JP5089126B2 - 黒色トナー - Google Patents
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Description
該黒色トナーは、外部磁場796kA/mにおける磁化値(σs)が2.0Am2/kg以下であり、
該結着樹脂は、(a)ポリエステル樹脂、(b)ポリエステルユニットとビニル系重合体ユニットとを有しているハイブリッド樹脂成分、のいずれか、またはそれらの混合物を含有し、
該着色剤は、鉄チタン複合酸化物であり、
該鉄チタン複合酸化物は、下記A乃至F、及びaに示される構造の化合物からなる群から選択される1以上の化合物によって表面処理されており、
該黒色トナー粒子は、該着色剤を該結着樹脂100質量部に対して20乃至70質量部含有しており、
該黒色トナー粒子は、蛍光X線測定におけるSiのTiに対するピーク強度比が2.0乃至5.0%の範囲にあることを特徴とする。
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。
2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタン、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−クミルパーオキサイド、α,α’−ビス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、イソブチルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、m−トリオイルパーオキサイド、ジ−イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシカーボネート、ジ−メトキシイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチル)パーオキシカーボネート、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブチルパーオキシイソブチレート、tert−ブチルパーオキシネオデカノエイト、tert−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエイト、tert−ブチルパーオキシラウレート、tert−ブチルパーオキシベンゾエイト、tert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジ−tert−ブチルパーオキシイソフタレート、tert−ブチルパーオキシアリルカーボネート、tert−アミルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、ジ−tert−ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタレート、ジ−tert−ブチルパーオキシアゼレート。
C.I.ベーシックレッド1、2、9、12、13、14、15、17、18、22、23、24、27、29、32、34、35、36、37、38、39、40、C.I.ベーシックバイオレット1、3、7、10、14、15、21、25、26、27、28の如き塩基性染料。
好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.1〜1質量%をコーティングし、250メッシュパス・400メッシュオンのキャリア粒子を70質量%以上含有し、かつ50%体積平均粒径が10〜80μmと粒度分布を調整した磁性キャリアであるものが挙げられる。
電子顕微鏡観察で撮影した画像の粒子に対して統計回折(グラフテック株式会社製デジタイザKD4620)を用いて、任意に350個測定し、その個数平均値(Dp)および標準偏差σを求めた。
粒子の変動係数(%)=(σ/Dp)×100
試料プレス成型機(MAEKAWA Testing machine (MFG Co., LTD製)を用いてサンプルをプレス成形する。プレスは約4gのサンプルに対して、196000kPa(2000kgw/cm2)の圧力を約30秒かけることにより行い、厚さ約2mmで、直径約39mmの測定片を作製した。
測定電位,電圧 50kV−50mA
2θ角度 a
結晶板 LiF
測定時間 60秒
本発明の黒色トナー3gをキシレン100mLに溶かし、デカンテーションする。これを3回繰り返し、得られた沈殿物を減圧乾燥機で1晩乾燥させたのち、着色剤を単離した。
本発明の黒色トナーのX線回折測定は、CuKα線を用い下記条件で測定した。
X線管球 :Cu
管電圧 :50KV
管電流 :300mA
走査モード:連続 スキャン速度:4deg./min
サンプリング間隔 :0.020deg.
スタート角度(2θ) :3deg.
ストップ角度(2θ) :60deg.
発散スリット :開放
発散縦制限スリット :10.00mm
散乱スリット :開放
受光スリット :開放
湾曲モノクロメーター使用
走査モード:FTモード 計数時間:1.0sec
サンプリング間隔 :0.005deg.
スタート角度(2θ) :32deg.
