JP5087270B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はエンジン制御装置に関し、特に、クラッチを解放して変速する際にエンジンの回転速度をクラッチの出力回転速度に同期させるエンジン制御装置に関する。
手動変速機搭載車両において変速時にクラッチが解放(切断)されると、クラッチの入力回転速度はエンジンの回転速度に応じて変化し、クラッチの出力回転速度は車速、変速機の変速比に応じて変化する。このため、変速機の変速比を変更した後にそのままクラッチを締結すると回転速度差により変速ショックが生じる。
変速ショックを低減するにはエンジンの回転速度をクラッチの出力回転速度と同期させる必要があり、特許文献1では、変速時にエンジンの回転速度をギヤ位置に対応する回転速度となるように回転速度同期制御を行うことで変速ショックを抑えている。回転速度同期制御はクラッチが締結されるまで継続される。
クラッチが締結されているか解放されているかは、クラッチペダルに設けられているクラッチペダルスイッチで検出される。クラッチペダルスイッチはクラッチペダルの踏込み量が所定踏込み量よりも大きくなるとONになるスイッチであり、通常、所定踏込み量は、クラッチが確実に切断されていることを検出するために、クラッチの切断位置に対応する踏込み量より大きな踏込み量に設定される。
特開昭58−200052号公報
クラッチペダルを踏み込んだ状態から戻す状況では、まず、クラッチペダルスイッチがOFFになり、続いて、クラッチが締結される。上記回転速度同期制御はクラッチペダルスイッチがOFFになった時点で停止するので、クラッチペダルスイッチがOFFになってからクラッチが締結されるまでの間は変速完了前であるにも係わらず、上記回転速度同期制御が行われないことになる。
したがって、運転者がクラッチペダルをゆっくり戻した場合には、上記回転速度同期制御が行われない時間が長くなり、この間にエンジンの回転速度が低下する。エンジンの回転速度が低下すると変速機の出力回転速度との差が増大し、クラッチを締結する際にショックが生じてしまう。
本発明は、このような技術的課題を鑑みてなされたもので、クラッチペダルがゆっくり操作された場合であっても変速ショックが生じないようにすることを目的とする。
本発明に係るエンジン制御装置は、クラッチペダルの踏込み量が第1の所定踏込み量よりも大きいことが第1のクラッチペダルスイッチにより検出されている間、エンジンの回転速度がクラッチの出力回転速度と同期するように目標回転速度を設定し、エンジンの回転速度が目標回転速度となるように回転速度同期制御を行う。そして、クラッチペダルの踏込み量が第1の所定踏込み量よりも大きい状態から小さい状態となったことが第1のクラッチペダルスイッチにより検出されても、クラッチペダルの踏込み量が第1の所定踏込み量よりも小さい状態となった時点から所定時間は回転速度同期制御を継続する。
本発明によれば、クラッチペダルの踏込み量が第1の所定踏込み量よりも小さくなっても回転速度同期制御が所定時間継続されるので、クラッチペダルがゆっくりと操作された場合であっても、クラッチが締結される前に回転速度同期制御が停止することでエンジンの回転速度が落ち込んでしまうのを抑え、変速ショックが生じるのを抑えることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係るエンジン制御装置(エンジンコントローラ1)を備えた車両の概略構成を示している。
エンジン2の吸気通路3にはスロットル弁4が設けられている。スロットル弁4はアクセルペダル5の位置から独立して開度を制御することができる電子制御式のスロットル弁である。スロットル弁4には開度を制御するためのスロットルアクチュエータ6が取り付けられている。
エンジン2にはエンジン回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ10、冷却水温Twを検出する冷却水温センサ11が取り付けられている。アクセルペダル5にはアクセルペダル位置APPを検出するアクセルペダル位置センサ12、スロットル弁4にはスロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ13が取り付けられている。
