JP5093039B2 - 画像読取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取り装置、特に、複写機やスキャナなどにおいて画像入力装置として用いられるシートスルー方式の画像読取り装置に関する。
従来より、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取り装置としては、プラテンガラス上に載置した原稿の画像を読み取るプラテンセット方式と、原稿を1枚ずつ搬送し、搬送途中において原稿の画像を読み取るシートスルー方式が、それぞれ単独であるいは併用されていた。シートスルー方式は、小型化、低コスト、低騒音、画像読取りの高速化、ひいてはプリントの高生産性に利点を有し、モノクロ複写機やカラー複写機においては画像読取り装置の主流となっている。
シートスルー方式の場合、画像読取り位置は定位置、即ち、透明部材(長尺状の読取りガラス)上に固定され、読取りガラスを介して搬送される原稿の画像面に読取り光学系の焦点を合わせる構成のため、読取りガラス上に付着したごみや残留したごみなどの異物の影響を受けやすく、異物により遮光された部分は読取り画像において筋状の画像ノイズとなる。原稿が紙であると、炭酸カルシウムなどの紙に含まれる填料や繊維などの微小異物が読取りガラスに付着する不具合が避けられない。
かかる問題点を解決するため、従来、読み取った画像を処理する過程で、画像上のごみを検出してユーザに警告を発する、画像処理として筋状のノイズを消去する、又は、読取りガラスを移動させて連続してごみを読み取らないようにする、などの対策が講じられていた。しかし、これらの対策では読取りガラス上にごみが堆積してしまうことを解消することはできず、最終的にはサービスマンが読取りガラス面を清掃する必要が生じている。
また、特許文献1に示されているように、弾性を有する清掃部材を回転させて読取りガラス上を清掃するようにした画像読取り装置が提案されている。このように、清掃部材を回転させる方式は、清掃時間が短くて済み、画像の読取り生産性に有利である。読取り生産性を上げるには読取り位置に搬送する原稿の間隔を極力小さくする必要がある。しかし、原稿間隔を小さくすると清掃部材による清掃が可能となるガラス露出時間が短くなる。清掃を効率的に行うには、清掃部材の起動を早めることが考えられるが、あまり早く起動すると駆動ノイズなどが読取り画像に悪影響を与えるおそれがある。
即ち、読取り生産性と高品質な画像読取りを両立させることは困難であり、特許文献1でもこの課題解決については言及されていない。
特開2000−270152号公報
そこで、本発明の目的は、読取りガラス上の異物を読取り生産性を低下させることなく除去するとともに、極力良好な品質の読取り画像を得ることのできる画像読取り装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る画像読取り装置は、
原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
前記読取り位置を搬送される前記原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
前記読取り位置を搬送される前記原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
前記透明部材の前記原稿が通過する面を摺擦して清掃する弾性を有する清掃部材と、
前記清掃部材を前記原稿が前記原稿搬送手段にて搬送される搬送方向の上流側から下流側へと正転させる駆動手段と、
前記駆動手段を介して前記清掃部材の回転を制御する制御手段と、
を備えている。
そして、本発明の第1の形態において、前記制御手段は、低解像度読取りモード、モノクロ画像読取りモード又は縮小読取りモードのいずれかにおいては、前記清掃部材の正転動作を、前記原稿の後端が前記読取り位置を通過する以前であって前記清掃部材が前記透明部材に接触を開始する位置を前記原稿の後端が通過したタイミングで、前記清掃部材が、前記清掃部材が前記透明部材に接触を開始する前記位置に到達するように、開始させること、を特徴とする。
