JP5074786B2 - 面発光レーザ素子の製造方法および面発光レーザ素子 - Google Patents

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Description

本発明は、垂直共振器型の面発光レーザ素子の製造方法および面発光レーザ素子に関するものである。
従来の面発光レーザ素子として、半導体からなる上部および下部多層膜ミラーの間に活性層を積層してDBR(Distributed Bragg Reflector)レーザを構成し、さらに電流注入効率を上げるために、電流経路を制限する電流狭窄層を形成した垂直共振器型の面発光レーザ素子が開示されている(特許文献1参照)。この電流狭窄層は、AlAsからなるAlAs層を選択酸化して形成したものであり、中心に位置するAlAsからなる円形の電流狭窄部と、電流狭窄部の周囲に位置する酸化アルミニウムからなる選択酸化部とを備えるものである。この電流狭窄部は、面発光レーザ素子に電流を注入した際の電流経路になるとともに、レーザ光が出射する開口部になる。
ここで、AlAs層を選択酸化して形成した電流狭窄層においては、酸化速度に異方性が生じて電流狭窄部の形状がひし形となり、ひし形のエッジの部分に電流密度が集中して転位の起点になる場合がある。そこで、被選択酸化層としてAlAs層の代わりにAlGaAs層を用いて酸化速度の異方性を解消し、電流狭窄部を円形に形成する技術が開示されている(非特許文献1参照)。
ところが、上記のAlGaAs層はGaの組成比が小さいので、所望の組成比に制御することが難しい。そこで、AlAs層とGaAs層とを交互に積層して形成したAlAs/GaAsデジタルアロイを被選択酸化層として、制御性高く酸化速度の異方性を抑制する技術が開示されている(非特許文献2参照)。
特開2004−319643号公報 K.D. Choquette et al., "Advances in selective wet oxidation of AlGaAs alloys", IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics, vol.3 No.3 pp.916-926(1997) G.W. Pickrell et al., "Improvement of wet-oxidized AlxGa1-xAs (x〜1) through the use of AlAs/GaAs digital alloys", Appl. Phys. Lett., vol.76, No.18, pp.2544-2546(2000)
ところで、被選択酸化層であるAlAs層の厚さが厚いと、これを選択酸化して電流狭窄層を形成する際に、選択酸化部において発生する応力が大きくなる。その結果、面発光レーザ素子の信頼性が低下する恐れがあるので、AlAs層の厚さはなるべく薄くしたいという要求がある。ここで、非特許文献1には、AlAs層を選択酸化して電流狭窄層を形成する場合について、AlAs層の厚さとAlAs層の酸化速度との関係が報告されている。なお、この酸化速度とは、AlAs層の主表面と平行な方向における酸化速度である。
図11は、AlAs層の厚さと酸化速度との関係を示す図である。図11に示すように、AlAs層の厚さが薄い場合には、層の厚さの変化によって酸化速度が急激に変化する。すなわち、酸化速度の層厚依存性が大きい。その結果、たとえば1枚の基板上に多数の面発光レーザ素子を作製する場合、AlAs層の基板面内でのわずかな厚さの違いによっても、素子間の酸化速度の相違が顕著になる。その結果、作製した面発光レーザ素子の電流狭窄部の直径にばらつきが生じるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、所望の形状の電流狭窄部を有する面発光レーザ素子を安定して製造できる面発光レーザ素子の製造方法および面発光レーザ素子を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る面発光レーザ素子の製造方法は、選択酸化型の電流狭窄層を有する面発光レーザ素子の製造方法であって、活性層を含む複数の半導体層上に、AlAs層と、III族元素であるXを含むXAs層とを所定の厚さ比率で交互に積層して被選択酸化層を形成する積層工程と、前記被選択酸化層を選択酸化する選択酸化工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子の製造方法は、上記発明において、前記積層工程は、前記厚さ比率を97:3〜99:1にすることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子の製造方法は、上記発明において、前記積層工程は、前記被選択酸化層を100nm以下に形成することを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子の製造方法は、上記発明において、前記積層工程は、前記被選択酸化層を50nm以下に形成することを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子の製造方法は、上記発明において、前記積層工程は、前記各AlAs層を16nm以下に積層することを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子の製造方法は、上記発明において、前記積層工程は、前記各AlAs層を2nm以上に積層することを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記発明のいずれか1つに係る製造方法によって製造したことを特徴とする。
