JP2009036103A - 排気熱回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却水の性能低下を防止できる排気熱回収装置を提供する。
【解決手段】エンジン11から排出される排気との熱交換により作動流体を加熱して蒸発させる蒸発部40と、排気熱回収回路22に設けられ、蒸発した作動流体と冷却水との熱交換により作動流体を冷却して凝縮させるとともに冷却水を加熱する凝縮部50と、蒸発部40と凝縮部50とを環状に連通させて作動流体を循環させる蒸気管60及び還流管61と、凝縮部50より上方に設けられ、冷却水の一部を排気熱回収回路22を循環させずに保持する冷却水タンク70と、排気熱回収回路22と冷却水タンク70とを接続する配管80と、配管80と排気熱回収回路22との接続部81に設けられ、排気熱回収回路22内の冷却水の温度が所定温度以上になったときに排気熱回収回路22と冷却水タンク70とを連通させるサーモスタット90とを有するように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関から排出される排気熱を回収する排気熱回収装置に関する。
特許文献1には、ループ型のヒートパイプ式熱交換器が開示されている。この熱交換器は、内部に封入された作動流体を外部からの入熱により蒸発させる蒸発部と、蒸発部の上方に配置され、蒸発部で蒸発した作動流体と加熱対象流体との間で熱交換を行い、作動流体を冷却して凝縮させるとともに加熱対象流体を加熱する凝縮部とを有している。蒸発部と凝縮部との間は、蒸気管路及び凝縮管路により環状に接続されている。蒸発部で蒸発した作動流体は蒸気管路を通って凝縮部に流入し、凝縮部で凝縮した作動流体は凝縮管路を通って蒸発部に流入する。
特開平4−45393号公報
上記のヒートパイプ式熱交換器は、エンジンから排出される排気熱を回収してエンジン冷却水を加熱する排気熱回収装置に適用できる。この場合、蒸発部はエンジンからの排気が流通する排気管に設けられ、凝縮部はエンジン冷却水(LLC)が被加熱媒体として循環する冷却水回路に設けられる。蒸発部では排気との熱交換により作動流体が加熱されて蒸発し、凝縮部では作動流体とエンジン冷却水との熱交換により作動流体が冷却されて凝縮するとともにエンジン冷却水が加熱される。
しかしながら上記の構成では、エンジンが停止するとエンジン冷却水の循環も停止する。このため、エンジン停止直後のデッドソーク時に、余熱を回収し続ける蒸発部からの熱移動により、循環の停止したエンジン冷却水が凝縮部において局部沸騰してしまう場合がある。
本発明の目的は、被加熱媒体の局部沸騰を防止できる排気熱回収装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関(11)から排出される排気との熱交換により、内部に封入された作動流体を加熱して蒸発させる蒸発部(40)と、被加熱媒体が循環する被加熱媒体回路(22)に設けられ、蒸発した作動流体と被加熱媒体との熱交換により作動流体を冷却して凝縮させるとともに被加熱媒体を加熱する凝縮部(50)と、蒸発部(40)と凝縮部(50)とを環状に連通させて作動流体を循環させる連通部(60、61)と、凝縮部(50)より上方に設けられ、被加熱媒体の一部を被加熱媒体回路(22)を循環させずに保持する被加熱媒体タンク(70)と、被加熱媒体回路(22)と被加熱媒体タンク(70)とを接続する配管(80)と、配管(80)と被加熱媒体回路(22)との接続部(81)又は配管(80)に設けられ、被加熱媒体回路(22)内の被加熱媒体の温度が所定温度以上になったときに被加熱媒体回路(22)と被加熱媒体タンク(70)とを連通させる温度作動弁(90)とを有することを特徴としている。
これにより、被加熱媒体回路(22)内の被加熱媒体の温度が所定温度以上になると、温度作動弁(90)によって被加熱媒体回路(22)と被加熱媒体タンク(70)とが配管(80)を介して連通する。このとき凝縮部(50)内の被加熱媒体の温度は、凝縮部(50)より上方に設けられた被加熱媒体タンク(70)内の被加熱媒体の温度よりも高くなるため、配管(80)を介して自然対流が生じる。すなわち、凝縮部(50)内の高温の被加熱媒体は配管(80)を介して被加熱媒体タンク(70)側に上昇し、被加熱媒体タンク(70)内の低温の被加熱媒体は配管(80)を介して凝縮部(50)側に下降する。このため、凝縮部(50)内の被加熱媒体の温度上昇を抑制できる。したがって、凝縮部(50)での被加熱媒体の沸騰が抑制されるため、被加熱媒体の性能低下を防止できる。
