JP5086587B2 - 1つの二重結合を有する反応体にSiH基を含む化合物を付加した付加物を水性媒体中で製造する方法 - Google Patents
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Description
a)少なくとも1つのSiH基を有するシロキサンおよび/またはシランと、
b)分子内に1つの二重結合を有する化合物とを、
貴金属を触媒として反応させることにより、有機変性されたシロキサンおよびシランを製造する方法であって、該反応が、
c)反応媒体としての水
中において実施される方法を提供する。
a)少なくとも1つの非末端SiH基を有するシロキサンおよび/またはシランと、
b)分子内に1つの二重結合を有する化合物とを、
貴金属を触媒として反応させることにより、有機変性されたシロキサンおよびシランを製造する方法であって、該反応が、
c)反応媒体としての水
中において実施される方法を提供する。
a)少なくとも1つの末端および/または少なくとも1つの非末端SiH基を有するシロキサンおよび/またはシランと、
b)分子内に1つの二重結合を有する化合物とを、
貴金属を触媒として反応させることにより調製される水性反応混合物であって、該反応が、
c)反応媒体としての水
の存在下に実施される、水性反応混合物を提供する。
(式中、
Rは、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基、好ましくはメチル基であってもよく、
R’は、水素および/またはRであってもよく、
mは、0〜500、好ましくは10〜200、特に15〜100であり、
nは、0〜60、好ましくは0〜30、特に0.1〜25であり、
kは、0〜10、好ましくは0〜4であり、
ただし、少なくとも1つのR’は水素である)の化合物である。
である。
−シラン単量体、例えば、R3SiH、R2SiH2、RSiH3等、
−環状シロキサン、例えば、(RHSiO)4、(RHSiO)3等、
−直鎖または分岐のシロキサン低重合体または重合体、例えば、R3SiO−(R2SiO−)a(RSi(H)O−)bSiR3(式中、aは0以上、bは1以上)、HR2SiO−(R2SiO−)c(RSi(H)O−)dSiR2H(式中、cおよびdは0以上)が挙げられる。
(式中、
bは、0または1であってもよく、
Rbは、炭化水素基−(O)x’−RIV、
(式中、
x’は、0または1であり、
RIVは、7〜47個、好ましくは13〜37個の炭素原子を有する、場合により置換された炭化水素基であってもよい)であるか、または
Rbは、一般式−O−PE、
(式中、
PEは、ポリエーテルセグメントがブロックごとに配列しているかまたはランダムに分布した、任意の所望のホモまたはコポリエーテル−(CH2−CH(Rs)O)−R”、
(式中、
R”は、水素基であるか、または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、−C(O)−R’’’基(式中、R’’’はアルキル基)、−CH2−O−R’基、アルキルアリール基(ベンジル基等)、−C(O)NH−R’基、−SO3 −K+、−COO−K+(K+は、水素または有機または無機陽イオンである)であり、
Rsは、同一であっても異なっていてもよい、水素、C1〜4−アルキル基、またはアリール基である)である)のポリエーテル基である)の化合物である。
CH2=CH−CH2−O−(CH2−CH2O−)x−(CH2−CH(R’)O−)y−(SO)z−R”
CH2=CH−O−(CH2−CH2O−)x−(CH2−CH(R’)O−)y−R”
CH2=CH−CH2−RIV
CH2=CH−(O)x’−RIV
(式中、
xは0〜100であり、
x’は0または1であり、
yは0〜100であり、
zは0〜100であり、
R’は、1〜4個の炭素原子を有する、場合により置換されたアルキル基であり、
R”は、水素基であるか、または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、−C(O)−R’’’基(式中、R’’’はアルキル基)、−CH2−O−R’基、アルキルアリール基(ベンジル基等)、−C(O)NH−R’基、−SO3 −K+、−COO−K+(式中、K+は水素または有機または無機陽イオン)であり、
RIVは、炭素原子を7〜47個、好ましくは13〜37個有する、場合により置換された炭化水素基であり、
SOは、−CH(C6H5)−CH2−O−基である)の化合物である。
の化合物である。
