JP2008275292A - 排熱回収装置 - Google Patents

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保利 山中
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Kimikazu Obara
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Abstract

【課題】排熱回収量を下げることなく、蒸発部内に配置されるチューブ内における作動媒体のヘッドを略均等化して、チューブ内でのドライアウトを防止することができる排熱回収装置を提供する。
【解決手段】複数のチューブ111,112が配列されて、内燃機関10の排気ガスの熱によって内部の作動媒体を蒸発させる蒸発部110と、蒸発部110から流入する作動媒体の熱を内燃機関10の冷却水側に放熱回収して作動媒体を凝縮させると共に、凝縮された作動媒体を蒸発部110に還流させる凝縮部130とを有する排熱回収装置において、複数のチューブ111,112のうち、作動媒体の蒸発部110から凝縮部130への流入側で、凝縮部130に対してより遠位に接続されるチューブ112ほど、作動媒体の凝縮部130から蒸発部110への還流側で、凝縮部130に対して短い距離で接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒートパイプを用いて内燃機関の排気ガスの排熱を回収して、内燃機関の冷却水加熱のために利用する排熱回収装置に関するものであり、例えば内燃機関を備える車両に用いて好適である。
従来、例えば特許文献1に示されるようなヒートパイプを用いた排熱回収装置が知られている。この排熱回収装置は、蒸発部と凝縮部とが環状に接続されてなるループ式のヒートパイプを有している。そして、蒸発部がエンジンの排気管に配置され、また、凝縮部がエンジン冷却水側に配置されて、エンジンの排気ガスの熱をエンジン冷却水に回収するようにしている。
こうした排熱回収装置において、蒸発部内には、複数のチューブが配列形成されている。そして、各チューブは、その一端側が凝縮部に接続され、その他端側が凝縮部に接続されることにより、蒸発部と凝縮部とが環状に形成されている。
そして、作動時には、蒸発部および凝縮部内の作動媒体(例えば水)が、液体と気体(蒸気)とに状態を変化させつつヒートパイプ内を循環するようになっている。
特開平4−45393号公報
ところで、作動媒体は気体(蒸気)となった際の体積が非常に大きいため(液体時の約1000倍)、蒸気流速が非常に早くなり、液体が流通する場合と比較して流路抵抗の影響を顕著に受ける。ここで、凝縮部に対して遠位側に配置されたチューブにおける蒸気連通流路(作動媒体が循環する循環流路の一部を構成するもので、蒸気が移動する流路)の流路長は、凝縮部に対して近位側に配置されたチューブにおける蒸気連通流路の流路長より長いために、遠位側のチューブを介する流路抵抗は、近位側のチューブを介する流路抵抗より大きくなる。
上記構成による装置では、凝縮部内で液体状態にある作動媒体は、凝縮部と蒸発部との圧力差により、すなわち、位置エネルギーのみによって蒸発部(各チューブ内)へと供給される。しかし、上記したように、遠位のチューブを介する流路での流路抵抗が、近位のチューブを介する流路での流路抵抗より大きいため、すなわち、遠位のチューブを介する流路での圧力損失がより大きくなり、凝縮部から蒸発部へ作動媒体が流入した際には、各チューブにおいてヘッド(液面高さ)の差が生ずることになる。
このとき、遠位のチューブ内のヘッドは近位のチューブ内のヘッドより低くなり、十分なヘッドが得られない場合には、遠位のチューブ内でドライアウトを招いてしまうことがあった。ひいては、回収熱量(=排熱輸送量)が不足するという問題を引き起こしていた。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、排熱回収量を下げることなく、蒸発部内に配置されるチューブ内における作動媒体のヘッドを略均等化して、チューブ内でのドライアウトを防止することができる排熱回収装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、複数のチューブ(111,112)が配列されて、内燃機関(10)の排気ガスの熱によって内部の作動媒体を蒸発させる蒸発部(110)と、蒸発部(110)から流入する作動媒体の熱を内燃機関(10)の冷却水側に放熱回収して作動媒体を凝縮させると共に、凝縮された作動媒体を蒸発部(110)に還流させる凝縮部(130)とを有する排熱回収装置において、複数のチューブ(111,112)のうち、作動媒体の蒸発部(110)から凝縮部(130)への流入側で、凝縮部(130)に対してより遠位に接続されるチューブ(112)ほど、作動媒体の凝縮部(130)から蒸発部(110)への還流側で、凝縮部(130)に対して短い距離で接続されていることを特徴とする。