ストップ角度(2θ) :34deg.2θ=32.0〜34.0度の範囲
「Mono Sorb MS−II」(湯浅アイオニックス(株)製)を用いて、N2吸着によるBET多点法により求める。サンプルの前処理としては、50℃で10時間の脱気を行う。
測定装置としては、コールターカウンターTA−II或いはコールターマルチサイザーII(コールター社製)を用いる。電解液は、約1%NaCl水溶液を用いる。電解液には、1級塩化ナトリウムを用いて調製された電解液や、例えば、ISOTON(登録商標)−II(コールターサイエンティフィックジャパン社製)が使用できる。
鉄チタン複合酸化物およびトナーの磁化の強さは、磁気特性と真密度とから求められる。真密度は島津製作所製の乾式自動密度計”アキュピック1330”により測定したデータを用いた。着色剤およびトナーの磁気特性は、「振動試料型磁力計VSM−3S−15」(東英工業(株)製)を用いて測定することができる。測定方法としては、円筒状のプラスチック容器に十分密になるように着色剤またはトナーを充填し、一方で10キロエルステッド(796kA/m)の外部磁場を作り、この状態で前記容器に充填した着色剤またはトナーの磁化モーメントを測定する。さらに、前記容器に充填した着色剤またはトナーの実際の質量を測定して、着色剤またはトナーの磁化の強さ(Am2/kg)を求める。
サンプル2〜10gを200〜300mlの三角フラスコに秤取し、メタノール:トルエン=30:70の混合溶媒約50mlを加えて樹脂を溶解する。溶解性が悪いようであれば少量のアセトンを加えてもよい。0.1%のブロムチモールブルーとフェノールレッドの混合指示薬を用い、予め標定されたN/10苛性カリ〜アルコール溶液で滴定し、アルコールカリ液の消費量から次の計算で酸価を求める。
酸価=KOH(ml数)×N×56.1/サンプル重量
(但しNはN/10KOHのファクター)
示差走査熱量計(DSC測定装置)、DSC−7(バーキンレルマー社製)を用いてASTM D3418−82に準じて測定する。測定試料は2〜10mg、好ましくは5mgを精密に秤量する。これをアルミパン中に入れ、リファレンスとして空のアルミパンを用い、測定温度範囲30〜200℃の間で、昇温速度10℃/minで常温常湿下で測定を行う。この昇温過程で、温度30〜200℃の範囲におけるDSC曲線のメインピークの吸熱ピークが得られる。
画像部濃度が1.4程度になるように、且つ白地部の電位(VD)と現像スリーブに印加される現像バイアスの直流成分(VDC)との電位差が150V(Vback)となるように、感光体上の電位を調整した。この条件でベタ白の画像形成を行い、画像形成中に感光体を止め、転写工程前の感光体上のトナーをマイラーテープを用いて剥ぎ取り、紙上に貼り付けた。また、マイラーテープをそのまま紙上に、貼り付けリファレンスとした。
A:感光体上の反射率差が0.5%以下であり、良好なもの。
B:感光体上の反射率差が1.0%以下であり、画像として判別できないもの。
C:感光体上の反射率差が1.0%を超えるが、画像として現れず、実使用上問題ないも
の。
D:感光体上の反射率差が1.0%を超え、画像上白地部にカブリが見られるもの。
普通紙(カラーレーザーコピア用紙TKCLA4;キヤノン製)上に、図3に示す80μm×50μmのチェッカー模様を用いて画出し試験を行い、顕微鏡により黒色部の欠損の有無を観察し、以下の基準に従い評価した。
A:100個中欠損が2個以下 非常に良好なドット再現性。
B:100個中欠損が3乃至5個 良好なドット再現性。
C:100個中欠損が6乃至10個 許容レベルのドット再現性。
D:100個中欠損が11個以上 がさつきが確認できる。
耐久性評価は、印字面積比率4%で文字印刷を行い、画像上に帯電不良による汚れが発生した枚数及びその時点でのマクベスによるベタ部画像濃度で判断した。汚れが発生しない場合は1000枚まで画像印刷を続けた。汚れが発生した枚数が多い程、また、その時点での画像濃度が高い程耐久性が良好なことを意味する。
A:汚れが発生せず非常に良好なもの
B:1000枚中汚れが発生した枚数が1から5枚までのもので、良好なもの
C:1000枚中汚れが発生した枚数が6から10枚までのもので、実用上問題ないレベ
ルであるもの
D:1000枚中汚れが発生した枚数が11枚以上であるもの
