JP6685083B2 - 横型ブラインド - Google Patents

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本発明は、ラダーコードを介して複数のスラットを角度調整可能に吊下支持する横型ブラインドに関する。
横型ブラインドは、ヘッドボックスから吊り下げられるラダーコードに支持された多数段のスラットを昇降させたり、チルトさせたりすることによって、室内に取り込む日射量の調整が可能となっている。
例えば、ラダーコードの下端にボトムレールが配置され、ボトムレールに取着された昇降コード(或いは昇降テープ)をヘッドボックス内への引き込み及びヘッドボックスからの引き出しを行うことによって、ボトムレールを昇降させることによりスラットを昇降させることができる。
この横型ブラインドの一種類として、駆動軸を回転駆動して昇降コード(或いは昇降テープ)を巻取軸により巻取り、あるいは巻戻すことによりスラットを昇降するスラット昇降装置と、駆動軸の回転に基づいてラダーコードを介してスラットを回動するスラット角度調節装置を備えた横型ブラインドが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このような横型ブラインドでは、スラットの昇降操作時には駆動軸の回転に基づいてスラットが回動されると同時にスラットの昇降動作が開始され、スラットがほぼ全閉方向まで回動された後は、同方向へのそれ以上のスラットの回動が阻止された状態でスラットが昇降される。
特許文献1に開示される吊下げ部材は、弾性を有する金属線を環状に折り曲げた捩じりコイルスプリングで構成され、その捩じりコイルスプリングの両端部にはラダーコードの上端部を掛止め可能とする一対の掛止部が形成され、さらに先端が当該捩じりコイルスプリングの中心軸方向に沿って直角に折り曲げられて一対の係合端が形成されている。
また、特許文献1に開示されるチルトドラムは、当該吊下げ部材を装着可能としたドラム面が形成され、このチルトドラムにドラムカバーを嵌合させることで、ドラム面に装着された吊下げ部材の軸方向のズレを防止する溝が形成される。そして、このチルトドラムの中心軸に駆動軸が相対回転不能に挿通されている。
したがって、特許文献1に開示されるスラット角度調節装置は、昇降コード(或いは昇降テープ)を引き込み又は引き出すよう操作することで、この駆動軸が連動して回転し、チルトドラム及び吊下げ部材が一体に回転して、ラダーコードを介してスラットを回動させてスラットの角度調整を可能とし、更に、所定の角度でスラットを回動させた後、各スラットを昇降可能にしている。
そして、ヘッドボックスから吊り下げられるラダーコードに支持された多数段のスラットに、各ラダーコードの垂下位置近傍で昇降コード(或いは昇降テープ)を挿通する挿通孔や切欠きが設けられる場合がある。このとき、スラットの遮蔽時にスラットの挿通孔や切欠きからの光漏れを抑制させるべく、スラットの前後方向の縁部にヘッドボックスから昇降コード(或いは昇降テープ)を屈曲させて垂下する構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−150842号公報 特開2014−62445号公報
前述したように、スラットの昇降操作と同時にスラットを回動させるよう横型ブラインドを構成する際に、スラットの前後方向の縁部に、昇降コード(或いは昇降テープ)が挿通される挿通孔や切欠きを設けることができる。
しかしながら、例えばスラットの降下時にスラットを全閉状態とし、スラットの上昇時にスラットを逆全閉状態とするよう構成すると(この関係は逆でもよい)、昇降コード(或いは昇降テープ)とスラットとの間で摩擦による抵抗が大きくなり引っかかりが生じ、スラットを上昇させようとする力がスラットを逆全閉状態に回動させようとする力に反発して働き、スラットが震えながら(スラットが微少量でバタつきながら)、スラットが上昇する現象が生じる。
このスラット震え現象は、特に、一定速度でスラットの昇降動作を可能とする電動横型ブラインドで顕著に表れ、その動的な美観の観点で好ましくない。
本発明は、上述の問題に鑑みて、ラダーコードを介して複数のスラットを角度調整可能に吊下支持する横型ブラインドを提供することにある。
本発明の横型ブラインドは、ラダーコードを介して複数のスラットを角度調整可能に吊下支持する横型ブラインドであって、複数のスラットの下段に設けられたボトムレールを吊下支持する昇降コード又は昇降テープを巻取り、或いは巻戻し可能に取着して駆動軸の回転に伴って回転する巻取軸と、前記ラダーコードの各上端を支持する一対の係合端を有するチルト部材と、前記チルト部材を装着する円筒部を有し、駆動軸の回転に伴って回転するチルトドラムと、前記チルトドラムの円筒部を相対回転可能に収容して支持し、前記一対の係合端間に係合する係合片を有するチルトカバーと、前記巻取軸、並びに前記チルトドラム及び前記チルトカバーを回転可能に支持する支持部材と、を備え、前記支持部材は、前記チルトドラムの回転に伴って回転する前記チルト部材に対してその回角を直接的に規制して、前記チルト部材の回転を停止させ前記チルトドラムを空転させる規制手段を有し、前記規制手段は、前記チルト部材の回転方向に応じて前記ラダーコードを介して回動する前記スラットの回動方向によって、前記スラットの水平状態から回動する前記スラットの最大回動角度が前記スラットの昇降時の所定のスラット震え現象を抑制するように異なるものに規制することを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドは、ラダーコードを介して複数のスラットを角度調整可能に吊下支持する横型ブラインドであって、複数のスラットの下段に設けられたボトムレールを吊下支持する昇降コード又は昇降テープを巻取り、或いは巻戻し可能に取着して駆動軸の回転に伴って回転する巻取軸と、前記ラダーコードの各上端を支持する一対の係合端を有するチルト部材と、前記チルト部材を装着する円筒部を有し、駆動軸の回転に伴って回転するチルトドラムと、前記チルトドラムの円筒部を相対回転可能に収容して支持し、前記一対の係合端間に係合する係合片を有するチルトカバーと、前記巻取軸、並びに前記チルトドラム及び前記チルトカバーを回転可能に支持する支持部材と、を備え、複数の昇降コード又は昇降テープがヘッドボックスから垂下され、前記複数の昇降コード又は昇降テープのうち一部が前記スラットの前後方向の一方の縁部近傍の挿通孔に挿通され、他の昇降コード又は昇降テープが前記スラットの前後方向の他方の縁部に沿って垂下されて、前記複数のスラットの下方に設けられるボトムレールに取着して前記スラットを昇降可能に構成し、スラットの降下時にスラットを全閉又は逆全閉状態とし、スラットの上昇時にはスラットを降下時とは逆の関係となる逆全閉又は全閉状態とするよう構成され、第1回動方向で回動される前記スラットと、前記昇降コード又は昇降テープとの間の前記スラットが水平状態から回動するときの摩擦抵抗が、第2回方向で回される前記スラットと、前記昇降コード又は昇降テープとの間の前記スラットが水平状態から回動するときの摩擦抵抗よりも小さくなるよう前記スラットの回動方向毎の、前記スラットの水平状態から回動する最大回動角度が前記スラットの昇降時の所定のスラット震え現象を抑制するように異なるものに設定されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、ラダーコードを介して複数のスラットを角度調整可能に