JP2000012962A - 面発光型半導体レーザ及びその作製方法 - Google Patents

面発光型半導体レーザ及びその作製方法

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JP2000012962A JP10175889A JP17588998A JP2000012962A JP 2000012962 A JP2000012962 A JP 2000012962A JP 10175889 A JP10175889 A JP 10175889A JP 17588998 A JP17588998 A JP 17588998A JP 2000012962 A JP2000012962 A JP 2000012962A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高Al組成半導体層の酸化制御性が良好で、
レーザ特性に優れ、かつ素子同士のレーザ特性のバラツ
キがない構成を有する面発光型半導体レーザ及びその製
作方法を提供する。 【解決手段】 本面発光型半導体レーザ30は、高Al
組成半導体層と、低Al組成半導体層とを交互に積層し
た多層膜を反射鏡とするエアポスト状の半導体積層構造
を発光部に有し、エアポスト側面で反射鏡の高Al組成
半導体層の少なくともAl元素が酸化されて酸化物(A
a b )に転化し、これにより電流狭窄されている。
反射鏡を構成する多層膜の高Al組成半導体層12aの
少なくとも一層及びその高Al組成半導体層と対をなす
低Al組成半導体層12bの双方の中央部が、混晶化さ
れ、かつ高Al組成半導体層の混晶領域の外側領域では
少なくともAl元素が酸化され、酸化物(Ala b
に転化している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Al酸化膜による
電流狭窄機能を有する半導体レーザ素子及びその製作方
法に関し、更に詳細には、Al酸化膜の膜幅が良好に制
御され、レーザ特性がそれぞれ一様な半導体レーザ素子
及びその製作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】面発光型半導体レーザ素子は、活性領域
を上下に挟む反射鏡を有する垂直共振器を備え、半導体
基板に対して垂直方向に光を出射する半導体レーザ素子
であって、2次元並列集積化、即ち二次元アレー化が可
能であり、並列光情報処理や光インターコネクションな
どの新しい光エレクロトニクスの分野への適用を目指し
た半導体レーザ素子として注目されている。
【0003】面発光型半導体レーザ素子の一つとして、
Al酸化膜による電流狭窄構造を備えた面発光型半導体
レーザ素子が開発されつつある。ここで、図9(a)及
び(b)を参照して、Al酸化膜による電流狭窄構造を
備えた従来の面発光型半導体レーザ素子の構成を説明す
る。図9(a)は従来の面発光型半導体レーザの層構造
を示す断面図、図9(b)はエアポストの一部の構成を
示す詳細図である。Al酸化膜による電流狭窄構造を備
えた従来の面発光型半導体レーザ素子70(以下、簡単
に従来の面発光型半導体レーザ素子70と言う)は、約
100μm程度の厚さのn−GaAs基板1と、n−G
aAs基板1上に形成された、n−DBRミラー2、I
nGaAsからなる量子井戸活性層3、及びp−DBR
ミラー4とからなる積層体とを備えている。n−DBR
ミラー2はn−GaAs層2aとn−AlAs層2bと
の22.5ペアの多層膜構造として、p−DBRミラー
4は、p−GaAs層4aとp−AlAs層4bの25
ペアの多層膜構造として、それぞれ、形成されている。
【0004】積層体のうちp−DBRミラー4、InG
aAs量子井戸活性層3、n−DBRミラー2の2ペア
分の中央部は、平面的に見て、周りが円筒状のポリイミ
ド層5により外側から電気的に分離された、直径約30
μm の円柱状エアポスト71として形成されている。円
柱状エアポスト71のポリイミド層5に面するAlAs
層の側面には、図9(b)に示すように、AlxOy膜
10が形成されていて、これにより、電流注入領域とし
て機能するエアポストの径は、エアポスト71自体の径
である約30μm より小さい約20μmになっている。
エアポスト71の外側のp−DBRミラー4及びポリイ
ミド層5上には、絶縁膜兼保護膜としてSiNx膜6が
成膜されている。また、リング状のn側電極8がn−G
aAs基板1の裏面に、SiNx膜6上及びエアポスト
71上にp側電極7が形成され、光取り出し用のAR
(無反射)膜9がn側電極8の内側に形成されている。
【0005】次に、図10(a)及び(b)を参照し
