JP5078523B2 - プラスチックアンプル - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチックアンプルに関し、詳しくは、薬液を密封状態で収容するためのプラスチックアンプルに関する。
近年、薬液を密封状態で収容するためのアンプルは、衝撃に対する強度、取扱い易さ、安全性の観点より、ガラス製からプラスチック製のアンプルへと移行している。
プラスチックアンプルは、通常、薬液を収容するための薬液収容部と、この薬液収容部と連通し、一方側に向かって延びる薬液排出筒部と、この薬液排出筒部の一方側端部を閉鎖する頂部と、を備えており、上記薬液排出筒部に形成された脆弱部(周方向に沿って形成された薄肉部)において、上記薬液排出筒部の脆弱部を開裂する(例えば、捩じ切る、または折り裂く)ことにより、薬液を排出するための排出口が形成されるように構成されている。
プラスチックアンプルは、従来、ポリエチレンやポリプロピレンなどの、医薬的に許容されたポリオレフィンで形成されているが、近年、プラスチックアンプルに収容された薬液の揮発・散失(特に、薬液の溶媒である水分の揮発・散失と、それに伴う薬液の濃縮)や、プラスチックに含まれている配合剤の薬液中への溶出を抑制する観点より、環状オレフィン系(コ)ポリマーを用いることも検討されている。
具体的に、特許文献1には、環状オレフィン系化合物を重合体成分とする樹脂材料からなるプラスチックアンプルが記載されており、特許文献2には、最内層がポリ環状オレフィンを含む樹脂より形成されるプラスチックアンプルが記載されている。
また、プラスチックアンプルの製造方法としては、特許文献2に記載されているように、ブロー成形によるアンプルの成形工程と、アンプル内への薬液の充填工程と、アンプルの密封工程とを連続して実行する、いわゆるブローフィルシール(BFS)法が知られており、このBFS法によれば、プラスチックアンプルを一体的に形成でき、しかも、薬液をプラスチックアンプル内へ無菌的に収容し、密封できる。
特開平5−293159号公報 国際出願公開WO2004/093775号パンフレット
しかるに、BFS法によりプラスチックアンプルを形成する場合において、環状オレフィン系(コ)ポリマーの層は、アンプルの密閉性や成形性の低下を防止する観点より、アンプルの最内層以外の層として用いることが好ましく、また、顔料や紫外線吸収剤などの添加剤の薬液中への溶出を防止する観点より、これら添加剤が配合されている層よりも内側の層として用いることが好ましい。それゆえ、環状オレフィン系(コ)ポリマーの層は、自ずと、プラスチックアンプルの中間層として用いられる。
しかしながら、中間層が環状オレフィン系(コ)ポリマーの層からなるプラスチックアンプルには、例えば、アンプルを開封した場合において、捩じ切りまたは折り裂いて生じた開口部に、一般に「ヒゲ」と呼ばれる細い樹脂片が残存するという不具合や、開口部が変形または損壊され、これにより、プラスチックアンプルからの薬液の排出が困難になるという不具合がある。
そこで、本発明の目的は、プラスチックアンプルに収容された薬液の揮発・散失や、プラスチックの配合剤の薬液中への溶出を抑制し、さらに、プラスチックアンプル開封時のヒゲの発生や、開口部の変形・損壊を抑制することができるプラスチックアンプルを提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために、鋭意検討を重ねた結果、多層プラスチックからなるアンプルにおいて、上記多層プラスチックの中間層に用いられる環状オレフィン(コ)ポリマーのガラス転移温度を所定範囲に設定すれば、上記課題を解決できることを見出し、さらに検討した結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のプラスチックアンプルは、薬液を収容するための薬液収容部と、前記薬液収容部と連通し、一方側に向かって延びる薬液排出筒部と、前記薬液排出筒部の一方側端部を閉鎖する頂部と、を備え、前記薬液排出筒部は、周方向に沿って薄肉に形成される脆弱部を備え、前記薬液収容部、前記薬液排出筒部および前記頂部が、ガラス転移温度が60〜80℃の環状オレフィン系(コ)ポリマーを含む中間層と、前記中間層の内側に積層される内層と、前記中間層の外側に積層される外層と、を含む多層プラスチックからなり、前記中間層の厚みが、前記多層プラスチック全体の厚みに対して30〜40%であり、前記脆弱部を開裂するのに要する力が、前記薬液排出筒部における前記多層プラスチックの厚みに対し、0.65N・m/mm以下であることを特徴としている。
本発明のプラスチックアンプルによれば、薬液収容部、薬液排出筒部および頂部を形成する多層プラスチックの中間層が、環状オレフィン系(コ)ポリマーを含んでいることから、プラスチックアンプルに収容された薬液の揮発・散失や、プラスチックの配合剤の薬液中への溶出を抑制することができる。
しかも、本発明のプラスチックアンプルによれば、前記薬液排出筒部の脆弱部を開裂する際の作業性が良好で、プラスチックアンプル開封時のヒゲの発生や、開口部の変形・損壊を抑制することができる。
本発明のプラスチックアンプルは、前記多層プラスチックが、前記中間層と前記内層との間、および、前記中間層と前記外層との間に、それぞれ接着層を備えていることが好ましい。
この場合、前記中間層と前記内層との接着性や、前記中間層と前記外層との接着性を向上させることができる。
本発明のプラスチックアンプルは、さらに、前記薬液排出筒部の前記脆弱部より前記頂部側の外周面から連続し、前記薬液排出筒部の外側に突出する摘み片、または、前記頂部の外表面から連続し、前記頂部の外側に突出する摘み片を備えていることが好適である。
この場合、上記摘み片を把持して捩じりまたは折り曲げることにより、薬液排出筒部をその脆弱部で捩じ切りまたは折り裂くことができるため、プラスチックアンプルを開封する操作が容易となる。
本発明のプラスチックアンプルは、さらに、前記薬液排出筒部の前記脆弱部より前記薬液収容部側の外周面と、前記薬液収容部の外表面とから、それぞれ連続して前記薬液排出筒部および前記薬液収容部の外側に突出し、かつ、互いに連結されている補強片を備えていることが好適である。
この場合、上記補強片により、薬液収容部と薬液排出筒部との間の剛性が向上されるため、摘み片を捩じりまたは折り曲げる際に、薬液収容部や薬液排出筒部の変形を抑制でき、また、薬液排出筒部の脆弱部を容易かつ確実に破断することができる。それゆえ、プラスチックアンプルを開封するための作業性が顕著に向上する。
本発明のプラスチックアンプルは、前記脆弱部を開裂するのに要する力が、前記薬液排出筒部における前記多層プラスチックの厚みに対し、0.65N・m/mm以下である。
上記薬液排出筒部の脆弱部を開裂するのに要する力が上記範囲に設定されることで、プラスチックアンプルを開封するための作業性が顕著に向上する。
本発明のプラスチックアンプルは、前記多層プラスチックの内層および外層が、
(i) 密度0.900〜0.940g/cmの高圧法ポリエチレンを含んでいること、または、
