JP5073121B2 - 光電変換装置用基板とその製造方法、薄膜光電変換装置とその製造方法及び太陽電池モジュール - Google Patents

光電変換装置用基板とその製造方法、薄膜光電変換装置とその製造方法及び太陽電池モジュール Download PDF

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Description

この発明は、光電変換装置用基板とその製造方法に関する。また、この発明は、その光電変換装置用基板を用いた薄膜光電変換装置とその製造方法及び太陽電池モジュールにも関する。
近年、アモルファスシリコンや微結晶シリコンなどの薄膜シリコン系光電変換装置の開発が盛んに行われている。これらの光電変換装置の開発において、特に重要なことが2つある。1つは低コスト化で、もう一つは高性能化である。薄膜シリコン系光電変換装置は、光電変換層が単結晶や多結晶などのバルク体が用いられる結晶シリコン系光電変換装置に比べて薄いことが特徴である。つまり、結晶シリコン系光電変換装置の光電変換層が数百ミクロンであるのに対し、薄膜シリコン系光電変換装置は数ミクロンである。その結果、薄膜シリコン系光電変換装置では、装置を形成するために必要な原料を結晶シリコン系光電変換装置に比して少なくすることができるという利点を有する一方で、入射光の利用効率が結晶シリコン系光電変換装置に比べて低くなってしまう。そのため、光閉じ込め技術を利用して利用効率を増加させている。
ここで、光閉じ込め技術とは、光の入射部または反射部に微細な凹凸構造を作り込み、光を光電変換層に取り込む技術である。凹凸構造に対して光が入射すると光の進路は界面で屈折し、光電変換層での光路長が増えるだけでなく、界面で全反射を繰り返すことなり、光の利用効率が増加する。
そこで、従来では、表面テクスチャ構造を有する透明導電膜を光電変換装置の電極として用いるさまざまな光閉じ込め技術が提案されている。たとえば、透明導電膜の結晶配向性を基板に遠い層から近い層にかけて高くすることによって、エッチング後に大きな表面テクスチャ構造を形成する技術(たとえば、特許文献1参照)、表面の凹凸の平均高低差が100〜1,000nmである第1の透明導電膜の直上に、平均膜厚が50〜500nmであり表面の凹凸の平均高低差が第1の透明導電膜のそれよりも小さい第2の透明導電膜を形成する技術(たとえば、特許文献2参照)が提案されている。
特許第3801342号公報 特開2000−252500号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、透明導電膜が激しい表面テクスチャ構造、具体的にはテクスチャの高低差が大きく凹凸径が小さい表面テクスチャ構造となってしまう。その結果、透明導電膜上に形成される光電変換層には結晶欠陥が生じやすくなり、薄膜光電変換装置の特性が低下してしまうという問題点があった。
また、特許文献2に記載の技術では、第1の透明導電膜に表面テクスチャ構造を施すためには、第1の透明導電膜を形成後に製膜装置から一旦取り出してエッチングを施し、再度製膜装置に投入して第2の透明導電膜を製膜しなければならない。そのため、光電変換装置用基板の製造コストが増加してしまい量産性に欠けてしまうという問題点があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、高い光閉じ込め効果を有し、かつ光電変換層への結晶欠陥を抑えることができる光電変換装置用基板とその製造方法、薄膜光電変換装置とその製造方法及び太陽電池モジュールを得ることを目的とする。