エンジン2の出力回転は変速機15で変速されて変速機出力軸に伝達され、図示しない駆動輪へと伝達される。エンジン出力軸と変速機入力軸との間には、クラッチペダル17の操作に応じて締結、解放するクラッチ18が介装されている。変速機15は、運転者によるシフトレバー19の操作に応じてギヤ位置を切り換えることができる有段の手動変速機、例えば、前進6速、後進1速の手動変速機である。変速機出力軸には変速機15の出力回転から車速を検出する車速センサ20、クラッチペダル17には運転者によるクラッチ操作を検出する第1〜第3のクラッチペダルスイッチ21〜23、シフトレバー19には運転者によるシフトレバー19の操作方向(シフト操作)を検出するシフト操作センサ24、シフトレバー19がニュートラル位置にあるときにニュートラル信号を出力するニュートラルスイッチ25が取り付けられている。
図2はクラッチ18の締結解放状態と第1〜第3のクラッチペダルスイッチ21〜23の出力信号の関係を示した図である。「クラッチ切断位置」は、クラッチ18を踏み込んでいった場合にクラッチ18が締結状態から解放状態に切り換わるところのクラッチペダル17の踏込み量である。
第1のクラッチペダルスイッチ21は、クラッチ切断位置に対応する踏込み量Dcrよりも大きな第1の所定踏込み量D1よりもクラッチペダル17の踏込み量Dが大きいときにON、小さいときにOFFとなるスイッチである。第1の所定踏込み量D1がクラッチ切断位置に対応する踏込み量Dcrよりも大きな値に設定されるのは、クラッチ18が確実に解放されたことを判断できるようにするためである。
第2のクラッチペダルスイッチ22は、クラッチ18を第1の所定踏込み量D1よりも大きな第2の所定踏込み量D2よりもクラッチペダル17の踏込み量Dが大きいときにON、小さいときにOFFとなるスイッチである。第2の所定踏込み量D2は、例えば、最大踏込み量Dmaxに近い値に設定される。
第3のクラッチペダルスイッチ23は、クラッチ切断位置に対応する踏込み量Dcrよりも小さな第3の所定踏込み量D3よりもクラッチペダル17の踏込み量Dが大きいときにON、小さいときにOFFとなるスイッチである。第3の所定踏込み量D3がクラッチ切断位置に対応する踏込み量Dcrよりも小さな値に設定されるのは、第3のクラッチペダルスイッチ23がOFFになったことをもってクラッチ18が締結されたことを確実に判断できるようにするためである。
なお、クラッチペダルスイッチ21〜23のON/OFF特性は逆でも良い。
各種センサの検出値はエンジンコントローラ1に入力される。エンジンコントローラ1は入力された検出値に基づいてエンジン2の燃料噴射制御、点火時期制御を行う。
また、エンジンコントローラ1は、クラッチペダル17が踏み込まれてクラッチ18が解放され、変速機15の変速が行われるときには、エンジン2の回転速度Neをクラッチ18の出力回転速度に同期させる回転速度同期制御を行い、クラッチ18を再締結して変速を終了するときの変速ショックを抑える。クラッチ18の解放は、多少のずれはあるが、第1のクラッチペダルスイッチ21がONになったことをもって判断する。また、エンジンコントローラ1は、第1のクラッチペダルスイッチ21がOFFになってもアップシフト時、あるいは、常用回転域でのダウンシフト時は、回転速度同期制御を所定時間継続し、変速完了前に回転速度同期制御が停止することで変速ショックが発生するのを抑える。
図3はエンジンコントローラ1の回転速度同期制御に関する部分の制御ブロック図である。
エンジンコントローラ1は、運転者のシフト操作から次のギヤ位置(目標ギヤ位置)を算出し(B1)、変速機15の現在のギヤ位置を目標ギヤ位置に変更した場合のクラッチ18の出力回転速度(=車速VSPと目標ギヤ位置に応じて決まる変速機15の入力回転速度)をエンジン2の目標回転速度tNeとして算出し(B2)、回転速度同期制御許可フラグがONになっている場合にはエンジン2の回転速度Neが目標回転速度tNeになるようにスロットル開度TVO、点火時期リタード量を制御する回転速度フィードバック制御を行う(B3)。
回転速度同期制御許可フラグは、以下の条件1〜3のいずれかが成立しているときにONになる(B4)。
条件1:第1のクラッチペダルスイッチ21がON
条件2:第1のクラッチペダルスイッチ21がOFF、第2のクラッチペダルスイッチ22がON、ギヤイン判定フラグがON、変速がアップシフト、かつ、第1のクラッチペダルスイッチ21がONからOFFになってから所定時間内
条件3:第1のクラッチペダルスイッチ21がOFF、第2のクラッチペダルスイッチ22がON、ギヤイン判定フラグがON、変速がダウンシフト、目標回転速度tNeが所定回転速度Nethよりも小さい、かつ、第1のクラッチペダルスイッチ21がONからOFFになってから所定時間内