凝縮部(130)の流入側でより遠位となるチューブ(112)は、凝縮部(130)の流入口(131f)との距離が長くなることから、この間での作動媒体に対する圧力損失が他のチューブ(111)より大きくなる。したがって、通常であれば、凝縮部(130)から遠位となるチューブ(112)に流入される作動媒体の液面高さ(H2)が低くなってしまう。
しかしながら、請求項1に記載の発明では、より遠位となるチューブ(112)ほど、凝縮部(130)の還流側において、短い距離で接続されるようにしているので、他のチューブ(111)より優先的に凝縮部(130)からの作動媒体を流入させることができ、遠位となるチューブ(112)内の液面高さ(H2)を十分に確保することができる。
請求項2に記載の発明では、複数のチューブ(111,112)は、作動媒体が凝縮部(130)から前記蒸発部(110)へ還流する側で、連通部(114)によって互いに連通しており、凝縮部(130)と、連通部(114)の遠位となるチューブ(112)側とが接続されることで、短い距離での接続がなされていることを特徴とする。
この構成によれば、容易かつコンパクトに短い距離での接続が可能となる。
請求項3に記載の発明では、複数のチューブ(111,112)が配列されて、内燃機関(10)の排気ガスの熱によって内部の作動媒体を蒸発させる蒸発部(110)と、蒸発部(110)で蒸発された作動媒体の熱を内燃機関(10)の冷却水側に放熱回収して作動媒体を凝縮させる凝縮部(130,130a,130b)とを有し、複数のチューブ(111,112)に対応し、蒸発部(110)で蒸発された作動媒体が蒸発部(110)から凝縮部(130,130a,130b)に向けて移動する流路である蒸気連通流路(R1,R2,R11,R12)を介して、蒸発部(110)と凝縮部(130,130a,130b)との間で作動媒体を循環させて排気ガスの排熱を冷却水へ輸送する排熱回収装置において、排気ガスの排熱輸送量を減少させることなく、複数の蒸気連通流路(R1,R2,R11,R12)における圧力損失を略均等化したことを特徴とする。
作動媒体が気化した状態では、作動媒体の体積が大きくなることに伴い流速が増大するために、蒸発部(110)と凝縮部(130)とが接続されてなる循環流路は、その流路の一部を構成する蒸気連通流路(R1,R2,R11,R12)内の圧力損失の影響を顕著に受けることになる。本構成によれば、各蒸気連通流路(R1,R2,R11,R12)内の圧力損失が略均等化されることにより、各チューブ(111,112)内の作動媒体の液面高さ(H1,H2)が均等化される。そして、各チューブ(111,112)内の作動媒体の液面高さ(H1,H2)を十分に確保することができ、ドライアウトを防止することができる。
請求項4に記載の発明では、複数の蒸気連通流路(R1,R2)は、当該蒸気連通流路(R1,R2)を構成する管径および管摩擦係数を略同一にするものであって、複数の蒸気連通流路(R1,R2)の流路長がそれぞれ略均等化されていることを特徴とする。
流路内の圧力損失は、流路を構成する管の物性(管径、管摩擦係数)および管内を流れる流体(密度、速度)が同一であれば、その流路の流路長に反比例する。本構成によれば、それぞれの蒸気連通流路(R1,R2)の流路長を略均等化することで、容易に各蒸気連通流路(R1,R2)内の圧力損失を均等化することができる。
請求項5に記載の発明では、複数のチューブ(111,112)のうち、作動媒体の蒸発部(110)から凝縮部(130)への流入側で、当該凝縮部(130)に対してより遠位に接続されるチューブ(112)に対応する蒸気連通流路(R12)の径(d2)を、近位に接続されるチューブ(111)に対応する蒸気連通流路(R11)の径(d1)よりも大きく設定したことを特徴とする。
この構成によれば、各蒸気連通流路(R11,R12)における圧力損失を容易に均等化することができる。
請求項6に記載の発明では、内部を第1の作動媒体が通過し、並列配列された複数のチューブ(111,112)と、チューブ(111,112)の下流側端部(111a,112a)に接続されてチューブ(111,112)を通過した第1の作動媒体を集合させる上タンク部(115)と、チューブ(111,112)の上流側端部(111b,112b)に接続されてチューブ(111,112)へと流入する第1の作動媒体を分配する下タンク部(114)とを有し、内燃機関(10)の排気ガスの熱によってチューブ内部の第1の作動媒体を蒸発させる蒸発部(110)と、蒸発部(110)から流入する第1の作動媒体の熱を、加熱対象を有する回路を通過する第2の作動媒体に放熱回収して第1の作動媒体を凝縮させると共に、凝縮された第1の作動媒体を蒸発部(110)に還流させる凝縮部(130)とを有する排熱回収装置において、複数のチューブ(111,112)のうち、凝縮部(130)に対してより遠位に接続されるチューブ(112)ほど、チューブ(112)の上流側端部(112b)と前記凝縮部(130)とが短い距離で接続されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、凝縮部に対してより遠位に配されるチューブ(112)ほど、第1作動媒体の上流側端部(112b)と凝縮部(130)とが短い距離で接続されるようにしているので、他のチューブ(111)より優先的に凝縮部(130)から第1の作動媒体を流入させることができ、遠位となるチューブ(112)内の液面高さ(H2)を十分に確保することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における排熱回収装置100Aの車両への搭載状態を示す模式図である。図1に示すように、排熱回収装置100Aは、エンジン10を走行用の駆動源とする車両(自動車)に適用されるものとしている。排熱回収装置100Aは、エンジン10の排気管11および排熱回収回路30に配設されている。