また、従来に比して、量産性よく提供することができる光電変換装置用基板の製造方法を得ることも目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる光電変換装置用基板の製造方法は、基板上に透明導電性材料からなる電極層を備える光電変換装置用基板の製造方法において、前記基板上に第1の透明導電膜を形成する第1の透明導電膜形成工程と、前記第1の透明導電膜上に、後のエッチング工程で前記第1の透明導電膜に比してエッチングレートが低くなる製膜条件で第2の透明導電膜を形成する第2の透明導電膜形成工程と、前記第2及び第1の透明導電膜をウエットエッチングして、前記第2の透明導電膜を貫通し、底部が前記第1の透明導電膜内に存在する凹部を形成するエッチング工程と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、基板上に第1の透明導電膜と、第1の透明導電膜に比してエッチングレートが低くなる第2の透明導電膜と、を形成し、これらをウエットエッチングして、径が深さに比して2〜20倍である凹部を第1と第2の透明導電膜に形成したので、高い光閉じ込め効果を有し、かつ光電変換装置用基板上に形成される光電変換層での結晶欠陥の発生を抑えるという効果を有する。また、第1と第2の透明導電膜を積層させた後にウエットエッチングによって凹部を形成した光電変換装置用基板を用いるようにしたので、従来に比して光電変換装置用基板を量産性よく製造することができるという効果も有する。
図1は、実施の形態1にかかる薄膜光電変換装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。 図2は、異なる製膜温度で形成したZnO膜をエッチング処理した後の表面状態を示す走査型電子顕微鏡写真である。 図3は、低C軸配向度の透明導電膜のエッチングの様子を模式的に示す断面図である。 図4は、高C軸配向度の透明導電膜のエッチングの様子を模式的に示す断面図である。 図5は、実施の形態1による薄膜光電変換装置の製造方法の一例を模式的に示す断面図である。 図6は、実施の形態2による薄膜光電変換装置の構造の一例を模式的に示す断面図である。 図7は、比較例1及び比較例2による薄膜光電変換装置の構造を模式的に示す断面図である。 図8は、実施例1及び実施例2による薄膜光電変換装置の第1の電極層の製膜条件を示す図である。 図9は、実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2による薄膜光電変換装置の電流−電圧特性を示す図である。 図10は、実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2による薄膜光電変換装置の特性を示す図である。 図11は、凹部の深さに対する径の違いによる曲線因子の変化の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明の実施の形態にかかる光電変換装置用基板とその製造方法、薄膜光電変換装置とその製造方法及び太陽電池モジュールを詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施の形態で用いられる薄膜光電変換装置の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1にかかる薄膜光電変換装置の構成の一例を模式的に示す断面図である。薄膜光電変換装置は、基板1上に、第1の電極層2、光電変換層3、第2の電極層4が順に積層された構造を有する。なお、ここでは、基板1側から光電変換される光が入射されるものとする。
基板1は、光の入射側に位置するため、透明性を有するガラス、有機フィルム、セラミックスなどの材料によって構成される。また、基板1上に第1の電極層2などを形成するため、基板1は、これらの第1の電極層2などの製膜温度よりも高い融点を持つ材料であることが望ましい。
第1の電極層2は、基板1上に第1の透明導電膜21と第2の透明導電膜22とが積層された構造を有する。また、第1の電極層2の上面付近には、凹凸構造が形成されている。第2の透明導電膜22上には、第2の透明導電膜22を貫通しない程度の小さな凹凸部51が形成されるとともに、第2の透明導電膜22を貫通し、第1の透明導電膜21にまで達する凹部52が形成されている。この凹部52の径は100nm〜20μmであることが望ましく、近赤外光領域の光の光閉じ込め効果を高めるためには1μm〜20μmであるとさらに望ましい。また、凹部52の深さは100nm〜1μmであることが望ましい。このように、凹部52の径が凹部52の深さの2倍〜20倍であるとさらに望ましい。なお、凹部52の深さと径のどちらを増加させても光閉じ込め効果は高まるが、深さを増加させた場合には、凹凸構造が急峻になってしまい、第1の電極層2上に形成される光電変換層3中の結晶欠陥が増加し、光電変換装置の特性が低下してしまう虞がある。そのため、実施の形態1では、径が深さ以上となる凹部52を形成するようにしている。