なお、これらの条件のいずれかが成立しているときであっても、第3のクラッチペダルスイッチ23がOFFとなっていてクラッチ18が締結されていることが確実なとき、あるいは、車両がスポーツ走行をしていると判断されるときは回転速度同期制御の継続は行わないようにする。
車両がスポーツ走行をしていることの判定は、シフトダウン時のエンジン回転速度Neが所定速度以上、アクセルペダル位置APPの変化速度が所定値を超えた、あるいは、車速VSPから求まる車両の加減速度が所定値を超えたときに車両がスポーツ走行をしていると判断する。車両がスポーツ走行をしていることの判定は、シフトレバー19、図示しないステアリングの操作速度、図示しないブレーキペダルの踏圧、運転者が操作するスイッチ類(スポーツモードスイッチ等)の操作状態から判断するようにしても構わない。
また、第1のクラッチペダルスイッチ21がONとなってから第2のクラッチペダルスイッチ22がONになるまでの時間が予め定められた所定時間以内、あるいは、第2のクラッチペダルスイッチ22がOFFになってから第1のクラッチペダルスイッチ21がOFFになるまでの時間が予め定められた所定時間以内であることを検出、すなわち、クラッチペダル17の操作速度が所定速度以上である場合に車両がスポーツ走行をしていると判定しても良い。
ギヤイン判定フラグは、ニュートラルスイッチ25からニュートラル信号が入力されていないとき、すなわち、変速機15のギヤ位置がいずれかのギヤになっているときにONになるフラグである(B5)。ギヤイン判定はシフト操作センサ24からの信号に基づき行うようにしてもよい。
回転速度フィードバック制御(B3)においては、エンジンコントローラ1は、エンジン2の回転速度Neを目標回転速度tNeに一致させるために必要なエンジントルク(回転速度同期制御要求トルク)をエンジン2の回転速度Neと目標回転速度tNeの偏差に基づき算出し、この回転速度同期制御要求トルクが実現されるようスロットルアクチュエータ6によってスロットル開度TVOを制御する。さらに、目標回転速度tNeへの収束性を高めるために、エンジン2の回転速度Neと目標回転速度の偏差が所定値よりも小さくなったところでエンジン2の点火装置により点火時期のリタード制御を併せて行う。
図4はエンジンコントローラ1が行う回転速度同期制御の詳細を示したフローチャートである。これを参照しながら、回転速度同期制御についてさらに説明する。
ステップS11では第1のクラッチペダルスイッチ21がONになっているか判断する。ONになっているときはステップS12に進む。
ステップS12では回転速度同期制御を行う。回転速度同期制御ではエンジン2の回転速度Neが目標回転速度tNeに近づくようスロットル開度TVO、点火時期リタード量を制御する。目標回転速度tNeは、現在のギヤ位置とシフト操作センサ24で検出されるシフトレバー19の操作方向(シフト操作)に基づき算出され、目標回転速度tNeには車速VSPと目標ギヤ位置に応じて決まるクラッチ18の出力回転速度が設定される。
その後、クラッチペダル17が戻され、第1のクラッチペダルスイッチ21がOFFになると、ステップS11からステップS13に進む。
ステップS13では第3のクラッチペダルスイッチ23がOFFか否か判断する。第3のクラッチペダルスイッチ23がONの場合はステップS14に進む。第3のクラッチペダルスイッチ23がOFFになっているときはステップS20に抜け、回転速度同期制御を停止する。これは、第3のクラッチペダルスイッチ23がOFFになっているときは、クラッチ18が既に締結されており、もはや回転速度同期制御を行う必要がないからである。
ステップS14では車両がスポーツ走行しているか判断する。車両がスポーツ走行しているか否かは、上記の通り、ダウンシフト時のエンジン回転速度Ne、アクセルペダル位置APPの変化速度、車両の加減速度等に基づき判断する。車両がスポーツ走行していないときはステップS15に進む。スポーツ走行しているときはステップS20に抜け、回転速度同期制御を停止する。これは、回転速度同期制御を直ちに停止することで、エンジン2のレスポンスを良くするとともに、アクセルオフ時にエンジンブレーキが直ぐに効くようにするためである。
ステップS15ではギヤイン状態か判定する。ニュートラルスイッチ25からニュートラル信号が入力されていないとき、すなわち、変速機15のギヤ位置がいずれかのギヤになっているときはステップS16に進む。