(ii) ポリプロピレン系樹脂を含んでいること、が好適である。
上記(i)の場合には、上記脆弱部を開裂するのに要する力の調節が容易になり、しかも、上記脆弱部を捩じ切りまたは折り裂く際の感触が良好となる。
上記(ii)の場合には、プラスチックアンプルの耐熱性を向上させることができる。
また、上記(ii)の場合において、前記ポリプロピレン系樹脂は、ポリプロピレンと、ポリプロピレンエラストマーと、造核剤との混合物であることが好適である。
この場合、上記多層プラスチックの内層および外層の柔軟性と透明性とを、向上させることができる。
本発明のプラスチックアンプルは、前記多層プラスチックの中間層が、ガラス転移温度が60〜80℃の環状オレフィン系(コ)ポリマーと、密度0.900〜0.940g/cmの高圧法ポリエチレンまたは密度0.940〜0.970g/cmの高密度ポリエチレンと、を含む混合樹脂からなり、前記混合樹脂中での、密度0.900〜0.940g/cmの高圧法ポリエチレンまたは密度0.940〜0.970g/cmの高密度ポリエチレンの含有割合が、30重量%以下であることが好適である。
この場合、上記脆弱部を開裂するのに要する力の調節が容易になり、しかも、中間層と、内層および外層との接着性を向上させることができる。
本発明のプラスチックアンプルは、前記多層プラスチックの外層が、
(iii) 着色剤を含有していること、および/または、
(iv) 紫外線吸収剤を含有していること、
が好適である。
上記(iii)および(iv)の場合、プラスチックアンプルに対し、遮光性を適宜付与することができる。
上記(iv)の場合において、前記紫外線吸収剤は、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤であることが好適である。
また、上記(iv)の場合において、前記多層プラスチックの外層は、紫外線吸収剤とともに、さらに、金属酸化物微粒子を含有していることが好適である。
本発明のプラスチックアンプルによれば、プラスチックアンプルに収容された薬液の揮発・散失や、プラスチックの配合剤の薬液中への溶出を抑制することができ、しかも、薬液排出筒部の脆弱部を開裂する際の作業性が良好であって、プラスチックアンプル開封時のヒゲの発生や、開口部の変形・損壊を抑制することができる。
それゆえ、本発明のプラスチックアンプルは、例えば、薬液を密封状態で収容するためのアンプルとして好適であり、とりわけ、BFS法により作製されるプラスチックアンプルとして好適である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明のプラスチックアンプルの一実施形態を示す正面図である。また、図1に示すプラスチックアンプル10に対し、図2は、左側面図であり、図3は、平面図であり、図4は、底面図であり、図5は、左側断面図であり、図6は、A−A断面図であり、図7は、B−B断面図である。なお、図1に示すプラスチックアンプル10について、背面図は正面図と同一に現れ、右側面図は左側面図と同一に現れる。
図1および図2に示すように、プラスチックアンプル10は、有底筒状に形成された薬液を収容するための薬液収容部11と、薬液収容部11の開口端11aと連通し、一方側に向かって延びる薬液排出筒部12と、薬液排出筒部12の一方側端部を閉鎖する頂部13と、を備えており、薬液排出筒部12は、周方向に沿って薄肉に形成される脆弱部14を備えている。
薬液収容部11には、薬液収容部11の中心軸15に沿った長手方向において底部16と対向する一方側端部に、開口端11aが形成されており、その開口端11a近傍において、底部16側から開口端11a側へ(一方側へ)と向かって径が小さくなる肩部17を有している。
図3および図4に示すように、薬液収容部11の断面形状は、平面視または底面視において、円形状に形成されているが、薬液収容部11の上記断面形状は、これに限定されず、例えば、楕円状に形成されていてもよい。
再び、図1および図2を参照して、薬液排出筒部12は、薬液収容部11の開口端11aから連続し、薬液収容部11の中心軸15と同じ軸を中心軸として、その中心軸15の軸方向に沿って延びるように形成されている。薬液排出筒部12の一方側端部(すなわち、薬液排出筒部12のうち、薬液収容部11の開口端11a側と対向する側の端部)には、上記一方側端部から連続し、薬液排出筒部12を封鎖する頂部13が形成されている。
薬液排出筒部12は、例えば、薬液収容部11内の薬液を吸引するためのシリンジのノズルが挿入された場合に、そのノズルが安定な状態で固定されるように、上記ノズルとフィットするような内径を有していることが好ましく、また、薬液収容部11と頂部13との間で、薬液排出筒部12の軸方向に、十分な長さを有していることが好ましい。
薬液収容部11、薬液排出筒部12および頂部13は、互いに連続し、一体となっており、薬液を収容、密封するための閉じられた領域を形成している。
また、薬液排出筒部12は、薬液収容部11の開口端11aから、薬液排出筒部12の一方側端部までの間の略中間部分に、薬液排出筒部12の周方向に沿って薄肉に形成される脆弱部14を備えている(図5参照)。
これにより、薬液収容部11と、薬液排出筒部12の頂部13側とを把持し、これらを互いに捩じり、または、折り曲げることで、脆弱部14を、容易に捩じ切りまたは折り裂き、開裂させることができる。また、これにより、プラスチックアンプル10を開封することができる。
また、これにより、薬液排出筒部12が開口され、こうして生じた開口部に、図示省略のシリンジのノズルを挿入し、薬液収容部11内に収容されている薬液を採取できる状態となる。なお、シリンジは、例えば、そのノズルの先端に注射針を付けない状態で、ノズルを薬液排出筒部12の開口に挿入し、薬液収容部11内に収容されている薬液を吸引するようにして使用される。
図5を参照して、薬液収容部11、薬液排出筒部12および頂部13は、例えば、ガラス転移温度が60〜80℃の環状オレフィン系(コ)ポリマーを含む中間層18と、中間層18に対し、プラスチックアンプル10の内側に積層される内層19と、プラスチックアンプル10の外側に積層される外層20と、中間層18と内層19との間に配置される接着層21と、中間層18と外層20との間に配置される接着層22と、からなる多層プラスチックで形成されている。
なお、中間層18と内層19との間に配置される接着層21と、中間層18と外層20との間に配置される接着層22とは、いずれも任意の層であって、これら接着層21,22を省略して、中間層18に対し、プラスチックアンプル10の内側表面と、外側表面との両側の表面に、それぞれ、内層19と外層20とを、直接に配置することもできる。
