JP2014029089A - 電動日射制御装置及び電動日射制御装置の昇降体昇降方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドボックスから互いに重なる昇降軌跡に沿って昇降可能に吊下支持される上部昇降体と下部昇降体とを独立して昇降可能としながら、上部昇降体と下部昇降体との干渉を阻止し得る電動日射制御装置を提供する。
【解決手段】窓外からの採光量を調節する上部昇降体と下部昇降体とを、ヘッドボックスから互いに重なる昇降軌跡に沿って昇降可能に吊下支持し、ヘッドボックス内には上部昇降体と下部昇降体とを独立して昇降駆動するモーターを設けた電動日射制御装置において、上部昇降体と下部昇降体の昇降操作時に、上部昇降体と下部昇降体の干渉を阻止する制御手段22,16,24を設けた。
【選択図】図5
【解決手段】窓外からの採光量を調節する上部昇降体と下部昇降体とを、ヘッドボックスから互いに重なる昇降軌跡に沿って昇降可能に吊下支持し、ヘッドボックス内には上部昇降体と下部昇降体とを独立して昇降駆動するモーターを設けた電動日射制御装置において、上部昇降体と下部昇降体の昇降操作時に、上部昇降体と下部昇降体の干渉を阻止する制御手段22,16,24を設けた。
【選択図】図5
Description
この発明は、例えば電動横型ブラインド等の日射遮蔽装置や、ライトシェルフ等複数の採光装置を電動モーターの駆動力で昇降可能とした電動日射制御装置に関するものである。
上部と下部に分かれた日射遮蔽装置、あるいはライトシェルフの技術として、例えば特許文献1には、ヘッドボックスから上部スクリーンと下部スクリーンが中間レールを介して吊下支持され、上部スクリーンと下部スクリーンをそれぞれ別個のモーターで独立して昇降可能としたプリーツスクリーンが開示されている。
また、特許文献2にはインナーライトシェルフの下方に横型ブラインドを吊下支持し、窓の上部では反射板で室内に間接光を採り入れ、窓の中間部から下方では横型ブラインドのスラットを昇降し、あるいは角度調節して、室内への採光量を調節可能とした電動日射制御装置が開示されている。
このインナーライトシェルフでは、窓面の内側に反射板を吊下支持するとともに、反射板をほぼ水平方向に支持して、外光を天井面に向かって反射させて間接照明として利用するようにしたものである。また、窓面の内側上方位置には、反射板が回動操作可能に配設されている。
さらに、下方に位置する電動横型ブラインドは、ヘッドボックス内に配設されるスラット角度調節装置の動作に基づいてラダーコードを介して各スラットが同位相で回動され、ヘッドボックス内に配設されるスラット昇降装置の動作に基づいて、昇降コードが昇降されてスラットが昇降される。
このようなスラット角度調節装置及びスラット昇降装置は、ヘッドボックス内に配設されるモーターの駆動力に基づいて動作する。
上記のような電動日射制御装置では、特許文献2に開示されているように、インナーライトシェルフの昇降操作と電動横型ブラインドの昇降操作とを別個の操作スイッチを使用して独立して昇降操作可能としている。
しかし、シェルフ及びブラインドのすべての昇降動作を連続して行う構成は開示されていない。さらにすべてのシェルフ及びブラインドを連続して昇降操作するためには、シェルフ及びブラインドの昇降装置を天井付近に設置する必要があるが、この場合にはシェルフとブラインドの昇降軌跡が重なってしまう。
特許文献1に開示されたプリーツスクリーンでは、ボトムレールの引き上げ操作時あるいは中間レールの下降操作時に、ボトムレールと中間レールの接触パルス状態を検出して、ボトムレールと中間レールが互いに干渉するときにはボトムレールと中間レールとを同方向に移動させて、スクリーンを円滑に昇降操作可能とする制御方法が開示されている。
しかし、ボトムレールと中間レールとが干渉しないように制御する制御方法は開示されていない。
この発明の目的は、ヘッドボックスから互いに重なる昇降軌跡に沿って昇降可能に吊下支持される上部昇降体と下部昇降体とを独立して昇降可能としながら、上部昇降体と下部昇降体との干渉を阻止し得る電動日射制御装置を提供することにある。
この発明の目的は、ヘッドボックスから互いに重なる昇降軌跡に沿って昇降可能に吊下支持される上部昇降体と下部昇降体とを独立して昇降可能としながら、上部昇降体と下部昇降体との干渉を阻止し得る電動日射制御装置を提供することにある。