ステップS16では、変速がアップシフトか判断し、アップシフトである場合はステップS17に進む。ステップS17では制御継続ディレータイマTMdlyがゼロよりも大きいか判断する。制御継続ディレータイマTMdlyがゼロよりも大きい場合はステップS18に進んで制御継続ディレータイマTMdlyをカウントダウンし、ステップS12に進んで回転速度同期制御を継続する。これにより、アップシフトと判断された場合は、制御継続ディレータイマTMdlyがゼロになるまで回転速度同期制御が継続される。アップシフト時に回転速度同期制御を継続させるのは、アップシフト時は運転者が意図的にクラッチ18を半クラッチ状態としてエンジン2の回転速度を落とす場合があり、クラッチ18が解放されているのに第1のクラッチペダルスイッチ21がOFFとなる状況が生じやすく、回転速度同期制御が行われないとエンジン2の回転速度が大きく落ちてクラッチ18の締結時にショックが生じやすいからである。
なお、制御継続ディレータイマTMdlyは、第1のクラッチペダルスイッチ21がONからOFFに変わったときに初期値にリセットされ、初期値は制御継続ディレータイマTMdlyのカウントダウンが開始されてから所定時間で制御継続ディレータイマTMdlyがゼロになるように設定される。所定時間は、運転者が変速時にクラッチペダル17をゆっくり操作した場合に、第1のクラッチペダルスイッチ21がONからOFFになってからクラッチ18が実際に締結するまでの時間に対応して設定され、例えば、0.5秒程度に設定される。
アップシフトでない場合はステップS19に進み、変速がダウンシフトでかつ目標回転速度tNeが所定回転速度Nethよりも低いか判断する。変速がダウンシフトでかつ目標回転速度tNeが所定回転速度Nethよりも低い場合はステップS17に進み、ステップS16でアップシフトと判断された場合と同様に制御継続ディレータイマTMdlyがゼロになるまで回転速度同期制御を継続する。所定回転速度Nethは常用回転域の上限、例えば、3000rpmに設定される。これは、常用回転域でのダウンシフトでは運転者がクラッチペダル17をゆっくり操作する頻度が高く、回転速度同期制御を継続させて変速ショックを抑える必要があるからである。
一方、変速がダウンシフトであっても目標回転速度tNeが所定回転速度Nethよりも高い場合は、スポーツ走行をしていると判断され、ステップS20に進んで回転速度同期制御を停止する。これは、回転速度同期制御を直ちに停止することで、エンジン2のレスポンスを高め、アクセルオフ時にはエンジンブレーキが直ぐに効くようにするためである。
その後、クラッチペダル17がさらに戻されて第3のクラッチペダルスイッチがOFFになると、クラッチ18は既に締結されているので、もはや回転同期速度制御を行う必要がない。したがって、この場合は、ステップS13からステップS20に抜けて回転速度同期制御を停止する。
図5は上記回転速度同期制御が行われるときの様子を示したタイムチャートである。
時刻t1で第1のクラッチペダルスイッチ21がOFFからONになると回転速度同期制御が許可され、エンジン2の回転速度Neを目標ギヤ位置に応じて決まる目標回転速度tNeにフィードバック制御する回転速度同期制御が開始される。この時点ではシフト操作が行われていないため、目標ギヤ位置に変化は無く3速のままである。
時刻t2でシフトレバー19が操作され、目標ギヤ位置が3速から2速に変化すると、目標回転速度tNeが増大し、回転速度同期制御によりエンジン2の回転速度Neもこれに併せて増大する。
時刻t3で第1のクラッチペダルスイッチ21がONからOFFになると、制御継続ディレータイマTMdlyのカウントダウンが開始する。そして、時刻t3から制御継続ディレータイマTMdlyがゼロになる時刻t4までは回転速度同期制御が継続する。
第1のクラッチペダルスイッチ21がOFFになってからクラッチ18が実際に締結するまで回転速度同期制御が行われないと、一点鎖線で示すようにエンジン2の回転速度が落ち込み、そのままクラッチ18を締結するときに変速ショックが発生する。しかしながら、このように回転速度同期制御を継続することで、エンジン2の回転速度の落込みを抑え、変速ショックを抑えることができる。
続いて本発明による作用効果について説明する。
本発明によれば、エンジンコントローラ1は、クラッチペダル17の踏込み量Dが第1の所定踏込み量D1よりも大きいことが第1のクラッチペダルスイッチ21により検出されている間、エンジン2の回転速度Neがクラッチ18の出力回転速度と同期するように目標回転速度tNeを設定し、エンジン2の回転速度Neが目標回転速度tNeとなるように回転速度同期制御を行う。そして、クラッチペダル17の踏込み量Dが第1の所定踏込み量D1よりも小さくなったことが第1のクラッチペダルスイッチ21により検出されても(第1のクラッチペダルスイッチ21がON→OFF)、その時点から所定時間は回転速度同期制御を継続する。これにより、クラッチペダル17がゆっくりと操作された場合でも、クラッチ18が実際に締結される前に回転速度同期制御が停止してエンジン回転速度が落ち込んでしまうのが抑えられ、クラッチ18を締結する際の変速ショックを抑えることができる。