中間層18の形成に用いられる、ガラス転移温度が60〜80℃の環状オレフィン系(コ)ポリマー(cyclic orefin (co)polymer)としては、例えば、エチレンとジシクロペンタジエン類との共重合体、エチレンとノルボルネン系化合物との共重合体、シクロペンタジエン誘導体の開環重合体、複数のシクロペンタジエン誘導体の開環共重合体、これらの水素添加物などのうち、ガラス転移温度が60〜80℃の範囲にあるものが挙げられる。これら、ガラス転移温度が60〜80℃の環状オレフィン系(コ)ポリマーは、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。また、環状オレフィン系(コ)ポリマーは、上記のなかでも、好ましくは、エチレンとノルボルネン系化合物との共重合体の水素添加物、1種以上のシクロペンタジエン誘導体の開環(共)重合体の水素添加物が挙げられる。
中間層18の形成に、上記のような環状オレフィン系(コ)ポリマーを用いることで、プラスチックアンプルの強度や水分透過防止能を、より一層良好なものとすることができ、しかも、プラスチックアンプルに対し、ガス透過防止能を付与することができる。
なお、上記環状オレフィン系(コ)ポリマーの具体例としては、例えば、一般式(1)で示される繰返し単位と、一般式(1’)で示される繰返し単位とを有するコポリマー、例えば、一般式(2)で示される繰返し単位を有するポリマー、などが挙げられる。
Figure 0005078523
Figure 0005078523
(式(1)、式(1’)および式(2)中、R、R1’、R、R2’、RおよびRは、同一または異なって、水素、炭化水素残基または極性基を示す。RとR、R1’とR2’、RとRは、それぞれ、互いに結合して環を形成していてもよい。m、m’、xおよびzは、同一または異なって、1以上の整数を示し、n、n’およびyは、同一または異なって、0または1以上の整数である。)
炭化水素残基としては、例えば、アルキル基が挙げられ、好ましくは、炭素数1〜6のアルキル基が挙げられ、さらに好ましくは、炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。
極性基としては、例えば、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など。)、エステル、ニトリル、ピリジルなどが挙げられる。
一般式(1)および(1’)で示される繰返し単位を有するポリマーは、1種または2種以上の単量体を、公知の開環重合方法によって重合させ、または、こうして得られる開環重合体を、常法に従って水素添加したものである。
このようなポリマーは、例えば、日本ゼオン(株)製の商品名「ゼオノア(登録商標)」、日本合成ゴム(株)製の商品名「ARTON(登録商標)」などとして、入手可能である。
一般式(2)で示される繰返し単位を有するポリマーは、単量体としての1種または2種以上のノルボルネン系モノマーとエチレンとを、公知の方法によって付加共重合させたもの、および/または、これを常法に従って水素添加したものである。
このようなポリマーは、例えば、三井化学(株)製の商品名「アペル(登録商標)」、ティコナGmbH製の商品名「トパス(登録商標)」などとして、入手可能である。
上記一般式(1)、(1’)および(2)で表される繰返し単位を有するポリマーのうち、その水素添加物は、いずれも飽和ポリマーであることから、ガス遮蔽性や水分遮蔽性に加えて、耐熱性や透明性、さらには安定性の点で優れている。
環状オレフィン系(コ)ポリマーのガラス転移温度(Tg)は、JIS K 7121−1987「プラスチックの転移温度測定方法」に記載の入力補償示差走査熱量測定(入力補償DSC)により測定された中間点ガラス転移温度(Tmg)であって、中間層18の形成に用いられる環状オレフィン系(コ)ポリマーのTgは、上記したように、60〜80℃、好ましくは、65〜80℃の範囲で設定される。
環状オレフィン系(コ)ポリマーのTgが80℃を上回ると、脆弱部14の開裂により生じた開口部に、「ひげ」と呼ばれる細かい樹脂片が残存するという不具合を生じる。また、環状オレフィン系(コ)ポリマーのTgが80℃を上回ると、捩じ切りまたは折り裂きによる脆弱部14の開裂に要する力が大きくなり、プラスチックアンプル10を開封しにくくなる。逆に、環状オレフィン系(コ)ポリマーのTgが60℃を下回ると、中間層18に求められる水蒸気バリア性や、樹脂添加物などの内容液中への移行防止効果が低下し、本発明の所期の目的が達成されなくなる。
環状オレフィン系(コ)ポリマーのメルトフローレート(MFR)は、特に限定されないが、プラスチックアンプルの成形性や力学的特性などの観点より、好ましくは、4〜30g/10分(260℃)である。
環状オレフィン系(コ)ポリマーの分子量は、特に限定されないが、数平均分子量<Mn>が、好ましくは、1万〜10万であり、さらに好ましくは、2万〜5万である。なお、平均分子量は、例えば、シクロヘキサンを溶媒とするゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)分析によって、スチレン換算値として求められる。
中間層18は、例えば、ガラス転移温度(Tg)が60〜80℃の環状オレフィン系(コ)ポリマーのみから形成されていてもよいが、例えば、Tgが60〜80℃の環状オレフィン系(コ)ポリマーと、ポリエチレンとからなる混合樹脂で形成されていてもよい。
このような混合樹脂として、好ましくは、例えば、Tgが60〜80℃の環状オレフィン系(コ)ポリマーと、密度0.900〜0.940g/cm(さらに好ましくは、密度0.920〜0.930g/cm)の高圧法ポリエチレンまたは密度0.940〜0.970g/cmの高密度ポリエチレンと、を含む混合樹脂が挙げられる。
高圧法ポリエチレンは、高圧法により製造される分岐鎖状のポリエチレンである。一方、高密度ポリエチレンは、中低圧法により製造される直鎖状のポリエチレンであって、この高密度ポリエチレンは、例えば、エチレンのホモポリマーであってもよく、例えば、エチレンと、プロペン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1,4−メチルペンテン−1、オクテン−1、デセン−1などのα−オレフィン類とのコポリマーであってもよい。
中間層18を形成する樹脂として、上記混合樹脂を用いることにより、捩じ切りまたは折り裂きによって脆弱部14を開裂させるのに要する力の設定が容易となり、また、中間層18と、この中間層18と隣接する内層19や外層20との接着性が向上する。さらに、上記環状オレフィン系(コ)ポリマーに対し、上記高密度ポリエチレンを混合する場合には、混合樹脂の透明性を十分に維持できることから、好適である。
上記混合樹脂において、密度0.900〜0.940g/cm(好ましくは、密度0.920〜0.930g/cm)の高圧法ポリエチレン、または密度0.940〜0.970g/cmの高密度ポリエチレンの含有割合は、好ましくは、上記混合樹脂全体の30重量%以下であり、さらに好ましくは、5〜30重量%であり、特に好ましくは、5〜25重量%である。上記混合樹脂中での、上記高圧法ポリエチレンまたは上記高密度ポリエチレンの混合割合が上記範囲を上回ると、環状オレフィン系(コ)ポリマーに求められる上述の性能が十分でなくなるおそれがある。