請求項1では、窓外からの採光量を調節する上部昇降体と下部昇降体とを、ヘッドボックスから互いに重なる昇降軌跡に沿って昇降可能に吊下支持し、前記ヘッドボックス内には前記上部昇降体と下部昇降体とを独立して昇降駆動するモーターを設けた電動日射制御装置において、前記上部昇降体と下部昇降体の昇降操作時に、上部昇降体と下部昇降体の干渉を阻止する制御手段を設けた。
請求項2では、前記制御手段は、前記上部昇降体の昇降位置を検出する第一のセンサー部と、前記下部昇降体の昇降位置を検出する第二のセンサー部と、前記第一及び第二のセンサー部から出力される検出信号に基づいて、前記上部昇降体と下部昇降体が互いに干渉しないように該上部昇降体と下部昇降体の昇降動作を制御する制御部とを備えた。
請求項3では、前記制御部は、前記第一及び第二のセンサー部の検出信号に基づいて、前記上部昇降体を上限まで引き上げた後に前記下部昇降体を引き上げる引き上げ動作と、前記第一及び第二のセンサー部の検出信号に基づいて、前記下部昇降体を下限まで下降させた後に前記上部昇降体を下降させる下降動作とを行う。
請求項4では、前記制御部は、前記第一及び第二のセンサー部の検出信号に基づいて、前記上部昇降体の最下部と前記下部昇降体の最上部との間隔があらかじめ設定した設定値以下とならないように制御する。
請求項5では、ヘッドボックスから、上部昇降体と下部昇降体とを互いに重なる昇降軌跡に沿ってモーターで独立して昇降して、窓外からの採光量を調節する電動日射制御装置の昇降体昇降方法において、前記上部昇降体と下部昇降体の引き上げ操作時に、前記上部昇降体を上限まで引き上げた後に前記下部昇降体を引き上げ、前記上部昇降体と下部昇降体の下降操作時に、前記下部昇降体を下限まで下降させた後に前記上部昇降体を下降させる。
請求項6では、ヘッドボックスから、上部昇降体と下部昇降体とを互いに重なる昇降軌跡に沿ってモーターで独立して昇降して、窓外からの採光量を調節する電動日射制御装置の昇降体昇降方法において、前記上部昇降体の最下部と前記下部昇降体の最上部との間隔があらかじめ設定した設定値以下とならないように制御する。
本発明によれば、ヘッドボックスから互いに重なる昇降軌跡に沿って昇降可能に吊下支持される上部昇降体と下部昇降体とを独立して昇降可能としながら、上部昇降体と下部昇降体との干渉を阻止し得る電動日射制御装置を提供することができる。
(第一の実施形態)
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1及び図2に示す電動日射制御装置は、第一のヘッドボックス1から吊下コード2a〜2cを介して6枚の反射板3a〜3fが吊下支持されている。
以下、この発明を具体化した第一の実施形態を図面に従って説明する。図1及び図2に示す電動日射制御装置は、第一のヘッドボックス1から吊下コード2a〜2cを介して6枚の反射板3a〜3fが吊下支持されている。
前記各反射板3a〜3fは、上面にアルミニウムが蒸着されたアクリルの板材で形成されるとともに、各反射板3a〜3fの長手方向3箇所において前後両側縁がそれぞれ6本ずつの吊下コード2a〜2cのいずれかを介して吊下支持されている。
前記反射板3a〜3fのうち、最上段の反射板3aと、上から4段目の反射板3dとは6本の吊下コード2aで所定の間隔を隔てて吊下支持される。同様に、上から2段目の反射板3bと、上から5段目の反射板3eとは吊下コード2bで所定の間隔を隔てて吊下支持され、上から3段目の反射板3cと、上から6段目の反射板3fとは吊下コード2cで所定の間隔を隔てて吊下支持される。
そして、反射板3a〜3fを下限まで下降させると、図1及び図2に示すように、反射板3a〜3fが等間隔を隔てて吊下支持される。
前記各吊下コード2a〜2cは、前記第一のヘッドボックス1内に配設される駆動部4からそれぞれ独立して昇降可能に吊下支持され、各反射板3a〜3fが上記組み合わせで2枚ずつ独立して昇降可能となっている。駆動部4には前記吊下コード2a〜2cをそれぞれ独立して昇降駆動するための複数のモーターが配設されている。
前記各吊下コード2a〜2cは、前記第一のヘッドボックス1内に配設される駆動部4からそれぞれ独立して昇降可能に吊下支持され、各反射板3a〜3fが上記組み合わせで2枚ずつ独立して昇降可能となっている。駆動部4には前記吊下コード2a〜2cをそれぞれ独立して昇降駆動するための複数のモーターが配設されている。