回転速度同期制御の継続は、変速機15の変速がアップシフトであるときに行う。これは、アップシフト時は運転者が意図的にクラッチ18を半クラッチ状態にし、クラッチ18が締結しているのに第1のクラッチペダルスイッチ21がOFFとなる状況が生じやすく、回転速度同期制御が継続しないとエンジン2の回転速度が落ち込んで、変速ショックが生じやすいからである。
また、エンジンコントローラ1は、変速機15の変速がダウンシフトであり、かつ、目標回転速度tNeが所定回転速度Nethよりも低いときにも回転速度同期制御を所定時間継続するようにする。常用回転域でのダウンシフトでは運転者がクラッチペダル17をゆっくり操作する頻度が高く、このような状況で回転速度同期制御を継続するようにすれば変速ショックを効果的に抑えることができる。
なお、上記実施形態では、目標回転速度tNeが所定回転速度Nethよりも低いときに回転速度同期制御を所定時間(固定値)だけ継続するようにしているが、ダウンシフト時の目標回転速度tNeの回転域に応じて所定時間を可変にしてもよい。例えば、ダウンシフト時の目標回転速度tNeが高いほどスポーツ走行の度合いが強いので、所定時間をより短く設定する。これにより、スポーツ走行時は第1のクラッチペダルスイッチ21がOFFになった後、回転速度同期制御を速やかに停止してエンジン2のレスポンスを高め、非スポーツ走行時は回転速度同期制御を継続させてクラッチ18を締結する際の変速ショックを抑えることが可能になる。
また、エンジンコントローラ1は、車両の状態から車両がスポーツ走行をしていることを判断し、スポーツ走行時は上記回転速度同期制御の継続を行わないようにした。これにより、エンジン2のレスポンスを良くし、アクセルオフ時にはエンジンブレーキを直ぐに効かせることが可能になる。なお、上記実施形態では、スポーツ走行時に回転速度同期制御の継続を行わないようにしているが、回転速度同期制御を継続させる時間(所定時間)を短縮するようにしても構わない。
車両がスポーツ走行しているか否かは、ダウンシフト時のエンジン回転速度Ne、アクセルペダル5の操作速度、車両の加減速度、クラッチペダル17の操作速度等に基づき判断することができる。
さらに、クラッチペダル17の踏込み量Dが第3の所定踏込み量D3よりも小さくなったことが第3のクラッチペダルスイッチ23により検出された場合(第3のクラッチペダルスイッチ23がON→OFF)は回転速度同期制御の継続を行わないようにした。これにより、クラッチ18が既に確実に締結されていて、もはや回転速度同期制御を行う必要がない状況では、回転速度同期制御を直ちに停止し、不必要な回転速度同期制御が継続することによるエンジン2のレスポンスの低下を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本発明に係るエンジン制御装置(エンジンコントローラ)を備えた車両の概略構成図である。 クラッチの締結解放状態と第1〜第3のクラッチペダルスイッチの出力信号の関係を示した図である。 エンジンコントローラの回転速度同期制御に関する部分の制御ブロック図である。 エンジンコントローラが行う回転速度同期制御の内容を示したフローチャートである。 回転速度同期制御が行われるときの様子を示したタイムチャートである。
符号の説明
1 エンジンコントローラ(エンジン制御装置)
2 エンジン
4 スロットル弁
5 アクセルペダル
6 スロットルアクチュエータ
10 エンジン回転速度センサ
12 アクセルペダル位置センサ
13 スロットル開度センサ
15 変速機
17 クラッチペダル
18 クラッチ
19 シフトレバー
20 車速センサ
21 第1のクラッチペダルスイッチ
22 第2のクラッチペダルスイッチ
23 第3のクラッチペダルスイッチ
24 シフト操作センサ
25 ニュートラルスイッチ

Claims (9)

  1. エンジンと、前記エンジンに接続される変速機と、前記エンジンと前記変速機の間に設けられ、前記変速機の変速時に解放されて前記エンジンと前記変速機との接続を切断するクラッチとを備えた車両のエンジン制御装置において、