吊下支持する横型ブラインドであって、複数のスラットの下段に設けられたボトムレールを吊下支持する昇降コード又は昇降テープを巻取り、或いは巻戻し可能に取着して駆動軸の回転に伴って回転する巻取軸と、前記ラダーコードの各上端を支持する一対の係合端を有するチルト部材と、前記チルト部材を装着する円筒部を有し、駆動軸の回転に伴って回転するチルトドラムと、前記チルトドラムの円筒部を相対回転可能に収容して支持し、前記一対の係合端間に係合する係合片を有するチルトカバーと、前記巻取軸、並びに前記チルトドラム及び前記チルトカバーを回転可能に支持する支持部材と、を備え、前記支持部材は、前記チルトドラムの回転に伴って回転する前記チルト部材に対してその回転角を直接的に規制して、前記チルト部材の回転を停止させ前記チルトドラムを空転させることで、前記スラットの回動方向によって前記スラットの水平状態から回動する最大回動角度が前記スラットの昇降時の所定のスラット震え現象を抑制するように異なるものとするための回動規制部材を有し、前記回動規制部材は、2以上の最大回動角度を設定可能な形状を有するか、又は複数の部材を積層して2以上の当該最大回動角度を設定可能とするよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記回動規制部材は、2以上の最大回動角度を設定可能な形状を有することを特徴とする。
また、本発明の横型ブラインドにおいて、前記回動規制部材は複数の部材を積層して、2以上の最大回動角度を設定可能とするよう構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、横型ブラインドにおけるスラット震え現象を抑制し、動的意匠性を向上させることができる。
本発明による第1実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおけるスラットの構成例を示す平面図である。 本発明による第1実施形態の横型ブラインドにより改善する従来課題の説明図である。 本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおける支持機構の概略構成を示す分解斜視図である。 本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおける支持機構の正面断面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおける支持機構のケースの側面断面図及び平面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおける支持機構に設置可能なチルトアダプタの概略構成を示す側面図及び正面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおける支持機構にチルトアダプタを適用した際の動作例を示す側面断面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおける支持機構にチルトアダプタを適用した際の他の動作例を示す側面断面図である。 本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおける支持機構に設置可能なチルトアダプタの変形例を示す側面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態の横型ブラインドにおける支持機構に変形例のチルトアダプタを適用した際の構成例を示す側面断面図である。 本発明による第2実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 本発明による第2実施形態の横型ブラインドにおける昇降コードの垂下位置を説明する側面図である。 本発明による第2実施形態の横型ブラインドにおける制御装置及び操作スイッチのブロック図である。 本発明による第2実施形態の横型ブラインドにおける制御装置における一動作例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係る横型ブラインドを説明する。尚、本願明細書中、図1に示す横型ブラインドの正面図に対して、図示上方及び図示下方をスラットの吊り下げ方向に準じてそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向を横型ブラインドの左側、図示右方向を横型ブラインドの右側と定義する。また、図1の正面図を視認する側を前側(室内側)、及び、その反対側を後側(又は室外側)とし、横型ブラインドの前後方向と称するときは、図1の正面図における図示面に対して垂直な方向を云う。
〔第1実施形態〕
(横型ブラインドの全体構成)
以下の説明では、電動横型ブラインドを例に説明する。図1は、本発明による第1実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。図1に示す電動横型ブラインドは、ヘッドボックス1の中央部、及び左右両側部から垂下されるラダーコード9M,9L,9Rを介して多数段のスラット4が吊下支持され、そのラダーコード9M,9L,9Rの下端にボトムレール8が吊下支持されている。
また、ヘッドボックス1から各ラダーコード9M,9L,9Rの近傍にて、それぞれ昇降テープ10M,10L,10Rが吊下支持され、各昇降テープ10M,10L,10Rの下端にボトムレール8が取着されている。
ヘッドボックス1内には各ラダーコード9M,9L,9R及び各昇降テープ10M,10L,10Rを吊下支持する支持機構5が配設され、この支持機構5には六角棒状の駆動軸11が挿通されている。
ヘッドボックス1の一端側にはモーター6が配設され、このモーター6の出力軸に駆動軸11の一端が連結されている。そして、モーター6の作動に基づいて駆動軸11が正逆転され、駆動軸11の正逆転に基づいて各ラダーコード9M,9L,9Rを介して各スラット4が回動され、或いは各昇降テープ10M,10L,10Rを介してボトムレール8が昇降されてスラット4が昇降される。
ヘッドボックス1の他端側には、電源ユニット3及び制御装置2が配設されている。そして、電源ユニット3から制御装置2やモーター6等に対して電源供給され、制御装置2は操作スイッチ(図示しない)からの操作指示信号に基づいてモーター6等の動作を制御するようになっている。
更に、ヘッドボックス1内において、駆動軸11の回転量を検知するための信号を出力するエンコーダ7が配設されている。従って、制御装置2は、エンコーダ7から出力される信号から駆動軸11の回転角度を基に、スラット4の回動角度や回動速度、或いはボトムレール8の昇降高さを検出するとともに、スラット4の昇降速度も検出可能となっている。
尚、ヘッドボックス1内には、スラット4の上昇時における上限検知装置12が設けられている。制御装置2は、スラット4の上昇時に最上段のスラット4が上限検知装置12に当接するか否かを識別可能とする信号を監視して、スラット4の上昇動作の停止を制御可能にしている。
また、図1に示す例では、ヘッドボックス1内には各ラダーコード9L,9R及び各昇降テープ10L,10Rを吊下支持する支持機構5に隣接して、それぞれ障害物検知停止装置15が設けられている。障害物検知停止装置15は、スラット4の下降中にボトムレール8が障害物に衝突すると、昇降テープ10L,10Rの巻き戻しを中止し、スラット4及びボトムレール8の下降を停止させる装置である。この障害物検知停止装置15は、ボトムレール8の下限位置の検出にも動作するよう構成することができる。
