JP5097915B1 - 遊技機用スイッチ及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 付勢部材の劣化により軸部材が水平状態に完全に復帰しない場合でも、遊技者により操作部が操作されたことを確実に検出する。
【解決手段】 遊技者により操作される操作部10が接続された軸部材12と、操作部10の操作による軸部材12の傾倒に伴ってこの傾倒する方向に応じた方向へ移動する検知片501を検知する検知手段41と、軸部材12を水平状態に維持する付勢部材14とを備え、検知片501の水平横方向の横幅が、検知手段41の発光部411と受光部412との間隔よりも短くなっており、水平横方向に対して直交した検知片501の垂直方向の縦幅が、発光部411と受光部412との間隔よりも長くなっている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、スロットマシンなどの遊技機に取り付けられる遊技機用スイッチと、この遊技機用スイッチの取付対象である遊技機に関し、特に、遊技者により操作される操作部が、繰り返し操作されることで劣化して水平状態に完全に復帰しない場合でも、遊技者により操作部が操作されたことを確実に検出可能とする遊技機用スイッチ及び遊技機に関する。
一般に、スロットマシンなどの遊技機には、遊技の進行に伴って遊技者が操作する遊技機用スイッチが設けられている。
この遊技機用スイッチには、例えば、遊技機であるスロットマシンに、遊技媒体であるメダルを投入後、複数のリールの回転を開始させるために遊技者により操作されるスタートスイッチがある(例えば、特許文献1参照。)。
スタートスイッチは、遊技者により直接操作される球形の操作部と、この操作部に接続された棒状の軸部材と、この軸部材のうち操作部が接続された端部とは反対側の端部に形成された検知片と、この検知片を囲むような位置に設けられ、その検知片が変位したことを検知する検知センサとを備えた構成となっている。
検知センサには、一般にフォトインタラプタが使用されており、光を出射する発光部と、その光を受光する受光部が、検知片を挟むような位置にそれぞれ設けられている。そして、発光部から出射された光が検知片の変位により遮光され又は通光したことを検知することにより、操作部が操作されたか否かを検出可能となっている。
特開平10−328352号公報
しかしながら、従来のスタートスイッチにおいては、次のような問題があった。
スタートスイッチには、軸部材を水平状態に維持するための付勢部材が設けられており、操作部が操作されて軸部材が上下左右いずれかの方向に傾倒しても、その付勢部材による付勢により、その軸部材が水平状態に復帰するようになっている。
通常、付勢部材にはコイル状の圧縮バネが使用されるが、操作部が多数回に亘って操作され、付勢部材が伸縮を繰り返すことで復元力が低下すると、軸部材を完全に水平状態に復帰させることができなくなり、この軸部材が、水平から下方へ若干傾いた傾倒状態となる。そうすると、軸部材の末端に位置する検知片も完全に水平状態に復帰しなくなり、水平よりも上方に持ち上がった傾斜状態となって、検知センサの発光部から出射された光を遮光しなくなる。特に、特許文献1に記載されているスタートスイッチのように、検知片の形状が棒状(細長い円柱形状)の場合、その径が細いため、この検知片が少しでも傾くと、発光部から出射された光を遮光しなくなる。そうすると、その光が受光部で受光されてしまうため、遊技者により操作部が操作されたことが当該検知センサにて検知され続けてしまって、その操作部の操作が終了したことが検出されなくなるという問題があった。そして、このように、遊技者による操作部の操作が既に終了しているにもかかわらず、検知センサにて操作部の操作が検知されている状態がその後も継続してしまうと、遊技者が新たに操作部を操作しても、この操作が無効となってしまい、遊技の進行に支障をきたしてしまうという状況も生じていた。
この問題を解決する手法として、例えば、バネ定数の大きい圧縮バネを付勢部材として用いることが考えられる。このバネ定数の大きい圧縮バネは、圧縮長さが同じでも復元力(反力)が大きいことから、伸縮を繰り返して復元力が低下したときでも軸部材を水平状態に復帰させるだけの復元力が残存する。このため、操作部が多数回に亘って操作された場合でも、検知片を水平状態に復帰させることができる。ところが、バネ定数の大きい圧縮バネを用いると、遊技者が操作部を操作するときに、より多くの力が必要になるため、操作部の操作性が悪くなるという新たな問題が生じてしまう。よって、このような新たな問題が生じることなく上記の問題を解決可能な新規の手法の提案が求められていた。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、付勢部材の劣化により軸部材が水平状態に完全に復帰しない場合でも、検知センサが検知片を検知可能とし、操作部の操作が終了したことを確実に検出可能とした遊技機用スイッチ、及びこの遊技機用スイッチを備えた遊技機の提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明の遊技機用スイッチは、遊技の進行に伴って操作される遊技機用スイッチであって、遊技者により直接操作される操作部と、この操作部に接続された軸部材と、この軸部材を支持する支持部材と、操作部の操作による軸部材の傾倒に伴ってこの傾倒する方向に応じた方向へ移動する検知片を検知する検知手段と、操作部の操作により傾倒した軸部材をほぼ水平の状態に戻すように付勢する付勢部材とを備え、検知手段は、光を出射する発光部と、光を受光する受光部とを有し、発光部と受光部は、上下方向に移動する検知片の移動経路を挟む左右の位置であって互いに離間した位置に配置されており、検知片は、軸部材の軸方向が水平であるときの当該軸部材の軸方向に対して水平に直交する方向を水平横方向としたときに、検知片の水平横方向の横幅が、発光部と受光部との間隔よりも短くなっており、水平横方向に対して垂直方向に直交した検知片の縦幅が、発光部と受光部との間隔よりも長くなっている構成としてある。