図1に示すように、エンジン10は水冷式の内燃機関であり、燃料が燃焼した後の排気ガスが排出される排気管11を有している。排気管11には、排気ガスを浄化する触媒コンバータ12が設けられている。また、エンジン10は、エンジン冷却用のエンジン冷却水(以下、冷却水、請求項における第2の作動媒体)が循環するラジエータ回路20と、このラジエータ回路20とは別の流路として冷却水が循環する排熱回収回路30と、冷却水(温水)を加熱源として空調空気を加熱するヒータ回路40とを有している。
ラジエータ回路20にはラジエータ21が設けられており、ラジエータ21は、ウォータポンプ22によって循環される冷却水を外気との熱交換により冷却する。ラジエータ回路20中にはラジエータ21を迂回して冷却水が流通するバイパス流路23が設けられており、サーモスタット24によってラジエータ21を流通する冷却水量とバイパス流路23を流通する冷却水量とが調節されるようになっている。特に、暖機時においてはバイパス流路23側の冷却水量が増加されて暖機が促進される。つまり、ラジエータ21による冷却水の過冷却が防止される。
排熱回収回路30は、ラジエータ回路20のエンジン出口部から分岐して、ウォータポンプ22に接続される流路であり、ウォータポンプ22によって冷却水が循環されるようになっている。排熱回収回路30の途中には後述する排熱回収装置100Aの水タンク140(凝縮部130)が接続されている。
なお、ヒータ回路40は、ラジエータ回路20のエンジン出口部とは異なる部位から冷却水(温水)が流出して、排熱回収回路30の下流側に合流する回路としている。このヒータ回路40には、暖房用熱交換器としてのヒータコア41が設けられており、上記のウォータポンプ22によって冷却水(温水)が循環されるようにしている。ヒータコア41は、図示しない空調ユニットの空調ケース内に配設されており、送風機によって送風される空調空気を温水との熱交換により加熱する。
図2は、本発明の第1実施形態における排熱回収装置100Aの断面を示す模式図である。図2に示すように、排熱回収装置100Aは、ダクト部120内に収容される蒸発部110と、水タンク140内に収容される凝縮部130とが接続流路116および還流路136によってそれぞれ接続されて成るループ式のヒートパイプ101を有している。
ヒートパイプ101には図示しない封入部が設けられており、この封入部からヒートパイプ101内が真空引き(減圧)され、作動媒体が封入された後に封入部は封止されている。作動媒体(請求項における第1の作動媒体)は、ここでは水を使用している。水の沸点は、1気圧で100℃であるが、ヒートパイプ101内を減圧(例えば0.01気圧)しているため、沸点は、5〜10℃となる。なお、作動媒体としては、水の他にアルコール、フロロカーボン、フロン等を用いても良い。また、図2における矢印は、水の循環方向を示している。
排熱回収装置100Aを構成する各部材(以下説明)は、高耐食性を備えるステンレス材から成り、各部材が組み付けされた後に、当接部や嵌合部に設けられたろう材により、一体的にろう付けされている。
蒸発部110は、複数のチューブ(第1チューブ111、第2チューブ112)、フィン113、下タンク部114、上タンク部115等から形成されている。第1チューブ111、第2チューブ112は、断面扁平状を成す細長の管部材であり、長手方向が上下を向くようにして、図2中の左右方向に所定のチューブピッチを持って並べられて列を成している(この方向を以下、配列方向と呼ぶ)。さらに、図2の紙面に対して垂直方向にも上記列が複数並ぶように配置されている(この方向を以下、列方向と呼ぶ)。
なお、図2において左側に配置される第2チューブ112は、後述する凝縮部110を構成するチューブ131の上流側部位131dに対して(流入方向において)、第1チューブ111と比較してより上流側、すなわち、水の流入口131fが形成されるチューブ131の上流側部位131dから遠い位置に配置されている。
また、上記配列方向となる各チューブ111,112の間には、薄肉板材から形成されたフィン113が介在されて、各チューブ111,112の外壁面(表面)に接合されている。蒸発部110におけるフィン113は、薄肉の帯板材からローラ加工によって波形に成形された、コルゲートタイプのフィンである。
