JP5091682B2 - エピセサミンの精製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セサミン類混合物からエピセサミンを精製する方法に関する。
ゴマ種子には様々な種類のゴマリグナンが存在しており、通常、セサミンが0.1〜0.5重量%程度含まれる他、セサモール、セサモリン、セサミノール等が含有されていることが知られている。また、ゴマ種子から搾油した未精製ゴマ油にはゴマリグナンとしてセサミンが0.5〜1.0重量%程度含有されている。
さらに、硫酸等の鉱酸、活性白土等で処理を行うと、セサミン類として、セサミンの他にセサミンの光学的転位生成物で、本来のゴマ種子には存在していないエピセサミンが生成されることが知られている(非特許文献1、非特許文献2)。これら、セサミン類を主成分とするゴマリグナンには、Δ5不飽和化酵素阻害作用、脂質に対する抗酸化作用、抗高血圧作用、肝機能改善作用、活性酸素消去作用、コレステロール低下作用、悪酔防止作用等の多様な生理活性が知られており、健康食品としての有用性が期待されている。
ゴマ種子からセサミン類高濃度含有物を分離する方法としては、ゴマ種子を圧扁し、その圧扁物を有機溶媒抽出して、その抽出物を分子蒸留する方法が提案されている。具体的には、(1)ゴマ油を減圧下に水蒸気蒸留し、その留出物を分子蒸留する方法(特許文献1参照)、(2)ゴマ油を減圧下に水蒸気蒸留し、その留出物をエステル化反応及び/またはエステル交換反応させた後、その反応処理物を分子蒸留する方法(特許文献2参照)、(3)ゴマ油を水蒸気蒸留し、その留出物を水性溶媒と混合した後、その混合系中にてアルカリ存在下に析出させる方法(特許文献3参照)、(4)ゴマ油を減圧下に水蒸気蒸留し、その留出物を40重量%以上のエタノールを含有するエタノール水溶液と混合して、その混合系から溶液区分を分離した後、該溶液区分にアルカリを添加して析出させる方法(特許文献3参照)、(5)ゴマ油を減圧下に水蒸気蒸留し、その留出物を40重量%以上のエタノールを含有するエタノール水溶液と混合して、その混合系から溶液区分を分離し、分離した該溶液区分を吸着剤で吸着処理した後、該吸着剤から脱着溶出させる方法(特許文献4参照)、等がある。また、前記(1)〜(5)における分子蒸留、析出または脱着溶出後に、更に再結晶処理を施すことによって、セサミン類濃度を高めることができることが開示されている(ここで、セサミン類とは、セサミンとエピセサミンとセサモリンであると定義されている)(特許文献1〜2)。
一方、最近ではセサミンとエピセサミンの生理活性の違いについて研究がなされており、エピセサミンがセサミンと比べて臓器移行量が高いこと、肝臓のβ酸化系酵素の遺伝子発現を上昇させること、酵素活性を顕著に上昇させること等の優位性が明らかとなっている(非特許文献3、非特許文献4)。
特公平7−25764号公報 特開2003−183172号公報 特開平10−7676号公報 特公平6−89353号公報 並木ら、「ゴマその科学と機能性」、丸善プラネット株式会社(1998) Fukuda, Y., et al., J. Am. Oil. Chem. Soc., 63, 1027-1031 (1986) Sawada R., et al., Lipids, 34, 633 (1999) Kushiro M., et al. J. Nutr. Biochem., 13, 289-295 (2002)
上記のとおり、ゴマ油からセサミン類高濃度含有物を分離する方法は種々提案されているが、セサミン類混合物、特にセサミンとエピセサミンとを含む混合物から、エピセサミンを精製するには、例えばカラムクロマトグラフィーで単離するなどの方法しかなく、煩雑な操作が必要なばかりか、一度に得られる組成物の量も少なく、効率の悪いものであった。本発明の課題は、セサミン類混合物から体内活性に優れたエピセサミンを効率的に精製する方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、セサミン類であるセサミン、エピセサミンおよびジアセサミンの水性媒体、即ち、水、水溶性媒体またはその媒体の水溶液、に対する溶解度が異なることを見出した。