JP7131158B2 - 空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、沸騰冷却式の空調装置に関するものである。
従来、直流交流交換装置や通信機器などが格納された室内の冷房を行う沸騰冷却式の空調装置が知られている。
特許文献1に記載の沸騰冷却式の空調装置は、複数組の沸騰冷却サイクルを用いたものである。沸騰冷却サイクルは、室内空気との熱交換により冷媒が蒸発する蒸発器と、その蒸発器で蒸発した冷媒が外気との熱交換により凝縮する凝縮器と、蒸発器と凝縮器とを接続するガス配管および液配管を有し、冷媒が自然循環する閉回路である。蒸発器には室内送風機により室内空気が送風され、凝縮器には室外送風機により外気が送風されるように構成されている。なお、沸騰冷却サイクルは、ループ型サーモサイフォンとも呼ばれる。
この空調装置は、室内の冷房能力を高めるために室外送風機の回転数を上げて凝縮器に送風する風量を増加する際、その室外送風機の騒音が増大することを防ぐため、風路に遮音板を配置したものである。
特開2016-96354号公報
しかしながら、特許文献1に記載の空調装置は、室外送風機および室内送風機の風量に対する沸騰冷却サイクルの最適仕様について言及されていない。
一般に、沸騰冷却サイクルは、凝縮器に供給される外気と蒸発器に供給される室内空気との温度差が大きいほど冷房能力が大きくなる。しかし、その温度差が所定の値より大きくなると、温度差に対する冷房能力の上昇率が低下する、いわゆる冷房能力の頭打ち現象が生じる。これは、沸騰冷却サイクルを循環する冷媒の体積流量が所定の流量より大きくなると、そのサイクルを循環する冷媒の圧力損失が大きくなり、十分な冷房性能を発揮できなくなるためである。
そこで、特許文献1に記載されているような複数の沸騰冷却サイクルを用いた空調装置では、室外送風機の回転数を上げると共に、全ての沸騰冷却サイクルにおいて、その流路を構成する部材の流路面積を大きくすることが考えられる。しかし、そうした場合、全ての沸騰冷却サイクルにおいて、流路を構成する部材の耐圧確保などが必要となる。したがって、空調装置全体として体格の大型化、構成の複雑化、コストアップとなってしまう。
本発明は上記点に鑑みて、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することの可能な空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
沸騰冷却式の空調装置において、
冷媒が蒸発する蒸発器(11、21)、蒸発器で蒸発した冷媒が凝縮する凝縮器(12、22)、蒸発器で蒸発した冷媒を凝縮器へ流すガス配管(13、23)、および、凝縮器で凝縮した冷媒を蒸発器へ流す液配管(14、24)をそれぞれ有し、冷媒が自然循環する閉回路をそれぞれ構成する複数の沸騰冷却サイクル(10、20)と、
複数の沸騰冷却サイクルがそれぞれ有する複数の凝縮器に対し、順に外気を送風する室外送風機(30)と、
複数の沸騰冷却サイクルがそれぞれ有する複数の蒸発器に対し、順に室内空気を送風する室内送風機(40)と、を備え、
複数の沸騰冷却サイクルのうち、所定の沸騰冷却サイクル(10)は、他の沸騰冷却サイクル(20)と比べて、凝縮器に供給される外気と蒸発器に供給される室内空気との温度差が大きくなる側に設置されており、
所定の沸騰冷却サイクルは、他の沸騰冷却サイクルと比べて、蒸発器と凝縮器との間の熱移動量を同一条件とした場合に、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が小さくなるように構成されている。
以下の説明では、沸騰冷却サイクルを単に「サイクル」といい、所定の沸騰冷却サイクルを「第1サイクル」といい、他の沸騰冷却サイクルを「第2サイクル」という。また、凝縮器に供給される外気と蒸発器に供給される室内空気との温度差を、単に「温度差」という。
請求項1に係る発明では、空調装置が備える全てのサイクルを循環する冷媒の圧力損失を小さくするのではなく、温度差が大きくなる側に設置されている第1サイクルを循環する冷媒の圧力損失を小さくしている。これにより、第1サイクルにおいて、温度差が大きくなった場合でも、その温度差に対する冷房能力の上昇率の低下が防がれる。そして、第2サイクルにおいて、体格の大型化、複雑化またはコストアップが抑制される。したがって、この空調装置は、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る空調装置の構成図である。 図1のII部分の拡大断面図である。 図1のIII部分の拡大断面図である。 第1実施形態の空調装置が備える凝縮器に供給される空気の温度と、蒸発器に供給される空気の温度の一例を示した説明図である。 