップの側端面を砥石円周方向に対して傾斜させてコアの外周に貼付することができる。また、貼付された砥石チップのうち、コアの幅方向から外にはみ出たはみ出し部分の除去は機械加工で行うが、砥石チップの研削面に設けられる傾斜溝については機械加工によって刻設しないので、研削される際に主に使用される研削面の超砥粒の保持力が機械加工によって低下することがない。
請求項に係る発明によれば、砥石チップは、砥石円周方向の両端が砥石円周方向に対して傾斜されるとともに、下地層が砥粒層より砥石円周方向に突出して突出部が形成されている。砥石チップの突出部が隣接する砥石チップの下地層と当接することにより隣接する砥粒層間に傾斜溝が形成されるように複数の砥石チップが前記コアに貼付されている。これにより、コアに貼付した焼成後の砥石チップの加工が困難な研削面に傾斜溝を機械加工によって刻設しないので、超砥粒の保持力が機械加工によって低下することがなく、かつ製造時間の短縮が可能な低コストの傾斜溝入り砥石を提供することができる。
請求項に係る発明によれば、砥石チップの下地層が砥石円周方向の少なくとも一方端において砥粒層より砥石円周方向に階段状に突出して形成された突出部が隣接する砥石チップの下地層と当接された状態で、複数の砥石チップがコアに貼付されているので、所望寸法の断面矩形の傾斜溝を隣接する砥粒層間に容易に形成可能な砥石を提供することができる。
請求項に係る発明によれば、突出部は、砥石チップが砥石円周方向の両端面が互いに平行にプレス成型されることにより、下地層の小径側が砥粒層12より砥石円周方向に突出することにより形成されるので、突出部を備えた砥石チップを両側面が平行な外枠を用いて通常とおりに容易かつ安価に成型することができる。
請求項に係る発明によれば、砥石チップの砥石円周方向の少なくとも一方端面が小径側ほど砥石円周方向に突出するように傾斜して形成された突出部が隣接する砥石チップの下地層と当接された状態で、複数の砥石チップがコアに貼付されているので、複数の傾斜溝を隣接する砥粒層間に低コストで容易に形成可能な砥石を提供することができる。

以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、セグメントタイプの砥石チップ11を含む砥石10を示す。砥石10は、砥粒層12と下地層13からなる複数の円弧状の砥石チップ11が、鉄またはアルミニウム等の金属、或いは樹脂等で成形された円盤状のコア14の外周面に並べられ、下地層13の底面で接着剤によりコア14に貼付されて構成されている。
砥石10は、図2に示す研削盤30の砥石台31に軸線O回りに回転駆動可能に軸承された砥石軸32にコア14で装着される。研削盤30の工作物支持装置33には工作物Wが回転駆動可能に支承され、砥石台31の前進により砥石10の砥粒層12に形成された研削面15が工作物Wに研削点Pで当接して工作物Wの外周面を研削加工するようになっている。
砥石チップ11は、超砥粒をビトリファイドボンドで結合した砥粒層12が外周側に形成され、下地層13が砥粒層12の内側に重ねて一体的に形成されている。図3は、円弧状の砥石チップ11を示すもので、砥粒層12は、CBN、ダイヤモンド等の超砥粒16をビトリファイドボンド17で3〜7mmの厚さに結合したものであり、集中度調整用に超砥粒の代わりに酸化アルミニウム(Al2O3)等の粒子が骨材として混入されている場合もある。また、前記下地層13は、下地粒子19をビトリファイドボンド17で2〜4mmの厚さに結合したものである。ビトリファイドボンド17を採用すると、有気孔の特性から、切り屑の排出性に優れ、切れ味が良好となるため、砥石摩耗量を少なくして良好な表面あらさに研削加工することができる。しかしながら、結合剤としては、ビトリファイドボンド17の他に、レジンボンドまたはメタルボンド等を使用することもできる。
