JP5082595B2 - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5082595B2
JP5082595B2 JP2007146035A JP2007146035A JP5082595B2 JP 5082595 B2 JP5082595 B2 JP 5082595B2 JP 2007146035 A JP2007146035 A JP 2007146035A JP 2007146035 A JP2007146035 A JP 2007146035A JP 5082595 B2 JP5082595 B2 JP 5082595B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
processing container
film forming
forming apparatus
plasma
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007146035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008300688A (ja
Inventor
講平 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2007146035A priority Critical patent/JP5082595B2/ja
Publication of JP2008300688A publication Critical patent/JP2008300688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5082595B2 publication Critical patent/JP5082595B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、半導体ウエハ等の被処理体に薄膜を形成する成膜装置に関する。
一般に、半導体集積回路を製造するためにはシリコン基板等よりなる半導体ウエハに対して、成膜処理、エッチング処理、酸化処理、拡散処理、改質処理、自然酸化膜の除去処理等の各種の処理が行なわれる。これらの処理を特許文献1、2等に開示されている縦型の、いわゆるバッチ式の熱処理装置にて行う場合には、まず、半導体ウエハを複数枚、例えば25枚程度収容できるカセットから、半導体ウエハを縦型のウエハボートへ移載してこれに多段に支持させる。このウエハボートは、例えばウエハサイズにもよるが30〜150枚程度のウエハを載置できる。このウエハボートは、排気可能な処理容器内にその下方より搬入(ロード)された後、処理容器内が気密に維持される。そして、処理ガスの流量、プロセス圧力、プロセス温度等の各種のプロセス条件を制御しつつ所定の熱処理が施される。
ここで半導体製造工程における絶縁膜等について注目すると、一般的には、この絶縁膜に関してはSiO 膜が主として用いられていた。しかし、最近にあっては、半導体集積回路の更なる高集積化、高微細化の要請が強くなっている。このような状況下において、耐酸化膜、不純物の拡散防止膜、ゲート素子のサイドウォール膜等の絶縁膜としてシリコン窒化膜(Si 膜)やこれに不純物、例えばボロン等をドープしたシリコン窒化膜が用いられている。このシリコン窒化膜は、不純物の拡散係数が低く、且つ酸化バリヤ性が高いことから、上述したような絶縁膜として非常に適している。
そして、上記シリコン窒化膜の膜質をより高めるために、処理容器内を真空引きした状態で2種類以上の原料ガスを異なるタイミングで互いに交互に流して厚さが原子レベルの薄膜を繰り返し形成する方法、いわゆるALD(Atomic Layer Deposition)法が採用され、更には低温での成膜を可能とするためにプラズマを用いることも行われている(例えば特許文献2)。
このような従来の成膜装置の一例について図7及び図8を参照して説明する。図7は従来のバッチ式の成膜装置の一例を示す概略構成図、図8は図7に示す成膜装置を示す概略横断断面図である。図7及び図8に示すようにこの成膜装置は、例えば石英よりなる縦型の円筒体状の処理容器2を有しており、この中にはウエハボート4に多段に支持された半導体ウエハWが、その下方より挿脱可能に収容されている。ここで処理容器2の中心軸とウエハWの中心とが一致するように設定されている。また処理容器2の外周には、これと同心状に加熱手段5が配置され、上記ウエハWを加熱するようになっている。
そして、処理容器2の一側には、容器の半径方向外方へ突状に形成されたプラズマボックス6が処理容器2の高さ方向に沿って形成されている。そして、このプラズマボックス6の両側には、電極8が設けられると共に、この電極8にはプラズマ発生用の例えば13.56MHzの高周波電源10からの高周波電力が印加されている。
このプラズマボックス6内の奥には、窒化ガスとして例えばNH ガスを供給する分散ノズル12が、その高さ方向に沿って設けられると共に、この分散ノズル12にはその長さ方向に沿って多数のガス噴出孔12Aが形成されており、水平方向に向けて上記NH ガスが噴出される。これにより、NH はプラズマで活性化されるようになっている。尚、このNH 中には必要に応じて希ガス、例えばArガス等が混合される。
また、このプラズマボックス6の取付部近傍の処理容器2内には、原料ガスであるシラン系ガスとして例えばDCS(ジクロロシラン)を供給する分散ノズル14が、その高さ方向に沿って設けられると共に、この分散ノズル14にはその長さ方向に沿って多数のガス噴出孔14Aが形成されており、水平方向に向けて上記DCSガスが噴出される。
一方、処理容器2の中心軸を対称軸としてプラズマボックス6の反対側の容器側壁には、その高さ方向に沿って幅広の排気口16が形成されると共に、この排気口16を覆うようにして例えば石英製のカバー部材18が接合されて排気路20を形成しており、上記処理容器2内の雰囲気を横方向へ吸引した後に、上記排気路20を介して上方から真空排気するようになっている。