ベタ黒画像(FFH)の場合の載り量が1.0mg/cm2になるように画像を作製した。次に、このコントラスト条件で、ハーフトーン画像(30H)を作製し、定着器を通さず未定着画像として取り出した。一方、レーザージェット4100(ヒューレットパッカード社製)の定着器を取り外し、温度制御可能な外部定着試験用装置を作製した。この装置を用いて定着温度を変化させながら、A4紙上に上記の未定着画像の定着を行った。得られた定着画像に対して、こすり試験で画像が剥れるかどうかのコールドオフセット評価を行った。こすり試験においては、荷重4.9kPaでシルボン紙で10往復こすった際に、画像濃度低下率が10%を超える場合に画像が剥れたと判断した。また、定着器の1周後の白地部分に前周の画像が現れるかどうかのホットオフセット評価を目視で行った。なお、定着器の紙送り速度は100mm/sに設定した。
A:ベタ画像の定着可能範囲が40℃以上あり、この領域でハーフトーン領域でのオフセ
ットが発生しないもの。
B:ベタ画像の定着可能範囲が30〜40℃の範囲であり、この領域でハーフトーン領域
でのオフセットが発生しないもの。
C:ベタ画像の定着可能範囲が30〜40℃の範囲あるが、この領域でハーフトーン領域
でのオフセットが発生したもの。
D:定着可能範囲が30未満のもの。
画像濃度に関しては、普通紙(カラーレーザーコピア用紙TKCLA4;キヤノン製)に0.6mg/cm2のベタ画像を出力し、X−rite社製反射濃度計500 Series Spectrodensitemeterを用いて評価した。
A:非常に良好 1.50以上
B:良好 1.40以上1.50未満
C:実用上問題なし 1.20以上1.40未満
D:やや難あり 1.20未満
前記トナーおよび前記改造機を用いて、紙上(カラーレーザーコピア用紙TKCLA4、キヤノン製)に7段階(0.10g/cm2、0.15g/cm2、0.20g/cm2、0.25g/cm2、0.30g/cm2、0.35g/cm2、0.40g/cm2)で載り量を変化させて定着画像を形成し、各定着画像について、Gretag Macbeth社製 SpectroscanおよびSpectroLinoを用い(測定条件:D65、視野角2度)、CIE a*、b*値を測定した。7段階の載り量に対する色度をプロットし、各点をなめらかに結ぶ曲線を引き、曲線上での、原点(a*=0、b*=0)からの距離が最大になる値C*を求めた。評価基準は以下のとおりである。
A:C*最大値が5以内である。
B:C*最大値が10以内である。
C:C*最大値が10を超えるもの。
2.76NのNaOH溶液22.2Lに、1.8mol/Lの硫酸第一鉄水溶液17.8Lを添加し、全量40L、pH6.5の水酸化鉄塩コロイドを含む反応溶液を得た。その後この反応溶液を90℃に昇温し、100分間空気を通気するとともに0.48mol/Lの硫酸チタニル水溶液18Lを添加し、黒色沈殿物を生成した。この間、温度90℃,pH6.5に保持した。
シランカップリング剤A(3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)
0.40質量部
メタノール 50質量部
上記割合の混合物のpHを8.5に調整し、十分に撹拌した。生成した黒色着色剤を洗浄、乾燥し、黒色着色剤1を得た。低pHではシランカップリング剤が分子内水素結合により環化しやすく、一方高pHでは樹脂との相互作用が弱くなると考えられるため、上記水溶液のpHは7から10が好ましい。
シランカップリング剤Aの添加量を、それぞれ0.60、0.30、0.15、1.2質量部に変更した以外は、黒色着色剤の製造例の製造例−1と同じ方法で、黒色着色剤2、黒色着色剤3、黒色着色剤11、黒色着色剤12をそれぞれ得た。
シランカップリング剤Aの代わりに、シランカップリング剤B(3−カルボキシプロピルトリエトキシシラン)
シランカップリング剤Aの代わりに、シランカップリング剤C(3−アミノプロピルトリメトキシシラン)
シランカップリング剤Aの代わりに、シランカップリング剤D(3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン)
シランカップリング剤Aの代わりに、シランカップリング剤E(3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン)
焼成顔料1 100質量部
側鎖にグリシジル基を有し、下記構造式で表されるシリコーンオイルa(数平均重合度n=4) 1.50質量部
を混合、十分に攪拌し、黒色着色剤8を得た。
シランカップリング剤Aの代わりに、シランカップリング剤F(3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン)
