JP5073229B2 - 排熱回収装置 - Google Patents
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Description
ヒートパイプから不凝縮ガスを排出する従来技術として、特許文献1が公知である。この特許文献1には、ヒートパイプの内部圧力が外部圧力(大気圧)より高くなるまで加熱して作動液を蒸発させ、ヒートパイプの封止部に形成した切り込みより不凝縮ガスを外部へ排出した後、切り込みを入れた部分をろう付けや溶接等により再封止する方法が記載されている。
同装置は、図10に示す様に、吸着式冷凍装置100と第1のバルブ110を通じて接続された第1の容器120と、この第1の容器120に第2のバルブ130を通じて接続された第2の容器140とを備える。
第1の容器120には、低温状態で冷媒としての水を吸着すると共に、高温状態で水を脱着する吸着剤150が収納され、第2の容器140には、気体を吸着する吸着剤160が収納されている。
第1のバルブ110と第2のバルブ130は、それぞれ制御装置170によって電気的に開閉制御される。
また、特許文献2に記載された不凝縮ガス除去装置は、装置全体が大型化してコストが高くなる問題を有している。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、作動流体の流出による性能低下を招くことなく、且つ小型で低コストな排熱回収装置を提供することにある。
本発明は、内部に作動流体が封入され、この作動流体の蒸発と凝縮により加熱部から冷却部へ熱輸送するループ式のヒートパイプと、
ダイアフラム室に導入される圧力と作動流体の圧力との差圧に応じて変位するダイアフラムと、このダイアフラムの変位に連動して加熱部と冷却部との間を開閉する弁体とを有するダイアフラム弁であって、ヒートパイプを用いて排気ガスの熱を回収する熱回収モードと、加熱部と冷却部との間の作動流体の循環を停止させて、加熱部から冷却部への熱輸送を遮断し、加熱部を500℃以上に昇温させる熱遮断モードとを切り換えるモード切換弁とを備え、ヒートパイプは、少なくとも加熱部に500℃以上で窒化または酸化する特性(ゲッター作用と呼ぶ)を有する材料(ゲッター材と呼ぶ)が用いられていることを特徴とする。
一方、モード切換弁により、加熱部と冷却部との間の作動流体の循環を停止させて、加熱部から冷却部への熱輸送を遮断し、作動流体を500℃以上に昇温させる熱遮断モードが設定されると、加熱部から冷却部への熱輸送が遮断されるため、加熱部の温度が排気ガスの温度と略同じ500〜800℃まで上昇する。その結果、加熱部に用いられるゲッター材の作用(ゲッター作用)により、ヒートパイプの内部に発生した窒素及び酸素が除去される。
請求項1に記載した排熱回収装置において、ヒートパイプは、加熱部の内部にゲッター材が配置されていることを特徴とする。
この場合、ヒートパイプの容器をゲッター材で構成する必要はなく、ゲッター材を加熱部の内部に配置するだけでヒートパイプの内部に発生した窒素及び酸素を除去できる。
請求項1に記載した排熱回収装置において、ヒートパイプは、加熱部の内壁にゲッター材が使用されていることを特徴とする。
例えば、ヒートパイプの加熱部が高温の排気ガスに晒される様な使用条件下では、ヒートパイプの容器をゲッター材で構成できない場合がある。この様な使用条件においても、加熱部の内壁にゲッター材を使用することにより、ヒートパイプの内部に発生した窒素及び酸素を除去できる。
請求項1に記載した排熱回収装置において、ヒートパイプは、加熱部の内面がゲッター材でコーティングされていることを特徴とする。
例えば、ヒートパイプの加熱部が高温の排気ガスに晒される様な使用条件下では、ヒートパイプの容器をゲッター材で構成できない場合がある。この様な使用条件においても、加熱部の内面をゲッター材でコーティングすることで、ヒートパイプの内部に発生した窒素及び酸素を除去できる。
請求項1〜4に記載した何れかの排熱回収装置において、ヒートパイプは、作動流体を封入する容器が、複数の構成部品をろう材で接合して形成され、ろう材にはゲッター材が使用されていることを特徴とする。
この場合、ヒートパイプの加熱部で蒸発した気相流体がろう材に触れることにより、そのろう材に使用されるゲッター材の作用(ゲッター作用)によって窒素及び酸素を除去できる。
請求項1〜5に記載した何れかの排熱回収装置において、ヒートパイプは、作動流体を封入する容器内の少なくとも加熱部に伝熱促進のためのインナフィンが配置され、そのインナフィンがゲッター材で構成されていることを特徴とする。
この場合、ヒートパイプの加熱部で蒸発した気相流体がインナフィンに触れることにより、そのインナフィンに使用されるゲッター材の作用(ゲッター作用)によって窒素及び酸素を除去できる。