また、本実施形態の横型ブラインドにおいて、図1に示すように、昇降テープ10L,10Rは、最上段のスラット4から下方に位置する所定段のスラット4まではスラット4の前後方向の室内側縁部に沿ってヘッドボックス1から垂下された後、スラット4の前後方向の室内側縁部に設けられた挿通孔4aを経て垂下され、ボトムレール8に取着されている。また、昇降テープ10Mは、最上段のスラット4から下方に位置する所定段のスラット4まではスラット4の前後方向の室外側縁部に沿ってヘッドボックス1から垂下された後、スラット4の前後方向の室外側縁部に沿って垂下されるラダーコード9Mに設けられたリング状の案内部材13に挿通されて垂下され、ボトムレール8に取着されている。リング状の案内部材13は、各スラット4の位置に対応して所定間隔で室外側縁部に沿って垂下されるラダーコード9Mに設けられている。
図2は、中段より下方のスラット4に対する各ラダーコード9M,9L,9R及び各昇降テープ10M,10L,10Rの配置関係を示す上方から見た平面図である。図2に示す例では、各ラダーコード9M,9L,9Rは、スラット4の前後方向に垂下される一対の紐状部材で構成され、各ラダーコード9M,9L,9Rを構成する一対の紐状部材間には横糸9a,9bが交差して設けられている。この横糸9a,9bにスラット4が上乗せされて支持されており、特に、各スラット4の長手方向(即ち、左右方向)の両端部から最近位置にて垂下される昇降テープ10L,10Rは、横糸9a,9bに対して各スラット4の長手方向(即ち、左右方向)の端部側に配置されている。このため、各スラット4の横ずれが抑制される。また、長孔状の挿通孔4aは、各スラット4が遮蔽状態となるようチルトされる際に、各スラット4の前後方向の縁部で挿通孔4aの一部又は全部が遮蔽される位置に形成されている。このため、各スラット4の遮蔽時における挿通孔4aからの光漏れを抑制することができ、遮蔽性が高まるようになっている。
このように垂下される各ラダーコード9M,9L,9R及び各昇降テープ10M,10L,10Rは、それぞれの支持機構5によって支持されることとなるが、図3に示すように、例えばスラット4の上昇時にスラット4を逆全閉状態とするよう構成すると、何ら対策を取らない場合には、昇降テープ10L,10Rとスラット4における挿通孔4aの端部との間で摩擦による抵抗が大きくなり引っかかりが生じ、スラット4を上昇させようとする力がスラット4を逆全閉状態に回動させようとする力に反発して働き、スラット4が震えながら(スラットが微少量でバタつきながら)、スラット4が上昇する現象が生じる。このスラット震え現象は、特に、一定速度でスラット4の昇降動作を可能とする電動横型ブラインドで顕著に表れ、その動的な美観の観点で好ましくない。また、このスラット震え現象は外部からの光漏れのチラツキを生じさせ、居住者の嫌悪感を招く観点からも好ましくない。
特に、本実施形態の横型ブラインドにおける支持機構5では、各ラダーコード9M,9L,9Rに対する各昇降テープ10M,10L,10Rの垂下を積極的に密接させて、図2に示すような各ラダーコード9M,9L,9R及び各昇降テープ10M,10L,10Rの配置関係を維持するのに極力負荷を生じさせないよう構成しているが、当該スラット震え現象の改善には更なる工夫が必要となる。
このため、本発明に係る横型ブラインドでは、当該スラット震え現象に対する改善として、支持機構5に対してチルトアダプタ59を着脱可能に設けるようにした。以下、各ラダーコード9L,9R及び昇降テープ10L,10Rのそれぞれを吊下支持する支持機構5と、この支持機構5に設置可能なチルトアダプタ59について詳細に説明する。
(支持機構)
まず、図4乃至図7を参照して、支持機構5及びチルトアダプタ59の構成を詳細に説明する。図4は、本実施形態の横型ブラインドにおける支持機構5の概略構成を示す分解斜視図であり、図5は、その正面断面図である。また、図6(a),(b)は、それぞれ支持機構5のケース56の側面断面図及び平面図であり、図7(a),(b)は、支持機構5に設置可能なチルトアダプタ59の概略構成を示す側面図及び正面図である。
図4に示す支持機構5は、図1に示すように、ラダーコード9Lを介して複数のスラット4を吊下支持するとともに昇降テープ10Lを垂下させる(ラダーコード9Rを介して複数のスラット4を吊下支持するとともに昇降テープ10Rを垂下させる)装置である。尚、図4に示す支持機構5は、ラダーコード9Mを介して複数のスラット4を吊下支持するとともに昇降テープ10Mを垂下させる装置として適用することができる。以下、代表して、ラダーコード9Lを介して複数のスラット4を吊下支持するとともに昇降テープ10Lを垂下させる支持機構5について説明する。
即ち、本実施形態の支持機構5は、図4に示すように、主に、巻取軸51、チルトドラム52、チルト部材53、チルトカバー54、ケース56、スライダ57、及びゲート部材58から構成される。
巻取軸51は、複数のスラット4の下段に設けられたボトムレール8を吊下支持する昇降テープ10Lを巻取り、或いは巻戻し可能に取着して、ボトムレール8を昇降させることにより各スラット4を昇降可能に構成される。より具体的には、巻取軸51には、昇降テープ10Lを巻取り、或いは巻戻し可能に取着する巻取軸面51aが設けられる。また、この巻取軸面51aの両端部には、巻取軸面51aより径の大きいフランジ51dが形成され、昇降テープ10Lの巻取り又は巻戻し時のズレを防止している。巻取軸51をケース56内で支持するために、巻取軸51の軸方向に一方のフランジ51dの中心から略円柱状の支持軸51bがケース56の支持部56fで相対回転可能に支持されるべく一方向に突出している。また、図示していないが、巻取軸51の軸方向に他方のフランジ51dの中心からも略円柱状の支持軸51bが他方向に僅かに突出しており、この支持軸51bは、図示しない係合突起部を有しており、チルトドラム52の係合溝52cと係合し、チルトドラム52が巻取軸51に対して相対回転不能に支持されるようになっている。また、略円柱状の支持軸51bの中心軸に駆動軸11が係合挿通されて、駆動軸11の回転が巻取軸51の回転へと伝達される。
チルトドラム52は、大小の異なる径の略円筒形状の円筒部52a,52bが連なるよう形成され、駆動軸11を直接係合せずに挿通できるようになっている。ただし、チルトドラム52の大径側の円筒部52aの開口縁部には係合溝52cが形成されており、巻取軸51の図示しない上記の支持軸51bと係合するようになっており、このため、チルトドラム52は、巻取軸51と一体となって回転可能になっている。円筒部52aは、その外周面上にチルト部材53を装着可能に構成されている。円筒部52bは、その外周面がチルトカバー54の収容部54aに相対回転可能に係合して挿入され支持される。
チルト部材53は、複数のスラット4を前後両側から吊下支持するラダーコード9Lの各上端を支持するよう構成され、チルトドラム52の円筒部52aに装着される。より具体的には、チルト部材53は、弾性を有する環状に折り曲げた捩じりコイルスプリングで構成され、該捩じりコイルスプリングの両端部には、その中心軸方向に沿って該捩じりコイルスプリングの中心向きに直角に折り曲げられて一対の係合端53aが形成されている。そして、チルトドラム52を収容するケース56内には内壁突起部56gが形成されており、チルトドラム52の回転が所定角度となる際に、チルト部材53の回転方向の係合端53aが内壁突起部56gに当接すると、チルトドラム52に対してチルト部材53が空転するようになっている。このため、このような内壁突起部56gは、チルトドラム52の回転が所定角度となる際に、チルトドラム52の回転とは独立してチルト部材53の回転を規制する回転規制手段として機能する。