また、本発明の遊技機は、所定の内容で遊技を実行する遊技機であって、遊技の進行に伴って遊技者により操作される遊技機用スイッチを備え、この遊技機用スイッチが、前述の遊技機用スイッチからなる構成としてある。
本発明の遊技機用スイッチ及び遊技機によれば、検知片が縦長の直方体状に形成されているので、付勢部材の劣化により軸部材が水平状態に完全に復帰しない場合でも、検知センサがその検知片を検知でき、操作部の操作が終了したことを確実に検出できる。
本発明の実施形態に係る遊技機の外観を示す概略正面図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の内部構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る遊技機の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る遊技機用スイッチが適用されるスタートレバーユニットの外観を示す斜視図である。 スタートレバーユニットの構成を示す分解斜視図である。 スタートレバーユニットの構成を示す断面図であり、(i)は、図4に示したスタートレバーユニットのA−A断面図(垂直方向切断断面図)、(ii)は、図4に示したスタートレバーユニットのB−B断面図(水平方向切断断面図)である。 レバーが接続された軸部材と、可動部材と、保持部材の各構成を示す分解斜視図である。 レバー、軸部材、可動部材を後方斜め上方向から見たときの外観斜視図である。 保持部材に対して可動部材が上下方向で曲線状に摺動する様子を示す側面図である。
以下、本発明に係る遊技機と、遊技機用スイッチの好ましい実施形態について、各図を参照して説明する。
[遊技機]
遊技の進行に伴って遊技者が操作する遊技機用スイッチを備える遊技機には、スロットマシン、パチンコ機など様々な種類があるが、本実施形態では、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
本実施形態のスロットマシン1は、複数のリールを回転させることによって遊技媒体であるメダルを獲得できる回胴式遊技機として構成されており、遊技の進行に伴って遊技者により操作される遊技機用スイッチとしてスタートレバーユニットが備えられ、このスタートレバーユニットが操作されたことを検出するためのセンサと、このセンサにより検知される直方体状で縦長の検知片がユニット内部に配置された構成となっている。
以下、本実施形態に係るスロットマシン1について図1〜図3を参照しながら詳述する。
これらの図に示すように、本実施形態のスロットマシン1は、回動可能に軸支された複数のリール31a,31b,31cが内蔵され、正面側が開口した筐体1bと、筐体1bの正面側を開閉可能に覆う前扉1aとで構成され、内部には、マイクロコンピュータ等で構成されたメイン制御部8、メイン制御部8からの指令により、スピーカ7,LED等のランプ類を制御するサブ制御部9、及び必要な機械,装置等が収納されている。
前扉1aは、図2に示すように、スロットマシン1の筐体1bにヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられる扉体で、この前扉1aに遊技操作に係る複数の操作手段が設けられて、スロットマシン1の正面部を構成している。
操作手段としては、メダルが投入されるメダル投入口2と、装置内部にクレジットとして貯留されたメダルをゲームに投じるベットボタン2aと、各リール31a,31b,31cの回転を始動させるスタートレバーユニット10と、回転している各リール31a,31b,31cを停止させる3つの停止ボタン4a,4b,4cなどが設けられている。
さらに、前扉1aには、各リール31a,31b,31cに表示された図柄を視認可能とする表示窓5が、各操作手段の上側に設けられている。また、前扉1a上部には、効果音、音声等が出力されるスピーカ7が設けられている。
筐体1bの中央には、リール31a,31b,31cと、各リール31a,31b,31cを回転させる図示しないモータ及び回転位置を検出するセンサ等を備えるドラムユニット3が設けられる。
また、筐体1bの下部には、メダルの貯留・払出しを行うメダル払出装置6が設けられる。メダル払出装置6には、メダルを貯留するホッパー6aが設けられ、メダル投入口2より投入されたメダルは、メダルセレクタ2bにより検出されるとともに、ホッパー6aに誘導されるようになっている。
メイン制御部8は、メインCPU、メインROM、メインRAMなどが一体化された制御用チップの搭載されたメイン基板、これを収容する基板ケース等から構成され、上記の各操作手段からの信号やメダルセレクタ2bからの信号に基づき、ドラムユニット3、メダル払出装置6などの各装置を制御することで、以下のような内容のスロットマシン遊技を進行させる。
具体的には、遊技者によりメダル投入口2からメダルが投入されると、メダルがメダルセレクタ2bにより検出され、検出信号がメイン制御部8に入力される。また、ベットボタン2aが操作された場合は、その操作信号がメイン制御部8に入力される。メイン制御部8は、これらの信号の入力の有無からゲーム可能なメダル数を監視するとともに、スタートレバーユニット10の操作を監視する。
ゲーム可能なメダル数となったときに、スタートレバーユニット10が操作されると、メイン制御部8は、ドラムユニット3を駆動して、各リール31a,31b,31cを回転させる制御を行う。