そして、固体状態または少なくとも一部が溶解状態のセサミン類混合物を、水性媒体と接触させスラリー状混合物を得て、その後この混合物から固形分を分離することにより、エピセサミンの含有率の高いエピセサミン高含有組成物を得た。具体的には、セサミン、エピセサミン及びジアセサミンを含有するセサミン類混合物を、水性媒体に加熱溶解させ、その後、徐冷して再結晶させることによって、エピセサミンの含有率の高いエピセサミン高含有組成物を得ることができた。さらに、本発明者らは、再結晶前のセサミン類混合物におけるエピセサミン濃度が約50重量%を越える場合、特に、64重量%以上である場合には、再結晶で得られる結晶物中のエピセサミンの含有率が飛躍的に高くなることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記のエピセサミンの精製方法に関する。
1. 固体状態または少なくとも一部が溶解状態のセサミン類混合物を、水性媒体と接触させスラリー状混合物を得てその後この混合物から固形分を分離するか、または水性媒体により再結晶することにより、エピセサミンの含有率の高いエピセサミン高含有組成物を得ることを含む、エピセサミンの精製方法。
2. 精製すべきセサミン類混合物が、少なくともセサミンとエピセサミンとを含むセサミン類混合物である、上記1に記載のエピセサミンの精製方法。
3. エピセサミン高含有組成物が、セサミンとエピセサミンの合計重量に基づいてエピセサミンが55重量%を越える濃度、好ましくは70重量%以上の濃度である、上記2に記載のエピセサミンの精製方法。
4. 前記水性媒体が、水、水溶性媒体または水溶性媒体の水溶液である、上記1〜3のいずれかに記載のエピセサミンの精製方法。
5. 前記水性媒体が水、アルコールまたはアルコール水溶液である、上記4に記載の精製方法。
6. 前記水性媒体がエタノールまたはエタノール水溶液である、上記5に記載の精製方法。
7. セサミン類混合物を、水性媒体により再結晶してエピセサミン高含有組成物を得ることを含む、上記1〜6のいずれかに記載のエピセサミンの精製方法。
8. セサミン類混合物が、以下の工程で製造されたエピセサミン濃度を高めたセサミン類混合物である、上記1〜7のいずれかに記載のエピセサミンの精製方法。
(1)セサミン類混合物を油脂に加熱溶解する工程、及び
(2)再結晶法を用いてエピセサミンを選択的に晶析させて、エピセサミン濃度を高めたエピセサミン含有組成物を得る工程。
9. セサミン類混合物中のエピセサミン含量が、64重量%以上である、上記8に記載のエピセサミンの精製方法。
10.セサミン類混合物を溶解した油脂に対して、酸性触媒処理を行うことを特徴とする、上記8または9に記載のエピセサミンの精製方法。
11. セサミン類混合物が、以下の工程で製造されたエピセサミン濃度を高めたセサミン類混合物である、上記1〜7のいずれかの項に記載のエピセサミンの精製方法。
(1)ゴマ油から精製されたセサミン類含有混合物を分子蒸留してセサミン類が濃縮された留分を得る工程、及び
(2)当該留分を水、水溶性溶媒またはこれらの混合物に溶解し、必要に応じて、アルカリを添加した後、セサミン類を析出させて、エピセサミン濃度を高めたセサミン/エピセサミン混合物を得る工程。
12. エピセサミン高含有組成物が、セサミンとエピセサミンの合計重量に基づいてエピセサミンが55重量%を越える濃度、好ましくは70重量%以上の濃度である、上記11に記載のエピセサミンの精製方法。
本発明のエピセサミンの精製方法によると、構造の類似したセサミン類混合物、すなわちエピセサミンと、セサミン及びジアセサミンから選択される少なくとも1種以上の成分との混合物から、エピセサミンの含有率の高いエピセサミン高含有組成物、具体的にはエピセサミンの含有量が55重量%を越える濃度であるエピセサミン高含有組成物を得ることができる。
