JP5075478B2 - 横型ブラインド - Google Patents
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Description
この発明の目的は、上段部のスラットと下段部のスラットを共通の駆動軸で異なる角度に角度調節可能とし、かつ上段部のスラットと下段部のスラットを同時に水平方向となるように回動可能としながら、いずれの方向にも全閉状態まで回動し得る横型ブラインドを提供することにある。
以下、この発明を具体化した第一の実施の形態を図面に従って説明する。この実施の形態は、ヘッドボックスからラダーコードを介して多数段のスラットを吊下支持し、各スラットを手動操作で角度調節するスラット角度調節装置を備えた横型ブラインドにおいて、共通の駆動軸で上段部のスラットと下段部のスラットを異なる角度に角度調節可能としたものである。
(1)共通の駆動軸8を回転駆動して、上段部のスラット3aと下段部の3bとを異なる回動速度で回動させることができる。そして、下段部のスラット3bの回動速度を上段部のスラット3aの回動速度より速くしたので、上段部のスラット3aを水平方向に回動した状態で下段部のスラット3bを全閉状態とすることができる。従って、上段部のスラット3aから外光を適宜採り入れながら、下段部のスラット3bでは外光を遮断することができる。
(2)上段部のスラット3aと下段部のスラット3bを、ともに全閉状態と逆全閉状態に回動することができる。従って、昼間には外光を遮断する全閉状態と、夜間に室内から室外への光の洩れを防止する逆全閉状態とを選択することができる。
(3)上段部のスラット3aと下段部のスラット3bとを、ともに水平方向に回動することができる。
(4)共通の駆動軸8で回動される第一及び第二のドラム7a,7bと、第一及び第二の吊下リング9a,9bと、ストッパー11により、上記のようなスラットの角度調節操作を行うことができる。従って、ヘッドボックス1を大型化することなく、簡便な構成のスラット角度調節装置を構成することができる。
(第二の実施の形態)
図8〜図28は、第二の実施の形態を示す。この実施の形態は、第一の実施の形態と同様なスラットの角度調節操作を電動横型ブラインドで実現可能としたものである。
前記駆動ドラム28aの外周面には捩りコイルスプリングで構成されるクラッチスプリング31aが取着されるとともに、図11に示すように、小径の吊下げドラム32aが回動可能に支持されている。その吊下げドラム32aはクラッチスプリング31aの端部に係合して、クラッチスプリング31aと一体に回転するようになっている。そして、吊下げドラム32aに前記第一のラダーコード23aの上端が取着されている。
図10に示すように、前記ケース27bには前記クラッチスプリング31bの端部の回動軌跡上にストッパー部33bが設けられている。そして、クラッチスプリング31bの端部がストッパー部33bに当接すると、クラッチスプリング31bの同方向へのそれ以上の回動が阻止されるとともに、クラッチスプリング31bが拡径されて駆動ドラム28bとの摩擦が減少し、駆動ドラム28bがクラッチスプリング31bに対し空回りするようになっている。
操作スイッチ40には、上昇スイッチ41と、停止スイッチ42と、下降スイッチ43と、設定スイッチ44と、スラット回動スイッチ45,46が備えられている。次に、各操作スイッチの押圧操作に基づくコントローラー39の基本制御を説明する。
ステップ1において、上昇スイッチ41が押圧されると、図17に示すように、現状の高さ位置を判定し(ステップ2)、上限ではない場合にモーター30をスラット引き上げ方向に作動させる(ステップ3)。そして、停止スイッチ42が押圧されない限り、高さ位置データが0%になるまでモーター30を作動させ(ステップ4)、0%になると、高さ位置データを記憶して(ステップ5)、スラット引き上げ動作を終了する。
このとき、吊下げドラム32a,32bの径の違いと回動許容角度α,βの違いにより、図25(a)〜(d)に示すように、下段部のスラット24bは上段部のスラット24aに先行して回動される。そして、スラット24a,24bが全閉状態となった後は、クラッチスプリング31a,31bに対し駆動ドラム28a,28bが空回りして、スラット24a,24bの回動が阻止される。
ステップ1において、スラット回動スイッチ46が押圧されると、図20に示すように、スラットの現状の高さ位置が上限ではなく、さらに角度データが0%(逆全閉状態)ではない場合に(ステップ15,16)、モーター30を作動させてスラット24a,24bを逆全閉方向に回動させる(ステップ17)。
このとき、吊下げドラム32a,32bの径の違いと回動許容角度α,βの違いにより、図26(a)〜(d)に示すように、下段部のスラット24bは上段部のスラット24aに先行して回動される。そして、スラット24a,24bが逆全閉状態となった後は、クラッチスプリング31a,31bに対し駆動ドラム28a,28bが空回りして、スラット24a,24bの回動が阻止される。
