JP5095365B2 - ブロー成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、ブロー成形機に関する。
ブロー成形機は、第1,第2のブローキャビティ型と底型とを型締めして、プリフォームをブロー成形して中空容器を成形するものである。
中空容器の底部形状が内方に向けて突出している場合、中空容器から底型を離型させるために、底型を昇降駆動するものがある。底型の昇降駆動として、エアシリンダや油圧シリンダを用いるもの(特許文献1,2)や、サーボモータでネジ軸を回転させ、そのネジ軸に沿って昇降するナット部を用いるもの(特許文献3)が知られている。
特開2005−66869号公報 特開平8−230026号公報 特開2000−43131号公報
ここで、底型にはブロー圧力が作用するため、これを圧受けする必要がある。この圧受け部材を、底型に対して開閉される一対の割型であるブローキャビティ型に設けることが考えられる。
ただし、型締め時にあっては、一対のブローキャビティ型が型締めされる前に底型を型締め位置に設定しないと、一対のブローキャビティ型と底型とが干渉してしまう。
本発明の目的は、第1,第2のブローキャビティ型固定板と底型固定板とを同期移動させ、かつ、第1,第2のブローキャビティ型固定板に設けた圧受け部材により底型へのブロー圧を圧受けすることができるブロー成形機を提供することにある。
本発明は、第1,第2のブローキャビティ型と底型とを型締めして、ブロー成形するブロー成形機において、
前記第1,第2のブローキャビティ型が固定される第1,第2のブローキャビティ型固定板と、
前記底型が固定される底型固定板と、
前記第1,第2のブローキャビティ型固定板及び前記底型固定板を型締めする駆動力を発生するモータと、
前記モータの駆動力を、前記第1,第2のブローキャビティ固定板と前記底型固定板との同期移動力に変換する型締め機構と、
前記第1,第2のブローキャビティ型固定板に設けられ、前記第1,第2のブローキャビティ型の型締め時に前記底型固定板と係合して、前記底型へのブロー圧を圧受けする圧受け部材と、
前記型締め機構に設けられ、型締め時に前記底型固定板を型締め位置側に移動付勢する移動付勢部材と、
を設けたことを特徴とする。
本発明では、単一駆動源であるモータの出力に基づいて、型締め機構が第1,第2のブローキャビティ固定板と底型固定板とを同期させて駆動する。この型締め機構には、型締め時に底型固定板を型締め位置側に移動付勢する移動付勢部材が設けられているので、型締め機構による型締めの終端時に底型固定板を型締め位置にて待機させることができる。この底型固定板が移動付勢部材により型締め位置に待機している間に、第1,第2のブローキャビティ型固定板の最終段階の型締めがなされる。それにより第1,第2のブローキャビティ型固定板に設けられた圧受け部材が、底型固定板と係合して、底型へのブロー圧を圧受けすることが可能となる。
本発明では、前記型締め機構は、前記底型固定板を駆動する第1のピストン−クランク機構を含み、前記第1のピストン−クランク機構は、前記型締め時に死点を越えて駆動されるようにすることができる。この場合、前記底型固定板は、前記第1のピストン−クランク機構が前記死点に達した時に前記型締め位置に設定され、前記圧受け部材は、前記第1のピストン−クランク機構が前記死点に達した後に、前記底型固定板と係合される。
こうすると、第1のピストン−クランク機構が死点を超えると、底型可動板は底型固定板を型締め位置より遠ざける方向に駆動しようとするが、移動付勢部材により底型固定板が型締め位置に維持される。なお、ピストン−クランク機構に代えてカムを利用することができるが、装置の小型化の点からピストン−クランク機構が優れている。
本発明では、前記第1のピストン−クランク機構は、前記モータの駆動力に基づいて駆動される回転板と、直線移動案内された底型可動板と、前記回転板の回転中心からシフトした第1の位置と前記底型可動板とに両端がそれぞれ回転自在に連結された第1のリンクと、含むことができる。この場合、前記移動付勢部材は、前記底型可動板に対して、前記底型固定板を型締め位置側に移動付勢することができる。
本発明では、前記移動付勢部材は、前記底型可動板と前記底型固定板との間に連結されたエアシリンダとすることができる。移動付勢部材はスプリング等の弾性体でも構成できるが、底型固定板及び底型を支えるバネ定数を考慮すると大型化し、モータ容量も増大するので、エアシリンダのようなエアクッションを利用するものが小型化に適している。また、ブロー圧は圧受け部材によって圧受けされるので、エアシリンダを用いても、エアシリンダ自体にブロー圧が作用することはない。
