JP2011196632A - 沸騰冷却装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】凝縮部30内での冷媒の気液分流を可能とし、熱交換効率を向上させることができる沸騰冷却装置を提供する。
【解決手段】本発明の沸騰冷却装置は、液体冷媒を収容する収容部2と、一端が連通室2aに通じ他端が閉塞された内部空間を有し、内部空間における連通室側下端が閉塞側下端よりも下方に位置する凝縮部30と、を備える沸騰冷却装置であって、凝縮部30の内部空間には、凝縮部30内部の一方側面から他方側面に延びる複数のフィン部32が連通室2a側から閉塞側に向かって並設され、複数のフィン部32のうち少なくとも最も連通室2a側のフィン部32は、フィン部32の上端部と凝縮部30の内部上面との距離aが、フィン部32の下端部と凝縮部30の内部下面との距離bよりも大きく、最も連通室2a側のフィン部32の上方の通路断面積が最も連通室2a側のフィン部32の下方の通路断面積よりも大きいことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷媒を用いて発熱体を冷却する沸騰冷却装置に関するものである。
沸騰冷却装置は、液体冷媒が沸騰する際の潜熱を利用して発熱体を冷却する装置である。沸騰冷却装置は液体冷媒を収容する収容部を備える。この収容部において発熱体の熱により沸騰した冷媒(蒸気冷媒)は、凝縮器内に流入し、そこで熱交換されて凝縮される。凝縮した液体冷媒は、再び収容部に環流する。このような沸騰冷却装置は、例えば、特開平10−173115号公報(特許文献1)に記載されている。
昨今では、小型化及び凝縮性能向上の観点から、凝縮器を収容部の上部側方に設ける構成となっている。この構成であれば、凝縮器内で凝縮された液体冷媒は、凝縮器内の底面を流れて収容部に環流する。従来のように凝縮した液体冷媒が直接収容部に滴下する構成にした場合、凝縮器の凝縮性能を上げるために凝縮器の横幅を大きくすると、その分収容部の横幅も大きくしなければならず、装置が大型化してしまう。凝縮器を収容部の上部側方に配置する構成は、収容部の大きさを変えずに凝縮器の大きさを変えることができ、小型化と凝縮性能向上の点で有利な構成となる。
特開平10−173115号公報
しかしながら、上記構成において、凝縮器の内部空間では、蒸気冷媒と液体冷媒とが混在する状態となり、蒸気冷媒の凝縮器内への流入と液体冷媒の収容部への流出とが必ずしも効率よく行われていなかった。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、凝縮部内における気液の分流を可能とし、熱交換効率を向上させることができる沸騰冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の沸騰冷却装置は、発熱体の熱を受けて沸騰する液体冷媒を収容し、冷媒液面の上方に連通室を有する収容部と、一端が前記連通室に通じ他端が閉塞された内部空間を有し、前記内部空間における前記連通室側下端が閉塞側下端よりも下方に位置する凝縮部と、を備える沸騰冷却装置であって、前記凝縮部の内部空間には、前記凝縮部内部の一方側面から他方側面に延びる複数のフィン部が前記連通室側から閉塞側に向かって並設され、前記複数のフィン部のうち少なくとも最も前記連通室側のフィン部は、前記フィン部の上端部と前記凝縮部の内部上面との距離が、前記フィン部の下端部と前記凝縮部の内部下面との距離よりも大きく、前記最も前記連通室側のフィン部の上方の通路断面積が前記最も前記連通室側のフィン部の下方の通路断面積よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、傾斜した凝縮部において、フィン部の上端部と凝縮部の内部上面との距離(以下「上部距離」とも称する)が、フィン部の下端部と凝縮部の内部下面との距離(以下「下部距離」とも称する)よりも大きく、凝縮部の内部空間におけるフィン部で仕切られた上面側の通路(以下「上部通路」とも称する)の開口面積が、下面側の通路(以下「下部通路」とも称する)の開口面積より大きくなっている。