参考例の空調装置が備える凝縮器に供給される空気の温度と、蒸発器に供給される空気の温度の一例を示した説明図である。 凝縮器と蒸発器に供給される空気の温度差と、冷房能力との関係を示したグラフである。 第3実施形態の空調装置が備える蒸発器の一部を示した斜視図である。 第4実施形態に係る空調装置の構成図である。 第5実施形態に係る空調装置の構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、第1実施形態の空調装置1は、例えば、図示しない直流交流交換装置または通信機器などが格納された基地局の室内の冷房を行う沸騰冷却式の空調装置1である。空調装置1は、直流交流交換装置または通信機器などから生じる排熱を外気に放熱するための装置である。なお、図1では、空調装置1が冷却対象とする室内空間を、符号2を付した一点鎖線で示している。
空調装置1は、複数の沸騰冷却サイクル10、20、室外送風機30および室内送風機40を備えている。以下の説明では、沸騰冷却サイクル10、20を、単に「サイクル10、20」ということとする。
第1実施形態の説明では、複数のサイクル10、20のうち、室外送風機30が外気を送風する上流側に凝縮器12が配置されたものを第1サイクル10と呼び、室外送風機30が外気を送風する下流側に凝縮器22が配置されたものを第2サイクル20と呼ぶ。なお、第1サイクル10は、特許請求の範囲に記載の「所定の沸騰冷却サイクル」に相当し、第2サイクル20は、「他の沸騰冷却サイクル」に相当する。
以下、第1サイクル10の構成について説明する。
第1サイクル10は、蒸発器11、凝縮器12、ガス配管13および液配管14を有している。蒸発器11、凝縮器12、ガス配管13および液配管14は、環状に接続され、冷媒が自然循環する閉回路を構成している。第1サイクル10内には、所定量の冷媒が充填されている。冷媒は、室内温度で蒸発し、外気温で凝縮するように相変化するものが採用される。第1実施形態では、冷媒として、例えば、フロン系冷媒が採用される。
蒸発器11は、内部を流れる冷媒と、室内送風機40により送風される室内空気とを熱交換させるための熱交換器である。蒸発器11は、冷媒が流れる流路を有する複数のチューブ111と、その複数のチューブ111の両端部にそれぞれ接続されるヘッダタンク112、113などを備えている。蒸発器11の上ヘッダタンク112にはコネクタ114を介してガス配管13が接続され、蒸発器11の下ヘッダタンク113にはコネクタ115を介して液配管14が接続されている。
凝縮器12は、内部を流れる冷媒と、室外送風機30により送風される外気とを熱交換させるための熱交換器である。凝縮器12も、冷媒が流れる流路を有する複数のチューブ121と、その複数のチューブ121の両端部にそれぞれ接続されるヘッダタンク122、123などを備えている。凝縮器12の上ヘッダタンク122にはコネクタ124を介してガス配管13が接続され、凝縮器12の下ヘッダタンク123にはコネクタ125を介して液配管14が接続されている。
蒸発器11の内部を流れる液相冷媒は、室内送風機40により送風される室内空気から吸熱して蒸発(沸騰)する。一方、室内空気は、蒸発器11の内部を流れる液相冷媒に放熱して冷却される。蒸発器11で蒸発した気相冷媒は、ガス配管13を経由して凝縮器12へ流れる。
凝縮器12の内部を流れる気相冷媒は、室外送風機30により送風される外気に放熱して凝縮する。一方、凝縮器12を通過する外気は、凝縮器12の内部を流れる気相冷媒から吸熱して暖められる。凝縮器12で凝縮した液相冷媒は、自重により液配管14を経由して蒸発器11へ流れる。
なお、第2サイクル20が備える蒸発器21、凝縮器22、ガス配管23および液配管24等の構成は、上述した第1サイクル10の構成と基本的に同一であるので、説明を省略する。空調装置1が備える複数のサイクル10、20は、相変化する冷媒の自然循環により、室内空間の熱を外気に放熱することで、室内の冷房を行うことが可能である。
室外送風機30は、複数のサイクル10、20がそれぞれ有する複数の凝縮器12、22に対し、順に外気を送風するものである。室外送風機30は、第1サイクル10が有する凝縮器12、第2サイクル20が有する凝縮器22の順に外気を送風する。すなわち、室外送風機30により送風される外気の流れ方向上流側に第1サイクル10が有する凝縮器12が配置され、その下流側に第2サイクル20が有する凝縮器22が配置されている。
一方、室内送風機40は、複数のサイクル10、20がそれぞれ有する複数の蒸発器11、21に対し、順に室内空気を送風するものである。室内送風機40は、第2サイクル20が有する蒸発器21、第1サイクル10が有する蒸発器11の順に外気を送風する。すなわち、室内送風機40により送風される室内空気の流れ方向上流側に第2サイクル20が有する蒸発器21が配置され、その下流側に第1サイクル10が有する蒸発器11が配置されている。