このような成膜装置においては、処理容器2内へはDCSガスとNH ガスとが交互に供給され、そしてNH ガスの供給時には上記プラズマボックス6内でプラズマを立てることによってNH ガスを活性化させるようにしているので、比較的低温で、膜質が良好なシリコン窒化膜を効率的に形成することができる。尚、例えば上記DCSガスの供給と共に一緒にドーピングガスを供給することによりシリコン窒化膜中に不純物元素をドープすることも行われている。
特開平6−275608号公報 特開2006−270016号公報
ところで、上述したような成膜装置にあっては、膜厚の面内及び面間均一性を維持しつつ使用ガスを効率的に用いてスループットを向上させるためには、DCSガスやプラズマボックス6内では活性化されたNH ガスをできるだけ多くウエハ間に流す必要がある。
しかしながら、図8にも示すように、処理容器2の内壁とウエハWのエッジ部との間には、少なくとも分散ノズル14が余裕をもって収容できるだけのスペース(距離)は必ず確保しなければならないので、処理容器2の内壁とウエハWのエッジ部との間の距離Hがある程度以上に大きくしなければならず、このため、この隙間部分にガスがかなり流れてガスの使用効率が低下する、といった問題があった。
この場合、処理容器2の側壁に上記分散ノズル14を収容できる大きさの凹部状の溝部を設けて、この溝部内に上記分散ノズル14を収容して、その分、処理容器2の内径寸法を小さくすることも考えられるが、この場合には、上記溝部の部分の容器肉厚が薄くなってしまい、処理容器2の耐圧性が大幅に劣化してしまう恐れがあり、好ましくない。
また上記成膜装置では、排気口16を形成するために処理容器2の側壁に幅広の開口を形成しなければならないばかりか、この排気口16を覆うようにして石英製のカバー部材18を溶接等により接合しなければならないので、製造が煩雑になって全体として大掛かりな作業となってしまい、コスト高を招来するのみならず、処理容器2自体の生産性が非常に低くなってしまう、といった問題もあった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、被処理体に対して処理容器を偏芯させて配置することにより、処理容器の構造を複雑化させることなくガスの使用効率及び製品のスループットを高く維持し、装置全体のコストを低下させることができる成膜装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、被処理体に対して所定の薄膜を形成するための成膜装置において、真空引き可能になされて断面が円形リング状になされた縦型筒体状の処理容器と、前記被処理体を複数段に保持して前記処理容器内へ挿脱される保持手段と、前記処理容器の一側に、前記処理容器の半径方向の外側に向けて突出され且つ高さ方向に沿って設けられたプラズマ用ボックス部と、前記プラズマ用ボックス部内に活性化されるガスである活性化対象ガスを供給する活性化対象ガス供給手段と、前記活性化対象ガスを活性化する活性化手段と、前記処理容器内へ活性化の対象でない活性化非対象ガスを供給する活性化非対象ガス供給手段とを備え、前記処理容器を、前記プラズマ用ボックス部を設けた部分における容器内壁と前記被処理体のエッジ部との間の間隔が他の部分における容器内壁と前記被処理体のエッジ部との間の間隔よりも狭くなるように偏芯させて設けるように構成したことを特徴とする成膜装置である。
このように、断面が円形リング状になされた縦型筒体状の処理容器を、プラズマを発生するプラズマボックス部を設けた部分における容器内壁と被処理体のエッジ部との間の間隔が他の部分における容器内壁と被処理体のエッジ部との間の間隔よりも狭くなるように偏芯させて設けるようにしたので、処理容器の構造を複雑化させることなくガスの使用効率及び製品のスループットを高く維持し、装置全体のコストを低下させることができる。
この場合、例えば請求項2に記載したように、前記活性化非活性化ガス供給手段は、前記プラズマ用ボックス部を設けた部分に対して前記処理容器の中心軸を対称軸として反対側に位置する前記処理容器内の空間部に、その高さ方向に沿って延びるガス分散ノズルを有している。
また例えば請求項3に記載したように、前記活性化対象ガス供給手段は、前記プラズマ用ボックス内に、その高さ方向に沿って延びるように設けられたガス分散ノズルを有している。
また例えば請求項4に記載したように、前記処理容器の上端側、或いは下端側に前記処理容器内の雰囲気を排気する排気口が設けられている。
また例えば請求項5に記載したように、前記処理容器の内壁には、前記プラズマ用ボックス部から前記処理容器の水平方向の反対側へ流れるガス流を前記被処理体側へ案内するためのルーバ部材が設けられている。
このように、処理容器の内壁にルーバ部材を設けることにより、処理容器の内壁と被処理体のエッジ部との間に流れるガス流を被処理体側へ案内することができるので、活性化対象ガスを更に効率的に使用することが可能となる。
また例えば請求項6に記載したように、前記活性化対象ガスは窒化ガスであり、前記活性化非対象ガスはシラン系ガスである。
また例えば請求項7に記載したように、前記シラン系ガスは、ジクロロシラン(DCS)、ヘキサクロロジシラン(HCD)、モノシラン[SiH ]、ジシラン[Si ]、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、テトラクロロシラン(TCS)、ジシリルアミン(DSA)、トリシリルアミン(TSA)、ビスターシャルブチルアミノシラン(BTBAS)よりなる群より選択される1以上のガスであり、前記窒化ガスは、アンモニア[NH ]、窒素[N ]、一酸化二窒素[N O]、一酸化窒素[NO]よりなる群より選択される1以上のガスである。