図4,5に示すように、砥石10の研削面15には、砥石円周方向に対して傾斜する幅bの傾斜溝20が複数本、砥石10の回転位相に拘らず少なくとも1本の傾斜溝20が研削点Pを上下に通過するように設けられている。このように傾斜溝20が常に研削点Pを通過することにより、研削点Pに供給された研削液により研削面15と工作物Wとの間に発生する動圧が研削点の上方および下方の両方から開放され、工作物Wが砥石10から離間する方向に変位されて工作物寸法が大きくなることがなくなり、研削精度、特に真円度が向上する。少なくとも1本の傾斜溝20が常に研削点Pを通過していないと、研削点Pに対して傾斜溝20が上方にしか開口していないと研削点Pの下方では動圧が開放されず、同様に傾斜溝20が下方にしか開口していないと研削点Pの上方では研削液の動圧は開放されない。
砥石チップ11は、コア14の外周面の幅と同一の幅を有し、下地層13の内周面の曲率がコア14の外周面の曲率と等しくなるように円弧状に湾曲されている。砥石チップ11の砥石円周方向の両端24,25は砥石円周方向に対して傾斜角度αだけ傾斜され、下地層13が砥粒層12より砥石円周方向に所定寸法cだけ突出して突出部23が形成されている。砥石チップ11の突出部23が隣接する砥石チップ11の下地層13と当接するように、複数の砥石チップ11がコア14に貼付されると、隣接する砥石チップ11の砥粒層12間に傾斜溝20が形成され、該傾斜溝20が砥石10の回転位相に拘らず少なくとも1本研削点Pを通過するようになる。
研削点Pに供給された研削液の動圧発生を効果的に防止するとともに、高い研削精度、長い砥石寿命を確保することができる傾斜溝20を容易に作成するための条件は、以下に述べる通りである。傾斜溝20は、砥石10の回転位相に拘わらず工作物Wの幅、即ち研削点Pの軸線方向の長さ内で少なくとも1本、好ましくは2本以上研削点Pを通過させるのが良い。傾斜溝20の砥石円周方向の幅である溝円周幅c(突出部23が砥石円周方向に突出する所定寸法cと等しい)は、研削面15に露出する超砥粒16の間隔が溝円周幅cだけ広くなるので短い方が良い。砥石チップ11の個数を少なくするためには、溝本数は少ない方が良い。傾斜溝20の砥石円周方向のピッチは、傾斜溝20の間隔が狭いと砥石チップ11の円周方向長さが短くなり、且つ砥石チップ11の強度が低下するので長い方が良い。傾斜溝20の総面積は、これを大きくすると研削に関与する超砥粒16の数が減少して砥石磨耗量が増加するのであまり大きくしない方が良い。
これらの条件を勘案して、例えば外径350mmの砥石10によって幅15mmの工作物Wをプランジカット研削する場合に適切な傾斜溝20の本数n、傾斜角度αを決定する方法を以下に説明する。傾斜角度αは、傾斜溝20と砥粒層12の側面21、即ち砥石円周方向とのなす角度であり、研削点Pの軸線方向の長さは工作物Wの幅と同じ15mmとなる。
傾斜溝20の溝法線方向の幅bは、突出部23の形成の容易さを考慮し、且つ傾斜溝20の砥石円周方向の長さである溝円周幅cを短くするためにも1mm程度とするのが良い。溝円周幅cと傾斜溝20の傾斜角度αとの関係は図6に示すようになり、傾斜角度αを15度程度より大きくすると溝円周幅cは小さくなり、傾斜溝20による超砥粒16の間隔の広がりを小さく抑えることができる。
図7に示すように、例えば砥石10の外周研削面15(外径350mm)が工作物W(幅15mm)と接する範囲dにおいて、例えば2本の傾斜溝20が、砥石10の回転位相に拘わらず、工作物Wの幅と同じ軸線方向の長さを有する研削点Pを通過するようにした場合、傾斜溝20の傾斜角度αと本数nとの関係は図8、傾斜角度αと傾斜溝20の砥石円周方向のピッチpとの関係は図9、傾斜角度αと傾斜溝20による研削面15の面積の削減率との間係は図10のようになる。図9から明らかなように、傾斜角度αを15度程度より小さくすると、傾斜溝20の砥石円周方向のピッチpが十分大きくなり、砥石チップ11の円周方向長さが十分長くなる。また、図10のように、傾斜角度αを15度程度より小さくすると、傾斜溝20による研削面15の面積の削減率を小さく抑えることができる。また、図8に示されるように、傾斜角度αを15度程度にすると、傾斜溝20の本数nを少なくすることができる。これらのことを勘案すると、傾斜角度αは15度近傍の値にすることが好ましい。