内層19および外層20を形成する樹脂としては、例えば、ポリオレフィンが挙げられる。
ポリオレフィンとしては、特に限定されないが、例えば、従来、医療用プラスチック容器に用いられている種々のポリオレフィンが挙げられ、なかでも、好ましくは、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂が挙げられる。そして、医療用プラスチック容器の耐熱性を重視する場合には、ポリプロピレン系樹脂が好適に用いられる。
ポリエチレン系樹脂としては、例えば、高圧法(分岐状)低密度ポリエチレン(HP−LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)などのホモポリマーや、ポリエチレン系コポリマーが挙げられる。ポリエチレン系コポリマーにおけるエチレン以外のコモノマーとしては、上記したのと同様のα−オレフィン類が挙げられる。また、このポリエチレン系コポリマーにおいて、エチレン以外のコモノマーの含有割合は、好ましくは、20モル%以下であり、さらに好ましくは、3〜20モル%である。
ポリエチレン系樹脂の性状は、特に限定されないが、環状オレフィン系(コ)ポリマーを含む中間層18との成形性、捩じ切りまたは折り裂きによって脆弱部14を開裂するのに要する力の設定のしやすさ、プラスチックアンプルの力学的特性などの観点より、比較的低密度のポリエチレン系樹脂、具体的には、密度が0.900〜0.940g/cm、好ましくは、0.920〜0.930g/cmの範囲にある高圧法ポリエチレンを選択することが好適である。上記高圧法ポリエチレンとしては、中間層18を形成する樹脂として示したものと同様のものが挙げられる。
ポリエチレン系樹脂のメルトフローレート(MFR)は、特に限定されないが、環状オレフィン系(コ)ポリマーを含む中間層18との成形性や、プラスチックアンプルの力学的特性などの観点から、好ましくは、0.2〜20g/10分(190℃)である。
一方、ポリプロピレン系樹脂としては、例えば、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレンなどの結晶性ホモポリマーや、少量のコモノマーを含む結晶性コポリマーが挙げられる。
上記結晶性コポリマーにおけるプロピレン以外のコモノマーとしては、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1,4−メチルペンテン−1、オクテン−1、デセン−1などのα−オレフィン類が挙げられる。また、上記結晶性コポリマーにおけるプロピレン以外のコモノマーの含有割合は、好ましくは、30モル%以下であり、さらに好ましくは、2〜30モル%であり、特に好ましくは、3〜25モル%である。
また、熱可塑性エラストマーは、上記ポリプロピレン系樹脂に柔軟性を付与する目的において、好適に用いられる。とりわけ、メタロセン触媒を用いて製造された、密度が0.860〜0.870g/cm、ガラス転移温度(Tg)が−10℃以下のポリプロピレンエラストマーは、耐熱性、透明性および柔軟性を兼ね備えていることから、本発明において好適である。このようなポリプロピレンエラストマーは、例えば、三井化学(株)製の商品名「ノティオ」として入手可能である。
また、その他のポリプロピレンエラストマーとしては、例えば、低結晶性ポリプロピレンコポリマー(例えば、三井化学(株)製の商品名「タフマー(登録商標)」Xシリーズなど)が挙げられる。これらポリプロピレンエラストマーの配合割合は、内層19または外層20を形成する樹脂の総量に対し、好ましくは、10〜40重量%である。
ポリプロピレン系樹脂のメルトフローレート(MFR)は、特に限定されないが、環状オレフィン系(コ)ポリマーを含む中間層18との成形性や、プラスチックアンプルの力学的特性などの観点から、好ましくは、0.2〜20g/10分(230℃)である。
内層19および外層20は、例えば、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂のみから形成されていてもよいが、例えば、ポリプロピレンと、ポリプロピレンエラストマーと、造核剤との混合物から形成されていてもよい。この場合、内層19や外層20の透明性を向上させることができる。
造核剤としては、例えば、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフェートナトリウム(NA−11)、ヒドロキシアルミニウム−ビス[2,2−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート](NA−21)などのリン酸系造核剤などが挙げられる。
なお、内層19や外層20は、いずれも単一の層に限定されず、例えば、上述の樹脂より選ばれる、互いに異なる樹脂からなる層の積層体であってもよい。
また、中間層18と内層19との層間、および中間層18と外層20との層間には、必要に応じて、それぞれ接着層21,22を設けてもよい。
接着層21,22を形成する樹脂としては、例えば、LLDPE(特に、メタロセン触媒などのシングルサイト触媒を用いて重合したもの)、ポリエチレン系エラストマー、これらの混合樹脂が挙げられる。また、接着層形成用の樹脂には、上記のほかにも、例えば、接着用樹脂として公知の、不飽和カルボン酸変性ポリエチレン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。
接着層21,22の厚みは、特に限定されず、隣接する層(中間層18と内層19、中間層18と外層20)の接着に十分な厚みであればよい。具体的には、隣接する層の厚みに対し、好ましくは、2〜10%程度である。
さらに、外層20には、例えば、着色剤、紫外線吸収剤などを配合してもよい。
着色剤は、プラスチックアンプルの光線透過性を低下させ、プラスチックアンプルに収容される薬液の光劣化を防止する目的や、プラスチックアンプルに意匠性を付与する目的で配合される成分であって、具体的には、例えば、C.I.ピグメントイエロー95、C.I.ピグメントイエロー147、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー181などの黄色顔料、例えば、C.I.ピグメントレッド220、C.I.ピグメントレッド177などの赤色顔料、C.I.ピグメントブルー60などの青色顔料などの顔料が挙げられる。これら顔料は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
着色剤の配合量は、外層20を形成する樹脂の厚み、プラスチックアンプルに要求される遮光性の程度などに合わせて適宜設定すればよく、特に限定されないが、例えば、外層20を形成する樹脂中で、0.01〜0.4重量%であることが好ましい。