本発明に係る成膜装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
断面が円形リング状になされた縦型筒体状の処理容器を、プラズマを発生するプラズマボックス部を設けた部分における容器内壁と被処理体のエッジ部との間の間隔が他の部分における容器内壁と被処理体のエッジ部との間の間隔よりも狭くなるように偏芯させて設けるようにしたので、処理容器の構造を複雑化させることなくガスの使用効率及び製品のスループットを高く維持し、装置全体のコストを低下させることができる。
特に、請求項5に係る発明によれば、処理容器の内壁にルーバ部材を設けることにより、処理容器の内壁と被処理体のエッジ部との間に流れるガス流を被処理体側へ案内することができるので、活性化対象ガスを更に効率的に使用することが可能となる。
以下に、本発明に係る成膜装置の好適な一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の係る成膜装置の一例を示す縦断面構成図、図2は成膜装置(加熱手段は省略)を示す横断面構成図、図3は処理容器に設けたルーバ部材を示す拡大斜視図、図4は成膜方法の一例における各種のガスの供給のタイミングとRF(高周波)の印加のタイミングを示すタイミングチャートである。尚、ここではシラン系ガスとしてジクロロシラン(DCS)を用い、窒化ガスとしてアンモニアガス(NH )を用い、上記NH ガスをプラズマにより活性化してシリコン窒化膜(SiN)を成膜する場合を例にとって説明する。
図示するように、プラズマを形成することができるこの成膜装置22は、下端が開口された有天井の円筒体状の処理容器24を有している。この処理容器24の全体は、例えば石英により形成されており、この処理容器24内の天井には、石英製の天井板26が設けられて封止されている。尚、この天井板26を設けない場合もある。また、この処理容器24の下端開口部には、例えばステンレススチールにより円筒体状に成形されたマニホールド28がOリング等のシール部材30を介して連結されている。尚、このマニホールド28を石英により形成し、これを上記処理容器24と一体成形するようにした構造としてもよい。
上記処理容器24の下端は、上記マニホールド28によって支持されており、このマニホールド28の下方より多数枚の被処理体としての半導体ウエハWを多段に載置した保持手段としての石英製のウエハボート32が昇降可能に挿脱自在になされている。本実施例の場合において、このウエハボート32の支柱32Aには、例えば50〜100枚程度の直径が300mmのウエハWを略等ピッチで多段に支持できるようになっている。
このウエハボート32は、石英製の保温筒34を介してテーブル36上に載置されており、このテーブル36は、マニホールド28の下端開口部を開閉する例えばステンレススチール製の蓋部38を貫通する回転軸40上に支持される。そして、この回転軸40の貫通部には、例えば磁性流体シール42が介設され、この回転軸40を気密にシールしつつ回転可能に支持している。また、蓋部38の周辺部とマニホールド28の下端部には、例えばOリング等よりなるシール部材44が介設されており、処理容器24内のシール性を保持している。
上記した回転軸40は、例えばボートエレベータ等の昇降機構(図示せず)に支持されたアーム46の先端に取り付けられており、ウエハボート32及び蓋部38等を一体的に昇降して処理容器24内へ挿脱できるようになされている。尚、上記テーブル36を上記蓋部38側へ固定して設け、ウエハボート32を回転させることなくウエハWの処理を行うようにしてもよい。
そして、上記処理容器4の側壁の一部には、処理容器24の半径方向の外方に向けて突出され、且つその高さ方向に沿ってプラズマ用ボックス部50が形成されている。具体的には、上記プラズマ用ボックス部50は、上記処理容器24の側壁を上下方向に沿って所定の幅で削り取ることによって上下に細長い開口52を形成し、この開口52をその外側より覆うようにして断面凹部状になされた上下に細長い例えば石英製のプラズマ区画壁54を容器外壁に気密に溶接接合することにより形成されている。
これにより、この処理容器24の側壁の一部を凹部状に外側へ窪ませることにより一側が処理容器24内へ開口されて連通されたプラズマ用ボックス部50が一体的に形成されることになる。すなわちプラズマ区画壁54の内部空間は、上記処理容器24内に一体的に連通された状態となっている。上記開口52は、ウエハボート32に保持されている全てのウエハWを高さ方向においてカバーできるように上下方向に十分に長く形成されている。
そして、このプラズマ用ボックス部50には、ここに導入される後述の活性化対象ガスを活性化するための活性化手段56が設けられる。具体的には、この活性化手段56は、上記プラズマ区画壁54の両側壁の外側面に、その長さ方向(上下方向)に沿って互いに対向するようにして設けられた細長い一対のプラズマ電極58を有しており、このプラズマ電極58にはプラズマ発生用の高周波電源60が給電ライン62を介して接続されており、上記プラズマ電極58に例えば13.56MHzの高周波電圧を印加することによりプラズマを発生し得るようになっている。この高周波電圧の周波数は13.56MHzに限定されず、他の周波数、例えば400kHz等を用いてもよい。
そして上記プラズマ区画壁54の外側には、これを覆うようにして例えば石英よりなる絶縁保護カバー64が取り付けられている。また、この絶縁保護カバー64の内側部分には、図示しない冷媒通路が設けられており、冷却された窒素ガスを流すことにより上記プラズマ電極58を冷却し得るようになっている。