請求項1〜6に記載した何れかの排熱回収装置において、ヒートパイプは、作動流体を封入する容器の内部にウィックが配置され、そのウィックがゲッター材で構成されていることを特徴とする。
この場合、ヒートパイプの加熱部で蒸発した気相流体がウィックに触れることにより、そのウィックに使用されるゲッター材の作用(ゲッター作用)によって窒素及び酸素を除去できる。
なお、ウィックは、毛細管力により液相流体を吸い上げて加熱部の濡れ性を向上させる作用を有し、例えば、焼結体、メッシュ、多孔体、発泡体等が使用される。
請求項1〜7に記載した何れかの排熱回収装置において、ゲッター材は、ニオブ、チタン、タンタル、ジルコニウム、ニッケル、クロム、タングステン、及びこれらの元素を含む材料であることを特徴とする。
本発明では、ヒートパイプの使用条件等を基に、上記ゲッター材の中から適宜選択して使用できる。また、上記の元素を含む材料の一例として、ニッケル及びクロムを含有するステンレスがある。
請求項1〜8に記載した何れかの排熱回収装置において、ヒートパイプを用いて冷却部に輸送された熱をエンジン冷却水に回収する自動車用排熱回収装置であることを特徴とする。
例えば、自動車用排熱回収装置の場合、排気ガスの熱をエンジン冷却水に回収することで、エンジン始動時には、エンジンの暖機を速やかに行うことが可能であり、また、暖房用の熱源として利用することもできる。
内部に作動流体が封入され、この作動流体の蒸発と凝縮により加熱部から冷却部へ熱輸送するループ式のヒートパイプと、このヒートパイプを用いて排気ガスの熱を回収する熱回収モードと、加熱部と冷却部との間の作動流体の循環を停止させて、加熱部から冷却部への熱輸送を遮断し、加熱部を500℃以上に昇温させる熱遮断モードとを切り換えるモード切換弁とを備え、ヒートパイプは、少なくとも加熱部に500℃以上で窒化または酸化する特性(ゲッター作用と呼ぶ)を有する材料(ゲッター材と呼ぶ)が用いられており、モード切換弁は、加熱部と冷却部との間を開閉可能に設けられ、その開閉動作を電気信号によって制御される電磁弁であることを特徴とする。
この場合、電磁弁の開閉動作を電気的に制御できるので、熱回収モードと熱遮断モードの切り換えを容易に且つ適宜に設定できる。
実施例1に示す排熱回収装置1は、例えば、自動車の走行用エンジンより排出される排気ガスの熱を回収してエンジン冷却水に伝えるもので、以下に説明するヒートパイプ2と、モード切換弁3より構成される。
ヒートパイプ2は、内部に作動流体(本実施例では純水)が封入された密閉容器を有する。この密閉容器は、図1に示す様に、排気ガス通路4の内部に配置される加熱部5と、冷却水槽6の内部に配置される冷却部7とを有し、加熱部5と冷却部7とが蒸気流路と液還流路とで環状に連結されている。
冷却部7は、流体通路を形成する複数本のチューブ7aと、この複数本のチューブ7aに連通する一組のヘッダ7b、7c等より構成される。この冷却部7は、チューブ7aの内部を流れる気相状態の作動流体(蒸気)と、冷却水槽6の内部を流れるエンジン冷却水との熱交換を行う。冷却水槽6は、2本の接続パイプ7dを介してエンジンの冷却水回路(図示せず)に接続されている。
なお、加熱部5の一方のヘッダ5bと冷却部7の一方のヘッダ7bとで蒸気流路が形成され、加熱部5の他方のヘッダ5cと冷却部7の他方のヘッダ7cとで液還流路が形成される。
このモード切換弁3は、作動流体によって加熱部5より輸送された熱を冷却部7で回収する熱回収モードと、加熱部5から冷却部7への熱輸送を遮断する熱遮断モードとを切り換えることができる。つまり、作動流体の圧力とダイアフラム室3cに導入される圧力(例えば大気圧)との差圧がダイアフラム弁の設定圧力より低くなると、ダイアフラム3aが図示左側へ変位して弁体3bが液還流路を開くことにより、熱回収モードとなる。また、作動流体の圧力とダイアフラム室3cに導入される圧力との差圧がダイアフラム弁の設定圧力より高くなると、ダイアフラム3aが図示右側へ変位して弁体3bが液還流路を閉じることにより、熱遮断モードとなる。
上記の排熱回収装置1は、エンジン冷却水の温度(以下、冷却水温と言う)が低い時に、排気ガスからエンジン冷却水に熱回収を行い、冷却水温が高い時に熱遮断する。つまり、冷却水温が低い時(例えば70℃以下)は、ダイアフラム3aに作用する作動液の圧力が低く、大気圧との差圧がダイアフラム弁の設定圧力より低いため、モード切換弁3が開弁状態となって熱回収モードが設定される。また、冷却水温が上昇して、ダイアフラム3aに作用する作動液の圧力が高くなると、大気圧との差圧がダイアフラム弁の設定圧力より高くなり、モード切換弁3が閉弁状態となって熱遮断モードが設定される。