紫外線吸収剤は、プラスチックアンプルの紫外線透過性を低下させ、プラスチックアンプルに収容される薬液の紫外線による劣化を防止する目的で配合される成分であって、具体的には、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェノール)ベンゾトリアゾール(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製の商品名「チヌビン(登録商標)P」)、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(メチルベンジル)フェノール)ベンゾトリアゾール(同社製の商品名「チヌビン(登録商標)234」)、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェノール)−5−クロロベンゾトリアゾール(同社製の商品名「チヌビン(登録商標)326」)、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェノール)−5−クロロベンゾトリアゾール(同社製の商品名「チヌビン(登録商標)327」)、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェノール)ベンゾトリアゾール(同社製の商品名「チヌビン(登録商標)328」)、2−(2’−ヒドロキシ−5’−テトラメチルブチルフェノール)ベンゾトリアゾール(同社製の商品名「チヌビン(登録商標)329」)などのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤などが挙げられる。
紫外線吸収剤の配合量は、外層20を形成する樹脂の厚み、プラスチックアンプルに要求される紫外線遮蔽性の程度などに合わせて適宜設定すればよく、特に限定されないが、例えば、外層20を形成する樹脂中で、0.01〜0.4重量%であることが好ましい。
外層20を形成する樹脂中に紫外線吸収剤を配合する場合には、紫外線吸収剤による紫外線吸収の効率を向上させ、紫外線吸収剤の使用量を低減させるという観点より、さらに、金属酸化物微粒子を配合することが好ましい。
金属酸化物微粒子の金属酸化物としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、酸化マグネシウムなどが挙げられる。
また、金属酸化物微粒子の平均粒子径は、特に限定されないが、プラスチックアンプルの透明性を維持するという観点より、好ましくは、50nm以下、さらに好ましくは、30nm以下である。
金属酸化物微粒子の配合量は、使用する紫外線吸収剤の種類やその配合量、外層20を形成する樹脂の厚み、プラスチックアンプルに要求される透明性や紫外線遮蔽性の程度などに合わせて適宜設定すればよく、特に限定されないが、例えば、外層20を形成する樹脂中で、0.01〜0.4重量%であることが好ましい。
紫外線吸収剤と、金属酸化物微粒子との組み合わせとしては、特に限定されないが、好ましくは、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェノール)−5−クロロベンゾトリアゾール(前出の商品名「チヌビン(登録商標)326」)と、酸化亜鉛微粒子との組み合わせが挙げられる。
中間層18、内層19および外層20の各層の厚みは、いずれの層も、多層プラスチックから形成される層全体の10〜50%の範囲で設定され、各層の厚みの割合は、プラスチックアンプルに収容される薬液の種類、収容量などに合わせて、適宜設定することができる。
多層プラスチックの厚みは、プラスチックアンプル10の用途、収容される薬液の種類、収容量などに合わせて適宜設定すればよく、特に限定されないが、例えば、薬液収容部11では、好ましくは、300〜1500μmであり、さらに好ましくは、400〜1200μmである。多層プラスチック厚みは、薬液収容部11、薬液排出筒部12および頂部13の各部において、同一であってもよく、互いに異なっていてもよい。
多層プラスチックについて、脆弱部14の開裂(捩じ切りまたは折り裂き)に要する力、すなわち、脆弱部14全体の開裂に要するトルクは、プラスチックアンプル10を開封する際の操作性の観点より、好ましくは、0.40N・m以下、さらに好ましくは、0.05〜0.40N・mとなるように設定される。
また、脆弱部14の開裂に要する力は、薬液排出筒部12における多層プラスチックの厚みに対し、好ましくは、0.65N・m/mm以下であり、さらに好ましくは、0.05〜0.65N・m/mmである。脆弱部14の開裂に要する力(多層プラスチックの厚みの単位長さあたりの力)が、薬液排出筒部12における脆弱部14に隣接し、かつ多層プラスチックの厚みが略均一な部分において、上記範囲となるように設定されることで、脆弱部14を開裂するための操作性が良好になる。
脆弱部14の開裂に要する力は、多層プラスチックを形成する各層の樹脂の種類などにより、適宜調整することができる。特に、脆弱部14の開裂に要する力を適切な値に設定する観点より、環状オレフィン(コ)ポリマーからなる中間層については、その厚みを、多層プラスチック全体の厚みに対し、25〜45%とすることが好ましく、30〜40%とすることがさらに好ましい。
図1および図2に示すように、薬液収容部11は、その外周面23において、薬液収容部11の中心軸15を挟んで互いに対向する位置に、中心軸15の軸方向に沿って延び、かつ、薬液収容部11の外周面23から径方向外方に向かって突出するリブ24を備えている。また、薬液収容部11は、その底部16に、底部16から外方に向かって突出するリブ25を備えており、上記した外周面23のリブ24と、底部16のリブ25とは、互いに連続している。
これら互いに連続する2つのリブ24,25は、後述するプラスチックアンプル10の製造方法に起因して生成する。これらリブ24,25が、薬液収容部11の外周面23に形成されることで、薬液収容部11に剛性が付与され、薬液収容部11の形状維持が図られる。
図1および図2に示すように、薬液排出筒部12の外周面26には、薬液排出筒部12の脆弱部14より頂部13側から連続して、薬液排出筒部12の外側に突出し、かつ、頂部13の外表面27から連続して、頂部13の外側に突出する摘み片28を備えている。
このように、摘み片28が、薬液排出筒部12の脆弱部14より頂部13側と、頂部13と間に連続して形成されていることから、薬液収容部11と、薬液排出筒部12の頂部13側とを把持して、これらを互いに捩じり、または、折り曲げた場合に、薬液収容部11と薬液排出筒部12とが変形しにくくなっている。また、これにより、薬液排出筒部12の脆弱部14を捩じ切り、または、折り裂くことによるプラスチックアンプル10の開封操作を、容易にかつ確実に行うことができる。
摘み片28は、フラット部29と、フラット部29の周囲に形成される面取り部30とを有しており、摘み片28の内部は、中空状の肉厚部分を形成している(図6参照)。これにより、摘み片28自体の剛性が保たれており、プラスチックアンプル10を開封するため、摘み片28を把持した場合に、摘み片28の変形を抑制できる。
また、図1および図2に示すように、肩部17における薬液収容部11の外周面23と、脆弱部14より薬液収容部11側における薬液排出筒部12の外周面26と、には、それぞれ薬液排出筒部12および薬液収容部11の外側に突出し、かつ、互いに連結されている補強片31を備えている。
