JP5096712B2 - 一酸化炭素のメタネーション方法 - Google Patents

一酸化炭素のメタネーション方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5096712B2
JP5096712B2 JP2006236791A JP2006236791A JP5096712B2 JP 5096712 B2 JP5096712 B2 JP 5096712B2 JP 2006236791 A JP2006236791 A JP 2006236791A JP 2006236791 A JP2006236791 A JP 2006236791A JP 5096712 B2 JP5096712 B2 JP 5096712B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
catalyst
metal
carbon monoxide
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006236791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008056539A (ja
Inventor
隆喜 水野
勝博 城野
嗣雄 小柳
通郎 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JGC Catalysts and Chemicals Ltd
Original Assignee
JGC Catalysts and Chemicals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JGC Catalysts and Chemicals Ltd filed Critical JGC Catalysts and Chemicals Ltd
Priority to JP2006236791A priority Critical patent/JP5096712B2/ja
Publication of JP2008056539A publication Critical patent/JP2008056539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5096712B2 publication Critical patent/JP5096712B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、水素含有ガス中の一酸化炭素の除去方法に関する。
さらに詳しくは、シフト反応によって生成した高温の水素含有ガスのCOメタネーションにおいて、比較的低温で活性の高い触媒を充填した第1反応部と、比較的高温で活性の高い触媒(低温で選択性の高い触媒)を充填した第2反応部とからなる反応層でメタネーション反応を行う効率的な一酸化炭素の除去方法に関する。
近年、燃料電池による発電は、低公害でエネルギーロスが少ないことから、注目を集めており、実用化に向けた研究開発が進められている。燃料電池には、燃料や電解質の種類あるいは作動温度等によって種々のタイプのものが知られているが、中でも水素を還元剤(活物質)とし、酸素あるいは空気等を酸化剤とする水素−酸素燃料電池(低温作動型の燃料電池)の開発が最も進んでいる。
水素−酸素燃料電池には電解質の種類や電極等の種類によって種々のタイプのものがあり、その代表的なものとして、例えば、リン酸型燃料電池、固体高分子型燃料電池などがある。このような燃料電池には、多くの場合、電極に白金触媒が使用されている。ところが、電極に用いている白金は一酸化炭素(以下、COともいう。)によって被毒されやすいので、燃料中にCOがあるレベル以上含まれていると発電性能が低下したり、濃度によっては全く発電ができなくなってしまうという重大な問題点がある。
このCO被毒による触媒の活性劣化は、特に低温ほど著しいので、この問題は、低温作動型の燃料電池の場合に特に深刻となる。
したがって、こうした白金系電極触媒を用いる燃料電池の燃料としては純粋な水素が好ましいが、実用的な点からは安価で貯蔵性等に優れたあるいは既に公共的な供給システムが完備されている各種の燃料、例えば、メタン、天然ガス(LNG )、プロパン、ブタ
ン等の石油ガス(LPG )、ナフサ、ガソリン、灯油、軽油等の各種の炭化水素系燃料
あるいはメタノール等のアルコール系燃料、あるいは都市ガス、その他の水素製造用燃料等の水蒸気改質等によって得られる水素含有ガスを用いることが一般的になっており、このような改質設備を組み込んだ燃料電池発電システムの普及が進められている。
しかしながら、こうした改質ガス中には、一般に、水素の他にかなりの濃度のCOが含まれているので、このCOを白金系電極触媒に無害なものに転化し、燃料中のCO濃度を減少させる技術の開発が強く望まれている。例えば、固体高分子型燃料電池ではCO濃度を、通常100容量ppm以下、好ましくは50容量ppm以下、更に好ましくは10容量ppm以下という低濃度にまで低減することが望ましいとされている。
上記の問題を解決するために、燃料ガス(改質ガス中の水素含有ガス)中のCOの濃度を低減させる手段の一つとして、下記の式(1)で表されるシフト反応(水性ガスシフト反応)を利用する技術が提案されている。
CO + H2O = CO2 + H2 (1)
しかしながら、このシフト反応のみによる反応では、化学平衡上の制約からCO濃度の低減には限界があり、一般に、CO濃度を1%以下にするのは困難である。そこで、CO濃度をより低濃度まで低減する手段として、改質ガス中に酸素または酸素含有ガス(空気等)を導入し、COをCO2に変換する方法が提案されている。しかしながら、この場合
改質ガス中には水素が多量存在しているため、COを酸化しようとすると水素も酸化されてしまい、水素がロスするとともにCOの除去が不充分となることがあった。
ところで、最近COを水素でメタネーション(以下、メタン化ともいう。)することによりメタンに変換する方法も見直されている。例えば、特許文献1(特開平3−93602号公報)、特許文献2(特開平11−86892号公報)には、γ−アルミナ担体にRuを担持した触媒(Ru/γ−アルミナ触媒)と、COを含有する水素ガスを接触させる方法が開示されている。しかしながら、水素ガスに二酸化炭素(CO2)が含まれている
場合、副反応である二酸化炭素のメタン化反応も起こり、それだけ水素が消費されてしまい望ましくない。
したがって、主反応であるCOのメタン化反応の活性が高く、選択率の高い(二酸化炭素のメタン化反応の少ない)触媒の開発が望まれている。
また、上記問題点を解決するために無機酸化物担体にRu化合物とアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物を担持した触媒が提案されている(特許文献3:特開2002−068707号公報)。
特開平3−93602号公報 特開平11−86892号公報 特開2002−068707号公報
しかしながら、1種類の触媒を1つの反応層に充填してメタネーションを行った場合、メタネーション反応が発熱反応であることから反応層の下部に行くに従って反応温度が高くなり、触媒の活性、選択性が最適温度からずれ、反応層の下部では触媒の性能を充分発現することができない場合があった。
このため、本発明者等は鋭意検討した結果、反応層を2段に分け、第1段目(第1反応
部)に比較的低温で活性の高い触媒を充填し、2段目(第2反応部)に比較的低温でもC