KPGスターラー、内部温度計、および環流冷却器を備えた500mlの四頚フラスコ内の蒸留水94.04gに、まず、活性水素含有量が2.52Val/gのポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー25gをアリルポリオキシアルケノール(平均分子量約843g/mol、プロピレンオキシド部分/エチレンオキシド部分=29:71)69.04gと一緒に撹拌しながら導入する。
実施例1と同様に、活性水素含有量が2.52Val/gのポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー25gを、アリルポリオキシアルキレノール(平均分子量約843g/mol、プロピレンオキシド部分/エチレンオキシド部分=29:71)69.04gと一緒に撹拌しながら70℃に加熱した後、実施例1に準ずるオレフィン変性白金0触媒5ppmを、濃度1.5%のデカメチルシクロペンタシロキサン溶液の形態で、ハミルトンシリンジを用いて添加する。
まず、α,ω−SiH基を有し、平均分子量が2778g/molであり、SiH含有量が5.58Val/kgであるポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー12.07gを、平均分子量が約1100g/molであり、エチレンオキシド単位75%およびスチレンオキシド単位25%から構成されるブタンジオールモノビニルエーテル開始ポリエーテル100gと一緒に撹拌しながら導入する。反応基質を90℃に加熱した後、実施例1のオレフィン変性白金0触媒10ppmを濃度1.5%のデカメチルシクロペンタシロキサン溶液の形態でハミルトンシリンジを用いて添加する。3.5時間後、ここで指定した白金触媒をさらに5ppm添加する。5時間後、褐色の濁った反応混合物のSiH転化率をガス体積測定により求めると98.7%となる。結果として得られたポリエーテルシロキサンの一部を蒸留水で処理して、濃度40%のやや濁った溶液を得る。希釈液を使用しなかったこの生成物を2、3日間保存すると、相分離の傾向を示して不均質になる。
実施例3と同様に、まず、α,ω−SiH官能基を有し、平均分子量が2778g/molであり、SiH含有量が5.58Val/kgであるポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー12.07gを、平均分子量が約1100g/molであり、エチレンオキシド単位75%およびスチレンオキシド単位25%から構成されるブタンジオールモノビニルエーテル開始ポリエーテル100gと一緒に撹拌しながら、蒸留水112.07gに導入する。反応基質を70℃に加熱した後、実施例1のオレフィン変性白金0触媒10ppmを濃度1.5%のデカメチルシクロペンタシロキサン溶液の形態でハミルトンシリンジを用いて添加する。さらに、ここで指定した白金触媒10ppmを、5および9時間後にそれぞれ添加する。11時間後、それまで濁っていた反応混合物が透明になる。13時間後、ガス体積測定により求めたSiH含有量が定量的な値となる。
実施例1と同様に、KPGスターラー、内部温度計、および環流冷却器を備えた500mlの四頚フラスコ内の蒸留水97.6gに、まず活性水素含有量が2.55Val/gのポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー25gをアリルポリオキシアルキレノール(平均分子量約843g/mol、プロピレンオキシド部分/エチレンオキシド部分=29:71)72.6gと一緒に撹拌しながら導入する。
実施例1および5に対応するように、KPGスターラー、内部温度計、および環流冷却器を備えた500mlの四頚フラスコ内の蒸留水97.6gに、まず活性水素含有量が2.55Val/gのポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー25.0gをアリルポリオキシアルキレノール(平均分子量約843g/mol、プロピレンオキシド部分/エチレンオキシド部分=29:71)72.6gと一緒に撹拌しながら導入する。
KPGスターラー、環流冷却器、および内部温度計を備えた500mlの四頚フラスコ内で、平均分子量が843g/mol、プロピレンオキシド含有量が26%のアリルポリオキシアルキレノール171gを蒸留水171gと一緒に撹拌しながら70℃に加熱する。(特許文献9)に記載されたように変性された白金0触媒の形態にある白金5ppmをシリンジを用いて添加した後、水素含有量が2.52Val/kgのポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー70gを滴下漏斗を用いて素早く加える。1.5時間後、ガス体積測定により求めた転化率が定量的な値となる。100℃〜120℃で水を蒸留する。これにより、無臭の透明な生成物が得られる。