本発明の第2の形態において、前記制御手段は、前記清掃部材の正転動作の開始タイミングを画像読取りモードに応じて変更し、前記原稿の端部をイレース処理しない画像読取りモードにおいては、前記原稿の後端が前記読取り位置を通過した以後に前記清掃部材の正転動作を開始させ、前記原稿の端部をイレース処理する画像読取りモードにおいては、前記原稿の後端が前記読取り位置を通過する前に前記清掃部材の正転動作を開始させること、を特徴とする。
本発明の第3の形態において、前記制御手段は、前記清掃部材の正転動作の開始タイミングを画像読取りモードに応じて変更し、低解像度読取りモード、モノクロ画像読取りモード又は縮小読取りモードのいずれかにおいては、前記原稿の後端が前記読取り位置を通過する以前に前記清掃部材の正転動作を開始させ、低解像度読取りモード、モノクロ画像読取りモード又は縮小読取りモード以外の画像読取りモードにおいては、前記原稿の後端が前記読取り位置を通過した後に前記清掃部材の正転動作を開始させること、を特徴とする。
前記画像読取り装置においては、清掃部材を正転させることにより透明部材(読取りガラス)の読取り位置から異物を排除することができる。清掃部材の正転動作は原稿の後端が読取り位置を通過する以前に開始させる。即ち、清掃部材の正転を、少なくとも原稿の後端が読取り位置を通過するタイミングでは起動させる。通常、原稿の端部領域は画像を読み取ったとしても画像データからはイレース処理される画像の非出力領域である。従って、非出力領域が読取り位置を通過中に清掃部材を起動させてもその駆動ノイズが読み取った原稿データに悪影響を与えることがない。しかも、清掃部材を早く起動させる分原稿間隔を小さくして読取り生産性を上げることが可能となる。
また、清掃部材の正転動作の開始タイミングを画像読取りモードに応じて変更することが好ましい。例えば、(1)原稿端部であってもイレース処理を行うことがない読取りモードにおいては、原稿端部の画像品位の劣化を防止するために原稿の後端が読取り位置を通過した以後に清掃部材を起動させる。(2)低解像度読取りモード、モノクロ画像読取りモード、縮小読取りモードなどのデータ容量の軽量化を目的とした圧縮化設定モードにおいては、清掃部材の駆動ノイズが読み取った画像データにそれほど悪影響を与えることはないので、原稿の後端が読取り位置を通過する以前に清掃部材を起動させてもよい。(1)と(2)が重複する読取りモードが選択された場合には、(2)の制御を優先させてもよい。これ以外の読取りモードにおいては、原稿の有効読取り領域が読取り位置を通過した以後に清掃部材を起動させることで、読取り生産性と読取り画像の高品質性とを両立させることができる。
以下、本発明に係る画像読取り装置の実施例について添付図面を参照して説明する。なお、各図面において、同一部品及び同一部分には同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
(画像読取り装置、図1及び図2参照)
図1に示すように、本発明の一実施例である画像読取り装置10は、図示しないプラテンガラス上に載置された原稿の画像を読み取るプラテンセット方式と、自動原稿搬送装置20にて搬送される原稿を読み取るシートスルー方式とを備え、読取り光学系(スキャナ)50が設置されている。
読取り光学系50は、それ自体周知のものであって、ランプ53と、ミラー54,55,56と、図示しない結像レンズと、撮像部(CCDカラーラインセンサ)58とで構成されている。プラテンセット方式での原稿画像の読取りを行うため、ランプ53とミラー54は第1スライダ51に搭載され、ミラー55,56は第2スライダ52に搭載され、それぞれ副走査方向Yに移動可能である。シートスルー方式による原稿画像の読取りは、光学系50を図1に示す読取り位置Aに静止させた状態で行われる。
自動原稿搬送装置20は、原稿載置トレイ21と、ピックアップローラ22と、給紙ローラ23a及び捌きローラ23bと、レジストローラ24と、読取り部ローラ25,26と、排出部ローラ27,28と、原稿排出トレイ29とで構成されている。また、読取り位置Aには透明部材(以下、読取りガラス40と記す)が設置されている。