これにより、上部通路の流入抵抗が下部通路よりも小さくなり、蒸気冷媒は、下部通路よりも上部通路に流入し易くなる。また、下部通路においては、上記作用により、内部下面(底面)上を流れて収容部に流出する液体冷媒の流れに対し、蒸気冷媒の流入による妨害が抑制される。これによれば、蒸気冷媒は主に上部通路を流通し、液体冷媒は主に下部通路を流通することとなる。つまり、本発明の沸騰冷却装置では、凝縮部内における気液の分流が可能となる。これにより、冷媒循環が良好となり、熱交換効率の向上が可能となる。
ここで、フィン部は、上下方向に延在するよう配置されることが好ましい。複数のフィン部により上下方向に複数の小通路が形成され、当該小通路により上部通路と下部通路が連通される。この小通路は、フィン部により区画されるため伝熱性能が高い通路となる。そして、上下方向に延在したフィン部を並設することで、当該小通路は、連通室側にも形成される。つまり、流入した蒸気冷媒を、短距離で伝熱性能の高い小通路に流入させることができ、熱交換効率を向上させることができる。
ここで、すべてのフィン部は、上部距離が下部距離よりも大きくなっていることが好ましい。これにより、上部通路の通路断面積が下部通路よりも大きくなり、蒸気冷媒に対する上部通路全体の抵抗を小さくすることができる。したがって、蒸気冷媒は、さらに上部通路に流入しやすくなる。
ここで、複数のフィン部は、波形頂部が凝縮部の内部側面に接合する波形フィンからなることが好ましい。内部に1つの波形フィンを設置するだけで複数のフィン部が形成されるため、製造が容易となる。また、冷媒との伝熱面積を確実に増大させることができる。
ここで、凝縮部は、一方が閉塞されたチューブ部材からなることが好ましい。製造が容易となる上、凝縮部のコンパクト化(小型化)が可能となる。さらに、本発明の沸騰冷却装置は、複数の凝縮部を備えてもよい。また、この複数の凝縮部は、アウターフィンにより連結されていることが好ましい。コンパクトで、且つ、効率よく凝縮性能を向上させることができる。
本発明の沸騰冷却装置によれば、凝縮部内における気液の分流を可能とし、熱交換効率を向上させることができる。
沸騰冷却装置1を示す斜視図である。 沸騰冷却装置1を示す縦断面図である。 凝縮部30を示すA−A線断面図である。 凝縮部30を示すB−B線断面図である。 沸騰冷却装置10を示す縦断面図である。 凝縮部30を示すC−C線断面図である。 凝縮部30の他の態様を示すC−C線断面図である。 凝縮部30の他の態様を示すC−C線断面図である。 凝縮部30を示すA−A線断面図に相当する断面図である。 沸騰冷却装置100を示す縦断面図である。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
<第一実施形態>
第一実施形態の沸騰冷却装置1について図1〜図4を参照して説明する。図1は、沸騰冷却装置1を示す斜視図である。図2は、沸騰冷却装置1を示す縦断面図である。図3は、凝縮部30を示すA−A線断面図である。図4は、凝縮部30を示すB−B線断面図である。
図1に示すように、沸騰冷却装置1は、収容部2と、凝縮器3と、を備えている。収容部2は、内部に液体冷媒(例えば水、アルコール、フロン等)を収容する金属容器であって、容器部21と、連通部22と、を有している。容器部21は、上部に開口を有する有底角筒状の容器であって、内部に液体冷媒を収容する。液体冷媒の液面は、沸騰冷却装置1停止時に、容器部21内に位置している。容器部21の外部側面には発熱体Zが取り付けられ、容器部21の側面が発熱体Zの熱を伝熱し、内部の液体冷媒とで熱交換が行われる。発熱体Zは、例えば半導体素子等を含んだパワーモジュール等である。