第1実施形態では、室外送風機30の送風により凝縮器12、22を通過する風量(以下、「室内送風機40の送風量BOUT」という)は、室内送風機40の送風により蒸発器11、21を通過する風量(以下、「室内送風機40の送風量BIN」という)より少なくなるように構成されている。この理由として、例えば、基地局が設置された外部環境などにより、室外送風機30の回転数などが制約を受ける場合があるからである。
ここで、室内送風機40の送風量BOUTと室内送風機40の送風量BINの違いにより、凝縮器12、22に供給される外気と蒸発器11、21に供給される室内空気との温度差が、第1サイクル10と第2サイクル20でどのように変化するかについて説明する。なお、以下の説明では、凝縮器12、22に供給される外気と蒸発器11、21に供給される室内空気との温度差を、単に「温度差」ということとする。
図5は、参考例の空調装置3を示している。この参考例は、室内送風機40の送風量BOUTと室内送風機40の送風量BINを同一とした場合に、凝縮器12、22に供給される外気の温度TOUT1、TOUT2と、蒸発器11、21に供給される室内空気の温度TIN1、TIN2を算出したものである。この参考例では、室外送風機30の送風量BOUTと室内送風機40の送風量BINはいずれも、2400m/hとする。外気の温度TOUT1は0℃、室内空気の温度TIN1は40℃とする。
この参考例の場合、第1サイクル10の凝縮器12に供給される外気の温度TOUT1は0℃であり、第1サイクル10の凝縮器12を通過した後、第2サイクル20の凝縮器22に供給される外気の温度TOUT2は10.3℃である。一方、第2サイクル20の蒸発器21に供給される室内空気の温度TIN1は40℃であり、第2サイクル20の蒸発器21を通過した後、第1サイクル10の蒸発器11に供給される室内空気の温度TIN2は27.4℃である。したがって、第1サイクル10における温度差は、Δ27.4℃であり、第2サイクル20における温度差は、Δ29.7℃である。よって、第1サイクル10における温度差と、第2サイクル20における温度差とは、近似したものであることが判る。
これに対し、図4は、第1実施形態の一例として、室内送風機40の送風量BOUTを室内送風機40の送風量BINよりも少なくなるように構成した場合に、凝縮器12、22に供給される外気の温度TOUT1、TOUT2と、蒸発器11、21に供給される室内空気の温度TIN1、TIN2を算出したものである。この例では、室内送風機40の送風量BOUTは1200m/h、室内送風機40の送風量BINは2400m/hとする。外気の温度TOUT1は0℃、室内空気の温度TIN1は40℃とする。
この一例の場合、第1サイクル10の凝縮器12に供給される外気の温度TOUT1は0℃であり、第1サイクル10の凝縮器12を通過した後、第2サイクル20の凝縮器22に供給される外気の温度TOUT2は17.5℃である。一方、第2サイクル20の蒸発器21に供給される室内空気の温度TIN1は40℃であり、第2サイクル20の蒸発器21を通過した後、第1サイクル10の蒸発器11に供給される室内空気の温度TIN2は33.7℃である。したがって、第1サイクル10における温度差は、Δ33.7℃であり、第2サイクル20における温度差は、Δ22.5℃である。よって、第1実施形態のように、室内送風機40の送風量BOUTを室内送風機40の送風量BINよりも少なくなるように構成した場合、第1サイクル10における温度差が、第2サイクル20における温度差よりも大きくなることが判る。
ところで、冷媒が循環するサイクルでは、温度差が大きいほど、冷房能力が大きくなる。しかし、その温度差が所定の値より大きくなると、温度差に対する冷房能力の上昇率が低下する、いわゆる冷房能力の頭打ち現象が生じる。これは、サイクルを循環する冷媒の体積流量が所定の流量より大きくなると、そのサイクルを循環する冷媒の圧力損失が大きくなり、十分な冷房性能を発揮できなくなるためである。
そこで、第1実施形態では、第1サイクル10は、第2サイクル20と比べて、蒸発器11、21と凝縮器12、22との間の熱移動量を同一条件とした場合に、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が小さくなるように構成されている。具体的には、第1サイクル10は、第2サイクル20に対し、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が小さくなるように、サイクル内の流路面積が大きく形成されている。