そして、各反射板3a〜3fが下限まで下降された状態では、図7に示すように、各反射板3a〜3fが等間隔を隔てて吊下支持され、各反射板3a〜3fが上限まで引き上げられると、図8に示すように、各反射板3a〜3fが第一のヘッドボックス1の下方に積層された状態で畳み込まれる。
なお、最下段の反射板3fは、吊下コード2a〜2cとは別の吊下コード(図示しない)で吊下支持され、この吊下げコードを介して反射板3fを引き上げることにより、各反射板3a〜3fが第一のヘッドボックス1の下方に積層された状態で畳み込まれる。
前記第一のヘッドボックス1内には、電動横型ブラインドを吊下支持する第二のヘッドボックス5が収容されている。この第二のヘッドボックス5は、第一のヘッドボックス1の前後方向(図7において左右方向)中央部から室外側にオフセットされて収容されている。
図3に示すように、前記反射板3a〜3fには(図3では反射板3aを示す)反射板3a〜3fの前後方向に延びる長孔12が形成されている。各長孔12は、反射板3a〜3fの長手方向において等間隔で3箇所に設けられている。そして、前記第二のヘッドボックス5から垂下される3本のラダーコード6及び第二のヘッドボックス5の長手方向両側から垂下される2本のラダーコード6の近傍に垂下される2本の昇降コード7は、前記長孔12を貫通して垂下される。
前記反射板3a〜3fの下方で前記ラダーコード6に多数段のスラット8が支持されるとともに、そのスラット8に前記昇降コード7が挿通されている。そして、ラダーコード6及び昇降コード7の下端にボトムレール9が取着されている。
前記ラダーコード6の上端は、前記第二のヘッドボックス5内のラダーコード吊下装置10に支持され、前記昇降コード7の上端は第二のヘッドボックス5内の昇降コード巻取装置11から吊下支持されている。
そして、ラダーコード吊下装置10の動作によりラダーコード6を介して各スラット8が同位相で回動され、昇降コード巻取装置11の動作により昇降コード7が巻き上げられてボトムレール9及びスラット8が引き上げられ、あるいは昇降コード7が巻戻されてボトムレール9及びスラット8が下降する。
前記第二のヘッドボックス5内において、前記ラダーコード吊下装置10及び昇降コード巻取装置11には六角棒状のスラット駆動軸13が相対回転不能に挿通され、そのスラット駆動軸13の端部がモーター14の出力軸に嵌着されている。
そして、モーター14の作動によりスラット駆動軸13が回転されると、ラダーコード吊下装置10が作動してラダーコード6を介してスラット8が回動されるとともに、昇降コード巻取装置11が作動してボトムレール9及びスラット8が引き上げられ、あるいは下降する。なお、各スラット8が全閉状態あるいは逆全閉状態まで回動されると、スラット駆動軸13はラダーコード吊下装置10に対し空回りして、スラット8の同方向へのそれ以上の回動が阻止される。
前記第二のヘッドボックス5内には前記モーター14の動作を制御する制御基板15が配設され、その制御基板15の一側に前記スラット駆動軸13の回転角度(回転量)を検出するエンコーダーがセンサー部16として設けられている。そして、センサー部16で検出されたモーター14の回転量は制御部22(図5参照)に出力される。
前記第二のヘッドボックス5の一端部には電源部17が配設されている。そして、電源部17は外部から供給される商用電源を直流電源に変換して前記制御基板15及びモーター14に供給するようになっている。
前記第二のヘッドボックス5の一端側の側面には複数のコネクタ18が設けられ、そのコネクタ18の一つには接続コードを介して操作スイッチ19が接続されている。なお、多数台の電動横型ブラインドが連装される場合に、コネクタ18には他の電動横型ブラインドの制御基板15との間で通信信号を送受信するための信号伝送コード(図示しない)が接続される。
図4に示すように、前記第一のヘッドボックス1は窓の上方に設けられる収容凹部27内に収容される。そして、前記反射板3a〜3f及びスラット8が上限まで引き上げられると、反射板3a〜3f及びスラット8が収容凹部27内に位置して、室内側からの視界から遮られるようになっている。