連通部22は、略中空円柱状であり、容器部21の上方に位置し、内部空間が容器部21の内部空間に通じている。収容部2における液面上方の内部空間(連通部22内及び容器部21内上部)には、凝縮部3の内部空間に通じる連通室2aが形成されている。収容部2の形状は、上記に限られない。例えば、連通部22は、図2左側の壁が上下に延在する平面状であるものや、断面形状が矩形であるものでもよい。
凝縮器3は、複数の凝縮部30と、それら凝縮部30を連結するアウターフィン301と、を備えている。凝縮部30は、ケース部31と、複数のフィン部32と、からなっている。ケース部31は、一端が開口し、他端が閉塞された扁平筒状の金属部材からなっている。図3に示すように、ケース部31の内部側面同士の離間距離cは、上下方向においてほぼ一定となっている。ケース部31の開口端部は、連通部22に接合されており、ケース部31の内部空間と連通室2aとが通じている。ケース部31は、内部空間における開口側下端(連通室2a側下端)が閉塞側下端よりも下方に位置している。つまり、ケース部31の内部底面(本発明の「内部下面」に相当する)は、開口端から閉塞端に向かうほど上方となるように傾斜している。本実施形態では、凝縮部30の内部底面と内部上面とは略平行となっている。なお、ケース部31は、2部品からなり、後述するフィン部32を一方側面に接合(溶接等)した後に、一方側面側と他方側面側とを接合して形成される。
フィン部32は、熱伝導率が高い板状の金属部材(例えばアルミニウム)であって、ケース部31内において、ケース部31内部の一方側面から他方側面に延びるように設置されている。具体的には、フィン部32の左右端部(図3における左右方向端部)がケース部31の内部側面にそれぞれ接合されている。なお、フィン部32は、フィン部32の左右端部の一方の端部のみがケース部31の内部側面に接合されて、他方の端部がケース部31の内部側面に接しない(届かない)大きさになっていてもよい。フィン部32は、一方の面が、ケース部31の開口端から閉塞端に向かう方向(以下、「長手方向」とも称する)に交差するように配置されている。本実施形態では、フィン部32は、一方の面が長手方向に対してほぼ直交するように配置されている。フィン部32により、凝縮部30における冷媒蒸気との伝熱面積は増大する。
複数のフィン部32は、凝縮部30の長手方向に間隔を空けて並設されている。図3及び図4に示すように、フィン部32は、上下方向に延在し、対向するフィン部32同士の間には上下に延びる小通路30cが形成されている。複数のフィン部32は、すべて、フィン部32の上端部とケース部31の内部上面との距離aが、フィン部32の下端部とケース部31の内部底面との距離bよりも大きくなっている(a>b)。
ケース部31の内部空間は、複数のフィン部32により、上部通路30a、下部通路30b、及び、複数の小通路30cに区画されている。上部通路30aは、フィン部32の上方に形成された通路であって、開口端から閉塞端にかけてケース部31の内部上面に沿って延びる通路である。下部通路30bは、フィン部32の下方に形成された通路であって、開口端から閉塞端にかけてケース部31の内部底面に沿って延びる通路である。小通路30cは、上部通路30aと下部通路30bとを連通する上下に延びる通路である。
ここで、沸騰冷却装置1の作用効果について説明する。発熱体Zの熱は、容器部21の側面を介して液体冷媒に伝わり、液体冷媒を沸騰させる。沸騰した蒸気冷媒は、気泡となって上昇し、連通室2aに流出する。その後、蒸気冷媒は、上昇し、連通部22内の連通室2aから凝縮部30内に流入する。凝縮部30内に流入した蒸気冷媒は、そこで冷却(熱交換)され、凝縮して液体冷媒となる。凝縮された液体冷媒は、凝縮部30の内部底面上を流れ、連通室2aに流出した後、容器部21内に環流する。