KPGスターラー、環流冷却器、および内部温度計を備えた500mlの四頚フラスコ内で、平均分子量が843g/mol、プロピレンオキシド含有量が26%のアリルポリオキシアルキレノール195.6gを、水素含有量が2.52Val/kgのポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー70gと一緒に撹拌しながら70℃に加熱する。(特許文献9)に記載されたように変性された白金0触媒の形態にある白金5ppmをシリンジを用いて添加する。2時間後、ガス体積測定により求めた転化率が定量的な値となる。結果として得られた透明な生成物は、ポリエーテルシロキサンに特徴的な臭気を有している。
KPGスターラー、環流冷却器、および内部温度計を備えた500mlの四頚フラスコ内で、平均分子量が1482g/mol、プロピレンオキシド含有量が58%のアリルポリオキシアルキレノール179gを蒸留水179gと一緒に撹拌しながら70℃に加熱する。(特許文献9)に記載されたように変性された白金0触媒の形態にある白金5ppmをシリンジを用いて添加した後、水素含有量が1.27Val/kgのポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー71gを滴下漏斗を用いて素早く加える。2時間後、ガス体積測定により求めた転化率が定量的な値となる。100℃〜120℃で水を留去する。生成物は透明で無臭であり、粘度は925mPasである。
KPGスターラー、環流冷却器、および内部温度計を備えた500mlの四頚フラスコ内で、平均分子量が1482g/mol、プロピレンオキシド含有量が58%のアリルポリオキシアルキレノール179gを、水素含有量1.27Val/kgのポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー71gと一緒に撹拌しながら70℃に加熱する。(特許文献9)に記載されたように変性された白金0触媒の形態にある白金5ppmをシリンジを用いて添加する。2時間後、ガス体積測定により求めた転化率が定量的な値となる。生成物は透明で特徴的な臭気を有し、粘度は867mPasである。
KPGスターラー、環流冷却器、および内部温度計を備えた500mlの四頚フラスコ内で、平均分子量が1380g/mol、プロピレンオキシド含有量が23%のアリルポリオキシアルキレノール162.5gを、(特許文献9)に記載されたように変性された白金0触媒10ppmで処理する。続いて、蒸留水29.2gおよび水素含有量が0.94Val/kgのポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー100gを撹拌しながら加え、反応混合物を70℃に加熱する。2時間後、ガス体積測定により求めた転化率が定量的な値となる。水を含む高粘度の生成物は高温下で流動性を示す。これを、水を留去することなくさらなる使用に供する。
KPGスターラー、環流冷却器、および内部温度計を備えた500mlの四頚フラスコ内で、平均分子量が1380g/mol、プロピレンオキシド含有量が23%のアリルポリオキシアルキレノール162.5gを、水素含有量0.94Val/kgのポリ(メチルハイドロジェン)ジメチルシロキサンコポリマー100gと一緒に撹拌しながら70℃に加熱する。(特許文献9)に記載されたように変性された白金0触媒10ppmを加える。2時間後、ガス体積測定により求めた転化率が定量的な値となる。生成物は透明で、粘度は12810mPasである。
KPGスターラー、環流冷却器、および内部温度計を備えた500mlの四頚フラスコに、まず水素含有量が0.28Val/kgのα,ω−ジハイドロジェンポリジメチルシロキサン100.0gおよび蒸留水46.2gを導入する。この混合物を70℃に加熱し、(特許文献9)に記載されたように変性された白金0触媒4ppmで処理する。平均分子量が1483g/mol、プロピレンオキシド含有量が58%のアリルポリオキシアルキレノール54.0gを3分間かけて滴下する。2時間後、ガス体積測定により求めた転化率が定量的な値となる。水を含む高粘度の生成物は高温下で流動性を示す。これを、水を留去することなくさらなる使用に供する。
KPGスターラー、環流冷却器、および内部温度計を備えた500mlの四頚フラスコ内で、平均分子量が1483g/mol、プロピレンオキシド含有量が58%のアリルポリオキシアルキレノール81.0gを70℃に加熱し、(特許文献9)に記載されたように変性された白金0触媒4ppmで処理する。水素含有量が0.28Val/kgのα,ω−ジハイドロジェンポリジメチルシロキサン150gを5分間かけて滴下する。2時間後、ガス体積測定により求めた転化率が定量的な値となる。生成物は透明で、粘度は4255mPasである。