ヒートパイプ2に封入された作動流体は、図2に示す様に、加熱部5で排気ガスより受熱して沸騰した後、蒸気流路(加熱部5の一方のヘッダ5b→冷却部7の一方のヘッダ7b)を通って冷却部7に流れ込み、冷却部7でエンジン冷却水に蒸発潜熱を放出して凝縮する。凝縮した作動液は、液還流路(冷却部7の他方のヘッダ7c→加熱部5の他方のヘッダ5c)を通って加熱部5に還流する。この作動流体の蒸発と凝縮の相変化が連続的に行われることにより、排気ガスの熱がエンジン冷却水に効率良く回収される。作動流体の蒸発潜熱を吸収して昇温したエンジン冷却水は、エンジンの暖機あるいは暖房用の熱源等に利用される。
この熱回収モードでは、加熱部5から冷却部7へ連続して熱輸送されるため、加熱部5の温度(チューブ5aの内側の表面温度)は、さほど上昇することはなく、例えば300℃以下である。
加熱部5と冷却部7との間で作動流体の循環が停止することにより、加熱部5から冷却部7への熱輸送が遮断される。これにより、図3に示す様に、作動液が冷却部7に貯留されるため、加熱部5の温度が排気ガスの温度と略同じ500〜800℃まで上昇する。その結果、加熱部5に用いられるゲッター材の作用(ゲッター作用)により、ヒートパイプ2の内部に発生した窒素及び酸素が除去される。
上記の排熱回収装置1では、ヒートパイプ2の加熱部5に用いられるゲッター材の作用(ゲッター作用)によって窒素及び酸素を除去するので、特許文献1に示される公知技術の様に、ヒートパイプ2の封止部に切り込みを入れる必要がない。その結果、ヒートパイプ2から作動流体が流出することはなく、性能低下を招く恐れはない。
また、特許文献2に示される不凝縮ガス除去装置では、水蒸気から不凝縮ガスを分離させる必要があるため、装置全体が大型化するが、実施例1に示す排熱回収装置1では、気相流体から窒素及び酸素を分離させる必要はなく、そのための容器も不要であることから、装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
a)図4に示す様に、加熱部5の内部にゲッター材8を配置する。この場合、ヒートパイプ2の容器をゲッター材8で構成する必要はなく、加熱部5に使用されるチューブ5aの内部にゲッター材8を配置するだけで窒素及び酸素を除去できる。
b)図5に示す様に、加熱部5をゲッター材8で構成する。この場合、加熱部5に使用されるチューブ5aをゲッター材8で構成するものであるが、チューブ5aの内壁のみゲッター材8で構成することもできる。つまり、高温の排気ガスに晒されるチューブ5aをゲッター材8で構成できない場合には、ゲッター材8で構成された内壁と、ゲッター材8以外の材質(高温の排気ガスに耐えられる材質)で構成された外壁とを貼り合わせて使用することもできる。
c)図6に示す様に、加熱部5の内面をゲッター材8でコーティングする。この場合も、上記b)と同様、高温の排気ガスに晒されるチューブ5aをゲッター材8で構成できない場合に、チューブ5aの内部にゲッター材8を配置することで窒素及び酸素を除去できる。
実施例1に記載した排熱回収装置1は、熱回収モードと熱遮断モードとを切り換えるモード切換弁3を備えているが、参考例として示す排熱回収装置1は、常時熱回収を行うタイプであり、例えば、図7に示す様に、ヒートパイプ2の内部空間に連通する連通容器9を備え、この連通容器9にゲッター材8が用いられている。
連通容器9は、排気ガス通路4の内部に配置されて、排気ガス通路4を流れる排気ガスに晒されると共に、ヒートパイプ2の内部で作動流体が沸騰して蒸気となる空間(主に加熱部5)に連通管10を介して連通している。
この参考例に示す排熱回収装置1においても、実施例1と同じく、ヒートパイプ2から作動流体が流出することはなく、性能低下を招く恐れはない。また、ヒートパイプ2に連通する連通容器9を1つ設けるだけで良いので、特許文献2に示される不凝縮ガス除去装置と比較した場合に、装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
また、図7及び図8に示す排熱回収装置1は、実施例1と同じく、ループ構造のヒートパイプ2を使用しているが、例えば、図9に参考例として示す様に、一般的な単管タイプのヒートパイプ2を使用することもできる。
連通容器9にゲッター材8を用いる例としては、a)連通容器9の内部にゲッター材8を配置する、b)連通容器9をゲッター材8で構成する、c)連通容器9の内面をゲッター材8でコーティングする等がある。
実施例1に記載したヒートパイプ2は、加熱部5及び冷却部7が一体ろう付けによって製造される。つまり、加熱部5を構成する各チューブ5aは、例えば、プレス成形された2枚の成形品をろう材で接合して形成される。そこで、加熱部5のチューブ5aを接合するろう材にゲッター材8(例えば、チタン入りのニッケルろう材)を使用することにより、そのゲッター材8の作用(ゲッター作用)によって窒素及び酸素を除去することもできる。