下タンク部114、上タンク部115は、共に扁平の容器体として形成されており、上記チューブ111,112の長手方向端部側に配設されている。各タンク部114,115において、チューブ111,112の上端部111a,112a(下流側端部)および下端部111b,112b(上流側端部)に対応する位置には、チューブ孔(図示省略)が穿設されている。そして、複数のチューブ111,112の長手方向両端部111a,112a,111b,112bは、それぞれ各タンク部114,115のチューブ孔に接合されており、複数のチューブ111,112は、各タンク部114,115内と連通している。下タンク部114は本発明の連通部に対応する。
そして、蒸発部110は、ダクト部120内に収容されている。ダクト部120は、断面矩形状を成す筒体であり、後述するように内部を排気ガスが流通するようになっている。蒸発部110は、チューブ111,112の列方向(図2の紙面に対して垂直方向)と、排気ガスの流れ方向(図2の紙面に対して垂直方向)とが一致するように収容されている。
凝縮部130は、上記蒸発部110と同様に、長手方向が上下方向を向くようにチューブ131が図2の紙面に対して垂直方向に複数配設され、各チューブ131の長手方向両端部が下タンク部134、上タンク部135に接合されて形成されている。複数のチューブ131は、各タンク部134,135内と連通している。
そして、凝縮部130は、水タンク140内に収容されている。水タンク140は、チューブ131の長手方向に沿うように細長に形成された容器体であり、一方の端部側に冷却水を内部に導入する冷却水導入パイプ141が設けられ、また、他方の端部側に冷却水を外部に排出する冷却水排出パイプ142が設けられている。
凝縮部130は、蒸発部110の側方(図2中の右側)に配設されて、上タンク部115と上タンク部135とが、ダクト部120および水タンク140を貫通する接続流路116によって接続されている。また、下タンク部114と下タンク部134とが、ダクト部120および水タンク140を貫通する還流路136によって接続されている。
よって、下タンク部114→チューブ111,112→上タンク部115→接続流路116→上タンク部135→チューブ131→下タンク部134→還流路136→下タンク部114が環状に繋がっており、ヒートパイプ101を形成している。
なお、還流路136は、本実施形態における特徴部を成している。還流路136は、蒸発部110の下部を迂回して第2チューブ112の下端部112b側から下タンク部114に連通するようになっている。すなわち、凝縮部130と、下タンク部114において遠位の第2チューブ112側とが接続されているため、第2チューブ112は、第1チューブ111と比較して、下タンク部114の配列方向の長さ分だけ、チューブ131の下流側部位131eと短い距離で接続されている。よって、本実施形態では、第1チューブ111を介してヒートパイプ101内を冷却水が循環するルートの全長と、第2チューブ112を介してヒートパイプ101内を冷却水が循環するルートの全長が略同じになっている。
なお、ダクト部120と水タンク140との間には、隙間が設けられており、この隙間部に対応する接続流路116、および還流路136は蒸発部110と凝縮部130との間に形成される断熱部121となっている。
以上のように排熱回収装置100Aは形成されており、蒸発部110(ダクト部120)が触媒コンバータ12の下流側となる排気管11に介在され、また、水タンク140の両パイプ141,142が排熱回収回路30(図1)に接続されている。
次に、上記構成に基づく排熱回収装置100Aの作動、およびその作用効果について説明する。
エンジン10が作動されると併せてウォータポンプ22が作動され、冷却水はラジエータ回路20、排熱回収回路30、ヒータ回路40を循環する。エンジン10で燃焼された燃料の排気ガスは、触媒コンバータ12を経て排気管11を流れ、排熱回収装置100の蒸発部110を通過して大気中に排出される。また、排熱回収回路30を循環する冷却水は、排熱回収装置100Aの水タンク140内(凝縮部130)を通過する。
エンジン10が始動された後は、ヒートパイプ101内の水(作動媒体)は、蒸発部110でダクト部120内を流れる排気ガスから受熱して沸騰気化し始めて、蒸気となってチューブ111,112内を上昇し、上タンク部115、接続流路116を経て凝縮部130(上タンク部135、チューブ131)内に流れ込む。凝縮部130内へ流入した蒸気は、排熱回収回路30から水タンク140内を流れる冷却水によって冷却され、凝縮水となって還流路136を通り蒸発部110の下タンク部114に還流する。
ここで、第2チューブ112は、第1チューブ111と比較して、凝縮部130内のチューブ131の流入口131fから遠い位置に配置されているため、蒸気となった水が連通する蒸気連通流路R22の流路長が、第1チューブ111を介して連通する蒸気連通流路R21の流路長よりも長くなっている。したがって、以下の式の関係から、第2チューブ112内では第1チューブ111よりも大きな圧力損失(抵抗)が生ずることになる。
(数1)
ΔP=λ×(L/d)×(ρv/2)