Oを選択的にメタン化できる触媒を充填してメタネーションを行うと反応温度の調整が容易で暴走反応を起こすことがなく、効率的に一酸化炭素を除去できることを見出して本発明を完成するに至った。
本発明は、反応温度の調整が容易で、過度の発熱による暴走反応を起こすことのない、効率的な一酸化炭素の除去方法を提供することを目的としている。
本発明の構成要件は以下の通りである。
[1]一酸化炭素メタネーション用触媒と一酸化炭素ガス含有水素ガスと接触させる一酸化
炭素のメタネーション方法において、反応層が第1反応部と第2反応部とからなり、
第1反応部に用いる一酸化炭素メタネーション触媒が、少なくともNiOおよび/またはCoOを含んでなる複合酸化物担体に4B族、7A族および8族から選ばれる1種以上の金属が担持されてなり、下記条件(1)下、反応温度120℃でCO除去率が98%以上
である触媒であり、
第2反応部に用いる一酸化炭素メタネーション触媒が6A族および8族から選ばれる1種以上の金属が、ZrO2、CeO2、Al23、TiO2、SiO2から選ばれる1種以上の酸化物または複合酸化物である金属酸化物担体に担持されてなり、下記条件(1)下、反応
温度180℃でCO除去率が98%以上である触媒であることを特徴とする一酸化炭素のメタネーション方法。
条件(1):
SV:2,000h-1、原料ガス組成:H2濃度51.4vol%、CO濃度0.6vol%、C
2濃度20vol%、CH4濃度2vol%、水蒸気濃度33.3vol%
[2]前記第1反応部の入口(上部)反応温度(TENT)が100〜160℃の範囲にあり、
前記第1反応部の出口(下部)反応温度(TEXIT)が180℃以下であることを特徴とする[1]の一酸化炭素のメタネーション方法。
[3]前記4B族の金属がSnであり、6A族の金属がMo、Wであり、7A族の金属がM
n、Reであり、8族の金属がRu、Pt、Pd、Ni、FeおよびCoであることを特徴とする[1]の一酸化炭素のメタネーション方法。
[4]前記第1反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒中の金属の担持量が0.5
〜90重量%の範囲にあることを特徴とする[1]〜[3]の一酸化炭素メタネーション用触媒。
[5]前記第1反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒中に金属としてRuを含んでなり、金属中のRuの割合が20〜90重量%の範囲にあることを特徴とする[1]の一酸
化炭素のメタネーション方法。
[6]前記第2反応部に、CO吸着剤が充填されたCO吸着塔が接続されていることを特徴
とする[1]〜[5]の一酸化炭素のメタネーション方法。
[7]前記CO吸着剤が、4B族、6A族、7A族および8族から選ばれる1種以上の金属
が担持されたゼオライトからなり、該CO吸着剤中の金属の含有量が0.5〜15重量%の範囲にあることを特徴とする[6]の一酸化炭素のメタネーション方法。
[8]前記ゼオライトがZSM−5型ゼオライト、モルデナイト型ゼオライト、フォージャ
サイト型ゼオライト、βゼオライトから選ばれる1種以上であることを特徴とする[7]の
一酸化炭素のメタネーション方法。
本発明によると、シフト反応によって生成した高温の水素含有ガスを比較的低温で活性・選択性の高い触媒を充填した第1反応部と、比較的高温で活性・選択性の高い触媒(比較的低温で選択性の高い触媒)を充填した第2反応部とからなる異なる触媒を充填した反応層でメタネーション反応を行う効率的な一酸化炭素の除去方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本発明に係る一酸化炭素のメタネーション方法は、反応層が第1反応部と第2反応部とからなる。
第1反応部に用いる一酸化炭素メタネーション触媒が、少なくともNiOおよび/またはCoOを含んでなる複合酸化物担体に4B族、7A族および8族から選ばれる1種以上の金属が担持されてなり、下記条件(1)下、反応温度120℃でCO除去率が98%以上
である触媒であり、
第2反応部に用いる一酸化炭素メタネーション触媒が6A族および8族から選ばれる1種以上の金属が金属酸化物担体に担持されてなり、下記条件(1)下、反応温度180℃で
CO除去率が98%以上である触媒である。
条件(1):
SV:2,000h-1、原料ガス組成:H2濃度51.4vol%、CO濃度0.6vol%、C
2濃度20vol%、CH4濃度2vol%、水蒸気濃度33.3vol%
第1反応部に反応温度120℃でCO除去率が98%以上の触媒を充填し、第2反応部に反応温度180℃でCO除去率が98%以上の触媒を充填した反応層を用いることにより、メタネーションの過度の発熱による暴走反応を抑制するとともの温度調整を容易にし、且つ、活性・選択性の低下を抑制し、効率的に一酸化炭素を除去することができる。
第1反応部にこのような触媒を用いると、CO濃度を容易に、概ね20ppm以下まで
低減することができる。第2反応部に用いる一酸化炭素メタネーション触媒は高温で活性が高いが、低温では必ずしも活性は高くないもののCO2を殆どメタン化することなくC
Oを選択的にメタン化することができるため第2反応部で反応温度が上昇することなく好適に用いることができる。
第2反応部にこのような触媒を用いると、第2反応部でCO濃度を容易に、概ね10ppm以下まで低減することができる。
前記第1反応部の入口反応温度(TENT)は100〜160℃の範囲にあり、前記第1
反応部の出口反応温度(TEXIT)はが180℃以下であることが好ましい。
第1反応部の入口反応温度(TENT)が低すぎると第1反応部に用いる触媒によっては
充分な活性が得られず、高濃度のCOが第2反応部へ供給されることになる。第1反応部の入口反応温度(TENT)が高すぎると、第1反応部の出口反応温度(TEXIT)が180
℃を超えることがあり、CO2のメタネーションが顕著となり選択性が低下する場合があ
る。
このとき、第1出口反応部の平均反応温度(T1)は120〜170℃、さらには12
5〜160℃の範囲にあることが好ましい。なお、第1反応部の平均反応温度(T1)は
前記反応温度(TENT)と前記反応温度(TEXIT)との平均値を意味している。第1反応
部の平均反応温度(T1)が低い場合は、充分な活性が得られず、高濃度のCOが第2反
応部へ供給されることになる。第1反応部の平均反応温度(T1)が高いと、CO2のメタネーションが顕著になり選択性が低下する場合がある。
また、第2反応部の入口の反応温度(第1反応部出口温度(TEXIT)と同じ)は180℃以下であり、第2反応部出口温度は後述する第2反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒を充填した場合、105〜180℃、好ましくは110〜170℃の範囲にある。
本発明の一酸化炭素のメタネーション方法では、このように第2反応部出口温度が第1反応部出口温度(TEXIT)を大きく上回ることがないので温度管理が容易であるとともにCOを選択的にメタン化することができる。
前記第1反応部へ供給される一酸化炭素ガス含有水素ガスは、通常シフト反応生成ガスが用いられる。シフト反応生成ガスには水素ガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガス、および水蒸気等を含んでおり、メタンを含む場合もある。