本実施形態において、まず、最も連通室2a側のフィン部32は、距離bより距離aが大きくなるように配置されている。このため、凝縮部30内において、上部通路30aの開口面積は、下部通路30bの開口面積より大きくなっている。つまり、蒸気冷媒の上部通路30aへの流入抵抗が、下部通路30bへの流入抵抗よりも小さくなっている。これにより、蒸気冷媒は、連通室2aから凝縮部30内に流入するにあたり、上部通路30aに流入し易くなる。
さらに、本実施形態では、すべてのフィン部32がa>bの関係で配置されており、上部通路30aの通路断面積は、下部通路30bの通路断面積より大きくなっている。これにより、凝縮部30内全域において、下部通路30bよりも上部通路30aのほうが流れ抵抗が小さくなる。連通室2aに流入した蒸気冷媒は、主として上部通路30aに流入するようになる。
そして、上部通路30aに流入した蒸気冷媒は、凝縮部30内を閉塞端に向けて進むと共に、小通路30cにも流入する。蒸気冷媒は、フィン部32やケース部31の壁面に熱を伝熱し、凝縮されて液体冷媒となる。蒸気冷媒は、フィン部32の伝熱面を含む小通路30cにて主に凝縮される。凝縮された液体冷媒は、小通路30cを介して下部通路30bに流出し、下部通路30bを通って連通室2aに流出する。下部通路30bには、連通室2aから蒸気冷媒が流入しにくく、主に凝縮した液体冷媒が流れるようになる。
このように、本実施形態によれば、主として、上部通路30aに蒸気冷媒が流通し、下部通路30bに液体冷媒が流通する。つまり、沸騰冷却装置1では、凝縮部30内で冷媒の気液分流が可能となる。これにより、凝縮部30内を効率よく冷媒流通させ、熱交換効率を向上させることができる。さらに、本実施形態では、伝熱面積を増大させるフィン部32により内部空間を区画しているため、気液分流と伝熱面積増大の相乗効果により熱交換効率を向上させることができる。
また、複数の小通路30aが並列配置されているため、上部通路30a内で蒸気冷媒の乱流が生じやすくなる。蒸気冷媒の乱流が生じると、フィン部32やケース部31の壁面との熱交換が促進され、凝縮部30の熱交換効率が向上するため有利である。また、小通路30cを上下方向に延びるように形成することで、小通路30a、すなわち凝縮性能が高い通路を蒸気冷媒流入側(開口端側)に形成することができる。これにより、蒸気冷媒を短い流通距離で凝縮させることができ、凝縮効率を向上させることができる。また、フィン部32の位置を変更するだけで、上部通路30aの開口面積を調整できるため、製造又は調製が容易である。
また、本実施形態のように下部通路30bに複数の小通路30cが通じる構成は、凝縮性能を向上させると共に、液体冷媒を収容する部位(容器部21)を小さくすることができるので、車両等への搭載性も向上し、有利である。
このように、本実施形態の沸騰冷却装置1によれば、凝縮部30内での気液分流を可能とし、熱交換効率を向上させることができる。
<第二実施形態>
第二実施形態の沸騰冷却装置10は、第一実施形態の凝縮部を変更したものであり、他の構成については、同符号を付して説明を省略する。以下、第二実施形態について図5〜図9を参照して説明する。図5は、沸騰冷却装置10を示す縦断面図である。図6は、凝縮部30を示すC−C線断面図である。図7は、凝縮部30の他の態様を示すC−C線断面図である。図8は、凝縮部30の他の態様を示すC−C線断面図である。図9は、凝縮部30を示すA−A線断面図に相当する断面図である。
図5に示すように、凝縮部30は、ケース部31と、波形フィン33と、からなっている。ケース部31は、一端が閉塞された金属製のチューブ部材からなっている。ケース部31内には、後述の波形フィン33が挿入され固定される。