このようにして外径350mmの砥石10で幅15mmの工作物Wをプランジカット研削する場合に、砥石10の回転位相に拘わらず工作物Wの幅、即ち研削点Pの軸線方向の長さ内で2本の傾斜溝20が研削点Pを通過するように決定した傾斜溝20の緒元の一例は、溝幅bが1mm、傾斜角度αが15度、本数nが39本で円周方向ピッチpが約28.1mmである。
隣接する砥石チップ11間に上記緒元の傾斜溝20を設けるために、砥石チップ11は、砥石円周方向の両端24,25が砥石円周方向に対して15度傾斜し、円周方向長さが28.1mmであり、下地層13に砥粒層12より砥石円周方向に突出した突出部23が形成され、幅が例えば工作物Wの幅の2倍の30mmであり、下地層13の内周面の曲率がコア14の外周面の曲率と等しくなるように円弧状に湾曲した形状となる。溝幅bを1mmとするために、突出部23は砥粒層12の端面から該端面に対して直角方向に1mm突出している。
次に、このような砥石チップ11を製造する方法を図11、図12に基づいて説明する。図11(a)に示すように、砥石チップ11の平行な両側面21,22に対応する側壁及び砥石円周方向に対して傾斜角度αだけ傾斜された両端24,25に対応する端壁41,42を有する菱形状の外枠40の内側底部に下型43が嵌合され、砥石10の外径になる砥石チップ11の円弧面に相当する円弧状の凹型面44が下型43の上面に形成されている。一方の端壁41には前記突出部23を形成するための段部41s及び凹壁41uが設けられ、これらの段部41s及び凹壁41uには着脱可能なブロック47が嵌着されている。この嵌着されたブロック47の表面と一方の端壁41の内面とは面一になっている。この下型43上に、砥粒層12を構成する超砥粒16、ビトリファイドボンド17及び骨材18等を混合した砥粒層用粉体45が充填され、砥粒層用粉体45の厚さが均一になるようにレベリングされる(図12の工程61)。この状態で、図11(b)に示すように、第1上型46である押型が外枠40の内面に沿って下降され、砥粒層用粉体45を仮プレスして砥粒層12を円弧状に仮成型する(工程62)。
続いて、前記ブロック47を端壁41の段部41s及び凹壁41uより取り外して、図11(c)に示すように、外枠40の一方の端壁41には、下型43上の仮成型された砥粒層12の内周面の端縁と対向する位置に段部41s及び凹壁41uを出現させる。一方の端壁41の段部41sより下方の端壁41lと、他方の端壁42と、両側壁とで下型43及び仮成型された砥粒層12を包囲し、段部41sより上方の凹壁41uは、傾斜溝20の溝法線方向の幅bだけ下方の端壁41lより外側に後退している。
下地粒子19を含む下地層用粉体50が、仮プレス成型された砥粒層12の上側に充填され、下地層用粉体50の厚さが均一となるようにレベリングされる(工程63)。その状態で、図11(d)に示すように、コア14と同径の円弧面が先端に形成された第2上型51が外枠40の内面に沿って下降され、下地層用粉体50と砥粒層用粉体45とを同時にプレスする。これにより、下地層13が砥粒層12の内側に重ねて一体的にプレス成型されるとともに、下地層13が砥粒層12より砥石円周方向に突出して突出部23が成型され、円弧状の砥石チップ11が形成される(工程64)。その後、第2上型51が上昇され、砥石チップ11が外枠40、下型43から離型される(工程65)。
その後、砥石チップ11は炉内で焼成され(工程66)、砥石チップ11の製造は完了する。焼成された39個の砥石チップ11は、突出部23が隣接する砥石チップ11の下地層13と当接することにより隣接する砥粒層12間に傾斜溝20が形成されるとともに、該傾斜溝20が砥石10の回転位相に拘らず少なくとも2本研削点Pを通過するようにコア14に貼付される。(工程67)。砥石チップ11は焼成後に傾斜溝20を刻設するために機械加工されないので、超砥粒16の保持力が機械加工によって低下することがない。