さらに、本実施例において、図2に示すように、読取りガラス40の直上を画像面が読取りガラス40とは接触しないように原稿をガイドするガイドシート41が、読取りガラス40の搬送方向Bの上流側に設置されている。読取りガラス40上に搬送されてきた原稿がこのガイドシート41上を滑ってガイドされることにより、該原稿は画像面が読取りガラス40の表面に対して非接触の状態で搬送される。
原稿が読取りガラス40に接触して搬送されると、原稿に付着している粘着性異物(粘着テープや糊などの粘着物、修整液塊やボールペンのインク塊、消しゴムの粉など)が読取りガラス40上に転写、付着される。原稿を読取りガラス40に非接触で搬送することにより、このような異物の転写、付着を未然に防止できる。勿論、本実施例では、粘着性異物が読取りガラス40に付着したとしても以下に説明する清掃部材45によって排除することが可能である。
なお、このような非接触搬送は、前記ガイドシート41を設ける以外に、読取り部ローラ25,26によって原稿を一定の曲率で湾曲させながら搬送することによって達成される。
また、本実施例では、両面に画像が形成されている原稿を表裏反転させて再度読取り位置Aを通過させて表裏の画像を連続的に読み取ることも可能である。このような原稿の両面読取り機構については周知であり、その説明は省略する。
(清掃部材、図2〜図5参照)
図2に示すように、読取りガラス40の読取り位置Aに対向してブラシ状の清掃部材45が回転可能に配置されている。また、清掃部材45に対して原稿搬送方向Bの下流側にはたき部材46が配置されている。清掃部材45は、軸部材45aの平坦な面に弾性変形可能な清掃ブラシ45bを搬送方向Bとは直交する方向にライン状に固定したもので、モータM1(図5参照)によって所定のタイミング、速度で正転又は逆転駆動される。また、軸部材45aの清掃ブラシ45bとは対向する外周面には、シェーディング補正のために、白基準判別部材(白色フィルム)45cを貼着してもよい。
清掃ブラシ45bは、例えば、長さ6mm、2D(デニール)程度の導電性(11.5LogΩ)のポリイミド樹脂を、幅5mm、長さ309mmに植毛したもので、読取りガラス40を摺擦する際の食い込み量は1.5mm、圧力は6Nに設定されている。
はたき部材46は、位置固定されており、清掃ブラシ45bが読取りガラス40上を摺擦した後に清掃ブラシ45bで捕獲した異物をはたき落す。
清掃部材45は、図3(A)に示すように、清掃ブラシ45bが上方を向いた状態をホームポジションとして待機しており、このホームポジションから原稿搬送方向の上流側から下流側へと矢印c方向に正転を開始する。その後、ブラシ45bの先端が読取りガラス40の表面を摺擦し(図3(B),(C)参照)、読取りガラス40上の異物を捕獲し、異物を読取り位置Aから排除する。その後、ブラシ45bははたき部材46に接触し、前記ホームポジションに戻る。
捕獲した異物ははたき部材46によってブラシ45bからはたき出され、読取りガラス40上を搬送される原稿に巻き込まれて装置10の外部へ排出される。これにて、読取りガラス40の表面(特に、読取り位置A)及びブラシ45bが常時清浄な状態に保たれ、ブラシ45bにて読取りガラス40上から回収した異物が読取りガラス40に再付着することはなく、読み取った画像に筋状のノイズが発生することを防止できる。なお、ブラシ45bからはたきだされた異物を図示しない吸引手段によって吸引除去してもよい。
そして、ブラシ45bは、導電性を有し、グランドに接続されている。それゆえ、読取りガラス40上の異物を静電的に吸着して効率よく回収することができる。
ここで、清掃ブラシ45bの先端部分の形状について図4を参照して説明する。図4(A)は第1例を示し、各ブラシ毛の先端部分は回転軌跡Fの接線Cまでの同じ長さに揃えられている。図4(B)は第2例を示し、各ブラシ毛の先端部分は回転軌跡Fに揃えられている。図4(C)は第3例を示し、各ブラシ毛の先端部分は接線Cと角度θをなす直線までの長さとされている。図4(D)は第4例を示し、ブラシ毛は二つの束45d,45eからなり、ブラシ束45dは接線Cまでの長さを有し、ブラシ束45eの先端部分は回転軌跡Fに沿って線状に斜めにカットされている。