球状マグネタイト粒子粉末10kgを含有する水懸濁液に、硫酸チタニル43.6molを含有する水溶液(マグネタイト粒子粉末の全Feに対してTi換算で30原子%に相当)を添加する。なお添加時に反応溶液のpHを8.5以上に保持するように混合溶液中にNaOHを添加した。次いで、混合溶液のpHを8.0に調整してマグネタイト粒子の粒子表面にチタンの含水酸化物を沈着させた後、濾別、水洗、乾燥して粒子表面がチタン含水酸化物で被覆されている球状黒色磁性酸化鉄粒子粉末を得た。
シランカップリング剤A(3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)
0.40質量部
水 800質量部
上記割合の混合物のpHを6に調整し、十分に撹拌した。生成した黒色着色剤を洗浄、乾燥し、黒色着色剤10を得た。
球状マグネタイト(焼成顔料3) 100質量部
(個数平均粒子径0.21μm、BET比表面積12.5m2/g、外部磁場796kA/mにおける磁化値(σs)が21A m2/kg)を焼成顔料1のかわりに用いた以外は、黒色着色剤の製造例−1と同様にして黒色着色剤13を得た。
上記焼成顔料2をそのまま用い、黒色着色剤14とした。
2.76NのNaOH溶液22.2Lに、1.8mol/Lの硫酸第一鉄水溶液17.8Lを添加し、全量40L、pH6.5の水酸化鉄塩コロイドを含む反応溶液を得た。その後この反応溶液を85℃に昇温し、200分間空気を通気するとともに0.48mol/Lの硫酸チタニル水溶液18Lを添加し、黒色沈殿物を生成した。この間、温度85℃、pH6.0に保持した。
シランカップリング剤A 0.40質量部
水 300質量部
メタノール 50質量部
上記割合の混合物のpHを8.5に調整し、十分に攪拌した。生成した着色剤を洗浄、乾燥、し、黒色着色剤15を得た。このとき水溶液のpHは7から10が好ましい。
2.76NのNaOH溶液22.2Lに、1.8mol/Lの硫酸第一鉄水溶液17.8Lを添加し、全量40L、pH6.5の水酸化鉄塩コロイドを含む反応溶液を得た。その後この反応溶液を90℃に昇温し、100分間空気を通気するとともに0.48mol/Lの硫酸チタニル水溶液20Lを添加し、黒色沈殿物を生成した。その後、NaOH溶液を添加し、温度90℃、pH12.0に保持した。
シランカップリング剤A 0.40質量部
水 300質量部
メタノール 50質量部
上記割合の混合物のpHを8.5に調整し、十分に攪拌した。生成した着色剤を洗浄、乾燥、し、黒色着色剤16を得た。このとき水溶液のpHは7から10が好ましい。
ビニル系共重合体として、
スチレン1.9mol、
2−エチルヘキシルアクリレート0.21mol、
フマル酸0.15mol、
α−メチルスチレンの2量体0.03mol、
ジクミルパーオキサイド0.05mol
を滴下ロートに入れる。また、
ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン7.0mol、
ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン3.0mol、
コハク酸3.0mol、
無水トリメリット酸2.0mol、
フマル酸5.0mol
及び酸化ジブチル錫0.2gをガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計,撹拌棒,コンデンサー及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。次にフラスコ内を窒素ガスで置換した後、撹拌しながら徐々に昇温し、145℃の温度で撹拌しつつ、先の滴下ロートよりビニル系樹脂のモノマー、架橋剤および重合開始剤の混合液を4時間かけて滴下した。次いで200℃に昇温を行い、5時間反応せしめてハイブリッド樹脂Aを得た。ハイブリッド樹脂Aの酸価は29mgKOH/gであった。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン3.6mol、
ポリオキシエチレン(2.2)−2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1.4mol、
テレフタル酸3.0mol、
無水トリメリット酸0.2mol、
フマル酸1.7mol