チルトカバー54は、チルトドラム52の円筒部52bを相対回転可能に収容する略円筒状の収容部54aを有し、駆動軸11を係合せずに挿通できるようになっている。収容部54aの一方の開口端部を形成する外周縁部には一部に切欠きを有するフランジ54cが形成されている。チルトドラム52の円筒部52bが収容部54aに収容されると、フランジ54cは、巻取軸51のフランジ51dと協働して、チルト部材53やラダーコード9Lのズレを防止するよう機能する。そして、フランジ54cの切欠き位置における収容部54aの外周縁部には、チルトドラム52と係合する軸方向に突出する係合片54bが設けられている。係合片54bはチルト部材53の上面を抑えつつ、その一対の係合端53aのいずれか一方と当接してチルトカバー54が回転可能となるよう当該一対の係合53a間に係合する断面凸状の突起構造となっている。従って、チルトカバー54は、概ねチルト部材53とは相対回転不能に係合されるが、チルト部材53の拡径に作用する程度の相対回転の許容度を有している。略円筒状の収容部54aの他方の開口端部側は、略円筒状に当該フランジ54cから軸方向に突出し、ケース56の支持部56eで相対回転可能に支持されるとともに、その上部に一対の掛止部54dが形成されており、この一対の掛止部54dは、それぞれ当該前後両側のラダーコード9Lの上端部を掛止め可能となっている。一対の掛止部54dに状端部が掛止された各ラダーコード9Lは、当該チルトドラム52の円筒部52a上(チルト部材53の外周面上)から下方に垂下される。
そして、チルト部材53がチルトドラム52に対して縮径・密着している状態では、駆動軸11の回転が巻取軸51の回転に伝達してチルト部材53も回転し、チルトカバー54も回転する。一方、チルト部材53の回転に伴い回転方向の係合端53aが内壁突起部56gに当接すると、チルト部材53もその回転方向におけるそれ以上の回転はできなくなり、ラダーコード9Lの吊下状態も変化しなくなる。このとき、一対の係合端53a間距離が縮長することに伴い、チルト部材53が拡径する。チルト部材53が拡径すると、チルトドラム52に対して空転するため、チルトドラム52に係合する巻取軸51の回転は駆動軸11の回転に伴って維持される。このようにしてスラット4の昇降操作と同時にスラット4を回動させることができる。
従って、本実施形態の支持機構5では、ラダーコード9Lを支持するチルトドラム52と、昇降テープ10Lを支持する巻取軸51とを極めて密接化させた構造となっている。
これらのチルトドラム52や巻取軸51がケース56に収容され、ケース56の底部には、チルトドラム52からゲート部材58を経てボトムレール8へとラダーコード9Lを垂下可能にする挿通孔56aが設けられている。更に、ケース56の底部には、巻取軸51からスライダ57及びゲート部材58を経てボトムレール8へと昇降テープ10Lを垂下可能にする挿通孔56bが設けられる。挿通孔56aは、一対のラダーコード9Lのそれぞれを垂下可能であればよく、複数の孔で構成してもよいし1つの孔で構成してもよい。ただし、挿通孔56bは1つの長尺な孔で形成され、スライダ57に設けられた複数の(本例では4つの)挿通孔57a又は外縁部57cにより昇降テープ10Lの垂下を選択可能にしている。
また、ケース56の底部近傍では、スライダ57を左右方向に相対移動可能に収容可能とする開口部56cが設けられ、更にその下方にてゲート部材58における略板状のゲート部58aを収容する開口部56dが設けられている。
スライダ57は、略T字状の板状部材で構成される。スライダ57には、複数の(本例では4つの)挿通孔57aが形成され、この複数の(本例では4つの)挿通孔57aを左右方向で枠付けする外縁部57cが曲面状に設けられ、更には左右方向の2つの外縁部57c間の略中央から一方向に延びる断面凹状のスライド規制片57bが形成されている。スライダ57がケース56の開口部56cを経てケース56内に挿入された状態では、スライダ57の挿通孔57aがケース56の挿通孔56bの上方に位置して、本例では4つの挿通孔57aと外縁部57cにより6つの挿通経路を確保し、ケース56の挿通孔56aとは被らない配置関係でケース56に対して左右方向に相対移動可能となる。また、スライダ57のスライド規制片57bは、ゲート部材58のスライド規制開口部58cに挿入されて、その左右方向の移動量が制限されている。
ゲート部材58は、概ね、略板状のゲート部58aと、ゲート部58aの端部近傍から略垂直に起立する立壁部58bからなる。ゲート部58aには、一対のラダーコード9Lのそれぞれを挿通可能とする挿通孔58eと、昇降テープ10Lを挿通可能とする挿通孔58fとが形成されている。また、挿通孔58fには、図5に示すように、昇降テープ10Lの移動を円滑化するための滑車55を設置可能とし、滑車55をピンで軸支可能とするピン孔58gが設けられている。尚、ピン孔58gは、挿通孔58fの左右方向にて複数設けられており、ピン孔58gの選択的な位置で滑車55を設置可能となっている。ゲート部材58は、その立壁部58bがケース56の外側壁と当接するまでケース56の開口部56dを経て略板状のゲート部58aをケース56内に挿入することができる。この挿入後、ゲート部材58が容易には外れなくするよう、ゲート部材58にはケース56の内側壁と嵌合する嵌合爪部58dが形成されている。そして、スライダ57のスライド規制片57bが、立壁部58bの下方に設けられたスライド規制開口部58cに挿入されて、スライダ57の左右方向の移動量が規制されるようになっている。
図5は支持機構5の正面断面図であり、ゲート部材58の近傍に障害物検知停止装置15が設けられる。障害物検知停止装置15は昇降テープ10Lの弛みを監視しており、昇降テープ10Lに一定量の弛みが生じるとスライダ57が左右方向に移動し、昇降テープ10Lのテンションが有るときにスライダ57のスライド規制片57bによって押圧していた障害物検知停止装置15のスイッチ部(図示せず)が障害物検知停止装置15内のバネ力で押し返されて障害物検知状態となり、巻取軸51の巻き戻しを中止し、スラット4及びボトムレール8の下降を停止させる。この障害物検知停止装置15は、ボトムレール8の下限位置の検出にも動作するよう構成することができる。
したがって、昇降テープ10Lは、巻取軸51から、スライダ57の挿通孔57a又は外縁部57cと、滑車55に案内されるゲート部材58の挿通孔58fとを経て垂下される際に、常には(障害物検知状態でないときには)、テンションが生じるよう張設される。そして、横型ブラインドの構成の違いによって、このテンションの調整を選択的に可能とするために、スライダ57には複数の挿通孔57aと外縁部57cよりなる複数の挿通経路が形成され、且つゲート部材58の挿通孔58fには滑車55を選択的な位置で設置可能にするピン孔58gが複数形成されている。