次に、本実施形態の傾斜溝入り砥石の製造方法によって製造した砥石10の作動について説明する。砥石10は図2に示す研削盤30の砥石台31に軸承された砥石軸32にコア14で装着されて回転駆動され、工作物Wは主軸台及び心押台からなる工作物支持装置33に支承されて回転駆動される。砥石カバー34に取り付けられたクーラントノズル35から砥石10と工作物Wとの間の研削点Pにクーラントが供給され、砥石台31が工作物Wに向かって研削送りされ、砥石10により工作物Wが研削加工される。この場合、砥石円周方向に対して傾斜する複数の傾斜溝20が、砥石10の回転位相に拘らず常に少なくとも2本研削点Pを通過するので、研削点Pに供給された研削液が研削面15と工作物Wとの間で発生する動圧を研削点Pの上方および下方から開放することができる。これにより、工作物Wが砥石10から離間する方向に変位されて工作物Wの寸法が大きくなることがなくなり、研削精度、特に真円度を高めることができる。
研削加工の一例として、粒径が♯120のCBN砥粒が集中度150でビトリファイドボンド17によって結合されて砥粒層12が形成され、該砥粒層12の内側に超砥粒を含まない下地層13が重ねて一体的に形成された砥石チップ11がスチール製コア14に貼付された外径350mmの砥石により、幅15mmの焼入れ鋼製カム(工作物W)を研削加工した場合の法線方向の研削抵抗、プロフィル精度を夫々100とすると、同砥石の外周研削面15に溝幅bが1mm、溝深さhが6mm、傾斜角度αが15度の傾斜溝20を39本刻設した傾斜溝入り砥石10により、同一カムを研削加工した場合、法線方向の研削抵抗が77に減少し、プロフィル精度が20に向上した(図13参照)。
上記実施の形態では、下地層13は段部41s及び凹壁41uが形成された外枠40を用いてプレス成型されているが、外枠40には必ずしも段部41s及び凹壁41uが形成されてなくてもよい。即ち、図11(b)に示す工程62で、第1上型46である押型が外枠40の内面に沿って下降され、砥粒層用粉体45を仮プレスして砥粒層12を円弧状に仮成型した後に、第1上型46が上昇され、下地粒子19を含む下地層用粉体50が、仮プレス成型された砥粒層12の上側に充填され、下地層用粉体50の厚さが均一となるようにレベリングされる(図14(a)参照)。その状態で、図14(b)に示すように、コア14と同径の円弧面が先端に形成された第2上型52が外枠40の内面に沿って下降され、下地層用粉体50と砥粒層用粉体45とを同時にプレスする。これにより、下地層13が砥粒層12の内側に重ねて一体的にプレス成型され、砥石円周方向の両端が砥石円周方向に対して傾斜角度αだけ傾斜するとともに、砥石円周方向の両端面が平行な円弧状の砥石チップ11が成型される。
その後、第2上型52が上昇され、砥石チップ11が外枠40、下型43から離型される。砥石チップ11は焼成された後に、図15に示すように、コア14に貼付される。この砥石チップ11は、砥石円周方向の両端面が互いに平行にプレス成型されているので、コア14に貼付された状態では、下地層13の小径側が砥粒層12より砥石円周方向に突出して突出部23を形成する。従って、砥石チップ11を隣接する下地層13を当接させてコア14に貼付すると、隣接する砥石チップ11間に砥石円周方向に対して傾斜角度αだけ傾斜した傾斜溝20が形成される。このように、砥石チップ11が砥石円周方向の両端面が互いに平行にプレス成型されることにより、下地層13の小径側が砥粒層12より砥石円周方向に突出するので、突出部23を備えた砥石チップ11を両側面が平行な外枠40を用いて通常とおりに容易かつ安価に成型することができる。
上記実施の形態では、砥石チップ11は、下地層13が砥石円周方向の一方端において砥粒層12より砥石円周方向に階段状に突出して突出部23が形成されているが、図16に示すように、下地層13が砥石円周方向の両端において砥粒層12より砥石円周方向に階段状に突出して両端に突出部23が形成されるようにしてもよい。
上記実施の形態では、下地層13が砥粒層12より砥石円周方向に階段状に突出して突出部23が形成されているが、図17に示すように、砥石チップ11は、砥石円周方向の少なくとも一方端面が小径側ほど砥石円周方向に突出するように傾斜されて下地層13に突出部23が形成されるようにしてもよい。この場合、各砥石チップ11の突出部23が隣接する砥石チップ11の下地層13と当接することにより隣接する砥粒層12間に傾斜溝20が形成されるとともに、該傾斜溝20が砥石10の回転位相に拘らず少なくとも1本研削点Pを通過するように複数の砥石チップ11がコア14に貼付される。