ここで、ΔPは圧力損失、Lは管長(流路長)、dは管径、ρは流体密度、vは流体速度である。
しかし、第2チューブ112は、第1チューブ111と比較して、凝縮部130内のチューブ131の流出口131gから還流路136によって短い距離で接続されていることで、チューブ131から下タンク部134を介して還流路136を流通してきた水は、その流勢を受けてまず、第2チューブ112内を上昇し、その後、さらに下タンク部134を進んで第1チューブ111内を上昇することになる。
これにより、例えば、還流路136が迂回しておらず、第1チューブ111の下端部111b側に連通している場合には、第2チューブ112内のヘッドH2が第1チューブ111内のヘッドH1よりも低くなってしまうところ、本実施形態では、図2に示すように、第1チューブ111、第2チューブ112ともに、ほぼ均等のヘッドH1、H2となり、特に凝縮部130から遠位にある第2チューブ112内のヘッドH2を十分に確保することができる。そして、排熱回収装置100Aの排熱回収量を下げることなく第2チューブ112内でのドライアウトを防止することができる。
このように、排気ガスの熱が水に伝達されて蒸発部110から凝縮部130へ輸送され、この凝縮部130で蒸気が凝縮する際に凝縮潜熱として放出され、排熱回収回路30を流れる冷却水が積極的に加熱される。つまり、エンジン10の暖機が促進されることになるので、エンジン10のフリクションロスの低減、低温始動性向上のための燃料増量の抑制等が図られ燃費性能が向上される。また、冷却水を加熱源とするヒータコア41の暖房性能が向上される。なお、排気ガスの熱はヒートパイプ101の外壁面を介して熱伝導によって蒸発部110から凝縮部130に移動される分も存在する。
また、蒸発部110に複数のチューブ111,112およびフィン113を設けることで、排気ガスに対する受熱面積を増大させて、蒸発部110における作動媒体の蒸発を促進でき、凝縮部130への排熱輸送量の増大を可能としている。
また、蒸発部110と凝縮部130との間に断熱部121を設けることで、凝縮部130における冷却水によって蒸発部110が冷却されることが防止でき、蒸発部110内で凝縮作用が発生することが無い。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態における排熱回収装置100Bの断面を示す模式図である。なお、本実施形態では、第1実施形態と共通する構成部材には第1実施形態と同様の符号を付しており、以下、第1実施形態との相違部分に着目して、説明することとする。
図3に示すように、本実施形態の排熱回収装置100Bは、蒸発部110と凝縮部130とを有し、ループ式のヒートパイプ101内で作動媒体を循環させる構成となっている点は第1実施形態と同様である。しかし、本実施形態では、蒸発部110の両側にそれぞれ凝縮部130(右側凝縮部130a、左側凝縮部130b)が設けられており、接続流路(右側接続流路116a,左側接続流路116b)および還流路136(右側還流路136a、左側還流路136b)が各凝縮部130a,130bに対してそれぞれ設けられている点が第1実施形態と異なっている。以下、詳細に説明する。
蒸発部110の左右両側に設けられる凝縮部130a,130bの内部構成は第1実施形態と同様であって、それぞれに複数のチューブ131(右側チューブ131a、左側チューブ131b)を有し、各チューブ131a,131bは、上下の各タンク部134a、134b、135a、135b内と連通している。
主に第1チューブ111からの水が循環する右側凝縮部130aは、蒸発部110の右側方に配設されている。そして、上タンク部115と右側上タンク部135aとが、ダクト部120および右側水タンク140aを貫通する右側接続流路116aによって接続されている。また、下タンク部114と右側下タンク部134aとが、ダクト部120および右側水タンク140aを貫通する右側還流路136aによって接続されている。
よって、下タンク部114→第1チューブ111→上タンク部115→右側接続流路116a→右側上タンク部135a→右側チューブ131a→右側下タンク部134a→右側還流路136a→下タンク部114が環状に繋がっており、右ヒートパイプ101aを形成している。そして、右ヒートパイプ101a内に、第1チューブ111を介して蒸気となった水が移動する流路である蒸気連通流路R1(第1チューブ111の一部→右側接続流路116a→右側上タンク部135a→右側チューブ131aの一部)が構成されている。
一方、主に第2チューブ112からの水が循環する左側凝縮部130bは、蒸発部110の左側方に配設されている。そして、上タンク部115と左側上タンク部135bとが、ダクト部120および左側水タンク140bを貫通する左側接続流路116bによって接続されている。また、下タンク部114と左側下タンク部134bとが、ダクト部120および左側水タンク140bを貫通する左側還流路136bによって接続されている。