実施例のサンプルのHPLCチャートである。 実施例のサンプルについて、再結晶前後におけるセサミン類混合物に占めるエピセサミン濃度(重量%)の変化を示すグラフである。横軸の再結晶前のエピセサミン濃度を有する混合物を再結晶した後に得られる混合物のエピセサミン濃度(縦軸)を示している。 水性媒体として水、エタノールまたはエタノール水溶液(エタノールv/v)を使用して再結晶を行った場合の、セサミン類混合物に占めるエピセサミン濃度(重量%)の変化を示すグラフである。 水性媒体として水、エタノールまたはエタノール水溶液(エタノールv/v)を使用して再結晶を行った場合の、セサミン類混合物に占めるエピセサミン濃度(重量%)の変化を示すグラフである。 水性媒体として、エタノール水溶液(エタノールv/v)、エタノール水溶液+HCl(1N)またはエタノール水溶液+NaOH(1N)を使用して再結晶を行った場合の、セサミン類混合物に占めるエピセサミン濃度(重量%)の変化を示すグラフである。 再結晶の冷却を20℃、4℃または−20℃で行った場合の、セサミン類混合物に占めるエピセサミン濃度(重量%)の変化を示すグラフである。
(セサミン類混合物)
本発明において、セサミン類混合物とは、エピセサミンを含有するリグナン類化合物またはリグナン類化合物を主成分とする抽出物を意味する。精製すべきセサミン類混合物には、通常、エピセサミンの他、セサミン、ジアセサミン等のリグナン類化合物、及び水等の不純物が含まれている。
本発明の精製方法は、従来公知の方法で得られたセサミン類混合物に適用することができる。例えば、特許3001589号公報記載のように、活性白土処理したゴマ油に対して有機溶媒を加えて静置した後、濾液または上層液を分取して有機溶媒を留去してリグナン類化合物(セサミン類混合物)を得る方法、特許3205315号公報記載のように、胡麻油製造過程の副産物であるスカム(脱臭工程で得られた留出物)にエタノール水溶液を加え、一夜静置して溶媒可溶性画分を成層分離した後、アルカリ存在下にリグナン類化合物(セサミン類混合物)を析出させる方法、特開2003−192562号公報記載のように、ゴマ種子を圧搾搾油したゴマ油を脱酸、活性白土で脱臭・脱色処理した後、減圧下に水蒸気蒸留し、その留出物を水性溶媒と混合した後、その混合系中にてアルカリ存在下に析出させてセサミン類高濃度含有物を得る方法、さらに該セサミン類高濃度含有物をエタノール中にて溶解再結晶を行ったセサミン類混合物、等のいずれの方法によるものであってもよく、上記した方法によるセサミン類混合物に限定されるものではない。
また、本発明者らは、セサミン含有組成物をMCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)に溶解させた後、活性白土等の酸触媒処理を行い、濾液にエピセサミンの種結晶を播種することによって、エピセサミンを選択的に結晶化させることができることを見出している(PCT/JP2006/319493)。本発明の精製方法には、当然のことながら、このエピセサミンを選択的に結晶化させたMCTからの再結晶物に対しても適用することができる。
(精製方法)
本発明においては、まず、精製すべきセサミン類混合物を水性媒体と接触させる。セサミン類混合物を水性媒体と接触させて目的とするエピセサミンを精製する方法としては、1)接触法によるエピセサミン精製と、2)再結晶法によるエピセサミン精製とがある。
(水性媒体)
上記の1)または2)で接触させる水性媒体としては、セサミンとエピセサミンとに対する溶解性が異なる媒体であれば良く、例えば、水、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、アセトン、酢酸エチル、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、及びこれらの水溶液が挙げられる。これらは1種または2種以上を用いることができるが、毒性が低い、沸点が比較的低いため抽出後の除去が容易、入手容易等の理由から、エタノールを用いるのが好ましい。溶媒としてエタノールまたはエタノール水溶液を用いた場合、エピセサミン高含有組成物中にこれが残留したとしても人体には無害であり、精製されたエピセサミン高含有組成物は食品用組成物として好適に使用することができる。
エタノール水溶液を溶媒として用いる場合、抽出効率を高く、不純物の割合を少なくする、すなわち得られるエピセサミン高含有組成物の純度(エピセサミン濃度)を高くするためには、エタノール濃度が高いエタノール水溶液を用いるのが好ましく、具体的には75v%以上、さらに好ましくは90v%以上のエタノールを含有するエタノール水溶液を用いるのが好ましい。
(接触法)