そして上記プラズマ用ボックス部50内へ活性化されるガスである活性化対象ガスを供給する活性化対象ガス供給手段66が設けられる。具体的には、上記活性化対象ガス供給手段66は、上記プラズマ区画壁54の底部側を気密に貫通して上記プラズマ用ボックス部50内の高さ方向に沿って起立したように延びるガス分散ノズル68を有している。このガス分散ノズル68は、例えば石英管よりなり、上記プラズマ用ボックス部50の一番奥(処理容器24の中心軸より一番離れた部分)に位置されると共に、その長手方向に沿って所定の間隔で複数のガス噴出孔68Aが設けられ、各ガス噴出孔68Aから上記活性化対象ガスを均一に噴出して供給できるようになっている。
そして、上記ガス分散ノズル68にはガス通路70が接続され、このガス通路70には、開閉弁70A及びマスフローコントローラのような流量制御器70Bがそれぞれ順次介設されており、活性化対象ガスを流量制御しつつ供給できるようになっている。従って、上記各ガス噴出孔68Aよりプラズマ用ボックス部50内へ噴出された活性化対象ガスは、上記活性化手段56により発生されたプラズマにより活性化された状態で処理容器24内の中心側へ水平方向に向けて流れて行くことになる。ここで上記活性化対象ガスとしては窒化ガス、例えばNH ガスが用いられている。
また、本発明の特徴として、この処理容器24は、上記プラズマ用ボックス部50を設けた部分における容器内壁と半導体ウエハWのエッジ部との間の間隔が他の部分における容器内壁とウエハWのエッジ部との間の間隔よりも狭くなるように偏芯させて設けられている。換言すれば、相対的にはウエハWの中心W0が上記プラズマ用ボックス部50側へ近づいて偏芯したような配置となっている。この結果、プラズマ用ボックス部50における容器内壁とウエハWのエッジ部との間の間隔H1は、処理容器24の中心軸24Aに対してその反対側の間隔H2よりもかなり狭くなされており、この間隔H1の部分にガス分散ノズルを配置するのが困難になる程度まで上記処理容器24が偏芯させて配置されている。
具体的には、この処理容器24が例えば直径300mmのウエハ対応の場合には、上記処理容器24の内径が372mm程度、処理容器24の偏芯量が15mm程度、間隔H1が16mm程度、間隔H2が46mm程度である。
そして、この処理容器24には、この中へ活性化非対象ガスを供給する活性化非対象ガス供給手段74が設けられている。具体的には、上記活性化非対象ガス供給手段74は、上記プラズマ用ボックス部50を設けた部分に対して上記処理容器24の中心軸24Aを対称軸として反対側に位置する上記処理容器24内の空間部72、すなわち上記間隔H2を形成する空間部72に、その高さ方向に沿って延びて起立したように設けられたガス分散ノズル76を有している。このガス分散ノズル76は、例えば石英管よりなり、その長手方向に沿って所定の間隔で複数のガス噴出孔76Aが形成されており、各ガス噴出孔76Aから水平方向に向けて活性化非対象ガスを均一に噴出して供給できるようになっている。
そして、このガス分散ノズル76の下端部は、上記マニホールド28を気密に貫通されており、このガス分散ノズル76の全体を支持するようになっている。そして、このガス分散ノズル76にはガス通路78が接続され、このガス通路78には、開閉弁78A及びマスフローコントローラのような流量制御器78Bがそれぞれ順次介設されており、活性化非対象ガスを流量制御しつつ供給できるようになっている。ここで上記活性化非対象ガスとしては、例えばシラン系ガスとしてDCS(ジクロロシラン)が用いられる。
また上記間隔H2を形成する空間部72の下方に対応するマニホールド28には、大口径の排気口80が形成されている。この排気口80には、圧力調整弁や真空ポンプ等を含む排気系82が接続されており、この処理容器24内の雰囲気を圧力制御しつつ真空排気できるようになっている。尚、この排気口80は、上記マニホールド28の周方向のどの位置に設けてもよいが、上記NH ガスをウエハW間に層流状態を維持させたまま流すためには上述したように空間部72の下方に設けるのがよい。
尚、図示されないが、この処理容器24には、不活性ガスとして例えばN ガスを供給するN ガス供給手段が設けられており、このN ガスをパージガスとして用いるなど、必要に応じて処理容器24内へ供給される。
また処理容器24の内壁には、上記プラズマ用ボックス部50から処理容器24の水平方向の反対側へ流れるガス流を、上記ウエハW側へ案内するためのルーバ部材84が設けられている。このルーバ部材84は、上記プラズマ用ボックス部50と、これに対向する空間部72との間の略中間部に対応する容器側壁に対向するようにして一対配置されている。
具体的には、このルーバ部材84は、例えば断面が略円弧状になされた石英製のガス案内プレート86を有しており、このガス案内プレート86の一側、すなわちプラズマ用ボックス部50側の一側の全体が石英製の取付板86Aによって容器内壁に溶接により接合されている。この取付板86A及びガス案内プレート86の上下方向の長さは、例えばその上下端がウエハボート32の上下端よりも僅かに上下及び下方にそれぞれ出るような長さに設定されている。また、このガス案内プレート86の水平方向における長さ、すなわちガス流れ方向における長さは10cm程度である。また、このガス案内プレート86の断面円弧形状はウエハWのエッジ部の円弧形状と略円芯円状になるように設定されている。
これにより、上記ガス案内プレート86とウエハエッジ部との間の間隔がここの部分で狭められるので、上記プラズマ用ボックス部50から処理容器24内を水平方向に向けて拡散しつつ流れてくるガス流をウエハW側へ向けて案内するようになっている。尚、このガス案内プレート86のガス流れ方向における長さは10cm程度に限定されず、更に長く設定するようにしてもよい。
そして、この処理容器24の外周には、これを取り囲むようにして円筒リング状の加熱手段88が設けられており、上記処理容器24内のウエハWを加熱するようになっている。この場合、上記ウエハWを均一に加熱するために、上記円筒リング状の加熱手段88は、この中心軸がウエハWの中心W0と一致するように配置される。