図4(B),(C),(D)に示す例にあっては、ブラシ45bが回転して読取りガラス40上を摺擦したときに、各ブラシ毛の先端部分が回転軌跡Fから飛び出すことがなく、ブラシ45bの読取りガラス40への接地量、接地圧を一定に保つことができる。
ところで、前記清掃部材45による読取りガラス40の清掃、即ち、読取り位置Aにおける清掃部材45の正転は、ブラシ45bが読取り位置Aを搬送される原稿と干渉しない任意のタイミングで行われる。本実施例では、以下に説明するように、基本的には、先行する原稿と次の原稿との間に清掃部材45を1回正転させる。勿論、読取りジョブが開始される直前、あるいは、終了した直後に清掃を行うようにしてもよい。また、読取り枚数が任意の値に達したときに清掃するようにしてもよい。
清掃部材45を常時一方向に正転駆動して読取りガラス40上を清掃していると、長期にわたる使用によりブラシ45bの先端が回転方向に湾曲する変形を生じ、清掃機能が劣化するおそれがある。この変形を矯正するために、清掃部材45を任意のタイミングで逆転させてもよい。この逆転にて、清掃ブラシ45bがはたき部材46や読取りガラス40に逆方向に摺擦して逆方向の変形力を受け、変形を矯正され、長期にわたって良好な清掃機能が維持される。
次に、清掃部材45の駆動手段について図5を参照して説明する。軸部材45aの一端部に固定したスプロケット31は清掃モータM1の出力用スプロケット32にタイミングベルト33を介して連結されている。清掃モータM1は正逆回転駆動可能なステッピングモータである。
また、スプロケット31には円弧状の突片35が取り付けられ、該突片35を検出するホームポジションセンサSE2が配置されている。センサSE2が突片35の端部35aを検出したとき、清掃ブラシ45bがホームポジションに位置していることが検出される。
(制御部、図6参照)
画像読取り装置10の制御部について図6を参照して説明する。制御部はCPU60を中心として構成され、CPU60はプログラムなどを格納したROM61、RAM62、メモリ63を内蔵している。CPU60に入力される情報は、選択された読取りモード(以下に詳述する)、読取り位置Aの上流側に配置した原稿センサSE1(図2参照)からの原稿先端及び後端の検出信号、清掃部材45のホームポジションセンサSE2からの検出信号などである。また、CPU60は各種ローラなどの原稿搬送系や清掃モータM1などを制御する。
(原稿の読取り領域、図7参照)
ここで、原稿の読取り領域について図7を参照して説明する。原稿Dにおいて、その端部は搬送姿勢が安定していないなどの理由で画像の読取りが乱れるおそれがある。そこで通常は、端部にマージンSを設定し、マージンSの領域は読み取ったデータをイレース処理して画像としては出力しないようにしている。マージンSは3〜5mmに設定されている。即ち、マージンSの領域が画像の非出力領域S2であり、それを除いた広い中央部分が有効読取り領域S1である。
一方、原稿Dの端部の非出力領域S2であってもイレース処理を行うことがない読取りモードも存在する。例えば、低解像度読取りモード、モノクロ画像読取りモード、縮小読取りモードなどのデータ容量の軽量化を目的とした圧縮化設定モードにおいては、僅かな読取り乱れであれば画像データにそれほど悪影響を与えることはないので、イレース処理を行わない場合がある。勿論、圧縮化設定モードであっても非出力領域S2に対してイレース処理を行う場合もある。
(清掃動作の起動制御)