波形フィン33は、熱伝達率の高い薄い金属板(例えばアルミニウム等)を、所定のピッチで交互に折り曲げて波状に成形したものである。図6に示すように、波形フィン33における波形の頂部は、ケース部31の内部側面に接合されている。つまり、波形フィン33は、ケース部31内部の一方側面から他方側面に延びる複数のフィン部331を備えている。フィン部331は、第一実施形態同様、上下方向に延在している。つまり、第一実施形態同様、小通路30cは、上下方向に延びている。
波形フィン33は、ケース部31内において、すべてのフィン部331がa>bとなるように配置されている。これにより、第二実施形態においても、第一実施形態と同様の効果が発揮される。さらに、第二実施形態では、ケース部31内に複数のフィン部331が形成された1つのフィン(波形フィン33)を設置するだけでよく、凝縮部30の製造が極めて容易となる。また、ケース部31にチューブ部材を用いているため、凝縮部30及び凝縮器3を、容易且つコンパクトに製造することができる。なお、波形フィン33は、上記形状に限られない。例えば、図7に示すように、角状に折れ曲がったものでもよい。
また、複数のフィン部32(331)は、ケース部31と別体でなくともよく、図8に示すように、ディンプルフィンであってもよい。これは、ケース部31の一方側壁に複数の凹部を並設することで形成される。
また、ケース部31の内部側面距離(第一実施形態のcに相当する内部空間の横幅)は、一定に限られず、図9に示すように、上下対称になっていてもよい。つまり、凝縮部30の内部空間の横幅(内部側面同士の離間距離)は上下対称か、あるいは上下方向にほぼ一定となっていればよい。この場合、フィン部32(331)の上端部と凝縮部3の内部上面との距離aが、フィン部32(331)の下端部と凝縮部3の内部底面との距離bよりも大きくなれば、必ず上部通路30aの通路断面積が下部通路30bの通路断面積よりも大きくなる。ただし、ケース部31の内部側面距離が上下方向で一定もしくは上下対称となっていなくても、距離aを距離bよりも大きくすることで上部通路30aの通路断面積が下部通路30bの通路断面積よりも大きくなっていればよい。
<第三実施形態>
第三実施形態の沸騰冷却装置100は、第二実施形態の収容部を変更したものであり、他の構成は、同符号を付して説明を省略する。図10は、沸騰冷却装置100を示す縦断面図である。
図10に示すように、収容部2は、容器部21内に仕切壁部23を有している。仕切壁部23は、板状部材であって、発熱体Zが取り付けられた容器部21の側壁に対向して配置されている。仕切壁部23は、容器部21の内部空間を沸騰通路Xと環流通路Yとに仕切っている。仕切壁部23は、容器部21内部側面に接合されているが、容器部21の内部底面には接合されていない。このため、沸騰通路Xと環流通路Yとは下方でつながっている。仕切壁部23の上端は、連通部22内に位置している。
沸騰通路Xは、容器部21の内部側面、内部底面、および、仕切壁部23で囲まれた空間であって、発熱体Z配置側(図10における左側)の領域である。沸騰通路Xは、上下方向に延び、上端で連通室2aに通じ、下端で環流通路Yに通じている。沸騰通路Xは、発熱体Zの取り付けられた側壁からの受熱により沸騰した蒸気冷媒を連通室2aに流出させる通路である。
環流通路Yは、容器部21の内部側面、内部底面、および、仕切壁部23で囲まれた空間であって、発熱体Zが配置されていない側(図10における右側)の領域である。環流通路Yは、上下方向に延び、上端で連通室2aに通じ、下端で沸騰通路Xに通じている。環流通路Yは、上端から凝縮部30で凝縮された液体冷媒が流入し、下端から沸騰通路Xに液体冷媒を供給する通路である。液体冷媒は、自重により環流通路Yから沸騰通路Xに向かって流れる(図10矢印参照)。凝縮器3は、発熱体Z(図10の左側)とは反対側(図10の右側)に取り付けられている。したがって、環流通路Yは、発熱体Zが配置されていない側、すなわち凝縮部30が配置されている側に形成されている。
