JP5083314B2 - タイヤ作用力検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両の検出装置に係り、更に詳細には車輪のタイヤに作用する力を検出するタイヤ作用力検出装置に係る。
自動車等の車両に於いて車輪のタイヤに作用する力を検出するタイヤ作用力検出装置は従来より種々の構成のものが提案されており、例えば本願出願人の先の提案にかかる下記の特許文献1乃至3には、外周部にてタイヤを保持するホイールと回転軸線の周りに回転可能にホイールを保持する保持体との間に介装され、ホイールと保持体との間に作用する力を間接的に検出することによりタイヤに作用する力を検出するよう構成されたタイヤ作用力検出装置が記載されている。
特開平2003−14563号公報 特開平2005−249517号公報 特開平2005−274492号公報
〔発明が解決しようとする課題〕
上記先の提案にかかるタイヤ作用力検出装置によれば、ホイールと保持体との間に作用する力に基づいてタイヤに作用する力を検出することができるが、この種のタイヤ作用力検出装置に於いてはホイールに連結固定されるホイール側部材と保持体に連結固定される保持体側部材とが必須である。またタイヤに作用する力に起因してホイールと保持体との間に作用する力によってホイール側部材及び保持体側部材が相対変位することを許容する部材やホイール側部材と保持体側部材との間に応力を伝達する部材が必要であり、検出器はホイール側部材及び保持体側部材の相対変位又はそれらの間に伝達される応力を検出しなければならない。従って上述の如き従来のタイヤ作用力検出装置は構造が複雑になると共に高コストにならざるを得ないという問題がある。
一般に、自動車等の車両に於いては、タイヤ交換等のメンテナンスが可能であるよう、ホイールはボルトの如き連結要素を含む通常四つの連結手段により保持体に連結固定されるようになっている。従って路面よりタイヤを介してホイールに力が作用すると、その力の大部分は連結手段を介して保持体に伝達され、連結手段により伝達される応力はタイヤに作用する力に対応している。従ってホイールと保持体との間に複雑な構造のタイヤ作用力検出装置を介装しなくても、各連結手段に作用する応力に基づいてタイヤに作用する力を推定することができる。
本発明の主要な目的は、各連結手段に作用する応力に基づいてタイヤに作用する力を推定することができることに着目し、各連結手段に作用する応力を検出し、それらの応力に基づいてタイヤに作用する力を演算することにより、従来に比して単純な構造にてタイヤに作用する力を正確に検出することである。
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
本発明によれば、回転軸線に垂直な円板部を有するホイールとホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により回転軸線の周りに回転可能に支持され回転軸線に垂直なホイール支持部にてホイールを回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、ホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両にいて、タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、各連結手段はホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて保持部により片持支持され且つ他端部にて円板部に連結固定され且つ回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は連結要素の弾性変形に伴う歪を検出する歪検出手段を含んでおり、一端部は他端部よりも大きい断面積を有する、ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置が提供される。
この構成によれば、ホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結する連結手段に作用する応力が検出され、検出された応力に基づいてタイヤ作用力が演算されるので、連結手段を介してホイールとホイール支持部材との間に伝達される応力に基づいてタイヤ作用力を演算することができ、従って上述の如き従来のタイヤ作用力検出装置の場合に比して単純な構造にてタイヤ作用力を正確に検出することができる。
また各連結手段はホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて保持部により片持支持され且つ他端部にて円板部に連結固定され且つ回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は連結要素の弾性変形に伴う歪を検出する歪検出手段を含んでいるので、ホイールより連結手段を介してホイール支持部材へ伝達される応力を連結要素の弾性変形に伴う歪として正確に検出することができる。
また一端部は他端部よりも大きい断面積を有するので、ホイール支持部により支持される部分に十分な強度を確保し、タイヤ作用力検出装置の耐久性を向上させることができる。
本発明によれば、回転軸線に垂直な円板部を有するホイールとホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により回転軸線の周りに回転可能に支持され回転軸線に垂直なホイール支持部にてホイールを回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、ホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、各連結手段はホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて保持部により片持支持され且つ他端部にて円板部に連結固定され且つ回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は連結要素の弾性変形に伴う歪を検出する歪検出手段を含んでおり、ホイール支持部は一端部より中心軸線に沿って車輪の側へ隔置された位置に於いて連結要素に嵌合し連結要素の弾性変形を制限することにより連結要素に作用する荷重を制限する荷重制限手段を有している、ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置が提供される。
この構成によれば、上述の如き従来のタイヤ作用力検出装置の場合に比して単純な構造にてタイヤ作用力を正確に検出することができ、またホイールより連結手段を介してホイール支持部材へ伝達される応力を連結要素の弾性変形に伴う歪として正確に検出することができる。また連結要素の一端部より中心軸線に沿って車輪の側へ隔置された位置に於いて連結要素の弾性変形を制限することにより連結要素に作用する荷重を制限することができるので、連結要素に過剰の荷重が作用することを確実に防止することができる。
本発明によれば、回転軸線に垂直な円板部を有するホイールとホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により回転軸線の周りに回転可能に支持され回転軸線に垂直なホイール支持部にてホイールを回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、ホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、各連結手段はホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて保持部により片持支持され且つ他端部にて円板部に連結固定され且つ回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は保持部の弾性変形に伴う歪を検出する歪検出手段を含んでおり、一端部は他端部よりも大きい断面積を有する、ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置が提供される。
この構成によれば、上述の如き従来のタイヤ作用力検出装置の場合に比して単純な構造にてタイヤ作用力を正確に検出することができ、またホイールより連結手段を介してホイール支持部材へ伝達される応力を保持部の弾性変形に伴う歪として正確に検出することができる。また一端部は他端部よりも大きい断面積を有するので、ホイール支持部により支持される部分に十分な強度を確保し、タイヤ作用力検出装置の耐久性を向上させることができる。
本発明によれば、回転軸線に垂直な円板部を有するホイールとホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により回転軸線の周りに回転可能に支持され回転軸線に垂直なホイール支持部にてホイールを回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、ホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、各連結手段はホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて保持部により片持支持され且つ他端部にて円板部に連結固定され且つ回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は保持部の弾性変形に伴う歪を検出する歪検出手段を含んでおり、ホイール支持部は一端部より中心軸線に沿って車輪の側へ隔置された位置に於いて連結要素に嵌合し連結要素の弾性変形を制限することにより連結要素に作用する荷重を制限する荷重制限手段を有している、ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置が提供される。
この構成によれば、上述の如き従来のタイヤ作用力検出装置の場合に比して単純な構造にてタイヤ作用力を正確に検出することができ、またホイールより連結手段を介してホイール支持部材へ伝達される応力を保持部の弾性変形に伴う歪として正確に検出することができる。また連結要素の一端部より中心軸線に沿って車輪の側へ隔置された位置に於いて連結要素の弾性変形を制限することにより連結要素に作用する荷重を制限することができるので、連結要素に過剰の荷重が作用することを確実に防止することができる。
本発明によれば、回転軸線に垂直な円板部を有するホイールとホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により回転軸線の周りに回転可能に支持され回転軸線に垂直なホイール支持部にてホイールを回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、ホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、各連結手段はホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて保持部により片持支持され且つ他端部にて円板部に連結固定され且つ回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は連結要素の弾性変形に伴う保持部に対する連結要素の相対変位量を検出する変位量検出手段を含んでおり、ホイール支持部は一端部より中心軸線に沿って車輪の側へ隔置された位置に於いて連結要素に嵌合し連結要素の弾性変形を制限することにより連結要素に作用する荷重を制限する荷重制限手段を有している、ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置が提供される。
この構成によれば、上述の如き従来のタイヤ作用力検出装置の場合に比して単純な構造にてタイヤ作用力を正確に検出することができ、またホイールより連結手段を介してホイール支持部材へ伝達される応力を連結要素の弾性変形に伴う保持部に対する連結要素の相対変位量として正確に検出することができる。また連結要素の一端部より中心軸線に沿って車輪の側へ隔置された位置に於いて連結要素の弾性変形を制限することにより連結要素に作用する荷重を制限することができるので、連結要素に過剰の荷重が作用することを確実に防止することができる。
本発明によれば、回転軸線に垂直な円板部を有するホイールとホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により回転軸線の周りに回転可能に支持され回転軸線に垂直なホイール支持部にてホイールを回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、ホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、各連結手段はホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて保持部により片持支持され且つ他端部にて円板部に連結固定され且つ回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は連結要素とホイール支持部との間の面圧を検出する面圧検出手段を含んでおり、ホイール支持部は一端部より中心軸線に沿って車輪の側へ隔置された位置に於いて連結要素に嵌合し連結要素の弾性変形を制限することにより連結要素に作用する荷重を制限する荷重制限手段を有している、ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置が提供される。
この構成によれば、上述の如き従来のタイヤ作用力検出装置の場合に比して単純な構造にてタイヤ作用力を正確に検出することができ、またホイールより連結手段を介してホイール支持部材へ伝達される応力を連結要素とホイール支持部との間の面圧として正確に検出することができる。また連結要素の一端部より中心軸線に沿って車輪の側へ隔置された位置に於いて連結要素の弾性変形を制限することにより連結要素に作用する荷重を制限することができるので、連結要素に過剰の荷重が作用することを確実に防止することができる。
本発明によれば、回転軸線に垂直な円板部を有するホイールとホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により回転軸線の周りに回転可能に支持され回転軸線に垂直なホイール支持部にてホイールを回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、ホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、各連結手段はホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて保持部により片持支持され且つ他端部にて円板部に連結固定され且つ回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は連結要素とホイール支持部との間の面圧を検出する面圧検出手段を含んでおり、各面圧検出手段は連結要素とホイール支持部との間の中心軸線に垂直な方向の面圧を検出する、ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置が提供される。
この構成によれば、上述の如き従来のタイヤ作用力検出装置の場合に比して単純な構造にてタイヤ作用力を正確に検出することができ、またホイールより連結手段を介してホイール支持部材へ伝達される応力を連結要素とホイール支持部との間の面圧として正確に検出することができる。また各連結手段に作用する車輪の回転方向の応力及び車輪の上下方向の応力を中心軸線に垂直な方向の面圧として正確に求めることができ、これによりこれらの応力に基づいてタイヤの接地点に於いてタイヤの前後方向に作用する応力及びタイヤの上下方向に作用する応力を正確に演算することができる。