さらに、メイン制御部8は、スタートレバーユニット10が操作されたときに、ボーナス役、小役、再遊技役、ハズレの複数の抽選対象の中から今回ゲームの当選対象を抽選する内部抽選を行い、各停止ボタン4a,4b,4cが押下操作されたタイミングに基づき、抽選結果に応じた図柄の組合せで停止するよう、回転している各リール31a,31b,31cの停止制御を行う。
また、メイン制御部8は、各リール31a,31b,31cに停止表示される図柄の組合せを判定し、所定の図柄の組合せのときには、メダル払出装置6に対して所定数のメダルを払い出す制御を行い、メダルをメダル払出口6bから払い出す。
以上のような構成を備えた遊技機においては、上述したように、各リール31a,31b,31cの回転を始動させるスタートレバーユニット10が操作手段として前扉1aの前面中程に設けられている。
スタートレバーユニット10には、遊技者によって叩き操作される操作部からなるレバー11が設けられており(図4参照)、このレバー11が遊技者により叩き操作されると、この操作がメイン制御部8で検出され、リール31a、31b、31cの回転を始動させる制御が行われる。
このスタートレバーユニット10において、そのレバー11が繰り返し操作されると、このレバー11を水平状態に復帰させるための付勢手段14が劣化して、操作後にレバー11が水平状態に完全に復帰できなくなり、そのレバー11の操作が終了したことが検出されなくなる。
そこで、本発明の遊技機用スイッチでは、センサ41が検知する検知片501を縦長の直方体状に形成し、操作後にレバー11が水平状態に完全に復帰できない場合でも、センサ41が検知片501を検知して、そのレバー11の操作が終了したことを検出可能としている。
以下、本発明の遊技機用スイッチが適用されるスタートレバーユニットの実施形態について、図4〜図9を参照して説明する。
[スタートレバーユニット]
図4は、スタートレバーユニット10の外観を示す斜視図、図5は、スタートレバーユニット10の構成を示す分解斜視図、図6(i)、(ii)は、スタートレバーユニット10の断面図(A−A断面図、B−B断面図)、図7は、レバーが接続された軸部材と可動部材と保持部材の各構成を示す分解斜視図、図8は、レバー、軸部材、可動部材を後方斜め上方向から見たときの外観斜視図、図9は、保持部材に対して可動部材が上下方向で曲線状に摺動する様子を示す側面図である。
これらの図に示すように、本発明の実施形態に係る遊技機用スイッチが適用されるスタートレバーユニット10は、レバー11と、レバー11に接続された棒状の軸部材12と、軸部材12を揺動可能に支持する支持部材からなるベース20と、ベース20の表側を覆う化粧ケース30と、センサ41を収容するスペーサ40と、軸部材12のうちレバー11が接続された端部とは反対側の端部に係合される可動部材50と、この可動部材50を保持する保持部材60とを備え、図4におけるベース20と化粧ケース30との間を境にして、左側がスロットマシンの操作パネルから突出し、右側が操作パネルに埋設されるように取り付けられる。
このような構成からなるスタートレバーユニット10において、軸部材12の端部に係合される可動部材50には、縦長で直方体状の検知片501が凸設形成されており、センサ41がその検知片501を検知したことを示す信号を出力し、この信号を入力したメイン制御部8が、その信号にもとづいて、レバー11が操作されたか否かを判断するようになっている。
以下、ベース20、軸部材12、可動部材50、保持部材60、センサ41、メイン制御部8のそれぞれについて詳しく説明する。
ベース20は、軸部材12を支持する板状の部材であって、上面202を有する円筒形状の突出部201が板状の中央に形成された合成樹脂製の射出成形品である。
突出部201の上面202の中央には、軸部材12を挿通可能に穿設された軸挿通孔203が形成されており、上面202の周縁における一又は二以上の箇所には、保持部材60の爪部601が内側から係止する切り欠き状の爪係止孔204が、突出部201の側面205に亘って形成されている。
軸挿通孔203は、当該軸挿通孔203に挿通される軸部材12の直径とほぼ同じ直径で開口された円形の開口部であり、挿入される軸部材12を揺動可能に支持する。また、軸部材12が滑らかに揺動するように、軸挿通孔203の周面には曲面状にテーパが形成されている。
軸部材12は、ステンレスなどの金属を材料として形成された棒状部材であって、軸方向の中程において周方向に段差121が形成されており、この段差121を境として、直径の太い太軸部122と直径の細い細軸部123とを有する二段構造となっている。
太軸部122の端部には、球状に形成された合成樹脂製のレバー11が接続されている。
細軸部123は、ベース20の軸挿通孔203に当該ベース20の表側から挿通される。これにより、ベース20の軸挿通孔203の表側周縁に対して軸部材12の段差121が接触し、細軸部123は、ベース20の突出部201の内部で、軸挿通孔203から直交方向に延伸した状態で露出する。
また、ベース20の軸挿通孔203に挿通された後の細軸部123に対しては、円環状の座金13と、コイル状の圧縮バネからなる付勢部材14と、この付勢部材14を抑制する円筒形状の付勢支持部材15が、これらの順で填め込まれ、細軸部123の端部近傍に周方向に形成された溝部124に止め輪16が圧入されて、それら座金13、付勢部材14、付勢支持部材15を脱抜不能に抑止している。
このように、軸部材12の細軸部123には、当該軸部材12の軸方向に沿って、座金13、付勢部材14、付勢支持部材15、止め輪16が嵌合されることから、レバー11の操作に伴って軸部材12が揺動すると、この軸部材12の揺動に伴って、座金13、付勢部材14、付勢支持部材15、止め輪16が、一体的に揺動するようになっている。