一般に、冷媒が循環するサイクルにおいては、熱交換器(すなわち、蒸発器および凝縮器)のヘッダタンクおよびコネクタが、圧力損失の律速となることがある。そのため、第1実施形態では、図1~図3に示すように、第1サイクル10の蒸発器11のヘッダタンク112、113の流路面積およびコネクタ114、115の流路面積を、第2サイクル20の蒸発器21のヘッダタンク212、213の流路面積およびコネクタ214、215の流路面積よりも大きく形成している。なお、図1に示したように、第1サイクル10の凝縮器12のヘッダタンク122、123の流路面積およびコネクタ124、125の流路面積も、第2サイクル20の凝縮器22のヘッダタンク222、223の流路面積およびコネクタ224、225の流路面積よりも大きく形成している。これにより、第1サイクル10を循環する冷媒の圧力損失は、第2サイクル20を循環する冷媒の圧力損失よりも小さいものとなる。
なお、第1サイクル10を循環する冷媒の圧力損失を、第2サイクル20を循環する冷媒の圧力損失よりも小さいものとするため、律速となる箇所の流路面積を大きくすればよい。また、熱交換器の流路面積に限らず、必要に応じて、第1サイクル10のガス配管13および液配管14の流路面積を、第2サイクル20のガス配管23および液配管24の流路面積よりも大きく形成してもよい。
次に、第1実施形態の構成における第1サイクル10と第2サイクル20の特性について、図6を参照して説明する。
図6の実線Aは、第1サイクル10における温度差と冷房能力の関係を示し、破線Bは、第2サイクル20における温度差と冷房能力の関係を示している。なお、第1サイクル10における温度差とは、第1サイクル10の凝縮器12に供給される外気の温度TOUT1と、第1サイクル10の蒸発器11に供給される室内空気の温度TIN2との温度差である。第2サイクル20における温度差とは、第2サイクル20の凝縮器22に供給される外気の温度TOUT2と、第2サイクル20の蒸発器21に供給される室内空気の温度TIN1との温度差である。
温度差がT1~T2までは、第1サイクル10と第2サイクル20はどちらも、温度差に対する冷房能力の上昇率がほぼ同じである。しかし、温度差がT2~T3では、第1サイクル10は、温度差に対する冷房能力の上昇率がT1~T2の上昇率と変わらないのに対し、第2サイクル20は、温度差に対する冷房能力の上昇率がT1~T2の上昇率よりも低下している。
すなわち、第1サイクル10は、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が小さいので、温度差がT1~T3に亘り、ほぼ一定である。これに対し、第2サイクル20は、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が第1サイクル10に比べて大きいので、温度差がT2以上になると、温度差に対する冷房能力の上昇率が第1サイクル10に比べて低下している。
このことから、室外送風機30の風量と室内送風機40の風量とが異なる構成において、温度差が大きい側に第1サイクル10を配置し、温度差が小さい側に第2サイクル20を配置することが好ましいといえる。第1サイクル10は、温度差が大きくなっても、冷房能力の上昇率が低下しない構成であるからである。これにより、空調装置1は、室外送風機30の風量と室内送風機40の風量とが異なる構成において、冷房能力を高めることができる。
しかし、第1サイクル10は、第2サイクル20に比べて、サイクル内の流路面積が大きく形成されている分、流路を構成する部材の耐圧確保などにより、蒸発器11、凝縮器12および配管13、14などが大型化または複雑化する可能性がある。そこで、第1実施形態では、第1サイクル10と第2サイクル20の両方の冷媒の圧力損失を小さくするのではなく、第1サイクル10のみ冷媒の圧力損失を小さくしている。これにより、第2サイクル20は、体格の大型化、複雑化またはコストアップが抑制される。したがって、この空調装置1は、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して、第1サイクル10と第2サイクル20にそれぞれ充填する冷媒を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様、室外送風機30の風量と室内送風機40の風量とが異なる構成において、温度差が大きい側に第1サイクル10が配置され、温度差が小さい側に第2サイクル20が配置されるものとする。
第2実施形態では、第1サイクル10を循環する冷媒は、第2サイクル20を循環する冷媒に対し、温度および圧力を同一条件で比較した場合のガス密度(kg/m)が大きい冷媒が用いられている。これにより、第2実施形態においても、第1サイクル10は、第2サイクル20と比べて、蒸発器11、21と凝縮器12、22との間の熱移動量を同一条件とした場合に、サイクルを循環する冷媒の圧力損失を小さくすることが可能である。