第三実施形態の沸騰冷却装置100によれば、第二実施形態同様、凝縮部30内で冷媒の気液分流が可能となる。さらに、容器部21内においては、蒸気冷媒の通る沸騰通路Xと液体冷媒が環流する環流通路Yとが形成されている。還流通路Yは、沸騰通路Xよりも凝縮部30の開口側に位置しているため、凝縮部30(下部通路30b)から流出した液体冷媒は、環流通路Yに流入する。また、仕切壁部23の上端が連通部22内に位置しているため、蒸気冷媒は、さらに下部通路30bでなく、上部通路30aに流入し易くなっている。つまり、第三実施形態の沸騰冷却装置100によれば、図10の矢印に示すように、沸騰冷却装置100全体において、冷媒の大きな流れが形成可能となる。これにより、冷媒は、沸騰冷却装置100内を効率よく且つスムーズに循環でき、収容部2での相乗的に熱交換効率を向上させることができる。なお、フィン部331は、第一実施形態のフィン部32でもよい。
なお、フィン部32(331)は、凝縮部3(ケース部31)内部空間の断面形状(長手方向に直交する断面)が円形や楕円形の場合、凝縮部3内で水平方向において対向する2つの内壁面のうち、一方の内壁面から他方の内壁面に向けて延びるよう形成されればよい。つまり、一方側面には、凝縮部3内で水平方向に対向する一方の内壁面が含まれ、他方側面には、凝縮部3内で当該一方の内壁面に対向する他方の内壁面が含まれる。また、この場合、内部上面は、凝縮部3の断面形状における上端部をつないだ線状となり、内部下面は、当該断面積における下端部をつないだ線状となる。
1、10、100:沸騰冷却装置、
2:収容部、 21:容器部、 22:連通部、 2a:連通室、 23:仕切壁部、
3:凝縮器、 30:凝縮部、 31:ケース部、 32、331:フィン部、
33:波形フィン、
30a:上部通路、 30b:下部通路、 30c:小通路、
X:沸騰通路、 Y:環流通路、 Z:発熱体

Claims (7)

  1. 発熱体の熱を受けて沸騰する液体冷媒を収容し、冷媒液面の上方に連通室を有する収容部と、
    一端が前記連通室に通じ他端が閉塞された内部空間を有し、前記内部空間における前記連通室側下端が閉塞側下端よりも下方に位置する凝縮部と、
    を備える沸騰冷却装置であって、
    前記凝縮部の内部空間には、前記凝縮部内部の一方側面から他方側面に向かって延びる複数のフィン部が前記連通室側から閉塞側に向かって並設され、
    前記複数のフィン部のうち少なくとも最も前記連通室側のフィン部は、前記フィン部の上端部と前記凝縮部の内部上面との距離が、前記フィン部の下端部と前記凝縮部の内部下面との距離よりも大きく、前記最も前記連通室側のフィン部の上方の通路断面積が前記最も前記連通室側のフィン部の下方の通路断面積よりも大きいことを特徴とする沸騰冷却装置。
  2. 前記フィン部は、上下方向に延在するよう配置される請求項1に記載の沸騰冷却装置。
  3. 前記複数のフィン部のすべてのフィン部は、前記フィン部の上端部と前記凝縮部の内部上面との距離が、前記フィン部の下端部と前記凝縮部の内部下面との距離よりも大きい請求項1又は2に記載の沸騰冷却装置。
  4. 前記複数のフィン部は、波形頂部が前記凝縮部の内部側面に接合する波状のフィンからなる請求項1〜3の何れか一項に記載の沸騰冷却装置。
  5. 前記凝縮部は、一端が閉塞されたチューブ部材からなる請求項1〜4の何れか一項に記載の沸騰冷却装置。
  6. 複数の前記凝縮部を備える請求項1〜5の何れか一項に記載の沸騰冷却装置。
  7. 前記複数の凝縮部は、アウターフィンにより連結されている請求項6に記載の沸騰冷却装置
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