このように、補強片31が、薬液排出筒部12の脆弱部14より薬液収容部11側の部位と、薬液収容部11の肩部17との間に跨がるように、連続して形成されているため、薬液収容部11と薬液排出筒部12との間の剛性が著しく向上される。
これにより、例えば、プラスチックアンプル10の輸送中や取り扱い中において、薬液収容部11から突出している薬液排出筒部12が破損しにくくなる。
また、摘み片28を摘んで、捩じ切り、または、折り裂く際に、補強片31に手指がかけやすくなり、しかも、確実な回り止めの作用があるため、プラスチックアンプル10の開封操作を、容易にかつ確実に行うことができる。
補強片31は、フラット部32と、フラット部32の周囲に形成される面取り部33とを有しており、摘み片28の内部は、中空状の肉厚部分を形成している(図7参照)。これにより、補強片31自体の剛性が保たれ、補強効果がより一層向上し、プラスチックアンプル10を開封するため、補強片31を把持した場合に、補強片31の変形を抑制できる。しかも、摘み片28を捩じる際に、補強片31への指当たりが良好となる。
補強片31は、図2に示すように、摘み片28と同一平面上に形成されるのが好ましい。この場合、すっきりとした外観が得られ、かつ、プラスチックアンプル10を収納しやすくなり、また、摘み片28を捩じる際に、補強片31を手指に引っ掛けやすくなる。なお、補強片31は、摘み片28と直交する方向に形成されていてもよい。
摘み片28および補強片31は、プラスチックアンプル10の製造時において、薬液収容部11、薬液排出筒部12および頂部13の各部とともに、成形することができる。
プラスチックアンプル10は、例えば、特許文献2に記載されている、いわゆる、ブローフィルシール(BFS)法と、多層ブロー成形法とを組み合わせた成形方法によって製造することができる。
具体的には、例えば、まず、上記多層プラスチックを押出成形して、内側から順に、内層19と、接着層21と、中間層18と、接着層22と、外層20とが、互いに融着して積層された多層構造のパリソンを作製する。次いで、得られた多層パリソンを割り型で挟み、薬液収容部11と、薬液排出筒部12と、補強片31との各部を形成し(ブロー工程)、次に、薬液収容部11の内部に薬液を充填し(充填工程)、さらに、割り型で挟んで、頂部13および摘み片28を形成し、薬液収容部11と、薬液排出筒部12と、頂部13とからなる閉じられた領域を形成する(シール工程)ことで、薬液が充填密閉されたプラスチックアンプル10が得られる。
なお、2つのリブ24,25は、パリソンを割り型で挟んだときに、その割型の合わせ面に沿って形成される。
上記の方法によれば、プラスチックアンプルの成形、薬液の充填、アンプルの密閉が、いずれも連続的に行われることから、安全性、衛生性に優れ、所定量の薬液(図示省略)が薬液収容部11(および薬液排出筒部12)に密封状態に充填された状態の成形品(プラスチックアンプル10)を、低コストで製造することができる。
多層構造のパリソンは、多層ブロー成形における常法に従って、作製することができる。押出機やダイの形状、多層構造のパリソンの成形条件などは、特に限定されず、多層ブロー成形における常法に従って、適宜設定すればよい。
また、多層構造のパリソンを用いたブローフィルシール(BFS)法によるプラスチックアンプルの製造は、パリソンの層構造が異なること(パリソンを形成する押出機の数やダイの構造が異なること)以外は、単層構造のパリソンを用いたBFS法によるプラスチックアンプルの製造と、同様にして行うことができる。なお、多層フィルムの各層は、上記したように、互いに融着して積層させてもよく、各層の間に、上記した接着性樹脂からなる層を介在させて、互いに接着させてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜設計を変形することができる。
本発明のプラスチックアンプルは、例えば、医療用途において、幅広く用いることができる。
次に、本発明を実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。
・実施例1〜6および比較例1〜2
(1) プラスチックアンプルの製造
多層フィルムの形成材料は、下記に示すとおりである。
・COC1:エチレン・テトラシクロドデセン系共重合体、ガラス転移温度(Tg)70℃、三井化学(株)製の環状オレフィンコポリマー、商品名「アペル(登録商標)APL8008T」。
・COC2:エチレン・テトラシクロドデセン系共重合体、ガラス転移温度(Tg)80℃、三井化学(株)製の環状オレフィンコポリマー、商品名「アペル(登録商標)APL6509T」。
・COC3:エチレン・テトラシクロドデセン系共重合体、ガラス転移温度(Tg)105℃、三井化学(株)製の環状オレフィンコポリマー、商品名「アペル(登録商標)APL6011T」。
・COP1:ノルボルネン系開環重合体の水素添加物、ガラス転移温度(Tg)70℃、日本ゼオン(株)製の環状オレフィンポリマー、商品名「ゼオノア(登録商標)750R」。
・COP2:ノルボルネン系開環重合体の水素添加物、ガラス転移温度(Tg)102℃、日本ゼオン(株)製の環状オレフィンポリマー、商品名「ゼオノア(登録商標)1020R」。
・PE1:高圧法低密度ポリエチレン(密度0.928g/cm、宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名「UBEポリエチレン(登録商標)B128H」。
・PE2:PE1に、紫外線吸収剤(2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェノール)−5−クロロベンゾトリアゾール、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製の商品名「チヌビン(登録商標)326」)と、酸化亜鉛微粒子(平均粒子径30μm)とを配合し、上記紫外線吸収剤の含有割合を0.218重量%とし、上記酸化亜鉛微粒子の含有割合を0.182重量%に調整したもの。
・PE3:PE1に、紫外線吸収剤(商品名「チバ チヌビン(登録商標)326」)を配合し、上記紫外線吸収剤の含有割合を0.24重量%としたもの。
・PE4:高密度ポリエチレン、密度0.940g/cm、(株)プライムポリマー製の商品名「ウルトゼックス(登録商標)Uz4020B」。
・PE5:高密度ポリエチレン、密度0.965g/cm、(株)プライムポリマー製の商品名「ネオゼックス(登録商標)Nz65150B」。
・PE6:メタロセン系触媒で重合された直鎖状低密度ポリエチレン、密度0.903g/cm、(株)プライムポリマー製の商品名「エボリュー(登録商標)SP5010B」。
実施例1
図1〜図7に示す形状の、収容量2.5mL用のプラスチックアンプルを、ブローフィルシール(BFS)法により製造した。なお、プラスチックアンプル内には、生理食塩水2.5mLを充填、密封した。