上記実施の形態では、工作物Wの幅が砥石10の幅より小さい場合であり、研削点Pの軸線方向の長さが工作物Wの幅と等しいとして傾斜溝20の諸元を求めているが、工作物Wの幅が砥石10の幅より大きい場合は、研削点Pの軸線方向の長さが砥石10の幅と等しいとして傾斜溝20の諸元を求める。
上記実施の形態では、焼成された複数の砥石チップ11を傾斜溝20が砥石10の回転位相に拘らず少なくとも2本研削点Pを通過するようにしているが、少なくとも1本研削点Pを通過するようにしてもよい。
また、本発明は、研削液を傾斜溝に沿って研削点に効果的に導入するための傾斜溝入り砥石及びその製造方法に使用することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。第2の実施形態の製造方法で製造されたセグメントタイプの砥石チップ11を含む砥石10は、図18に示すように、傾斜溝20が下地層13を貫いてコア14に至っている点について第1の実施形態の砥石と相違する。その他の構成については同様であるので説明を省略する。
この砥石10の製造方法は、複数の砥石チップ11を平行四辺形状にプレス成形し、隣り合う砥石チップ11の対向する斜めの端面同士が傾斜溝の内側壁を形成するよう、互いに隙間を設けて砥石チップ11をコア14の外周に貼付するものである。
この砥石チップ11を製造する方法を、図19〜図21に基づいて説明する。砥石チップ11を成形するプレス成形型60は、図19及び図20に示すように、成形される砥石チップ11の研削面15に対応する円弧状の研削面形成壁62が上面に形成された下型64と、成形される砥石チップ11の砥石円周方向に平行な一方の側面に対応する一方の側面形成壁66及び砥石円周方向に対して傾斜する砥石チップ11の砥石円周方向の一方の端面(砥石回転方向の前方の端面)に対応する一方の端面形成壁68を備えた一方の外型70と、成形される砥石チップ11の砥石円周方向に平行な他方の側面に対応する他方の側面形成壁72及び砥石円周方向に傾斜する砥石チップ11の砥石円周方向の他方の端面(砥石回転方向の後方の端面)に対応する他方の端面形成壁74とを備えた他方の外型76と、押圧部の断面が平行四辺形状に形成されるとともに、コア14と同径の円弧面が先端に形成された上型78を備え、前記下型64及び前記外側型70,76はフレーム部材80により強固に固定されている。外型70,76の側面形成壁66,72と端面形成壁68,74とは、夫々例えば機械加工などにより形成される。
先ず、図21(a)に示すように、砥粒層12を構成する超砥粒、結合剤及び骨材等を混合した砥粒層用粉体45が下型64上に充填され、砥粒層用粉体45の厚さが均一になるようにレベリングされる。
次に、図21(b)に示すように、上型78が外型70,76内に下降され、砥粒層用粉体45を仮プレスして砥粒層12を円弧状に仮成形する。
次に、図21(c)に示すように、下地粒子19を含む下地層用粉体50が、仮プレス成形された砥粒層用粉体45の上側に充填され、下地層用粉体50の厚さが均一になるようにレベリングされる。
次に、図21(d)に示すように、コア14と同径(例えばR175)の円弧面が先端に形成された上型78が外側型70,76の内面に沿って下降され、下地層用粉体50と砥粒層用粉体45とを同時にプレスし、下地層13が砥粒層12の内側に重ねられて成形される。
次に、上型78が上昇され、砥石チップ11が外側型70,76及び下型64から離型され、焼成前砥石チップ11が形成される。
次に、焼成前砥石チップ11は、炉内で焼成される。焼成は、結合剤としてビトリファイドボンドを使用した場合、例えば700〜1000℃で焼成される。このようにして、砥石チップ11の製造が完了し、図22に示すように、上方から見て平行四辺形状であり、側方から見て円弧状に曲がった砥石チップ11が形成される。