上記1)の接触法においては、精製すべきセサミン類混合物を水性媒体と接触させ、セサミン類混合物の一部を溶解状態とするスラリー状混合物を得て、その後この混合物から固形分を分離する。水性媒体に対するエピセサミンと、その他の成分または不純物(例えば、セサミン、ジアセサミン等)との溶解度が僅かに異なり、エピセサミンは溶解しにくい性質を持っている。したがって、セサミン類混合物を水性媒体と接触させると、エピセサミン以外の物質の一部が溶融状態となる。使用する水性媒体の量は特に限定されないが、あまり少量であると不純物の溶解が不十分であり、多すぎると固形分の分離効率が悪くなる。通常、精製すべきセサミン類混合物の5〜100重量倍である。接触温度は、通常0〜70℃、好ましくは10〜50℃、さらに好ましくは20〜40℃程度である。また、接触させる方法としては、特に限定されるものではないが、容器中にセサミン類混合物と水性媒体を投入し放置し接触させる方法、攪拌装置の装着された容器内で接触させる方法、固液抽出装置中で接触させる方法等が用いられる。また、これらの装置を複数個用い、2以上の段階でセサミン類混合物と水性媒体を複数回接触させることもできる。
本発明においては、次いで、セサミン類混合物と水性媒体との接触により得られたスラリー状混合物から固形分を分離する。固形分の分離方法としては、特に限定されるものではなく、従来から用いられている固液分離器、例えば濾過器、遠心分離器を用いることができる。分離回収した固形分を乾燥させ、エピセサミンの含有率が高められたセサミン類混合物を得ることができる。
(再結晶法)
上記2)の再結晶法によるエピセサミン精製は、上記1)の接触法と比べてエピセサミンの純度を効率的に高めることができる。再結晶法においては、まず、精製すべきセサミン類混合物を水性媒体に加熱溶解させる。セサミン類混合物の溶解の際に用いる水性媒体の量は任意に設定することができ、セサミン類混合物中のエピセサミン以外の他の成分または不純物の含量にもよるが、一般的にはセサミン類混合物に基づいて、5〜100倍量(重量比)程度である。この水性媒体の量が少なすぎると、セサミン類をすべて溶解させるのに長い時間が必要となったり、あるいはすべてのセサミン類が溶解しない場合もある。一方、水性媒体の量が多すぎると、エピセサミンの再結晶収率が低下してしまう。
また、セサミン類混合物を溶解する際の加熱温度は、セサミン類がすべて溶解する温度である。この温度は、セサミン類混合物の純度、溶解に用いる溶媒の種類・量によって変化するが、溶媒の沸点(水の場合は100.0℃、エタノールの場合は78.3℃)以下が好ましい。しかし、還流管を用いた場合にはこの限りではなく、例えば水性媒体がエタノールで還流管を用いた場合には、80〜90℃程度まで加熱してもよい。室温からこの適切な加熱温度まで昇温し、セサミン類を完全に溶解させる。
次に、この溶液を冷却し、エピセサミン結晶を析出させる。冷却を50℃以下まで、好ましくは40℃以下まで行うことによって、エピセサミン結晶が析出する。冷却温度が低すぎる場合(具体的には4℃以下まで冷却した場合)、エピセサミンだけでなくセサミン結晶も析出し、再結晶により得られる結晶中のエピセサミン純度が低下してしまうことがあることから、できる限りエピセサミンの結晶のみを析出できる温度帯まで冷却するのがよい。
続いて、このようにして得られたエピセサミン結晶を含んだスラリーを、エピセサミン結晶と母液とに分離する。この分離には、従来から用いられている固液分離器、例えば濾過器、遠心分離器を用いることができる。この際、必要に応じて、エピセサミン結晶を水性媒体、好ましくは、アルコール類、さらに好ましくは、エタノールで洗浄する。
分離された母液には、セサミンが含有されているから、回収して異性化原料として再利用することが有利である。
この分離されたエピセサミン結晶を乾燥することにより、精製されたエピセサミンまたはエピセサミン高含有組成物を得ることができる。乾燥は、好ましくは減圧下(1〜100mmHg程度)で、30〜100℃、好ましくは40〜80℃程度に加熱して行うことができる。