このように構成された支持機構5は、駆動軸11の回転を操作することで、チルトドラム52及びチルト部材53が一体に回転して、ラダーコード9Lを介してスラット4を回動させてスラット4の角度調整を可能とし、更に、所定の角度でスラット4を回動させた後、巻取軸51により昇降テープ10Lを巻取り、或いは巻き戻すことで各スラット4を昇降可能にしている。つまり、各スラット4の昇降操作時には、駆動軸11の回転に伴ってチルトドラム52が回転し、チルトドラム52の回転が所定角度となる際に、チルト部材53の回転方向の係合端53aが内壁突起部56gに当接するため、チルト部材53は、チルトドラム52の回転に対して空転し、チルト部材53の回転が規制される。このとき、各スラット4がチルトされた状態で、駆動軸11の回転に伴って巻取軸51が回転し、昇降テープ10Lを巻取り、或いは巻き戻すことができる。
尚、支持機構5のケース56には、図6(a),(b)に示すように、支持機構5のケース56の内壁突起部56g近傍にて溝部56hが形成されており、この溝部56hには、以下に説明するチルトアダプタ59が設置可能となっている。また、溝部56hの底部には溝部56hより小径で下方に延びる円柱溝56jが形成されている。
(チルトアダプタ)
図7(a),(b)は、支持機構5に設置可能なチルトアダプタ59の概略構成を示す側面図及び正面図である。チルトアダプタ59は樹脂材料で成形され略ハンマー状の全体形状を有し、回転規制部59a、係合柱59b及び嵌合部59cから構成される。回転規制部59aは、その頂部に、第1回転規制面59dと第2回転規制面59eとが階段状に形成されている。第1回転規制面59dと連なる側面(図7(a)の右方側面)、及び第2回転規制面59bと連なる側面(図7(a)の左方側面)は、それぞれに異なる一定の曲率を有する曲面形状で形成されており、チルトアダプタ59の設置時に、回転ドラム52に設置されるチルト部材53の回転を阻害しないようになっている。回転規制部59aの中央は鉤状に凹みが設けられその変形耐性を高めている。回転規制部59aの下方に連なる係合柱59bは略直方体状の形状を有し、更にその下方に嵌合部59cが形成されている。係止部59cは、その末端が半円突起状に形成されている。このように形成されたチルトアダプタ59は、その係合柱59bをケース56の内壁突起部56g近傍における溝部56hに対して180°向きを入れ替え可能に埋設することができるようになっている。また、チルトアダプタ59は、内壁突起部56g近傍における溝部56hに対して着脱可能に構成されているが、係合柱59bを溝部56hに係合させて埋設すると、嵌合部59cが溝部56hの底部に設けられた円柱溝56jの末端で係止され、容易には抜けないようになっている。
次に、図8を参照してチルトアダプタ59の適用例を説明する。図8(a),(b)は、それぞれ本実施形態の横型ブラインドにおける支持機構5に1つのチルトアダプタ59を適用した際の動作例を示している。図8(a)は、スラット4を全閉方向に回動させて降下させる様子を示しており、図8(b)は、スラット4を逆全閉方向に回動させて上昇させる様子を示している。図8に示す例では、スラット4の前後方向幅が比較的に狭いタイプを想定し、滑車55が支持機構5の中央寄りに配置されて昇降テープ10Lが垂下される。
図8(a)に示すスラット4の下降時では、チルトドラム52及びチルトカバー54は一体となって右回りに回転し、スラット4を全閉方向に回動させながら昇降テープ10Lが下方に移動する。尚、チルトドラム52の回転が所定角度となる際にチルト部材53の回転方向の係合端53aが内壁突起部56gに当接するとスラット4が水平状態から略垂直状態になるよう、内壁突起部56gが設定されている。チルト部材53の回転方向の係合端53aが内壁突起部56gに当接することでチルトドラム52に対してチルト部材53が空転し、これ以上のスラット4の回動は生じない。そして、巻取軸51は回転を継続するため、昇降テープ10Lが下方に移動しスラット4の下降動作が継続される。
一方、図8(b)に示すスラット4の上昇時では、チルトドラム52及びチルトカバー54は一体となって左回りに回転し、スラット4を逆全閉方向に回動させながら昇降テープ10Lが上方に移動する。そして、チルトドラム52の回転が所定角度となる際にチルト部材53の回転方向の係合端53aが、内壁突起部56gより高い位置にあるチルトアダプタ59の第2回転規制面59eに当接する。チルト部材53の回転方向の係合端53aがチルトアダプタ59に当接すると、チルトドラム52に対してチルト部材53が空転し、スラット4が水平状態から略垂直状態に満たない角度で、これ以上のスラット4の回動は生じない。そして、巻取軸51は回転を継続するため、昇降テープ10Lが上方に移動しスラット4の上昇動作が継続される。
このように、チルトアダプタ59により、逆全閉方向の回動角が全閉方向の回動角よりも小さい範囲で規制される。このように構成すると、図3を参照して前述したスラット震え現象を抑制することができる。即ち、逆全閉方向の回動角が抑制されることで、昇降テープ10Lとスラット4における挿通孔4aの端部との間で生じる摩擦による抵抗が小さくなり引っかかりが生じにくくなることから、スラット震え現象が抑制され、外部からの光漏れのチラツキを生じさせない。一方、スラット4の下降時の全閉状態では、仮にスラット震え現象が生じても外部からの光漏れのチラツキが生じにくいことから、居住者の嫌悪感を招く心配もない。ただし、スラット4の下降時に逆全閉としスラット4の上昇時に全閉とするよう構成したいときには(支持機構5の向きを反転させて構成するとき)、チルトアダプタ59を前後の内壁突起部56g近傍の溝部56hに対して逆に取り付けるよう構成すればよい。このため、チルトアダプタ59は、その適用を必要としないタイプの横型ブラインドをも鑑みて、ケース56に対して着脱可能に構成している。
次に、図9を参照してチルトアダプタ59の他の適用例を説明する。図9(a),(b)は、それぞれ本実施形態の横型ブラインドにおける支持機構5に1つのチルトアダプタ59を適用した際の動作例を示している。図9(a)は、スラット4を全閉方向に回動させて降下させる様子を示しており、図9(b)は、スラット4を逆全閉方向に回動させて上昇させる様子を示している。図9に示す例では、スラット4の前後方向幅が比較的に広いタイプを想定し、滑車55が支持機構5の端寄りに配置されて昇降テープ10Lが垂下される。また、図9に示す例では、図8に示す例とは異なり、チルトアダプタ59の設置向きを180°反転して設置している。
図9(a)に示すスラット4の下降時では、図8(a)の場合と同様に、チルトドラム52及びチルトカバー54は一体となって右回りに回転し、スラット4を全閉方向に回動させながら昇降テープ10Lが下方に移動する。そして、チルトドラム52の回転が所定角度となる際にチルト部材53の回転方向の係合端53aが内壁突起部56gに当接すると、スラット4が水平状態から略垂直状態になるよう内壁突起部56gが設定されている。チルト部材53の回転方向の係合端53aが内壁突起部56gに当接することでチルトドラム52に対してチルト部材53が空転し、これ以上のスラット4の回動は生じない。そして、巻取軸51は回転を継続するため、昇降テープ10Lが下方に移動しスラット4の下降動作が継続される。
一方、図9(b)に示すスラット4の上昇時では、図8(b)の場合と同様に、チルトドラム52及びチルトカバー54は一体となって左回りに回転し、スラット4を逆全閉方向に回動させながら昇降テープ10Lが上方に移動する。そして、チルトドラム52の回転が所定角度となる際にチルト部材53の回転方向の係合端53aが、内壁突起部56gより高い位置にあるチルトアダプタ59の第1回転規制面59dに当接する。チルト部材53の回転方向の係合端53aがチルトアダプタ59に当接すると、チルトドラム52に対してチルト部材53が空転し、スラット4が水平状態から略垂直状態に満たない角度で、これ以上のスラット4の回動は生じない。そして、巻取軸51は回転を継続するため、昇降テープ10Lが上方に移動しスラット4の上昇動作が継続され、図3を参照して前述したスラット震え現象を抑制することができる。このように、チルトアダプタ59の設置向きを180°反転するのみで、スラット4の前後方向幅に応じて逆全閉方向の回動角の抑制量を変更可能となっている。