シフト反応生成ガス中の水素ガスの濃度は概ね71〜89vol%、一酸化炭素ガス濃度は0.3〜1.0vol%、二酸化炭素ガス濃度は10〜25vol%、メタンガス濃度0〜3.0vol%(ガス組成)である。さらにシフト反応生成ガスには水蒸気が20vol%〜70vol%の割合で含まれている。
本発明に用いるシフト反応生成ガス中のCO濃度(CFCO)は、0.3〜1.0Vol%、さらには0.5Vol%以下の範囲にあることが好ましい。CO濃度が大きいと、COメタネーション反応に伴い消費される水素量が多くなり、燃料電池に供給するための水素量が減少することがある。
また、第1反応部の出口ガス中のCO濃度(C1CO)は500ppm以下、さらには100ppm以下の範囲にあることが好ましい。CO濃度(C1CO)が多いと、第2反応部での反応によりCO濃度が充分に低下しない場合がある。
また、第2反応部の出口ガス中のCO濃度(C2CO)は10ppm以下、さらには5ppm以下であることが好ましい。CO濃度(C2CO)が多いと、燃料電池へ供給した場合、CO濃度が高いために燃料電池の電極をCOにより短時間で被毒する問題がある。
触媒として、第1反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒は、NiOおよび/またはCoOを含んでなる複合酸化物担体に4B族、7A族および8族から選ばれる1種以上の金属が担持されてなるものが好ましい。
担持される金属成分として、これらの中でも、4B族の金属としてSn、7A族の金属としてRe、8族の金属としてRu、Pt、Pd、Rt、Ni、CoおよびIrから選ばれる1種以上の金属が好適に用いられる。
上記した各金属の好ましい理由については必ずしも明らかではないが、Snの場合、Snまたは他の金属に吸着した炭素種の脱離を促進することにより活性を向上させることが考えられる。
Reの場合、Reまたは他の金属への炭素種の吸着および脱離を促進することにより活性を向上させていることが考えられる。Ru、Pt、Pd、RhおよびNi、Coの場合、COおよびH2を解離吸着することにより活性を向上させていることが考えられる。
なかでも、金属成分が8族から選ばれる1種以上の金属であることが好ましく、具体的にはRu、Pt、Pd、Rt、Ni、Co、Ir等が挙げられる。
特に、金属成分としてRuが含まれていると、低温での活性および選択性に優れている。このとき、このとき、金属成分中のRuの割合は金属として20重量%以上、さらに25重量%以上の範囲にあることが好ましい。金属成分中のRuの割合が金属として20重量%未満の場合は、低温での活性が低く、反応による発熱が少ないため、第1反応部での反応性が低下し、結果としてCO濃度を充分に低減できないことがある。
このような金属成分の担持量は、第1反応部に用いる触媒中に金属として0.5〜15重量%、さらには1〜10重量%の範囲にあることが好ましい。担持量が少ないと、活性および選択性が不充分となることがあり、担持量が多すぎても活性は高いもののCO2
メタネーション反応が起こるために選択性が低下し、結果としてCOの除去効果が不充分となることがある。
担体としては、少なくともNiOおよび/またはCoO(なお、酸化コバルトであればよくCo34も含む)を含んでなる複合酸化物担体が用いられ、具体的にはZrO2-CoO、ZrO2-NiO、ZrO2-CoO-NiO、NiO-CoO、CoO-CeO2、NiO-CoO-CeO2、ZrO2-NiO-CoO-CeO2、Al23−Co34、Al23−CeO2−CoO、Al23−NiO、TiO2−CoO、TiO2−NiO、TiO2−SiO2−Co34等が挙げられる。NiOおよび/またはCoOを含むことで、低温での活
性および選択性を向上することができる。なお、かかる作用効果を発現するためには、複合酸化物中にNi、Coの酸化物の少なくともいずれかが概ね10重量%以上、好ましくは30重量%以上含まれていることが望ましい。
第2反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒は、6A族および8族から選ばれる1種以上の金属が金属酸化物担体に担持されている。金属成分として、6A族の金属ではMo、W、8族の金属ではRuが好適に用いられる。
このような金属成分の担持量は、第2反応部に用いる触媒中に金属として1〜15重量%、さらには2〜12重量%の範囲にあることが好ましい。担持量が少ないと、活性およ
びCOメタネーション選択性が不充分となることがある。また、担持量が多すぎても、CO2のメタネーション反応が起こるために発熱が顕著になるとともに選択性が低下し、結
果としてCOの除去効果が不充分となることがある。
金属酸化物担体成分としては、具体的にはZrO2、CeO2、Al23、TiO2、Si
2から選ばれる1種以上の酸化物または複合酸化物である。具体的にはZrO2、CeO2、Al23、TiO2、SiO2の他ZrO2-Al23、ZrO2-TiO2、ZrO2-SiO2
、Al23−CeO2、TiO2−SiO2等の複合酸化物が挙げられる。
これらの酸化物あるいは複合酸化物自体はCOメタネーション活性、CO2メタネーシ
ョン活性が極めて低いが、一方で比較的比表面積が高く、このため前記Mo、W、Ru等の金属を高分散状態で担持することができ、活性は必ずしも高くないもののCOメタネーション選択性が高く、CO2メタネーション選択性が低い前記金属成分の特性を充分に発
揮することができる。
第2反応部に使用される触媒には、NiOおよび/またはCoOは含まれない。その理由は、上記した作用効果を奏することが可能となるからである。
一酸化炭素メタネーション用触媒の調製
本発明の第1反応部および第2反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒は、担体成分および活性成分が前記した範囲にあり、前記活性特性(所定条件でのCO除去率が98%以上)を有し、一酸化炭素のメタネーションに用いることができれば特に制限はなく従来公知の方法によって製造することができる。
第1反応部で使用される触媒の場合、例えば、担体成分原料としてニッケル塩、コバルト塩と必要に応じてジルコニウム塩、セリウム塩、アルミニウム塩、チタニウム塩、珪酸塩の1種以上金属塩水溶液、好ましくは2種以上の混合金属塩水溶液を調製する。
ニッケル塩としては硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、塩化ニッケル、酢酸ニッケル、炭酸ニッケル等が用いられ、コバルト塩としては硝酸コバルト、硫酸コバルト、塩化コバルト、酢酸コバルト等が用いられる。セリウム塩としては硝酸セリウム、塩化セリウム、硫酸セリウム、等が用いられる。ジルコニウム塩としては硝酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、塩化ジルコニル、硫酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、硝酸ジルコニル、硫酸ジルコニル、炭酸ジルコニウム等が用いられ、アルミニウム塩としては塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム等が用いられ、チタニウム塩としては四塩化チタン、硫酸チタン等が用いられ、珪酸塩としては水ガラス等が主に用いられる。
混合塩水溶液中のニッケル塩、コバルト塩の使用量は最終的に得られる複合酸化物担体中にNi、Coの酸化物の少なくともいずれかが概ね10重量%以上、好ましくは30重量%以上含まれる量とする。