また、この細軸部123が挿通されたベース20の軸挿通孔203の周縁は、軸部材12の段差121と座金13とにより挟み込まれた状態となっている。このため、軸部材12は、軸挿通孔203に挿通されることでこのベース20により支持されるとともに、段差121と座金13が軸挿通孔203の周縁を挟み込み、その座金13を付勢部材14が軸挿通孔203の周縁に向かう方向に付勢することによっても支持されている。
また、付勢部材14は、コイル状の軸方向の一方の円形側部が座金13に当接し、他方の円形側部が付勢支持部材15に当接しているが、その軸方向の長さは、蓄勢していない解放状態での長さよりも短くなっている。つまり、付勢部材14は、蓄勢した状態で、付勢支持部材15により抑制されている。このため、付勢部材14は、図6(i)、(ii)に示すように、スタートレバーユニット10に組み込まれた状態で、常に座金13と付勢支持部材15の両方に対して付勢した状態にある。
また、レバー11が操作されておらず、軸部材12の軸方向が水平の状態にあるときは、座金13に当接する付勢部材14の一方の円形側部と、付勢支持部材15に当接する他方の円形側部が、平行であり、また、軸部材12の段差121の全体がベース20の軸挿通孔203の表側周縁に接触し、座金13とともに、この軸挿通孔203の周縁を挟持しているので、この状態が、レバー11の操作されていないときの安定した状態となる。
一方、レバー11が操作されて、例えば下方へ押し下げられたときには、軸部材12(太軸部122)も同様に下方へ傾倒するが、このとき、段差121の外周下端であってベース20の軸挿通孔203の表側周縁に接触している部分を中心として、その太軸部122が下方へ傾倒する。そして、細軸部123の一部(段差121に繋がる部分)が軸挿通孔203から表側に露出するため、軸挿通孔203の裏側の細軸部123の長さがその分短くなり、この短くなった分だけ付勢部材14の長さが短くなって蓄勢される。付勢部材14は、前述したように、軸部材12の軸方向が水平の状態であっても蓄勢した状態となっているが、レバー11が操作されるとさらに蓄勢されるので、軸挿通孔203の裏側の細軸部123の長さが元の長さとなるように、この付勢部材14が座金13と付勢支持部材15とを付勢して、軸部材12を水平状態に復帰させる。
また、軸部材12は、挿通した軸挿通孔203により支持されるとともに、付勢部材14による付勢によっても支持されているが、ベース20に係止固定されているわけではなく、特定の固定軸に軸支されているわけでもないことから、動作の自由度が高く、上下左右方向への傾動だけでなく、当該スタートレバーユニット10が取り付けられたスロットマシン1の前扉1aの正面から前方に引き出す方向に移動することも可能である。これにより、レバー11の操作可能な方向を多様化できる。
可動部材50は、有底筒状に形成された合成樹脂製の射出形成品であって、図6(i)、(ii)に示すように、付勢支持部材15が嵌合された軸部材12の細軸部123において、その付勢支持部材15の端部より露出した細軸部123の端部から、その付勢支持部材15の周面に亘って覆い被さるようにして、これら細軸部123の端部及び付勢支持部材15の周面に係合する。
ここで、可動部材50は、細軸部123の端部や付勢支持部材15の周面に対して係止固定されておらず、それら細軸部123の端部や付勢支持部材15の周面を単に覆うのみであり、脱離容易に取り付けられた状態となっている。また、棒状の軸部材12の中心軸と円筒形状の付勢支持部材15の中心軸と有底筒状の可動部材50の中心軸が同軸となるように、可動部材50が細軸部123の端部及び付勢支持部材15の周面に係合される。
このため、レバー11が例えば下方向に操作され付勢支持部材15が上方へ移動すると、この付勢支持部材15の周面を覆う可動部材50も上方へ移動するが、レバー11が軸部材12の中心軸を中心として回転し付勢支持部材15も同様に回転したとしても、これら軸部材12及び付勢支持部材15に係止固定されていない可動部材50は回転しないようになっている。
保持部材60は、ベース20の裏面にて突出部201に対応した位置に形成された裏面開口206の形状と同様の形状(円形状)に形成された板状部材であって、そのベース20の裏面開口206を閉塞する位置に嵌合されるとともに、鉤状に突設形成された爪部601がベース20の爪係止孔204に内側から係止して、その裏面開口206の閉塞位置に固定されるようになっている。
保持部材60の中央には、上下方向に長い長孔602が形成されており、この長孔602に可動部材50の胴部505が挿入されると、この可動部材50が長孔602の内部で上下方向(長孔602の長手方向)に移動可能となる(図7、図9(i)〜(v)参照)。
また、長孔602の左右方向の長さは、有底筒状である可動部材50の胴部505の直径(外径)とほぼ同じ長さ又はその直径よりも若干長い程度となっている。このため、この長孔602に挿入された可動部材50は、水平横方向(軸部材12の軸方向が水平であるときの当該軸部材12の軸方向に対して水平に直交する方向)に移動不能となる。このように、保持部材60は、可動部材50が水平横方向へ移動するのを規制する規制手段として機能する。これにより、検知片501が水平横方向へ移動してセンサ41の発光部411や受光部412に接触して破損する事態を回避できる。
また、保持部材60には、長孔602の周縁であって上下方向に凹状に湾曲した凹状曲面603が形成されている。一方、可動部材50には、図7〜図9(i)〜(v)に示すように、有底筒状の開口の縁部から外方へ突出した突設部502が形成されており、この突設部502のうち保持部材60の凹状曲面603に対応する面には、上下方向に凸状に湾曲した凸状曲面503が形成されている。