て、従来の面発光型半導体レーザ素子70の製作方法を
説明する。図10(a)及び(b)は従来の面発光型半
導体レーザ素子を製作する際の各工程の層構造を示す断
面図である。先ず、図10(a)に示すように、n−G
aAs基板1上に、MBE法により、n−DBRミラー
2、InGaAsからなる量子井戸活性層3、及びp−
DBRミラー4を、順次、積層する。次に、図10
(b)に示すように、RIBE法等を使ったドライエッ
チング法により、p−DBRミラー4、InGaAs量
子井戸活性層3、及びn−DBRミラー2の2ペア分を
リング状にエッチングして、リング状の溝72を形成す
ると共にリング状の溝72により直径30μmの円柱状
エアポスト71を区画する。
【0006】次いで、窒素をキャリアガスとして使って
水分を熱処理炉に導入し、水蒸気雰囲気中にて約420
℃の温度で約2分間の熱処理を施す。これにより、露出
しているAlAs層は酸化され、図9(b)に示すよう
に、AlxOy膜10が形成される。通常の条件で、A
lAsの酸化速度は約2μm/分なので、約2分間熱処
理を行うことで、電流注入領域の径を元の30μmから
約20μmに狭めることができる。次に、リング状の溝
72をポリイミドで埋め、p−DBRミラー4の上面を
平坦化する。続いて、図9(a)に示すように、エアポ
スト71上部を除く領域に絶縁膜のSiNx膜6を成膜
し、エアポスト71上部を電流注入領域として機能させ
る。次いで、n−GaAs基板1を約100μm程度の
厚さに研磨した後、n−GaAs基板1の研磨面にリン
グ状のn側電極8を形成し、また、SiNx膜6上及び
エアポスト71上にp側電極7を形成する。最後に、光
取り出し用のAR(無反射)膜9をn側電極8の内側に
形成すると、従来の面発光型半導体レーザ素子70を得
ることができる。
【0007】従来の面発光型半導体レーザ素子70で
は、発光領域がエアポスト状に形成され、エアポストの
側面に形成されたAl酸化膜が電気絶縁性であることか
ら、エアポスト側面での非発光再結合を抑制することが
できるので、しきい値電流の低減及び量子効率の増大等
のレーザ素子特性の改善が報告されている。また、Al
酸化膜の形成により、発光領域の電流注入領域を小さく
することができ、これにより、更に、しきい値電流を低
減することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、AlAsの酸
化工程では、酸化速度がAl酸化膜の膜厚等に依存し、
また、温度、酸化時間等のプロセス条件のパラメータも
多いことから、AlAsの酸化速度の制御が難しく、エ
アポストの中心方向の厚さ(又は幅)が均質なAla
b 膜を形成することが難しかった。このために、レーザ
素子特性がバラツキ勝ちで、一様なレーザ特性を有する
面発光型半導体レーザ素子を大量に製作することが困難
で、従って、製品歩留りの向上が課題となっていた。
【0009】本発明の目的は、高Al組成半導体層の酸
化制御性が良好で、レーザ特性に優れ、かつ素子同士の
レーザ特性のバラツキがない構成を有する面発光型半導
体レーザ及びその製作方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る面発光型半導体レーザ(以下、第1の
発明と言う)は、高Al組成半導体層と、低Al組成半
導体層とを交互に積層した多層膜を反射鏡とするエアポ
スト状の半導体積層構造を発光部に有し、エアポスト側
面で反射鏡の高Al組成半導体層の少なくともAl元素
が酸化されて酸化物(Ala b )に転化し、これによ
り電流狭窄されている面発光型半導体レーザ素子におい
て、反射鏡を構成する多層膜の高Al組成半導体層の少
なくとも一層及びその高Al組成半導体層と対をなす低
Al組成半導体層の双方の中央部が、混晶化され、かつ
高Al組成半導体層の混晶領域の外側領域では少なくと
もAl元素が酸化され、酸化物(Ala b )に転化し
ていることを特徴としている。
【0011】第1の発明に係る面発光型半導体レーザの
製作方法は、反射鏡の少なくとも一層の高Al組成半導
体層、及びその高Al組成半導体層と対をなす低Al組
成半導体層の双方の所望領域を混晶化する工程と、混晶
化した高Al組成半導体層を含む反射鏡の高Al組成半
導体層のエアポスト側面を酸化する工程とを備えている
ことを特徴としている。
【0012】また、本発明に係る別の面発光型半導体レ
ーザ(以下、第2の発明と言う)は、高Al組成半導体
層と、低Al組成半導体層とを交互に積層した多層膜を
反射鏡とするエアポスト状の半導体積層構造を発光部に
有し、エアポスト側面で反射鏡の高Al組成半導体層の