この再結晶操作によって、セサミン類混合物中のエピセサミン以外の成分及び不純物を取り除くことができ、エピセサミンと構造の類似したセサミン及び/またはジアセサミンを取り除き、または低減させることができる。これにより、エピセサミン結晶(エピセサミン高含有組成物)中、エピセサミンは、セサミンとエピセサミンの合計重量に基づいてエピセサミンが55重量%を越える濃度、好ましくは70重量%以上の濃度となる。なお、精製すべきセサミン類混合物中のエピセサミン以外の成分または不純物含量が多ければ、必要により、この再結晶操作を繰り返し行うことにより、不純物含量を低減させることが可能である。
(エピセサミン濃度を高めたセサミン/エピセサミン混合物)
精製すべきセサミン類混合物として、エピセサミン濃度を高めたセサミン/エピセサミン混合物、具体的にはエピセサミンを64重量%以上含有するセサミン/エピセサミン混合物を用いた場合、この再結晶操作によって得られるエピセサミン結晶(エピセサミン高含有組成物)中のエピセサミンを飛躍的に高めることができるので、エピセサミンの精製効率を向上させることができる。エピセサミン濃度を高めたセサミン/エピセサミン混合物としては、どのようなものを用いてもよいが、具体的には、以下の工程で製造されたエピセサミン濃度を高めたセサミン/エピセサミン混合物を例示できる。
(1)セサミン/エピセサミン混合物を油脂に加熱溶解する工程、及び
(2)再結晶法を用いてエピセサミンを選択的に晶析させて、エピセサミン濃度を高めたエピセサミン含有組成物を得る工程。
ここで、油脂としては、セサミンとエピセサミンの溶解度に差がある油脂を選択するのが好ましく、MCTを好適に用いることができる。さらに、セサミン/エピセサミン混合物を溶解している油脂に対して、酸性触媒処理(活性白土等)を行うと、エピセサミン濃度を高めたセサミン/エピセサミン混合物を得ることができる。
本発明の精製方法を実施例により更に詳細に説明するが、これら実施例は本発明を限定するものではない。
[実施例1](サンプルの調製)
下記の表1に示す8種類のサンプルを調製した。なお、表1及び後に示す表2、表3中の%はすべて重量%である。
Figure 0005091682
サンプルNo.1及び2としては、特開平10−7676号公報記載の方法に従って精製した、セサミン及びエピセサミン混合物(セサミン/エピセサミン混合物)を使用した。また、サンプルNo.3〜8としては、以下の方法によりエピセサミン濃度を高めたセサミン/エピセサミン混合物を製造して使用した。セサミン/エピセサミン混合物(セサミン:99.1重量%、エピセサミン:0.9重量%)2.8gを油脂(MCT;理研ビタミン株式会社、商品名『アクターM−1』)20gに混合し、120℃に加熱して攪拌しながら十分に溶解させた。そこに活性白土(水澤化学工業株式会社、商品名『ガレオンアースV2R』)を0.4g加えて120℃で30分間攪拌保持した後、濾過して廃白土を除去した。濾液を分取して徐冷し、液温が60℃になったところで種結晶としてエピセサミン(純度100%)を2.8mg播種し、晶析を行った。その際、晶析時間を30分〜終夜とすることによってエピセサミン結晶中のエピセサミン濃度が異なる試料(サンプルNo.3〜8)を調製した。得られたスラリーを吸引濾過にて固液分離することによって本実験で用いたエピセサミン含有物を調整した。
[実施例2](エタノール晶析法−1)
200ml容ナスフラスコに99.5v%エタノール水溶液を100g秤量し、そこに実施例1により調製したサンプルNo.1〜8を5.0g投入した後、還流管を装着し、オイルバス中で90℃に加熱して撹拌しながら15分間溶解させた。その液を20℃にて一晩静置して、エピセサミン結晶(エピセサミン高含有組成物)を析出させた。析出した結晶を吸引ろ過により分離し、70℃で60分間乾燥させた。得られた結晶をすり鉢で細かく粉砕したものを一部サンプリングしてHPLC分析用の試料とした。このようにして得られた試料を以下の条件でHPLCに供しセサミン/エピセサミンの組成を分析した。
(HPLC条件)
カラム:Inertsil ODS-3 (GL-SCIENCE社製) 4.6×150mm
カラム温度:40℃
移動層:メチルアルコール/水=7:3
流 速:1ml/min
検出器:UV290nm
HPLCによる分析結果を表2に、サンプルNo.2及び3のHPLCチャートを図1に示す。表2及び図1より明らかなように、再結晶前のセサミン類混合物に比べて、再結晶後の組成物ではエピセサミン濃度が高くなった。セサミンとエピセサミンの混合物からエタノールにより再結晶することで、エピセサミンが精製されることが示唆された。また、セサミン及びエピセサミン以外の不純物(ジアセサミンを含む)がほとんど除去された。