次に、清掃部材45の正転による清掃動作、特に、各種の起動制御について説明する。本画像読取り装置10において、清掃部材45の正転動作は原稿の後端が読取り位置Aを通過する直前に開始させる。基本的には、原稿の有効読取り領域S1が読取り位置Aを通過したタイミングで清掃部材45の正転を起動させる。この起動制御を制御例1として以下に説明する。原稿の端部領域はイレース処理される非出力領域S2であるから、非出力領域S2が読取り位置Aを通過中に清掃部材45を起動させてもその駆動ノイズが読み取った原稿データに悪影響を与えることがない。しかも、清掃部材45を早く起動させる分原稿間隔を小さくして読取り生産性を上げることが可能となる。
原稿の非出力領域S2であってもイレース処理を行うことがない読取りモードにおいては、非出力領域S2の画像品位の劣化を防止するために、原稿の後端が読取り位置Aを通過した直後に清掃部材45を起動させる。この起動制御を制御例2として以下に説明する。
低解像度読取りモード、モノクロ画像読取りモード、縮小読取りモードなどのデータ容量の軽量化を目的とした圧縮化設定モードにおいては、非出力領域S2をイレース処理するかしないかに拘わらず清掃部材45の駆動ノイズが読み取った画像データにそれほど悪影響を与えることはないので、原稿の後端が読取り位置Aを通過する直前に清掃部材45を起動させる。この起動制御を制御例3として以下に説明する。この制御例1,2,3は選択された画像読取りモードに応じて実行される。
(制御例1、図8〜図10参照)
制御例1は、カラー読取りモードなどにおいて、原稿の有効読取り領域が読取り位置Aを通過したタイミングで清掃部材45の正転を起動させるもので、図8に示すように、原稿Dの検出センサSE1から読取り位置Aまでの搬送長をL、原稿Dの搬送速度をVd(mm/s)とする。原稿Dの非出力領域長さS(マージン)は5mmとする。この制御例1では、L≦Sの場合(制御例1A)と、L>Sの場合(制御例1B)とに分けられる。
L≦Sの場合、図9に示すように、原稿の搬送が開始され(ステップS1)、センサSE1で原稿Dの後端が検出されると(ステップS2でYES)、清掃モータM1を正転駆動する(ステップS3)。これにて清掃部材45が1回正転する。その後、原稿搬送シーケンスを実行する(ステップS4)。なお、清掃ブラシ45bの先端が原稿Dの後端と干渉しない範囲で、搬送長Lを原稿Dの非出力領域長さSの長さまで設定することができる。
この制御例1Aにおいて、清掃部材45の正転動作は原稿Dの後端が読取り位置Aを通過する前に開始させるので、読取り生産性が向上する。また、清掃部材45の正転を起動させるタイミングは、原稿Dの有効読取り領域が読取り位置Aを通過した後であるので、駆動ノイズが読み取った画像に悪影響を及ぼすことはない。
L>Sの場合、清掃部材45の正転起動をL−Sだけ遅らせる。即ち、図10に示すように、原稿の搬送が開始され(ステップS11)、センサSE1で原稿Dの後端が検出されると(ステップS12でYES)、タイマT1をスタートさせる(ステップS13)。その後、搬送速度Vdとタイマカウント値T1によって原稿Dの後端の位置を検出し、L−Vd×T1=Sのとき(ステップS14でYES)、清掃モータM1を正転駆動する(ステップS15)。これにて清掃部材45が1回正転する。その後、原稿搬送シーケンスを実行する(ステップS16)。
この制御例1Bにおいても制御例1Aと同様に、清掃部材45の正転動作は原稿Dの後端が読取り位置Aを通過する前に開始させるので、読取り生産性が向上する。また、清掃部材45の正転を起動させるタイミングは、原稿Dの有効読取り領域が読取り位置Aを通過した後であるので、駆動ノイズが読み取った画像に悪影響を及ぼすことはない。
(制御例2、図11参照)
制御例2は、原稿Dの非出力領域S2であってもイレース処理を行うことがない読取りモードにおいて、原稿Dの後端が読取り位置Aを通過したタイミングで清掃部材45を起動させる。
具体的には、図11に示すように、原稿の搬送が開始され(ステップS21)、センサSE1で原稿Dの後端が検出されると(ステップS22でYES)、タイマT2をスタートさせる(ステップS23)。その後、搬送速度Vdとタイマカウント値T2によって原稿Dの後端の位置を検出し、Vd×T2=Lのとき(ステップS24でYES)、清掃モータM1を正転駆動する(ステップS25)。これにて清掃部材45が1回正転する。その後、原稿搬送シーケンスを実行する(ステップS26)。