保持部材60の長孔602に可動部材50の胴部505が挿入されると、保持部材60の凹状曲面603と可動部材50の凸状曲面503が対向接触し、可動部材50が凹状曲面603の曲面方向に沿って上下方向かつ曲線状に移動可能となる(図9(i)〜(v)参照)。
また、保持部材60の凹状曲面603は、この保持部材60がベース20の裏面開口206に嵌合された状態で、軸部材12の中心軸上の支持点O(軸部材12がベース20の軸挿通孔203に挿通されて支持されているときの円形の軸挿通孔203の中心点)を中心とする円弧に沿った曲面として形成されている。
ここで、レバー11が操作されたとき、軸部材12は、支持点O付近を中心として揺動する。一方、凹状曲面603は、上述したように、支持点Oを中心とする円弧に沿った曲面として形成されている。このため、その軸部材12の端部に係合された可動部材50は、その軸部材12の揺動に伴って、凹状曲面603の曲面方向に沿って上下に移動することができる。
また、可動部材50の凸状曲面503は、保持部材60の凹状曲面603と同様に、支持点Oを中心とする円弧に沿った曲面として形成することができる。また、その円弧よりも直径の短い円弧に沿った曲面として形成することもできる。これにより、可動部材50の凸状曲面503が保持部材60の凹状曲面603に対して面接触又は線接触した状態となることから、可動部材50は、凹状曲面603の曲面方向に沿ってスムーズに移動することができる。
なお、軸部材12は、正確には、支持点Oを中心として揺動するのではなく、段差121の外周のうちベース20の軸挿通孔203の表側周縁に接触している点を中心として揺動する。また、軸部材12の揺動に伴って段差121の外周が軸挿通孔203の表側周縁に接触する点は、その揺動する方向に応じて段差121の外周上を移動する。ここで、保持部材60の凹状曲面603や可動部材50の凸状曲面503を、段差121の外周を中心とする円弧に沿って形成しようとすると、その外周は円であるため、設計上この円を中心とする円弧を特定することができない。そこで、その段差121の外周の中心を支持点Oとし、この支持点Oを中心として軸部材12が揺動するものとみなし、この支持点Oを中心とする円弧を特定し、この円弧に沿って保持部材60の凹状曲面603や可動部材50の凸状曲面503の各曲面形状を形成するものである。
保持部材60の凹状曲面603の側方には、図7に示すように、その凹状曲面603の曲面方向(上下方向)に沿って壁部604が形成されており、長孔602に可動部材50の胴部505が挿入されると、この可動部材50の突設部502の側面504が壁部604に当接又は近接する。
ここで、壁部604は、凹状曲面603の左右両側に形成されており、右側の壁部604−1と左側の壁部604−2は、いずれも上下方向に直線状で、かつ平行に形成されている。また、可動部材50においては、有底筒状の開口の周縁における左右両側に突設部502が形成されており、右側の突設部502の側面504−1と左側の突設部502の側面504−2は、いずれも上下方向に直線状で、かつ平行に形成されている。そして、保持部材60における右側の壁部604−1と左側の壁部604−2との間隔は、可動部材50における右側の側面504−1と左側の側面504−2との間隔とほぼ同じ、あるいは、それよりも若干長くなっている。
このため、保持部材60の長孔602に可動部材50の胴部505が挿入された状態においては、可動部材50の右側の側面504−1が保持部材60の右側の壁部604−1に当接又は近接し、可動部材50の左側の側面504−2が保持部材60の左側の壁部604−2に当接又は近接する。このため、可動部材50が軸部材12の中心軸を中心として回転しようとしても、可動部材50の側面504−1、504−2が保持部材60の壁部604−1、604−2に当接するために、回転できないようになっている。ただし、可動部材50の左右両側の側面504−1、504−2と保持部材60の左右両側の壁部604−1、604−2は、いずれも上下方向に直線状で、かつ平行に形成されているため、可動部材50は、上下方向に移動可能となっている。
このように、保持部材60は、可動部材50を軸部材12の中心軸を中心として回転しないような回転制止構造で形成されており、その可動部材50を回転不能に保持している。
また、保持部材60は、可動部材50を軸部材12から脱離不能に保持している。すなわち、可動部材50は、軸部材12に対して脱離可能に係合されているが、保持部材60は、その可動部材50の脱離方向に位置しており、この可動部材50が軸部材12から脱離しないように保持している。
スペーサ40は、センサ41を支持しながら包囲する部品であり、略有底筒状に形成された合成樹脂製の射出成形品である。
スペーサ40には、ボス固定部401とセンサ挿入部402が形成されている。
ボス固定部401は、ネジ42の頭部のみ挿通不能な孔を有する部分であり、ネジ42をこの孔を介してベース20のボス207に形成されたネジ穴に螺着させることで、スペーサ40をベース20に固定させることができる。
センサ挿入部402は、センサ41とほぼ等しい外形で開口された開口部であり、挿入されたセンサ41を揺動不能に固定する。また、スペーサ40に対してセンサ41をネジ43により螺着固定することができる。
センサ41は、フォトインタラプタで構成された検知手段であって、軸部材12の揺動に伴う検知片501の上下動を、遮光/通光により検知可能な位置に固定される。
センサ41は、光を出射する発光部411と、この発光部411から出射された光を受光する受光部412とを有しており、これら発光部411と受光部412が、上下方向に移動する検知片501の移動経路を挟む左右の位置であって互いに離間した位置に配置されている。