Figure 0005091682
[実施例3](エタノール晶析法−2)
実施例2で得られたサンプルNo.2のエピセサミン結晶(エピセサミン高含有組成物)(セサミン:35.32重量%、エピセサミン:63.37重量%)及びサンプルNo.のエピセサミン結晶(エピセサミン高含有組成物)(セサミン:0.05重量%、エピセサミン:98.80重量%)を用いて、実施例2と同様にしてエタノール中で再結晶を行い、エピセサミン結晶(エピセサミン高含有組成物)を析出させ、得られた結晶について実施例2と同様にしてHPLC分析を行なった。
結果を表3に示す。再結晶を繰り返すことにより、エピセサミンの濃度が高まることが確認できた。
Figure 0005091682
また、実施例2及び3の結果から、再結晶前後におけるエピセサミン濃度の変化をプロットした(図2)。再結晶前のセサミン類混合物が、エピセサミン含量が64重量%以上であるエピセサミン濃度を高めたセサミン類混合物である場合、得られるエピセサミン結晶(エピセサミン高含有組成物)のエピセサミン濃度が著しく高くなり、エピセサミン精製方法として効率が良いことが示唆された。
[実施例4](水/エタノール晶析法−1)
水性媒体として、水:エタノール=100:0、75:25、50:50、25:75、0:100(重量比)(エタノールとして99.5v%エタノール水溶液を使用)の5種類を用いた。100ml容ナスフラスコに上記の水性媒体を50g秤量し、そこに実施例1により調製したサンプルNo.2の試料(セサミン:42.12重量%、エピセサミン:54.65重量%)を2.5g投入した後、還流管を装着し、オイルバス中で90℃に加熱して撹拌しながら15分間溶解させた。その液を20℃にて一晩静置して、エピセサミン結晶(エピセサミン高含有組成物)を析出させ、実施例2と同様にしてHPLC分析を行った。
結果を図3に示す。エタノール濃度が高いほど、エピセサミンの濃度が高くなることが示唆された。
[実施例5](水/エタノール晶析法−2)
実施例1で調製したサンプルNo.3の試料(セサミン:28.2重量%、エピセサミン:69.18重量%)、すなわち、エピセサミン濃度を高めたセサミン類混合物を用いて、実施例4と同様にして再結晶を行い、エピセサミン結晶(エピセサミン高含有組成物)を析出させ、得られた結晶について実施例2と同様にしてHPLC分析を行った。
結果を図4に示す。実施例4(図3)と同様に、エタノール濃度が高いほど再結晶により得られるエピセサミン結晶中のエピセサミンの濃度が高くなることが示唆されたが、エタノール含量が50v%以上であるエタノール水溶液を用いないと、再結晶前のセサミン類混合物から選択的にエピセサミンを結晶化させることができない、すなわちエピセサミンを精製することができないことが示唆された。また、エタノール(純度100%)を用いた場合には、飛躍的にエピセサミン濃度が高まることが確認された。得られたエピセサミン結晶量(g)は、水:エタノール=100:0、75:25、50:50、25:75、0:100でそれぞれ2.38g、2.37g、2.21g、2.07g、1.63gであった。
[実施例6](エタノール晶析法−pHの影響)
水性媒体として、75v%エタノール水溶液(75%EtOH)、75%EtOHとなるように4N−HClを添加したもの(75%EtOH+HCl)または75%EtOHとなるように4N−NaOHを添加したもの(75%EtOH+NaOH)の3種類を用いた。100ml容ナスフラスコに上記の水性媒体を50g秤量し、そこに実施例1により調製したサンプルNo.2の試料(セサミン:42.12重量%、エピセサミン:54.65重量%)またはサンプルNo.3の試料(セサミン:28.2重量%、エピセサミン:69.18重量%)を2.5g投入した後、還流管を装着し、オイルバス中で90℃に加熱して撹拌しながら15分間溶解させた。その液を20℃にて一晩静置して、エピセサミン結晶(エピセサミン高含有組成物)を析出させ、実施例2と同様にしてHPLC分析を行った。