少なくともAl元素が酸化されて酸化物(Ala b
に転化している面発光型半導体レーザ素子において、高
Al組成半導体層と低Al組成半導体層とを積層してな
る別の多層膜は、Al元素が酸化物(Ala b )に転
化している反射鏡の高Al組成半導体層に接して積層さ
れ、別の多層膜の中央部は、混晶化され、かつ、別の多
層膜の高Al組成半導体層の混晶領域の外側領域では少
なくともAl元素が酸化され、酸化物(Ala b)に
転化し、これにより電流狭窄されていることを特徴とし
ている。
【0013】第2の発明に係る面発光型半導体レーザの
製作方法は、エアポスト状の半導体積層構造を形成する
際に、高Al組成半導体層と低Al組成半導体層とを交
互に積層して、反射鏡とは別の多層膜を反射鏡に接して
形成する工程と、別の多層膜の所望領域を混晶化する工
程とを有し、反射鏡の高Al組成半導体層を酸化する際
に、反射鏡の高Al組成半導体層のエアポスト側面と共
に、別の多層膜の高Al組成半導体層の混晶領域の外側
領域を酸化し、これにより電流狭窄する工程を有するこ
とを特徴としている。
【0014】本発明の高Al組成半導体層とは、半導体
層を構成する元素の一つがAlであるようなIII −V族
化合物半導体層であって、例えばAlGaInP、Al
InGaAs、AlGaAs、AlInP、AlAs 、
AlInAs 等の化合物半導体層を言う。また、本発明
の低Al組成半導体層とは、上記高Al組成半導体層よ
りAl組成の小さいものを言う。更に、低Al組成半導
体層はAl元素を含まないAl不含半導体層であっても
良い。第1の発明では、具体的には、反射鏡を形成する
高Al組成半導体層及び低Al組成半導体層が、それぞ
れ、AlX Ga1-XAs (X=0.8〜1.0)層及びA
Y Ga1-YAs (X>Y=0.0〜0.7)層であっ
て、混晶化された中央部が、AlZ Ga1-Z As (X>
Z)混晶層である。第2の発明では、具体的には、別の
多層膜を形成する高Al組成半導体層及び低Al組成半
導体層が、それぞれ、AlX Ga1-XAs 層及びAlY
a1-YAs (X>Y)層であって、混晶化された中央部
が、AlZ Ga1-Z As (X>Z)層であり、反射鏡を
形成する高Al組成半導体層がAlW Ga1-WAs (X>
W)層である。第1及び第2の発明で、電流狭窄を行う
高Al組成半導体層の中央部のAl組成を混晶化によっ
て小さくすることにより、高Al組成半導体層が酸化さ
れ難いので、混晶領域によりAl酸化膜の制御が更に一
層良好になる。
【0015】AlZ Ga1-Z As (X>Z)混晶層の形
成方法は、様々な方法があり、例えばSiをイオン注入
し、熱処理を施すことにより容易に高Al組成半導体
層、例えばAlX Ga1-XAs (X=0.8〜1.0)層
と低Al組成半導体層、例えばAlY Ga1-YAs (X>
Y=0.0〜0.7)層との混晶化を行うことができ
る。また、Siに代えて、Znを拡散して熱処理を行っ
ても、混晶化できる。本発明では、反射鏡の一部半導体
層又は反射鏡に接した半導体層の中央の所望域に混晶領
域を形成し、その混晶領域の断面径、即ち外縁によりA
l酸化膜のエアポスト中心方向厚さを規制して、電流注
入領域の径を確実に制御できるので、面発光型半導体レ
ーザ素子間でばらつかない一様なレーザ特性を実現でき
る。混晶領域を形成する半導体層の厚さは、通常、50
0nm以内である。本発明で、エアポストの断面形状に
制約はないが、通常は、円形である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細
に説明する。実施形態例1 本実施形態例は、第1の発明に係る面発光型半導体レー
ザ素子の実施形態の一例であって、図1(a)は本実施
形態例の面発光型半導体レーザ素子の層構造を示す断面
図、図1(b)は発光領域の層構造の詳細図である。本
実施形態例の面発光型半導体レーザ素子30(以下、半
導体レーザ素子30と言う)は、Al酸化膜による電流
狭窄構造を備えた面発光型半導体レーザ素子であって、
図1(a)に示すように、約100μm程度の厚さのn
−GaAs基板11と、n−GaAs基板11上に形成
された、n−DBRミラー12、InGaAsからなる
量子井戸活性層13、及びp−DBRミラー14とから
なる積層体とを備えている。図1(b)に示すように、
n−DBRミラー12はn−GaAs層12aとn−A
lAs層12bの24ペアからなる多層膜構造として、
p−DBRミラー14はp−GaAs層14aとp−A
0.8 Ga0.2 As層14bの25ペアからなる多層膜
構造として、それぞれ、形成されている。