よって、下タンク部114→第2チューブ112→上タンク部115→左側接続流路116b→左側上タンク部135b→左側チューブ131b→左側下タンク部134b→左側還流路136b→下タンク部114が環状に繋がっており、左ヒートパイプ101bを形成している。そして、左ヒートパイプ101b内に、第2チューブ112を介して蒸気となった水が移動する流路である蒸気連通流路R2(第2チューブ112→上タンク部115→左側接続流路116b→左側上タンク部135b→左側チューブ131bの一部)が構成されている。
以上の構成により、第1チューブ111内の水は主に右側凝縮部130aへ、第2チューブ112内の水は主に左側凝縮部130bへそれぞれのルートで循環するようになっている。また、第1チューブ111に対応する蒸気連通流路R1の流路長と、第2チューブ112に対応する蒸気連通流路R2の流路長とは、略同じとなるように形成されている。さらに、右側還流路136aと左側還流路136bの流路長も略同じであるため、第1チューブ111を介して右ヒートパイプ101a内を冷却水が循環する右回りルート(循環流路)の全長と、第2チューブ112を介して左ヒートパイプ101b内を冷却水が循環する左回りルート(循環流路)の全長が略同じになっている。
次に、上記構成に基づく排熱回収装置100Bの作動、およびその作用効果について説明する。
上記第1実施形態と同様に、エンジン10が始動された後は、ヒートパイプ101内の水は、蒸発部110でダクト部120内を流れる排気ガスから受熱して沸騰気化し始めて、蒸気となってチューブ111,112内を上昇する。
まず、第1チューブ111内を上昇した蒸気は、上タンク部115、右側接続流路116aを経て右側凝縮部130a(右側上タンク部135a、右側チューブ131a)内に流れ込む。右側凝縮部130a内へ流入した蒸気は、排熱回収回路30から水タンク140内を流れる冷却水によって冷却され、凝縮水となって右側還流路136aを通り蒸発部110の下タンク部114に還流する。そして、さらに、右側凝縮部130aの右側チューブ131aとの差圧に応じて再び第1チューブ111内を還流(上昇)する。
同様に、第2チューブ112内を上昇した蒸気は、上タンク部115、左側接続流路116bを経て左側凝縮部130b(左側上タンク部135b、左側チューブ131b)内に流れ込む。左側凝縮部130b内へ流入した蒸気は、排熱回収回路30から水タンク140内を流れる冷却水によって冷却され、凝縮水となって左側還流路136bを通り蒸発部110の下タンク部114に還流する。そして、さらに、左側凝縮部130bの左側チューブ131aとの差圧に応じて再び第2チューブ112内を還流(上昇)する。
ここで、上記したように第1チューブ111に対応する蒸気連通流路R1の流路長と、第2チューブ112に対応する蒸気連通流路R2の流路長とは略同じであり、かつ、第1チューブ111を介する右回りルートの全長と、第2チューブ112を介する左回りルートの全長も略同じである。したがって、上記数式1の関係から、第1チューブ111を介する右回りルートと、第2チューブ112を介する左回りルートにおいてそれぞれ生じる圧力損失が略同じとなる。
したがって、第1チューブ111、第2チューブ112ともに、ほぼ均等のヘッドH1、H2となり、いずれかのチューブ111,112内でヘッドが不足するといったことを回避し、ドライアウトを防止することができる。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態における排熱回収装置100Cの断面を示す模式図である。なお、本実施形態では、第2実施形態と同様、第1実施形態と共通する構成部材には第1実施形態と同様の符号を付しており、以下、第1実施形態との相違部分に着目して、説明することとする。
図4に示すように、本実施形態の排熱回収装置100Cは、蒸発部110と凝縮部130とを有し、それぞれの内部に配列されるチューブ111,112,131の構成は第1実施形態と同様である。しかし、本実施形態では、第1チューブ111と第2チューブ112とが、それぞれ別の接続流路116c,116dによって凝縮部130と接続されている点が異なる。以下、詳細に説明する。
第1チューブ111の長手方向上端部111aには、上タンク部115cが配設されており、第2チューブ112の長手方向上端部112aには、上タンク部115dが配設されている。各上タンク部115c,115dの各チューブ111,112の上端部111a,112aに対応する位置には、チューブ孔(図示略)が穿設されている。そして、各チューブ111,112の上端部111a,112aは、それぞれ上タンク部115c,115dのチューブ孔に接合されており、各チューブ111,112は各上タンク部115c,115d内と連通している。各チューブ111,112の下端部111b、112bと下タンク部114との接続については上記各実施形態と共通であるため、詳しい説明は省略する。
なお、上タンク部115dにおいて蒸気連通流路R12の一部を構成する流路の流路管径d2は、上タンク部115cにおいて蒸気連通流路R11の一部を構成する流路の流路管径d1よりも大きくなっている。