請求項2に記載の発明は、温度作動弁(90)が凝縮部(50)より上方に設けられていることを特徴としている。
これにより、凝縮部(50)で局所的に温度の上昇した被加熱媒体は、自然対流により温度作動弁(90)側に上昇するようになる。したがって、凝縮部(50)での被加熱媒体の温度上昇が温度作動弁(90)によって検知され易くなるため、凝縮部(50)での被加熱媒体の沸騰をより確実に抑制できる。
請求項3に記載の発明は、温度作動弁(90)が凝縮部(50)の近傍に設けられていることを特徴としている。
これにより、凝縮部(50)の熱が温度作動弁(90)に伝わり易くなるため、凝縮部(50)での被加熱媒体の温度上昇が温度作動弁(90)によって検知され易くなる。したがって、凝縮部(50)での被加熱媒体の沸騰をより確実に抑制できる。
請求項4に記載の発明は、被加熱媒体タンク(70)が被加熱媒体回路(21)に設けられたラジエータ(25)に接続されていることを特徴としている。
これにより、被加熱媒体タンク(70)が被加熱媒体回路(21)のリザーブタンクを兼ねることができる。
ここで、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係の一例を示している。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態の排気熱回収装置を搭載した車両の冷却系及び排気系の概略構成を示す模式図である。図1ではエンジン冷却水の流れ方向を矢印で示している。図1に示すように、排気熱回収装置1は、走行用の駆動源としての水冷式のエンジン(内燃機関)11と、例えば簡易密閉式のエンジン冷却系とを備えた車両に設けられている。エンジン11には、エンジン11からの排気を外部に排出するための排気系10が接続されている。排気系10は、排気を流通させる排気管14を有している。排気管14の途中には、触媒コンバータ12と、その下流側に配置されたダクト部13とが介設されている。触媒コンバータ12は、排気管14を流通する排気を浄化する機能を有している。ダクト部13は四角筒状の形状を有し、後述するヒートパイプ30の蒸発部40を収容するようになっている。
エンジン11には、被加熱媒体回路としてラジエータ回路21、排気熱回収回路22及びヒータ回路23が接続されている。ラジエータ回路21、排気熱回収回路22及びヒータ回路23には、エンジン11を冷却するエンジン冷却水が例えばエンジン駆動式のウォータポンプ24により循環するようになっている。エンジン冷却水には例えばLLCが用いられる。
ラジエータ回路21には、エンジン冷却水を外気との熱交換により冷却するラジエータ25と、ラジエータ25を迂回してエンジン冷却水を流通させるバイパス流路26とが設けられている。ラジエータ25を通過するエンジン冷却水の流量とバイパス流路26を通過するエンジン冷却水の流量とは、サーモスタット27によって調節されるようになっている。
排気熱回収回路22は、エンジン出口部でラジエータ回路21から分岐し、ウォータポンプ24でラジエータ回路21に合流している。排気熱回収回路22の途中には、後述する排気熱回収装置1の凝縮部50及びサーモスタット(温度作動弁)90が設けられている。
ヒータ回路23は、ラジエータ回路21のエンジン出口部とは異なる部位からエンジン冷却水(温水)が流出し、サーモスタット90より下流側で排気熱回収回路22に合流する回路である。ヒータ回路23には、暖房用熱交換器としてのヒータコア28が設けられている。ヒータコア28は、不図示の空調ユニットの空調ケース内に配設されており、送風機によって送風される空調空気をエンジン冷却水との熱交換により加熱するようになっている。
図2は、本実施形態における排気熱回収装置1の構成を模式的に示す断面図である。図2中の上下方向は概ね鉛直上下方向を表している。図2では、液体状態の作動流体の流れ方向を実線の細矢印で示し、気体状態の作動流体の流れ方向を破線の細矢印で示し、エンジン冷却水の流れ方向を白抜き太矢印で示している。
図2に示すように、排気熱回収装置1は、エンジン11から排出される排気熱を回収してエンジン冷却水を加熱するループ式のヒートパイプ30を有している。ヒートパイプ30には、作動流体を内部に封入する際に用いられる不図示の封止部が設けられている。封止部は、ヒートパイプ30内を真空引き(減圧)して作動流体を注入した後に封止されている。作動流体としては、水、アルコール、フルオロカーボン又はクロロフルオロカーボン(フロン)等が用いられる。