【0017】積層体のうちp−DBRミラー14、In
GaAs量子井戸活性層13、n−DBRミラー12の
2ペア分の積層構造の中央部は、周りが円筒状のポリイ
ミド層15で区画されて、直径約30μm の円柱状エア
ポスト23として形成されている。n−DBRミラー1
2の2ペア分に相当する、円柱状エアポスト23の下部
では、図1(b)に示すように、ほぼAl0.5 Ga0.5
Asの組成からなるAlGaAs混晶領域21がその中
央に形成され、混晶領域21の外側のAlAs 層12b
は、酸化されてAla b 層20となっている。また、
混晶領域21の外側のGa As 層12aはそのままGa
As 層として存在している。円柱状エアポスト23のp
−DBRミラー14部分のp−Al0.8 Ga0.2 As層
14bのポリイミド層15に面する領域は、酸化されて
Ala b 層20となっている。Ala b 層20の組
成は、例えばAl2 3 である。本実施形態例では、A
a b 層20のエアポスト中心方向厚さが混晶領域2
1の外縁により規制されるので、Ala b 層20の厚
さは、確実に制御され、半導体レーザ素子間でレーザ特
性が一様になる。
【0018】エアポスト23を除くp−DBRミラー1
4上、及びポリイミド層15上には、絶縁膜兼保護膜と
してSiNx膜16が成膜されている。また、リング状
のn側電極18がn−GaAs基板11の裏面に、Si
Nx膜16上及びエアポスト23上にp側電極17が形
成され、光取り出し用のAR(無反射)膜19がn側電
極18の内側に形成されている。
【0019】実施形態例1の面発光型半導体レーザの製
作方法 以下に、図2及び図3を参照して、本実施形態例の半導
体レーザ素子の製作方法30を説明する。図2(a)か
ら(c)及び図3(d)と(e)は本実施形態例の半導
体レーザ素子を製作する際の工程毎の層構造を示す断面
図である。先ず、図2(a)に示すように、n−GaA
s基板11上に、例えばMBE法を用いて、n−GaA
sとn−AlAsの24ペアからなるn−DBRミラー
12を積層する。続いて、図2(b)に示すように、直
径が20μm程度で深さがGaAsとAlAsの2ペア
分のAlGaAs混晶領域21をn−DBRミラー12
の上部中央に形成する。AlGaAs混晶領域21は、
ほぼAl0.5 Ga0.5 Asの組成になっている。GaA
sとAlAsの混晶領域の形成方法は、様々な方法があ
り、例えばSiをイオン注入し、熱処理を施すことによ
り容易にGaAsとAlAsとの混晶化を行うことがで
きる。また、また、p型のDBRに混晶領域を形成する
場合には、Siに代えて、Znを拡散して熱処理を行っ
ても、混晶化が可能である。本実施形態例では、n側半
導体層に混晶領域を形成しているので、Siを用いてい
る。
【0020】次いで、n−DBRミラー12上に、例え
ばMBE法により、InGaAs量子井戸活性層13、
及びp−GaAsとp−Al0.8 Ga0.2 Asの25ペ
アからなるp−DBRミラー14を順次積層する。続い
て、RIBE法等を使ったドライエッチング法により、
図2(c)に示すように、p−DBRミラー14、In
GaAs量子井戸活性層13、及びn−DBRミラー1
2の2ペア分をリング状にエッチングして、基板平面で
見てリング状の溝22を形成すると共に、リング状の溝
22により直径30μmの円柱状エアポスト23を先に
形成した混晶領域21上に区画する。
【0021】次いで、窒素をキャリアガスに使って水分
を導入して水蒸気雰囲気にした熱処理炉に基板を送入し
て、約420℃の温度で約3分間の熱処理を基板に施
す。エアポスト23の露出しているn−DBRミラー1
2のAlAs 層及びp−DBRミラー14のAlGa A
s 層は、水蒸気雰囲気下での熱処理により酸化され、図
3(d)に示すように、Ala b 膜20が形成され
る。通常、AlAsの酸化速度は約2μm/分なので、
約3分間熱処理を行うことで、電流注入領域の径を元の
エアポストの30μmから約20μmに確実に狭めるこ
とができる。一方、混晶化領域21では、ほぼAl0.5
Ga0.5 Asの組成からなるAlGaAs混晶が形成さ
れ、Al組成が小さくなっているために、酸化がほとん
ど進まず、この領域にて酸化を自動的に停止させること
ができる。即ち、酸化層の幅(エアポスト中心方向への
厚さ)は混晶領域の大きさにより制御できる。従って、
電流注入領域の径が混晶領域の大きさ、即ち混晶領域の
外縁によって確実に制御可能となる。また、p−DBR
ミラー14のp−Al0.8 Ga0.2 As層では、Al
(Ga)Asの酸化速度が、Alの組成に大きく依存す