本発明では、前記エアシリンダは、少なくとも前記圧受け部材が前記底型固定板に係合するまで、前記底型可動板に対して前記底型固定板を型締め位置側に移動付勢すればよい。
つまり、圧受け部材が底型固定板に係合した後は、移動付勢部材による移動付勢力は解除しても良い。
本発明では、前記エアシリンダは、シリンダ本体とシリンダロッドとを含み、前記シリンダ本体は、前記シリンダロッドで仕切られた第1室と第2室とを含み、前記エアシリンダは、前記シリンダロッドを引き出す方向に前記第1室にエアを導入する第1のポジションと、前記シリンダロッドを引き込む方向に前記第2室にエアを導入する第2のポジションと、前記第1室及び前記第2室を大気開放する第3のポジションと、に切り替え可能なバルブに接続されていることが好ましい。
こうすると、型締め時には第1のポジションを選択することで、エアシリンダのエアクッションを利用して底型固定板を型締め位置に維持して、圧受け部材を係合させることができる。圧受け部材の係合が終了または型締め完了により、第2のポジションを選択すれば、移動付勢力を解除できる。型開き時には、第3のポジションを選択することができる。こうすると、第1のピストン−クランク機構が死点を通過するまで、エアシリンダのエアクッションを利用して底型固定板を型締め位置に維持して、圧受け部材を係合解除させることができる。
本発明では、前記型締め機構は、前記第1,第2のブローキャビティ固定板を駆動する第2のピストン−クランク機構を含み、前記第1,第2のピストンクランク機構は、前記モータの駆動力に基づいて駆動される前記回転板を共用することができる。
こうすることで、型締め機構を構成する第1,第2のピストン−クランク機構を同期的に駆動することができる。
本発明では、前記第2のピストン−クランク機構は、前記回転板と、直線移動案内された牽引部材と、前記回転板の回転中心からシフトした第2の位置と前記牽引部材とに両端がそれぞれ回転自在に連結される第2のリンクと、を含むことができる。
つまり、第1,第2のピストン−クランク機構にて同一の回転板を共用できる。
本発明では、前記型締め機構は、前記第1,第2のブローキャビティ型固定板を駆動する少なくとも一つのトグル機構と、前記牽引部材と前記少なくとも一つのトグル機構とに両端がそれぞれ回転自在に連結された第3のリンクと、を含むことができる。
こうすることで、第2のピストン−クランク機構にて生じた駆動力を少なくとも一つのトグル機構により倍増させて、第1,第2のブローキャビティ型固定板を型締め駆動することができる。なお、第1,第2のブローキャビティ型固定板の駆動にそれぞれ設けられた計2つのトグル機構を用いても良いし、一つのトグル機構により一方のブローキャビティ型固定板を駆動し、他方のブローキャビティ型固定板はトグル出力により牽引しても良い。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(ブロー成形機の概要)
図1は、本発明の一実施形態であるブロー成形機の型締め状態を示す概略正面図であり、図2は基盤下方の型締め機構を示す概略側面図である。
図1において、基盤10上には、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22と、底型固定板30とが設けられている。第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22には、中心線L上にてパーティング面を有する一対の割り型である第1,第2のブローキャビティ型(図示せず)が固定される。底型固定板30には、第1,第2のブローキャビティ型と共に型締めされる底型(図示せず)が固定される。
第1,第2のブローキャビティ型固定板の下端にはスライダ24A,26Aが固定されると共に、基盤10上にはスライダ24A,26Aを直線案内するガイド24B,26Bが固定されている。
底型固定板30には、例えば幅方向に突起した被圧受け部材30Aが形成されている。第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22には、図1に示す型締め時に被圧受け部材30Aと係合して、被圧受け部材30Aを支えてブロー圧を圧受けする圧受け部材20A,22Aが設けられている。
(型締め機構及び移動付勢部材)
図2において、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22及び底型固定板30を型締めするための駆動力を発生するモータ、例えばサーボモータ40が設けられている。このモータ40の駆動力を、第1,第2のブローキャビティ固定板20,22と底型固定板30との同期移動力に変換する型締め機構50が設けられている。また、型締め機構50には、底型固定板30を型締め位置側に移動付勢する移動付勢部材例えばエアシリンダ100が設けられている。