第1サイクル10に充填される冷媒として例えばR410を採用し、第2サイクル20に充填される冷媒として例えばR134aを採用することができる。蒸発器11、21と凝縮器12、22との間の熱移動量は、サイクルを循環する冷媒の質量流量に比例する。そのため、第1サイクル10に対し第2サイクル20よりもガス密度の大きい冷媒を充填すれば、蒸発器11、21と凝縮器12、22との間の熱移動量を同一条件とした場合、第1サイクル10を循環する冷媒の体積流量は第2サイクル20を循環する冷媒の体積流量よりも少なくなる。したがって、その場合、第1サイクル10を循環する冷媒の圧力損失は、第1サイクル10を循環する冷媒の圧力損失より小さくなる。これにより、第1サイクル10は、温度差が大きくなった場合でも、その温度差に対する冷房能力の上昇率の低下を防ぐことが可能である。
しかし、第1サイクル10に充填される冷媒として例えばR410を用いた場合、冷媒の分子密度が小さいことから、コネクタや配管の接合部を溶接などにより接合する必要が生じることがある。そこで、第2実施形態では、空調装置1が備える全てのサイクルに対してガス密度の大きい冷媒を用いるのではなく、第1サイクル10の冷媒に対してガス密度の大きいものを用いている。これにより、第2サイクル20は、構成の複雑化またはコストアップが抑制される。したがって、この空調装置1は、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態等に対して、第1サイクル10の構成の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態等と同様であるため、第1実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
第3実施形態においても、第1実施形態等と同様、室外送風機30の風量と室内送風機40の風量とが異なる構成において、温度差が大きい側に第1サイクル10が配置され、温度差が小さい側に第2サイクル20が配置されるものとする。
図7に示すように、第3実施形態では、第1サイクル10の蒸発器11のヘッダタンク112に設けられるコネクタ114の数を増やしている。すなわち、第1サイクル10の蒸発器11のヘッダタンク112に設けられるコネクタ114の数は、第2サイクル20の蒸発器21のヘッダタンク212に設けられるコネクタ214の数よりも多く設けられている。なお、複数のコネクタ114にはそれぞれガス配管13が接続されている。
なお、図示していないが、凝縮器12、22に関しても、第1サイクル10の凝縮器12のヘッダタンク122、123に接続されるコネクタ124、125の数を、第2サイクル20の凝縮器22のヘッダタンク222、223に接続されるコネクタ224、225の数よりも多くすることが好ましい。これにより、第1サイクル10を循環する冷媒の圧力損失は、第2サイクル20を循環する冷媒の圧力損失よりも小さいものとなる。したがって、第1サイクル10は、温度差が大きくなった場合でも、その温度差に対する冷房能力の上昇率の低下が防ぐことができる。
しかし、第1サイクル10は、第2サイクル20に比べて、コネクタの数が多い分、蒸発器11、凝縮器12および配管13、14などの構成が複雑化する可能性がある。そこで、第3実施形態では、第1サイクル10と第2サイクル20の両方の冷媒の圧力損失を小さくするのではなく、第1サイクル10のみ冷媒の圧力損失を小さくしている。これにより、第2サイクル20は、構成の複雑化またはコストアップが抑制される。したがって、この空調装置1は、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第1実施形態等に対して、室外送風機30と室内送風機40の配置および風量を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、第4実施形態では、室内送風機40の送風量BINは、室内送風機40の送風量BOUTより少なくなるように構成されている。
第4実施形態の説明では、複数のサイクル10、20のうち、室外送風機30が外気を送風する上流側に凝縮器が配置されたものを第2サイクル20と呼び、室外送風機30が外気を送風する下流側に凝縮器が配置されたものを第1サイクル10と呼ぶ。すなわち、室外送風機30は、第2サイクル20が有する凝縮器22、第1サイクル10が有する凝縮器12の順に外気を送風する。すなわち、室外送風機30により送風される外気の流れ方向上流側に第2サイクル20が有する凝縮器22が配置され、その下流側に第1サイクル10が有する凝縮器12が配置されている。