ることを利用しているので、AlAsに比べて酸化速度
が約2桁程度遅いことから、酸化はほとんど進まないの
で、Ala b 膜20の幅は小さい。従って、Ala
b 膜20のエアポスト中心方向厚さ(電流注入の開口
幅)は、混晶領域21の外縁により確実に規制される。
【0022】次に、図3(e)に示すように、ポリイミ
ド15によりリング状の溝22を埋め、表面を平坦化す
る。続いて、エアポスト23上部を除く部分にSiNx
膜16を成膜し、エアポスト23上部を電流注入領域と
して機能させる。更に、n−GaAs基板11を約10
0μm程度の厚さに研磨した後、n−GaAs基板11
の研磨面にリング状のn側電極18を形成し、また、S
iNx膜16上及びエアポスト23上にp側電極17を
形成する。最後に、光取り出し用のAR(無反射)膜1
9をn側電極18の内側に形成すると、図1に示す本実
施形態例の半導体レーザ素子30を得ることができる。
【0023】なお、Ga As /AlAs の多層膜構造の
n−DBRミラー12の混晶化に際し、GaAs層の厚
さが約70nm、AlAs層の厚さが約85nmと、膜
厚がかなり厚いので、全層を混晶化すると、熱処理の時
間が長くなってしまう。酸化速度は、膜厚が薄くなると
酸化速度が遅くなるという膜厚依存性があって、Al
(Ga)Asの膜厚にも依存する。そこで、図3(a)
に示したように層全体にわたって混晶化しなくとも、A
lAs層の膜厚を薄くし、GaAs層12aとAlAs
層12bの界面近傍を混晶化させて、AlAs 層の酸化
速度を低下させることにより、Al酸化膜幅を一層厳密
に制御することもできる。
【0024】このように製作された半導体レーザ素子で
は、混晶領域の外縁により電流注入領域の経を確実に制
御できることから、ウエハ内及びロット間でレーザ特性
のバラツキを低減することができる。
【0025】尚、本実施形態例では、n型基板上に形成
する半導体レーザ素子について説明を行ったが、p型基
板を用いても同様の効果が得られる。また、p及びn−
DBRミラーのペア数、組成等は、使用用途に応じて適
宜最適化できることは言うまでもない。
【0026】実施形態例2 本実施形態例は、第2の発明に係る面発光型半導体レー
ザ素子の実施形態の一例であって、図4(a)は本実施
形態例の面発光型半導体レーザ素子の層構造を示す断面
図、図4(b)は発光領域の層構造の詳細図である。本
実施形態例の面発光型半導体レーザ素子60は、Al酸
化膜による電流狭窄構造を備えた面発光型半導体レーザ
素子であって、図4(a)に示すように、約100μm
程度の厚さのn−GaAs基板31と、n−GaAs基
板31上に形成された、n−DBRミラー32、n−I
nPクラッド層33、量子井戸活性層34、p−InP
クラッド層35、4層膜37、及びp−DBRミラー3
6からなる積層体とを備えている。図4(b)に示すよ
うに、p−DBRミラー36は、p−GaAs層36a
とp−Al0.8 Ga0.2 As層36bの28ペアからな
る多層膜として構成され、4層膜37は、p−GaAs
層37aとp−AlAs層37bの2ペアからなる4層
膜である。また、n−DBRミラー32は、n−GaA
s層とn−AlAs層の28ペアからなる多層膜構造と
して形成されている。
【0027】積層体のうちp−DBRミラー36、及び
4層膜37の積層構造の中央部は、周りが円筒状のポリ
イミド層51で区画されて、直径約30μm の円柱状エ
アポスト52として形成されている。円柱状エアポスト
52の下部、4層膜37は、図4(b)に示すように、
ほぼAl0.5 Ga0.5 Asの組成からなるAlGaAs
混晶領域42がその中央に形成され、混晶領域42とポ
リイミド層51との間のAlAs 層37bは、酸化され
てAla b 層43となっている。また、混晶領域42
の外側のGa As 層37aはそのままGa As 層として
存在している。円柱状エアポスト52のp−DBRミラ
ー36部分のp−Al0.8 Ga0.2 As層36bのポリ
イミド層51に面する領域は、酸化されてAla b
43となっている。Ala b 層43の組成は、例えば
Al2 3 である。本実施形態例では、Ala b 層4
3のエアポスト中心方向厚さが混晶領域42の外縁によ
り規制されるので、Ala b 層43の厚さが、確実に
制御され、半導体レーザ素子間でレーザ特性が一様にな
る。
【0028】エアポスト52を除くp−DBRミラー3
6上、及びポリイミド層51上には、絶縁膜兼保護膜と
してSiNx膜53が成膜されている。また、リング状
のn側電極55がn−GaAs基板31の裏面に、Si
Nx膜53上及びエアポスト52上にp側電極54が形