また、下タンク部114と下タンク部134とが、ダクト部120および水タンク140を貫通する還流路136cによって接続されている。還流路136cは、第1実施形態とは異なり、蒸発部110の下部を迂回することなく、下タンク部134から下タンク部114の第1チューブ111側に連通するようになっている。よって、本実施形態では、第1チューブ111を介してヒートパイプ101c内を作動媒体が循環する内回りルート(循環流路)と、第2チューブ112を介してヒートパイプ101d内を作動媒体が循環する外回りルート(循環流路)とが存在し、外回りルート(第2チューブ112を介するルート)は内回りルート(第1チューブ111を介するルート)と比較してその全長が長くなっている。
また、第2チューブ112は、凝縮部130に対して第1チューブ111と比較して遠位に配設されているため、第2チューブ112に対応する蒸気連通流路R12の流路長は第1チューブ111に対応する蒸気連通流路R11の流路長より長くなっている。
次に、上記構成に基づく排熱回収装置100Cの作動、およびその作用効果について説明する。
上記各実施形態と同様に、エンジン10が始動された後は、まず、第1チューブ111内を上昇した蒸気は、上タンク部115c、接続流路116cを経て凝縮部130内に流れ込む。凝縮部130内へ流入した蒸気は、排熱回収回路30から水タンク140内を流れる冷却水によって冷却され、凝縮水となって還流路136cを通り蒸発部110の下タンク部114に還流する。そして、さらに、凝縮部130のチューブ131との差圧に応じて、再び第1チューブ111内を還流(上昇)する。
同様に、第2チューブ111内を上昇した蒸気は、上タンク部115d、接続流路116dを経て凝縮部130内に流れ込む。凝縮部130内へ流入した蒸気は、排熱回収回路30から水タンク140内を流れる冷却水によって冷却され、凝縮水となって還流路136cを通り蒸発部110の下タンク部114に還流する。そして、さらに、凝縮部130のチューブ131との差圧に応じて、再び第2チューブ112内を還流(上昇)する。
ここで、外回りルート(第2チューブ112を介するルート)における蒸気連通流路R12の流路長は内回りルート(第1チューブ111を介するルート)における蒸気連通流路R11の流路長より長くなっている。しかし、蒸気連通流路R12の一部を構成する流路の流路管径d2は、蒸気連通流路R11の一部を構成する流路の流路管径d1よりも大きくなっているため、上記数式1の関係より、距離Lと径dの差異が相殺されて、各流路R11,R12での圧力損失が略同じとなっている。
すなわち、流路管径d2を流路管径d1よりも大きくすることで、蒸発部130から遠位にある外回りルート(第2チューブ112を介するルート)における圧力損失が軽減されることになり、各流路R11,R12内の圧力損失が略均等化されている。その結果、第1チューブ111、第2チューブ112ともに、略均等のヘッドH1、H2となり、特に凝縮部130から遠位にある第2チューブ112内のヘッドH2を十分に確保することができ、ドライアウトを防止することができる。
また、フィン113が配置される第2チューブ112の径を大きくする場合と比較して、蒸発部110内での排気ガスからの受熱面積が小さくなることがないため、排熱輸送量が減少することがない。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態において、還流路136は、蒸発部110の下部を迂回するものとした。しかし、還流路136は、第2チューブ112の下端部112b側から下タンク部114に連通するようになっていればよく、例えば、蒸発部110の側面部を迂回させて下タンク部114に連通するように構成しても良い。
上記第2実施形態において、第1チューブ111を介する蒸気連通流路R1と第2チューブ112を介する蒸気連通流路R2とは、上タンク部115、下タンク部114を共有しているが、各々別個の上タンク部、下タンク部としてもよい。この構成によれば、第1チューブ111内を上昇する作動媒体は確実に右側ルートを循環し、第2チューブ112内を上昇する作動媒体は確実に左側ルートを循環する構成とできる。
上記第3実施形態において、上タンク部115c,115dは上下方向に差をもって配設されているが、各上タンク部115c,115dを奥行き方向(図4においては紙面と垂直方向)にずらして配設することで、同一高さ位置となるように構成してもよい。
上記第2実施形態および第3実施形態を組み合わせて、例えば、蒸気連通流路R1,R2,R11,R12の流路長と管径d1,d2の両方を適宜変更することで、数式1におけるL/d(Lは流路長、dは管径)値が各流路R1,R2,R11,R12で一致するように構成してもよい。このようにしても、圧力損失の大きさを略均等化することができる。
上記各実施形態において、蒸発部110内のチューブ本数および、凝縮部130,130a,130b内のチューブ本数は適宜変更できる。
上記各実施形態では第2の作動媒体として冷却水を用いた実施形態について述べたが、例えばATF(オートマチックトランスミッションフルイド)が通過する回路に凝縮部を設け、第2作動媒体としてATFウォーマーを通過するオイルなどの他の作動媒体を用いてもよい。