そして、センサ41は、発光部411と受光部412との間に検知片501が位置することで発光部411から出射された光が遮光されて受光部412にて受光されない状態であるときは、その検知片501を検知していることを示す検知信号を出力し、一方、発光部411と受光部412との間に検知片501が位置していないために、発光部411から出射された光が受光部412まで通光して受光された状態であるときは、その検知片501を検知していないことを示す検知信号を出力するようになっている。
なお、検知信号がオン/オフの2値で出力される場合、センサ41は、検知片501を検知していることを示す検知信号(発光部411から出射された光が受光部412にて受光されないことを示す検知信号)をオフ信号として出力し(あるいは、出力しないことをもって、これをオフ信号とし)、一方、検知片501を検知していないことを示す検知信号(発光部411から出射された光が受光部412で受光されたことを示す検知信号)をオン信号として出力する。
センサ41には、CPUなどの中央演算処理装置、ROM、RAMなどの記憶手段を備えるコンピュータとして構成されたメイン制御部8が接続されており、メイン制御部8は、センサ41から出力された検出信号を入力すると、この入力した検出信号にもとづいて、レバー11が操作されたか否かを判断する。
例えば、検出信号が、検知片501を検出していることを示しているときは、メイン制御部8は、レバー11が操作されていないものと判断する。一方、検出信号が、検知片501を検出していないことを示しているときは、メイン制御部8は、レバー11が操作されたものと判断する。
なお、レバー11がスロットマシン1の前扉1aの正面から前方に引き出される操作が行われたときは、検知片501が発光部411と受光部412との間に位置しなくなり、発光部411から出射された光が受光部412まで通光して受光されるので、センサ41が、その検知片501を検知していないことを示す検知信号を出力し、メイン制御部8は、その検知信号を入力して、レバー11が操作されたものと判断することができる。
センサ41が検知の対象とする検知片501は、有底筒状の可動部材50において、この可動部材50の底部506から外方(可動部材50が軸部材12に係合しているときの当該軸部材12の中心軸方向外方)に向かって凸設形成された直方体状の部位である(図8参照)。
検知片501である直方体状の各面は、可動部材50が係合する軸部材12の軸方向が水平であるとともに、可動部材50が保持部材60に保持された状態において、垂直面又は水平面となっている。
また、その直方体状である検知片501の横幅s(軸部材12の軸方向が水平であるときの当該軸部材12の軸方向に対して水平に直交する方向を水平横方向としたときに、この軸部材12に係合している可動部材50に形成された検知片501の直方体状における水平横方向の横幅)は、発光部411と受光部412との間隔よりも短くなっている。また、検知片501の直方体状における縦幅t(その水平横方向に対して垂直方向に直交した直方体状の縦幅)は、発光部411と受光部412との間隔よりも長くなっている。
このように、検知片501の形状が縦長の直方体状となっていることから、径の細い棒状に形成された従来の検知片に比べて、センサ41による検知片の検出範囲を上下方向に広くすることができる。
そして、これにより、付勢部材14の劣化に伴って軸部材12が水平状態に完全に復帰しない場合に、レバー11の操作が終了していないものとして誤判断されるといった事態を回避できる。
例えば、径の細い棒状に形成された従来の検知片は、その縦幅t(すなわち、棒状の直径)が短い。これは、発光部411と受光部412との間で回転可能とするために、検知片の横幅sと縦幅tを同じ長さにせざるを得ないことから、必然的にその検知片の形状を径の細い棒状に形成せざるを得ないためである。このように従来の検知片は、径の細い棒状に形成されることで縦幅tが短くなっているため、付勢部材14の劣化に伴って軸部材12が水平状態に完全に復帰しなくなった場合において、従来の検知片も水平状態に復帰しなくなると、発光部411から出射された光を遮光できなくなって、その光が受光部412にて受光され続けてしまう。そうすると、センサ41は、検知片501を検知していないことを示す検知信号を出力し続けることから、メイン制御部8は、レバー11の操作が既に終了しているにもかかわらず、終了していないものとして誤って判断してしまう。
これに対し、直方体状に形成された本実施形態の検知片501は、その縦幅tが長い。これは、軸部材12と可動部材50とを別体で形成し、レバー11が回転しても可動部材50が回転しない構成とし、これにより、検知片501が発光部411と受光部412との間で回転しないことから、この検知片501の縦幅tを、発光部411と受光部412との距離に相当する横幅sよりも長くすることができるからである。このように、本実施形態の検知片501は、その縦幅tが長いため、付勢部材14の劣化に伴って軸部材12が水平状態に完全に復帰しない場合でも、この水平状態に復帰する途上で、当該検知片501の一部が、発光部411から出射された光を遮光することができる。これにより、センサ41は、検知片501を検知していることを示す検知信号を出力し、メイン制御部8は、レバー11の操作が終了したものとして正しく判断できる。よって、上記のような誤判断を回避できる。
なお、このように、検知片501の形状を直方体状に形成するとともに、この直方体状の縦幅tを、発光部411と受光部412との間隔よりも長くすることができたのは、軸部材12と可動部材50とを別体で形成するとともに、軸部材12が回転しても可動部材50が回転しないような構造としたためである。