成され、光取り出し用のAR(無反射)膜56がn側電
極55の内側に形成されている。
【0029】実施形態例2の面発光型半導体レーザの製
作方法 図5から図8を参照して、実施形態例2の長波長帯面発
光型半導体レーザ素子60の製作方法を説明する。図5
(a)から(c)、図6(d)から(f)、図7(g)
から(i)及び図8(j)から(k)は、それぞれ、実
施形態例2の面発光型半導体レーザを製作する際の各工
程での層構造を示す断面図である。先ず、図5(a)に
示すように、n−GaAs基板31上に、例えばMBE
法を用いて、n−GaAs層とn−AlAs層の28ペ
アの多層膜からなるn−DBRミラー32を積層する。
また、図5(b)に示すように、InP基板45上に、
例えばMOCVD法により、InGaAs(P)エッチ
ング停止層46、p−InPクラッド層35、量子井戸
活性層34、及びn−InPクラッド層33を、順次、
積層する。更に、図5(c)に示すように、GaAs基
板47上に、例えばMBE法により、AlAsエッチン
グ停止層48、p−GaAs層36aとp−Al0.8
0.2 As層36bの28ペアの多層膜からなるp−D
BRミラー36、及びp−GaAs層37aとp−Al
As層37bの2ペアからなる4層膜37を、順次、積
層する。
【0030】次いで、n−GaAs基板31上のn−D
BRミラー32の表面、及び、InP基板45上のn−
InPクラッド層33の表面をそれぞれ洗浄した後、劈
開面を合わせて、大気中、室温で密着させ、続いて、水
素雰囲気中にて約500〜650℃の温度で30分間程
度の熱処理を施す。これにより、n−DBRミラー32
と、n−InPクラッド層33は、図6(d)に示すよ
うに、相互の間で強固に接着して貼り合わせ体49を形
成する。次に、貼り合わせ体49のInP基板45を塩
酸にて、InGaAs(P)エッチング停止層46を硫
酸系のエッチング液にて、それぞれ、エッチング除去し
て、図6(e)に示すように、p−InPクラッド層3
5を露出させる。
【0031】一方、GaAs基板47上に積層したp−
GaAs層37aとp−AlAs層37bの2ペアの4
層膜37の中央に、図6(f)に示すように、ほぼAl
0.5Ga0.5 Asの組成からなる直径10μm程度のA
lGaAs混晶領域42を形成する。尚、GaAsとA
lAsの混晶には様々な方法があり、例えばZnを拡散
し熱処理を施すことにより容易に混晶化できる。
【0032】次に、露出させたp−InPクラッド層3
5の表面、及び、GaAs基板47上の4層膜37の表
面を洗浄した後、劈開面を合わせて、大気中、室温で密
着させた後、再び約500〜650℃の温度で30分間
程度の熱処理を施す。これにより、p−InPクラッド
層35と4層膜37とは、図7(g)に示すように、相
互の間で強固に接着して貼り合わせ体50を形成する。
次に、貼り合わせ体50のGaAs基板47をアンモニ
ア系のエッチング液で、AlAsエッチング停止層48
をフッ酸にて、それぞれ、エッチング除去して、図7
(h)に示すように、p−DBRミラー36を露出させ
る。次に、RIBE等のドライエッチング法により、p
−DBRミラー36、4層膜37をエッチングして、リ
ング状の溝51を形成しつつ、先に形成した混晶領域4
2にエアポスト52の位置を合わせて、直径20μmの
円柱状エアポスト52を形成する。
【0033】次いで、窒素をキャリアガスとして水分を
導入し、水蒸気雰囲気にした熱処理炉内に基板を送入
し、約420℃の温度で約3分間熱処理を施す。これに
より、図8(j)に示すように、溝51に露出している
AlAs 層37b及びAl0.8 Ga0.2 As層36b
は、酸化され、Ala b 膜43が形成される。一方、
混晶化領域42では、ほぼAl0.5 Ga0.5 Asの組成
からなるAlGaAs混晶が形成され、Al組成が小さ
くなっているために、酸化がほとんど進まず、この領域
の外縁で酸化反応を自動的に停止させることができる。
通常条件で、AlAsの酸化速度は約2μm/分なの
で、約3分間熱処理を行うことで、電流注入領域の経を
確実に10μm(20μmから)に狭めることができ
る。また、p−DBRミラー36のp−Al0.8 Ga
0.2 As層36bは、Al(Ga)Asの酸化速度が、
Alの組成に大きく依存することを利用しており、Al
Asに比べて酸化速度が約2桁程度遅いことから、酸化
はほとんど進まないので、Ala b 膜43の幅は小さ
い。従って、Ala b 膜43の幅(エアポスト中心方
向厚さ)、電流注入領域の径が、混晶領域の大きさ、即
ち外縁によって確実に制御可能となる。
【0034】その後、SiNx膜53によりエアポスト