このような第1及び第2の透明導電膜21,22としては、ZnOなどの透明導電性材料を用いることができる。また、抵抗率を下げる目的で、ZnOにAlをドープしたAZOや、GaをドープしたGZOなどを用いてもよい。第1の電極層2の全体の膜厚は100nm〜10μmであることが望ましい。全体の膜厚がこの範囲よりも薄いと、第1の電極層2の表面凹凸構造による光閉じ込め効果が不十分となり、全体の膜厚がこの範囲よりも厚いと、第1の電極層2と基板1との膜応力差が大きくなってしまい、第1の電極層2が剥離するかまたは第1の電極層2に微細なクラックが入ってしまうからである。また、第1及び第2の透明導電膜21,22の膜厚は、どちらも50nm〜5μmであることが望ましい。
光電変換層3は、pin接合構造を有する半導体膜によって構成される。たとえば、第1の電極層2側から順にp型μc(微結晶)−Si:H、i型μc−Si:H、n型μc−Si:Hが積層されたpin接合構造を有する半導体膜や、第1の電極層2側から順にp型a(アモルファス)−SiC:H、i型a−Si:H、n型a−Si:H、p型μc−Si:H、i型μc−Si:H、n型μc−Si:Hが積層された2層タンデム構造のpin接合構造を有する半導体膜、第1の電極層2側から順にp型a−SiC:H、i型a−Si:H、n型a−Si:H、p型a−SiGe:H、i型a−SiGe:H、n型a−SiGe:H、p型μc−Si:H、i型μc−Si:H、n型μc−Si:Hが積層された3層タンデム構造のpin接合構造を有する半導体膜などを用いることができる。また、複数段のpin接合を積層させる場合には、pin接合間の電気的、光学的接続を改善するために、それぞれのpin接合間にμc-SiOx(x=0〜2)、ZnOまたはITO(Indium Tin Oxide)を挿入してもよい。
第2の電極層4は、光電変換層3の直上に形成される透明導電膜41と光反射性導電膜42とが積層された構造を有する。透明導電膜41の材料として、ZnO,SnO2及びITOなどの透明導電性材料を用いることができる。上記した光電変換層3は、紫外光や可視光の領域の光を効率よく吸収するが、近赤外光領域の光の吸収率は紫外光や可視光の領域の光の吸収率に比べて低い。そのため、基板1側から入射し、光電変換層3で吸収されなかった近赤外光領域の光は、透明導電膜41を通過し、光反射性導電膜42で反射し、透明導電膜41を通過し、光電変換層3に再度進入する。このように、透明導電膜41の可視光や近赤外光の領域における光透過率が高いほど、すなわち光吸収率が低いほど、再度光電変換層3に進入する光の量が増えるので、光電変換装置の特性、特に電流値が増加する。このことから透明導電膜41は、可視光や近赤外光領域における光透過率が高い透明導電性材料であることが望ましい。
光反射性導電膜42は、光電変換された電流を取り出す役割を有するほかに、光電変換層3で吸収されずに通過してきた光を反射させる役割を持つ。光反射性導電膜42は、可視光や近赤外光の領域の光に対する反射率が高い導電性材料によって構成されることが望ましく、このような材料として、Ag,Ti,Al及びMoなどを例示することができるが、電気特性や光反射特性からAgが特に望ましい。
ここで、第1及び第2の透明導電膜21,22についてさらに詳細に説明する。第1及び第2の透明導電膜21,22には、後に説明するように一度のエッチングによって凹部52が形成される。そのため、上記したような構造を得るためには、第1の透明導電膜21が、第2の透明導電膜22に比して高エッチングレートを有するように、具体的には、第1の透明導電膜21のエッチング速度に対する第2の透明導電膜22のエッチング速度の比が0.9倍〜0.1倍となるように、第1及び第2の透明導電膜21,22の材料が選択される。第2の透明導電膜22の第1の透明導電膜21に対するエッチング速度比が0.9倍よりも大きい場合には、第1の透明導電膜21とのエッチングレートの差がほとんどないため、1μmを越える凹部52の径を得ることができないので好ましくない。また、第2の透明導電膜22の第1の透明導電膜21に対するエッチング速度比が0.1倍よりも小さい場合には、第2の透明導電膜22のエッチングによる凹凸の起点から第1の透明導電膜21が急激にエッチングされて、第1の透明導電膜21内に空洞が生じやすくなるので好ましくない。