本発明によれば、AlAs層とXAs層とを所定の厚さ比率で交互に積層して被選択酸化層を形成する積層工程と、前記被選択酸化層を選択酸化する選択酸化工程とを含むので、酸化速度の層厚依存性が小さくなり、電流狭窄層において電流狭窄部の直径のばらつきが生じにくくなる結果、所望の形状の電流狭窄部を有する面発光レーザ素子を安定して製造できるという効果を奏する。
以下に、図面を参照して本発明に係る面発光レーザ素子の製造方法および面発光レーザ素子の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
はじめに、本発明の実施の形態1にかかる面発光レーザ素子について説明する。本実施の形態1に係る面発光レーザ素子100は、III族元素であるGaを含むGaAs系半導体材料からなる面発光レーザ素子である。
図1は、本実施の形態1に係る面発光レーザ素子100を模式的に表した平面図であり、図2は、図1に示す面発光レーザ素子100のI−I線断面図である。図1、2に示すように、面発光レーザ素子100は、半絶縁性の基板1上に積層された下部DBRミラー2と、Nクラッド層3と、活性層4と、多層電流狭窄層5と、Pクラッド層6と、上部DBRミラー7と、P電極8と、N電極9とを備える。そして、Nクラッド層3上に積層された活性層4、多層電流狭窄層5、Pクラッド層6、上部DBRミラー7、P電極8は、円形柱状のメサポスト10を形成している。なお、この面発光レーザ素子100は、1枚の基板1上に同様のものが多数作製されている。以下、各構成要素について説明する。
下部DBRミラー2は、たとえばN型のAlGaAs/GaAsからなる複合層が複数積層された半導体多層膜ミラーとして形成され、この複合層を構成する各層の厚さは、λ/4n(λ:発振波長、n:屈折率)とされている。一方、上部DBRミラー7は、たとえばP型のAlGaAs/GaAsからなる複合層が複数積層された半導体多層膜ミラーとして形成され、この複合層を構成する各層の厚さはλ/4nとされている。
Nクラッド層3は、たとえばN型のGaAsからなり、Pクラッド層6は、たとえばP型のGaAsからなる。活性層4は、たとえばGaInNAs/GaAsからなる3層の量子井戸構造を有するものである。
P電極8は、所定の直径の開口部8aを有するリング形状であって、上部DBRミラー7上に形成されている。一方、N電極9は、C字状であって、Nクラッド層3上にメサポスト10を取り囲むように形成されている。これらP電極8およびN電極9は、それぞれP引出電極11およびN引出電極12によって、外部に設けた不図示の電流供給回路に電気的に接続している。
つぎに、多層電流狭窄層5について詳細に説明する。図3は、図2に示す面発光レーザ素子100の多層電流狭窄層5の詳細構成を示す断面図である。図3に示すように、多層電流狭窄層5は、AlAsからなり、P電極8の開口部8aと中心および直径をほぼ同一とする電流狭窄部5aと、電流狭窄部5aの外周に形成され、酸化アルミニウムからなる選択酸化部5bとを有する電流狭窄層51と、AlGaAs層52とが交互に積層して形成されている。電流狭窄層51とAlGaAs層52との厚さの比率は、たとえば97:3〜99:1である。
そして、この面発光レーザ素子100は、外部に設けた電流供給回路からそれぞれP引出電極11およびN引出電極12を介してP電極8およびN電極9間に電圧を印加し、電流を注入すると、多層電流狭窄層5によって電流経路が電流狭窄部5a内に狭窄されて、電流が高い電流密度で活性層4に供給される。その結果、活性層4はキャリア注入されて自然放出光を発光し、この自然放出光が下部DBRミラー2と上部DBRミラー7とが構成する光共振器によってレーザ発振し、P電極8の開口部8aからレーザ光が出力する。
ここで、多層電流狭窄層5の選択酸化部5bは、後述するように、製造工程において、酸化速度の層厚依存性が小さい状態で形成されたものなので、基板1内に作製された複数の面発光レーザ素子100間で、電流狭窄部5aの直径のばらつきが小さいものとなっている。以下、本発明の実施の形態2として、この面発光レーザ素子100の製造方法について説明する。
(実施の形態2)