上部を除く上面を保護した後、n−GaAs基板31を
約100μm程度の厚さに研磨する。更に、p側電極5
4、及びリング状のn側電極55を形成し、最後に光取
り出し用のAR(無反射)膜56を形成すると、図4に
示す半導体レーザ素子60を得ることができる。
【0035】本実施形態例においても、実施形態例1と
同様に、混晶領域の外縁により電流注入領域の経を確実
に制御できることから、ウエハ内及びロット間でレーザ
特性のバラツキを低減することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、エアポスト側面に面す
るAl元素酸化膜の内側に混晶領域を設け、Al元素酸
化膜の幅(エアポスト中心方向厚さ)を混晶領域の外
縁、即ち混晶領域の大きさで規制することにより、電流
注入領域の経を確実に制御できる。従って、本発明に係
る面発光型半導体レーザ及びその製作方法によれば、従
来のように、ウエハ内及びロット間でレーザ特性がバラ
ツクことがなく、一様なレーザ特性を有する面発光型半
導体レーザを歩留り良く製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は実施形態例1の面発光型半導体レ
ーザ素子の層構造を示す断面図、図1(b)は発光領域
の層構造の詳細図である。
【図2】図2(a)から(c)は、それぞれ、実施形態
例1の面発光型半導体レーザ素子を製作する際の工程毎
の層構造を示す断面図である。
【図3】図3(d)と(e)は、それぞれ、図2(c)
に続く、実施形態例1の面発光型半導体レーザ素子を製
作する際の工程毎の層構造を示す断面図である。
【図4】図4(a)は実施形態例2の面発光型半導体レ
ーザ素子の層構造を示す断面図、図4(b)は発光領域
の層構造の詳細図である。
【図5】図5(a)から(c)は、それぞれ、実施形態
例2の面発光型半導体レーザ素子を製作する際の工程毎
の層構造を示す断面図である。
【図6】図6(d)から(f)は、それぞれ、図5
(c)に続く、実施形態例2の面発光型半導体レーザ素
子を製作する際の工程毎の層構造を示す断面図である。
【図7】図7(g)から(i)は、それぞれ、図6
(f)に続く、実施形態例2の面発光型半導体レーザ素
子を製作する際の工程毎の層構造を示す断面図である。
【図8】図8(j)と(k)は、それぞれ、図7(i)
に続く、実施形態例2の面発光型半導体レーザ素子を製
作する際の工程毎の層構造を示す断面図である。
【図9】図9(a)は従来の面発光型半導体レーザ素子
の層構造を示す断面図、図9(b)は発光領域の層構造
の詳細図である。
【図10】図10(a)と(b)は、それぞれ、従来の
面発光型半導体レーザ素子を製作する際の工程毎の層構
造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 n−GaAs基板 2 n−GaAs層2aとn−AlAs層2bとの2
2.5ペアのn−DBRミラー 3 InGaAsからなる量子井戸活性層 4 p−GaAs層4aとp−AlAs層4bとの25
ペアのp−DBRミラー 5 ポリイミド層 6 SiNx膜 7 p側電極 8 n側電極 9 AR(無反射)膜 10 Ala b 膜 11 n−GaAs基板 12 n−GaAs層12aとn−AlAs層12bと
の24ペアのn−DBRミラー 13 InGaAs量子井戸活性層 14 p−GaAs層14aとp−Al0.8 Ga0.2
s層14bの25ペアからなるp−DBRミラー 15 ポリイミド層 16 SiNx膜 17 p側電極 18 n側電極 19 反射膜 20 Ala b 層 21 AlGaAs混晶領域 23 エアポスト 30 実施形態例1の面発光型半導体レーザ 31 n−GaAs基板 32 n−GaAs層とn−AlAs層との28ペアの
n−DBRミラー 、33 n−InPクラッド層 34 量子井戸活性層 35 p−InPクラッド層35 36 p−GaAs層36aとp−Al0.8 Ga0.2
s層36bとの28ペアのp−DBRミラー 37 p−GaAs層37aとp−AlAs層37bと
の2ペアの4層膜 42 混晶領域 43 Ala b 層 51 ポリイミド層 52 円柱状エアポスト 53 SiNx膜 54 p側電極 55 n側電極 56 AR(無反射)膜 60 実施形態例2の面発光型半導体レーザ素子 70 従来の面発光型半導体レーザ素子 71 円柱状エアポスト 72 溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高Al組成半導体層と、低Al組成半導
    体層とを交互に積層した多層膜を反射鏡とするエアポス