結果を図5に示す。エタノール水溶液中での晶析により、エピセサミンが精製されることが示唆されたが、1N−HCl及び1N−NaOH添加によるエピセサミン濃度への影響はみられなかった。
[実施例7](エタノール晶析法−冷却温度の影響)
100ml容ナスフラスコに99.5v%エタノール水溶液50gを秤量し、そこに実施例1により調製したサンプルNo.2の試料(セサミン:42.12重量%、エピセサミン:54.65重量%)またはサンプルNo.3の試料(セサミン:28.2重量%、エピセサミン:69.18重量%)を2.5g投入した後、還流管を装着し、オイルバス中で90℃に加熱して撹拌しながら15分間溶解させた。その液を異なる温度条件(20℃、4℃、−20℃)下にて4時間静置して、エピセサミン結晶(エピセサミン高含有組成物)を析出させた。得られたエピセサミン結晶を、実施例2と同様にしてHPLC分析を行った。
結果を図6に示す。サンプルNo.2を用いた場合には、再結晶により得られたエピセサミン結晶中のエピセサミン濃度は冷却温度に依存しなかったが、サンプルNo.3(エピセサミン濃度を高めたセサミン類混合物)を用いた場合には、エピセサミン結晶中のエピセサミン濃度は、20℃>>4℃>−20℃の順であり、20℃程度で晶析を行うのがよいことが示唆された。得られたエピセサミン結晶量(g)は、20℃、4℃、−20℃でそれぞれ1.63g、1.92g、2.01gであった。
セサミン類混合物、特にセサミンとエピセサミンとを含む混合物から体内活性に優れたエピセサミンを精製するには、例えば、カラムクロマトグラフィーで単離するなどの、煩雑な操作が必要なばかりか、一度に得られる組成物の量も少なく、効率の悪い方法しかなかった。本発明のエピセサミンの精製方法により、セサミン類混合物から、エピセサミンの含有率の高いエピセサミン高含有組成物を簡単な操作で効率良く得ることができるため、エピセサミン高含有組成物を安価かつ大量に利用することが可能となった。

Claims (9)

  1. 固体状態または少なくとも一部が溶解状態の第一のセサミン類混合物を、水性媒体と接触させ、その後水性媒体により再結晶して、エピセサミンの含有率の高いエピセサミン高含有組成物を得ることを含む、エピセサミンの精製方法であって
    第一のセサミン類混合物が少なくともセサミンとエピセサミンとを含み、第一のセサミン類混合物中のエピセサミン含量が64重量%以上である、エピセサミンの精製方法。
  2. エピセサミン高含有組成物が、セサミンとエピセサミンの合計重量に基づいて70重量%以上のエピセサミン濃度を有する、請求項に記載のエピセサミンの精製方法。
  3. 前記水性媒体が、水、水溶性媒体または水溶性媒体の水溶液である、請求項1又は2に記載のエピセサミンの精製方法。
  4. 前記水性媒体が水、アルコールまたはアルコール水溶液である、請求項に記載の精製方法。
  5. 前記水性媒体がエタノールまたはエタノール水溶液である、請求項に記載の精製方法。
  6. 第一のセサミン類混合物が、以下の工程で製造されたエピセサミン濃度を高めたセサミン類混合物である、請求項1〜のいずれかに記載のエピセサミンの精製方法。
    (1)第二のセサミン類混合物を油脂に加熱溶解する工程、及び
    (2)再結晶法を用いてエピセサミンを選択的に晶析させて、エピセサミン濃度を高めた第一のセサミン類混合物を得る工程。
  7. 第二のセサミン類混合物を溶解した油脂に対して、酸性触媒処理を行うことを特徴とする、請求項に記載のエピセサミンの精製方法。
  8. 第一のセサミン類混合物が、以下の工程で製造されたエピセサミン濃度を高めたセサミン類混合物である、請求項1〜のいずれかの項に記載のエピセサミンの精製方法。
    (1)ゴマ油から精製されたセサミン類含有混合物を分子蒸留してセサミン類が濃縮された留分を得る工程、及び
    (2)当該留分を水、水溶性溶媒またはこれらの混合物に溶解し、必要に応じて、アルカリを添加した後、セサミン類を析出させて、エピセサミン濃度を高めた第一のセサミン類混合物を得る工程。
  9. エピセサミン高含有組成物が、セサミンとエピセサミンの合計重量に基づいて70重量%以上のエピセサミン濃度を有する、請求項に記載のエピセサミンの精製方法。
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