図4〜7は、本実施の形態2に係る面発光レーザ素子の製造方法を説明する説明図である。はじめに、たとえば有機金属気相成長(MOCVD)法を用いて、図4に示すように、基板1上に、下部DBRミラー2、Nクラッド層3、活性層4を順次積層し、さらに、多層電流狭窄層5を形成するための被選択酸化層15を形成する。この被選択酸化層15は、図5に示すように、3つのAlAs層151と、2つのGaAs層152とを97:3〜99:1の厚さ比率で交互に積層して形成する。なお、AlAs層151の厚さはたとえば4.95nmであり、GaAs層152の厚さはたとえば0.05nmである。この厚さは、材料ガスを供給する際の供給口の開閉時間によって調整できる。なお、層厚が1ML(モノレイヤー)以下の場合、層厚は積層面内の平均の積層厚さで規定される。
つぎに、被選択酸化層15上に上部DBRミラー7を積層した後に、プラズマCVD法によって、上部DBRミラー7の成長表面にシリコン窒化膜を成膜し、直径約30μmの円形パターンをフォトレジストによるフォトリソグラフィ技術を用いて転写する。この転写された円形レジストマスクを用いて、シリコン窒化膜を、CF4ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)法でエッチングする。さらに、塩素ガスを用いた反応性イオンビームエッチング(RIBE)法によってNクラッド層3に到達するまでエッチングし、図6に示すように、直径約30μmの柱状構造のメサポスト10を形成する。なお、このメサポスト10は基板1上に複数形成する。
つぎに、この状態で、水蒸気雰囲気中で400℃に加熱し、放置することによって、被選択酸化層15を選択的に酸化する。これによって、被選択酸化層15のAlAs層151のみが選択酸化されて、図7に示すように、電流狭窄部5aと選択酸化部5bとが形成される。この電流狭窄部5aは直径3〜10μmであり、たとえば6μmである。
ここで、被選択酸化層15におけるAlAs層151の酸化速度は、GaAs層152の存在によって層厚依存性が小さくなっている。したがって、基板1内でAlAs層151の厚さにばらつきがあっても、基板1上に作製された複数の面発光レーザ素子100間で、電流狭窄部5aの直径のばらつきが小さくなる。その結果、所望の直径の電流狭窄部5aを有する面発光レーザ素子100を安定して製造できる。なお、この選択酸化工程において、AlAs層151とGaAs層152との間に相互拡散が発生し、GaAs層152はAlGaAs層52となる。
つぎに、プラズマCVD法によって、あらためてシリコン窒化膜を全面に形成する。その後、シリコン窒化膜を所定の形状に除去し、Ti/Pt/AuからなるP電極8を形成する。また、同様の方法で、AuGeNi/AuからなるN電極9を形成する。その後、P引出電極11およびN引出電極12を形成し、面発光レーザ素子100が完成する。
ここで、被選択酸化層がAlAs層のみからなる場合と、本実施の形態2のAlAs層とGaAs層とを交互に積層して形成したものである場合について、層厚と酸化速度との関係を比較する。図8は、被選択酸化層の全体の厚さと酸化速度との関係を示す図であり、図9は、AlAs層の1層あたりの厚さと酸化速度との関係を示す図である。なお、図8、9の凡例において、AlAsとは、被選択酸化層がAlAs層のみからなる場合であり、Al0.99、Al0.985、Al0.97は、本実施の形態2において、AlAs層とGaAs層との厚さ比率をそれぞれ99:1、98.5:1.5、97:3とした場合である。なお、以下では、被選択酸化層がAlAs層のみからなる場合をバルクAlAs層と呼ぶ。
図8、9に示すように、バルクAlAs層の場合は、層厚が約15nm以下では層厚が減少するにつれて酸化速度が急激に減少し、酸化速度の層厚依存性が大きい。これに対して、たとえばAl0.99の場合は、被選択酸化層の層厚が約50nmから8nm、すなわちAlAs層の層厚が約16nmから2.6nmの領域においては、酸化速度の層厚依存性がバルクAlAs層の場合とは異なる曲線で示され、急激には減少しない。
この理由は、以下のように考えられる。すなわち、被選択酸化層の層厚が約50nmより大きければ、GaAs層の存在によって各AlAs層が分離しているので、酸化速度はAlAs層の1層あたりの厚さとの関係で定まる。ここで、AlAs層の1層あたりの厚さは約16nmであるが、この厚さは酸化速度の層厚依存性が小さい領域であるので、酸化速度がバルクAlAs層の場合と同等になる。
一方、被選択酸化層の層厚が約50nmから8nmの場合は、GaAs層が薄くなるので、各AlAs層が完全に分離しなくなるとともに、GaAs層が緩衝層として働くので、バルクAlAs層の場合と比べて、被選択酸化層の層厚が減少しても酸化速度が急激には減少しない。
そして、被選択酸化層の層厚が約8nmより小さければ、GaAs層の厚さは約0.08nm以下ときわめて薄くなるので緩衝層として働かず、酸化速度は被選択酸化層の全体の厚さとの関係で定まる。その結果、酸化速度がバルクAlAs層の場合と同等になる。
なお、酸化速度の層厚依存性がバルクAlAs層の場合とは異なる曲線で示されるような被選択酸化層の層厚の領域は、AlAs層とGaAs層との厚さ比率によって異なり、たとえば上述のAl0.97のようにAlAs層とGaAs層との厚さ比率が97:3の場合は、約40nmから6nmである。