以上のように、本実施形態の横型ブラインドでは、スラット4の回動方向によってスラット4の最大回動角度が異なるよう構成されており、特に、昇降テープ10L(又は10R)がスラット4の前後方向の縁部近傍に挿通されてスラット4を昇降可能に構成し、第1回動方向(図8(b),図9(b)参照)で回動されるスラット4と昇降テープ10L(又は10R)との間の摩擦抵抗が、第2回転方向(図8(a),図9(a)参照)で回転されるスラット4と昇降テープ10Lとの間の摩擦抵抗よりも小さくなるようスラット4の回動方向毎の最大回動角度が設定されている。
更に、スラット4の回動角の抑制量を変更可能とする角度種類を3種類以上にするには、図10に示すように、チルトアダプタ59の継手部材60を用いることもできる。継手部材60は、略直方体状の係合柱60aと、更にその下方に嵌合部60cが形成されている。係止部60cは、その末端が半円突起状に形成されている。係合柱60aの内部には溝部60bが形成され、溝部60bは、チルトアダプタ59の嵌合部59cや継手部材60の嵌合部60cを係止して、容易には抜けないようになっている。
このような継手部材60は、例えば図11(a)に示すように、チルトアダプタ59との組み合わせで多段階にスラット4の回動角の抑制量を変更可能となる。或いは、例えば図11(b)に示すように、継手部材60のみで多段階にスラット4の回動角の抑制量を変更可能に用いることもできる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明による第2実施形態の横型ブラインドを説明する。例えば、2軸構成の電動横型ブラインドの場合、このようなチルトアダプタ59や継手部材60を用いることなく、制御装置による制御で多段階にスラット4の回動角の抑制量を変更可能に構成することができる。より具体的には、2軸構成の電動横型ブラインドとして、スラットの角度調節を行うチルト軸とスラットの昇降動作を行う駆動軸とを別に設け、スラットの昇降用の駆動軸を回転可能とする第1モーター、及びスラットの角度調節用のチルト軸を回転可能とする第2モーターを具備させる。制御装置は、チルト軸や駆動軸の回転量を検出する各エンコーダから出力される検出信号を基に、スラットの昇降動作の必要性や、チルト軸や駆動軸の回転量に基づくスラットの回動角や回動速度を検出し、当該第1モーター及び第2モーターを駆動制御するよう構成される。このとき、制御装置は、スラットの回動方向によって、好適にはスラットの上昇動作であるか否かによって、スラットの最大回動角度が異なるよう制御する手段を有するよう構成する。通常、制御装置は、メモリに格納されたプログラムを実行するマイクロコンピュータにより制御可能に構成することができる。
以下、その具体的な構成例を説明する。図12は、本発明による第2実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。図12に示す電動横型ブラインドは、2軸構成の電動横型ブラインドとして構成され、ヘッドボックス101から複数本のラダーコード102を介して多数段のスラット103が吊下支持され、ラダーコード102の下端はボトムレール104に接続されている。
ヘッドボックス101内には支持部材105が複数個配設され、この支持部材105にはチルト軸106が挿通され、且つ回転可能に支持される。また、支持部材105内において、チルト軸106には、チルター107が取着され、そのチルター107からラダーコード102が吊下支持されている。
チルト軸106の一端には、スラット角度調節用のモーター108が接続されている。このモーター108は、パルスモーターで構成され、ケーブル109を介して接続される制御装置124及び操作スイッチ125に基づいて制御される。
ヘッドボックス101から昇降テープ110が吊下支持され、この昇降テープ110は各スラット103を貫通し、その下端にはボトムレール104が吊下支持されている。
昇降テープ110の上端部は、ヘッドボックス101内において支持部材105を貫通し、同支持部材105に回転可能に支持された巻取軸111に巻き取られている。巻取軸111は、その一端がヘッドボックス101に固定されたネジ軸状の駆動軸112に螺合され、他端はスラット昇降用のモーター113の出力軸にその軸方向に移動可能に連結されている。従って、モーター113により巻取軸111が回転されると、巻取軸111は回転しながらその軸方向に移動する。
そして、モーター113により巻取軸111が昇降テープ110の巻取り方向に回転されると、巻取軸111が図12において右方向に移動されて、昇降テープ110が巻取軸111に螺旋状に巻き取られ、ボトムレール104及びスラット103が引き上げられる。
また、巻取りパイプ111が昇降テープ110の巻戻し方向に回転されると、巻取軸111が図12において左方向に移動されて、昇降テープ110が巻戻され、ボトムレール104及びスラット103が下降される。
チルト軸106の一端部にはエンコーダ114が設けられている。エンコーダ114は、チルト軸106の下方にセンサー115が配設され、チルト軸106に嵌着された検出板116が、センサー115の溝部内に挿通される。
そして、制御装置124は、センサー115で検出板116の回動角度を検出した値を基にスラット103の現在の回動状態を把握することができ、更には、モーター108の作動を制御することで、スラット103の回動角度について所望値まで角度調整を行うよう制御する。
尚、本実施形態において、図13に示すように、昇降テープ110はスラット4の室外側端部近傍の挿通孔に挿通されて垂下されている。このため、第1実施形態における図3を参照して説明したように、本実施形態においても何ら対策を取らない場合には、昇降テープ110とスラット4における挿通孔の端部との間で摩擦による抵抗が大きくなり引っかかりが生じ、スラット震え現象が発生してしまう。
そこで、本実施形態における制御装置124は、操作スイッチ125からの操作信号を受け付け、エンコーダ114から出力される検出信号からスラット103の回動角や回動速度を検出し、モーター108,113を駆動制御するよう構成される。
図14に、本実施形態の制御装置124及び操作スイッチ125のブロック図を示している。ここでは、複数の電動横型ブラインドがグループ化され、且つそのグループ内にてエリア別に分割して制御される電動横型ブラインドの1つを操作スイッチ125の操作により制御する例を説明するが、単独で構成した電動横型ブラインドについても本実施形態の制御装置124を適用することができる。
まず、操作スイッチ125の操作部213は、操作者によって操作可能な操作パネル上の各レバー及び各キーであり、その操作信号はCPU214に入力される。
CPU214に接続されたROM215には、スラット103の昇降操作時におけるスラット角度や、所定のグループ内の電動ブラインドを一斉に操作する場合に、スラット103の回転動作から昇降動作に移行するまでの待機時間等のデータがあらかじめ設定されている。