ついで、混合塩水溶液に塩基性化合物の水溶液を加えて中和し、必要に応じて熟成してヒドロゲルを調製する。塩基性化合物としてはNaOH、KOH、Na2CO3等のアルカ
リ金属水溶液、アンモニア、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド等を用いることができる。
熟成する際の温度は通常30〜100℃の範囲が好ましく、時間は通常0.5〜24時間程度である。
ついで、ヒドロゲルを濾過し、洗浄する。洗浄方法は副生する塩化ナトリウム等の塩を除去できれば特に制限はなく従来公知の方法を採用することができる。例えば、温水を充分掛ける方法、アンモニア水を掛ける方法、限外濾過膜法等は好適に採用することができ
る。
ついで、担体を調製するが、主に2種類の方法があり、1つは洗浄したゲルを乾燥し、焼成し、得られた混合酸化物粉体は必要に応じて粉砕し、錠剤成型器等で成型する方法である。他の1つの方法は、洗浄したゲルを、必要に応じてセルローズ等の成型助剤を加え、水分調整、加熱濃縮、捏和、混練等した後、押出成型器等によりペレットとし、必要に応じてペレットをマルメライザー、転動造粒機等で球状とし、ついで、乾燥し、焼成する方法である。
焼成して得た担体に、ついで4B族、7A族および8族から選ばれる1種以上の金属の塩を担持する。担持する方法としては、所定量金属成分を担持することができれば特に制限はないが、通常、担体の細孔容積に相当する金属塩水溶液を調製し、担体に吸収させ、ついで乾燥する。金属塩としては、水溶性のものであれば特に制限されるものではないが、具体的には、塩化スズ、酢酸スズ、硫酸スズ、シュウ酸スズ、塩化レニウム、過レニウム酸アンモニウム、塩化ルテニウム、硝酸ルテニウム、塩化白金酸、ジクロロテトラアミン白金、硝酸パラジウム、塩化パラジウム、硝酸ロジウム、塩化ロジウム、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、塩化ニッケル、硝酸コバルト、塩化コバルト、硫酸コバルト等が好適に用いられる。
金属塩水溶液の濃度は、通常、所定量、すなわち得られる触媒中の金属成分の合計の含有量が0.5〜15重量%となるように担持できる濃度とするが、混合塩水溶液の濃度が低い場合、あるいは担持量が多い場合は吸収および乾燥を繰り返し行うこともできる。
乾燥条件は特に制限はないが、通常80〜200℃で乾燥する。乾燥した後、還元ガス雰囲気下、100〜700℃、好ましくは150〜400℃で還元して第1反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒を得ることができる。
還元ガスとしては通常、水素ガスあるいは水素ガスと窒素ガス等不活性ガスとの混合ガスが用いられる。還元温度が低すぎると、活性金属の還元が不充分となり、充分な活性が得られないことがあり、また還元温度が高すぎると焼結が起こり、得られる触媒の比表面積が小さく、活性が不充分となることがある。
還元する際の時間は温度によっても異なるが、通常0.5〜12時間である。
また、第1反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒の形状等は特に制限はなく、反応方法、反応条件等によって適宜選択することができ、微粉体をそのまま用いることもでき、微粉体を加圧成型して用いることもでき、ハニカム状あるいはペレット状に押出成型したもの、さらにはペレットを球状(ビード状)にしたものも好適に用いることができる。
本発明の第2反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒も、前記した第1反応部に使用される触媒と同様の方法で調製できる。
例えば、担体成分原料としてジルコニウム塩、セリウム塩、アルミニウム塩、チタニウム塩、珪酸塩の1種以上の金属塩水溶液、好ましくは2種以上の混合金属塩水溶液を調製する。
セリウム塩としては硝酸セリウム、塩化セリウム、硫酸セリウム、等が用いられる。ジルコニウム塩としては硝酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、塩化ジルコニル、硫酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、硝酸ジルコニル、硫酸ジルコニル、炭酸ジルコニウム等が用いられ、アルミニウム塩としては塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム等が用いられ、チタニウム塩としては四塩化チタン、硫酸チタン等が用いられ、珪酸
塩としては水ガラス等が主に用いられる。
ついで、混合塩水溶液に、第1反応部の触媒と同様にして塩基性化合物の水溶液を加えて中和し、必要に応じて熟成してヒドロゲルを調製したのち、成型し、乾燥し、焼成する。
焼成して得た担体に、6A族および8族から選ばれる1種以上の金属の塩を担持する。担持する方法としては、所定量金属成分を担持することができれば特に制限はないが、通常、担体の細孔容積に相当する金属塩水溶液を調製し、担体に吸収させ、ついで乾燥する。
前記6A族のMo、W、8族のRu等の金属塩は好適に用いることができる。
具体的には、塩化モリブデン、モリブデン酸アンモニウム、タングステン酸アンモニウム、塩化ルテニウム、硝酸ルテニウム等が好適に用いられる。
金属塩水溶液の濃度は、通常、所定量、すなわち得られる触媒中の金属成分の合計の含有量が1〜15重量%、好ましくは2〜12重量%の範囲となるように担持できる濃度とするが、金属塩水溶液の濃度が低い場合、あるいは担持量が多い場合は吸収および乾燥を繰り返し行うこともできる。
乾燥条件は特に制限はないが、通常80〜200℃で乾燥する。乾燥した後、還元ガス雰囲気下、100〜700℃、好ましくは150〜400℃で還元して第2反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒を得ることができる。
還元雰ガスとしては通常、水素ガスあるいは水素ガスと窒素ガス等不活性ガスとの混合ガスが用いられる。
還元する際の温度が100℃未満の場合は、活性金属の還元が不充分となり、充分な活性が得られないことがある。
還元する際の温度が700℃を超えると焼結が起こり、得られる触媒の比表面積が小さく、活性が不充分となることがある。
還元する際の時間は温度によっても異なるが、通常0.5〜12時間である。
また、第2反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒の形状等は特に制限はなく、反応方法、反応条件等によって適宜選択することができ、微粉体をそのまま用いることもでき、微粉体を加圧成型して用いることもでき、ハニカム状あるいはペレット状に押出成型したもの、さらにはペレットを球状(ビード状)にしたものも好適に用いることができる。
本発明では、前記第2反応部に、CO吸着剤が充填されたCO吸着塔が接続されていることが好ましい。
前記CO吸着剤としては、前記した第2反応部で生成したH2、H2O、CO2等を含む
ガス中のCOを吸着することができれば特に制限はないが、本発明では、前記CO吸着剤が、4B族、6A族、7A族および8族から選ばれる1種以上の金属が担持されたゼオライトからなり、該CO吸着剤中の金属の含有量が0.5〜15重量%の範囲にあることが好ましい。
CO吸着剤に用いるゼオライトとしてはZSM−5型ゼオライト、モルデナイト型ゼオライト、フォージャサイト型ゼオライト、βゼオライトから選ばれる1種以上のゼオライトが好適に用いられる。フォージャサイト型ゼオライトを用いる場合は骨格を構成するSiO2とAl23のモル比(SiO2/Al23)が10以上、さらには15以上であることが