また、プラスチックアンプルの形成には、PE2からなる外層20(厚さ200μm)と、外層20の一方側表面に形成された、PE6からなる接着層22(厚さ20μm)と、外層20の接着層22側に積層された、COC1(Tg70℃)からなる中間層18(厚さ200μm)と、中間層18の外層20との積層面とは逆側の表面に形成された、PE6からなる接着層21(厚さ20μm)と、中間層18の接着層21側に積層された、PE1からなる内層19(厚さ200μm)とからなる、5層構造の多層プラスチック(総厚み640μm)を使用した。なお、多層プラスチックの総厚み、および各層(中間層18、内層19、外層20、各接着層21,22)の厚みは、プラスチックアンプル10の薬液収容部11における厚みを示している(以下、同じ)。
実施例2
中間層18として、COC1からなる層に代えて、COC2(Tg80℃)からなる層(厚さ200μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、生理食塩水が充填、密封されたプラスチックアンプルを製造した。
実施例3
外層20として、PE2からなる層に代えて、PE3からなる層(厚さ200μm)を用い、中間層18として、COC1からなる層に代えて、COP1(Tg70℃)からなる層(厚さ200μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、生理食塩水が充填、密封されたプラスチックアンプルを製造した。
実施例4
中間層18として、COC1からなる層に代えて、COC1(Tg70℃)とPE4とを3:1(重量比)の割合で混合した混合樹脂からなる層(厚さ200μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、生理食塩水が充填、密封されたプラスチックアンプルを製造した。
実施例5
中間層18として、COC1からなる層に代えて、COP1(Tg70℃)とPE5とを3:1(重量比)の割合で混合した混合樹脂からなる層(厚さ200μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、生理食塩水が充填、密封されたプラスチックアンプルを製造した。
実施例6
中間層18として、COC1からなる層に代えて、COP1(Tg70℃)とPE1とを19:1(重量比)の割合で混合した混合樹脂からなる層(厚さ200μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、生理食塩水が充填、密封されたプラスチックアンプルを製造した。
比較例1
中間層18として、COC1からなる層に代えて、COC3(Tg105℃)からなる層(厚さ200μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、生理食塩水が充填、密封されたプラスチックアンプルを製造した。
比較例2
中間層18として、COC1からなる層に代えて、COP2(Tg102℃)からなる層(厚さ200μm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、生理食塩水が充填、密封されたプラスチックアンプルを製造した。
実施例1〜6および比較例1〜2で製造されたプラスチックアンプルの層構成について、表1に示す。
Figure 0005078523
(2) プラスチックアンプルの開封性評価
実施例1〜6および比較例1〜2で製造された、生理食塩水が充填、密封されたプラスチックアンプル10について、薬液収容部11の一対の補強片31を治具で固定し、薬液排出筒部12の摘み片28を治具で把持した後、摘み片28を、薬液収容部11および薬液排出筒部12の中心軸15を回転軸として回転させ、摘み片28を含む薬液排出筒部12の頂部13側を捩じ切り、プラスチックアンプル10を開封させた。
ここで、摘み片28を含む薬液排出筒部12の頂部13側を捩じ切るのに要した力(N・m)を、回転トルク計を用いて測定した。測定結果を表2に示す。
また、開封後、薬液収容部11と連なっている側の薬液排出筒部12の開口に、薬液収容部11内の生理食塩水を吸引するためのシリンジのノズルを挿入し、次いで、薬液収容部11を、薬液排出筒部12の開口が下向きの状態で放置し、上記開口からの液漏れの発生の有無を観察した。その結果を表2に示す。
Figure 0005078523
表2より明らかなように、実施例1〜6で得られたプラスチックアンプルは、いずれも中間層18の厚みが比較的大きいものの、プラスチックアンプル10の開封(すなわち、脆弱部14の開裂)に必要な力を、薬液排出筒部12における多層プラスチックの厚みに対し、0.65N・m/mm以下の小さな値に設定することができた。また、開封後において、薬液排出筒部12の開口と、シリンジのノズルとの間からの液漏れも観察されなかった。
これに対し、中間層18の形成に用いられた環状オレフィン系(コ)ポリマーのガラス転移温度が、60〜80℃の範囲を外れている比較例1および2では、プラスチックアンプル10の開封に必要な力が、薬液排出筒部12における多層プラスチックの厚みに対し、0.65N・m/mmを超えており、また、上記開口からの液漏れが観察された。
・実施例7〜9
(1) プラスチックアンプルの製造
プラスチックアンプルの形成材料は、下記に示すとおりである。なお、実施例1〜6において例示したのと同じものについては、省略する。
・PP1:ポリプロピレン、(株)プライムポリマー製、商品名「B205」
・TPE1:熱可塑性エラストマー、三井化学(株)製のポリプロピレン・α−オレフィンコポリマー、商品名「タフマー(登録商標)XM7070」
・TPE2:熱可塑性エラストマー、三井化学(株)製のナノ結晶構造制御型ポリプロピレンエラストマー、商品名「ノティオ(登録商標)PN−3050」
・TPE3:熱可塑性エラストマー、三井化学(株)製のナノ結晶構造制御型ポリプロピレンエラストマー、商品名「ノティオ(登録商標)PN−2070」
・TPE4:熱可塑性エラストマー、三井化学(株)製のポリエチレン系エラストマー、商品名「タフマー(登録商標)A0585X」
実施例7
図1〜図7に示す形状の、収容量2.5mL用のプラスチックアンプルを、ブローフィルシール(BFS)法により製造した。なお、プラスチックアンプル内には、生理食塩水2.5mLを充填、密封した。
プラスチックアンプルの形成には、PP1とTPE2とを3:2(重量比)の割合で混合した混合樹脂からなる外層20(厚さ150μm)と、外層20の一方側表面に形成された、PE6とTPE4とを1:1(重量比)の割合で混合した混合樹脂からなる接着層22(厚さ10μm)と、外層20の接着層22側に積層された、COP1(Tg70℃)からなる中間層18(厚さ200μm)と、中間層18の外層20との積層面とは逆側の表面に形成された、PE6とTPE4とを1:1(重量比)の割合で混合した混合樹脂からなる接着層21(厚さ10μm)と、中間層18の接着層21側に積層された、PP1とTPE2とを3:2(重量比)の割合で混合した混合樹脂からなる内層19(厚さ150μm)とからなる、5層構造の多層プラスチック(総厚み520μm)を使用した。上記混合樹脂には、混合樹脂全体に対し、0.2重量%の割合で、造核剤(2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)ホスフェートナトリウム、(株)ADEKA製、品名「アデカスタブNA−11」)を配合した。