一方、室内送風機40は、第1サイクル10が有する蒸発器11、第2サイクル20が有する蒸発器21の順に外気を送風する。すなわち、室内送風機40により送風される室内空気の流れ方向上流側に第1サイクル10が有する蒸発器11が配置され、その下流側に第2サイクル20が有する蒸発器21が配置されている。
上述したように、第4実施形態では、室内送風機40の送風量BINは、室内送風機40の送風量BOUTより少なくなるように構成されている。これにより、第4実施形態では、室内送風機40の送風量BOUTと室内送風機40の送風量BINとが同一である場合に比べて、第1サイクル10が有する蒸発器11の上流側の空気の温度TIN1と下流側の空気の温度TIN2との差が大きくなる。そのため、第1サイクル10が有する蒸発器11を通過した後に第2サイクル20が有する蒸発器21に供給される空気の温度TIN2は、より外気温に近づくことになる。したがって、第2サイクル20が有する凝縮器22に供給される外気の温度TOUT1と蒸発器に供給される室内空気の温度TIN2との差は小さくなる。その結果、第1サイクル10の凝縮器12に供給される外気の温度TOUT2と蒸発器11に供給される室内空気の温度TIN1との差は、第2サイクル20の凝縮器22に供給される外気の温度TOUT1と蒸発器21に供給される室内空気の温度TIN2との差よりも大きくなる。
第4実施形態においても、第1サイクル10は、第2サイクル20と比べて、蒸発器11、21と凝縮器12、22との間の熱移動量を同一条件とした場合に、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が小さくなるように構成されている。そして、第1サイクル10は温度差が大きい側に配置され、第2サイクル20は温度差が小さい側に配置されている。したがって、第4実施形態においても、空調装置1は、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態について説明する。第5実施形態も、第1実施形態等に対して、室外送風機30と室内送風機40の配置および風量を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図9に示すように、第5実施形態では、室内送風機40と室外送風機30は、複数のサイクル10、20がそれぞれ有する蒸発器11、21と凝縮器12、22に対し、同一の方向から送風している。
第5実施形態の説明では、複数のサイクル10、20のうち、室外送風機30が外気を送風する上流側に凝縮器12が配置されたものを第1サイクル10と呼び、その下流側に凝縮器22が配置されたものを第2サイクル20と呼ぶ。すなわち、室外送風機30は、第1サイクル10が有する凝縮器12、第2サイクル20が有する凝縮器22の順に外気を送風する。
一方、室内送風機40も、第1サイクル10が有する蒸発器11、第2サイクル20が有する蒸発器21の順に外気を送風する。なお、第5実施形態では、室内送風機40の送風量BINと、室内送風機40の送風量BOUTは、同一であってもよく、または、異なっていてもよい。
このような構成によれば、基地局冷却において室内温度は外気温より高いので、第1サイクル10が有する凝縮器12の上流側の空気の温度TOUT1に対し、下流側の空気の温度TOUT2は、室内空気の温度に近づくことになる。また、第1サイクル10が有する蒸発器11の上流側の空気の温度TIN1に対し、下流側の空気の温度TIN2は、外気温に近づくことになる。そのため、第1サイクル10が有する凝縮器12に供給される外気の温度TOUT1と蒸発器11に供給される室内空気の温度TIN1との差は、第2サイクル20が有する凝縮器22に供給される外気の温度TOUT2と蒸発器21に供給される室内空気の温度TIN2との差よりも大きいものとなる。
第5実施形態においても、第1サイクル10は、第2サイクル20と比べて、蒸発器11、21と凝縮器12、22との間の熱移動量を同一条件とした場合に、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が小さくなるように構成されている。そして、第1サイクル10は温度差が大きい側に配置され、第2サイクル20は温度差が小さい側に配置されている。したがって、第5実施形態においても、空調装置1は、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態では、空調装置1は、2組のサイクル10、20を備える構成とした。これに対し、他の実施形態では、空調装置1は、3組以上のサイクルを備える構成としてもよい。この場合でも、複数のサイクルのうち、温度差が大きくなる側に設置されるサイクルは、他のサイクルと比べて、蒸発器と凝縮器との間の熱移動量を同一条件とした場合に、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が小さくなるように構成される。