次に、図23に示すように、砥石10の円盤状のコア14の外周に、砥石の回転方向前方で隣り合う砥石チップ11の後方端面82と、この砥石チップ11に砥石の回転方向後方で隣り合う砥石チップ11の前方の端面84との間に傾斜溝20の溝幅bとなる隙間を設けて、複数の砥石チップ11を順に貼付する。このようにして、図24に示すように、傾斜溝20がコア14まで達した砥石10が形成される。
このような製造方法によれば、プレス成型により、円弧状の研削面15とともに、コア14に貼付されたときに傾斜溝20の内側壁を構成する傾斜した端面82,84を有する砥石チップ11が形成される。そのため、隣り合う砥石チップ11の対向する端面82,84間で、相互に隙間を設けてコア14に貼付するだけで、傾斜溝20入りの砥石を簡単に形成することができる。このように、コア14に貼付した焼成後の砥石チップ11の加工が困難な研削面15に傾斜溝20を機械加工によって刻設しないので、超砥粒の保持力が機械加工によって低下することがなく、かつ製造時間の短縮が可能な低コストの傾斜溝入り砥石を提供することができる。
上記の製造方法で製造された砥石10の作動については、第1の実施形態と同様なので、説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態を図面に基づいて説明する。第3の実施形態の製造方法で製造されたセグメントタイプの砥石チップ11を含む砥石10は、図18に示す、第2の実施形態の砥石と同様なので説明を省略する。
この砥石10の製造方法は、矩形状にプレス成形して、複数の砥石チップ11隣り合う砥石チップ11の対向する側端面同士が傾斜溝20の内側壁を形成するよう、互いに隙間を設けかつ砥石円周方向に傾斜させて砥石チップ11をコア14の外周に貼付し、コア14の幅からはみ出す砥石チップのはみ出し部分を機械加工により除去するものである。
この砥石10の製造に使用される砥石チップ11を製造する方法を、図25〜図29に基づいて説明する。
図25に示すように、長方形状の外型90の内側底部に下型92が嵌合され、砥石の外径となる砥石チップ11の円弧面をプレス成形するための円弧状の凹型面94が、図26に示すように、下型92の上面に形成されている。外型の内側に沿って下降する上型96が設けられている。この上型96の先端にはコア14の径(例えばR175mm)よりも少し大きい径(例えばR290mm)の円弧面98が形成されている。
図27(a)に示すように、砥粒層12を構成する超砥粒、結合剤及び骨材等を混合した砥粒層用粉体45が下型92上に充填され、砥粒層用粉体45の厚さが均一になるようにレべリングされる。
次に、図27(b)に示すように、上型96が外型90内に下降され、砥粒層用粉体45を仮プレスして砥粒層12を円弧状に仮成形する。
次に、図27(c)に示すように、下地粒子19を含む下地層用粉体50が、仮プレス成形された砥粒層用粉体45の上側に充填され、下地層用粉体50の厚さが均一になるようにレべリングされる。
次に、図27(d)に示すように、上型96が外型90内に下降され、下地層用粉体50と砥粒層用粉体46とを同時にプレスし、下地層13が砥粒層12の内側に重ねられて一体に成形され、円弧状の砥石チップ11がプレス成形される。この際、砥石チップ11の下地層13がコア14の外周に接触する接触面101は、上型96の先端の径によりR290mmに形成される。
次に、上型96が上昇され、砥石チップ11が外型90及び下型92から離型される。
次に、砥石チップ11は、炉内で焼成される。焼成は、本実施形態のように、結合剤としてビトリファイドボンドを使用した場合、例えば700〜1000℃でおこなわれる。このようにして、図28に示すように、砥石チップ11は径R290mmの接触面101と互いに平行する一対の端面100とを有し、上方から見て長方形状で側方から見て円弧状の砥石チップ11が形成される。
次に、焼成された、砥石チップ11を、砥石円周方向に対して砥石チップ11の側端面100を傾斜させ、かつ、砥石チップ11の対向する側端面100同士が傾斜溝20の内側壁を形成するよう、互いに溝幅bとなる隙間を設けて砥石チップ11をコア14の外周に貼付する。