次に、上記のような電動日射制御装置の電気的構成を図5に従って説明する。前記操作スイッチ19の操作に基づく操作信号は、受信部21を介して制御部22に入力される。受信部21及び制御部22は、第一のヘッドボックス1内に設けられる。また、リモコン(通信信号スイッチ)20の操作に基づく操作信号は、受信部23を介して前記制御部22に入力される。
センサー部24は、第一のヘッドボックス1内において前記駆動部4内に配設される各モーターの回転量を検出するエンコーダーを備えている。そして、センサー部24の検出信号が前記制御部22に出力される。
また、前記第二のヘッドボックス5内に配設されるセンサー部16の検出信号も制御部22に入力される。そして、制御部22は前記操作スイッチ19あるいはリモコン20から入力される操作信号と、センサー部16,24からの検出信号と、あらかじめ設定されているプログラムとに基づいて動作して、指令信号を出力する。制御部22から出力される指令出力は、第一のヘッドボックス1内で駆動部4に配設される駆動回路部25と、第二のヘッドボックス5内の制御基板15に搭載される駆動回路部26に出力される。
駆動回路部25は、指令信号に基づいて駆動部4の動作を制御する。すると、反射板3a〜3fが昇降され、あるいは角度調節される。
また、駆動回路部26は指令信号に基づいてモーター14の動作を制御する。すると、電動横型ブラインドのボトムレール9及びスラット8が昇降され、あるいは回動される。
また、駆動回路部26は指令信号に基づいてモーター14の動作を制御する。すると、電動横型ブラインドのボトムレール9及びスラット8が昇降され、あるいは回動される。
次に、上記のような電動日射制御装置の作用を説明する。
図7に示すように反射板3a〜3f及びスラット8を下限まで下降させた状態では、外光を反射板3a〜3fで天井面に向かって反射して、間接照明として利用可能である。そして、反射板3a〜3f太陽の高さに応じて反射板3a〜3fの角度を調整して、外光を効率よく取り入れ可能である。また、スラット8の角度を調整して、室内に取り入れる外光量を調節可能である。
図7に示すように反射板3a〜3f及びスラット8を下限まで下降させた状態では、外光を反射板3a〜3fで天井面に向かって反射して、間接照明として利用可能である。そして、反射板3a〜3f太陽の高さに応じて反射板3a〜3fの角度を調整して、外光を効率よく取り入れ可能である。また、スラット8の角度を調整して、室内に取り入れる外光量を調節可能である。
反射板3a〜3f及びスラット8を昇降するために、操作スイッチ19あるいはリモコン20を操作した場合の制御部22の動作を図6に示し、その場合の反射板3a〜3f及びスラット8の動作を図7〜図9に従って説明する。
操作スイッチ19あるいはリモコン20の操作により、反射板3a〜3f及びスラット8の引き上げ操作指示が制御部22に入力されると、制御部22は操作信号の入力に基づいて引き上げ操作か下降操作かを判定する(ステップ1,2)。
次いで、操作信号によりスラット8及び反射板3a〜3fの引き上げ操作が指示されている場合には、ステップ3に移行する。そして、図8に示すように、反射板3a〜3fのうち最下段の反射板3fが上限位置に引き上げられるまで、反射板3a〜3fの引き上げ動作が継続される(ステップ3,4)。最下段の反射板3fが上限位置まで引き上げられたか否かは、センサー部24の検出信号に基づいて判定する。
反射板3fが上限まで引き上げられた後、ボトムレール9及びスラット8の引き上げ動作が開始され、図9に示すように、ボトムレール9が上限まで引き上げられるまでボトムレール9及びスラット8の引き上げ動作が継続される(ステップ5,6)。ボトムレール9が上限位置まで引き上げられたか否かは、センサー部16の検出信号に基づいて判定する。
そして、ボトムレール9が上限まで引き上げられると、ボトムレール9及びスラット8の引き上げ動作が終了する。ボトムレール9の上限位置は、最上段のスラット8が最下段の反射板3fに当接する直前に設定されている。
ステップ1,2において、反射板3a〜3f及びスラット8の下降操作指示が制御部22に入力されると、ステップ7へ移行する。例えば図6に示す状態から反射板3a〜3f及びスラット8の下降操作指示が入力されると、図8に示すように、まずボトムレール9及びスラット8が下限に達するまで下降動作が行われる(ステップ8,9)。