CPU214に接続されたEEPROM216には、エリア設定データ等があらかじめ書き込まれる。CPU214に接続された設定スイッチ部217は、ディップスイッチ等で構成され、操作スイッチ125のスイッチアドレスを設定可能となっている。
CPU214に接続された入出力部218は、制御装置124の入出力部221と相互通信可能に所定の信号線を介して接続される。
そして、CPU214はあらかじめ設定されたプログラムと、操作部213から入力された信号と、ROM215、EEPROM216に格納されているデータ及び設定スイッチ部217で設定されたデータとに基づいて制御信号を生成し、その制御信号を、入出力部218を介して制御装置124に出力する。
制御装置124内の電源部220は、当該電動横型ブラインドの各回路及びモーターに電源を供給する。
制御装置124内の入力部221は、CPU222に接続される。そして、操作スイッチ125の出力信号がその入力部221を介してCPU222に入力される。
CPU222に接続されたLED表示部223は、例えばヘッドボックス101下面に露出される動作状態を示す発光ダイオード(図示せず)を駆動するものであり、CPU222から出力される制御信号に基づいて、各発光ダイオードを点灯させる。
CPU222に接続されたEEPROM224には、当該電動横型ブラインドが属するエリアを設定するエリア設定データと、スラット103を昇降する場合の上限値及び下限値、或いはスラット上昇時と下降時のそれぞれのスラット角度データ等が格納される。
CPU222に接続された設定スイッチ部225は、例えばヘッドボックス101下面に露出されるディップスイッチで構成され、当該ブラインドのアドレスや、当該ブラインドの型式あるいはメンテナンスモードの設定が可能である。そして、その設定信号がCPU222に入力される。
CPU222に接続された入出力部226は、所定の信号線を介して同一グループ内の他の電動横型ブラインドの入出力部に接続される。そして、操作スイッチ125からCPU222に入力された操作信号のうち、他の電動横型ブラインドの操作信号は、入出力部226から当該信号線を介して他の電動横型ブラインドの入出力部に出力される。また、他の電動横型ブラインドの入出力部から出力された操作信号が、入出力部226を介してCPU222に入力される。
CPU222に接続された第1のモーター駆動部227は、CPU222から出力されるモーター制御信号に基づいて、ヘッドボックス101内に配設されるスラット昇降用モーター113を駆動する。
CPU222に接続された第2のモーター駆動部229は、CPU222から出力されるモーター制御信号に基づいて、ヘッドボックス101内に配設されるスラット角度調節用モーター108を駆動する。
CPU222に接続されたエンコーダ114は、チルト軸106の回転をパルス信号に変換してCPU222に出力するものであり、CPU222では、そのパルス数をカウントしてスラットの角度や角速度を検出する。同様に、スラット昇降用モーター113で回転駆動される駆動軸112の回転をパルス信号に変換してCPU222に出力するエンコーダも設けられ(図示せず)、CPU222ではそのパルス数をカウントしてスラット高さや速度を検出する。
CPU222に接続された上限リミットスイッチ232は、図12において図示していないが、スラット103が上限まで引上げられたとき、検出信号をCPU222に出力する。CPU222に接続された下限リミットスイッチ233は、図12において図示していないが、昇降テープ110の弛みを検出して、その検出信号をCPU222に出力する。
このような制御装置124では、CPU222があらかじめ設定されたプログラムと、入力部221から入力された操作信号と、EEPROM224及び設定スイッチ部225に設定されたデータとに基づいて動作して、スラット103の昇降動作及び角度調節動作を行う。
そして、本実施形態における制御装置124は、操作スイッチ125からの操作信号を受け付け、エンコーダ114から出力される検出信号からスラット103の回動角や回動速度を検出し、モーター108,113を駆動制御するよう構成されるが、特に、図15に示す動作を実現可能に構成されている。
図15は、本実施形態の横型ブラインドにおける制御装置124における一動作例を示すフローチャートである。まず、制御装置124は、操作スイッチ125からの操作信号を受け付けると、スラット103を上昇させる操作信号であるか否かを判別する(ステップS1)。スラット103を上昇させる操作信号でない場合(ステップS1:No)、対応する所定の動作を行うものとし、ここではスラット103を上昇させる操作信号である場合についての動作を説明する。従って、制御装置124は、操作スイッチ125からの操作信号を受け付けると、その操作信号がスラット103を上昇させる操作信号であるか否かを監視しており、スラット103を上昇させる操作信号である場合(ステップS1:Yes)、ステップS2に移行する。
制御装置124は、スラット103を上昇させる操作信号である場合、EEPROM224から、スラット103の上昇動作時における各スラット103の角度について予め設定され保持されていた設定値(スラット角度データ)を取り込む(ステップS2)。
続いて、制御装置124は、エンコーダ114の検出信号を基に現在のスラット角度を記録保持しており、この現在のスラット角度が当該スラット角度データに対して所定の許容誤差内(例えば±1°)にあるか否かを判別する(ステップS3)。
現在のスラット角度が当該スラット角度データに対して所定の許容誤差内(例えば±1度)にある場合(ステップS3:Yes)、ステップS6に移行し、そうでない場合(ステップS3:No)、ステップS4に移行する。
現在のスラット角度が当該スラット角度データに対して所定の許容誤差内(例えば±1度)にない場合(ステップS3:No)、制御装置124は、当該スラット角度データにより指定される上昇時のスラット角度よりも深い場合(即ち、水平状態を基準にして、そのチルト角度が大きい場合)、ステップS5に移行し、浅いスラット角度となるように所定量(例えば、5°分)、スラット角度調整用モーター113を回転させ、再びステップS3に移行する。この動作は、現在のスラット角度が当該スラット角度データに対して所定の許容誤差内(例えば±1度)になる(ステップS3:Yes)か、又は当該スラット角度データにより指定される上昇時のスラット角度よりも深くはない(ステップS4:No)と判断されるまで繰り返される。
そして、現在のスラット角度が当該スラット角度データに対して所定の許容誤差内(例えば±1度)になる(ステップS3:Yes)か、又は当該スラット角度データにより指定される上昇時のスラット角度よりも深くはない(ステップS4:No)と判断されると、制御装置124は、そのスラット角度を維持して、スラット昇降用モーター113によるスラットの上昇駆動を開始する(ステップS6)。
続いて、制御装置124は、操作信号に基づくスラット高さや上限値となる設定高さとなるまでスラット昇降用モーター113によるスラットの上昇駆動を続け(ステップS7)、設定高さとなるとスラット昇降用モーター113によるスラットの上昇駆動を停止させる(ステップS8)。
以上のように、制御装置124は、スラット103の上昇動作時における各スラット103の角度について予め設定され保持されていた設定値(スラット角度データ)を基に、この設置値以下でなければスラット昇降用モーター113によるスラットの上昇駆動を行わないように構成される。これにより、スラット4の回動方向によってスラット4の最大回動角度が異なるよう制御する手段を有するよう構成することができ、当該スラット震え現象を防止、又は抑制することができるようになる。