すなわち、従来は、AlAs層は層厚を薄くすると酸化速度が急激に減少するため、AlAs層を被選択酸化層とする場合は100nm以上の厚さとし、非特許文献2に示すようなAlAs/GaAデジタルアロイの構造を採用しても、被選択酸化層は100nm以上の厚さにしなければならないと考えられてきた。しかし、図8、9に示すように、本実施の形態2によれば、GaAs層との厚さ比率を所定の値にした状態で、AlAs層をさらに薄くすることによって、酸化速度の層厚依存性が小さいままで、被選択酸化層の全体の厚さを100nm以下、特に50nm以下に薄くできることが確認された。このように被選択酸化層を薄くすれば、これを選択酸化して電流狭窄層を形成する際に選択酸化部において発生する応力を小さくでき、その結果、面発光レーザ素子の信頼性が向上する。すなわち、本実施の形態2によれば、所望の直径の電流狭窄部を有するとともに、信頼性の高い面発光レーザ素子を安定して製造できる。
ところで、図10は、本実施の形態2に係るAlAs層とGaAs層とを交互に積層して形成した被選択酸化層のTEM画像を示す図である。図10の上側に示す被選択酸化層は厚さ10nmであり、下側に示す被選択酸化層は厚さ20nmである。また、AlAs層とGaAs層との厚さ比率は99:1である。図10においては、GaAs層の厚さは上側で約0.03nm、下側で約0.06nmであり、いずれの場合もGaAsの1ML以下の厚さであるが、TEMによってその存在が容易に確認できる。
なお、上記実施の形態1、2において、GaAs層の代わりにIII族元素であるGaとSbとを含むGaAsSb層を用いてもよい。また、上記実施の形態1、2においては、GaAs系半導体材料からなる面発光レーザ素子について説明したが、本発明はこれに限らない。たとえば、III族元素であるInを含むInAs系半導体材料からなる面発光レーザ素子であれば、GaAs層の代わりにInAs層を用いることができる。また、上記実施の形態1、2においては、積層するAlAs層の数は3であったが、2以上であれば特に限定されない。
本発明の実施の形態1に係る面発光レーザ素子を模式的に表した平面図である。 図1に示す面発光レーザ素子のI−I線断面図である。 図2に示す面発光レーザ素子の多層電流狭窄層の詳細構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る面発光レーザ素子の製造方法を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る面発光レーザ素子の製造方法を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る面発光レーザ素子の製造方法を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る面発光レーザ素子の製造方法を説明する説明図である。 被選択酸化層の全体の厚さと酸化速度との関係を示す図である。 AlAs層の1層あたりの厚さと酸化速度との関係を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るAlAs層とGaAs層とを交互に積層して形成した被選択酸化層のTEM画像を示す図である。 AlAs層の厚さと酸化速度との関係を示す図である。
符号の説明
1 基板
2 下部DBRミラー
3 Nクラッド層
4 活性層
5 多層電流狭窄層
51 電流狭窄層
52 AlGaAs層
5a 電流狭窄部
5b 選択酸化部
6 Pクラッド層
7 上部DBRミラー
8 P電極
8a 開口部
9 N電極
10 メサポスト
11 P引出電極
12 N引出電極
15 被選択酸化層
151 AlAs層
152 GaAs層
100 面発光レーザ素子

Claims (6)

  1. 選択酸化型の電流狭窄層を有する面発光レーザ素子の製造方法であって、
    活性層を含む複数の半導体層上に、AlAs層と、III族元素であるXを含むXAs層とを所定の厚さ比率で交互に積層して被選択酸化層を100nm以下の厚さに形成する積層工程と、
    前記被選択酸化層を選択酸化する選択酸化工程と、
    を含み、
    前記積層工程は、前記厚さ比率を97:3〜99:1にすることを特徴とする面発光レーザ素子の製造方法。
  2. 前記積層工程は、前記被選択酸化層を50nm以下の厚さに形成することを特徴とする請求項1に記載の面発光レーザ素子の製造方法。
  3. 前記積層工程は、前記各AlAs層を16nm以下の厚さに積層することを特徴とする請求項1または2に記載の面発光レーザ素子の製造方法。
  4. 前記積層工程は、前記各AlAs層を2nm以上の厚さに積層することを特徴とする請求項に記載の面発光レーザ素子の製造方法。
  5. 請求項1〜のいずれか1つに記載の製造方法によって製造したことを特徴とする面発光レーザ素子。
  6. 前記面発光レーザ素子を1枚の基板上に複数作製することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の面発光レーザ素子の製造方法。
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