ヒートパイプ30は、内部に封入された作動流体31を排気との熱交換により加熱して蒸発させる蒸発部40を有している。蒸発部40は、内部に排気を流通させるダクト部13内に設けられている。
蒸発部40は、それぞれほぼ鉛直方向に延びる複数の扁平チューブ41が間隙42を介して水平方向に積層された構造を有している。間隙42は、排気が流通する排気通路として機能する。また間隙42には、扁平チューブ41の外壁面に熱的に接続された波状のフィン43が設けられている。フィン43は、間隙42を流通する排気と扁平チューブ41を流通する作動流体31との熱交換を促進するようになっている。
各扁平チューブ41の下端には、扁平容器状の下タンク44が接続されている。また各扁平チューブ41の上端には、扁平容器状の上タンク45が接続されている。下タンク44及び上タンク45は各扁平チューブ41を介して連通されている。
またヒートパイプ30は、排気熱回収回路22に設けられ、蒸発部40で蒸発した作動流体と冷却水との熱交換により作動流体を冷却して凝縮させるとともにエンジン冷却水を加熱する凝縮部50を有している。
凝縮部50は、蒸発部40と同様に、それぞれほぼ鉛直方向に延びて水平方向に積層された複数の扁平チューブ51と、扁平チューブ51の外壁面に熱的に接続された波状のフィン53とを有している。各扁平チューブ51の下端には下タンク54が接続され、各扁平チューブ51の上端には上タンク55が接続されている。
凝縮部50の下タンク54内には、内圧作動弁100が設けられている。内圧作動弁100の内部は、大気側と連通する大気側空間102と、下タンク54及び後述する還流管61間を連通させる連通流路103とに、ダイヤフラム101によって区画されている。連通流路103には、ダイヤフラム101に接続され、連通流路103を開閉する弁体104が設けられている。
ダイヤフラム101は、外気側からかかる大気圧と、ヒートパイプ30(凝縮部50)の内圧とのバランスによって図2中の左右方向に変位する。ダイヤフラム101の変位に伴い弁体104が変位することで、連通流路103が開閉される。このように、内圧作動弁100は作動流体の圧力に応じて連通流路103を開閉するダイヤフラム式の弁として機能する。具体的には、ヒートパイプ30の内圧が所定圧力(閉弁圧)未満のときには、連通流路103は開状態にある。ヒートパイプ30の内圧が所定圧力(閉弁圧)以上に上昇して大気圧に打ち勝つと、弁体104が図2中の右方向に摺動して連通流路103が閉じられる。
凝縮部50は、蒸発部40の側方に配置された水タンク110内に収容されている。水タンク110は、扁平チューブ51の長手方向に沿う細長容器状の形状を有している。水タンク110の側面下方には、エンジン冷却水を外部から水タンク110内に導入する導入管112が設けられている。水タンク110の側面上方には、エンジン冷却水を水タンク110内から外部に導出する導出管111が設けられている。導出管111はほぼ水平な方向に延び、比較的短い長さを有している。導出管111は、接続部81を介して排気熱回収回路22の配管113に接続されている。
蒸発部40の上タンク45と凝縮部50の上タンク55とは、ダクト部13及び水タンク110を貫通する蒸気管60によって連通している。また、内圧作動弁100の連通流路103と蒸発部40の扁平チューブ41とは、水タンク110及びダクト部13を貫通する還流管61によって連通している。これにより、下タンク44、扁平チューブ41、上タンク45、蒸気管60、上タンク55、扁平チューブ51、下タンク54、内圧作動弁100(連通流路103)、還流管61、扁平チューブ41及び下タンク44が環状に接続され、内部の作動流体を循環させるようになっている。
凝縮部50より上方には、エンジン冷却水の一部(又はエンジン冷却水と同質の液体)を保持する冷却水タンク(被加熱媒体タンク)70が、排気熱回収回路22、ラジエータ回路21及びヒータ回路23から独立して設けられている。冷却水タンク70は、エンジン冷却水を収容する容器部72を有している。容器部72の上面には、エンジン冷却水を容器部72内に注入するための注入口74が設けられている。注入口74には、空気を通過させる不図示の通気口が形成されたキャップ73が取り付けられている。冷却水タンク70は例えば別途設けられている簡易密閉式のリザーブタンクと同様の構造を有し、冷却水タンク70内のエンジン冷却水の水面は大気圧によって加圧される。冷却水タンク70に保持されているエンジン冷却水は、通常時には排気熱回収回路22、ラジエータ回路21又はヒータ回路23を循環しないようになっている。冷却水タンク70は、別の配管を介してラジエータ25に接続されることによって、被加熱媒体回路のリザーブタンクを兼ねることもできる。