そして、第2実施形態のように、チルトアダプタ59を用いずに、制御装置124の制御によって当該スラット震え現象を対策することで、スラット上昇時とは区別して、例えば単にスラットを回動させたい場合には略垂直方向まで回動させることができる。また、操作者の要望に応じて、当該スラット角度データに関する設定値も変更可能にすることができるため、適応性に優れた横型ブラインドとして構成される。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、チルトアダプタ59や継手部材60を用いる実施形態の例では、電動横型ブラインドを例に説明したが、手動式の横型ブラインドであってもよい。また、スラット4は、アルミニウム製や木製とすることができ、前述の実施形態の例のような凸面を有する形態のほか、平板状の形態としてもよい。
また、上述した実施形態の例では、昇降テープを用いる例を説明したが、紐状の昇降コードを用いる横型ブラインドでもよい。よって、本発明に係る横型ブラインドについて、単に昇降コードと称するときは、紐状又はテープ状の形態を含むものとする。更に、前述の実施形態の例では特定の例を挙げて説明したが、昇降コードに関するスラット4の前後方向の垂下位置は任意に定めることができ、本発明の作用・効果を発揮させるものであれば、スラット4の挿通孔4aに限らず、切欠きやピコ、横糸に対して係合させて垂下させることができる。
また、上述した実施形態の例では、ケース56とゲート部材58とを別部材で構成しているが、ケース56とゲート部材58とを予め一体成型により形成することも可能である。ただし、成形上で制限される肉厚の観点からケース56とゲート部材58とを別部材で構成することで、一体成型により形成するよりも、昇降テープとラダーコードとを近接させることができ、これにより意匠性をより向上させることができる。
本発明によれば、横型ブラインドにおけるスラット震え現象を抑制し、動的意匠性を向上させることができるので、ラダーコードを介して複数のスラットを角度調整可能に吊下支持する横型ブラインドの用途に有用である。
1 ヘッドボックス
2 制御装置
5 支持機構
8 ボトムレール
9L,9R,9M ラダーコード
10L,10R,10M 昇降テープ
51 巻取軸
52 チルトドラム
53 チルト部材
54 チルトカバー
55 滑車
56 ケース
57 スライダ
58 ゲート部材
59 チルトアダプタ
60 継手部材

Claims (3)

  1. ラダーコードを介して複数のスラットを角度調整可能に吊下支持する横型ブラインドであって、
    複数のスラットの下段に設けられたボトムレールを吊下支持する昇降コード又は昇降テープを巻取り、或いは巻戻し可能に取着して駆動軸の回転に伴って回転する巻取軸と、
    前記ラダーコードの各上端を支持する一対の係合端を有するチルト部材と、
    前記チルト部材を装着する円筒部を有し、駆動軸の回転に伴って回転するチルトドラムと、
    前記チルトドラムの円筒部を相対回転可能に収容して支持し、前記一対の係合端間に係合する係合片を有するチルトカバーと、
    前記巻取軸、並びに前記チルトドラム及び前記チルトカバーを回転可能に支持する支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、前記チルトドラムの回転に伴って回転する前記チルト部材に対してその回角を直接的に規制して、前記チルト部材の回転を停止させ前記チルトドラムを空転させる規制手段を有し、
    前記規制手段は、前記チルト部材の回転方向に応じて前記ラダーコードを介して回動する前記スラットの回動方向によって、前記スラットの水平状態から回動する前記スラットの最大回動角度が前記スラットの昇降時の所定のスラット震え現象を抑制するように異なるものに規制することを特徴とする横型ブラインド。
  2. ラダーコードを介して複数のスラットを角度調整可能に吊下支持する横型ブラインドであって、
    複数のスラットの下段に設けられたボトムレールを吊下支持する昇降コード又は昇降テープを巻取り、或いは巻戻し可能に取着して駆動軸の回転に伴って回転する巻取軸と、
    前記ラダーコードの各上端を支持する一対の係合端を有するチルト部材と、
    前記チルト部材を装着する円筒部を有し、駆動軸の回転に伴って回転するチルトドラムと、
    前記チルトドラムの円筒部を相対回転可能に収容して支持し、前記一対の係合端間に係合する係合片を有するチルトカバーと、
    前記巻取軸、並びに前記チルトドラム及び前記チルトカバーを回転可能に支持する支持部材と、を備え、
    複数の昇降コード又は昇降テープがヘッドボックスから垂下され、前記複数の昇降コード又は昇降テープのうち一部が前記スラットの前後方向の一方の縁部近傍の挿通孔に挿通され、他の昇降コード又は昇降テープが前記スラットの前後方向の他方の縁部に沿って垂下されて、前記複数のスラットの下方に設けられるボトムレールに取着して前記スラットを昇降可能に構成し、
    スラットの降下時にスラットを全閉又は逆全閉状態とし、スラットの上昇時にはスラットを降下時とは逆の関係となる逆全閉又は全閉状態とするよう構成され、
    第1回動方向で回動される前記スラットと、前記昇降コード又は昇降テープとの間の前記スラットが水平状態から回動するときの摩擦抵抗が、第2回方向で回される前記スラットと、前記昇降コード又は昇降テープとの間の前記スラットが水平状態から回動するときの摩擦抵抗よりも小さくなるよう前記スラットの回動方向毎の、前記スラットの水平状態から回動する最大回動角度が前記スラットの昇降時の所定のスラット震え現象を抑制するように異なるものに設定されていることを特徴とする横型ブラインド。
  3. ラダーコードを介して複数のスラットを角度調整可能に吊下支持する横型ブラインドであって、
    複数のスラットの下段に設けられたボトムレールを吊下支持する昇降コード又は昇降テープを巻取り、或いは巻戻し可能に取着して駆動軸の回転に伴って回転する巻取軸と、
    前記ラダーコードの各上端を支持する一対の係合端を有するチルト部材と、
    前記チルト部材を装着する円筒部を有し、駆動軸の回転に伴って回転するチルトドラムと、
    前記チルトドラムの円筒部を相対回転可能に収容して支持し、前記一対の係合端間に係合する係合片を有するチルトカバーと、
    前記巻取軸、並びに前記チルトドラム及び前記チルトカバーを回転可能に支持する支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、前記チルトドラムの回転に伴って回転する前記チルト部材に対してその回転角を直接的に規制して、前記チルト部材の回転を停止させ前記チルトドラムを空転させることで、前記スラットの回動方向によって前記スラットの水平状態から回動する最大回動角度が前記スラットの昇降時の所定のスラット震え現象を抑制するように異なるものとするための回動規制部材を有し、
    前記回動規制部材は、2以上の最大回動角度を設定可能な形状を有するか、又は複数の部材を積層して2以上の当該最大回動角度を設定可能とするよう構成されていることを特徴とする横型ブラインド。
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