そして、この成膜装置全体の制御動作、例えば各ガスの供給、供給停止、ガス流量の制御及び高周波のオン・オフ制御等は例えばコンピュータ等よりなる制御手段90により行われる。またこの制御手段90は、上記各種ガスの供給や供給停止の制御、高周波のオン・オフ制御及び装置全体の動作を制御するためのプログラムを記憶する例えばフロッピディスク、フラッシュメモリ、ハードディスク等の記憶媒体92を有している。
次に、以上のように構成された成膜装置22を用いて行なわれるプラズマによる成膜方法(いわゆるALD成膜)について説明する。図4はALD法による成膜方法の一例における各種ガスの供給のタイミングとRF(高周波)の印加のタイミングを示すタイミングチャートである。ここでは成膜処理として、ウエハ表面に低温で間欠的にプラズマを用いてシリコン窒化膜(SiN)を形成する場合を例にとって説明する。すなわち、この成膜方法では、上記シラン系ガスであるDCSガスと上記窒化ガスであるアンモニアガスとを交互に供給すると共に、上記窒化ガスはプラズマにより活性化させるようにしている。
まず、常温の多数枚、例えば50〜100枚の300mmサイズのウエハWが載置された状態のウエハボート32を予め所定の温度になされた処理容器24内にその下方より上昇させてロードし、蓋部38でマニホールド28の下端開口部を閉じることにより容器内を密閉する。
そして処理容器24内を真空引きして所定のプロセス圧力に維持すると共に、加熱手段88への供給電力を増大させることにより、ウエハ温度を上昇させてプロセス温度を維持し、上記DCSガスとNH ガスとを活性化非対象ガス供給手段74及び活性化対象ガス供給手段66からそれぞれ交互に間欠的に供給し、回転しているウエハボート32に支持されているウエハWの表面にシリコン窒化膜(SiN)を形成する。この際、NH ガスを単独でパルス状に供給する時に、1パルス中の全供給時間に亘って、或いは全供給時間の一部において活性化手段56の高周波電源(RF電源)60をオンしてプラズマを立てるようにする。
具体的には、NH ガスはプラズマ用ボックス部50内に設けたガス分散ノズル68の各ガス噴出孔68Aから水平方向へ噴射され、また、DCSガスは空間部72に設けたガス分散ノズル76の各ガス噴出孔76Aから水平方向へ噴射され、各ガスが反応してシリコン窒化膜(SiN)が形成される。この場合、上記各ガスは、連続的に供給されるのではなく、図4に示すように互いにタイミングを同じにして、或いはタイミングをずらして供給する。
そして、タイミングをずらしたガス同士は、間に間欠期間(パージ期間)96を挟んで交互に間欠的にパルス状に繰り返し供給され、シリコン窒化膜の薄膜を一層ずつ繰り返し積層する。すなわち、図4(A)に示すように、DCSはあるタイミングで間欠的に供給される。
これに対して、図4(B)に示すようにNH は上記DCSガスの供給休止期間の略中央にてパルス状に供給される。また間欠期間96においては真空引きが継続されて容器内に残留するガスを排除している。そして、NH ガスを流す時には、図4(C)に示すようにRF電源がオンされてプラズマが立てられて、供給されるNH ガスを活性化して活性種等が作られ、反応(分解)が促進される。この時のプロセス圧力の変化は、図4(D)に示されている。
この場合、NH ガスのパルス状の供給期間の全期間に亘ってRF電源をオンしてもよいし、図4(C)に示すようにNH ガスの供給開始から所定の時間Δtが経過した後に、RF電源をオンするようにしてもよい。この所定の時間ΔtとはNH ガスの流量が安定するまでの時間であり、例えば5秒程度である。このように、NH ガスの流量が安定化した後にRF電源をオンすることにより、ウエハWの面間方向(高さ方向)における活性種の濃度均一性を向上できる。
また間欠期間96では、不活性ガスであるN ガスを処理容器24内へ供給して残留ガスを排除するようにしてもよいし(不活性ガスパージ)、或いは、全てのガスの供給を停止したまま真空引きを継続して行うことにより(バキュームとも称す)、処理容器24内の残留ガスを排除するようにしてもよい。更には、間欠期間96の前半はバキュームを行い、後半は不活性ガスパージを行うようにしてもよい。
この場合、吸着工程であるDCSガスの供給期間T1は2〜5秒程度、反応工程(窒化工程)であるNH ガスの供給期間T2は5〜30秒程度、パージ期間である間欠期間96の長さT3は1〜10秒程度、RF電源のオン時間T4は5秒程度であるが、これらの各時間は単に一例を示したに過ぎず、この数値に限定されない。通常、1サイクルによって形成される膜厚は1.1〜1.3Å/サイクル程度であるので、目標膜厚が例えば700Åであるならば、600サイクル程度繰り返し行うことになる。上記のように成膜処理を行うことにより、形成される窒化膜の誘電率を非常に低くでき、且つそのドライエッチング時のエッチング耐性を大幅に向上させることができる。
ここで上記成膜処理のプロセス条件について説明すると、DCSガスの流量は50〜3000sccmの範囲内、例えば1000sccm(1slm)であり、NH ガスの流量は500〜5000sccmの範囲内、例えば1000sccmである。またプロセス温度はCVD成膜処理よりも低い温度であり、具体的には300〜700℃の範囲内、好ましくは550〜630℃の範囲内である。このプロセス温度が300℃よりも低いと、反応が生ぜずにほとんど膜が堆積せず、また700℃よりも高い場合には、膜質の劣るCVDによる堆積膜が形成されてしまうのみならず、前工程ですでに形成されている金属膜等に熱的ダメージを与えてしまう。
またプロセス圧力は図4(D)に示すように変動するが、最低値が0.2〜2Torrの範囲内、最高値が2〜10Torr)の範囲内である。プロセス圧力が0.2Torr(13Pa)よりも小さい場合には、成膜レートが実用レベル以下になり、また10Torr(1330Pa)よりも大きい場合には、プラズマが十分に立たなくなってしまう。
さて、上述したようなALD法により成膜処理を行う際の各ガスの流れについて詳しく説明する。