この制御例2においては、原稿Dの後端が読取り位置Aを通過したタイミングで清掃部材45を起動させるため、イレース処理しない原稿端部の画像の品位が清掃部材45の駆動ノイズの悪影響で劣化することが防止される。
(制御例3、図12及び図13参照)
制御例3は、低解像度読取りモード、モノクロ画像読取りモード、縮小読取りモードなどのデータ容量の軽量化を目的とした圧縮化設定モードにおいて、原稿Dの後端が読取り位置Aを通過する直前に清掃部材45を起動させる。但し、正転起動された清掃部材45のブラシ45bの先端が原稿Dの後端に干渉しないことが条件となる。
図12に示すように、原稿Dの検出センサSE1から読取り位置Aまでの搬送長をL、原稿Dの搬送速度をVd(mm/s)とする。清掃部材45の角速度をω(rad/s)とし、清掃部材45がホームポジションからブラシ45bの先端が読取りガラス40に接触(接触位置E)するまでの回転角をθとする。センサSE1からこの接触位置までの搬送長をL1とする。
制御例3では、図13に示すように、圧縮化設定モードが選択されると(ステップS31)、原稿の搬送が開始され(ステップS32)、センサSE1で原稿Dの後端が検出されると(ステップS33でYES)、タイマT3をスタートさせる(ステップS34)。その後、搬送速度Vdと搬送長Lによって原稿Dの後端の位置を検出し、角速度ωと回転角θによって清掃部材45の回転位置を検出する。タイマカウント値T3が(L1/Vd)−(θ/ω)と等しくなったとき(ステップS35でYES)、清掃モータM1を正転駆動する(ステップS36)。これにて清掃部材45が1回正転する。その後、原稿搬送シーケンスを実行する(ステップS37)。
この制御例3において、清掃部材45の正転動作は原稿Dの後端が読取り位置Aを通過する前に開始させるので、読取り生産性が向上する。圧縮化設定モードでは、原稿端部(非出力領域)をイレース処理するかしないかに拘わらず清掃部材45の駆動ノイズが読み取った原稿端部の画像データにそれほど悪影響を与えることはないので、原稿Dの後端が読取り位置Aを通過する直前に清掃部材45を起動させても実際上問題を生じない。また、原稿Dの後端が接触位置Eを通過したタイミングで清掃部材45のブラシ45bが接触位置Eに到達するため、ブラシ45bが原稿に干渉することはない。
(他の実施例)
なお、本発明に係る画像読取り装置は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、前記実施例では、原稿を読取りガラスに対して非接触で搬送するようにしているが、必ずしも非接触で搬送する必要はない。また、清掃部材に対するはたき部材は、その構成、動作において任意であり、省略してもよい。
本発明に係る画像読取り装置の一実施例を示す概略構成図である。 画像読取り位置の近辺を示す断面図である。 清掃部材による読取りガラスの清掃動作を示す説明図である。 清掃部材の種々のブラシ形状を示す説明図である。 清掃部材の駆動手段を示す斜視図である。 画像読取り装置の制御部を示すブロック図である。 原稿の有効読取り領域と非出力領域を示す説明図である。 清掃部材の起動制御に関連する原稿後端の搬送状態を示す説明図である。 清掃部材の起動制御例1Aを示すフローチャート図である。 清掃部材の起動制御例1Bを示すフローチャート図である。 清掃部材の起動制御例2を示すフローチャート図である。 清掃部材の起動制御に関連する原稿後端の搬送状態と清掃部材の回転状態を示す説明図である。 清掃部材の起動制御例3を示すフローチャート図である。
符号の説明
10…画像読取り装置
20…自動原稿搬送装置
40…読取りガラス
45…清掃部材
45b…清掃ブラシ
50…読取り光学系
60…CPU
M1…清掃モータ
A…読取り位置
B…原稿搬送方向
D…原稿

Claims (4)

  1. 原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