好ましい。
このようなゼオライトは、他の無機酸化物あるいは複合酸化物に比べて比表面積が高く、イオン交換法によって金属イオンを担持し、還元処理することにより金属担持ゼオライト触媒が得られる。このとき、担持された活性成分が微細な金属微粒子であるためにCO吸着容量が高く、好適に用いることができる。
金属成分としては、4B族、6A族、7A族および8族から選ばれる1種以上の金属が好ましい。
なかでも、4B族の金属としてはSn、6A族の金属としてはMo、W、7A族の金属としてはMn、Re、8族の金属としてはRu、Pt、Rh、Pd、Fe、Ni、CoおよびIrから選ばれる1種以上の金属が好適に用いられる。
このような金属成分の担持量は吸着剤中に金属として0.5〜15重量%、さらには1.0〜10重量%の範囲にあることが好ましい。
金属の担持量が小さすぎるとCO吸着容量が小さくなり、金属の担持量が多すぎたとしてもさらにCO吸着容量が増加することもなく、金属の種類によっては担持金属の粒子径が大きくなるためかCO吸着量が減少することがある。
このようなCO吸着剤が充填されたCO吸着塔が接続されていると、第2反応部で生成したガス中に残存するCOガスを吸着することができるので、COガスを実質的に含まない水素ガスを製造することができる。そして、このような水素ガスを燃料電池に用いると、燃料電池の電極の被毒を抑制することができるので燃料電池を長期にわたって使用することができる。
なお、第2反応部に接続して用いる吸着塔は複数の吸着塔を並列に接続して用いることもでき、この場合、少なくとも1つの吸着塔は吸着に、他の吸着塔は再生し、繰り返し連続的に使用することができる。
本発明に用いる金属担持ゼオライトは、前記金属成分が所定量担持されていれば特に制限はなく従来公知の方法で製造することができる。
以下、本発明に好適に用いることのできる金属担持ゼオライトの製造方法について例示する。
前記したゼオライト粉末に活性成分に用いる金属塩水溶液を、得られる吸着剤中の金属の含有量が前記範囲となるように吸収させ、ついで乾燥し、還元することによって一酸化炭素吸着剤を得ることができる。
また、別の方法はゼオライト粉末を水に分散させ、これに、活性成分に用いる金属の塩あるいは金属塩水溶液を添加し、必要に応じて加熱してイオン交換を行う。このときの金属塩の使用量は、ゼオライトのAl23のモル数を1とした時に、金属塩が0.1〜5モルの範囲とすることが好ましい。金属塩の使用量が0.1モル未満の場合はゼオライトにイオン交換される金属イオンの量が少なく、充分な吸着性能が得られないことがある。金属塩の使用量が5モルを超えてはイオン交換により担持できる金属イオンの量をさらに増やすことは困難で、また、イオン交換されない金属イオン、金属錯イオンが増加することから経済性が低下する問題がある。
イオン交換する際の温度は、通常、室温から98℃、時間は0.5時間から12時間の範囲である。
金属塩としては、Sn、Re、Ru、Pt、Rh、Pd、Fe、Ni、Co、Ir等の
1種以上の金属塩が用いられる。具体的には、塩化スズ、酢酸スズ、硫酸スズ、シュウ酸スズ、塩化モリブデン、モリブデン酸アンモニウム、タングステン酸、タングステン酸アンモニウム、塩化レニウム、過レニウム酸アンモニウム、塩化白金酸、ジクロロテトラアミン白金、硝酸パラジウム、塩化パラジウム、硝酸ロジウム、塩化ロジウム、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、塩化ニッケル、硝酸コバルト、塩化コバルト、硫酸コバルト等が好適に用いられる。
金属塩の吸収またはイオン交換後濾過洗浄した後、乾燥し、ついで還元することによって一酸化炭素吸着剤を得ることができる。
乾燥条件は特に制限はないが、通常80〜200℃で乾燥する。乾燥した後、還元ガス雰囲気下、100〜700℃、好ましくは150〜600℃で還元して一酸化炭素メタネーション用触媒を得ることができる。
還元雰ガスとしては通常、水素ガスあるいは水素ガスと窒素ガス等不活性ガスとの混合ガスが用いられる。還元温度が低いと、還元が不充分となり、充分な吸着性能が得られないことがあり、高すぎても担持金属の粒子径が大きくなりすぎて吸着性能が不充分となったり、金属の焼結が起こり、吸着性能が不充分となることがある。
還元する際の時間は温度によっても異なるが、通常0.5〜12時間である。
このようにして得られた吸着剤は、そのまま粉体を吸着剤として用いることもできるが、通常、必要に応じて粉砕し、そのまま錠剤成型機等で成型したり、あるいはシリカゾル、アルミナゾル等のバインダーを混合し、必要に応じて成形助剤を混合し、押出成型機にて成型して用いることができる。また、ハニカム基材に吸着剤の層を形成して用いることもできる。
[実施例]
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
[実施例1]
第1反応部用メタネーション触媒(1-1)の調製
硝酸コバルト・6水和物154.8g、硝酸ジルコニル水溶液(ZrO2濃度:25%
)201.6gおよび硝酸ニッケル・6水和物36.8gを水2500gに加えて混合水溶液(1-1)を調製した。
水酸化ナトリウム85.5gを水1519.5gに溶解し、撹拌しながらこれに混合水溶液(1-1)を添加してヒドロゲルを調製し、ついで、80℃にて2時間熟成した。
熟成したヒドロゲルを濾過し、充分な温水を掛けて洗浄し、120℃で1昼夜乾燥し、ついで、550℃で1時間、大気中にて焼成を行い、複合酸化物粉体(1-1)を得た。
ついで、複合酸化物粉体(1-1)を 錠剤成型器に充填し、50Kg/cm2で加圧成型し、ついで粉砕し、粒度を20〜42メッシュに調整して第1反応部用メタネーション触媒担体(1-1)を調製した。
塩化ルテニウムを金属濃度が10重量%となるように溶解し、含浸溶液(1-1)を調製
した。含浸溶液(1-1)26.5gをメタネーション触媒用担体(1-1)50gに吸収させ、充分撹拌し、1時間静置した後、120℃にて8時間乾燥し、ついで、pHを10〜11に調製した炭酸水素ナトリウム溶液2L中に分散させて攪拌し、その後、濾過し、十分な温水を掛けて洗浄し、120℃にて5時間乾燥し、400℃にて1.5時間水素気流中にて還元処理を行い、第1反応部用メタネーション触媒(1-1)を調製した。触媒組成、比表面積および細孔容積を測定し、結果を表1に示した。
第2反応部用メタネーション用触媒(1-2)の調製
硝酸ジルコニル水溶液(ZrO2濃度:25%)400.0gを水2200.0gに加
えてよく攪拌し、その溶液に水酸化ナトリウム65.0gを水1321.0gに溶解した溶液を添加し、ついで、80℃にて2時間熟成した。
熟成したヒドロゲルを濾過し、充分な温水を掛けて洗浄し、120℃で1昼夜乾燥し、ついで、550℃で1時間、大気中にて焼成を行い、酸化ジルコニウム粉体を得た。
ついで、酸化ジルコニウム粉体を錠剤成型器に充填し、50Kg/cm2で加圧成型し、ついで粉砕し、粒度を20〜42メッシュに調整して第2反応部用メタネーション触媒担体(1-2)を得た。