冷却水タンク70の底部には、下方に延びる配管80が接続されている。配管80の下端は、接続部81を介して導出管111及び配管113に接続されている。
導出管111、配管113及び配管80が互いに接続される接続部81には、サーモワックス式で三方弁構造のサーモスタット(温度作動弁)90が設けられている。サーモスタット90は、排気熱回収回路22(導出管111及び配管113)内のエンジン冷却水の温度に基づいて流路を切り替えるようになっている。サーモスタット90は、長さの比較的短い導出管111を挟み、凝縮部50の近傍に設けられている。またサーモスタット90は、冷却水タンク70より下方であって凝縮部50より上方に設けられている。サーモスタット90は、通常時は導出管111と配管113とを連通させている。排気熱回収回路22内のエンジン冷却水の温度が所定温度以上になると、サーモスタット90は、配管113側の流路を閉じて配管80側の流路を開くことにより導出管111と配管80とを連通させるようになっている。
次に、本実施形態における排気熱回収装置1の作動について説明する。
エンジン11が始動すると併せてウォータポンプ24が作動し、エンジン冷却水はラジエータ回路21、排気熱回収回路22及びヒータ回路23を循環する。エンジン11で燃焼された燃料の排気は排気管14を流れ、触媒コンバータ12によって浄化される。そして、排気はダクト部13内の蒸発部40に流入した後に、大気中に排出される。また、排気熱回収回路22を循環するエンジン冷却水は、水タンク110(凝縮部50)内を通過する。
エンジン11が始動した後は、エンジン冷却水の温度が上昇し始めるとともに、ヒートパイプ30の内圧が徐々に上昇する。尚、排気熱量はエンジン11の負荷状態によって変化するため、一般的なエンジンを備えた車両では、加速、減速、停止など様々な車両の運転状態に基づいて内圧が変動する。ヒートパイプ30の内圧が閉弁圧よりも低い段階では、連通流路103は開状態にある。
蒸発部40内の液体状態の作動流体31は、ダクト部13内を流通する排気との熱交換により加熱されて沸騰気化し、蒸気となって扁平チューブ41内を上昇する。扁平チューブ41内を上昇した蒸気は、上タンク45及び蒸気管60を経て凝縮部50内に流入する。凝縮部50の扁平チューブ51に流入した蒸気状態の作動流体は、水タンク110内を流れるエンジン冷却水との熱交換により冷却されて凝縮し、液体となって下タンク54に流下する。連通流路103が開状態にあるので、下タンク54内の液体状態の作動流体31は連通流路103、還流管61を経て蒸発部40に流入する。一方、凝縮部50に流入したエンジン冷却水は、作動流体との熱交換により加熱される。
エンジン冷却水の温度が上昇し、内圧が所定圧力を超えると、内圧作動弁100は閉弁状態となって、ヒートパイプ30内の凝縮水の還流が阻止される。すると、蒸発部40においては内部の水が完全に蒸発して凝縮部50に流入するとともに、凝縮部50においては、凝縮された凝縮水が溜められることになる。これにより、ヒートパイプ30による熱輸送が停止され、エンジン冷却水の過熱が防止される。
エンジン11が停止したときには、ウォータポンプ24も停止する。このとき蒸発部40では、排気の余熱によって作動流体31の蒸発が継続する。
凝縮部50では、蒸発部40で蒸発した作動流体との熱交換によりエンジン冷却水が加熱される。このときエンジン冷却水の循環は停止しているため、水タンク110内のエンジン冷却水の温度は上昇し続ける。これにより、水タンク110内のエンジン冷却水の温度は、水タンク110の側面上方に設けられた導出管111内、及び導出管111に接続されたサーモスタット90近傍のエンジン冷却水の温度よりも高くなるため、自然対流が生じる。これにより、サーモスタット90近傍のエンジン冷却水の温度も徐々に上昇する。
サーモスタット90近傍のエンジン冷却水の温度が所定温度以上になると、サーモスタット90により流路が切り替えられ、導出管111と配管80及び冷却水タンク70とが連通する。このとき、冷却水タンク70内のエンジン冷却水の水面は、排気熱回収回路22内の内圧と大気圧との差に基づいて所定の高さ分だけ上昇する。
ここで、サーモスタット90により流路が切り替えられる温度は、凝縮部50(水タンク110)内のエンジン冷却水が沸騰してしまうときのサーモスタット90近傍のエンジン冷却水の温度より低く、ウォータポンプ24により排気熱回収回路22内を循環するエンジン冷却水が取り得る温度より高い値に設定される。