    前記読取り位置を搬送される前記原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
    前記読取り位置を搬送される前記原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
    前記透明部材の前記原稿が通過する面を摺擦して清掃する弾性を有する清掃部材と、
    前記清掃部材を前記原稿が前記原稿搬送手段にて搬送される搬送方向の上流側から下流側へと正転させる駆動手段と、
    前記駆動手段を介して前記清掃部材の回転を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、低解像度読取りモード、モノクロ画像読取りモード又は縮小読取りモードのいずれかにおいては、前記清掃部材の正転動作を、前記原稿の後端が前記読取り位置を通過する以前であって前記清掃部材が前記透明部材に接触を開始する位置を前記原稿の後端が通過したタイミングで、前記清掃部材が、前記清掃部材が前記透明部材に接触を開始する前記位置に到達するように、開始させること、
    を特徴とする画像読取り装置。
  2. 原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
    前記読取り位置を搬送される前記原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
    前記読取り位置を搬送される前記原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
    前記透明部材の前記原稿が通過する面を摺擦して清掃する弾性を有する清掃部材と、
    前記清掃部材を前記原稿が前記原稿搬送手段にて搬送される搬送方向の上流側から下流側へと正転させる駆動手段と、
    前記駆動手段を介して前記清掃部材の回転を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記清掃部材の正転動作の開始タイミングを画像読取りモードに応じて変更し、前記原稿の端部をイレース処理しない画像読取りモードにおいては、前記原稿の後端が前記読取り位置を通過した以後に前記清掃部材の正転動作を開始させ、前記原稿の端部をイレース処理する画像読取りモードにおいては、前記原稿の後端が前記読取り位置を通過する前に前記清掃部材の正転動作を開始させること、
    を特徴とする画像読取り装置。
  3. 原稿を1枚ずつ送り出し、読取り位置を通過させる原稿搬送手段と、
    前記読取り位置を搬送される前記原稿の画像を光学的に読み取る読取り手段と、
    前記読取り位置を搬送される前記原稿と前記読取り手段との間に配置された透明部材と、
    前記透明部材の前記原稿が通過する面を摺擦して清掃する弾性を有する清掃部材と、
    前記清掃部材を前記原稿が前記原稿搬送手段にて搬送される搬送方向の上流側から下流側へと正転させる駆動手段と、
    前記駆動手段を介して前記清掃部材の回転を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記清掃部材の正転動作の開始タイミングを画像読取りモードに応じて変更し、低解像度読取りモード、モノクロ画像読取りモード又は縮小読取りモードのいずれかにおいては、前記原稿の後端が前記読取り位置を通過する以前に前記清掃部材の正転動作を開始させ、低解像度読取りモード、モノクロ画像読取りモード又は縮小読取りモード以外の画像読取りモードにおいては、前記原稿の後端が前記読取り位置を通過した後に前記清掃部材の正転動作を開始させること、
    を特徴とする画像読取り装置。
  4. 前記清掃部材はブラシであり、該ブラシの少なくとも前記透明部材と接触する部分は透明部材より剛性が弱く接触によって弾性変形すること、を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像読取り装置。
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