(1)スラット回動スイッチ46と設定スイッチ44を同時に押圧することにより、スラット24a,24bがともに水平方向となるように、自動的に制御することができる。
(2)スラット回動スイッチ45と設定スイッチ44を同時に押圧することにより、上段部のスラット24aを水平方向に回動し、下段部のスラット24bを全閉状態に回動する制御を自動的に行うことができる。
・第二の実施の形態では、設定スイッチ44とスラット回動スイッチ46若しくは同45を同時に押圧して、スラット24a,24bがともに水平方向となる動作あるいは上段部のスラット24aを水平方向に回動し、下段部のスラット24bを全閉状態に回動する制御を設定可能とした。これに代えて、設定スイッチ44を押圧して操作スイッチ40の発光ダイオード50を点灯させ、この状態でスラット回動スイッチ46若しくは同45を押圧することにより、上記のような制御を行うようにしてもよい。また、パソコン等の中央制御装置でスラットの動作を制御可能とした電動横型ブラインドでは、設定スイッチ44とスラット回動スイッチ46若しくは同45の押圧操作に相当する信号を中央制御装置からコントローラー39に出力することにより、同様な制御を行うこともできる。
・第一の実施の形態では、下段のスラット3bの回動速度を上段のスラット3aの回動速度より速くするために、径の異なる第一及び第二のドラム7a,7bを備えたが、第一及び第二のドラムの径を同一とし、第一のドラムと駆動軸との間にのみ駆動軸の回転を減速して第一のドラムに伝達する減速装置を備えてもよい。すなわち、図29に示すように、第一のドラム7aと駆動軸8との間に遊星歯車51を介在させて、駆動軸8の回転を減速して第一のドラム7aに伝達するようにしてもよい。また、第二の実施の形態でも同様な構成としてもよい。
Claims (6)
- ヘッドボックスからラダーコードを介して多数段のスラットを吊下支持し、前記ヘッドボックス内には駆動軸の回転に基づいて前記ラダーコードを介して前記スラットを回動するスラット角度調節装置を備え、前記スラット角度調節装置は前記スラットが全閉状態まで回動されたとき、スラットの同方向へのそれ以上の回動を阻止する回動規制手段を備えた横型ブラインドにおいて、
前記ヘッドボックスから第一のラダーコードを介して上段部のスラットを吊下支持し、前記ヘッドボックスから第二のラダーコードを介して下段部のスラットを吊下支持し、
前記スラット角度調節装置には、
共通の駆動軸の回転に基づいて前記上段部のスラットと下段部のスラットを異なる回動速度で回動する回動速度調整装置と、
前記上段部のスラットが全閉状態あるいは逆全閉状態まで回動されたとき、該上段部のスラットの同方向へのそれ以上の回動を阻止する回動規制手段と、
前記下段部のスラットが全閉状態あるいは逆全閉状態まで回動されたとき、該下段部のスラットの同方向へのそれ以上の回動を阻止する回動規制手段と
をそれぞれ備えたことを特徴とする横型ブラインド。 - 前記回動速度調整装置は、前記第一のラダーコードを支持する小径の第一のドラムと、前記第二のラダーコードを支持する大径の第二のドラムとを備え、前記第一及び第二のドラムを前記駆動軸で回転駆動することを特徴とする請求項1記載の横型ブラインド。
- 前記駆動軸を回転駆動するモーターと、
前記モーターの動作を制御するコントローラーと、
前記コントローラーに前記スラットの昇降操作信号及び角度調節操作信号を供給する操作スイッチと、
前記スラットの高さ位置及び角度を検出する位置検出センサーと
を備え、
前記コントローラーは、前記操作スイッチの操作と、前記位置検出センサーの出力信号とに基づいて、前記スラットの高さ及び角度を制御する機能を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の横型ブラインド。 - 前記コントローラーは、前記操作スイッチの押圧操作の組み合わせに基づいて、前記上段部のスラットと下段部のスラットをともに水平方向に回動する自動制御機能を備えたことを特徴とする請求項3記載の横型ブラインド。
- 前記コントローラーは、前記操作スイッチの押圧操作の組み合わせに基づいて、前記上段部のスラットを水平方向に回動し、前記下段部のスラットを全閉状態に回動する自動制御機能を備えたことを特徴とする請求項3記載の横型ブラインド。
- 前記回動速度調整装置は、前記第一のラダーコードを支持するドラムと前記駆動軸との間に、前記駆動軸の回動速度を減速して前記ドラムに伝達する減速装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の横型ブラインド。
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