そして、図29に示すように、貼り付けられたコア14の軸方向の幅よりはみ出た砥石チップのはみ出し部分102を、例えば切断機で切断することにより除去する。
上記製造方法によれば、特殊なプレス成形型を使用することなく、容易に砥石チップ11をプレス成型することができる。そして、砥石チップ11の接触面101をコア14の外径より大きい径の円弧面とすることで、接触面101とコア14の外周面との間で生ずる隙間を小さく抑えて、砥石チップ11の側端面100を砥石円周方向に対して傾斜させてコア14の外周に貼付することができる。また、貼付された砥石チップ11のうち、コア14の幅方向から外にはみ出たはみ出し部分102の除去は機械加工で行うが、砥石チップ11の研削面15に設けられる傾斜溝20については機械加工によって刻設しないので、研削される際に主に使用される研削面15の超砥粒の保持力が機械加工によって低下することがない。
上記の製造方法で製造された砥石10の作動については、第1の実施形態と同様なので、説明を省略する。
なお、上記実施形態において、コア14の径がR175mmに対して、砥石チップの接触面101の径をR290mmとしたが、これに限定されず、傾斜させる砥石チップの角度やコアの径によって適宜選択できるものである。
本発明の第1の実施形態を示すセグメントタイプの砥石チップからなる砥石の全体図。 傾斜溝入り砥石を装着した研削盤で工作物を研削する状態を示す図。 砥石チップを示す図。 砥石の研削面に複数の傾斜溝を、少なくとも1本の傾斜溝が研削点を常に通過するように刻設した状態を示す図。 砥石チップをコアに貼付した状態を示す斜視図。 傾斜溝の溝円周幅と傾斜角度との関係を示す図。 2本の傾斜溝が常に工作物の幅と同じ軸線方向の長さを有する研削点を通過するように設ける状態を示す図。 傾斜溝の傾斜角度と本数との関係を示すグラフ。 傾斜溝の傾斜角度と砥石円周方向のピッチとの関係を示す図。 傾斜溝の傾斜角度と研削面の面積の削減率との間係を示す図。 傾斜溝入り砥石チップをプレス成型する状態を示す図。 傾斜溝入り砥石を製造する工程を示す図。 傾斜溝入り砥石により法線方向の研削抵抗、プロフィル精度が向上する割合を示す図。 砥石円周方向両端面が平行な砥石チップをプレス成型する状態を示す図。 砥石円周方向両端面が平行な砥石チップをコアに貼付した傾斜溝入り砥石の一部を示す図。 下地層の両端に突出部が形成された砥石チップを示す図。 砥石チップが小径側ほど砥石円周方向に突出するように傾斜されることにより下地層に突出部が形成された砥石チップを示す図。 第2の実施形態を示すセグメントタイプの砥石チップからなる砥石の全体図。 同実施形態で使用される成形型の上面からの概念図。 同XX−XX断面図。 同砥石チップを製造する工程を示す図。 同製造方法で製造された砥石チップを示す図。 砥石チップをコアに貼付する状態を示す図。 同斜視図。 第3の実施形態に使用される成形型の上面からの概念図。 同断面図。 同砥石チップを製造する工程を示す図。 同製造方法で製造された砥石チップを示す図。 砥石チップをコアに貼付するとともに、はみ出し部分を除去する状態を示す図。
符号の説明
10・・・砥石、11・・・砥石チップ、12・・・砥粒層、13・・・下地層、14・・・コア、15・・・研削面、16・・・超砥粒、17・・・ビトリファイドボンド、20・・・傾斜溝、21,22・・・側面、23・・・突出部,24,25・・・砥石円周方向の両端、30・・・研削盤、31・・・砥石台、32・・・砥石軸、33・・・工作物支持装置、35・・・クーラントノズル、40・・・外枠、41,42・・・端壁、41s・・・段部、43・・・下型、45・・・砥粒層粉体、46・・・第1上型、50・・・下地層用粉体、51・・・第2上型、60・・・プレス成形型、62・・・研削面形成壁、64・・・下型、66,72・・・側面形成壁、68,74・・・端面形成壁、78・・・上型、91・・・成形型、98・・・円弧面、100・・・側端面、102・・・はみ出し部分、b・・・隙間(溝幅)、P・・・研削点、W・・・工作物、α・・・傾斜角度。

Claims (6)