ボトムレール9及びスラット8が下限に達すると、ステップ10,11に移行して、反射板3a〜3fの下降動作が開始される。そして、図7に示すように反射板3a〜3fが下限位置に達すると、反射板3a〜3fの下降動作が停止する。
上記のように構成された電動日射制御装置では、次に示す効果を得ることができる。
(1)反射板3a〜3fと電動横型ブラインドのスラット8を独立して昇降可能としながら、反射板3a〜3fとスラット8の干渉を阻止することができる。
(2)反射板3a〜3f及びスラット8を上限まで引き上げる場合には、反射板3a〜3fを上限まで引き上げた後、スラット8を上限まで引き上げることができる。また、反射板3a〜3f及びスラット8を下限まで下降させる場合には、スラット8を下限まで下降させた後に、反射板3a〜3fを下限まで下降させることができる。従って、反射板3a〜3f及びスラット8の上限及び下限までの昇降操作時での最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができる。
(3)反射板3a〜3fとスラット8の昇降動作をそれぞれ別個に行うので、反射板3a〜3fとスラット8の昇降速度が異なっていても、反射板3a〜3f及びスラット8の上限及び下限までの昇降操作時での最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができる。
(4)最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができるので、最下段の反射板3fと最上段のスラット8との干渉による最上段のスラット8の損傷を防止することができるとともに、反射板3a〜3f及びスラット8の昇降動作に支障を来たすことはない。
(5)外光を反射板3a〜3fで天井面に向かって反射させて、間接光として利用することができる。
(6)反射板3a〜3fの下方に吊下支持されるスラット8を角度調節することにより、室内への採光量を調節することができる。
(第二の実施形態)
図10〜図13は、第二の実施形態を示す。この実施形態は、反射板3a〜3fとスラット8を昇降操作する場合の制御方法の別例を示す。制御部による制御動作のみが第一の実施形態と相違し、それ以外の構成は第一の実施形態と同様である。第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明する。
(1)反射板3a〜3fと電動横型ブラインドのスラット8を独立して昇降可能としながら、反射板3a〜3fとスラット8の干渉を阻止することができる。
(2)反射板3a〜3f及びスラット8を上限まで引き上げる場合には、反射板3a〜3fを上限まで引き上げた後、スラット8を上限まで引き上げることができる。また、反射板3a〜3f及びスラット8を下限まで下降させる場合には、スラット8を下限まで下降させた後に、反射板3a〜3fを下限まで下降させることができる。従って、反射板3a〜3f及びスラット8の上限及び下限までの昇降操作時での最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができる。
(3)反射板3a〜3fとスラット8の昇降動作をそれぞれ別個に行うので、反射板3a〜3fとスラット8の昇降速度が異なっていても、反射板3a〜3f及びスラット8の上限及び下限までの昇降操作時での最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができる。
(4)最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができるので、最下段の反射板3fと最上段のスラット8との干渉による最上段のスラット8の損傷を防止することができるとともに、反射板3a〜3f及びスラット8の昇降動作に支障を来たすことはない。
(5)外光を反射板3a〜3fで天井面に向かって反射させて、間接光として利用することができる。
(6)反射板3a〜3fの下方に吊下支持されるスラット8を角度調節することにより、室内への採光量を調節することができる。
(第二の実施形態)
図10〜図13は、第二の実施形態を示す。この実施形態は、反射板3a〜3fとスラット8を昇降操作する場合の制御方法の別例を示す。制御部による制御動作のみが第一の実施形態と相違し、それ以外の構成は第一の実施形態と同様である。第一の実施形態と同一構成部分は同一符号を付して説明する。