また、加熱部5を構成する各チューブ5aの内部に伝熱促進のためのインナフィンを挿入する場合には、そのインナフィンをゲッター材8で構成することもできる。
実施例1に記載したモード切換弁3は、ダイアフラム3aの変位に応じて弁体3bが開閉動作するダイアフラム弁であるが、例えば、弁体3bの開閉動作を電気信号によって制御できる電磁弁を採用しても良い。あるいは、モード切換弁3を手動操作できる構成でも良い。
2 ヒートパイプ
3 モード切換弁
5 ヒートパイプの加熱部
7 ヒートパイプの冷却部
8 ゲッター材
9 連通容器
Claims (10)
- 内部に作動流体が封入され、この作動流体の蒸発と凝縮により加熱部から冷却部へ熱輸送するループ式のヒートパイプと、
ダイアフラム室に導入される圧力と前記作動流体の圧力との差圧に応じて変位するダイアフラムと、このダイアフラムの変位に連動して前記加熱部と前記冷却部との間を開閉する弁体とを有するダイアフラム弁であって、前記ヒートパイプを用いて排気ガスの熱を回収する熱回収モードと、前記加熱部と前記冷却部との間の作動流体の循環を停止させて、前記加熱部から前記冷却部への熱輸送を遮断し、前記加熱部を500℃以上に昇温させる熱遮断モードとを切り換えるモード切換弁とを備え、
前記ヒートパイプは、少なくとも前記加熱部に500℃以上で窒化または酸化する特性(ゲッター作用と呼ぶ)を有する材料(ゲッター材と呼ぶ)が用いられていることを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項1に記載した排熱回収装置において、
前記ヒートパイプは、前記加熱部の内部にゲッター材が配置されていることを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項1に記載した排熱回収装置において、
前記ヒートパイプは、前記加熱部の内壁にゲッター材が使用されていることを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項1に記載した排熱回収装置において、
前記ヒートパイプは、前記加熱部の内面がゲッター材でコーティングされていることを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項1〜4に記載した何れかの排熱回収装置において、
前記ヒートパイプは、作動流体を封入する容器が、複数の構成部品をろう材で接合して形成され、且つ前記ろう材にはゲッター材が使用されていることを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項1〜5に記載した何れかの排熱回収装置において、
前記ヒートパイプは、作動流体を封入する容器内の少なくとも前記加熱部に伝熱促進のためのインナフィンが配置され、そのインナフィンがゲッター材で構成されていることを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項1〜6に記載した何れかの排熱回収装置において、
前記ヒートパイプは、作動流体を封入する容器の内部にウィックが配置され、そのウィックがゲッター材で構成されていることを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項1〜7に記載した何れかの排熱回収装置において、
ゲッター材は、ニオブ、チタン、タンタル、ジルコニウム、ニッケル、クロム、タングステン、及びこれらの元素を含む材料であることを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項1〜8に記載した何れかの排熱回収装置において、
前記ヒートパイプを用いて前記冷却部に輸送された熱をエンジン冷却水に回収することを特徴とする排熱回収装置。 - 内部に作動流体が封入され、この作動流体の蒸発と凝縮により加熱部から冷却部へ熱輸送するループ式のヒートパイプと、
このヒートパイプを用いて排気ガスの熱を回収する熱回収モードと、前記加熱部と前記冷却部との間の作動流体の循環を停止させて、前記加熱部から前記冷却部への熱輸送を遮断し、前記加熱部を500℃以上に昇温させる熱遮断モードとを切り換えるモード切換弁とを備え、
前記ヒートパイプは、少なくとも前記加熱部に500℃以上で窒化または酸化する特性(ゲッター作用と呼ぶ)を有する材料(ゲッター材と呼ぶ)が用いられており、
前記モード切換弁は、前記加熱部と前記冷却部との間を開閉可能に設けられ、その開閉動作を電気信号によって制御される電磁弁であることを特徴とする排熱回収装置。
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