型締め機構50は、図1に示すように、底型固定板30を駆動する第1のピストン−クランク機構60を含んでいる。この型締め機構50はさらに、第1,第2のブローキャビティ固定板20,22を駆動する第2のピストン−クランク機構70を含んでいる。そして、第1,第2のピストンクランク機構60,70は、モータ40の駆動力に基づいて駆動される回転板62を共用することができる。なお、図2に示すように、モータ40の出力は減速機42にて減速され、回転軸44に伝達される。この回転軸44に、2つの回転板62,62が固定されている。また、型締め機構50は、第2のピストンクランク機構70の出力に基づいて、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22を駆動する少なくとも一つ、例えば2つのトグル機構110A,110Bを含んでいる。
第1のピストン−クランク機構60は、回転板62と、直線移動案内された底型可動板64と、回転板62の回転中心からシフトした第1の位置62Aと底型可動板64とに両端がそれぞれ回転自在に連結された第1のリンク66とを含んでいる。
図2に示すように、移動付勢部材であるエアシリンダ100は、底型可動板64に固定されたシリンダ本体102と、底型固定板30に固定されたシリンダロッド104とを含み、底型可動板64に対して底型固定板30を型締め位置側に移動付勢する。なお、図2に示すように、底型固定板30の下面にはガイドロッド68,68が垂下するように固定され、底型可動板64はガイドロッド68,68に直線移動案内されている。
2つのトグル機構110A,110Bを駆動するための第2のピストン−クランク機構は、回転板62と、直線移動案内された牽引部材72と、回転板62の回転中心からシフトした第2の位置62Bと牽引部材とに両端がそれぞれ回転自在に連結される第2のリンク74とを含んでいる。牽引部材72は、基盤10より垂下した複数本のガイドロッド76,76に直線移動案内されている。
トグル機構110Aは、第1のブローキャビティ型固定板20に回転自在に支持された第1,第2のトグルアーム112A,114Aと、基盤10に固定された第1の型圧受け部材130Aに回転自在に支持された第3,第4のトグルアーム116A,118Aとを含んでいる。第1,第3のトグルアーム112A,116Aは軸120Aに回転自在に支持され、第2,第4のトグルアーム114A,118Aは軸122Aに回転自在に支持されている。そして、軸120A,122Aに回転自在に支持される連結アーム124Aにて、軸120A,122Aを連結している。さらに、このトグル機構110Aの軸122Aと牽引部材72とに両端がそれぞれ回転自在に連結された第3のリンク78Aが設けられている。
同様に、トグル機構110Bは、第2のブローキャビティ型固定板22に回転自在に支持された第1,第2のトグルアーム112B,114Bと、基盤10に固定された第2の型圧受け部材130Bに回転自在に支持された第3,第4のトグルアーム116B,118Bとを含んでいる。第1,第3のトグルアーム112B,116Bは軸120Bに回転自在に支持され、第2,第4のトグルアーム114B,118Bは軸122Bに回転自在に支持されている。そして、軸120B,122Bに回転自在に支持される連結アーム124Bにて、軸120B,122Bを連結している。さらに、このトグル機構110Bの軸122Bと牽引部材72とに両端がそれぞれ回転自在に連結された第3のリンク78Bが設けられている。
(移動付勢部材であるエアシリンダのバルブ切り替え)
図3は、移動付勢部材であるエアシリンダ100のエア回路図を示している。エアシリンダ100は、シリンダ本体102とシリンダロッド104とを含み、シリンダ本体102は、シリンダロッド104で仕切られた第1室106と第2室108とを含んでいる。
エアシリンダ100の第1室106には第1のエアバルブ140が、第2室には第2のエアバルブ142が連結されている。第1,第2のエアバルブ140,142では、エアの通過/非通過が制御される。
第1,第2のエアバルブ106,108には、第3のエアバルブ144が連結されている。第3のエアバルブ144は、3ポジションのうちの一つを選択できる。第1のポジションBでは、シリンダロッド104を引き出す方向に第1室106にエアを導入し、第2室108は大気に開放される。第2のポジションCでは、シリンダロッド104を引き込む方向に第2室108にエアを導入し、第1室106は大気に開放される。第3のポジションDでは、第1室106及び第2室198が共に大気に開放され、シリンダロッド104はフリーな状態となる。エアシリンダ100を移動付勢部材として機能させるには、第3のエアバルブ144を第1のポジションBに設定して、シリンダロッド104を引き出す方向にエアにより付勢すればよい。