図10において、ステップ21〜ステップ25は第一の実施形態のステップ1〜3,5,6と同様である。ステップ23において、最下段の反射板3fが上限に達していないと、ステップ26に移行して最下段の反射板3fと最上段のスラット8との間隔があらかじめ設定されている設定値以下であるか否かを判定する。最下段の反射板3fと最上段のスラット8との間隔は、前記センサー部16,24の検出信号に基づいて判定する。
最下段の反射板3fと最上段のスラット8との間隔があらかじめ設定されている設定値以下である場合には、ステップ27に移行して反射板3a〜3fの引き上げ動作が行われ、ステップ23,26,27のループを繰り返す。
ステップ26で、最下段の反射板3fと最上段のスラット8との間隔があらかじめ設定されている所定の間隔を超えている場合には、ステップ28,29に移行してスラット8の引き上げ動作と反射板3a〜3fの引き上げ動作が並行して行われ、ステップ23,26,28,29のループを繰り返す。
このような動作により、反射板3a〜3f及びスラット8の引き上げ操作が指示されたとき、図11〜図13に示すように、最下段の反射板3fが上限に達していないと、反射板3a〜3f及びスラット8の引き上げ動作が並行して行われる。このとき、最下段の反射板3fと最上段のスラット8との間隔は所定の間隔以上が確保される。
ステップ22において、引き上げ操作ではなく、下降操作が指示されると、ステップ30〜33に移行する。ステップ30〜33は第一の実施形態のステップ7,8,10,11と同様な動作であり、スラット8が下限位置まで下降されているとき、反射板3a〜3fが下限まで下降される。
ステップ31において、最上段のスラット8が下限に達していないと、ステップ34に移行して最下段の反射板3fと最上段のスラット8との間隔があらかじめ設定されている所定の間隔以下であるか否かを判定する。
最下段の反射板3fと最上段のスラット8との間隔があらかじめ設定されている所定の間隔以下である場合には、ステップ35に移行してスラット8の下降操作が行われ、ステップ31,34,35のループを繰り返す。
ステップ34で、最下段の反射板3fと最上段のスラット8との間隔があらかじめ設定されている所定の間隔以下に達していない場合には、ステップ36,37に移行して反射板3a〜3fの下降動作とスラット8の下降動作が並行して行われ、ステップ31,34,36,37のループを繰り返す。
このような動作により、反射板3a〜3f及びスラット8の下降操作が指示されたとき、最上段のスラット8が下限に達していないと、反射板3a〜3f及びスラット8の下降動作が並行して行われる。このとき、最下段の反射板3fと最上段のスラット8との間隔は所定の間隔以上が確保される。
この実施形態の電動日射制御装置では、第一の実施形態で得られた(1)(4)(5)(6)の効果に加えて、次に示す効果を得ることができる。
(1)最下段の反射板3fが上限まで引き上げられていない状態で、反射板3a〜3f及びスラット8を引き上げる場合には、反射板3a〜3fとスラット8の引き上げ動作を並行して行うことができるとともに、最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができる。
(2)最上段のスラット8が下限まで下降されていない状態で、反射板3a〜3f及びスラット8を下降させる場合には、反射板3a〜3fとスラット8の下降動作を並行して行うことができるとともに、最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができる。
(3)最下段の反射板3fと最上段のスラット8の間隔があらかじめ設定された設定値以下とならないように制御しているので、反射板3a〜3f及びスラット8の昇降速度が異なっていても、反射板3a〜3f及びスラット8の上限及び下限までの昇降操作時での最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができる。
(1)最下段の反射板3fが上限まで引き上げられていない状態で、反射板3a〜3f及びスラット8を引き上げる場合には、反射板3a〜3fとスラット8の引き上げ動作を並行して行うことができるとともに、最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができる。