エッチングレートの異なる第1と第2の透明導電膜21,22は、たとえば基板温度などの製膜条件を変化させたり、透明導電性材料にドープする不純物の量を変化させたりすることによって得ることができる。透明導電性材料の1つであるZnO膜は、基板温度の低い条件で形成した場合に比して、基板温度の高い条件で形成した場合にはC軸配向度が高くなり、このC軸配向度の度合いがエッチングレートの違いとなることが知られている。また、C軸配向度の度合いは、エッチング時にU字形状に膜がエッチングされる起点の個数(密度)にも関係している。
図2は、異なる製膜温度で形成したZnO膜をエッチング処理した後の表面状態を示す走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope;以下、SEMという)写真であり、図3は、低C軸配向度の透明導電膜のエッチングの様子を模式的に示す断面図であり、図4は、高C軸配向度の透明導電膜のエッチングの様子を模式的に示す断面図である。ここでは、基板1上にスパッタ法でZnOを含む透明導電膜211,221を異なる製膜温度(基板温度)で1μm製膜した後、塩酸水溶液で所定の時間ウエットエッチングする。
図3(a)に示されるように、350℃の製膜温度で基板1上に透明導電膜211を形成すると、上記したように透明導電膜211は低C軸配向膜となる。この状態では、透明導電膜211の表面には凹凸はなく、平坦な膜となる。このような透明導電膜211をウエットエッチングすると、図3(b)に示されるように、低C軸配向膜は、エッチング時にU字形状にエッチングされる起点61の個数(密度)が多く形成される。そして、これらの起点61からエッチングが始まる。また、次に示す高C軸配向膜に比較してエッチングレートが大きいので、さらにエッチングを行うと、図3(c)に示されるように、深さ方向へのエッチングが進行する。その結果、径に比して深さの割合の大きい凹部53が、透明導電膜211中に高密度で形成される。この状態が図2(a)に示されている。
一方、図4(a)に示されるように、410℃の製膜温度で基板1上に透明導電膜221を形成すると、上記したように透明導電膜221は高C軸配向膜となる。この状態では、図3(a)と同様に、透明導電膜221の表面には凹凸はなく、平坦な膜となる。このような透明導電膜221をウエットエッチングすると、図4(b)に示されるように、高C軸配向膜は、エッチング時にU字形状にエッチングされる起点62の個数(密度)が図3(b)の低C軸配向膜に比して少なくなる。そして、これらの起点62からエッチングが始まる。また、高C軸配向膜ではエッチングレートが小さいので、さらにエッチングを行っても、図4(c)に示されるように、深さ方向へのエッチングがあまり進行しない。その結果、径に比して深さの割合の小さい凹部54が、透明導電膜221中に低密度で形成される。この状態が図2(b)に示されている。
このように、透明導電膜の製膜条件を変化させることで、U字形状にエッチングされる起点の個数(密度)を制御することができるとともに、エッチングレートを制御することが可能となる。起点の密度は1mm2内に104〜106個存在するのが望ましい。これは、隣接する起点同士の平均距離が1〜10μmとなり、エッチング後の凹部の径を1μm〜20μmとすることが可能となるからである。高C軸配向膜とすることによって、このような起点の個数(密度)とすることができる。ちなみに、ここでいうC軸配向とは、X線回折法で測定した結果において、C面からの回折ピーク半値幅で規定されており、とくに0.35度未満の半値幅のものを高C軸配向とし、0.35度以上の半値幅のものを低C軸配向とする。
また、図2〜図4に示されるように、低C軸配向の透明導電膜211は、高C軸配向の透明導電膜221に比して凹部の深さが深いので、光閉じ込め効果が高くなることが期待される半面、凹部53の深さが深いために第1の電極層2上に形成される光電変換層3の結晶欠陥が増加してしまい、光電変換特性が低下してしまう。