まず活性化非対象ガス供給手段74のガス噴出ノズル76は、容器内壁とウエハエッジ部との間の間隔H2が広くなされた空間部72に設置されて、しかも、その下方には排気口80が形成されているので、各ガス噴出孔76Aから噴出されたDCSガスは直ちに排気口80側へ排気される恐れが生ずるが、この時のプロセス圧力は図4(D)に示すように2〜10Torrであってウエハ表面側へDCSガスを拡散させるためにはプロセス圧力は十分に高く、且つDCSガスの供給量も十分に多いので、空間部72の下方に排気口80を設けてあるにもかかわらずに、各ガス噴出孔76Aから噴出したDCSガスを水平方向に向けて十分に拡散させることができる。従って、各ガス噴出孔76AからDCSガスは上下に隣り合う各ウエハW間の隙間に入り込んでウエハWの表面に十分に吸着されることになる。
この吸着工程の後は、処理容器24内に残留するDCSガスは排気され、その後、活性化対象ガス供給手段66のガス噴出ノズル68の各ガス噴出孔68Aから噴出されたNH ガスで、ウエハ表面に吸着していたDCSガスを窒化し、これにより分子或いは原子レベルの厚さの薄いシリコン窒化膜が形成される。
この際、上記プラズマ用ボックス部50内へ導入されたNH ガスは、活性化手段56により発生されているプラズマにより活性化され、この活性化されているNH ガスがプラズマ用ボックス部50の開口52から処理容器24内に水平方向へ向けて拡散して行くことになる。この場合、前述したように処理容器24はウエハWに対して偏芯させて設けられてプラズマ用ボックス部50の開口52とウエハエッジ部との間隔H1(図2参照)は非常に小さくなされているので、このNH ガスの活性種は上下に隣り合うように配置されたウエハ間へ効率的に入り込んで行き、ウエハ表面に吸着していたDCSガスと反応してシリコン窒化膜が効率的に形成されることになる。
換言すれば、図7及び図8に示す従来の成膜装置と比較した場合、処理容器の内壁とウエハのエッジ部との間の間隔は、本発明の成膜装置の方が遥かに小さいので、上下に配置されたウエハ間の間隙を通ることなく上記間隔を成膜に寄与することなく通って排気されるNH ガスの活性種は非常に少なくなり、ガスの使用効率を大幅に向上させることができると共に、スループットも高く維持することができる。
また、本発明装置の処理容器は、図7及び図8に示す従来装置で必要とされた排気口16の削り取り加工や排気側のカバー部材18(図8参照)の接続加工等が不要になって構造が簡単化でき、しかも、処理容器24の内径も小さくすることができ、結果的に、装置コストを大幅に削除することができる。
更に、本発明装置では、処理容器24の内壁に一対のルーバ部材84を設けて、容器内壁とウエハのエッジ部との間の間隔が広がりつつある部分において、この間隔に流れ込んでくるNH ガスの活性種の流れを再びウエハW側へ向けて案内するようにしているので、NH ガスを更に効率的に使用してガスの使用効率を一層向上させることができる。
以上のように、断面が円形リング状になされた縦型筒体状の処理容器24を、プラズマを発生するプラズマボックス部50を設けた部分における容器内壁と被処理体である半導体ウエハWのエッジ部との間の間隔が他の部分における容器内壁と被処理体のエッジ部との間の間隔よりも狭くなるように偏芯させて設けるようにしたので、処理容器24の構造を複雑化させることなくガスの使用効率及び製品のスループットを高く維持し、装置全体のコストを低下させることができる。
<本発明装置の評価>
次に、本発明の成膜装置に関してシミュレーションによってルーバ部84の機能を評価したので、その評価結果について説明する。
図5は本発明の成膜装置におけるウエハ上の流速分布のシミュレーション結果を示す図面代用写真である。ここではプロセス圧力は80Pa、使用ガスはN を用いており、これを5slmの流量で流した。図中、”TOP”はウエハボート32中の上段のウエハを示し、”CTR”は中段のウエハを示し、”BTM”は下段のウエハを示す。そして、N ガスは各図中の中央部の下方の凸部より上方に向けて噴出している。
図5(A)はルーバ部84を設けていない場合”無し”を示し、図5(B)はルーバ部84を設けた場合”有り”を示している。図5(A)に示すように、ルーバ部84を設けていない場合には、ガス流の分布密度が”密”になっており、ガス流れ方向におけるガス流の速度変化が大きいのに対して、図5(B)に示すようにルーバ部84を設けた場合にはガス流の分布密度が”粗”になっており、ガス流れ方向におけるガス流の速度変化が少なくて活性化ガスが失活することなく遠い位置まで届いていることが理解できる。これにより、ルーバ部84を設けた方が、これを設けない場合よりもガス流の速度変化が少なく、その分、ガスの失活が少なくなって効率的に使用できることが判る。
尚、ここでは、上記プラズマ用ボックス部50の開口52は、開放状態になされていたが、これに限定されず、例えば図6に示すプラズマ用ボックス部50の変形例の断面図に示すように、この開口52に、長溝状のスリットや断面円形状の貫通孔等よりなる複数、或いは単数のガス流通孔100を形成した例えば石英製のガス整流プレート102を溶接接続するようにしてもよい。この場合には、プラズマ用ボックス部50内で発生したプラズマが処理容器24内へ流出することを抑制することができる。
また、本実施例では、処理容器24の下流側に位置するマニホールド28に排気口80を設けたが、これに限定されず、処理容器24の上端側、すなわち処理容器24の天井部や上端側の容器側壁に排気口80を設けるようにしてもよい。尚、この場合には、処理容器24内の上部に設けた天井板26は不要となる。