実施例8
外層20および内層19として、それぞれ、PP1とTPE2とを含む混合樹脂からなる層に代えて、PP1とTPE3とを4:1(重量比)の割合で混合した混合樹脂からなる層(厚さ150μm)を用いたこと以外は、実施例7と同様にして、生理食塩水が充填、密封されたプラスチックアンプルを製造した。
実施例9
外層20および内層19として、それぞれ、PP1とTPE2とを含む混合樹脂からなる層に代えて、PP1とTPE1とを9:1(重量比)の割合で混合した混合樹脂からなる層(厚さ150μm)を用いたこと以外は、実施例7と同様にして、生理食塩水が充填、密封されたプラスチックアンプルを製造した。
実施例7〜9で製造されたプラスチックアンプルの層構成について、表3に示す。
Figure 0005078523
(2) プラスチックアンプルの開封性評価
実施例7〜9で製造された、生理食塩水が充填、密封されたプラスチックアンプルについて、上記と同様の開封性評価を行った。その結果、実施例7〜9のいずれにおいても、プラスチックアンプル10の開封(脆弱部14の開裂)に要した力を、0.40N・m以下(薬液排出筒部12における多層プラスチックの厚みに対し、0.65N・m/mm以下)の小さな値に設定することができた。また、開封後において、薬液排出筒部12の開口と、シリンジのノズルとの間からの液漏れも観察されなかった。
本発明は、以上の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲において、種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明のプラスチックアンプルの一実施形態を示す正面図である。 図1に示すプラスチックアンプルの左側面図である。 図1に示すプラスチックアンプルの平面図である。 図1に示すプラスチックアンプルの底面図である。 図1に示すプラスチックアンプルの左側断面図である。 図1に示すプラスチックアンプルのA−A断面である。 図1に示すプラスチックアンプルのB−B断面である。
符号の説明
10 プラスチックアンプル, 11 薬液収容部, 12 薬液排出筒部, 13 頂部, 14 脆弱部, 18 中間層, 19 内層, 20 外層, 21 接着層, 22 接着層, 28 摘み片, 31 補強片

Claims (12)

  1. 薬液を収容するための薬液収容部と、前記薬液収容部と連通し、一方側に向かって延びる薬液排出筒部と、前記薬液排出筒部の一方側端部を閉鎖する頂部と、を備え、
    前記薬液排出筒部は、周方向に沿って薄肉に形成される脆弱部を備え、
    前記薬液収容部、前記薬液排出筒部および前記頂部が、ガラス転移温度が60〜80℃の環状オレフィン系(コ)ポリマーを含む中間層と、前記中間層の内側に積層される内層と、前記中間層の外側に積層される外層と、を含む多層プラスチックからなり、
    前記中間層の厚みが、前記多層プラスチック全体の厚みに対して30〜40%であり、
    前記脆弱部を開裂するのに要する力が、前記薬液排出筒部における前記多層プラスチックの厚みに対し、0.65N・m/mm以下であることを特徴とする、プラスチックアンプル。
  2. 前記多層プラスチックが、前記中間層と前記内層との間、および、前記中間層と前記外層との間に、それぞれ接着層を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックアンプル。
  3. さらに、前記薬液排出筒部の前記脆弱部より前記頂部側の外周面から連続し、前記薬液排出筒部の外側に突出する摘み片、または、前記頂部の外表面から連続し、前記頂部の外側に突出する摘み片を備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載のプラスチックアンプル。
  4. さらに、前記薬液排出筒部の前記脆弱部より前記薬液収容部側の外周面と、前記薬液収容部の外表面とから、それぞれ連続して前記薬液排出筒部および前記薬液収容部の外側に突出し、かつ、互いに連結されている補強片を備えていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のプラスチックアンプル。
  5. 前記多層プラスチックの内層および外層が、密度0.900〜0.940g/cmの高圧法ポリエチレンを含んでいることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のプラスチックアンプル。
  6. 前記多層プラスチックの内層および外層が、ポリプロピレン系樹脂を含んでいることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のプラスチックアンプル。
  7. 前記ポリプロピレン系樹脂が、ポリプロピレンと、ポリプロピレンエラストマーと、造核剤との混合物であることを特徴とする、請求項に記載のプラスチックアンプル。
  8. 前記多層プラスチックの中間層が、ガラス転移温度が60〜80℃の環状オレフィン系(コ)ポリマーと、密度0.900〜0.940g/cmの高圧法ポリエチレンまたは密度0.940〜0.970g/cmの高密度ポリエチレンと、を含む混合樹脂からなり、
    前記混合樹脂中での、密度0.900〜0.940g/cmの高圧法ポリエチレンまたは密度0.940〜0.970g/cmの高密度ポリエチレンの含有割合が、30重量%以下であることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のプラスチックアンプル。
  9. 前記多層プラスチックの外層が、着色剤を含有していることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のプラスチックアンプル。
  10. 前記多層プラスチックの外層が、紫外線吸収剤を含有していることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載のプラスチックアンプル。
  11. 前記紫外線吸収剤が、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤であることを特徴とする、請求項10に記載のプラスチックアンプル。
  12. 前記多層プラスチックの外層が、さらに、金属酸化物微粒子を含有していることを特徴とする、請求項10または11に記載のプラスチックアンプル。
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