(第1,第2のブローキャビティ型固定板と底型固定板との同期駆動)
本実施形態では、単一の駆動源であるサーボモータ40により、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22と底型固定板30とを同期して駆動している。その理由は、図1に示す型締め時に、底型固定板30に設けられた被圧受け部材30Aと、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22に設けられた圧受け部材20A,22Aとを係合させる必要があるからである。つまり、型締め時にあっては、底型固定板30が型締め位置に到達した後に、被圧受け部材30Aに圧受け部材20A,22Aが係合するように、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22と底型固定板30との移動に同期を取る必要がある。
モータ40が正方向に回転駆動されると、減速機42及び回転軸44を介して回転板62が、図1の時計方向Aに回転して型閉めが開始される。この型閉め開始時には、第1のリンク66は図1にて鎖線で示す位置にあり、ここから反時計方向に回転板62が回転される。これにより、図1に示す位置よりも下方にあった底型固定板30及び底型可動板64が上昇移動する。一方、型閉め開始時には、牽引部材72は図1に示す位置よりも上方にあり、回転板62の回転により第2のリンク74を介して牽引部材72がその位置から下降する。牽引部材72の下降により、型開き状態では軸120A,120B,122A122Bを頂点として角度をもった第1〜第4のトグルアーム112A〜118Bは、第3のリンク78A,78Bにより軸120A,120B,122A122Bが下降されることで、図1に示すように一直線状となる型締め状態に向けて変位する。
このように、型閉め開始から型締めまで、第1,第2のクランク−ピストン機構60,70及びトグル機構110A,110Bの作用により、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22と底型固定板30との移動に同期がとられる。
型開き動作についても同様であり、図1に示す型締め状態からモータ40を回転させて、回転板62を図1の矢印A方向とは逆方向の反時計方向に回転させればよい。
なお、これら型閉め及び型締め動作と、型開き動作の双方に、移動付勢部材100の動作が必要になるが、これについて以下に説明する。
(圧受け部材と被圧受け部材との係合動作)
上述したとおり、型締め時にあっては、底型固定板30が型締め位置に到達した後に、被圧受け部材30Aに圧受け部材20A,22Aが係合するように、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22と底型固定板30との移動に同期を取る必要がある。
このために、先ず、第1のピストン−クランク機構60は、型締め時に死点を越えて駆動される。つまり、図1に鎖線で示す第1のリンク62の回転板62上の支点62Bは、回転板62の矢印A方向の回転に伴って、その回転途中にて上死点に達する。
このとき、移動付勢部材であるエアシリンダ100は、第3のエアバルブ144が図3の第1のポジションBに設定され、シリンダロッド104をシリンダ本体102より引き出す方向にエアにより付勢されている。よって、第1のピストン−クランク機構60が上死点に達した時に、底型可動板64は最上位に設定され、その底型可動板64とエアシリンダ100を介して連結された底型固定板30は、最上位である型締め位置に設定されることになる。つまり、底型固定板30は、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22が型締めされる前に先駆けて、型締め位置に到達していることになる。
ここで、図1に示す回転板62は、第1のリンク66の支点62Aが上死点に到達した後も回転し続け、図1に実線で示す位置まで到達する。この際、第1のリンク66の支点62Aが上死点より下がって図1の実線に示す位置に到達するまでの間は、第1のリンク66にて連結された底型可動板64も下降することになる。
しかし、移動付勢部材であるエアシリンダ100はシリンダロッド104を引き出す方向に付勢されているので、底型可動板64が下降してもエアシリンダ100がエアクッションとなって、底型固定板30を型締め位置にとどめることができる。こうして、底型固定板64が型締め位置にて待機している間に、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22が型締めされる。これにより、図1に示すように、圧受け部材20A,22Aは、第1のピストン−クランク機構60が上死点に達した後に、底型固定板30の被圧受け部材30Aと係合する。
なお、圧受け部材20A,22Aが被圧受け部材30Aと係合した後は、エアシリンダ100による移動付勢は必ずしも必要でなくなる。つまり、エアシリンダ100は、少なくとも圧受け部材20A,22Aが底型固定板30の被圧受け部材30Aに係合するまで、底型可動板64に対して底型固定板30を型締め位置側に移動付勢していればよい。本実施形態では、型締め完了後に、図3に示す第3のエアバルブ144を第3のポジションDに設定している。こうして、シリンダ本体102の第1室106及び第2室108は大気に開放され、シリンダロッド104はフリーになる。
(圧受け部材と被圧受け部材との係合解除動作)
型開き時には、図1に示す圧受け部材20A,22Aと被圧受け部材30Aとの係合状態を解除しなければならない。型開き時には、図1に示す型締め状態からモータ40を回転させて、回転板62を図1の矢印A方向とは逆方向の反時計方向に回転させる。こうすると、回転板62の回転に伴って、第2のリンク74が牽引部材72を図1の状態から上方に引き上げる。これにより、牽引部材72に連結された第3のリンク78A,78Bが上昇移動する。第3のリンク78A,78Bが上昇すると、一直線状態であった第1〜第4のトグルアーム112A〜118Bは、軸120A,120B,122A,122Bを頂点として互いに角度をもつ方向に変位する。この第2のピストン−クランク機構70とトグル機構110A,110Bの動作によって、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22の型開き移動が開始される。
一方、回転板62が図1の状態から反時計方向に回転すると、第1のリンク66の支点62Aが上死点に向かって移動し、その際に第1のリンク66により底型可動板64が押し上げられる。
この型開き時には、図3に示す第3のエアバルブ144は、第2のポジションC、つまりシリンダロッド104を引き込む方向に制御され、つまり、底型固定板30に対して底型可動板64を下方に移動付勢する状態となっている。
このように、移動付勢部材であるエアシリンダ100はシリンダロッド104を引きこむ方向に付勢されているので、底型可動板64が上昇してもエアシリンダ100がエアクッションとなって底型固定板30を型締め位置にとどめることができる。こうして、底型固定板30が型締め位置にて待機している間に、第1,第2のブローキャビティ型固定板20,22が型開きされる。これにより、図1に示すように、圧受け部材20A,22Aは、第1のピストン−クランク機構60が上死点に達した後に、底型固定板30の被圧受け部材30Aとの係合が解除される。係合が解除されると、第1のピストン−クランク機構60の動作により、エアシリンダ100にて底型可動板64と連結された底型固定板30が下降を開始して、底型を型開きすることができる。
なお、圧受け部材20A,22Aと被圧受け部材30Aとの係合が解除された後は、エアシリンダ100による移動付勢は必ずしも必要でなくなる。つまり、エアシリンダ100は、少なくとも圧受け部材20A,22Aと被圧受け部材30Aとの係合が解除されるまで、エアシリンダ100に移動付勢が担保されればよい。本実施形態では、型開き完了後に、図3に示す第3のエアバルブ144を第3のポジションDに設定している。こうして、シリンダ本体102の第1室106及び第2室108は大気に開放され、シリンダロッド104はフリーになる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
例えば、図1の機構を上下逆転させ、底型が第1,第2のブローキャビティ型の上部に位置してもよい。この場合、上述した「上死点」は「下死点」となる。
また、移動付勢部材はエアシリンダに限定されず、スプリング等の弾性体であってもよい。ただし、底型固定板30及び底型を支える必要上、バネ定数を適宜設定する必要があること、バネ定数によってはモータ容量を増大させる必要があること等から、エアシリンダ等のエアクッションを用いるものが好適である。
本発明の一実施形態であるブロー成形機の型締め状態を示す概略正面図である。 図1の基盤下方の型締め機構を示す概略側面図である。 移動付勢部材であるエアシリンダのエア回路図である。
符号の説明
10 基盤、20 第1のブローキャビティ型固定板、20A 圧受け部材、
22 第2のブローキャビティ型固定板、22A 圧受け部材、
24A,26A スライダ、24B,26B ガイド、30 底型固定板、
30A 被圧受け部材、40 モータ、42 減速機、44 回転軸、
50 型締め機構、60 第1のピストン−クランク機構、62 回転板、
64 底型可動板、66 第1のリンク、68 ガイドロッド、
70 第2のピストン−クランク機構、72 牽引部材、74 第2のリンク、
76 ガイドロッド、78A,78B 第3のリンク、
100 移動付勢部材(エアシリンダ)、102 シリンダ本体、
104 シリンダロッド、106 第1室、108 第2室、
110A,110B トグル機構、112A〜118B トグルアーム、
120A,120B,122A,122B 軸、124A,124B 連結アーム、
144 第3のエアバルブ

Claims (9)

  1. 第1,第2のブローキャビティ型と底型とを型締めして、ブロー成形するブロー成形機において、
    前記第1,第2のブローキャビティ型が固定される第1,第2のブローキャビティ型固定板と、
    前記底型が固定される底型固定板と、
    前記第1,第2のブローキャビティ型固定板及び前記底型固定板を型締めする駆動力を発生するモータと、
    前記モータの駆動力を、前記第1,第2のブローキャビティ固定板と前記底型固定板との同期移動力に変換する型締め機構と、
    前記第1,第2のブローキャビティ型固定板に設けられ、前記第1,第2のブローキャビティ型の型締め時に前記底型固定板と係合して、前記底型へのブロー圧を圧受けする圧受け部材と、
    前記型締め機構に設けられ、前記型締め時に前記底型固定板を型締め位置側に移動付勢する移動付勢部材と、
    を設けたことを特徴とするブロー成形機。
  2. 請求項1において、
    前記型締め機構は、前記底型固定板を駆動する第1のピストン−クランク機構を含み、
    前記第1のピストン−クランク機構は、前記型締め時に死点を越えて駆動され、
    前記底型固定板は、前記第1のピストン−クランク機構が前記死点に達した時に前記型締め位置に設定され、
    前記圧受け部材は、前記第1のピストン−クランク機構が前記死点に達した後に、前記底型固定板と係合することを特徴とするブロー成形機。
  3. 請求項2において、
    前記第1のピストン−クランク機構は、
    前記モータの駆動力に基づいて駆動される回転板と、
    直線移動案内された底型可動板と、
    前記回転板の回転中心からシフトした第1の位置と前記底型可動板とに両端がそれぞれ回転自在に連結された第1のリンクと、
    を含み、
    前記移動付勢部材は、前記底型可動板に対して、前記底型固定板を型締め位置側に移動付勢することを特徴とするブロー成形機。
  4. 請求項3において、
    前記移動付勢部材は、前記底型可動板と前記底型固定板との間に連結されたエアシリンダであることを特徴とするブロー成形機。
  5. 請求項4において、
    前記エアシリンダは、少なくとも前記圧受け部材が前記底型固定板に係合するまで、前記底型可動板に対して前記底型固定板を型締め位置側に移動付勢することを特徴とするブロー成形機。
  6. 請求項5において、
    前記エアシリンダは、シリンダ本体とシリンダロッドとを含み、前記シリンダ本体は、前記シリンダロッドで仕切られた第1室と第2室とを含み、
    前記エアシリンダは、前記シリンダロッドを引き出す方向に前記第1室にエアを導入する第1のポジションと、前記シリンダロッドを引き込む方向に前記第2室にエアを導入する第2のポジションと、前記第1室及び前記第2室を大気開放する第3のポジションと、に切り替え可能なバルブに接続されていることを特徴とするブロー成形機。
  7. 請求項3乃至6のいずれかにおいて、
    前記型締め機構は、前記第1,第2のブローキャビティ固定板を駆動する第2のピストン−クランク機構を含み、
    前記第1,第2のピストンクランク機構は、前記モータの駆動力に基づいて駆動される前記回転板を共用することを特徴とするブロー成形機。
  8. 請求項7において、
    前記第2のピストン−クランク機構は、
    前記回転板と、
    直線移動案内された牽引部材と、
    前記回転板の回転中心からシフトした第2の位置と前記牽引部材とに両端がそれぞれ回転自在に連結される第2のリンクと、
    を含むことを特徴とするブロー成形機。
  9. 請求項8において、
    前記型締め機構は、
    前記第1,第2のブローキャビティ型固定板を駆動する少なくとも一つのトグル機構と、
    前記牽引部材と前記少なくとも一つのトグル機構とに両端がそれぞれ回転自在に連結された第3のリンクと、
    を含むことを特徴とするブロー成形機。
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