つまり、レバー11が軸部材12の中心軸を中心として回転し、これに伴って軸部材12も同じ方向に回転したとしても、この軸部材12とは別体の可動部材50が回転しないことから、検知片501も回転せず、この検知片501がセンサ41の発光部411や受光部412に接触することもないため、検知片501の形状を、発光部411や受光部412が配置されていない方向、すなわち、縦幅tの方向に伸延させることができ、それら発光部411と受光部412との間の距離よりも長くすることが可能となったものである。これにより、センサ41が検知片501を検出する範囲が広くなるので、付勢部材14の劣化に伴って軸部材12が水平状態に完全に復帰しない場合でも、レバー11の操作が終了していないものとして誤判断されるといった事態を回避できる。
検知片501の縦幅tは、次のようにして定めることができる。
例えば、レバー11が操作されて軸部材12が大きく傾倒した後であって、この軸部材12が水平状態に復帰する前に、検知片501の一部が発光部411と受光部412との間に達して、発光部411から出射された光を遮光して、この光が受光部412で受光されなくなるような長さで、検知片501の縦幅tを定めることができる。
このことを、図9(i)〜(v)を参照して説明する。図9(i)は、レバー11を上方へ操作したときの軸部材12の最大傾倒状態を示す側面図、図9(ii)は、軸部材12が水平状態に復帰する前にセンサ41が検知片501の上端を検知した状態を示す側面図、図9(iii)は、軸部材12の軸方向が水平の状態を示す側面図、図9(iv)は、軸部材12が水平状態に復帰する前にセンサ41が検知片501の下端を検知した状態を示す側面図、図9(v)は、レバー11を下方へ操作したときの軸部材12の最大傾倒状態を示す側面図である。
発光部411と受光部412との間に検知片501が位置することで、発光部411から出射された光が、検知片501により遮光されて受光部412にて受光されない状態を第一状態とする(図9(iii))。なお、図9(iii)は、発光部411を背後から見たときに、この発光部411が光を出射する点(検知点d)と検知片501とが重複しているために、その光が検知片501により遮光され、受光部412にて受光されない状態を示す。
また、発光部411と受光部412との間に検知片501が位置していないために、発光部411から出射された光が通光して受光部412にて受光されている状態を第二状態とする(図9(i)、(v))。なお、図9(i)、(v)は、発光部411を背後から見たときに、検知点dと検知片501とが重複していないために、その光が受光部412にて受光される状態を示す。
そして、レバー11が操作されて検知片501が変位して第二状態となった後であって(図9(i)、(v))、レバー11の操作に伴って大きく傾倒した軸部材12の軸方向が水平状態(図9(iii))に復帰する前に、検知片501の一部が発光部411と受光部412との間に達すると(図9(ii)、(iv))、この検知片501の一部が発光部411から出射された光を遮光して第一状態となる。例えば、図9(i)に示すように、レバー11を上方へ操作して、軸部材12が最大傾倒状態に達した後、軸部材12が水平状態(図9(iii))に復帰する前に、図9(ii)に示すように、検知片501の上端が検知点dに重複する位置に達すると、この検知片501の一部が発光部411から出射された光を遮光して、センサ41がその検知片501の上端を検知する。このような動作は、レバー11が下方へ操作された場合においても同様である(図9(iv)、(v))。
このように、軸部材12の軸方向が水平に復帰する前に、検知片501の一部が発光部411と受光部412との間に達して、発光部411から出射された光を遮光するような長さで、検知片501の縦幅tを定めることができる。
なお、検知片501の縦幅tを定めるにあたっては、検知片501の一部が検知点dに達するときの軸部材12の傾倒角度を何度に設定するかについても考慮する必要があるが、通常状態で軸部材12が傾倒する角度は、付勢部材14の劣化の程度によって決まることから、例えば、レバー11を所定回数(例:100万回)操作したときの付勢部材14の劣化の程度を限界とし、このときに軸部材12が傾倒する角度を許容範囲とし、検知片501の一部が検知点dに達するときの軸部材12の傾倒角度をその許容範囲内で設定するようにすることができる。
このようにして検知片501の縦幅tを定めることにより、付勢部材14の劣化に伴って軸部材12の中心軸が水平にまで完全に復帰しないような場合でも、その軸部材12が水平に近いところまで復帰した時点で、センサ41が検知片501を検知して第一状態に変移することから、センサ41は、検知片50を検知したことを示す検知信号を出力することができ、メイン制御部8は、レバー11の操作が終了したことを検出できる。
そして、次のレバー11の操作が行われる前に、センサ41が第二状態から第一状態への変移を検知していなければ、次のレバー11の操作が有効にならない場合において、メイン制御部8が、上記のようにレバー11の操作が終了したことを検出することで、次のレバー11の操作を有効なものとして判断でき、遊技を確実に進行させることができる。
以上説明したように、本実施形態の遊技機用スイッチ及び遊技機によれば、検知片の縦幅が従来の検知片の縦幅に比べて長いことから、センサによる検知片の検知範囲を広くすることができる。このため、付勢部材の劣化によりレバーの操作後に軸部材が水平状態まで完全に復帰しない場合でも、センサは、検知片を検知したことを示す検知信号を出力でき、制御部は、レバーの操作が終了したことを検出できる。これにより、軸部材が水平状態まで完全に復帰しなかった場合でも、遊技者によるレバーの操作が終了したことを確実に検出でき、次のレバーの操作を有効なものとして判断でき、遊技を滞りなく進行させることができる。
また、軸部材が水平状態に完全に復帰しない場合でも、センサがレバーの操作を検知できるので、軸部材の水平状態を維持する付勢部材の付勢の強さを弱くすることができ、遊技者がレバーを操作する際に加える力を軽減できる。