凝縮部50内のエンジン冷却水の温度は、排気熱回収回路22を循環せずに冷却水タンク70に保持されていたエンジン冷却水の温度よりも高いため、導出管111及び配管80を介して自然対流が生じる。すなわち、凝縮部50内の高温のエンジン冷却水は導出管111及び配管80を介して冷却水タンク70側に上昇し、冷却水タンク70内の低温のエンジン冷却水は配管80及び導出管111を介して凝縮部50側に下降する。これにより、凝縮部50内のエンジン冷却水の温度上昇が抑制される。
以上のように、本実施形態によれば凝縮部50内のエンジン冷却水の温度上昇が抑制されるため、デッドソーク時における凝縮部50でのエンジン冷却水の局部沸騰を抑制できる。
エンジン冷却水が局部沸騰してしまうと、エンジン冷却水に添加されている添加剤の劣化が促進されるため、従来はエンジン冷却水の耐久性等の性能が低下してしまうという問題も生じていた。本実施形態ではエンジン冷却水の局部沸騰を防止できるため、エンジン冷却水の性能低下を防止できる。
また本実施形態では、サーモスタット90が凝縮部50より上方に設けられているため、ウォータポンプ24による流通が停止しても、凝縮部50で局所的に温度の上昇したエンジン冷却水は自然対流によりサーモスタット90側に上昇するようになっている。このため、凝縮部50でのエンジン冷却水の温度上昇がサーモスタット90によって検知され易くなる。したがって、凝縮部50でのエンジン冷却水の局部沸騰をより確実に抑制できる。
さらに本実施形態では、サーモスタット90が凝縮部50の近傍に設けられている。これにより、凝縮部50の熱がエンジン冷却水を介してサーモスタット90に伝わり易くなるため、凝縮部50でのエンジン冷却水の温度上昇がサーモスタット90によって検知され易くなる。したがって、凝縮部50でのエンジン冷却水の局部沸騰をより確実に抑制できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図3を用いて説明する。図3は、本実施形態の排気熱回収装置を搭載した車両の冷却系及び排気系の概略構成を示す模式図である。図3ではエンジン冷却水の流れ方向を矢印で示している。図3に示すように、排気熱回収回路22のうちヒートパイプ30の下流側の接続部121には、排気熱回収回路22から分岐する配管123の一端側が接続されている。
接続部121には、排気熱回収回路22内のエンジン冷却水の温度に基づいて流路を切り替える三方弁構造のサーモスタット91が設けられている。サーモスタット91は、通常時には配管123側の流路を閉じ、排気熱回収回路22にエンジン冷却水を流通させるようになっている。サーモスタット91は、第1実施形態のサーモスタット90と同様に、ヒートパイプ30の凝縮部50近傍であって凝縮部50よりも上方に配置されている。
配管123の他端には、エンジン冷却水の一部を保持する冷却水タンク71が接続されている。冷却水タンク71は、容器部と容器部上面の注入口に取り付けられた圧力キャップとを備え、密閉式のリザーブタンクと同様の構成を有している。冷却水タンク71は、ヒートパイプ30の凝縮部50及びサーモスタット91よりも上方に配置されている。また冷却水タンク71は、排気熱回収回路22のうちサーモスタット91の下流側の接続部122に、配管124を介して接続されている。冷却水タンク71に保持されているエンジン冷却水は、通常時にはサーモスタット91により流路が閉じられているため、排気熱回収回路22、ラジエータ回路21又はヒータ回路23を循環しないようになっている。
エンジン11及びウォータポンプ24が停止したデッドソーク時に、凝縮部50でのエンジン冷却水の温度が上昇すると、サーモスタット91近傍のエンジン冷却水の温度も上昇する。サーモスタット91近傍のエンジン冷却水の温度が所定温度以上になると、サーモスタット91により流路が切り替えられ、排気熱回収回路22の凝縮部50と冷却水タンク71とが連通する。
凝縮部50内のエンジン冷却水の温度は、冷却水タンク71に保持されていたエンジン冷却水の温度よりも高いため、自然対流が生じる。すなわち、凝縮部50内の高温のエンジン冷却水は冷却水タンク71側に上昇し、冷却水タンク71内の低温のエンジン冷却水は凝縮部50側に下降する。これにより、凝縮部50内のエンジン冷却水の温度上昇が抑制される。