得られた第2反応部用メタネーション触媒担体50gに、塩化ルテニウムを金属濃度が10重量%となるように溶解した含浸用溶液16.2gを吸収させ、1時間静置した後、120℃にて8時間乾燥し、ついで、pHを10〜11に調製した炭酸水素ナトリウム溶液2L中に分散させて攪拌し、その後、十分な温水を掛けて洗浄し、120℃にて5時間乾燥し、さらに七モリブデン酸六アンモニウム四水和物をMo金属濃度10重量%となるように溶解した含浸溶液27.0gを吸収させ、一時間静置した後、120℃にて4時間乾燥し、ついで550℃で1時間、大気中にて焼成を行い、400℃で水素−窒素混合ガス(H2濃度10Vol%)の流通下で1時間還元処理して第2反応部用メタネーション触媒(1-2)を調製した。
吸着剤(1)の調製
Y型ゼオライト(SiO2/Al23=5モル比)100gを水1900gに懸濁した
後、60℃に加温し、塩化白金酸水溶液(Pt濃度2%)を攪拌しながら1120.0g添加し、さらに60℃にて2時間保持した。その後、濾過し、充分な温水を掛けて洗浄し、120℃で1昼夜乾燥し、450℃で3時間、大気中にて焼成を行い、400℃で水素−窒素混合ガス(H2濃度10Vol%)の流通下で1時間還元処理し、ついで、錠剤成型器に
充填し、50Kg/cm2で加圧成型し、ついで粉砕し、粒度を20〜42メッシュに調整して吸着剤(1)を調製した。
第1反応部用メタネーション触媒(1-1)および第2反応部用メタネーション触媒(1-2)の
CO除去率の測定
メタネーション用触媒(1-1)4.2mlを、内径12mmのステンレス製反応管(第2
反応部)に充填し、触媒層温度400℃で水素−窒素混合ガス(H2濃度10Vol%)の流通
下で再び1時間還元処理し、ついで、触媒層の入口ガス温度を120℃の反応温度にした後、反応用混合ガス(一酸化炭素0.6Vol%、二酸化炭素20.0Vol%、メタン2.0Vol%、水素51.37Vol%、水蒸気33.3Vol%)を全触媒量に対してSV=2,000h-1となるように流通させ約1時間後の定常状態での生成ガスをガスクロマトグラフィーおよび赤外分光型ガス濃度計で分析し反応管出口CO濃度を測定し、CO除去率を求め、結果を表に示した。同様にメタネーション用触媒(1-2)についても反応温度を180℃とした
以外は同様にしてCO除去率を求め、結果を表1に示した。
反応試験
メタネーション用触媒(1-2)4.2mlを、内径12mmのステンレス製反応管(第2
反応部)に充填し、ついで、その上部(第1反応部)にメタネーション触媒(1-1)を4.
2ml充填し、触媒層温度400℃で水素−窒素混合ガス(H2濃度10Vol%)の流通下で
再び1時間還元処理し、ついで、触媒層の入口ガス温度を120℃の反応温度にした後、反応用混合ガス(一酸化炭素0.6Vol%、二酸化炭素20.0Vol%、メタン2.0Vol%、水素51.37Vol%、水蒸気33.3Vol%)を全触媒量に対してSV=2,000h-1となるように流通させ約1時間後の定常状態での生成ガスを各触媒の後段にて取り出し、ガスクロマトグラフィーおよび赤外分光型ガス濃度計で分析し反応管出口CO濃度を測定した
結果を表に示した。選択性としては、反応ガス中の二酸化炭素20.0Vol%からのCO2
の増減を表に示し、CO2の増減の少ない場合が選択性に優れるとして評価した。また、
第2反応部用触媒の後段のガス温度を測定し、出口反応温度とした。
さらに、吸着剤(1)8.4mlを内径12mmのステンレス製反応管(吸着塔)に充填
し、吸着剤層温度300℃で水素−窒素混合ガス(H2濃度10vol%)の流通下で再び1時
間還元処理し、ついで、吸着剤層温度を120℃にした後、第2反応部で生成したガスをSV=1,000h-1となるように流通させ、約1時間後の出口CO濃度を赤外分光型ガス濃度計で分析しCO濃度を測定した結果を表1に示した。
[実施例2]
反応試験
実施例1において、触媒層の入口ガス温度を135℃とした以外は同様に行い、結果を
表1に示した。
[実施例3]
反応試験
実施例1において、触媒層の入口ガス温度を150℃とした以外は同様に行い、結果を
表1に示した。
[実施例4]
第2反応部用メタネーション触媒(2-2)の調製
実施例1において調製した第2反応部用担体50gに塩化ルテニウムを金属濃度が10重量%となるように溶解した含浸用溶液10.6gを吸収させ、1時間静置した後、120℃にて8時間乾燥し、ついで、pHを10〜11に調製した炭酸水素ナトリウム溶液2L中に分散させて攪拌し、その後、十分な温水を掛けて洗浄し、120℃にて5時間乾燥し、さらに七モリブデン酸六アンモニウム四水和物をMo金属濃度10重量%となるように溶解した含浸溶液21.2gを吸収させ、一時間静置した後、120℃にて4時間乾燥し、ついで550℃で1時間、大気中にて焼成を行い、400℃で水素−窒素混合ガス(H2濃度10Vol%)の流通下で1時間還元処理して第2反応部用メタネーション触媒(2-2)を調製した。触媒組成、比表面積、細孔容積およびCO除去率を測定し、結果を表1に示した。
吸着剤(2)の調製
Y型ゼオライト(SiO2/Al23=5モル比)100gを水1900gに懸濁した
後、60℃に加温し、塩化銅水溶液(Cuとして濃度2重量%)925.0gを添加し、さらに60℃にて2時間撹拌した。その後、濾過し、充分な温水を掛けて洗浄し、120℃で1昼夜乾燥し、450℃で3時間、大気中にて焼成を行い、400℃で水素−窒素混合ガス(H2濃度10Vol%)の流通下で1時間還元処理し、ついで、錠剤成型器に充填し、
50Kg/cm2で加圧成型し、ついで粉砕し、粒度を20〜42メッシュに調整して吸着剤(2)を調製した。
反応試験
実施例1において、第2反応部用触媒にメタネーション触媒(2-2)、および吸着塔に吸
着剤(2)を用いた以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[実施例5]
反応試験
実施例4において、触媒層の入口ガス温度を135℃とした以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[実施例6]
反応試験
実施例4において、触媒層の入口ガス温度を150℃とした以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[実施例7]
第2反応部用メタネーション触媒(3-2)の調製
実施例1において調製した第2反応部用担体50gに塩化ルテニウム、タングステン酸を重量比でRu:W=1:1.25となるように混合し、金属濃度が10重量%となるように溶解した溶液49.05gを吸収させ、1時間静置した後、120℃にて8時間乾燥し、ついで、pHを10〜11に調製した炭酸水素ナトリウム溶液2L中に分散させて攪拌し、その後、十分な温水を掛けて洗浄し、120℃にて5時間乾燥し、ついで550℃で1時間、大気中にて焼成を行い、400℃で水素−窒素混合ガス(H2濃度10Vol%)の
流通下で1時間還元処理して第2反応部用メタネーション触媒(3-2)を調製した。触媒
組成、比表面積、細孔容積およびCO除去率を測定し、結果を表1に示した。
反応試験
実施例1において、第2反応部用触媒にメタネーション触媒(3-2)を用いた以外は同様
に行い、結果を表1に示した。
[実施例8]
反応試験
実施例7において、触媒層の入口ガス温度を150℃とした以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[実施例9]
第1反応部用メタネーション触媒(2-1)の調製
硝酸コバルト・6水和物131.9g、硝酸ジルコニル水溶液(ZrO2濃度:25%
)244.0gおよび硝酸ニッケル・6水和物19.5gを水2500gに加えて混合水溶液(2-1)を調製した。
水酸化ナトリウム81.3gを水1489.5gに溶解し、撹拌しながらこれに混合水溶液(2-1)を添加してヒドロゲルを調製し、ついで、80℃にて2時間熟成した。