さらに、センサによる検知片の検知範囲が広いことから、遊技者がレバーを操作する際に加える力以外の力、例えば振動などの外部からの力が加わった場合でも、誤動作しにくくなる。
また、レバーが軸部材の中心軸を中心として回転可能なことから、必要以上の力でレバーが強打されたときのスタートスイッチの破損や故障の発生を防止できる。
さらに、球形であるレバーの中心と、軸部材の中心軸と、コイル状のバネである付勢部材の中心軸と、直方体状の検知片と、この検知片を検知するセンサが、同一軸上に並ぶように、レバーが軸部材に接続され、付勢部材が軸部材に嵌合され、検知片が形成された可動部材が軸部材の端部(軸部材のうちレバーが接続された端部とは反対側の端部)に係合され、センサがその検知片を検知可能な位置に配置されることから、これら各構成を同一軸上に配置してコンパクトにまとめることができ、スイッチユニットの小型化を実現できる。
以上、本発明の遊技機用スイッチ及び遊技機の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技機用スイッチ及び遊技機は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、センサが、検知片を検知したときにオフ信号を出力し、検知していないときにオン信号を出力しているが、これに限るものではなく、検知片を検知したときにオン信号を出力し、検知していないときにオフ信号を出力するようにしてもよい。後者の場合、例えば、検知片に孔や溝を形成しておき、この検知片の孔や溝が発光部と受光部との間に位置したときは、発光部から出射された光を通光させて受光部で受光させるようにし、その検知片の孔や溝が発光部と受光部との間に位置しないときは、発光部から出射された光を遮光して受光部で受光させないようにする。このような構成によっても、センサが検知片を検知できる。
なお、後者の場合、検知片の縦幅を図6(i)に示す縦幅tよりも長くし、この検知片に形成される孔や溝の縦方向の幅を、図6(i)に示す縦幅tと同じ長さにしておくことが望ましい。
これら検知片の孔や溝の縦幅は、詳細には、次のようにして定めることができる。検知片に形成された孔又は溝がセンサの発光部と受光部との間に位置することで、発光部から出射された光が、検知片の孔又は溝を通光して受光部にて受光される状態を第三状態とし、検知片のうち孔又は溝以外の部分がセンサの発光部と受光部との間に位置しているために、発光部から出射された光が遮光されて受光部にて受光されない状態を第四状態とする。そして、付勢部材が、操作部の操作に伴って傾倒した軸部材の軸方向をほぼ水平に戻すように付勢する際に、当該付勢部材の復元力の低下により軸部材の軸方向をほぼ水平に戻せないときに、操作部が操作されて検知片が変位して第四状態となった後であって、操作部の操作に伴って傾倒した軸部材の軸方向が水平に復帰する前に、検知片の孔又は溝が発光部と受光部との間に達して発光部から出射された光を通光して第三状態となるように、孔又は溝の縦幅を定めることができる。
検知片の孔や溝の縦幅をこのような内容で定めることにより、操作部の操作に伴って傾倒した軸部材の軸方向が水平に完全に復帰しない場合でも、センサが検知片の孔や溝を検知でき、その操作が終了したことを確実に検出できる。
また、レバーを多数回操作して付勢部材の復元力が低下することにより軸部材が傾倒する場合だけでなく、例えば、経年劣化により付勢部材の復元力が低下して軸部材が傾倒する場合でも、本発明を適用できる。
さらに、上述した実施形態では、軸部材の端部に対して可動部材を脱離可能に係合しているが、この構成に限るものではなく、可動部材を軸部材に固定するようにしてもよい。この場合、レバーが軸部材の中心軸を中心として回転しないような構造にして、可動部材が回転するのを防止することにより、検知片がセンサに接触するのを回避できる。
本発明は、遊技機に取り付けられるスタートレバーユニットなどの遊技機用スイッチに好適に用いることができる。
1 スロットマシン(遊技機)
8 メイン制御部
10 スタートレバーユニット
11 レバー(操作部)
12 軸部材
14 付勢部材
20 ベース(支持部材)
41 センサ(検出手段)
411 発光部
412 受光部
50 可動部材
501 検知片
503 凸状曲面
60 保持部材
603 凹状曲面

Claims (2)

  1. 遊技の進行に伴って操作される遊技機用スイッチであって、
    遊技者により直接操作される操作部と、
    この操作部に接続された軸部材と、
    この軸部材を支持する支持部材と、
    前記操作部の操作による前記軸部材の傾倒に伴ってこの傾倒する方向に応じた方向へ移動する検知片を検知する検知手段と、
    前記操作部の操作により傾倒した前記軸部材をほぼ水平の状態に戻すように付勢する付勢部材と
    前記軸部材とは別体で形成されるとともに、前記検知片が形成された可動部材と、
    前記可動部材の移動を規制する規制手段と、
    を備え、
    前記可動部材は、前記軸部材に固定されておらず、前記軸部材の端部に脱離可能に係合され、
    前記支持部材は、前記軸部材を、当該軸部材の中心軸を中心として回転可能に支持し、
    前記規制手段は、前記軸部材が回転したときでも前記可動部材が前記検知手段に接触しないように回転を規制する
    ことを特徴とする遊技機用スイッチ。
  2. 所定の内容で遊技を実行する遊技機であって、
    前記遊技の進行に伴って遊技者により操作される遊技機用スイッチを備え、
    この遊技機用スイッチが、前記請求項1記載の遊技機用スイッチからなる
    ことを特徴とする遊技機。
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