一方、高C軸配向の透明導電膜221は、低C軸配向の透明導電膜211に比して凹部の深さが浅いので、光閉じ込め効果が低くなるが、凹部54の深さが低C軸配向の透明導電膜211に比して浅いために第1の電極層2上に形成される光電変換層3の結晶欠陥の増加を抑制することができる。
このように、第1の電極層2として、低C軸配向の透明導電膜211のみまたは高C軸配向の透明導電膜221のみを用いた場合には、光閉じ込め効果と光電変換層3の結晶欠陥の数の抑制効果とを同時に解決することができない。そこで、実施の形態1では、低C軸配向の第1の透明導電膜21上に、高C軸配向の第2の透明導電膜22を形成することによって、エッチング時の起点の密度を所望の範囲とするとともに、エッチング後の径が100nm〜20μmであり、深さが100nm〜1μmである凹部52を第1の電極層2に形成するようにしている。
ここで、このような構造の薄膜光電変換装置における動作の概略について説明する。基板1の裏面(光電変換層3などが形成されていない方の面)から入射する太陽光などの入射光は、第1の電極層2を通って光電変換層3に入射し、光電変換層3中のi型半導体層で自由キャリアが生成される。生成された自由キャリアは、光電変換層3中のp型半導体層とn型半導体層によって形成される内蔵電界によって光電変換層3中を輸送され、電流が発生する。そして、発生した電流は、第1の電極層2と第2の電極層4から取り出される。
また、光電変換層3に入射したが、光電変換されなかった入射光(たとえば、可視光と近赤外光の領域の光)は、第2の電極層4の透明導電膜41を透過し、光反射性導電膜42で再び光電変換層3側へと反射される。このとき、透明導電膜41は、可視光領域や近赤外光領域の光の透過率が高い材料によって構成され、光反射性導電膜42は可視光領域や近赤外光領域の光の反射率が高い材料によって構成されているので、第2の電極層4で吸収される光の割合は少ない。そして、再び光電変換層3に入射した光の一部は、ここで光電変換される。
光電変換層3で光電変換されなかった光は、第1の電極層2に到達する。第1の電極層2には、深さに対して2倍〜20倍の径を有する凹部52が形成されており、この凹部52によって、第1の電極層2に到達した光の一部は再び光電変換層3へと反射される。このような工程を繰り返すことによって、薄膜光電変換装置によって光電変換が行われ、外部に電流(電圧)が取り出される。
つぎに、上記した構造を有する薄膜光電変換装置の製造方法について説明する。図5は、この発明の実施の形態1による薄膜光電変換装置の製造方法の一例を模式的に示す断面図である。まず、図5(a)に示されるように、基板1上に第1の透明導電膜21を真空蒸着法、スパッタ法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法などの製膜法によって形成する。第1の透明導電膜21は、つぎに形成する第2の透明導電膜22に比してウエットエッチング処理時のエッチングレートが高くなるような条件で製膜される。第1の透明導電膜21としてたとえばZnOを用いる場合には、製膜温度(基板温度)を350℃でスパッタ法によって製膜することができる。これによって、第1の透明導電膜21は低C軸配向膜となる。第1の透明導電膜21の厚さとして、50nm〜5μmに設定することができる。この状態での第1の透明導電膜21の表面には、凹凸がなく、平坦となっている。
ついで、図5(b)に示されるように、第1の透明導電膜21上に第2の透明導電膜22を真空蒸着法、スパッタ法またはCVD法などの製膜法によって形成する。第2の透明導電膜22は、第1の透明導電膜21に比してエッチングレートが低くなるような製膜条件で製膜される。第2の透明導電膜22としてたとえばZnOを用いる場合には、製膜温度(基板温度)を410℃でスパッタ法によって製膜することができる。これによって、第2の透明導電膜22は、第1の透明導電膜21よりもC軸配向度の高い膜となる。第2の透明導電膜22の厚さとして、50nm〜5μmに設定することができる。この第2の透明導電膜22は、C軸配向膜となっている。この状態での第2の透明導電膜22の表面には、凹凸がなく、平坦となっている。