以上のように、本実施形態では第1実施形態と同様に、凝縮部50内のエンジン冷却水の温度上昇が抑制されるため、デッドソーク時における凝縮部50でのエンジン冷却水の局部沸騰を抑制できる。したがって、エンジン冷却水の性能低下を防止できる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、サーモワックス式のサーモスタット90を備えた排気熱回収装置1を例に挙げたが、サーモスタット90に代えて、エンジン冷却水の温度を検出して温度信号を出力するセンサ部と、温度信号に基づいて開度信号を出力する制御部と、開度信号に基づいて開度を調節する電動弁とを備えていてもよい。このとき、センサ部を例えば凝縮部50内に設けることによって、凝縮部50でのエンジン冷却水の温度をより正確に検知できるため、エンジン冷却水の局部沸騰をより確実に防止することができる。
また上記実施形態では、三方弁構造のサーモスタット90、91が接続部81、121に設けられた構成を例に挙げたが、エンジン冷却水の温度が所定温度以上になったときに開弁する二方弁構造のサーモスタットを配管80、121の途中に設けてもよい。これにより上記実施形態と同様に、排気熱回収回路22内のエンジン冷却水の温度が所定温度以上になったときに、排気熱回収回路22と冷却水タンク70、71とを連通させることができる。
さらに上記実施形態では、被加熱媒体としてエンジン冷却水が用いられているが、それ以外に、インバータの冷却水、オートマチック・トランスミッション・フルード(ATF)、エンジンオイル等を被加熱媒体として用いることもできる。
第1実施形態の排気熱回収装置を搭載した車両の冷却系及び排気系の概略構成を示す模式図である。 第1実施形態における排気熱回収装置の構成を模式的に示す断面図である。 第2実施形態の排気熱回収装置を搭載した車両の冷却系及び排気系の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
1 排気熱回収装置
10 排気系
11 エンジン(内燃機関)
21 ラジエータ回路(被加熱媒体回路)
22 排気熱回収回路(被加熱媒体回路)
25 ラジエータ
40 蒸発部
50 凝縮部
60、61 連通部
70 冷却水タンク(被加熱媒体タンク)
80 配管
81 接続部
90 サーモスタット(温度作動弁)

Claims (4)

  1. 内燃機関(11)から排出される排気との熱交換により、内部に封入された作動流体を加熱して蒸発させる蒸発部(40)と、
    被加熱媒体が循環する被加熱媒体回路(22)に設けられ、蒸発した前記作動流体と前記被加熱媒体との熱交換により前記作動流体を冷却して凝縮させるとともに前記被加熱媒体を加熱する凝縮部(50)と、
    前記蒸発部(40)と前記凝縮部(50)とを環状に連通させて前記作動流体を循環させる連通部(60、61)と、
    前記凝縮部(50)より上方に設けられ、前記被加熱媒体の一部を前記被加熱媒体回路(22)を循環させずに保持する被加熱媒体タンク(70)と、
    前記被加熱媒体回路(22)と前記被加熱媒体タンク(70)とを接続する配管(80)と、
    前記配管(80)と前記被加熱媒体回路(22)との接続部(81)又は前記配管(80)に設けられ、前記被加熱媒体回路(22)内の前記被加熱媒体の温度が所定温度以上になったときに前記被加熱媒体回路(22)と前記被加熱媒体タンク(70)とを連通させる温度作動弁(90)とを有することを特徴とする排気熱回収装置。
  2. 前記温度作動弁(90)は、前記凝縮部(50)より上方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排気熱回収装置。
  3. 前記温度作動弁(90)は、前記凝縮部(50)の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気熱回収装置。
  4. 前記被加熱媒体タンク(70)は、前記被加熱媒体回路(21)に設けられたラジエータ(25)に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排気熱回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013185469A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Toyota Motor Corp 熱回収装置
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CN109708297A (zh) * 2018-12-18 2019-05-03 江西蒙山乳业有限公司 一种高效热量回收热水系统

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