熟成したヒドロゲルを濾過し、充分な温水を掛けて洗浄し、120℃で1昼夜乾燥した。熟成したヒドロゲルを濾過し、充分な温水を掛けて洗浄し、120℃で1昼夜乾燥し、ついで、550℃で1時間、大気中にて焼成を行い、複合酸化物粉体(2-1)を得た。
ついで、複合酸化物粉体(2-1)を 錠剤成型器に充填し、50Kg/cm2で加圧成型し、ついで粉砕し、粒度を20〜42メッシュに調整してメタネーション触媒用担体(2-1)を
調製した。塩化ルテニウムを金属濃度が10重量%となるように溶解し、含浸溶液(2-1
)を調製した。含浸溶液(2-1)26.5gをメタネーション触媒用担体(2-1)50gに吸収させ、充分撹拌し、1時間静置した後、120℃にて8時間乾燥し、ついで、pHを10〜11に調製した炭酸水素ナトリウム溶液2L中に攪拌し、その後、十分な温水を掛けて洗浄し、120℃にて5時間乾燥させ400℃にて1.5時間水素気流中にて還元処理を行い、第1反応部用メタネーション触媒(2-1)を調製した。触媒組成、比表面積、細孔容積およびCO除去率を測定し、結果を表1に示した。
反応試験
実施例1において、第1反応部に第1反応部用触媒(2-1)を用いた以外は同様に行い、
結果を表1に示した。
[実施例10]
反応試験
実施例9において、触媒層の入口ガス温度を135℃とした以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[実施例11]
反応試験
実施例9において、触媒層の入口ガス温度を150℃とした以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[比較例1]
反応試験
実施例1において、第1反応部用触媒(1-1)を第1反応部および第2反応部に充填して
反応した以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[比較例2]
反応試験
比較例1において、触媒層の入口ガス温度を150℃とした以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[比較例3]
反応試験
実施例1において、第2反応部用触媒(1-2)を第1反応部および第2反応部に充填して
反応した以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[比較例4]
反応試験
比較例3において、触媒層の入口ガス温度を150℃とした以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[比較例5]
反応試験
実施例4において、第2反応部用触媒(3-2)を第1反応部および第2反応部に充填して
反応した以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[比較例6]
反応試験
比較例5において、触媒層の入口ガス温度を150℃とした以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[比較例7]
反応試験
実施例9において、第2反応部用触媒を用いずに、第1反応部用触媒(2-1)のみを用い
た以外は同様に行い、結果を表1に示した。
[比較例8]
反応試験
比較例7において、触媒層の入口ガス温度を150℃とした以外は同様に行い、結果を表1に示した。
Figure 0005096712

Claims (8)

  1. 一酸化炭素メタネーション用触媒と一酸化炭素ガス含有水素ガスと接触させる一酸化炭素のメタネーション方法において、反応層が第1反応部と第2反応部とからなり、
    第1反応部に用いる一酸化炭素メタネーション触媒が、少なくともNiOおよび/またはCoOを含んでなる複合酸化物担体に4B族、7A族および8族から選ばれる1種以上の金属が担持されてなり、下記条件(1)下、反応温度120℃でCO除去率が98%以上
    である触媒であり、
    第2反応部に用いる一酸化炭素メタネーション触媒が6A族および8族から選ばれる1種以上の金属が、ZrO2、CeO2、Al23、TiO2、SiO2から選ばれる1種以上の酸化物または複合酸化物である金属酸化物担体に担持されてなり、下記条件(1)下、反応
    温度180℃でCO除去率が98%以上である触媒であることを特徴とする一酸化炭素のメタネーション方法。
    条件(1):
    SV:2,000h-1、原料ガス組成:H2濃度51.4vol%、CO濃度0.6vol%、C
    2濃度20vol%、CH4濃度2vol%、水蒸気濃度33.3vol%
  2. 前記第1反応部の入口(上部)反応温度(TENT)が100〜160℃の範囲にあり、
    前記第1反応部の出口(下部)反応温度(TEXIT)が180℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の一酸化炭素のメタネーション方法。
  3. 前記4B族の金属がSnであり、6A族の金属がMo、Wであり、7A族の金属がMn、Reであり、8族の金属がRu、Pt、Pd、Ni、FeおよびCoであることを特徴とする請求項1に記載の一酸化炭素のメタネーション方法。
  4. 前記第1反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒中の金属の担持量が0.5〜90重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の一酸化炭素メタネーション用触媒。
  5. 前記第1反応部に用いる一酸化炭素メタネーション用触媒中に金属としてRuを含んで
    なり、金属中のRuの割合が20〜90重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の一酸化炭素のメタネーション方法。
  6. 前記第2反応部に、CO吸着剤が充填されたCO吸着塔が接続されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の一酸化炭素のメタネーション方法。
  7. 前記CO吸着剤が、4B族、6A族、7A族および8族から選ばれる1種以上の金属が担持されたゼオライトからなり、該CO吸着剤中の金属の含有量が0.5〜15重量%の範囲にあることを特徴とする請求項6に記載の一酸化炭素のメタネーション方法。
  8. 前記ゼオライトがZSM−5型ゼオライト、モルデナイト型ゼオライト、フォージャサイト型ゼオライト、βゼオライトから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項7に記載の一酸化炭素のメタネーション方法。
JP2006236791A 2006-08-31 2006-08-31 一酸化炭素のメタネーション方法 Expired - Fee Related JP5096712B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236791A JP5096712B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 一酸化炭素のメタネーション方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236791A JP5096712B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 一酸化炭素のメタネーション方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008056539A JP2008056539A (ja) 2008-03-13