KPGスターラー、環流冷却器、および内部温度計を備えた500mlの四頚フラスコ内で、ヘプタメチルトリシロキサン65.0gおよび蒸留水22.3gを80℃に加熱し、(特許文献9)に記載されたように変性された白金0触媒8ppmで処理する。平均分子量が400g/molの末端硫酸塩変性アリルポリエチレンオキシド158.0gを30分間かけて滴下する。1時間後、反応混合物は透明になる。8時間後、ガス体積測定により求めた転化率が95.3%となる。白金0触媒4ppmを添加する。さらに2時間後、転化率は97.7%に達する。オイルポンプを用いて130℃で減圧を行いながら、水および残留している少量の未反応のヘプタメチルトリシロキサンを留去する。生成物は黄色透明であり、粘度は4386mPasである。
結合および遊離している全アルデヒドの調査を以下のように実施する。
塗膜中の顔料の、特に鉛直方向の浮動を視認および測定できるように、いわゆる擦り試験を実施する。このため、既に塗布された(already taken)塗膜がまだ湿っているうちに指または刷毛で擦る。顔料が分離しているかまたは高度に凝集した形態になっている場合は、擦るという機械的操作によって再び均質な分布が生じ、目的とする均質な混合物の色調が生成される。擦られていない塗膜と比較した色の差から破壊の程度が明らかになる。擦ることによる効果は陽性または陰性のいずれかであり得る。擦ることによる効果が陽性であるとは、擦られていない塗膜よりも色の濃さが薄いことを意味し、これは白色顔料の浮動に起因すると思われる。その逆の状況であれば、擦ることによる効果は陰性となる。
顔料添加されたペイントおよび塗料を厚紙のチャート(レネタ(Leneta)(登録商標)チャート)上に塗布し、測色計(SP60、光源D65/10、X−ライト(X−Rite))を用いてL*a*b*値の形態で、すなわち明度、赤/緑軸上の色度(color tinge)、黄/青軸上の色度を測定する(表2)。
標準化された流動長=(260g×フォーム長×空気圧)/(フォーム重量×1.013mbar)
本発明により製造された実施例9に記載のポリエーテルシロキサンを従来法により製造された実施例10のポリエーテルシロキサンと比較する用途関連試験を以下に示す発泡処方を用いて実施する。
いずれの場合も、平均的な分子に3個の水酸基を有し、分子量が約3500g/molである、軟質ポリウレタンフォーム製造用の標準的な市販のポリエーテル(OH価:56mg/g)100重量部を、水4.05重量部、供試用ポリエーテルシロキサン1.2重量部、ジメチルエタノールアミン0.2重量部、およびオクタン酸スズ0.2重量部と一緒にプレートスターラーを用いて混合した。トルエンジイソシアネート(2,4体対2,6体の比率が4:1の異性体混合物)52.5重量部を添加し、この混合物をスターラーを用いて2500rpmで7秒間均質化し、上部が開放された箱(30×30×30cm)に注入した。ポリウレタンフォームが生成される。ポリエーテルシロキサンが発泡過程に及ぼす影響を、以下に示すパラメータにより説明する。
1.ライズ段階(rise phase)終了時のフォームの垂下(吐出時の高さおよびそれから3分後の高さの差として測定される)。以下、「サグ(sag)」とも称する。
2.顕微鏡を用いて測定した、フォーム1センチメートル当たりのセル数。
3.従来技術により背圧を用いて測定した、フォームの気泡の連続性(open−pored nature)。ここでは背圧をmm水柱で測定する。
ポリエーテル変性シロキサンを、繊維製品用助剤配合物の添加剤および薄葉紙の「局所柔軟剤(topical softener)」として使用する。これらはいずれの使用分野においても、生地または紙の表面を滑らかにすることで柔軟効果を生じさせるものである。本発明により製造された実施例11のポリエーテルシロキサンは、繊維製品用助剤の添加剤とした場合も、薄葉紙の局所柔軟剤とした場合も、配合性(formulatability)および実用性の両方に関し、従来法により製造された実施例12のポリエーテルシロキサンと同等の特性を示す。
実施例11および12のポリエーテルシロキサンに室温で蒸留水を加えて撹拌羽根(dissolver disc)を用いて撹拌することにより、濃度35%の溶液を調製する。いずれの場合も20℃における粘度が約100mPasの、透明からやや濁った生成物が得られる。