(2)最上段のスラット8が下限まで下降されていない状態で、反射板3a〜3f及びスラット8を下降させる場合には、反射板3a〜3fとスラット8の下降動作を並行して行うことができるとともに、最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができる。
(3)最下段の反射板3fと最上段のスラット8の間隔があらかじめ設定された設定値以下とならないように制御しているので、反射板3a〜3f及びスラット8の昇降速度が異なっていても、反射板3a〜3f及びスラット8の上限及び下限までの昇降操作時での最下段の反射板3fと最上段のスラット8の干渉を阻止することができる。
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態において、反射板と電動横型ブラインドに代えて、電動横型ブラインド同士、プリーツカーテン同士、シェード同士、あるいは電動横型ブラインド、プリーツカーテン及びシェードを組み合わせてもよい。
・上記実施形態において、反射板と電動横型ブラインドに代えて、電動横型ブラインド同士、プリーツカーテン同士、シェード同士、あるいは電動横型ブラインド、プリーツカーテン及びシェードを組み合わせてもよい。
1…第一のヘッドボックス、3a〜3f…上部昇降体(反射板)、4…モーター(駆動部)、5…第二のヘッドボックス、8…下部昇降体(スラット)、14…モーター、16…制御手段(第二のセンサー部)、22…制御手段(制御部)、24…制御手段(第一のセンサー部)。
Claims (6)
- 窓外からの採光量を調節する上部昇降体と下部昇降体とを、ヘッドボックスから互いに重なる昇降軌跡に沿って昇降可能に吊下支持し、前記ヘッドボックス内には前記上部昇降体と下部昇降体とを独立して昇降駆動するモーターを設けた電動日射制御装置において、
前記上部昇降体と下部昇降体の昇降操作時に、上部昇降体と下部昇降体の干渉を阻止する制御手段を設けたことを特徴とする電動日射制御装置。 - 前記制御手段は、
前記上部昇降体の昇降位置を検出する第一のセンサー部と、
前記下部昇降体の昇降位置を検出する第二のセンサー部と、
前記第一及び第二のセンサー部から出力される検出信号に基づいて、前記上部昇降体と下部昇降体が互いに干渉しないように該上部昇降体と下部昇降体の昇降動作を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする請求項1記載の電動日射制御装置。 - 前記制御部は、
前記第一及び第二のセンサー部の検出信号に基づいて、前記上部昇降体を上限まで引き上げた後に前記下部昇降体を引き上げる引き上げ動作と、
前記第一及び第二のセンサー部の検出信号に基づいて、前記下部昇降体を下限まで下降させた後に前記上部昇降体を下降させる下降動作と
を行うことを特徴とする請求項2記載の電動日射制御装置。 - 前記制御部は、
前記第一及び第二のセンサー部の検出信号に基づいて、前記上部昇降体の最下部と前記下部昇降体の最上部との間隔があらかじめ設定した設定値以下とならないように制御することを特徴とする請求項2記載の電動日射制御装置。 - ヘッドボックスから、上部昇降体と下部昇降体とを互いに重なる昇降軌跡に沿ってモーターで独立して昇降して、窓外からの採光量を調節する電動日射制御装置の昇降体昇降方法において、
前記上部昇降体と下部昇降体の引き上げ操作時に、前記上部昇降体を上限まで引き上げた後に前記下部昇降体を引き上げ、前記上部昇降体と下部昇降体の下降操作時に、前記下部昇降体を下限まで下降させた後に前記上部昇降体を下降させることを特徴とする電動日射制御装置の昇降体昇降方法。 - ヘッドボックスから、上部昇降体と下部昇降体とを互いに重なる昇降軌跡に沿ってモーターで独立して昇降して、窓外からの採光量を調節する電動日射制御装置の昇降体昇降方法において、
前記上部昇降体の最下部と前記下部昇降体の最上部との間隔があらかじめ設定した設定値以下とならないように制御することを特徴とする電動日射制御装置の昇降体昇降方法。
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