および酸化ジブチル錫0.1gをガラス製4リットルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサーおよび窒素導入管を取りつけマントルヒーター内においた。窒素雰囲気下220℃で4時間反応させ、ポリエステル樹脂Aを得た。ポリエステル樹脂Aの酸価は36mgKOH/gであった。
ポリオキシプロピレン(2.2)−2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1.6mol、
ポリオキシエチレン(2.2)−2、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン3.4mol、
テレフタル酸2.0mol、
無水トリメリット酸0.3mol、
フマル酸2.7mol
のモノマー組成でポリエステル樹脂製造例1と同様に反応させ、ポリエステル樹脂Bを得た。ポリエステル樹脂Bの酸価は20mgKOH/gであった。
スチレン2.0mol、ブチルアクリレート0.24mol、フマル酸0.16mol、α−メチルスチレンの2量体0.04mol、ジクミルパーオキサイド0.05molを滴下ロートに入れた。また、ポリエステルユニットの材料としてポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン7.0mol、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン3.0mol、テレフタル酸3.0mol、無水トリメリット酸2.0mol、フマル酸5.0molおよび酸化ジブチル錫0.2gを反応容器に入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー、および窒素導入管を反応容器に取りつけ、反応容器内を窒素ガスで置換した。撹拌しながら徐々に昇温し、15℃の温度で攪拌しつつ、先の滴下ロートより、ビニル系共重合体の単量体、架橋剤および重合開始剤を5時間かけて滴下した。次いで200℃に昇温を行い、4時間反応せしめてビニル系樹脂Aを得た。得られたビニル系樹脂Aは、酸価15mgKOH/g、Tg 61℃であった。
以下の方法で黒色トナー1を調製した。
・黒色着色剤1 30質量部
・ワックスA(パラフィンワックス DSCによる吸熱ピーク温度72℃) 3質量部
・ジ−tert−ブチルサリチル酸のアルミニウム化合物(荷電制御剤) 0.5質量部
上記の処方の材料をヘンシェルミキサー(FM−75型、三井三池化工機(株)製)でよく混合した後、温度140℃に設定した二軸混練機(PCM−45型、池貝鉄工(株)製)にて混練した。得られた混練物を冷却し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕し、粗砕物を得た。得られたトナー粗砕物を、高圧気体を用いた衝突式気流粉砕機を用いて粉砕した。得られた微粉砕物は、重量平均径4.8μmであった。次に、得られた微粉砕物をついでコアンダ効果を利用した多分割分級機により微粉および粗粉を同時に除去し、黒色トナー粒子1を得た。
実施例2〜14、比較例1〜8に用いた黒色トナー2〜23の作製は実施例1と同様の条件で行った。ただし表2に示した材料を用いた。次いで実施例1と同様にしてそれぞれ評価した。その結果を表3および4にそれぞれ示す。なおワックスBはDSCによる吸熱ピーク温度が85℃を示す、パラフィンワックスである。
以下の方法でシアントナーを調製した。
・ポリエステル樹脂A 60質量部
・Cuフタロシアニンのろ過工程から、顔料スラリーから水をある程度除去し、ただの一度も乾燥工程を経ずに得た固形分40質量%の第1のペースト状顔料(残りの60質量%は水) 100質量部
上記の原材料を上記の処方でまずニーダー型ミキサーに仕込み、混合しながら非加圧下で昇温させる。最高温度(ペースト中の溶媒の沸点により必然的に決定される。この場合は90〜100℃程度)に達した時点で水相中の顔料が、溶融樹脂相に分配もしくは移行し、これを確認した後、さらに30分間加熱溶融混練させ、ペースト中の顔料を十分に移行させる。その後、一旦、ミキサーを停止させ、熱水を排出した後、さらに130℃まで昇温させ、約30分間加熱溶融混練を行ない、顔料を分散させるとともに水分を留去し、該工程を終了した後、冷却させ、混練物を取り出し第1の混練物を得た。この第1の混練物の含水量は0.5質量%程度であった。
・ポリエステル樹脂A 92.5質量部
・上記第1の混練物(顔料粒子の含有量40質量%) 12.5質量部