例えば、上記各実施形態では、空調装置1は、図示しない直流交流交換装置または通信機器などが格納された基地局の室内の冷房を行うものとして説明した。これに対し、他の実施形態では、空調装置1は、基地局に限らず、種々の用途の空調設備として用いることが可能である。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、沸騰冷却式の空調装置は、複数のサイクル、室外送風機および室内送風機を備える。複数のサイクルは、冷媒が蒸発する蒸発器、蒸発器で蒸発した冷媒が凝縮する凝縮器、蒸発器で蒸発した冷媒を凝縮器へ流すガス配管、および、凝縮器で凝縮した冷媒を蒸発器へ流す液配管をそれぞれ有し、冷媒が自然循環する閉回路をそれぞれ構成する。室外送風機は、複数のサイクルがそれぞれ有する複数の凝縮器に対し、順に外気を送風する。室内送風機は、複数のサイクルがそれぞれ有する複数の蒸発器に対し、順に室内空気を送風する。複数のサイクルのうち、第1サイクルは、第2サイクルと比べて、凝縮器に供給される外気と蒸発器に供給される室内空気との温度差が大きくなる側に設置されている。そして、第1サイクルは、第2サイクルと比べて、蒸発器と凝縮器との間の熱移動量を同一条件とした場合に、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が小さくなるように構成されている。
第2の観点によれば、第1サイクルは、第2サイクルに対し、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が小さくなるように、サイクル内の流路面積が大きく形成されている。
これによれば、空調装置が備える全てのサイクルの構成を大型化等するのではなく、第1サイクルの構成を大型化等することで、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することができる。
第3の観点によれば、第1サイクルを循環する冷媒は、第2サイクルを循環する冷媒と比べて、温度および圧力を同一条件で比較した場合のガス密度が大きい冷媒が用いられている。
これによれば、空調装置が備える全てのサイクルに対してガス密度の大きい冷媒を用いるのではなく、第1サイクルの冷媒に対してガス密度の大きいものを用いることで、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することができる。
第4の観点によれば、室外送風機は、第1サイクルが有する凝縮器、第2サイクルが有する凝縮器の順に外気を送風する。室内送風機は、第2サイクルが有する蒸発器、第1サイクルが有する蒸発器の順に室内空気を送風する。室外送風機の送風により凝縮器を通過する風量は、室内送風機の送風により蒸発器を通過する風量より少なくなるように構成されている。
これによれば、室外送風機の送風により凝縮器を通過する風量と、室内送風機の送風により蒸発器を通過する風量とが同一である場合に比べて、第1サイクルが有する凝縮器の上流側の空気と下流側の空気の温度差が大きくなる。すなわち、第1サイクルが有する凝縮器を通過した後に第2サイクルが有する凝縮器に供給される空気の温度は、室内空気の温度に近づくことになる。そのため、第1サイクルが有する凝縮器に供給される外気と蒸発器に供給される室内空気との温度差は、第2サイクルが有する凝縮器に供給される外気と蒸発器に供給される室内空気との温度差よりも大きくなる。したがって、空調装置は、第1サイクルを循環する冷媒の圧力損失を小さくすることで、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することができる。
第5の観点によれば、室外送風機は、第2サイクルが有する凝縮器、第1サイクルが有する凝縮器の順に外気を送風する。室内送風機は、第1サイクルが有する蒸発器、第2サイクルが有する蒸発器の順に室内空気を送風する。室内送風機の送風により蒸発器を通過する風量は、室外送風機の送風により凝縮器を通過する風量より少なくなるように構成されている。
これによれば、室外送風機の送風により凝縮器を通過する風量と、室内送風機の送風により蒸発器を通過する風量とが同一である場合に比べて、第1サイクルが有する蒸発器の上流側の空気と下流側の空気の温度差が大きくなる。すなわち、第1サイクルが有する蒸発器を通過した後に第2サイクルが有する蒸発器に供給される空気の温度は、外気の温度に近づくことになる。そのため、第1サイクルが有する凝縮器に供給される外気と蒸発器に供給される室内空気との温度差は、第2サイクルが有する凝縮器に供給される外気と蒸発器に供給される室内空気との温度差よりも大きくなる。したがって、空調装置は、第1サイクルを循環する冷媒の圧力損失を小さくすることで、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することができる。