    クラッチペダルの踏込み量が前記クラッチの切断位置に対応する踏込み量よりも大きな第1の所定踏込み量よりも大きいか否かを検出する第1のクラッチペダルスイッチと、
    前記クラッチペダルの踏込み量が前記第1の所定踏込み量よりも大きいことが前記第1のクラッチペダルスイッチにより検出されている間、前記エンジンの回転速度が前記クラッチの出力回転速度と同期するように目標回転速度を設定し、前記エンジンの回転速度が前記目標回転速度となるように制御する同期制御手段と、
    前記クラッチペダルの踏込み量が前記第1の所定踏込み量よりも大きい状態から小さい状態となったことが前記第1のクラッチペダルスイッチにより検出されても、前記クラッチペダルの踏込み量が前記第1の所定踏込み量よりも小さい状態となった時点から所定時間は前記同期制御を継続する同期制御継続手段と、
    を備えたことを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記同期制御継続手段は、前記変速機の変速がアップシフトであるときに前記同期制御を所定時間継続することを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記同期制御継続手段は、前記変速機の変速がダウンシフトであり、かつ、前記目標回転速度が所定回転速度よりも低いときに前記同期制御を所定時間継続することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン制御装置。
  4. 前記同期制御継続手段は、前記変速機の変速がダウンシフトであるとき、前記目標回転速度が高いほど前記所定時間を短くすることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン制御装置。
  5. 前記車両の状態から前記車両がスポーツ走行をしていることを判断するスポーツ走行判断手段を備え、
    前記同期制御継続手段は、前記車両がスポーツ走行をしていると判断された場合は前記同期制御の継続を行わない、あるいは、前記所定時間を短縮することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のエンジン制御装置。
  6. 前記スポーツ走行判断手段が、ダウンシフト時の前記エンジンの回転速度、アクセルペダルの操作速度あるいは前記車両の加減速度に基づき前記車両がスポーツ走行をしていることを判断することを特徴とする請求項5に記載のエンジン制御装置。
  7. 前記クラッチペダルの操作速度を検出するクラッチペダル操作速度検出手段を備え、
    前記スポーツ走行判定手段は、前記クラッチペダル操作速度検出手段によって検出された前記クラッチペダルの操作速度が所定速度以上である場合に前記車両がスポーツ走行をしていると判断することを特徴とする請求項5に記載のエンジン制御装置。
  8. 前記クラッチペダルの踏込み量が前記第1の所定踏込み量よりも大きな第2の所定踏込み量よりも大きいか否かを検出する第2のクラッチペダルスイッチを備え、
    前記クラッチペダル操作速度検出手段は、
    前記第1のクラッチペダルスイッチによって前記クラッチペダルの踏込み量が前記第1の所定踏込み量よりも大きくなったことが検出された時点から、前記第2のクラッチペダルスイッチによって前記クラッチペダルの踏込み量が前記第2の所定踏込み量よりも大きくなったことが検出されるまでの時間、もしくは、前記第2のクラッチペダルスイッチによって前記クラッチペダルの踏込み量が前記第2の所定踏込み量よりも小さくなったことが検出された時点から、前記第1のクラッチペダルスイッチによって前記クラッチペダルの踏込み量が前記第1の踏込み量よりも小さくなったことが検出されるまでの時間に基づいて前記クラッチペダルの操作速度を検出することを特徴とする請求項7に記載のエンジン制御装置。
  9. 前記クラッチペダルの踏込み量が前記クラッチの切断位置に対応する踏込み量よりも小さな第3の所定踏込み量よりも小さいか否かを検出する第3のクラッチペダルスイッチと、
    前記クラッチペダルの踏込み量が前記第3の所定踏込み量よりも小さいことが前記第3のクラッチペダルスイッチにより検出された場合、前記同期制御継続手段は前記同期制御の継続を行わないことを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載のエンジン制御装置。
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