・ワックスA(パラフィン DSCによる吸熱ピークTg=68℃) 4質量部
・ジ−tert−ブチルサリチル酸のアルミニウム化合物(荷電制御剤) 0.5質量部
上記の処方の材料をヘンシェルミキサー(FM−75型、三井三池化工機(株)製)でよく混合した後、温度130℃に設定した二軸混練機(PCM−30型、池貝鉄工(株)製)にて混練した。得られた混練物を冷却し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕し、粗砕物を得た。得られたトナー粗砕物を、実施例1と同様に高圧気体を用いた衝突式気流粉砕機を用いて粉砕し、多分割分級装置で微粉および粗粉を同時に厳密に除去してシアントナー粒子1を得た。
実施例1において、黒色着色剤1 30質量部の代わりに、黒色着色剤15 30質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして黒色トナーを調製し、黒色トナー24を得た。
実施例1において、黒色着色剤1 30質量部の代わりに、黒色着色剤16 30質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして黒色トナーを調製し、黒色トナー25を得た。
1 …プロセスステーション
2 …感光体ドラム
3 …帯電ローラ
4 …露光器
5 …現像手段
6 …クリーニング装置
7 …転写搬送ベルト
8 …駆動ローラ
9 …従動ローラ
10 …ベルト張架ローラ
11 …ベルト張架ローラ
12 …吸着ローラ
13 …定電流電源
14 …転写ローラ
15 …給送部
16 …給送ローラ
17 …レジストローラ対
18 …定着器
19 …排出トレイ
20 …再搬送経路
21 …再搬送コロ
Claims (9)
- 少なくとも結着樹脂および着色剤を含有する黒色トナー粒子と、一種類以上の無機微粉体とを有する黒色トナーにおいて、
該黒色トナーは、外部磁場796kA/mにおける磁化値(σs)が2.0Am2/kg以下であり、
該結着樹脂は、(a)ポリエステル樹脂、(b)ポリエステルユニットとビニル系重合体ユニットとを有しているハイブリッド樹脂成分、のいずれか、またはそれらの混合物を含有し、
該着色剤は、鉄チタン複合酸化物であり、
該鉄チタン複合酸化物は、下記A乃至F、及びaに示される構造の化合物からなる群から選択される1以上の化合物によって表面処理されており、
該黒色トナー粒子は、該着色剤を該結着樹脂100質量部に対して20乃至70質量部含有しており、
該黒色トナー粒子は、蛍光X線測定におけるSiのTiに対するピーク強度比が2.0乃至5.0%の範囲にあることを特徴とする黒色トナー。
- 前記着色剤は、25℃、相対湿度50%における水蒸気吸着量が、0.4〜0.6mg/m2であることを特徴とする請求項1に記載の黒色トナー。
- 前記着色剤は主成分としてFeTiO3−Fe2O3固溶体を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の黒色トナー。
- 前記着色剤はFeTiO3−Fe2O3固溶体およびNaFeTi3O8を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の黒色トナー。
- 前記着色剤の粒子径の標準偏差/個数平均径(σ/D p )が45%以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の黒色トナー。
- 前記着色剤は鉄チタン複合酸化物を含有し、結着樹脂100質量部に対し、25乃至60質量部含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の黒色トナー。
- 該結着樹脂の酸価が、酸価が15〜40mgKOH/gであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の黒色トナー。
- 前記黒色トナーは105Hz時の誘電損失比(tanδ)が0.010以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の黒色トナー。
- 前記トナーの外部磁場796kA/mにおける磁化値(σs)が1.5Am2/kg以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の黒色トナー。
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