排熱回収装置の車両への搭載状態を示す模式図である。 第1実施形態における排熱回収装置の断面を示す模式図である。 第2実施形態における排熱回収装置の断面を示す模式図である。 第3実施形態における排熱回収装置の断面を示す模式図である。
符号の説明
10 エンジン(内燃機関)
100A,100B,100C 排熱回収装置
110 蒸発部
111,112 チューブ
111a,112a 上端部(下流側端部)
111b,112b 下端部(上流側端部)
114 下タンク部(連通部)
115 上タンク部
130,130a,130b 凝縮部
R1,R2,R11,R12 蒸気連通流路

Claims (6)

  1. 複数のチューブ(111,112)が配列されて、内燃機関(10)の排気ガスの熱によって内部の作動媒体を蒸発させる蒸発部(110)と、
    前記蒸発部(110)から流入する前記作動媒体の熱を前記内燃機関(10)の冷却水側に放熱回収して前記作動媒体を凝縮させると共に、凝縮された前記作動媒体を前記蒸発部(110)に還流させる凝縮部(130)とを有する排熱回収装置において、
    複数の前記チューブ(111,112)のうち、前記作動媒体の前記蒸発部(110)から前記凝縮部(130)への流入側で、前記凝縮部(130)に対してより遠位に接続されるチューブ(112)ほど、前記作動媒体の前記凝縮部(130)から前記蒸発部(110)への還流側で、前記凝縮部(130)に対して短い距離で接続されていることを特徴とする排熱回収装置。
  2. 複数の前記チューブ(111,112)は、前記作動媒体が前記凝縮部(130)から前記蒸発部(110)へ還流する側で、連通部(114)によって互いに連通しており、
    前記凝縮部(130)と、前記連通部(114)の前記遠位となるチューブ(112)側とが接続されることで、前記短い距離での接続がなされていることを特徴とする請求項1に記載の排熱回収装置。
  3. 複数のチューブ(111,112)が配列されて、内燃機関(10)の排気ガスの熱によって内部の作動媒体を蒸発させる蒸発部(110)と、
    前記蒸発部(110)で蒸発された前記作動媒体の熱を前記内燃機関(10)の冷却水側に放熱回収して前記作動媒体を凝縮させる凝縮部(130,130a,130b)とを有し、
    複数の前記チューブ(111,112)に対応し、前記蒸発部(110)で蒸発された前記作動媒体が前記蒸発部(110)から前記凝縮部(130,130a,130b)に向けて移動する流路である蒸気連通流路(R1,R2,R11,R12)を介して、前記蒸発部(110)と前記凝縮部(130,130a,130b)との間で前記作動媒体を循環させて前記排気ガスの排熱を前記冷却水へ輸送する排熱回収装置において、
    前記排気ガスの排熱輸送量を減少させることなく、複数の前記蒸気連通流路(R1,R2,R11,R12)における圧力損失を略均等化したことを特徴とする排熱回収装置。
  4. 複数の前記蒸気連通流路(R1,R2)は、当該蒸気連通流路(R1,R2)を構成する管径および管摩擦係数を略同一にするものであって、
    複数の前記蒸気連通流路(R1,R2)の流路長がそれぞれ略均等化されていることを特徴とする請求項3に記載の排熱回収装置。
  5. 複数の前記チューブ(111,112)のうち、前記作動媒体の前記蒸発部(110)から前記凝縮部(130)への流入側で、当該凝縮部(130)に対してより遠位に接続されるチューブ(112)に対応する前記蒸気連通流路(R12)の径(d2)を、近位に接続されるチューブ(111)に対応する前記蒸気連通流路(R11)の径(d1)よりも大きく設定したことを特徴とする請求項3に記載の排熱回収装置。
  6. 内部を第1の作動媒体が通過し、並列配列された複数のチューブ(111,112)と、当該チューブ(111,112)の下流側端部(111a,112a)に接続されて前記チューブ(111,112)を通過した前記第1の作動媒体を集合させる上タンク部(115)と、前記チューブ(111,112)の上流側端部(111b,112b)に接続されて前記チューブ(111,112)へと流入する前記第1の作動媒体を分配する下タンク部(114)とを有し、内燃機関(10)の排気ガスの熱によって前記チューブ内部の第1の作動媒体を蒸発させる蒸発部(110)と、
    当該蒸発部(110)から流入する前記第1の作動媒体の熱を、加熱対象を有する回路を通過する第2の作動媒体に放熱回収して前記第1の作動媒体を凝縮させると共に、凝縮された前記第1の作動媒体を前記蒸発部(110)に還流させる凝縮部(130)とを有する排熱回収装置において、
    複数の前記チューブ(111,112)のうち、前記凝縮部(130)に対してより遠位に接続されるチューブ(112)ほど、前記チューブ(112)の上流側端部(112b)と前記凝縮部(130)とが短い距離で接続されていることを特徴とする排熱回収装置。
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