また、本実施例では、シラン系ガスとしてはDCSガスを用い、窒化ガスとしてはNH ガスを用いた場合を例にとって説明したが、上記シラン系ガスとしては、ジクロロシラン(DCS)、ヘキサクロロジシラン(HCD)、モノシラン[SiH ]、ジシラン[Si ]、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、テトラクロロシラン(TCS)、ジシリルアミン(DSA)、トリシリルアミン(TSA)、ビスターシャルブチルアミノシラン(BTBAS)よりなる群より選択される1以上のガスを用いることができ、上記窒化ガスとしては、アンモニア[NH ]、窒素[N ]、一酸化二窒素[N O]、一酸化窒素[NO]よりなる群より選択される1以上のガスを用いることができる。
更に、本実施例は、不純物元素を含まないシリコン窒化膜を成膜する場合を例にとって説明したが、これに限定されず、B(ボロン)やP(リン)やAs(ヒ素)等の不純物元素を添加させるようにしてもよい。この場合、この不純物元素を含むドープガスを供給するガス分散ノズルは、例えば上記プラズマ用ボックス部50内に、NH ガス用のガス分散ノズル68と併設させればよく、また、ドープガスの供給タイミングはNH ガスの供給タイミングと同期させるようにし、NH ガスと同時に供給すればよい。
また、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、これに限定されず、ガラス基板、LCD基板、セラミック基板等にも本発明を適用することができる。
本発明の係る成膜装置の一例を示す縦断面構成図である。 成膜装置(加熱手段は省略)を示す横断面構成図である。 処理容器に設けたルーバ部材を示す拡大斜視図である。 成膜方法の一例における各種のガスの供給のタイミングとRF(高周波)の印加のタイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の成膜装置におけるウエハ上の流速分布のシミュレーション結果を示す図面代用写真である。 プラズマ用ボックス部の変形例を示す断面図である。 従来のバッチ式の成膜装置の一例を示す概略構成図である。 図7に示す成膜装置を示す概略横断断面図である。
符号の説明
22 成膜装置
24 処理容器
32 ウエハボート(保持手段)
38 蓋部
50 プラズマ用ボックス部
54 プラズマ用区画壁
56 活性化手段
58 プラズマ電極
60 プラズマ発生用の高周波電源
66 活性化対象ガス供給手段
68 ガス分散ノズル
68A ガス噴出孔
74 活性化非対象ガス供給手段
76 ガス分散ノズル
76A ガス噴出孔
84 ルーバ部材
86 ガス案内プレート
88 加熱手段
90 制御手段
92 記憶媒体
W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (7)

  1. 被処理体に対して所定の薄膜を形成するための成膜装置において、
    真空引き可能になされて断面が円形リング状になされた縦型筒体状の処理容器と、
    前記被処理体を複数段に保持して前記処理容器内へ挿脱される保持手段と、
    前記処理容器の一側に、前記処理容器の半径方向の外側に向けて突出され且つ高さ方向に沿って設けられたプラズマ用ボックス部と、
    前記プラズマ用ボックス部内に活性化されるガスである活性化対象ガスを供給する活性化対象ガス供給手段と、
    前記活性化対象ガスを活性化する活性化手段と、
    前記処理容器内へ活性化の対象でない活性化非対象ガスを供給する活性化非対象ガス供給手段とを備え、
    前記処理容器を、前記プラズマ用ボックス部を設けた部分における容器内壁と前記被処理体のエッジ部との間の間隔が他の部分における容器内壁と前記被処理体のエッジ部との間の間隔よりも狭くなるように偏芯させて設けるように構成したことを特徴とする成膜装置。
  2. 前記活性化非活性化ガス供給手段は、前記プラズマ用ボックス部を設けた部分に対して前記処理容器の中心軸を対称軸として反対側に位置する前記処理容器内の空間部に、その高さ方向に沿って延びるガス分散ノズルを有していることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  3. 前記活性化対象ガス供給手段は、前記プラズマ用ボックス内に、その高さ方向に沿って延びるように設けられたガス分散ノズルを有していることを特徴とする請求項1又は2記載の成膜装置。
  4. 前記処理容器の上端側、或いは下端側に前記処理容器内の雰囲気を排気する排気口が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の成膜装置。
  5. 前記処理容器の内壁には、前記プラズマ用ボックス部から前記処理容器の水平方向の反対側へ流れるガス流を前記被処理体側へ案内するためのルーバ部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の成膜装置。
  6. 前記活性化対象ガスは窒化ガスであり、前記活性化非対象ガスはシラン系ガスであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の成膜装置。
  7. 前記シラン系ガスは、ジクロロシラン(DCS)、ヘキサクロロジシラン(HCD)、モノシラン[SiH ]、ジシラン[Si ]、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、テトラクロロシラン(TCS)、ジシリルアミン(DSA)、トリシリルアミン(TSA)、ビスターシャルブチルアミノシラン(BTBAS)よりなる群より選択される1以上のガスであり、前記窒化ガスは、アンモニア[NH ]、窒素[N ]、一酸化二窒素[N O]、一酸化窒素[NO]よりなる群より選択される1以上のガスであることを特徴とする請求項6記載の成膜装置。