本発明によれば、回転軸線に垂直な円板部を有するホイールとホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により回転軸線の周りに回転可能に支持され回転軸線に垂直なホイール支持部にてホイールを回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、ホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、各連結手段はホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて保持部により片持支持され且つ他端部にて円板部に連結固定され且つ回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は連結要素とホイール支持部との間の面圧を検出する面圧検出手段を含んでおり、各面圧検出手段は連結要素とホイール支持部との間に配置された検出素子と、連結要素とホイール支持部との間の中心軸線に垂直な方向の間隔を調節することにより、タイヤに応力が作用していない状況に於いて検出素子に作用する面圧を調節する調節手段とを含んでいる、ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置が提供される。
この構成によれば、上述の如き従来のタイヤ作用力検出装置の場合に比して単純な構造にてタイヤ作用力を正確に検出することができ、またホイールより連結手段を介してホイール支持部材へ伝達される応力を連結要素とホイール支持部との間の面圧として正確に検出することができる。また連結要素とホイール支持部との間の中心軸線に垂直な方向の間隔を調節することにより、タイヤに応力が作用していない状況に於いて検出素子に作用する面圧を調節することができ、これによりホイールより連結手段を介してホイール支持部材へ伝達される応力を連結要素とホイール支持部との間の面圧として正確に検出することができる。
本発明によれば、回転軸線に垂直な円板部を有するホイールとホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により回転軸線の周りに回転可能に支持され回転軸線に垂直なホイール支持部にてホイールを回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、ホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、各連結手段はホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて保持部により片持支持され且つ他端部にて円板部に連結固定され且つ回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は連結要素とホイール支持部との間の面圧を検出する面圧検出手段を含んでおり、各面圧検出手段は連結要素とホイールの円板部との間の中心軸線に沿う方向の面圧を検出し、ホイール支持部は一端部より中心軸線に沿って車輪の側へ隔置された位置に於いて連結要素に嵌合し連結要素の弾性変形を制限することにより連結要素に作用する荷重を制限する荷重制限手段を有する、ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置が提供される。
この構成によれば、上述の如き従来のタイヤ作用力検出装置の場合に比して単純な構造にてタイヤ作用力を正確に検出することができ、またホイールより連結手段を介してホイール支持部材へ伝達される応力を連結要素とホイール支持部との間の面圧として正確に検出することができる。また各面圧検出手段は連結要素とホイールの円板部との間の中心軸線に沿う方向の面圧を検出するので、各連結手段に作用する車輪の横方向の応力を中心軸線に沿う方向の面圧として正確に求めることができ、これによりこれらの応力に基づいてタイヤの接地点に於いてタイヤの横方向に作用する応力を正確に演算することができる。また連結要素の一端部より中心軸線に沿って車輪の側へ隔置された位置に於いて連結要素の弾性変形を制限することにより連結要素に作用する荷重を制限することができるので、連結要素に過剰の荷重が作用することを確実に防止することができる。
また上記構成に於いて、各面圧検出手段は連結要素とホイール支持部との間に配置された検出素子と、連結要素とホイール支持部との間の中心軸線に垂直な方向の間隔を調節することにより、タイヤに応力が作用していない状況に於いて検出素子に作用する面圧を調節する調節手段とを含んでいてよい。
この構成によれば、連結要素とホイール支持部との間の中心軸線に垂直な方向の間隔を調節することにより、タイヤに応力が作用していない状況に於いて検出素子に作用する面圧を調節することができ、これによりホイールより連結手段を介してホイール支持部材へ伝達される応力を連結要素とホイール支持部との間の面圧として正確に検出することができる。
また上記構成に於いて、連結要素とホイールの円板部との間に配置された検出素子と、連結要素と円板部との間にて連結要素に嵌合し円板部より検出素子へ中心軸線に沿って応力を伝達する応力伝達手段とを含んでいてよい。
この構成によれば、連結要素とホイールの円板部との間に配置された検出素子と、連結要素と円板部との間にて連結要素に嵌合し円板部より検出素子へ中心軸線に沿って応力を伝達する応力伝達手段とを含んでいるので、ホイールより応力伝達手段を介して検出素子へ確実に応力を伝達させることができ、これにより中心軸線に沿って連結要素に作用し連結要素を中心軸線に沿って伸縮させる応力を確実に且つ正確に検出することができる。
また上記構成に於いて、荷重制限手段はホイール支持部の一部であってよい。
この構成によれば、荷重制限手段はホイール支持部の一部であるので、荷重制限手段がホイール支持部とは独立の部材である場合に比してタイヤ作用力検出装置の部品点数及びコストを低減し、タイヤ作用力検出装置の組み立てを単純にすることができる。
また上記構成に於いて、連結要素とホイール支持部の一部との間には中心軸線の周りに環状に延在する弾性シールリングが配置されており、弾性シールリングは応力検出手段へ異物が到達することを防止するようになっていてよい。
この構成によれば、締結要素とホイール支持部の一部との間には中心軸線の周りに環状に延在する弾性シールリングが配置されており、弾性シールリングは応力検出手段へ異物が到達することを防止するので、応力検出手段へ異物が到達することに起因する応力の検出誤差やタイヤ作用力検出装置の故障の虞れを効果的に低減することができる。
また上記構成に於いて、荷重制限手段は連結要素とホイール支持部との間にて連結要素の周りに環状に延在し、連結要素と荷重制限手段との間及び荷重制限手段とホイール支持部との間にはそれぞれ中心軸線の周りに環状に延在する第一及び第二の弾性シールリングが配置されており、第一及び第二の弾性シールリングは応力検出手段へ異物が到達することを防止するようになっていてよい。
この構成によれば、締結要素と荷重制限手段との間及び荷重制限手段とホイール支持部との間にはそれぞれ中心軸線の周りに環状に延在する第一及び第二の弾性シールリングが配置されており、第一及び第二の弾性シールリングは応力検出手段へ異物が到達することを防止するので、応力検出手段へ異物が到達することに起因する応力の検出誤差やタイヤ作用力検出装置の故障の虞れを効果的に低減することができ、また荷重制限手段が中心軸線に垂直な方向へがたつくことを効果的に防止することができる。
また上記構成に於いて、連結要素の少なくとも一部は筒状をなし、応力検出手段は連結要素の筒状をなす部分の歪を検出するようになっていてよい。
この構成によれば、応力検出手段は締結要素の筒状をなす部分の歪を検出し、筒状をなす部分は充実の部分よりも締結要素に作用する応力に対する弾性変形量の比が高いので、応力検出手段が締結要素の充実の部分の歪を検出する場合に比して、締結要素に作用する応力の検出のS/N比を高くし、これによりタイヤ作用力検出のS/N比を高くすることができる。
また上記構成に於いて、保持部の少なくとも一部は筒状をなし、応力検出手段は保持部の筒状をなす部分の歪を検出するようになっていてよい。
この構成によれば、応力検出手段は保持部の筒状をなす部分の歪を検出し、筒状をなす部分は充実の部分よりも締結要素より保持部に作用する応力に対する弾性変形量の比が高いので、応力検出手段が保持部の充実の部分の歪を検出する場合に比して、締結要素に作用する応力の検出のS/N比を高くし、これによりタイヤ作用力検出のS/N比を高くすることができる。
また上記構成に於いて、応力検出手段は対応する連結手段に車輪の回転方向に作用する応力、車輪の横方向に作用する応力、車輪の径方向に作用する応力の少なくとも何れかの応力を検出するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、応力検出手段は対応する連結手段に車輪の回転方向に作用する応力、車輪の横方向に作用する応力、車輪の径方向に作用する応力を検出するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、演算手段は車輪の回転方向に作用する応力に基づいてタイヤの前後方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、演算手段は各連結手段に車輪の回転方向に作用する応力の和に基づいてタイヤの前後方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、演算手段は各連結手段に車輪の横方向に作用する応力に基づいてタイヤの横方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、演算手段は各連結手段に車輪の横方向に作用する応力の和に基づいてタイヤの横方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、演算手段は各連結手段に車輪の回転方向に作用する応力及び各連結手段に車輪の径方向に作用する応力に基づいて各連結手段に車輪の上下方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、演算手段は各連結手段に車輪の回転方向に作用し車輪の回転トルクが除外された応力及び各連結手段に車輪の径方向に作用する応力の二乗和平方根として各連結手段に車輪の上下方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、演算手段は各連結手段に車輪の上下方向に作用する応力の和に基づいてタイヤの上下方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、中心軸線の周りの複数の位置は中心軸線に対し車輪の径方向の二つの位置と、中心軸線に対し車輪の径方向に垂直な方向の二つの位置とよりなる四つの位置であってよい。
また上記構成に於いて、演算手段は各連結手段について中心軸線の周りの複数の位置に於ける応力に基づいて各連結手段の中心軸線の位置に作用すると推定される応力であって、各連結手段の前記中心軸線の位置にて車輪の回転方向に作用する応力、車輪の横方向に作用する応力、車輪の上下方向に作用する応力に基づいて、タイヤの接地点に於いてタイヤの前後方向に作用する応力、タイヤの横方向に作用する応力、タイヤの上下方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、ディスク部材は演算手段の少なくとも一部を支持するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、歪検出手段は連結要素の弾性変形に伴う中心軸線に沿う方向の歪を検出するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、変位量検出手段は連結要素の弾性変形に伴う保持部に対する連結要素の中心軸線に垂直な方向の相対変位量を検出するようになっていてよい。
また上記構成に於いて、応力伝達手段は連結要素の一端部より中心軸線に沿って車輪の側へ隔置された位置に於いて連結要素に嵌合し連結要素の弾性変形を制限することにより連結要素に作用する荷重を制限する荷重制限手段としても機能するようになっていてよい。
また応力検出手段が回転軸線の周りの周方向の角度間隔が180°に最も近い二つの連結手段に作用する応力を検出する上記構成に於いては、各応力検出手段は車輪の周方向に互いに隔置された位置に於いて対応する連結手段に作用する応力を検出するようになっていてよい。
また応力検出手段が回転軸線の周りの周方向の角度間隔が180°に最も近い二つの連結手段に作用する応力を検出する上記構成に於いては、演算手段は各連結手段について中心軸線の周りの複数の位置に於ける応力に基づいて二つの連結手段の中心軸線の位置にて車輪の回転方向に作用すると推定される応力の和に基づいてタイヤの接地点に於いてタイヤの前後方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
また応力検出手段が回転軸線の周りの周方向の角度間隔が90°に最も近い二つの連結手段に作用する応力を検出する上記構成に於いては、各応力検出手段は車輪の径方向に互いに隔置された位置に於いて対応する連結手段に作用する応力を検出するようになっていてよい。
また応力検出手段が回転軸線の周りの周方向の角度間隔が90°に最も近い二つの連結手段に作用する応力を検出する上記構成に於いては、演算手段は二つの連結手段について中心軸線の周りの複数の位置に於ける応力に基づいて二つの連結手段の中心軸線の位置にて車輪の上下方向に作用すると推定される応力の二乗和平方根に基づいてタイヤの接地点に於いてタイヤの上下方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
また応力検出手段が一つの連結手段に作用する応力を検出する上記構成に於いては、演算手段は一つの連結手段の中心軸線の位置にて車輪の回転方向に作用する応力及び車輪の上下方向に作用する応力を演算し、車輪の上下方向に作用する応力が上向きより下向きに変化する際の車輪の回転方向に作用する応力と車輪の上下方向に作用する応力が下向きより上向きに変化する際の車輪の回転方向に作用する応力との和に基づいてタイヤの接地点に於いてタイヤの前後方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
また応力検出手段が一つの連結手段に作用する応力を検出する上記構成に於いては、演算手段は一つの連結手段の中心軸線の位置にて車輪の回転方向に作用する応力及び車輪の上下方向に作用する応力を演算し、車輪の上下方向に作用する応力が上向きより下向きに変化する際の車輪の回転方向に作用する応力と車輪の上下方向に作用する応力が下向きより上向きに変化する際の車輪の回転方向に作用する応力との差に基づいてタイヤの接地点に於いてタイヤの上下方向に作用する応力を演算するようになっていてよい。
図1は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第一の実施例を車輪の回転軸線を通る切断面(図2のI−I)にて切断して示す断面図である。 図2は第一の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た半正面図である。 図3は第一の実施例に於いて各検出素子により検出される応力を車輪のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。 図4は各ボルトにその中心軸線に沿って作用する応力fyと各検出素子による検出応力fiとの関係を示すグラフである。 図5はボルトのねじ部に車輪の回転方向の応力Fxが作用する場合にボルトの根元部の表面に中心軸線に沿って作用する応力を示す説明図である。 図6はボルトにその中心軸線に作用する径方向の応力Fzz及び中心軸線に作用する回転方向の応力Fxxと中心軸線に作用する上下方向の応力Fzとの関係を示す説明図である。 図7は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第二の実施例を車輪の回転軸線を通る切断面(図8のVII−VII)にて切断して示す断面図である。 図8は第二の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た半正面図である。 図9はボルトのねじ部に車輪の回転方向の応力Fxが作用する場合にボルト支持部の円筒状の外面に中心軸線に沿って作用する応力を示す説明図である。 図10は第二の実施例に於ける各検出素子の標準電圧Vox*及びVoz*の演算ルーチンを示すフローチャートである。 図11は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第三の実施例を車輪の回転軸線を通る切断面(図12のXI−XI)にて切断して示す断面図である。 図12は第三の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た半正面図である。 図13は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第四の実施例を車輪の回転軸線を通る切断面(図14のXIII−XIII)にて切断して示す断面図である。 図14は第四の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た半正面図である。 図15は各ボルトにその中心軸線に垂直に作用する応力Fxzと第一の検出素子による検出応力fvとの関係を示すグラフである。 図16は各ボルトにその中心軸線に沿って作用する応力Fxzと第二の検出素子による検出応力fpとの関係を示すグラフである。 図17は第四の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た正面図である。 図18は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第五の実施例を車輪の回転軸線を通る切断面(図19のXVIII−XVIII)にて切断して示す断面図である。 図19は第五の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た半正面図である。 図20は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第六の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た正面図である。 図21は第六の実施例に於いて各検出素子により検出される応力を車輪のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。 図22は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第七の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た正面図である。 図23は第七の実施例に於いて各検出素子により検出される応力を車輪のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。 図24は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第八の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た正面図である。 図25は第八の実施例に於いて各検出素子により検出される応力を車輪のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。 図26はボルトの中心に車輪の周方向に作用する応力Fx1及び車輪の径方向に作用するFz1の変化を示すグラフである。 図27は第八の実施例に於ける前後力Fxt及び上下力Fztの演算ルーチンを示すフローチャートである。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施例について詳細に説明する。
第一の実施例
図1は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第一の実施例を車輪の回転軸線を通る切断面(図2のI−I)にて切断して示す断面図、図2は第一の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た半正面図である。
図1に於いて、10は図には示されていない車両の車輪を示し、12はタイヤ作用力検知装置を示している。車輪10は回転軸線14に垂直な円板部16Aを有する金属製のホイール16と、ホイール16の外周のリム部16Bに保持され主としてゴムにて構成されたタイヤ18とを有している。車輪10はハブ部材20により回転軸線14の周りに回転可能に支持されており、タイヤ作用力検知装置12はブレーキロータディスク22と共に車輪10とハブ部材20との間に配設されている。
ハブ部材20は軸受24により回転軸線14の周りに回転可能に支持される管状の軸部26と、該軸部と一体をなし回転軸線14に垂直なフランジ部28とを有している。図1には示されていないが、軸受24はサスペンション部材を介して車体により支持されている。車輪10は駆動輪であり、軸部26には車輪10とは反対の側より駆動軸30が挿入されている。駆動軸30は回転軸線14の周りに回転可能に回転軸線14に沿って延在し、圧入等の手段により軸部26に剛固に連結されている。尚本発明のタイヤ作用力検知装置が適用される車輪は従動輪であってもよい。
円板部16Aとフランジ部28との間には回転軸線14と同軸にて円板状のディスク部材32が配置されており、ディスク部材32は回転軸線14に垂直に延在している。ディスク部材32には回転軸線14の周りに互いに90°隔置された位置に四つの孔34が設けられており、孔34は回転軸線14と平行に延在している。各孔34にはボルト36が挿通されており、ボルト36はハブ部材20のフランジ部28及びブレーキロータディスク22を貫通して延在し、フランジ部28の内面にヘッド部が当接している。ディスク部材32はボルト36及びそれに螺合するナット38によりフランジ部28及びブレーキロータディスク22と剛固に一体的に結合されている。
ディスク部材32には孔34に対し回転軸線14の周りに45°隔置された位置にて回転軸線14と平行に延在する四つの孔40が設けられている。各孔40には連結要素としてのボルト42の大径の根元部42Aが圧入により固定されている。各ボルト42はディスク部材32に対し外側に小径のねじ部42Bを有し、各ボルト42の中心軸線42Cは回転軸線14と平行に延在している。ねじ部42Bはホイール16の円板部16Bを貫通して延在し、その先端に螺合するナット44により円板部16Bと一体的に連結されている。
かくしてハブ部材20及びディスク部材32は互いに共働して回転軸線14に垂直なホイール支持部を有するホイール支持部材として機能し、ディスク部材32、ボルト42、ナット44は互いに共働して回転軸線14の周りに互いに均等に隔置された四つの位置に於いてホイール16の円板部16Aとホイール支持部材のホイール支持部とを連結する四つの連結手段として機能し、各ボルト42は根元部42Aにて対応するディスク部材32により片持支持されている。
第一の実施例に於いては、ボルト42の根元部42Aの中心軸線42Cに沿う方向の長さはディスク部材32の厚さよりも大きい値に設定され、根元部42Aは車輪10の側に於いてディスク部材32より部分的に突出している。従ってホイール16の円板部16Bはディスク部材32より回転軸線14に沿って隔置された状態にて根元部42Aのねじ部42B側の端面に当接している。円板部16Bとディスク部材32との間に位置する各ボルト42の根元部42Aの円筒状の表面には四つの検出素子46が固定されている。
各検出素子46は抵抗線式の歪ゲージの如くボルト42の根元部42Aの中心軸線42Cに沿う方向の弾性歪に応じた電流値の電流信号を出力し、これにより根元部42Aの表面に於いて中心軸線42Cに沿って作用する応力を検出する応力検出手段として機能する。ディスク部材32は回転軸線14に整合する孔48を有し、孔48にはハブ部材20の軸部26の外端が部分的に嵌入すると共に、演算手段としての電子回路装置50が配置されている。各検出素子46より出力される電流信号は導線52を経て電子回路装置50へ供給される。また各ボルト42の表面には温度センサ54が設けられており、温度センサ54により検出された温度Tを示す信号も電子回路装置50へ供給される。
電子回路装置50は、後に説明する如く、各検出素子46より入力される電流信号及び温度センサ54より入力される温度信号に基づき、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する回転軸線14に垂直な前後方向の応力(前後力)Fxt、回転軸線14に平行な横方向の応力(横力)Fyt、回転軸線14に垂直な上下方向の応力(上下力)Fztを演算し、各応力を示す信号を図には示されていない車両の制御装置へ出力する。
図2に示されている如く、各ボルト42について見て、検出素子46は回転軸線14及び中心軸線42Cを通る径方向の直線58と根元部42Aの外形線との二つの交点と、中心軸線42Cを通り直線58に垂直な直線60と根元部42Aの外形線との二つの交点とに対応する位置に設けられている。換言すれば、中心軸線42Cを挟んで互いに対向する一方の一対の検出素子46はディスク部材32の径方向、従って車輪10の径方向に沿って互いに隔置され、他方の一対の検出素子46は一方の一対の検出素子46に対し中心軸線42Cの周りに90゜隔置されている。
図3は第一の実施例に於いて各検出素子46により検出される応力を車輪10のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。図3に示されている如く、四つのボルト42を42a〜42dとし、ボルト42a〜42dに於いて車輪10の径方向外側の検出素子46により検出されるべき応力をそれぞれfz11、fz21、fz31、fz41とし、これらの検出素子46の検出応力をそれぞれfiz11、fiz21、fiz31、fiz41とする。車輪10の径方向内側の検出素子46により検出されるべき応力をそれぞれfz12、fz22、fz32、fz42とし、これらの検出素子46の検出応力をそれぞれfiz12、fiz22、fiz32、fiz42とする。
またボルト42a〜42dに於いて車輪10の径方向外側の検出素子46に対し反時計廻り方向に90°隔置された位置に位置する検出素子46により検出されるべき応力をそれぞれfx11、fx21、fx31、fx41とし、これらの検出素子46の検出応力をそれぞれfix11、fix21、fix31、fix41とする。車輪10の径方向内側の検出素子46に対し反時計廻り方向に90°隔置された位置に位置する検出素子46により検出されるべき応力をそれぞれfx12、fx22、fx32、fx42とし、これらの検出素子46の検出応力をそれぞれfix12、fix22、fix32、fix42とする。
図4は各ボルト42a〜42dの外周部にその中心軸線42Cに沿って作用する応力fyと各検出素子の検出応力fiとの関係を示すグラフである。図4に示されている如く、各検出素子46はボルト42a〜42dに応力fyが作用していない場合の検出応力fiが標準検出応力fio(正の定数)になるよう調整されている。また各検出素子46の検出応力fiは、応力fyが引張り応力である場合には標準検出応力fioより応力fyの大きさに比例して減少し、応力Fyが圧縮応力である場合には標準検出応力fioより応力fyの大きさに比例して増大する。
尚各検出素子46は既知の温度特性を有し、温度センサ54により検出されたボルト42a〜42dの温度をそれぞれT1〜T4とすると、ボルト42a〜42dの各検出素子46の検出応力fiの温度依存変動量は温度T1〜T4の関数fi1(T1)〜fi4(T4)にて表されるものとする。
従って*を1〜4とすると、応力fx*1、fx*2、fz*1、fz*2はそれぞれ下記の式1〜4により表される。
fx*1=fix*1−fio−fi*(T*) ……(1)
fx*2=fix*2−fio−fi*(T*) ……(2)
fz*1=fiz*1−fio−fi*(T*) ……(3)
fz*2=fiz*2−fio−fi*(T*) ……(4)
図5はボルト42のねじ部42Bに車輪10の回転方向の応力Fxが作用する場合にボルト42の根元部42Aの表面に中心軸線42Cに沿って作用する応力を示す説明図である。図5に示されている如く、根元部42Aの外周部に作用する応力は中心軸線42Cに対し応力Fxの作用方向の側に於いては圧縮応力であり、中心軸線42Cに対し応力Fxの作用方向とは反対の側に於いては引張り応力である。従って各ボルト42に車輪10の回転方向に作用する応力Fxは、車輪10の径方向外側の検出素子46に対し反時計廻り方向に90°隔置された位置に位置する検出素子46により検出されるべき応力fx11、fx21、fx31、fx41と車輪10の径方向内側の検出素子46に対し反時計廻り方向に90°隔置された位置に位置する検出素子46により検出されるべき応力fx12、fx22、fx32、fx42との差に比例する。
よって比例定数をkx(正の定数)とすると、図3に示されている如く、ボルト42a〜42dの中心に車輪10の回転方向に作用する応力Fx1〜Fx4はそれぞれ下記の式5〜8により表される。
Fx1=kx(fx11−fx12)
=kx(fix11−fix12) ……(5)
Fx2=kx(fx21−fx22)
=kx(fix21−fix22) ……(6)
Fx3=kx(fx31−fx32)
=kx(fix31−fix32) ……(7)
Fx4=kx(fx41−fx42)
=kx(fix41−fix42) ……(8)
車輪10の回転半径、回転軸線14と中心軸線42Cとの間の距離等により決定される係数をAx(正の定数)とすると、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxtは下記の式9により表される。
Fxt=Ax(Fx1+Fx2+Fx3+Fx4) ……(9)
またボルト42a〜42dの中心に中心軸線42Cに沿って作用する応力Fy1〜Fy4はそれぞれ応力fx*1+fx*2+fz*1+fz*2の和に比例するので、その比例定数をkyとすると、下記の式10〜13により表される。
Fy1=ky(fx11+fx12+fz11+fz12)
=ky{fix11+fix12+fiz11+fiz12−4(fio+fi1(T1))} ……(10)
Fy2=ky(fx21+fx22+fz21+fz22)
=ky{fix21+fix22+fiz21+fiz22−4(fio+fi2(T2))} ……(11)
Fy3=ky(fx31+fx32+fz31+fz32)
=ky{fix31+fix32+fiz31+fiz32−4(fio+fi3(T3))} ……(12)
Fy4=ky(fx41+fx42+fz41+fz42)
=ky{fix41+fix42+fiz41+fiz42−4(fio+fi4(T4))} ……(13)
車輪10の回転半径、回転軸線14と中心軸線42Cとの間の距離等により決定される係数をAy(正の定数)とすると、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する横力Fytは下記の式14により表される。
Fyt=Ay(Fy1+Fy2+Fy3+Fy4) ……(14)
図6はボルト42a、42bにその中心軸線42Cに作用する径方向の応力Fzz及び中心軸線42Cに作用し回転トルク(Fxt/4Ax)が排除された回転方向の応力Fxxと中心軸線42Cに作用する上下方向の応力Fzとの関係を示す説明図である。図6より解る如く、回転軸線14の周りのボルトの位置に拘わらず、上下方向の応力Fzは径方向の応力Fzz及び回転トルクが排除された回転方向の応力Fxxの合力と考えることができる。
従って径方向の応力fz*1−fz*2に関する比例定数をkzとすると、ボルト42a〜42dの中心に上下方向に作用する応力Fz1〜Fz4はそれぞれ下記の式15〜18により表される。
Fz1={(Fx1−Fxt/4Ax)+kz(fz11−fz12)1/2
={(Fx1−Fxt/4Ax)+kz(fiz11−fiz12)1/2 ……(15)
Fz2={(Fx2−Fxt/4Ax)+kz(fz21−fz22)1/2
={(Fx2−Fxt/4Ax)+kz(fiz21−fiz22)1/2 ……(16)
Fz3={(Fx3−Fxt/4Ax)+kz(fz31−fz32)1/2
={(Fx3−Fxt/4Ax)+kz(fiz31−fiz32)1/2 ……(17)
Fz4={(Fx4−Fxt/4Ax)+kz(fz41−fz42)1/2
={(Fx4−Fxt/4Ax)+kz(fiz41−fiz42)1/2 ……(18)
車輪10の上下運動の瞬間中心と各検出素子46及びタイヤ18の接地点の中心Pとの間の距離等により決定される係数をAz(正の定数)とすると、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する上下力Fztは下記の式19により表される。
Fzt=Az(Fz1+Fz2+Fz3+Fz4) ……(19)
以上の説明より解る如く、電子回路装置50は、各検出素子46より入力される電流信号及び温度センサ54より入力される温度信号に基づき、上記式5乃至9に従ってタイヤ18に作用する前後力Fxtを演算し、上記式10乃至14に従ってタイヤ18に作用する横力Fytを演算し、上記式5乃至9及び上記式15乃至19に従ってタイヤ18に作用する上下力Fztを演算する。
尚上下力Fztの演算には回転方向の応力Fx*及び前後力Fxtが使用されるので、前後力Fxtは上下力Fztに先立って演算されるが、横力Fytは前後力Fxt及び上下力Fztよりも先に演算されても後に演算されてもよい。またタイヤ18に作用する前後力Fxtは上記式9に上記式5乃至8が代入された式に従って演算されてもよく、タイヤ18に作用する横力Fytは上記式14に上記式10乃至13が代入された式に従って演算されてもよく、タイヤ18に作用する上下力Fztは上記式19に上記式5乃至9及び上記式15乃至18が代入された式に従って演算れてもよい。
かくして図示の第一の実施例によれば、ホイール16より連結要素としての各ボルト42に応力が作用することによる各ボルト42の弾性変形に伴う歪に基づいて各ボルト42に作用する車輪10の回転方向の応力Fx1〜Fx4、車輪10の横方向の応力Fy1〜Fy4、上下方向の応力Fz1〜Fz4を求めることができ、またこれらの応力に基づいて路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを正確に演算することができる。
第二の実施例
図7は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第二の実施例を車輪の回転軸線を通る切断面(図8のVII−VII)にて切断して示す断面図、図8は第二の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た半正面図である。尚図7及び図8に於いて図1及び図2に示された部材と同一の部材には図1及び図2に於いて付された符号と同一の符号が付されており、このことは後述の他の実施例についても同様である。
この第二の実施例に於いては、上述の第一の実施例に於けるディスク部材32に相当する部材は設けられておらず、ハブ部材20のフランジ部28には回転軸線14の周りに互いに90°隔置された位置に四つのボルト支持部64が設けられている。各ボルト支持部64は回転軸線14と平行に延在する実質的に円筒形をなし、一端にてフランジ部28と一体に接続されている。
各ボルト支持部64は上述の第一の実施例に於けるボルト42と同様の形態をなすボルト42の大径の根元部42Aを密に嵌合する状態にて支持しており、ボルト42の小径のねじ部42Bはボルト支持部64の他端に設けられたねじ孔66に螺合している。またねじ部42Bはボルト支持部64の他端及びホイール16の円板部16Bを貫通して延在し、その先端に螺合するナット44により円板部16Bと一体的に連結されている。
かくしてハブ部材20はホイール支持部材として機能し、フランジ部28は回転軸線14に垂直なホイール支持部として機能する。ボルト支持部64、ボルト42、ナット44は互いに共働して回転軸線14の周りに互いに隔置された四つの位置に於いてホイール16の円板部16Aとホイール支持部材のホイール支持部とを連結する四つの連結手段として機能し、各ボルト42は根元部42Aにて対応するボルト支持部64により片持支持されている。ホイール16の円板部16Bはフランジ部28より回転軸線14に沿って隔置された状態にてボルト支持部64の他端の端面に当接する。
この第二の実施例に於いては、各ボルト支持部64の円筒状の外面に四つの検出素子46と一つの温度センサ54が固定されている。各ボルト支持部64に於ける回転軸線14及びボルト42の中心軸線42Cに対する四つの検出素子46の位置関係は上述の第一の実施例の場合と同一である。また検出素子46の応力検出特性及び温度特性も上述の第一の実施例の場合と同一である。
但し各検出素子46の標準検出応力fio、即ち各ボルト支持部64の外周部に応力fyが作用していない場合の検出応力fiは、中心軸線42Cを挟んで互いに対向する一対の検出素子46の検出応力fiの平均値として演算される。即ち車輪10の径方向に沿って互いに対向する一対の検出素子46の標準検出応力fioz*(*=1,2,3,4)は下記の式20に従って演算され、車輪10の径方向に対し垂直な方向に互いに対向する一対の検出素子46の標準検出応力fiox*(*=1,2,3,4)は下記の式21に従って演算される。
fioz*=(fiz*1+fiz*2)/2 ……(20)
fiox*=(fix*1+fix*2)/2 ……(21)
図9はボルト42のねじ部42Bに車輪10の回転方向の応力Fxが作用する場合にボルト支持部64の円筒状の外面に中心軸線42Cに沿って作用する応力を示す説明図である。図9に示されている如く、ボルト支持部64の円筒状の外面に作用する応力は中心軸線42Cに対し応力Fxの作用方向の側に於いては圧縮応力であり、中心軸線42Cに対し応力Fxの作用方向とは反対の側に於いては引張り応力である。従って上述の第一の実施例の場合と同様、ボルト42a〜42dの中心に車輪10の回転方向に作用する応力Fx1〜Fx4は上述の第一の実施例の場合と同様それぞれ上記式5〜8により表される。
またこの第二の実施例に於いては、各ボルト支持部64の弾性変形のバラツキ、各検出素子46の歪のバラツキ等に起因する検出誤差を低減するための係数として、ボルト42a〜42dの中心に車輪10の回転方向に作用する応力Fx1〜Fx4について補正係数α1〜α4が例えば実験により予め求められている。従ってタイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxtは下記の式22により表される。
Fxt=Ax(α1Fx1+α2Fx2+α3Fx3+α4Fx4) ……(22)
また各検出素子46の標準検出応力fiox*及びfioz*は上記式20及び21に従って演算されるので、ボルト42a〜42dの中心に中心軸線42Cに沿って作用する応力Fy1〜Fy4はそれぞれ下記の式23〜26により表される。
Fy1=ky(fx11+fx12+fz11+fz12)
=ky{fix11+fix12+fiz11+fiz12
−2(fiox1+fioz1)−4fi1(T1)} ……(23)
Fy2=ky(fx21+fx22+fz21+fz22)
=ky{fix21+fix22+fiz21+fiz22
−2(fiox2+fioz2)−4fi2(T2)} ……(24)
Fy3=ky(fx31+fx32+fz31+fz32)
=ky{fix31+fix32+fiz31+fiz32
−2(fiox3+fioz3)−4fi3(T3)} ……(25)
Fy4=ky(fx41+fx42+fz41+fz42)
=ky{fix41+fix42+fiz41+fiz42
−2(fiox4+fioz4)−4fi4(T4)} ……(26)
またこの第二の実施例に於いては、各ボルト支持部64の弾性変形のバラツキ、各検出素子46の歪のバラツキ等に起因する検出誤差を低減するための係数として、ボルト42a〜42dの中心に中心軸線42Cに沿って作用する応力Fy1〜Fy4についても補正係数β1〜β4が例えば実験により予め求められている。従ってタイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する横力Fytは下記の式27により表される。
Fyt=Ay(β1Fy1+β2Fy2+β3Fy3+β4Fy4) ……(27)
またこの第二の実施例に於いては、上述の如くボルト42a〜42dの中心に車輪10の回転方向に作用する応力Fx1〜Fx4について補正係数α1〜α4が予め求められているので、ボルト42a〜42dの中心に上下方向に作用する応力Fz1〜Fz4はそれぞれ上記式15〜18に対応する下記の式28〜31により表される。
Fz1={(α1Fx1−Fxt/4Ax)+kz(fz11−fz12)1/2
={(α1Fx1−Fxt/4Ax)+kz(fiz11−fiz12)1/2 ……(28)
Fz2={(α2Fx2−Fxt/4Ax)+kz(fz21−fz22)1/2
={(α2Fx2−Fxt/4Ax)+kz(fiz21−fiz22)1/2 ……(29)
Fz3={(α3Fx3−Fxt/4Ax)+kz(fz31−fz32)1/2
={(α3Fx3−Fxt/4Ax)+kz(fiz31−fiz32)1/2 ……(30)
Fz4={(α4Fx4−Fxt/4Ax)+kz(fz41−fz42)1/2
={(α4Fx4−Fxt/4Ax)+kz(fiz41−fiz42)1/2 ……(31)
更にこの第二の実施例に於いては、各ボルト支持部64の弾性変形のバラツキ、各検出素子46の歪のバラツキ等に起因する検出誤差を低減するための係数として、ボルト42a〜42dの中心に上下方向に作用する応力Fz1〜Fz4についても補正係数γ1〜γ4が例えば実験により予め求められている。従ってタイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する上下力Fztは下記の式32により表される。
Fzt=Az(γ1Fz1+γ2Fz2+γ3Fz3+γ4Fz4) ……(32)
以上の説明より解る如く、電子回路装置50は、各検出素子46より入力される電流信号及び温度センサ48より入力される温度信号に基づき、上記式5乃至8及び上記式22に従ってタイヤ18の接地点の中心Pに作用する前後力Fxtを演算し、上記式20、21及び上記式23乃至27に従ってタイヤ18の接地点の中心Pに作用する横力Fytを演算し、上記式5乃至8及び上記式28乃至32に従ってタイヤ18の接地点の中心Pに作用する上下力Fztを演算する。尚この第二の実施例の他の点は上述の第一の実施例の場合と同様に構成されている。またこの第二の実施例に於ける電子回路装置50はハブ部材20の軸部26の外端部内に配置されているが、フランジ部28の外面に固定されていてもよい。
また前後力Fxtは上記式22に上記式5乃至8が代入された式に従って演算されてもよく、横力Fytは上記式27に上記式20、21及び上記式23乃至26が代入された式に従って演算されてもよく、上下力Fztは上記式32に上記式5乃至8及び上記式28乃至31が代入された式に従って演算されてもよい。
次に図10に示されたフローチャートを参照して第二の実施例に於ける各検出素子46の標準検出応力fiox*及びfioz*の演算ルーチンについて説明する。尚図10に示されたフローチャートによる演算制御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、電子回路装置50により所定の時間毎に実行されるが、前後力Fxt等を示す信号が図には示されていない車両の制御装置へ出力され、車両の制御装置により図10に示されたフローチャートによる演算が実行され、演算結果が通信により電子回路装置50へ入力されてもよい。
まずステップ10に於いては各検出素子46よりの出力電流を示す信号、車両の制御装置よりの操舵角θ及び車速Vを示す信号の読み込みが行われ、ステップ20に於いては例えば基準値θoを0に近い正の定数として操舵角θの絶対値が基準値θo未満であるか否かの判別、即ち全ての車輪が実質的に車両の直進位置にあり車両に横力が作用していない状況であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ60へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ30へ進む。
ステップ30に於いては例えば現在の車速Vと所定サイクル前の車速Vとの偏差として車両の加減速度Gxが演算され、ステップ40に於いては例えば基準値Gxoを0に近い正の定数として車両の加減速度Gxの絶対値が基準値Gxo未満であるか否かの判別、即ち車両が実質的に定速走行状態にあり実質的に車輪に前後力及び上下力が作用していない状況であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ50へ進み、否定判別が行われたときにはステップ60へ進む。
ステップ50に於いては各検出素子46の標準検出応力fiox*及びfioz*が上記式20及び21に従って演算され、ステップ60に於いては各検出素子46の標準検出応力fiox*及びfioz*が既に演算されている値に維持される。尚制御の開始時には標準応力fiox*及びfioz*は予め設定された一定の値又は車両の前回の走行時に最終的に演算された値に設定される。
かくして図示の第二の実施例によれば、ホイール16より連結要素としての各ボルト42に荷重が作用することによる各ボルト支持部64の弾性変形に伴う歪に基づいて各ボルト42に作用する車輪10の回転方向の応力Fx1〜Fx4、車輪10の横方向の応力Fy1〜Fy4、上下方向の応力Fz1〜Fz4を求めることができ、またこれらの応力に基づいて上述の第一の実施例の場合と同様に路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを正確に演算することができる。
特に図示の第二の実施例によれば、各ボルト支持部64の弾性変形のバラツキ、各検出素子46の歪のバラツキ等に起因する検出誤差を低減するための係数として、応力Fx1〜Fx4についての補正係数α1〜α4、応力Fy1〜Fy4についての補正係数β1〜β4、応力Fz1〜Fz4についての補正係数γ1〜γ4が予め求められており、これらの補正係数によって各応力が補正された上で前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztが演算されるので、補正係数が考慮されない場合に比してボルト支持部64の弾性変形のバラツキ等に拘わらず前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを正確に演算することができる。
また第二の実施例によれば、検出素子46の標準検出応力fioz*及びfiox*はそれぞれ上記式20及び21に従って中心軸線42Cに対し互いに対向する一対の検出素子46の検出応力の平均値として演算されるので、標準検出応力が一定値である場合に比して、各検出素子46の個体差等に起因する検出誤差を効果的に低減することができる。
また第二の実施例によれば、検出素子46はボルト支持部64の円筒形をなす部分の外面に固定されているので、上述の第一の実施例の場合に比して各ボルト42に作用する応力に対する検出素子46の歪量の比を大きくし、これにより検出素子46による応力検出のS/N比を高くして上述の第一の実施例の場合よりも前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを正確に演算することができる。
尚上述の第二の実施例に於いては、各ボルト支持部64の弾性変形のバラツキ、各検出素子46の歪のバラツキ等に起因する検出誤差を低減するための補正係数α1〜α4、β1〜β4、γ1〜γ4にてそれぞれ回転方向の応力Fx1〜Fx4、横方向の応力Fy1〜Fy4、上下方向の応力Fz1〜Fz4が補正された上で前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztが演算されるようになっているが、これらの補正係数の何れかによる補正が省略されてもよい。
逆に上述の第一の実施例及び後述の第三乃至第五の実施例に於いては、補正係数α1〜α4、β1〜β4、γ1〜γ4による各応力の補正は行われないが、これらの実施例に於いても上述の第二の実施例の場合と同様に回転方向の応力Fx1〜Fx4、横方向の応力Fy1〜Fy4、上下方向の応力Fz1〜Fz4が補正された上で前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztが演算されてもよい。
第三の実施例
図11は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第三の実施例を車輪の回転軸線を通る切断面(図12のXI−XI)にて切断して示す断面図、図12は第三の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た半正面図である。
この第三の実施例は上述の第一の実施例の修正例として構成されており、この第三の実施例に於いては、各ボルト42はその大径の根元部42Aと小径のねじ部42Bとの間に中心軸線42Cに沿って延在する中間径の円柱状の中間部42Dを有している。また各ボルト42は根元部42Aの端面より中心軸線42Cに沿って延在する円柱形の窪み42Eを有しており、これにより中間部42Dは部分的に円筒形をなしている。
ディスク部材32に設けられた孔40は大径部と小径部とこれらの間に位置する中間の内径を有する中間部とを有し、各ボルト42の大径の根元部42Aは孔40の大径部に圧入により嵌合し固定されており、これにより各ボルト42は根元部42Aにて片持支持されている。孔40の小径部はボルト42の中間部42Dの外径よりも僅かに大きい内径を有し、これにより中間部42Dに遊嵌合している。孔40の小径部とボルト42の中間部42Dとの間にはゴムの如き弾性材よりなり中心軸線42Cの周りに環状に延在するOリングシール66が配設されている。
この第三の実施例に於いては、検出素子46及び温度センサ54は孔40の中間部に対応する位置にて中間部42Dの外面に固定されている。各ボルト42に於ける回転軸線14及びボルト42の中心軸線42Cに対する四つの検出素子46の位置関係は上述の第一の実施例の場合と同一である。また検出素子46の応力検出特性及び温度特性も上述の第一の実施例の場合と同一である。
かくして上述の第一の実施例の場合と同様、ハブ部材20及びディスク部材32は互いに共働して回転軸線14に垂直なホイール支持部を有するホイール支持部材として機能し、ディスク部材32、ボルト42、ナット44は互いに共働して回転軸線14の周りに互いに隔置された四つの位置に於いてホイール16の円板部16Aとホイール支持部材のホイール支持部とを連結する四つの連結手段として機能する。
この場合根元部42Aにて片持支持されたボルト42が大きく弾性変形により湾曲すると、中間部42Dが孔40の小径部に当接し、それ以上の弾性変形が制限されるので、孔40の小径部はボルト42に過剰に曲げ応力が作用しないよう荷重を制限する荷重制限手段として機能する。またOリングシール66はボルト42の弾性変形を許容すると共に、検出素子46及び温度センサ54が設けられたディスク部材32とボルト42との間の空間領域に粉塵や泥水の如き異物が侵入することを防止する弾性シールとして機能する。
この第三の実施例の他の点は上述の第一の実施例の場合と同様に構成されており、また電子回路装置50は各検出素子46より入力される電流信号及び温度センサ48より入力される温度信号に基づき、上述の第一の実施例の場合と同一の要領にてタイヤ18の接地点の中心Pに作用する前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを演算する。
かくして図示の第三の実施例によれば、ホイール16より連結要素としての各ボルト42に応力が作用することによる各ボルト42の弾性変形に伴う歪に基づいて各ボルト42に作用する車輪10の回転方向の応力Fx1〜Fx4、車輪10の横方向の応力Fy1〜Fy4、上下方向の応力Fz1〜Fz4を求めることができ、またこれらの応力に基づいて上述の第一及び第二の実施例の場合と同様に路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを正確に演算することができる。
特に第三の実施例によれば、各ボルト42は窪み42Eを有し、検出素子46は円筒形をなす中間部42Dの外面に固定されているので、上述の第一の実施例の場合に比して各ボルト42に作用する応力に対する検出素子46の歪量の比を大きくし、これにより検出素子46による応力検出のS/N比を高くして上述の第一の実施例の場合よりも前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを正確に演算することができる。
また第三の実施例によれば、ディスク部材32の孔40の小径部はボルト42に過剰に曲げ応力が作用しないよう荷重を制限する荷重制限手段として機能するので、応力検出の高いS/N比を確保しつつボルト42に過剰の曲げ応力が作用することを効果的に防止することができ、これによりタイヤ18に作用する力に起因して車輪10の回転軸線14が過剰に変動することを効果的に防止することができる。
尚上述の第一乃至第三の実施例によれば、ボルト42、ボルト支持部64等よりなる連結手段に作用する応力を検出する検出素子はボルト42又はボルト支持部64の弾性変形に伴う歪を検出する一種類の検出素子46であるので、複数種類の検出素子が使用される後述の第四及び第五の実施例の場合に比して、タイヤ作用力検知装置12の構造を単純化すると共にコストを低減することができる。
また上述の第一乃至第三の実施例によれば、ボルト42は大径の端部にて片持支持されるので、片持支持される部位の直径が図示の各実施例よりも小さい場合に比して、ボルト42の強度不足の虞れを確実に低減し、タイヤ作用力検知装置12や車両の耐久性を向上させることができる。
第四の実施例
図13は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第四の実施例を車輪の回転軸線を通る切断面(図14のXIII−XIII)にて切断して示す断面図、図14は第四の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た半正面図である。
この第四の実施例も上述の第一の実施例の修正例として構成されており、この第四の実施例に於いては、ボルト42はその小径の根元部42Aと小径のねじ部42Bとの間に中心軸線42Cに垂直に延在する大径の円板状のフランジ部42Fを有している。根元部42Aの先端部はディスク部材32の孔40の小径部に嵌入すると共に圧入によりディスク部材32に固定されており、これによりボルト42は根元部42Aの先端部にてディスク部材32により片持支持されている。
フランジ部42Fは孔40の小径部より中心軸線42Cに沿って車輪10の側へ隔置されると共に、孔40の大径部の内径よりも僅かに小さい外径を有している。孔40の大径部の外端には金属製の荷重伝達リング68が嵌入しており、荷重伝達リング68はフランジ部42Fより中心軸線42Cに沿って車輪10の側へ隔置されると共に、孔40の大径部の内径よりも極僅かに小さい外径を有している。荷重伝達リング68はフランジ部42Fに対し根元部42Aとは反対側のボルト42の小径部に実質的に密に嵌合し、荷重伝達リング68の内面とボルト42の小径部の外面との間にはゴムの如き弾性材よりなるOリングシール70が配設されている。また荷重伝達リング68の外面と孔40の大径部の内面との間にはゴムの如き弾性材よりなるOリングシール72が配設されている。
Oリングシール70及び72は荷重伝達リング68より根元部42A側の空間領域に粉塵や泥水の如き異物が侵入することを防止する弾性シールとして機能し、またOリングシール72はボルト42がその中心軸線42Cに垂直な方向への弾性変形することを許容する。そしてボルト42が大きく弾性変形すると、荷重伝達リング68の外面が孔40の大径部の内面に当接し、それ以上の弾性変形が制限されるので、荷重伝達リング68はボルト42に過剰な曲げ応力が作用しないよう荷重を制限する荷重制限手段として機能する。
フランジ部42Fと孔40の小径部を郭定する部分との間の空間には四つの第一の検出素子74が配置されており、フランジ部42Fと荷重伝達リング68との間の空間には四つの第二の検出素子76及び一つの温度センサ54が配置されている。第一の検出素子74、第二の検出素子76、温度センサ54はそれぞれ各ボルトに対し上述の第一の実施例に於ける検出素子46及び温度センサと同一の周方向位置に配設されている。尚車輪10がボルト42及びナット44によりディスク部材32に固定され、第二の検出素子76に所定の圧縮応力が付与された状態に於いても、荷重伝達リング68はディスク部材32の外側の側面より僅かに突出してホイール16の円板部16Aに当接し、これにより円板部16Aがボルト支持部64の外端に直接当接することを防止すると共に、ホイール16に回転軸線14に沿って作用する応力を第二の検出素子76へ伝達する。
特に各第一の検出素子74はフランジ部42Fに固定された永久磁石とディスク部材32に固定され永久磁石より中心軸線42Cに沿って隔置された検出器とよりなるホールIC式の変位センサであり、フランジ部42Fがディスク部材32に対し中心軸線42Cに垂直な方向へ相対変位することによる磁界の変化をディスク部材32に対するフランジ部42Fの相対変位量として検出することにより、各ボルト42のねじ部42Bに中心軸線42Cに垂直に作用する応力Fxzを検出する。
この場合各第一の検出素子74はボルト42のねじ部42Bに何れの方向にも応力Fxzが作用していない場合の検出応力fvが標準検出応力fvo(正の定数)になるよう調整されている。また図15に示されている如く、各第一の検出素子74の検出応力fvは、ボルト42のねじ部42Bに中心軸線42Cに垂直に作用する応力Fxzの作用方向が当該検出素子74の位置について見てボルト42の径方向外向きである場合には標準検出応力fvoより応力Fxzに比例して増大し、応力Fxzの作用方向が当該検出素子74の位置について見てボルト42の径方向内向きである場合には標準検出応力fvoより応力Fxzに比例して減少する。
これに対し第二の検出素子76は面圧センサであり、フランジ部42Fと荷重伝達リング68との間の面圧を検出することにより、各ボルト42のねじ部42Bに中心軸線42Cに沿って作用する応力Fpを検出する。この場合各第二の検出素子76は応力Fpが0である場合の検出応力fpが標準検出応力fpo(正の定数)になるよう調整されている。また図16に示されている如く、各第二の検出素子76の検出応力fpは、応力Fpが引張り応力である場合には標準検出応力fpoより応力Fpに比例して減少し、応力Fpが圧縮応力である場合には標準検出応力fpoより応力Fpに比例して増大する。
尚各第一の検出素子74及び各第二の検出素子76により検出された応力を示す電圧信号は温度センサ54により検出された温度を示す信号と共に電子回路装置50へ供給される。また各第一の検出素子74及び各第二の検出素子76はそれぞれ温度特性を有し、温度センサ54により検出されたボルト42a〜42dの温度をT1〜T4とすると、ボルト42a〜42dの各第一の検出素子74の検出応力fvの温度依存変動量は温度T1〜T4の関数fv1(T1)〜fv4(T4)にて表され、ボルト42a〜42dの各第二の検出素子76の検出応力fpの温度依存変動量は温度T1〜T4の関数fp1(T1)〜fp4(T4)にて表されるものとする。
図17は第四の実施例に於いて各第一の検出素子74及び各第二の検出素子76により検出される応力を車輪10のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。図17に示されている如く、四つのボルト42を42a〜42dとし、ボルト42a〜42dに於いて車輪10の径方向外側の第一の検出素子74により検出されるべき応力をそれぞれfz11、fz21、fz31、fz41とし、これらの検出素子46の検出応力をそれぞれfvz11、fvz21、fvz31、fvz41とする。車輪10の径方向内側の第一の検出素子74により検出されるべき応力をそれぞれfz12、fz22、fz32、fz42とし、これらの検出素子46の検出応力をそれぞれfvz12、fvz22、fvz32、fvz42とする。
またボルト42a〜42dに於いて車輪10の径方向外側の第一の検出素子74に対し反時計廻り方向に90°隔置された位置に位置する第一の検出素子74により検出されるべき応力をそれぞれfx11、fx21、fx31、fx41とし、これらの第一の検出素子74の検出応力をそれぞれfvx11、fvx21、fvx31、fvx41とする。車輪10の径方向内側の第一の検出素子74に対し反時計廻り方向に90°隔置された位置に位置する第一の検出素子74により検出されるべき応力をそれぞれfx12、fx22、fx32、fx42とし、これらの第一の検出素子74の検出応力をそれぞれfvx12、fvx22、fvx32、fvx42とする。
ボルト42a〜42の各第一の検出素子74に対応する位置に於いてねじ部42Bに中心軸線42Cに垂直に作用する応力Fx*1、Fx*2、Fz*1、Fz*2はそれぞれ下記の式33〜36により表される。
Fx*1=fvx*1−fvo−fv*(T*) ……(33)
Fx*2=fvx*2−fvo−fv*(T*) ……(34)
Fz*1=fvz*1−fvo−fv*(T*) ……(35)
Fz*2=vfz*2−fvo−fv*(T*) ……(36)
よってボルト42a〜42dに於いてねじ部42Bに中心軸線42Cに垂直に車輪10の回転方向に作用する応力Fx1、Fx2、Fx3、Fx4はそれぞれ下記の式37〜40により表され、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxtは上記式9により表される。
Fx1=kx(fx11−fx12)
=kx(fvx11−fvx12) ……(37)
Fx2=kx(fx21−fx22)
=kx(fvx21−fvx22) ……(38)
Fx3=kx(fx31−fx32)
=kx(fvx31−fvx32) ……(39)
Fx4=kx(fx41−fx42)
=kx(fvx41−fvx42) ……(40)
また各第二の検出素子76により検出されるべき応力をそれぞれfy*1〜fy*4とすると、ボルト42a〜42dの中心に中心軸線42Cに沿って作用する応力Fy1〜Fy4はそれぞれ下記の式41〜44により表され、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する横力Fytは上記式14により表される。
Fy1=ky(fy11+fy12+fy13+fy14)
=ky{fp11+fp12+fp13+fp14−4(fpo+fp1(T1))} ……(41)
Fy2=ky(fy21+fy22+fy23+fy24)
=ky{fp21+fp22+fp23+fp24−4(fpo+fp2(T2))} ……(42)
Fy3=ky(fy31+fy32+fy33+fy34)
=ky{fp31+fp32+fp33+fp34−4(fpo+fp3(T3))} ……(43)
Fy4=ky(fy41+fy42+fy43+fy44)
=ky{fp41+fp42+fp43+fp44−4(fpo+fp4(T4))} ……(44)
更にボルト42a〜42dの中心に上下方向に作用する応力Fz1〜Fz4はそれぞれ上記式15〜18に対応する下記の式45〜48により表され、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する上下力Fztは上記式19により表される。
Fz1={(Fx1−Fxt/4Ax)+kz(Fz11−Fz12)1/2
={(Fx1−Fxt/4Ax)+kz(fvz11−fvz12)1/2 ……(45)
Fz2={(Fx2−Fxt/4Ax)+kz(Fz21−Fz22)1/2
={(Fx2−Fxt/4Ax)+kz(fvz21−fvz22)1/2 ……(46)
Fz3={(Fx3−Fxt/4Ax)+kz(Fz31−Fz32)1/2
={(Fx3−Fxt/4Ax)+kz(fvz31−fvz32)1/2 ……(47)
Fz4={(Fx4−Fxt/4Ax)+kz(Fz41−Fz42)1/2
={(Fx4−Fxt/4Ax)+kz(fvz41−fvz42)1/2 ……(48)
以上の説明より解る如く、電子回路装置50は、第一の検出素子74及び各第二の検出素子76より入力される電圧信号及び温度センサ54より入力される温度信号に基づき、上記式37乃至40及び上記式9に従ってタイヤ18の接地点の中心Pに作用する前後力Fxtを演算し、上記式41乃至44及び上記式14に従ってタイヤ18の接地点の中心Pに作用する横力Fytを演算し、上記式45乃至48及び上記式19に従ってタイヤ18の接地点の中心Pに作用する上下力Fztを演算する。
尚前後力Fxtは上記式9に上記式37乃至40が代入された式に従って演算されてもよく、横力Fytは上記式14に上記式41乃至44が代入された式に従って演算されてもよく、上下力Fztは上記式19に上記式45乃至48が代入された式に従って演算されてもよい。
かくして図示の第四の実施例によれば、ホイール16より連結要素としての各ボルト42に応力が作用することによる各ボルト42の弾性変形に伴うディスク部材32に対するフランジ部42Fの径方向の相対変位及びフランジ部42Fと荷重伝達リング68との間の軸線方向の面圧の変化に基づいて、各ボルト42に作用する車輪10の回転方向の応力Fx1〜Fx4、車輪10の横方向の応力Fy1〜Fy4、上下方向の応力Fz1〜Fz4を求めることができ、またこれらの応力に基づいて上述の第一乃至第三の実施例の場合と同様に路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを正確に演算することができる。
特に第四の実施例によれば、各ボルト42に作用する車輪10の回転方向の応力Fx1〜Fx4及び上下方向の応力Fz1〜Fz4は第一の検出素子74により検出されるディスク部材32に対するフランジ部42Fの径方向の相対変位に基づいて演算され、車輪10の横方向の応力Fy1〜Fy4は第二の検出素子76より検出されるフランジ部42Fと荷重伝達リング68との間の面圧の変化に基づいて演算されるので、回転方向の応力Fx1〜Fx4、横方向の応力Fy1〜Fy4、上下方向の応力Fz1〜Fz4の全てが一種類の検出素子46の検出値に基づいて演算される上述の第一乃至第四の実施例の場合に比して正確に各応力を演算することができる。
また第四の実施例によれば、ボルト42はフランジ部42Fを除き小径であり、各ボルト42に作用する応力に対する上記径方向の相対変位及び面圧の変化の比を大きくし、これにより第一の検出素子74及び第二の検出素子76による応力検出のS/N比を高くして上述の第一の実施例の場合よりも前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを正確に演算することができる。
また第四の実施例によれば、孔40の大径部の外端には金属製の荷重伝達リング68が嵌入しており、荷重伝達リング68はボルト42に過剰な曲げ応力が作用しないよう荷重を制限する荷重制限手段として機能するので、上述の第三の実施例の場合と同様、応力検出の高いS/N比を確保しつつボルト42に過剰の曲げ応力が作用することを効果的に防止することができ、これによりタイヤ18に作用する力に起因して車輪10の回転軸線14が過剰に変動することを効果的に防止することができる。
尚フランジ部42Fが中心軸線42Cに沿って変位することによっても第一の検出素子74による検出値が影響を受けるので、その影響が比較的大きい場合には、車輪10の横方向の応力Fy1〜Fy4に基づいてそれぞれ回転方向の応力Fx1〜Fx4が補正されてもよい。
第五の実施例
図18は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第五の実施例を車輪の回転軸線を通る切断面(図19のXVIII−XVIII)にて切断して示す断面図、図19は第五の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た半正面図である。
この第五の実施例は上述の第二の実施例の修正例として構成されており、ディスク部材32は設けられていない。この第五の実施例に於いては、上述の第四の実施例の場合と同様、各ボルト42はその小径の根元部42Aと小径のねじ部42Bとの間に中心軸線42Cに垂直に延在する大径の円板状のフランジ部42Fを有している。また各ボルト42はハブ部材20のフランジ部28に設けられたボルト支持部64に挿通された状態で小径の根元部42Aがフランジ部28のねじ孔28Aにねじ込まれており、これによりボルト42は根元部42Aの先端部にてディスク部材32により片持支持されている。
上述の第四の実施例の場合と同様、フランジ部42Fはフランジ部28より中心軸線42Cに沿って車輪10の側へ隔置されると共に、ボルト支持部64の内径よりも僅かに小さい外径を有している。ボルト支持部64の外端部には金属製の荷重伝達リング68が嵌入しており、荷重伝達リング68はフランジ部42Fより中心軸線42Cに沿って車輪10の側へ隔置されると共に、ボルト支持部64の外端部の内径よりも極僅かに小さい外径を有している。荷重伝達リング68はフランジ部42Fに対し根元部42Aとは反対側の小径部に実質的に密に嵌合し、荷重伝達リング68の内面とボルト42の小径部の外面との間にはゴムの如き弾性材よりなるOリングシール70が配設されている。また荷重伝達リング68の外面とボルト支持部64の内面との間にはゴムの如き弾性材よりなるOリングシール72が配設されている。
各ボルト支持部64には直線58及び60に整合する四つのねじ孔80が設けられており、各ねじ孔80にはねじ82がねじ込まれている。フランジ部42Fの外周部にはねじ孔80に整合してリセスが設けられており、各リセスには圧縮・膨張センサの如き第一の検出素子86が配置されている。第一の検出素子86はフランジ部42Fとねじ82との間に作用するボルト42の径方向の応力を検出することにより、各ボルト42のねじ部42Bに中心軸線42Cに垂直に作用する応力Fxzを検出する。
この第五の実施例に於いては、ねじ孔80に対するねじ82のねじ込み量が調整されることにより、上述の第四の実施例に於ける第一の検出素子74の場合と同様、各第一の検出素子86はボルト42のねじ部42Bに何れの方向にも応力Fxzが作用していない場合の検出応力fvが標準検出応力fvo(正の定数)になるよう調整される。また上述の第四の実施例に於ける第一の検出素子74の場合と同様、各第一の検出素子86の検出応力fvは、ボルト42のねじ部42Bに中心軸線42Cに垂直に作用する応力Fxzの作用方向が当該検出素子74の位置について見てボルト42の径方向外向きである場合には標準検出応力fvoより応力Fxzに比例して増大し、応力Fxzの作用方向が当該検出素子74の位置について見てボルト42の径方向内向きである場合には標準検出応力fvoより応力Fxzに比例して減少する。
フランジ部42Fと荷重伝達リング68との間の空間には各ボルト42のねじ部42Bに中心軸線42Cに沿って作用する応力Fpを検出する四つの第二の検出素子76及び一つの温度センサ54が配置されている。この第五の実施例の第二の検出素子76及び温度センサ54もそれぞれ各ボルトに対し上述の第一の実施例及び第四の実施例に於ける検出素子46、76及び温度センサ54と同一の周方向位置に配設されている。
図18に示されている如く、上述の第四の実施例の場合と同様、ボルト42のねじ部42Bにナット44が締め付けられることによりホイール16がハブ部材20のフランジ部28に固定され、第二の検出素子76に所定の圧縮応力が付与された状態に於いても、荷重伝達リング68はボルト支持部64の外端より突出してホイール16の円板部16Aに当接し、これにより円板部16Aがボルト支持部64の外端に直接当接することを防止すると共に、ホイール16に回転軸線14に沿って作用する応力を第二の検出素子76へ伝達する。
この第五の実施例に於いても、各第二の検出素子76は応力Fpが0である場合の検出応力fpが標準検出応力fpo(正の定数)になるよう調整されている。また各第二の検出素子76の検出応力fpは、応力Fpが引張り応力である場合には標準検出応力fpoより応力F第二の検出素子76に比例して減少し、応力Fpが圧縮応力である場合には標準検出応力fpoより応力Fpに比例して増大する。
以上の説明より解る如く、この第五の実施例に於いても、電子回路装置50は、第一の検出素子86及び各第二の検出素子76より入力される電圧信号及び温度センサ54より入力される温度信号に基づき、上記式37乃至40及び上記式9に従ってタイヤ18の接地点の中心Pに作用する前後力Fxtを演算し、上記式41乃至44及び上記式14に従ってタイヤ18の接地点の中心Pに作用する横力Fytを演算し、上記式45乃至48及び上記式19に従ってタイヤ18の接地点の中心Pに作用する上下力Fztを演算する。尚この第五の実施例の他の点は上述の第一の実施例又は他の実施例の場合と同様に構成されている。またこの第五の実施例に於ける電子回路装置50はハブ部材20の軸部26の外端部内に配置されているが、フランジ部28の外面に固定されていてもよい。
かくして図示の第五の実施例によれば、ホイール16より連結要素としての各ボルト42に応力が作用することによる各ボルト42の弾性変形に伴うボルト支持部64に対するフランジ部42Fの径方向の面圧の変化及びフランジ部42Fと荷重伝達リング68との間の軸線方向の面圧の変化に基づいて、各ボルト42に作用する車輪10の回転方向の応力Fx1〜Fx4、車輪10の横方向の応力Fy1〜Fy4、上下方向の応力Fz1〜Fz4を求めることができ、またこれらの応力に基づいて上述の第一乃至第四の実施例の場合と同様に路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを正確に演算ことができる。
特に第五の実施例によれば、各ボルト42に作用する車輪10の回転方向の応力Fx1〜Fx4及び上下方向の応力Fz1〜Fz4は第一の検出素子86により検出されるボルト支持部64に対するフランジ部42Fの径方向の面圧の変化に基づいて演算され、車輪10の横方向の応力Fy1〜Fy4は第二の検出素子76より検出されるフランジ部42Fと荷重伝達リング68との間の面圧の変化に基づいて演算されるので、回転方向の応力Fx1〜Fx4、横方向の応力Fy1〜Fy4、上下方向の応力Fz1〜Fz4の全てが一種類の検出素子46の検出値に基づいて演算される上述の第一乃至第三の実施例の場合に比して正確に各応力を演算することができる。
また第五の実施例によれば、上述の第四の実施例の場合と同様、ボルト42はフランジ部42Fを除き小径であり、各ボルト42に作用する応力に対する径方向及び軸線方向の面圧の変化の比を大きくし、これにより第一の検出素子86及び第二の検出素子76による応力検出のS/N比を高くして上述の第一の実施例の場合よりも前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを正確に演算することができる。
また第五の実施例によれば、フランジ部42Fの外端には金属製の荷重伝達リング68が嵌入しており、荷重伝達リング68はボルト42に過剰な変形応力が作用することを制限する荷重制限手段としても機能するので、上述の第三及び第四の実施例の場合と同様、応力検出の高いS/N比を確保しつつボルト42に過剰の曲げ応力が作用することを効果的に防止することができ、これによりタイヤ18に作用する力に起因して車輪10の回転軸線14が過剰に変動することを効果的に防止することができる。
また第五の実施例によれば、ねじ孔80に対するねじ82のねじ込み量を調整することにより、ボルト42のねじ部42Bに何れの方向にも応力Fxzが作用していない状況に於いて第一の検出素子86に作用する面圧を検出素子毎に個別に調節することができるので、各第一の検出素子864について標準検出応力fvoの調整を容易に且つ確実に行うことができる。
第六の実施例
図20は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第六の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た正面図である。
この第六の実施例も上述の第一の実施例の修正例として構成されており、この第六の実施例に於いては、ディスク部材32は上述の第一の実施例の場合と同様、四つのボルト36及びそれらに螺合するナット38によりフランジ部28及びブレーキロータディスク22と剛固に一体的に結合され、また四つのボルト42及びそれらに螺合するナット44によりホイール16の円板部16Bと一体的に連結されている。尚これらの点は後述の第七及び第八の実施例についても同様である。
各ボルト42は上述の第一の実施例の場合と同一の構造を有しているが、検出素子46は回転軸線14に対し径方向に互いに隔置された二つのボルト42にのみ設けられている。これらのボルト42の根元部42Aの円筒状の表面にはそれぞれ四つの検出素子46と一つの温度センサ54が固定されている。この実施例の他の点は上述の第一の実施例の場合と同様に構成されている。
図21は第六の実施例に於いて各検出素子46により検出される応力を車輪10のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。図21に示されている如く、四つのボルト42a〜42dのうち、回転軸線14の周りの角度間隔が180°であるボルト42a及び42cに検出素子46が設けられているものとする。
図21に示されている如く、回転軸線14に対し径方向に互いに隔置された二つのボルトに於いて車輪10の上下方向に作用する応力は、ボルトの中心軸線42に対し互いに逆方向に作用する。従って回転軸線14に対し径方向に互いに隔置された二つのボルト42a及び42cに於いて車輪10の回転方向に作用する応力Fx1及びFx3の和を演算することにより、車輪10の上下方向に作用する応力の影響を相殺することができ、応力Fx1及びFx3はそれぞれ上記式5及び7により表される。
よって車輪10の回転半径、回転軸線14と中心軸線42Cとの間の距離等により決定される係数をAx1(正の定数)とすると、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxtは下記の式49により表される。
Fxt=Ax1(Fx1+Fx3) ……(49)
以上の説明より解る如く、電子回路装置50は、各検出素子46より入力される電流信号及び温度センサ54より入力される温度信号に基づき、上記式5、7、49に従ってタイヤ18の接地点の中心に作用する前後力Fxtを演算する。尚前後力Fxtは上記式49に上記式5、7が代入された式に従って演算されてもよい。
かくして図示の第六の実施例によれば、ホイール16より連結要素としての各ボルト42に応力が作用することによる各ボルト42の弾性変形に伴う歪に基づいて径方向に互いに隔置された二つのボルト42に作用する車輪10の回転方向の応力Fx1及びFx3を求めることができ、またこれらの応力に基づいて路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxtを正確に演算することができる。
尚図示の第六の実施例に於いては、各ボルト42に四つの検出素子46が設けられているが、ボルトの中心線に対し車輪10の径方向に互いに隔置された検出素子46が省略されてもよい。
第七の実施例
図22は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第七の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た正面図である。
この第七の実施例も上述の第一の実施例の修正例として構成されており、各ボルト42は上述の第一の実施例の場合と同一の構造を有しているが、検出素子46は回転軸線14の周りの周方向に互いに隣接する二つのボルト42、即ち回転軸線14の周りに互いに他に対し90°隔置された二つのボルト42にのみ設けられている。これらのボルト42の根元部42Aの円筒状の表面にはそれぞれ四つの検出素子46と一つの温度センサ54が固定されている。この実施例の他の点は上述の第一の実施例の場合と同様に構成されている。
図23は第七の実施例に於いて各検出素子46により検出される応力を車輪10のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。図23に示されている如く、四つのボルト42a〜42dのうち、回転軸線14の周りの角度間隔が90°であるボルト42a及び42bに検出素子46が設けられているものとする。
図23に示されている如く、ボルト42a及び42bの中心に車輪10の上下方向に作用する応力Fz1及びFz2はそれぞれ下記の式50及び51により表される。またタイヤ18に作用する上下方向の応力は応力Fz1及びFz2の合力に比例すると考えられ、合力は応力Fz1及びFz2の二乗和平方根として演算可能である。
Fz1=fz11−fz12
=fiz11−fiz12 ……(50)
Fz2=fz21−fz22
=fiz21−fiz22 ……(51)
よって車輪10の上下運動の瞬間中心と各検出素子46及びタイヤ18の接地点の中心Pとの間の距離等により決定される係数をAz2(正の定数)とすると、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する上下力Fztは下記の式52又は53により表される。
Fzt=Az2 kz{Fz1+Fz21/2 ……(52)
Fzt=Az2 kz{(fz11−fz12)+(fz21−fz22)1/2
=Az2 kz{(fiz11−fiz12)+(fiz21−fiz22)1/2 ……(53)
以上の説明より解る如く、電子回路装置50は、各検出素子46より入力される電流信号及び温度センサ54より入力される温度信号に基づき、上記式50〜52又は上記式53に従ってタイヤ18の接地点の中心に作用する上下力Fztを演算する。
かくして図示の第七の実施例によれば、ホイール16より連結要素としての各ボルト42に応力が作用することによる各ボルト42の弾性変形に伴う歪に基づいて互いに隣接する二つのボルト42に作用する車輪10の径方向の応力Fz1及びFz2を求めることができ、またこれらの応力に基づいて路面56よりタイヤ18に作用する上下力Fztを正確に演算することができる。
尚図示の第七の実施例に於いては、各ボルト42に四つの検出素子46が設けられているが、ボルトの中心線に対し車輪10の周方向に互いに隔置された検出素子46が省略されてもよい。
第八の実施例
図24は駆動輪に適用された本発明によるタイヤ作用力検知装置の第八の実施例の要部を車両のアウトボード側より見た正面図である。
この第八の実施例も上述の第一の実施例の修正例として構成されており、各ボルト42は上述の第一の実施例の場合と同一の構造を有しているが、検出素子46は一つのボルト42にのみ設けられている。ボルト42の根元部42Aの円筒状の表面にはそれぞれ四つの検出素子46と一つの温度センサ54が固定されている。この実施例の他の点は上述の第一の実施例の場合と同様に構成されている。
図25は第八の実施例に於いて各検出素子46により検出される応力を車輪10のアウトボード側より見た状態にて示す説明図である。図25に示されている如く、四つのボルト42a〜42dのうち、ボルト42aのみに検出素子46が設けられているものとする。
図25に示されている如く、ボルト42aの中心に車輪10の周方向に作用する応力Fx1は下記の式54により表され、ボルト42aの中心に車輪10の径方向に作用する応力Fz1は下記の式55により表される。
Fx1=fx11−fx12
=kx(fix11−fix12) ……(54)
Fz1=fz11−fz12
=kz(fiz11−fiz12) ……(55)
図26は応力Fx1及びFz1の変化を示すグラフである。図26に示されている如く、応力Fz1はボルト42aが図25に於けるボルト42b及び42dの位置にあるときに0になり、ボルト42aが図25に於けるボルト42aの位置にあるときに最大値になり、ボルト42aが図25に於けるボルト42cの位置にあるときに最小値になるサインカーブにて変化する。これに対し応力Fx1は応力Fz1が最大値より最小値へ変化する過程に於いて0になるときに最小値Fx1minになり、応力Fz1が最小値より最大値へ変化する過程に於いて0になるときに最大値Fx1maxになるサインカーブにて変化する。
従って応力Fz1が負の値より正の値へ変化する際の応力Fx1の値を応力Fx1の最大値Fx1maxとし、応力Fz1が正の値より負の値へ変化する際の応力Fx1の値を応力Fx1の最小値Fx1minとすることができる。
またボルトの中心に車輪10の回転方向に作用する応力Fxは最大値Fx1max及び最小値Fx1minの平均値であり、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxtは応力Fxに比例すると考えられる。これに対しボルトの中心に車輪10の上下方向に作用する応力Fzは最大値Fx1maxと最小値Fx1minとの差であり、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する上下力Fztは応力Fzに比例すると考えられる。
よって車輪10の回転半径、回転軸線14と中心軸線42Cとの間の距離等により決定される係数をAx3(正の定数)とし、車輪10の上下運動の瞬間中心と各検出素子46及びタイヤ18の接地点の中心Pとの間の距離等により決定される係数をAz3(正の定数)とすると、タイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxt及び上下力Fztはそれぞれ下記の式56及び57により表される。
Fxt=Ax3(Fx1max+Fx1min) ……(56)
Fzt=Az3(Fx1max−Fx1min) ……(57)
次に図27に示されたフローチャートを参照して第八の実施例に於ける前後力Fxt及び上下力Fztの演算ルーチンについて説明する。尚図27に示されたフローチャートによる演算制御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、電子回路装置50により所定の時間毎に実行される。
まずステップ110に於いては各検出素子46よりの出力電流を示す信号、車速Vを示す信号等の読み込みが行われ、ステップ120に於いては上記式51及び52に従ってそれぞれ応力Fx1及びFz1が演算される。
ステップ130に於いては応力Fz1が正の値より負の値へ変化したか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ150へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ140に於いてそのときの応力Fx1が最小値Fx1minに設定された後ステップ170へ進む。
ステップ150に於いては応力Fz1が負の値より正の値へ変化したか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときには図27に示されたフローチャートによる制御がそのまま一旦終了され、肯定判別が行われたときにはステップ160に於いてそのときの応力Fx1が最大値Fx1maxに設定された後ステップ170へ進む。
ステップ170に於いては図27に示されたフローチャートによる制御が開始された後に最小値Fx1min及び最大値Fx1maxの更新履歴があるか否かの判別、即ち最小値Fx1min及び最大値Fx1maxが更新されたことがあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときには図27に示されたフローチャートによる制御がそのまま一旦終了され、肯定判別が行われたときにはステップ180へ進む。
ステップ180に於いてはタイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxtが上記式53に従って演算され、ステップ190に於いてはタイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する上下力Fztが上記式54に従って演算される。
かくして図示の第八の実施例によれば、ホイール16より連結要素としての各ボルト42に応力が作用することによるボルト42の弾性変形に伴う歪に基づいて一つのボルト42に作用する車輪10の周方向の応力Fx1及び径方向の応力Fz1を求め、これらの応力Fx1及びFz1の周期的変化に一定の位相関係があることを利用して、応力Fx1及びFz1に基づいて路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxt及び上下力Fztを正確に演算することができる。
また上述の第八の実施例によれば、前後力Fxt及び上下力Fztは車輪10の2分の1回転毎に1回演算されるので、前サイクルの値と現サイクルの値との平均値や、過去数サイクルの値と現サイクルの値についての移動平均値の如く、演算される値について平滑化処理が行われてもよい。
また上述の第八の実施例に於いては、検出素子46は一つのボルト42にしか設けられていないが、上述の第六の実施例と同様、検出素子46が回転軸線14に対し径方向に互いに隔置された二つのボルト42に設けられ、前後力Fxt及び上下力Fztが車輪10の4分の1回転毎に1回演算されるよう修正されてもよく、また検出素子46が四つのボルト42に設けられ、前後力Fxt及び上下力Fztが車輪10の8分の1回転毎に1回演算されるよう修正されてもよい。
また上述の第八の実施例に於いては、前後力Fxt及び上下力Fztの両方が演算されるようになっているが、上記式56又は57に従って前後力Fxt及び上下力Fztの一方のみが演算されるよう修正されてもよい。
以上の説明より解る如く、上述の各実施例によれば、温度センサ54より各ボルト42又は各ボルト支持部64の温度T1等が検出され、温度T1等に基づいて検出応力fix*1等が補正されることにより温度補正後の応力fx*1等が演算されるので、温度に基づく補正が行われない場合や、外気温又はディスク部材32又はフランジ部28の一つの温度に基づいて補正が行われる場合に比して、各ボルト42や各ボルト支持部64の温度の如何に拘わらず路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを正確に演算することができる。
また上述の第一乃至第五の実施例によれば、各ボルトに作用する上下方向の応力Fz1〜Fz4は上記式15〜18等に従って、径方向の応力Fzz及び回転トルクが排除された回転方向の応力Fxxの合力として演算されるので、回転トルクが排除されない場合に比して、正確に上下方向の応力Fz1〜Fz4することができ、これにより路面56よりタイヤ18に作用する上下力Fztを正確に演算することができる。
また上述の第二及び第五の実施例によれば、ディスク部材32は不要であるので、上述の第一、第三、第四、第六乃至第八の実施例の場合に比して、タイヤ作用力検知装置12の部品点数を低減してコストを低減することができると共に、車両に対するタイヤ作用力検知装置12の組付けを能率よく行うことができる。逆に上述の第一、第三、第四の実施例や第六乃至第八の実施例によれば、タイヤ作用力検知装置12の少なくとも一部を構成するディスク部材32がハブ部材20のフランジ部28に固定され、車輪10はディスク部材32に連結固定されるので、上述の第二及び第五の実施例の場合に比して、既存のハブ部材に対する構造変更要求を最小限に抑えることができる。
また上述の第三乃至第五の実施例によれば、検出素子74、76、86は外界より遮断された空間内に配置されているので、上述の第一及び第二の実施例や第六乃至第八の実施例の場合に比して、検出素子に粉塵や泥水が到達し、これに起因する応力の検出誤差やタイヤ作用力検知装置12の故障の虞れを低減することができる。
以上に於いては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の第一乃至第五の実施例に於いては、各ボルトの中心に車輪10の回転方向に作用する応力Fx1〜Fx4に基づいてタイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する前後力Fxtが演算され、各ボルトの中心に中心軸線42Cに沿って作用する応力Fy1〜Fy4に基づいてタイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する横力Fytが演算され、各ボルトの中心に上下方向に作用する応力Fz1〜Fz4に基づいてタイヤ18の接地点の中心Pに於いて路面56よりタイヤ18に作用する上下力Fztが演算されるようになっているが、前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztの何れかの演算が省略されてもよい。
また上述の第一乃至第五の実施例に於いては、電子回路装置50が応力Fx1〜Fx4、Fy1〜Fy4、Fz1〜Fz4を演算すると共に、前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztを演算するようになっているが、演算手段は車両の運動制御装置の如き車体に搭載された制御装置であり、該車体に搭載された制御装置に各検出素子46より入力される電流信号及び温度センサ54より入力される温度信号若しくは応力Fx1〜Fx4、Fy1〜Fy4、Fz1〜Fz4を示す信号が供給され、車体に搭載された制御装置により応力Fx1〜Fx4、Fy1〜Fy4、Fz1〜Fz4若しくは前後力Fxt、横力Fyt、上下力Fztが演算されるよう修正されてもよい。
また上述の第六乃至第八の実施例に於いては、ボルトに作用する応力を検出する応力検出手段は上述の第一の実施例に於ける応力検出手段と同様の構造を有しているが、上述の第二乃至第五の何れかの実施例に於ける応力検出手段と同様の構造を有する応力検出手段が第六乃至第八の実施例に適用されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、各ボルトに温度センサ54が設けられ、ボルト毎に検出素子の温度特性に基づく検出応力の補正が行われるようになっているが、各車輪の一つの温度センサが設けられ、その検出値に基づいて当該車輪の全てのボルトについて検出素子の温度特性に基づく検出応力の補正が行われるよう修正されてもよく、また検出素子の温度による検出値の変動が小さい場合には、温度に基づく検出応力の補正が省略されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、連結手段の連結要素として四つのボルトが設けられているが、本発明のタイヤ作用力検出装置は車輪の回転軸線の周りに隔置された四つ以外の数、例えば五つ、六つ、八つの連結手段が設けられた車輪に適用されてもよい。特に上述の第六の実施例が四つ以外の数の連結手段が設けられた車輪に適用される場合には、応力検出手段は車輪の回転軸線の周りの角度間隔が180°に最も近い任意の二つの連結手段に設けられてよい。また上述の第七の実施例が四つ以外の数の連結手段が設けられた車輪に適用される場合には、応力検出手段は車輪の回転軸線の周りの角度間隔が90°に最も近い任意の二つの連結手段に設けられてよい。
また上述の各実施例に於いては、連結手段はボルト及びナットよりなる締結式の連結手段であるが、ホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結することができるものである限り、好ましくは取り外し可能にホイールの円板部とホイール支持部材のホイール支持部とを連結することができるものである限り、例えばボルトと同様に車輪の回転軸線に平行に延在する棒状部材の先端にキャップ部材がビス、割りピン、回転ロック等の固定手段により固定される構造の如く、ボルト及びナット以外の連結手段であってもよい。

Claims (16)

  1. 回転軸線に垂直な円板部を有するホイールと前記ホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により前記回転軸線の周りに回転可能に支持され前記回転軸線に垂直なホイール支持部にて前記ホイールを前記回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、前記ホイールの前記円板部と前記ホイール支持部材の前記ホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両にいて、前記タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、前記連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、
    各連結手段は前記ホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて前記保持部により片持支持され且つ他端部にて前記円板部に連結固定され且つ前記回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は前記連結要素の弾性変形に伴う歪を検出する歪検出手段を含んでおり、
    前記一端部は前記他端部よりも大きい断面積を有する、
    ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置。
  2. 回転軸線に垂直な円板部を有するホイールと前記ホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により前記回転軸線の周りに回転可能に支持され前記回転軸線に垂直なホイール支持部にて前記ホイールを前記回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、前記ホイールの前記円板部と前記ホイール支持部材の前記ホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、前記タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、前記連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、
    各連結手段は前記ホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて前記保持部により片持支持され且つ他端部にて前記円板部に連結固定され且つ前記回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は前記連結要素の弾性変形に伴う歪を検出する歪検出手段を含んでおり、
    前記ホイール支持部は前記一端部より前記中心軸線に沿って前記車輪の側へ隔置された位置に於いて前記連結要素に嵌合し前記連結要素の弾性変形を制限することにより前記連結要素に作用する荷重を制限する荷重制限手段を有している、
    ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置。
  3. 回転軸線に垂直な円板部を有するホイールと前記ホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により前記回転軸線の周りに回転可能に支持され前記回転軸線に垂直なホイール支持部にて前記ホイールを前記回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、前記ホイールの前記円板部と前記ホイール支持部材の前記ホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、前記タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、前記連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、
    各連結手段は前記ホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて前記保持部により片持支持され且つ他端部にて前記円板部に連結固定され且つ前記回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は前記保持部の弾性変形に伴う歪を検出する歪検出手段を含んでおり、
    前記一端部は前記他端部よりも大きい断面積を有する、
    ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置。
  4. 回転軸線に垂直な円板部を有するホイールと前記ホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により前記回転軸線の周りに回転可能に支持され前記回転軸線に垂直なホイール支持部にて前記ホイールを前記回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、前記ホイールの前記円板部と前記ホイール支持部材の前記ホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、前記タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、前記連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、
    各連結手段は前記ホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて前記保持部により片持支持され且つ他端部にて前記円板部に連結固定され且つ前記回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は前記保持部の弾性変形に伴う歪を検出する歪検出手段を含んでおり、
    前記ホイール支持部は前記一端部より前記中心軸線に沿って前記車輪の側へ隔置された位置に於いて前記連結要素に嵌合し前記連結要素の弾性変形を制限することにより前記連結要素に作用する荷重を制限する荷重制限手段を有している、
    ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置。
  5. 回転軸線に垂直な円板部を有するホイールと前記ホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により前記回転軸線の周りに回転可能に支持され前記回転軸線に垂直なホイール支持部にて前記ホイールを前記回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、前記ホイールの前記円板部と前記ホイール支持部材の前記ホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、前記タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、前記連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、
    各連結手段は前記ホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて前記保持部により片持支持され且つ他端部にて前記円板部に連結固定され且つ前記回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は前記連結要素の弾性変形に伴う前記保持部に対する前記連結要素の相対変位量を検出する変位量検出手段を含んでおり、
    前記ホイール支持部は前記一端部より前記中心軸線に沿って前記車輪の側へ隔置された位置に於いて前記連結要素に嵌合し前記連結要素の弾性変形を制限することにより前記連結要素に作用する荷重を制限する荷重制限手段を有している、
    ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置。
  6. 回転軸線に垂直な円板部を有するホイールと前記ホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により前記回転軸線の周りに回転可能に支持され前記回転軸線に垂直なホイール支持部にて前記ホイールを前記回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、前記ホイールの前記円板部と前記ホイール支持部材の前記ホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、前記タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、前記連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、
    各連結手段は前記ホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて前記保持部により片持支持され且つ他端部にて前記円板部に連結固定され且つ前記回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は前記連結要素と前記ホイール支持部との間の面圧を検出する面圧検出手段を含んでおり、
    前記ホイール支持部は前記一端部より前記中心軸線に沿って前記車輪の側へ隔置された位置に於いて前記連結要素に嵌合し前記連結要素の弾性変形を制限することにより前記連結要素に作用する荷重を制限する荷重制限手段を有している、
    ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置。
  7. 回転軸線に垂直な円板部を有するホイールと前記ホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により前記回転軸線の周りに回転可能に支持され前記回転軸線に垂直なホイール支持部にて前記ホイールを前記回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、前記ホイールの前記円板部と前記ホイール支持部材の前記ホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、前記タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、前記連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、
    各連結手段は前記ホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて前記保持部により片持支持され且つ他端部にて前記円板部に連結固定され且つ前記回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は前記連結要素と前記ホイール支持部との間の面圧を検出する面圧検出手段を含んでおり、
    各面圧検出手段は前記連結要素と前記ホイール支持部との間の前記中心軸線に垂直な方向の面圧を検出する、
    ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置。
  8. 回転軸線に垂直な円板部を有するホイールと前記ホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により前記回転軸線の周りに回転可能に支持され前記回転軸線に垂直なホイール支持部にて前記ホイールを前記回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、前記ホイールの前記円板部と前記ホイール支持部材の前記ホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、前記タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、前記連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、
    各連結手段は前記ホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて前記保持部により片持支持され且つ他端部にて前記円板部に連結固定され且つ前記回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は前記連結要素と前記ホイール支持部との間の面圧を検出する面圧検出手段を含んでおり、
    各面圧検出手段は前記連結要素と前記ホイール支持部との間に配置された検出素子と、前記連結要素と前記ホイール支持部との間の前記中心軸線に垂直な方向の間隔を調節することにより、前記タイヤに応力が作用していない状況に於いて前記検出素子に作用する面圧を調節する調節手段とを含んでいる、
    ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置。
  9. 回転軸線に垂直な円板部を有するホイールと前記ホイールの外周部に保持されるタイヤとを有する車輪と、車体により前記回転軸線の周りに回転可能に支持され前記回転軸線に垂直なホイール支持部にて前記ホイールを前記回転軸線の周りに回転可能に支持するホイール支持部材と、前記ホイールの前記円板部と前記ホイール支持部材の前記ホイール支持部とを連結する連結手段とを備えた車両について、前記タイヤの接地点に作用するタイヤ作用力を推定するタイヤ作用力推定装置であって、前記連結手段に作用する応力を検出する応力検出手段と、検出された応力に基づいてタイヤ作用力を演算する演算手段とを有するタイヤ作用力推定装置に於いて、
    各連結手段は前記ホイール支持部に設けられた保持部と、一端部にて前記保持部により片持支持され且つ他端部にて前記円板部に連結固定され且つ前記回転軸線と平行に延在する連結要素とを含み、各応力検出手段は前記連結要素と前記ホイール支持部との間の面圧を検出する面圧検出手段を含んでおり、
    前記ホイール支持部は前記一端部より前記中心軸線に沿って前記車輪の側へ隔置された位置に於いて前記連結要素に嵌合し前記連結要素の弾性変形を制限することにより前記連結要素に作用する荷重を制限する荷重制限手段を有している、
    ことを特徴とするタイヤ作用力検出装置。
  10. 各面圧検出手段は前記連結要素と前記ホイール支持部との間に配置された検出素子と、前記連結要素と前記ホイール支持部との間の前記中心軸線に垂直な方向の間隔を調節することにより、前記タイヤに応力が作用していない状況に於いて前記検出素子に作用する面圧を調節する調節手段とを含んでいることを特徴とする請求項7に記載のタイヤ作用力検出装置。
  11. 前記連結要素と前記ホイールの前記円板部との間に配置された検出素子と、前記連結要素と前記円板部との間にて前記連結要素に嵌合し前記円板部より前記検出素子へ前記中心軸線に沿って応力を伝達する応力伝達手段とを含んでいることを特徴とする請求項に記載のタイヤ作用力検出装置。
  12. 前記荷重制限手段は前記ホイール支持部の一部であることを特徴とする請求項2、4乃至6、9の何れか一つに記載のタイヤ作用力検出装置。
  13. 前記連結要素と前記ホイール支持部の一部との間には前記中心軸線の周りに環状に延在する弾性シールリングが配置されており、前記弾性シールリングは前記応力検出手段へ異物が到達することを防止することを特徴とする請求項12に記載のタイヤ作用力検出装置。
  14. 前記荷重制限手段は前記連結要素と前記ホイール支持部との間にて前記連結要素の周りに環状に延在し、前記連結要素と前記荷重制限手段との間及び前記荷重制限手段と前記ホイール支持部との間にはそれぞれ前記中心軸線の周りに環状に延在する第一及び第二の弾性シールリングが配置されており、前記第一及び第二の弾性シールリングは前記応力検出手段へ異物が到達することを防止することを特徴とする請求項2、4乃至6、9の何れか一つに記載のタイヤ作用力検出装置。
  15. 前記連結要素の少なくとも一部は筒状をなし、前記応力検出手段は前記連結要素の前記筒状をなす部分の歪を検出することを特徴とする請求項1乃至6、9、11乃至14の何れか一つに記載のタイヤ作用力検出装置。
  16. 前記保持部の少なくとも一部は筒状をなし、前記応力検出手段は前記保持部の前記筒状をなす部分の歪を検出することを特徴とする請求項1乃至6、9、11乃至14の何れか一つに記載のタイヤ作用力検出装置。
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