    ト状の半導体積層構造を発光部に有し、エアポスト側面
    で反射鏡の高Al組成半導体層の少なくともAl元素が
    酸化されて酸化物(Ala b )に転化し、これにより
    電流狭窄されている面発光型半導体レーザ素子におい
    て、 反射鏡を構成する多層膜の高Al組成半導体層の少なく
    とも一層及びその高Al組成半導体層と対をなす低Al
    組成半導体層の双方の中央部が、混晶化され、かつ高A
    l組成半導体層の混晶領域の外側領域では少なくともA
    l元素が酸化され、酸化物(Ala b )に転化してい
    ることを特徴とする面発光型半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 反射鏡を構成する多層膜の高Al組成半
    導体層及び低Al組成半導体層が、それぞれ、AlX
    a1-XAs (X=0.8〜1.0)層及びAl Y Ga1-Y
    s (X>Y=0.0〜0.7)層であって、 混晶化された中央部が、AlZ Ga1-Z As (X>Z)
    混晶層であることを特徴とする請求項1に記載の面発光
    型半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 高Al組成半導体層と、低Al組成半導
    体層とを交互に積層した多層膜を反射鏡とするエアポス
    ト状の半導体積層構造を発光部に有し、エアポスト側面
    で反射鏡の高Al組成半導体層の少なくともAl元素が
    酸化されて酸化物(Ala b )に転化している面発光
    型半導体レーザ素子において、 高Al組成半導体層と低Al組成半導体層とを積層して
    なる別の多層膜は、Al元素が酸化物(Ala b )に
    転化している反射鏡の高Al組成半導体層に接して積層
    され、 別の多層膜の中央部は、混晶化され、かつ、別の多層膜
    の高Al組成半導体層の混晶領域の外側領域では少なく
    ともAl元素が酸化され、酸化物(Ala b)に転化
    し、これにより電流狭窄されていることを特徴とする面
    発光型半導体レーザ素子。
  4. 【請求項4】 別の多層膜を形成する高Al組成半導体
    層及び低Al組成半導体層が、それぞれ、AlX Ga1-X
    As 層及びAlY Ga1-YAs (X>Y)層であって、混
    晶化された中央部が、AlZ Ga1-Z As (X>Z)層
    であり、 反射鏡を形成する高Al組成半導体層がAlW Ga1-W
    s (X>W)層であることを特徴とする請求項3に記載
    の面発光型半導体レーザ素子。
  5. 【請求項5】 高Al組成半導体層と、低Al組成半導
    体層とを交互に積層した多層膜を反射鏡とするエアポス
    ト状の半導体積層構造を発光部に有し、エアポスト側面
    で反射鏡の高Al組成半導体層の少なくともAl元素が
    酸化されて酸化物(Ala b )に転化し、これにより
    電流狭窄されている面発光型半導体レーザ素子の製作方
    法であって、 反射鏡の少なくとも一層の高Al組成半導体層、及びそ
    の高Al組成半導体層と対をなす低Al組成半導体層の
    双方の所望領域を混晶化する工程と、 混晶化した高Al組成半導体層を含む反射鏡の高Al組
    成半導体層のエアポスト側面を酸化する工程とを備えて
    いることを特徴とする面発光型半導体レーザ素子の作製
    方法。
  6. 【請求項6】 高Al組成半導体層と、低Al組成半導
    体層とを交互に積層した多層膜を反射鏡とするエアポス
    ト状の半導体積層構造を発光部に有し、エアポスト側面
    で反射鏡の高Al組成半導体層の少なくともAl元素が
    酸化されて酸化物(Ala b )に転化している半導体
    レーザ素子の製作方法であって、 エアポスト状の半導体積層構造を形成する際に、高Al
    組成半導体層と低Al組成半導体層とを交互に積層し
    て、反射鏡とは別の多層膜を反射鏡に接して形成する工
    程と、別の多層膜の所望領域を混晶化する工程とを有
    し、 反射鏡の高Al組成半導体層を酸化する際に、反射鏡の
    高Al組成半導体層のエアポスト側面と共に、別の多層
    膜の高Al組成半導体層の混晶領域の外側領域を酸化
    し、これにより電流狭窄する工程を有することを特徴と
    する面発光型半導体レーザ素子の製作方法。
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