JP2007146035A 2007-05-31 2007-05-31 成膜装置 Active JP5082595B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007146035A JP5082595B2 (ja) 2007-05-31 2007-05-31 成膜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007146035A JP5082595B2 (ja) 2007-05-31 2007-05-31 成膜装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008300688A JP2008300688A (ja) 2008-12-11
JP5082595B2 true JP5082595B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=40173890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007146035A Active JP5082595B2 (ja) 2007-05-31 2007-05-31 成膜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5082595B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5807084B2 (ja) * 2013-09-30 2015-11-10 株式会社日立国際電気 半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラム
JP2017139297A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 東京エレクトロン株式会社 成膜方法及び成膜装置
JP7296855B2 (ja) 2019-11-07 2023-06-23 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03224222A (ja) * 1988-10-31 1991-10-03 Tokyo Electron Ltd 成膜方法
JP4045689B2 (ja) * 1999-04-14 2008-02-13 東京エレクトロン株式会社 熱処理装置
JP4411215B2 (ja) * 2002-11-11 2010-02-10 株式会社日立国際電気 基板処理装置及び半導体装置の製造方法
JP2005056908A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
US7958842B2 (en) * 2004-02-27 2011-06-14 Hitachi Kokusai Electric Inc. Substrate processing apparatus
JP4305427B2 (ja) * 2005-08-02 2009-07-29 東京エレクトロン株式会社 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008300688A (ja) 2008-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5920242B2 (ja) 成膜方法及び成膜装置
JP4179311B2 (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
JP4506677B2 (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
JP4935687B2 (ja) 成膜方法及び成膜装置
JP5233562B2 (ja) 成膜方法及び成膜装置
JP4935684B2 (ja) 成膜方法及び成膜装置
JP4396547B2 (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
JP4258518B2 (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
JP5151260B2 (ja) 成膜方法及び成膜装置
JP4893729B2 (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
JP5190307B2 (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
JP4929932B2 (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
JP4305427B2 (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
JP4929811B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4228150B2 (ja) 成膜装置、成膜方法及び記憶媒体
JP2009260151A (ja) 金属ドープ層の形成方法、成膜装置及び記憶媒体
JP5887962B2 (ja) 成膜装置
JP6024484B2 (ja) 成膜方法及び成膜装置
JP2007189173A (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
JP2006066884A (ja) 成膜方法、成膜装置及び記憶媒体
WO2017138087A1 (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
US10968515B2 (en) Vertical heat treatment apparatus
JP2009099919A (ja) 処理装置及びその使用方法
JP5082595B2 (ja) 成膜装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5082595

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250