第6の観点によれば、室外送風機は、第1サイクルが有する凝縮器、第2サイクルが有する凝縮器の順に外気を送風する。室内送風機は、第1サイクルが有する蒸発器、第2サイクルが有する蒸発器の順に室内空気を送風するように構成されている。
これによれば、第1サイクルが有する凝縮器に供給される外気と蒸発器に供給される室内空気との温度差は、第2サイクルが有する凝縮器に供給される外気と蒸発器に供給される室内空気との温度差よりも大きいものとなる。したがって、空調装置は、第1サイクルを循環する冷媒の圧力損失を小さくすることで、冷房能力を高めると共に、体格の大型化、複雑化またはコストアップを抑制することができる。
1 空調装置
10、20 沸騰冷却サイクル
11、21 蒸発器
12、22 凝縮器
13、23 ガス配管
14、24 液配管
30 室外送風機
40 室内送風機

Claims (6)

  1. 沸騰冷却式の空調装置において、
    冷媒が蒸発する蒸発器(11、21)、前記蒸発器で蒸発した冷媒が凝縮する凝縮器(12、22)、前記蒸発器で蒸発した冷媒を前記凝縮器へ流すガス配管(13、23)、および、前記凝縮器で凝縮した冷媒を前記蒸発器へ流す液配管(14、24)をそれぞれ有し、冷媒が自然循環する閉回路をそれぞれ構成する複数の沸騰冷却サイクル(10、20)と、
    複数の前記沸騰冷却サイクルがそれぞれ有する複数の前記凝縮器に対し、順に外気を送風する室外送風機(30)と、
    複数の前記沸騰冷却サイクルがそれぞれ有する複数の前記蒸発器に対し、順に室内空気を送風する室内送風機(40)と、を備え、
    複数の前記沸騰冷却サイクルのうち、所定の前記沸騰冷却サイクル(10)は、他の前記沸騰冷却サイクル(20)と比べて、前記凝縮器に供給される外気と前記蒸発器に供給される室内空気との温度差が大きくなる側に設置されており、
    所定の前記沸騰冷却サイクルは、他の前記沸騰冷却サイクルと比べて、前記蒸発器と前記凝縮器との間の熱移動量を同一条件とした場合に、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が小さくなるように構成されている、空調装置。
  2. 所定の前記沸騰冷却サイクルは、他の前記沸騰冷却サイクルに対し、サイクルを循環する冷媒の圧力損失が小さくなるように、サイクル内の流路面積が大きく形成されている、請求項1に記載の空調装置。
  3. 所定の前記沸騰冷却サイクルを循環する冷媒は、他の前記沸騰冷却サイクルを循環する冷媒に対し、温度および圧力を同一条件で比較した場合のガス密度が大きい冷媒が用いられている、請求項1または2に記載の空調装置。
  4. 前記室外送風機は、所定の前記沸騰冷却サイクルが有する前記凝縮器、他の前記沸騰冷却サイクルが有する前記凝縮器の順に外気を送風し、
    前記室内送風機は、他の前記沸騰冷却サイクルが有する前記蒸発器、所定の前記沸騰冷却サイクルが有する前記蒸発器の順に室内空気を送風し、
    前記室外送風機の送風により前記凝縮器を通過する風量は、前記室内送風機の送風により前記蒸発器を通過する風量より少なくなるように構成されている、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空調装置。
  5. 前記室外送風機は、他の前記沸騰冷却サイクルが有する前記凝縮器、所定の前記沸騰冷却サイクルが有する前記凝縮器の順に外気を送風し、
    前記室内送風機は、所定の前記沸騰冷却サイクルが有する前記蒸発器、他の前記沸騰冷却サイクルが有する前記蒸発器の順に室内空気を送風し、
    前記室内送風機の送風により前記蒸発器を通過する風量は、前記室外送風機の送風により前記凝縮器を通過する風量より少なくなるように構成されている、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空調装置。
  6. 前記室外送風機は、所定の前記沸騰冷却サイクルが有する前記凝縮器、他の前記沸騰冷却サイクルが有する前記凝縮器の順に外気を送風し、
    前記室内送風機は、所定の前記沸騰冷却サイクルが有する前記蒸発器、他の前記沸騰冷却サイクルが有する前記蒸発器の順に室内空気を送風するように構成されている、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空調装置。
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