  1. 研削盤の砥石台に回転軸線回りに回転駆動可能に軸承された砥石軸に装着されるコアに、超砥粒を含む砥粒層と下地層とからなる複数の砥石チップが貼付され、前記砥粒層に形成された研削面が前記研削盤の工作物支持装置に回転駆動可能に支承された工作物を研削点で当接して研削加工する砥石の製造方法において、
    砥石円周方向の両端を砥石円周方向に対して傾斜させるとともに、前記下地層を前記砥粒層より砥石円周方向に突出させて突出部を形成し焼成前の砥石チップを形成する砥石チップ形成工程と、
    前記焼成前の砥石チップを焼成して焼成後砥石チップを形成する焼成工程と、
    前記焼成後砥石チップの突出部を隣接する砥石チップの下地層に当接することにより、隣接する前記砥粒層間に傾斜溝が形成されるように複数の前記焼成後砥石チップを前記コアに貼付する貼付工程と、を備えていることを特徴とする傾斜溝入り砥石の製造方法。
  2. 研削盤の砥石台に回転軸線回りに回転駆動可能に軸承された砥石軸に装着されるコアに、超砥粒を含む砥粒層と下地層とからなる複数の砥石チップが貼付され、前記砥粒層に形成された研削面が前記研削盤の工作物支持装置に回転駆動可能に支承された工作物を研削点で当接して研削加工する砥石の製造方法において、
    超砥粒と結合剤とを混合した砥粒層の内側に、下地粒子と結合剤とを混合した下地層を重ねて、前記コアに接することになる前記下地層の接触面が該コアの外径より大径の円弧状に形成されるように、かつ砥石円周方向の両端を砥石円周方向に対して傾斜させ、前記接触面の円弧状の両端の辺にて該接触面と直角に交差するとともに互いに平行する一対の側端面が形成されるように、一体的にプレス成型し、
    該プレス成型により一体となった前記砥粒層及び下地層を前記プレス成形型より離型して焼成前砥石チップを形成する砥石チップ形成工程と、
    前記焼成前の砥石チップを焼成して焼成後砥石チップを形成する焼成工程と、
    複数の前記焼成後砥石チップの隣接する前記砥粒層間に傾斜溝を形成するため、隣り合う該砥石チップの対向する前記側端面同士が前記傾斜溝の内側壁を形成するよう、互いに隙間を設けかつ前記側端面を砥石円周方向に対して傾斜させて前記コアの外周に貼付する貼付工程と、
    前記貼付工程の後に、前記コアに貼付された焼成後砥石チップのうち、貼付しているコアの軸方向の幅よりはみ出た部分を機械加工によって除去する除去工程と、
    を備えていることを特徴とする傾斜溝入り砥石の製造方法。
  3. 研削盤の砥石台に回転軸線回りに回転駆動可能に軸承された砥石軸に装着されるコアに、超砥粒を含む砥粒層と下地層とからなる複数の砥石チップが貼付され、前記砥粒層に形成された研削面が前記研削盤の工作物支持装置に回転駆動可能に支承された工作物を研削点で当接して研削加工する砥石において、
    前記砥石チップは、砥石円周方向の両端が砥石円周方向に対して傾斜されるとともに、前記下地層が前記砥粒層より砥石円周方向に突出して突出部が形成され、前記突出部が隣接する砥石チップの下地層と当接することにより隣接する砥粒層間に傾斜溝が形成されるように複数の前記砥石チップが前記コアに貼付されていることを特徴とする傾斜溝入り砥石。
  4. 請求項において、前記砥石チップは、前記下地層が砥石円周方向の少なくとも一方端において前記砥粒層より砥石円周方向に階段状に突出して前記突出部が形成され、各砥石チップは該突出部が隣接する砥石チップの下地層と当接して前記コアに貼付されていることを特徴とする傾斜溝入り砥石。
  5. 請求項において、前記突出部は、前記砥石チップが砥石円周方向の両端面が互いに平行にプレス成型されることにより、前記下地層の小径側が砥粒層より砥石円周方向に突出して形成されることを特徴とする傾斜溝入り砥石。
  6. 請求項において、前記砥石チップは、砥石円周方向の少なくとも一方端面が小径側ほど砥石円周方向に突出するように傾斜されて前記突出部が形成され、各砥石チップは該突出部が隣接する砥石チップの下地層と当接して前記コアに貼付されていることを特徴とする傾斜溝入り砥石。
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