JP5096712B2 true JP5096712B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=39239723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006236791A Expired - Fee Related JP5096712B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 一酸化炭素のメタネーション方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5096712B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011142481A1 (ja) * 2010-05-13 2011-11-17 国立大学法人山梨大学 燃料改質装置、一酸化炭素の選択的メタン化方法、一酸化炭素の選択的メタン化触媒及びその製造方法
JP5889613B2 (ja) 2011-11-25 2016-03-22 国立大学法人群馬大学 金属担持用担体、金属担持触媒、メタネーション反応装置及びこれらに関する方法
JP5971136B2 (ja) * 2013-01-28 2016-08-17 新日鐵住金株式会社 一酸化炭素酸化触媒及びその製造方法並びにガス中の一酸化炭素の除去方法
JPWO2014157055A1 (ja) * 2013-03-25 2017-02-16 三井金属鉱業株式会社 一酸化炭素メタン化触媒組成物及び一酸化炭素メタン化触媒
JP6376494B2 (ja) * 2014-07-04 2018-08-22 国立大学法人山梨大学 Co選択メタン化反応器
CN104815662A (zh) * 2015-04-17 2015-08-05 东南大学 用于合成气甲烷化的低温高活性纳米复合催化剂及其制备方法
CN105597809A (zh) * 2016-03-18 2016-05-25 晋城市阿邦迪能源有限公司 一种用于甲烷化反应的zsm-5负载过渡金属催化剂及其制备方法
CN105879901A (zh) * 2016-05-06 2016-08-24 碗海鹰 一种用于催化燃烧VOCs的负载型催化剂的制备方法
CN108097237B (zh) * 2017-12-06 2020-06-16 东南大学 改性锰砂、其作为载体的变换甲烷化催化剂及制备方法
JP7116914B2 (ja) * 2018-08-28 2022-08-12 株式会社豊田中央研究所 メタン化触媒、その製造方法、及びメタンの製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11130406A (ja) * 1997-10-23 1999-05-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 一酸化炭素の選択的除去装置及び触媒体の作成方法
JP2003277013A (ja) * 2002-03-27 2003-10-02 Osaka Gas Co Ltd 一酸化炭素除去方法及び固体高分子型燃料電池システム
JP2005174860A (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Mitsubishi Electric Corp 燃料電池発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008056539A (ja) 2008-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5096712B2 (ja) 一酸化炭素のメタネーション方法
JP5094028B2 (ja) 一酸化炭素メタネーション用触媒および該触媒を用いた一酸化炭素のメタネーション方法
KR100692411B1 (ko) 탄화수소의 부분산화용 촉매, 촉매의 제조방법, 촉매를이용한 수소함유가스의 제조방법 및 촉매에 의해 제조된수소함유가스의 사용방법
JP2007252989A (ja) 一酸化炭素メタネーション用触媒および該触媒を用いた一酸化炭素のメタネーション方法
JP4864688B2 (ja) 一酸化炭素メタネーション用触媒および該触媒を用いた一酸化炭素のメタネーション方法
JP4689508B2 (ja) 一酸化炭素メタネーション用触媒および該触媒を用いた一酸化炭素のメタネーション方法
JP4890194B2 (ja) 一酸化炭素除去用触媒の製造方法
JP2004168648A (ja) 金属イオン交換ゼオライト及びその製造方法、並びに該金属イオン交換ゼオライトを含む硫黄化合物除去用吸着剤
JP4772659B2 (ja) 一酸化炭素除去用触媒およびその製造方法
JP5126762B2 (ja) 一酸化炭素メタネーション用ハニカム触媒および該触媒の製造方法、該触媒を用いた一酸化炭素のメタネーション方法
CN113996293A (zh) 铈镧固溶体负载铱催化剂、其制备方法及应用
JP4994686B2 (ja) 一酸化炭素メタネーション用触媒および該触媒を用いた一酸化炭素のメタネーション方法
JP4912706B2 (ja) 一酸化炭素のメタネーション方法
WO2003039742A1 (fr) Procede de preparation de catalyseur de conversion de monoxyde de carbone
JP2013017913A (ja) 水蒸気改質触媒及び該触媒を用いた水素製造方法
CN110329992A (zh) 甲醇低温水汽重整制氢催化剂及其制备方法
WO2003051493A2 (en) Platinum group metal promoted copper oxidation catalysts and methods for carbon monoxide remediation
JP4172139B2 (ja) Co除去用触媒及びこれを使用したco除去方法
US20020131925A1 (en) Ruthenium oxidation catalyst
JP6376494B2 (ja) Co選択メタン化反応器
JP2005034682A (ja) Co変成触媒およびその製造方法
JP4514419B2 (ja) 炭化水素部分酸化用触媒、その製造方法および水素含有ガスの製造方法
JP4088193B2 (ja) 炭化水素部分酸化用触媒及び該触媒の製造方法、並びに該触媒を用いた水素含有ガスの製造方法
JP4857137B2 (ja) 一酸化炭素除去用触媒の製造方法
JP4663095B2 (ja) 水素精製装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111114

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120918

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5096712

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees