JP5095328B2 - 光送信モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、短距離の光信号伝送に使用されるプラスチック光ファイバケーブルに関するものであり、特に携帯電話、PDA、モバイルパソコン、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、ゲーム機などの携帯電子機器内や薄型テレビ、プロジェクター等の移動して使用する電子機器内で屈曲が要求される部位の光信号伝送に好適に使用できるプラスチック光ファイバ装置に関する。
プラスチック光ファイバは、石英系光ファイバに比べ、可撓性に富み、且つ大口径で高
開口数のものを製造することによって端面処理や接続が容易であることなどから、主に短
距離の光信号伝送やセンサといった分野に使用されている。
実用化されているプラスチック光ファイバとしては、芯材にメタクリル酸メチルを主体
とした共重合体(ポリメチルメタクリレート系樹脂)、又はポリカーボネート樹脂等の透
明度の高い樹脂を用い、鞘材にフッ化ビニリデン系共重合体、又はフッ化メタクリレート系共重合体を用いたものが広く使用されている。
通常これらのプラスチック光ファイバは、傷等による光学特性の劣化を防ぐために鞘層
の外側に低密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、又はポリアミド等の被覆層を被覆したプラスチック光ファイバケーブルとして使用される。
近年、プラスチック光ファイバを、2つの筐体をヒンジ構造部で接続した携帯電子機器において、2つの筐体の開閉動作や回転動作を伴う部品間の信号接続用途に使用することが試みられている(特許文献1参照)。しかしながら、本発明者らが試みたところ、プラスチック光ファイバ素線の外径が0.7mmの既存のプラスチック光ファイバケーブルにおいては、曲げ半径2mmで使用する場合、±90°曲げで10万回以内で断線するという性能上の限界があった。
そこで、上記の耐屈曲性を改善するために、プラスチック光ファイバ素線の外径を小さくするとともに、複数のプラスチック光ファイバ素線を束ねて光量減を補うことが考えられる。このアイデアに基く市販されているケーブルとしては、0.265mm程度の単芯の細いプラスチック光ファイバ素線を4本バンドルにしてポリエチレンで被覆してケーブルにしたプラスチック光ファイバケーブルが提案されている。しかしながら、細いプラスチック光ファイバ素線をバンドルにして束ねても、接続時には被覆層を除去する必要があるため、それぞれが1本1本にばらばらになり接続しにくいあるいは接続ロスが大きい問題があった。
一方、80〜110℃程度の高温領域の環境に耐える多芯プラスチック光ファイバとして、ポリメチルメタクリレート系の芯樹脂とビニリデンフロライドとテトラフロロエチレンとヘキサフロロプロペンからなる3元共重合体であってショアD硬度の値が30〜55の範囲にある鞘樹脂からなる多芯プラスチック光ファイバ裸線が提案されている(特許文献2参照)。
また、耐熱性、難燃性、耐油性、耐薬品性に優れたプラスチック光ファイバケーブルとして、芯と鞘からなるプラスチック光ファイバ素線の外側に含フッ素ポリオレフィン樹脂を被覆しナイロン12樹脂を被覆したプラスチック光ファイバケーブルが提案されている(特許文献3参照)。
また、携帯電子機器における2つの筐体間の伝送手段として、従来のプラスチック光ファイバの曲げによる大きな光ロスを克服することが試みられている(特許文献4参照)。
特開2003−244295号公報 特開平11−95048号公報 特開平7−77642号公報 特開2005−252334号公報
本発明の目的は、繰り返し屈曲に強く、しかも曲げによる光ロスが少ない多芯プラスチック光ファイバケーブルを通信媒体とし、面発光レーザを発光源とした場合に光結合ロスが小さい光送信モジュール、及び該モジュールを用いた携帯電子器機を提供することである。
本発明者が上記課題を検討した結果、プラスチック光ファイバ素線として多芯構造であって柔らかい樹脂で鞘層または海部を構成し、島部の最外周と海部の最外周との距離が該多芯プラスチック光ファイバ素線の直径の1%以上4%以下と海樹脂を厚くした素線に、被覆層として曲げ弾性率の大きい熱可塑性樹脂を使用し、光源を面発光レーザとすることで解決できることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明の一は、透明樹脂からなる7以上10000以下の芯、及び該芯を取り囲み該芯を構成する透明樹脂よりも屈折率の低い透明樹脂からなる少なくとも1層の鞘層からなる島部、該島部を取り囲む樹脂からなる海部からなる多芯プラスチック光ファイバ素線、並びに該多芯プラスチック光ファイバ素線を取り囲む被覆層からなり、該鞘層または該海部の少なくとも一方を構成する樹脂がショアD硬度25以上55以下の樹脂であって、該被覆層を構成する樹脂が曲げ弾性率が500MPa以上2000MPa以下の熱可塑性樹脂からなり、該島部の最外周と該海部の最外周との距離が該多芯プラスチック光ファイバ素線の直径の1%以上4%以下であるプラスチック光ファイバケーブルを通信媒体とし、面発光レーザを発光源とすることを特徴とする光送信モジュールである。
面発光レーザとプラスチック光ファイバケーブルとの光結合ロスが1.0dB以下であることが好ましい。また、多芯プラスチック光ファイバ素線の外径が0.25mm以上0.55mm以下であることが好ましい。
本発明のニは、携帯電子機器内で、本発明の一の光送信モジュールを使用して信号伝送を行うことを特徴とする光信号伝送方法である。
本発明の三は、第一の筐体、第二の筐体、及び両者を接続するための折り畳みまたは折り畳みと回転動作をするヒンジ構造部を有する携帯電子機器であって、該第一の筐体に存在するモジュールと該第二の筐体に存在するモジュールとの間を本発明の一の光送信モジュールを該ヒンジ構造部を通すことによって接続していることを特徴とする携帯電子機器である。
本発明の光送信モジュールは、多芯構造を有するプラスチック光ファイバ素線であるため曲げ半径を1mmで曲げたときの光ロスが少ない一方、素線の周が滑らかなこと及び特定の柔らかい鞘材と引っ張り弾性係数が大きい被覆樹脂を使用しているため繰り返し屈曲特性がよい特長を発揮できる。また、面発光レーザを発光源とした場合に光結合ロスを1.0dB以下に抑えることができる。
図1に本発明で用いられるプラスチック光ファイバケーブルの断面を模式的に示す。図中、1は芯、2は鞘層、3は島部、4は海部で、さらに被覆層6を設けたものが本発明で用いられるプラスチック光ファイバケーブル7である。5は島部の最外周と海部の最外周との距離を示す。該距離は、光ファイバ素線の断面において最外周にある島部のそれぞれ(図1においては6個)について芯の重心を通る直線を鞘層及び海部の境界と海部及び被覆層の境界で切り取った線分のうち最も短いものの長さで定義するものとする。
本発明において、芯は透明樹脂である。該透明樹脂としては、ポリメチルメタクリレート系樹脂、及びポリカーボネート系樹脂などがあげられる。そのなかでも、透明性の高いポリメチルメタクリレート系樹脂がより好ましい。芯の数は7以上10000以下が好ましく、37以上3000以下がより好ましい。芯が7以上であれば、曲げた時の光ロスが少なく、10000以下であれば光結合ロスが少ない。
本発明でいうところのポリメチルメタクリレート系樹脂とは、モノマー成分としてメタ
クリル酸メチルを80質量%以上含有する透明な重合体であり、メタクリル酸メチルの単
独重合体の他に、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル
酸、及びマレイミドからなる群から選択されるー成分以上とメタクリル酸メチルとの共重
合体を意味する。
本発明で用いるポリメチルメタクリレート系樹脂としては、メルトフローインデックス
が、230℃、荷重3.8Kg、オリフィスの直径2mm、長さ8mmの条件で、0.1
〜45g/10分の範囲のものを好ましく使用することができる。
本発明において、鞘層は芯を取り囲み、芯に用いた透明樹脂よりも屈折率の低い透明樹脂からなる。芯を構成する樹脂が上述のポリメチルメタクリレート系樹脂の場合、鞘層を構成する樹脂は、透明なフッ素樹脂であるか、又は透明なフッ素樹脂を含有する混合樹脂であることが好ましい。該透明なフッ素樹脂としては、ビニリデンフロライド系透明樹脂などがあげられる。
本発明でいうところのビニリデンフロライド系透明樹脂とは、ビニリデンフロライドとへキサフロロアセトンとの2元共重合体、これら2元共重合体の成分にさらにトリフロロエチレン、テトラフロロエチレン、またはその両方を加えた3元以上の共重合体、ビニリデンフロライドとへキサフロロプロピレンとの2元共重合体、これら2元共重合体の成分にさらにトリフロロエチレン、テトラフロロエチレン、またはその両方を加えた3元以上の共重合体、ビニリデンフロライドとテトラフロロエチレンとの2元共重合体、及びビニリデンフロライドとトリフロロエチレンとの2元共重合体からなる群から選択されるいずれかを意味する。
本発明において、海部は、鞘層で周囲を囲まれた芯、すなわち島部7〜10000個を囲んで、多芯プラスチック光ファイバ素線を構成する。海部を構成する海樹脂としては、透明なフッ素樹脂を含有する樹脂が好ましく、上記ビニリデンフロライド系透明樹脂と、ポリメチルメタクリレート系樹脂、またはポリエチルメタクリレートとの混合樹脂があげられる。
上記透明なフッ素樹脂、及び透明なフッ素樹脂を含有する混合樹脂としては、メルトフ
ローインデックスが230℃、荷重3.8Kg、オリフィスの直径2mm、長さ8mmの
条件下で1〜200g/10分の範囲のものを好ましく使用することができる。なお、鞘
層の厚さは、1μm〜50μmが好ましい。また、鞘層は1層からなるものであっても、
2層以上からなるものであってもよい。素線の断面における芯樹脂の占める面積の比率は50%〜85%が好ましい。
上述した鞘層と海層との組合せにおいては、鞘層を構成する透明樹脂がショアD硬度25以上55以下のテトラフロロエチレンとヘキサフロロプロピレンとビニリデンフロライドとの共重合体であり海樹脂がビニリデンフロライドとテトラフルオロエチレンとの共重合体である場合、または鞘層を構成する透明樹脂がビニリデンフロライドとテトラフルオロエチレンとの共重合体であり、海樹脂がショアD硬度25以上55以下のテトラフロロエチレンとヘキサフロロプロピレンとビニリデンフロライドとの共重合体である場合のいずれかが特に好ましい。
多芯プラスチック光ファイバを信号伝送に使用する場合、大切なことは、効率よく光を受光することである。そのためには、レーザ光が入射する部分は芯の充填率が高くなるように整然と芯を配置する必要がある。中央の1本の芯を配置が安定するように6本の芯で取り囲んだ7芯、さらにその外側を12本の芯で同心円状に囲んだ19芯、さらに外側を順次同心円状に取り囲んだ37芯、61芯、91芯のように最も外側の芯が六角形を形成するように芯が配置するのがよい。芯の配置は芯の本数が大きくなるほど円状に近づいていく。
多芯プラスチック光ファイバを紡糸するための複合紡糸ダイは、芯樹脂供給部、鞘樹脂供給部、及び海樹脂供給部からなる樹脂供給部が、芯と同一の数存在している。すべての海樹脂供給部の断面積を同じに設定したダイで3層同時に紡糸した場合、島部は海部にほぼ均一な分布となる。そこで、一例として、最外周の海樹脂供給部の断面積をそれより内側の海樹脂供給部の断面積の2〜4倍とした複合紡糸ダイとし、押し出し圧力を制御しながら紡糸することで、前述した島部の最外周と海部の最外周との距離を多芯プラスチック光ファイバ素線の直径の1%以上4%以下に制御することができる。こうすることにより、レーザ光が入射する部分は芯の充填率が高く、裸線の周は滑らかになり、亀裂が入りにくくなり繰り返し曲げに強い素線となる。
図3に本発明のプラスチック光ファイバケーブルと面発光レーザとの結合を模式的に示す。図中、7は多芯プラスチック光ファイバケーブル、14は面発光レーザである。光結合ロスの測定は面発光レーザの光軸方向と多芯プラスチック光ファイバケーブルの軸方向が平行となるように配置し、面発光レーザのスポット径がプラスチック光ファイバケーブルの複数の芯を覆うようにする。本発明の測定条件においては、850nmの面発光レーザを用いて、ファイバ受光面でレーザスポット径が素線の径よりも小さくなるように設定する。
ここで、本発明でいうところの光結合ロスとは、多芯プラスチック光ファイバ素線と同じ芯材料、鞘材料及び外径をもつ単芯プラスチック光ファイバ素線50cmと面発光レーザとを組み合わせた場合の出力光パワー(dB)と、該多芯プラスチック光ファイバ素線50cmと該面発光レーザとを組み合わせた場合の出力光パワー(dB)との差と定義する。
本発明において、被覆層に用いられる熱可塑性樹脂としては、曲げ弾性率が500MPa以上2000MPa以下の熱可塑性樹脂が好ましい。ここに言う曲げ弾性率はASTM D−790に従って測定した値である。曲げ弾性率が500MPaより小さいと繰り返し曲げ特性が劣化しやすく、2000MPaより大きいと小さい曲げ半径で曲げるのが難しいという問題点がある。具体的には、ビニリデンフロライド系樹脂、及びポリアミド樹脂が好ましい例としてあげられる。該ビニリデンフロライド系樹脂は、ビニリデンフロライド構造単位を含有する透明、または不透明な樹脂であり、前述したビニリデンフロライド系透明樹脂を含むものである。具体的には、フッ化ビニリデンの単独重合体、フッ化ビニリデンとクロロトリフロロエチレンとの共重合体などがある。また、該ポリアミド樹脂としては、ナイロン12、ナイロン6−12共重合体、またはナイロン11が適している。なお、被覆層に用いる樹脂組成物には、必要に応じてワックスなどの添加物を微量添加しても良い。被覆層の厚みは50μm〜300μmが好ましい。
本発明において、多芯プラスチック光ファイバ素線の外径は、0.25mm以上0.55mm以下であることが好ましい。多芯プラスチック光ファイバ素線の外径が0.25mmより小さいと、被覆層を被覆するのが極めて難しくなり、光結合ロスも大きくなる。0.55mmより大きいと繰り返し曲げの耐久性が小さくなるという問題がある。
本発明に用いるプラスチック光ファイバケーブルの製造にあたって、プラスチック光ファイバ素線(以下、単に「素線」ともいう。)の外側に被覆層を被覆するにあたっては、クロスヘッドダイにより熱溶融した上記透明樹脂を素線に被覆して形成する方法を好ましく使用することができる。
本発明に用いる面発光レーザとは、光の共振する方向が基板面に対して垂直な半導体レーザであり、出射光も基板面に対して垂直に出るものをいう。波長850nm、1310nm、1550nmのものがあるが、波長850nmの面発光レーザが好ましい。該面発光レーザとプラスチック光ファイバケーブルは、直接結合したり、ミラーを介して結合したり、レンズを介して結合したりして光送信モジュールとする。
本発明の光送信モジュールは、携帯機器内において好適に使用することができる。例としては、携帯電話、PDA、モバイルパソコン、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、ゲーム機携帯電話、ノート型コンピュータ、携帯ゲーム機等繰り返し屈曲をする部位の光信号伝送に使用できる。また、薄型テレビ、プロジェクター等の移動して使用する電子機器にも好ましく使用することができる。このような用途において電気信号を伝送する場合はノイズ防止のために電線の周囲をシールドで被覆する必要があるが、本発明の光ファイバケーブルで光信号を伝送する場合は、高速信号であってもシールド不要であるため、細線にすることができる。
本発明の携帯電子機器は、第一の筐体、第二の筐体、及び両者を接続するための折り畳みまたは折り畳みと回転動作をするヒンジ構造部を有する携帯電子機器であって、該第一の筐体に存在するモジュールと該第二の筐体に存在するモジュールとの間を上述の光送信モジュールを該ヒンジ構造部を通すことによって接続したものである。
より具体的に、本発明にかかる折り畳み動作をするヒンジ構造部を備えた携帯電子機器の連結部の一例を示す図2を用いて説明する。ヒンジ構造部10を有する第一の筐体8と第2の筐体9とは、回転軸13によって回転可能に接続されている。また、第一の筐体8内の第一のモジュール11と第二の筐体9内の第二のモジュール12とは、本発明のプラスチック光ファイバケーブル7によって光通信可能に接続されている。例として携帯電話をあげれば、表示部を有する上部筐体と操作部を有する下部筐体の2つの筐体をヒンジ構造部で接続した構造となっている。該ヒンジ構造部は筐体の開閉のために折り畳みまたは折り畳みと回転動作をするので、該ヒンジ構造部を通して上部筐体の表示モジュール(液晶ディスプレイ)と下部筐体の制御モジュール(プリント配線板)間に上記光送信モジュールを使用すれば、該ヒンジの内径、外径を小さくでき薄型の携帯機器が実現する。
[実施例1]
芯を構成する透明樹脂としてポリメチルメタクリレート、鞘層を構成する透明樹脂としてテトラフロロエチレン57質量%とヘキサフロロプロピレン13質量%とビニリデンフロライド30質量%の共重合体(ショアD硬度54)、海樹脂としてビニリデンフロライド72質量%とテトラフロロエチレン28質量%の共重合体(ショアD硬度59)を使用し、1本のファイバ中の芯数は37である素線を製造した。最外周の海樹脂供給部の断面積をそれより内側の海樹脂供給部の断面積の3倍とした複合紡糸ダイで3層同時に240℃で紡糸し、2.0倍に延伸熱処理して、素線の外径(海径)500μm(断面における芯樹脂の占める面積の比率65%、鞘層の厚み2μm、島部の最外周と海部の最外周との距離12μm)の素線にした。
次いで、被覆層として、曲げ弾性率750MPaのナイロン6−12共重合体でクロスヘッドダイにより、被覆温度210℃で上記素線に被覆し、外径が1.0mmのプラスチック光ファイバケーブルを形成した。
上記光プラスチック光ファイバケーブルについて、屈曲試験と光結合ロス測定を実施した。屈曲試験は該光ファイバケーブルの長さは3mとって、屈曲箇所を中間点にした。両端にコネクタをつけて、657nmの赤色LED光源から光をいれて、導光性をモニターした。該光ファイバケーブルを1.4mm間隔で配置したの半径1mmの2個シリンダの間に通し、温度25℃、加重30gf、曲げ角度±90°の条件で、S字を描く屈曲試験を行った。曲げ半径1mmで90°曲げたときの光ロスは0.1dBであった。該プラスチック光ファイバケーブルの出力光の強度が初期に比較して0.5dBダウンしたのは往復動作で100万回以上であった。
次に波長850nmの面発光レーザを用いて、ファイバ受光面でレーザスポット径が200μmとなる光送信モジュールとした時、光結合ロスは0.6dBであった。
[実施例2]
芯を構成する透明樹脂としてポリメチルメタクリレート、鞘層を構成する透明樹脂としてのテトラフロロエチレン35質量%とヘキサフロロプロピレン28質量%とビニリデンフロライド37質量%の共重合体(ショアD硬度35)、海樹脂としてビニリデンフロライド72質量%とテトラフロロエチレン28質量%の共重合体(ショアD硬度59)を使用し、1本のファイバ中の芯数は37である素線を製造した。最外周の海樹脂供給部の断面積をそれより内側の海樹脂供給部の断面積の3倍とした複合紡糸ダイで3層同時に240℃で紡糸し、2.0倍に延伸熱処理して、素線の外径(海径)300μm(断面における芯樹脂の占める面積の比率65%、鞘層の厚み2μm、島部の最外周と海部の最外周との距離7μm)の素線にした。
次いで、被覆層として、曲げ弾性率1500MPaのナイロン12をクロスヘッドダイにより、被覆温度210℃で上記素線に被覆し、外径が0.6mmのプラスチック光ファイバケーブルを形成した。
上記光プラスチック光ファイバケーブルについて、屈曲試験と光結合ロス測定を実施した。屈曲試験は該光ファイバケーブルの長さは3mとって、屈曲箇所を中間点にした。両端にコネクタをつけて、657nmの赤色LED光源から光をいれて、導光性をモニターした。該光ファイバケーブルを1.0mm間隔で配置した半径1mmの2個シリンダの間に通し、温度25℃、加重10gf、曲げ角度±90°の条件で、S字を描く屈曲試験を行った。曲げ半径1mmで90°曲げたときの光ロスは0dBであった。該プラスチック光ファイバケーブルの出力光の強度が初期に比較して0.5dBダウンしたのは往復動作で100万回以上であった。
次に波長850nmの面発光レーザを用いて、ファイバ受光面でレーザ径が200μmとなる光送信モジュールとした時、光結合ロスは0.9dBであった。
[比較例1]
実施例2と同じ芯材と鞘材、海樹脂を使用し、1本のファイバ中の芯数は37である素線を製造した。これらをすべての海樹脂供給部の断面積を同じにした複合紡糸ダイで3層同時に240℃で紡糸し、2.0倍に延伸熱処理して、素線の外径(海径)300μm(断面における芯樹脂の占める面積の比率65%、鞘層の厚み2μm、島部の最外周と海部の最外周との距離2μm)の素線にした。
次いで、被覆層として、曲げ弾性率1500MPaのナイロン12をクロスヘッドダイにより、被覆温度210℃で上記素線に被覆し、外径が0.6mmのプラスチック光ファイバケーブルを形成した。
上記光プラスチック光ファイバケーブルについて、屈曲試験と光結合ロス測定を実施した。屈曲試験は該光ファイバケーブルの長さは3mとって、屈曲箇所を中間点にした。両端にコネクタをつけて、657nmの赤色LED光源から光をいれて、導光性をモニターした。該光ファイバケーブルを1.0mm間隔で配置したの半径1mmの2個シリンダの間に通し、温度25℃、加重10gf、曲げ角度±90°の条件で、S字を描く屈曲試験を行った。曲げ半径1mmで90°曲げたときの光ロスは0dBであった。該プラスチック光ファイバケーブルの出力光の強度が初期に比較して0.5dBダウンしたのは往復動作で45万回であった。
次に波長850nmの面発光レーザを用いて、ファイバ受光面でレーザ径が200μmとなる光送信モジュールとした時、光結合ロスは2.7dBであった。
[比較例2]
実施例2と同じ芯材と鞘材、海樹脂を使用し、1本のファイバ中の芯数は37である素線を製造した。これらを最外周の海樹脂供給部の断面積をそれより内側の海樹脂供給部の断面積の6倍にした複合紡糸ダイで3層同時に240℃で紡糸し、2.0倍に延伸熱処理して、素線の外径(海径)300μm(断面における芯樹脂の占める面積の比率65%、鞘層の厚み2μm、島部の最外周と海部の最外周との距離15μm)の素線にした。
次いで、被覆層として、曲げ弾性率1500MPaのナイロン12をクロスヘッドダイにより、被覆温度210℃で上記素線に被覆し、外径が0.6mmのプラスチック光ファイバケーブルを形成した。
上記光プラスチック光ファイバケーブルについて、屈曲試験と光結合ロス測定を実施した。屈曲試験は該光ファイバケーブルの長さは3mとって、屈曲箇所を中間点にした。両端にコネクタをつけて、657nmの赤色LED光源から光をいれて、導光性をモニターした。該光ファイバケーブルを1.0mm間隔で配置したの半径1mmの2個シリンダの間に通し、温度25℃、加重10gf、曲げ角度±90°の条件で、S字を描く屈曲試験を行った。曲げ半径1mmで90°曲げたときの光ロスは0dBであった。該プラスチック光ファイバケーブルの出力光の強度が初期に比較して0.5dBダウンしたのは往復動作で100万回以上であった。
次に波長850nmの面発光レーザを用いて、ファイバ受光面でレーザ径が200μmとなる光送信モジュールとした時、光結合ロスは3.5dBであった。
本発明は、短距離の光信号伝送に使用される光ファイバケーブル、特に携帯電話、もしくはモバイルパソコンなど繰り返し屈曲をする携帯電子機器用途に使用される光ファイバケーブルとして好適に使用できる。
本発明のプラスチック光ファイバケーブルの断面の模式図である。 本発明にかかる折り畳み動作をするヒンジ構造部を備えた携帯電子機器の連結部の一例を示す図である。 本発明のプラスチック光ファイバケーブルと面発光レーザとの結合の模式図である。
符号の説明
1 芯
2 鞘層
3 島部
4 海部
5 島部の最外周と海部の最外周との距離
6 被覆層
7 プラスチック光ファイバケーブル
8 第一の筐体
9 第ニの筐体
10 ヒンジ構造部
11 第一のモジュール
12 第二のモジュール
13 回転軸
14 面発光レーザ

Claims (6)

  1. 透明樹脂からなる7以上10000以下の芯、及び該芯を取り囲み該芯を構成する透明樹脂よりも屈折率の低い透明樹脂からなる少なくとも1層の鞘層からなる島部、該島部を取り囲む樹脂からなる海部からなる多芯プラスチック光ファイバ素線、並びに該多芯プラスチック光ファイバ素線を取り囲む被覆層からなり、該鞘層または該海部の少なくとも一方を構成する樹脂がショアD硬度25以上55以下の樹脂であって、該被覆層を構成する樹脂が曲げ弾性率が500MPa以上2000MPa以下の熱可塑性樹脂からなり、該島部の最外周と該海部の最外周との距離が該多芯プラスチック光ファイバ素線の直径の1%以上4%以下であるプラスチック光ファイバケーブルを通信媒体とし、面発光レーザを発光源とすることを特徴とする光送信モジュール。
  2. 面発光レーザとプラスチック光ファイバケーブルの光結合ロスが1.0dB以下である請求項1記載の光送信モジュール。
  3. 多芯プラスチック光ファイバ素線の外径が0.25mm以上0.55mm以下である請求項1〜2のいずれか一項に記載の光送信モジュール。
  4. 携帯電子機器内で、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光送信モジュールを使用して信号伝送を行うことを特徴とする光信号伝送方法。
  5. 第一の筐体、第二の筐体、及び両者を接続するための折り畳みまたは折り畳みと回転動作をするヒンジ構造部を有する携帯電子機器であって、該第一の筐体に存在するモジュールと該第二の筐体に存在するモジュールとの間を請求項1〜3のいずれか一項に記載の光送信モジュールを該ヒンジ構造部を通すことによって接続していることを特徴とする携帯電子機器。
  6. 透明樹脂からなる7以上10000以下の芯、及び該芯を取り囲み該芯を構成する透明樹脂よりも屈折率の低い透明樹脂からなる少なくとも1層の鞘層からなる島部、該島部を取り囲む樹脂からなる海部からなる多芯プラスチック光ファイバ素線、並びに該多芯プラスチック光ファイバ素線を取り囲む被覆層からなり、該鞘層または該海部の少なくとも一方を構成する樹脂がショアD硬度25以上55以下の樹脂であって、該被覆層を構成する樹脂が曲げ弾性率が500MPa以上2000MPa以下の熱可塑性樹脂からなるプラスチック光ファイバケーブルの製造方法であって、
    前記多芯プラスチック光ファイバ素線を紡糸するための複合紡糸ダイは、芯樹脂供給部、鞘樹脂供給部、及び海樹脂供給部からなる樹脂供給部が、芯と同一の数存在しており、
    最外周の海樹脂供給部の断面積をそれより内側の海樹脂供給部の断面積の2〜4倍とし、
    前記島部の最外周と前記海部の最外周との距離を前記多芯プラスチック光ファイバ素線の直径の1%以上4%以下に制御することを特徴とするプラスチック光ファイバケーブルの製造方法。
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