本発明により製造された実施例11のポリエーテルシロキサンおよび従来法により製造された実施例12のポリエーテルシロキサンを、いずれの場合も同量づつ、以下に示す標準的な配合物に添加する。非イオン性乳化剤(例えば、脂肪族アルコールおよびエチレングリコール10単位から誘導されたポリエチレングリコールアルコキシレート)5.2部、ブチルジグリコール8.5部、およびポリエーテルシロキサン16.6部をビーカーに装入し、35〜40℃で撹拌することにより均質化する。次いで、室温で水57.3部を撹拌しながらゆっくりと加える。最後に、45〜50℃に加熱したシリコーンクアット(silicone quat)12.3部をゆっくりと少量づつ撹拌しながら加える。この混合物を45〜50℃で30分間撹拌し、冷却した後、瓶に詰める。このようにして生成された配合物を、繊維製品1gに対し生成物0.003g(風合い試料(hand sample))〜繊維製品1gに対し0.025g(再湿潤性))を、綿の織生地、編生地、およびテリー織生地にパディングマングルを用いて適用する。様々な種類の生地について、風合い特性(パネル試験、25=最良、0=不良)および再湿潤性(高さ上昇法(height−increase method))を比較する。表から、本発明により製造されたポリエーテルシロキサンの品質が従来法により製造されたものと同等であることがわかる。
本発明により製造されたポリエーテルシロキサン(実施例11)および従来法により製造されたポリエーテルシロキサン(実施例12)から、いずれの場合も濃度10%の水溶液を調製し、紙に同量づつ噴霧適用する。これを乾燥し、21℃、相対大気湿度50%で状態調整した後、引裂強さ、水の吸収、および柔らかさ(パネル試験、最良35、不良0)を比較する。表に示す結果は、生成物の品質が同等であることを示している。
Claims (10)
- a)少なくとも1個のSiH基を有するシロキサンおよび/またはシランと、
b)1分子当たり1つの二重結合を有する化合物とを、
貴金属を触媒として反応させることにより、有機変性されたシロキサンおよびシランを製造する方法であって、前記反応が、
c)反応媒体としての水
の中において、溶媒、溶解促進剤、または乳化剤をさらに併用することなく実施される方法であって、
前記b)1分子当たり1つの二重結合を有する化合物が、以下の(i)〜(iii):
(i)一般式CH 2 =CH−(CH 2 ) b −Rb (III)
(式中、
bは、0または1であり、
Rbは、炭化水素基−(O) x’ −R IV 、
(式中、
x’は、0または1であり、
R IV は、7〜47個の炭素原子を有する、置換または非置換の炭化水素基である)であるか、または
Rbは、一般式−O−P E 、
(式中、
P E は、ポリエーテルセグメントがブロックごとに配列しているかまたはランダムに分布した、ホモまたはコポリエーテル−(CH 2 −CH(R s )O)−R”
(式中、
R”は、水素基であるか、または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、−C(O)−R’’’基(式中、R’’’はアルキル基)、−CH 2 −O−R’基、アルキルアリール基、−C(O)NH−R’基、−SO 3 − K + 、−COO − K + (K + は、水素または有機または無機陽イオンである)であり、
R s は、同一または異なる、水素、C 1〜4 −アルキル基、またはアリール基である)である)のポリエーテル基である)
の化合物;
(ii)式、
CH 2 =CH−CH 2 −O−(CH 2 −CH 2 O−) x −(CH 2 −CH(R’)O−) y −(SO) z −R”
CH 2 =CH−O−(CH 2 −CH 2 O−) x −(CH 2 −CH(R’)O−) y −R”
CH 2 =CH−CH 2 −R IV
CH 2 =CH−(O) x’ −R IV
(式中、
xは0〜100であり、
x’は0または1であり、
yは0〜100であり、
zは0〜100であり、
R’は、1〜4個の炭素原子を有する、置換または非置換のアルキル基であり、
R”は、水素基であるか、または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、−C(O)−R’’’基(式中、R’’’はアルキル基)、−CH 2 −O−R’基、アルキルアリール基、−C(O)NH−R’基、−SO 3 − K + 、−COO − K + (式中、K + は水素または有機または無機陽イオン)であり、
R IV は、炭素原子を7〜47個有する、置換または非置換の炭化水素基であり、
SOは、−CH(C 6 H 5 )−CH 2 −O−基である)
の化合物;あるいは
(iii)式、
の化合物;
から選択される化合物である方法。 - 成分a)として、非末端SiH基を有する1種またはそれ以上のシロキサンが使用される、請求項1に記載の有機変性されたシロキサンおよびシランを製造する方法。
- 前記反応が、元素周期律表第VIII族の金属錯体を触媒とする、請求項1又は2に記載の、有機変性されたシロキサンおよびシランを製造する方法。
- 前記反応が、白金金属の金属錯体を触媒とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の、有機変性されたシロキサンおよびシランを製造する方法。
- 前記反応が、カルステッド型の金属錯体を触媒とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の、有機変性されたシロキサンおよびシランを製造する方法。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の、
a)少なくとも1つのSiH基を有するシロキサンおよび/またはシランと、
b)1分子当たり1つの二重結合を有する化合物との、
c)反応媒体としての水
の存在下における、溶媒、溶解促進剤、または乳化剤をさらに併用することなく実施される貴金属を触媒とする反応によって製造される、有機変性されたシロキサンおよびシランを含み、溶媒、溶解促進剤、または乳化剤を含まない液体水性反応混合物であって、
前記b)1分子当たり1つの二重結合を有する化合物が、以下の(i)〜(iii):
(i)一般式CH 2 =CH−(CH 2 ) b −Rb (III)
(式中、
bは、0または1であり、
Rbは、炭化水素基−(O) x’ −R IV 、
(式中、
x’は、0または1であり、
R IV は、7〜47個の炭素原子を有する、置換または非置換の炭化水素基である)であるか、または
Rbは、一般式−O−P E 、
(式中、
P E は、ポリエーテルセグメントがブロックごとに配列しているかまたはランダムに分布した、ホモまたはコポリエーテル−(CH 2 −CH(R s )O)−R”
(式中、
R”は、水素基であるか、または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、−C(O)−R’’’基(式中、R’’’はアルキル基)、−CH 2 −O−R’基、アルキルアリール基、−C(O)NH−R’基、−SO 3 − K + 、−COO − K + (K + は、水素または有機または無機陽イオンである)であり、
R s は、同一または異なる、水素、C 1〜4 −アルキル基、またはアリール基である)である)のポリエーテル基である)
の化合物;
(ii)式、
CH 2 =CH−CH 2 −O−(CH 2 −CH 2 O−) x −(CH 2 −CH(R’)O−) y −(SO) z −R”
CH 2 =CH−O−(CH 2 −CH 2 O−) x −(CH 2 −CH(R’)O−) y −R”
CH 2 =CH−CH 2 −R IV
CH 2 =CH−(O) x’ −R IV
(式中、
xは0〜100であり、
x’は0または1であり、
yは0〜100であり、
zは0〜100であり、
R’は、1〜4個の炭素原子を有する、置換または非置換のアルキル基であり、
R”は、水素基であるか、または1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、−C(O)−R’’’基(式中、R’’’はアルキル基)、−CH 2 −O−R’基、アルキルアリール基、−C(O)NH−R’基、−SO 3 − K + 、−COO − K + (式中、K + は水素または有機または無機陽イオン)であり、
R IV は、炭素原子を7〜47個有する、置換または非置換の炭化水素基であり、
SOは、−CH(C 6 H 5 )−CH 2 −O−基である)
の化合物;あるいは
(iii)式、
の化合物;
から選択される化合物である液体水性反応混合物。 - 医薬用、家庭用、および工業用の洗浄用および手入れ用配合物を製造するための、請求項6に記載の水性反応混合物の使用。
- 貯蔵安定性を有する均質なペースト、ペイント、および塗料を製造するための顔料湿潤剤または分散用添加剤としての、請求項6に記載の水性反応混合物の使用。
- ポリウレタンフォーム用の気泡安定剤またはフォーム添加剤(foam additive)としての、請求項6に記載の水性反応混合物の使用。
- 繊維製品の処理および後処理時の風合い改良剤または含浸剤としての、請求項6に記載の水性反応混合物の使用。
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