その後、図5(c)に示されるように、ウエットエッチングによって、第1と第2の透明導電膜22に凹部52を形成する。ウエットエッチングの薬液として、たとえば塩酸水溶液などの酸性溶液や水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ性溶液を用いることができる。このウエットエッチングでは、まず、第2の透明導電膜22の上面に、U字形状にエッチングされる起点62が、1mm2あたり104〜106個程度の割合で存在するように形成され、これらの起点62からエッチングが開始される。第2の透明導電膜22のエッチングレートは遅いので、深さ方向に比して基板面に平行な方向にエッチングが進行し、浅い凹部が第2の透明導電膜22に形成される。これは、図4(c)に示されるものと同様である。さらに時間が経過すると、浅い凹部の底部は第1の透明導電膜22に達すると、その部分を基点として第1の透明導電膜22がエッチングされることになる。このとき、第1の透明導電膜21は、第2の透明導電膜22に比してエッチングレートが大きいので、基板面に平行な方向に比して深さ方向にエッチングが進行する。このように、まず第2の透明導電膜22にある程度まばらに散在するように第1の透明導電膜21に達する貫通穴が形成されて、ついでこの貫通穴を介してその下部の第1の透明導電膜21がエッチングされる。第1の透明導電膜21の上の大部分は第2の透明導電膜22によって覆われてエッチングされないが、隣接する貫通穴の間隔が広く貫通穴の下部の第1の透明導電膜21はエッチング速度が速いので比較的大きな凹部52ができる。第2の透明導電膜22と第1の透明導電膜21とは主成分が同じであるので、これらのエッチングは同一のエッチング液で行うことができ、同一工程内で連続して行うとよい。なお、第2の透明導電膜22の貫通穴がまばらとなるのは、第2の透明導電膜22がC軸配向度の高い多結晶膜で、それらの粒界などにエッチングの速い部分が局所的に散在するからである。これによって、高い光閉じ込め効果を得るとともに、後に形成される光電変換層3に含まれる結晶欠陥の数が少なくなる径と深さの比を有する凹部52が形成される。また、これによって、第1の電極層2が形成される。
ついで、図5(d)に示されるように、第1の電極層2上に、pin構造を有する半導体層からなる光電変換層3をCVD法などの製膜法によって形成する。光電変換層3として、たとえば第1の電極層2側から順にp型μc−Si:H、i型μc−Si:H、n型μc−Si:Hが積層されたpin接合構造を有する半導体膜を例示することができる。
その後、図5(e)に示されるように、真空蒸着法、スパッタ法またはCVD法などの製膜法によって、透明導電膜41と光反射性導電膜42とからなる第2の電極層4を形成する。透明導電膜41として、たとえばZnOなどの透明導電性材料を例示することができ、光反射性導電膜42として、たとえばAgなどの金属材料を例示することができる。なお、光電変換層3と第2の電極層4は、凹部52が形成された第1の電極層2の上面に対応して、凹凸を有する構造となっている。以上によって、図1に示される薄膜光電変換装置が得られる。
なお、上記した説明では、製膜温度を変えることによって、第1の透明導電膜21と第2の透明導電膜22との間のエッチングレートの調整を行うようにしている。しかし、たとえば、第1の電極層2をスパッタ法で形成する場合には、製膜温度(基板温度)のほかに、ガス種(希ガスと酸素)、ガス混合比、ガス流量、製膜圧力などによって、第1と第2の透明導電膜21,22の膜質(たとえば多結晶の透明導電膜の結晶粒径や結晶配向性)を調整することができる。このように、第1と第2の透明導電膜21,22の結晶粒径や結晶配向性によって、ウエットエッチング処理で表面テクスチャ構造を形成する場合の、凹部52の径や深さが決定される。
また、上記した説明では、製膜条件を変えることによって、第1の透明導電膜21と第2の透明導電膜22との間のエッチングレートの調整を行うようにしているが、エッチング処理前にてアニール処理を行ってもよい。アニール処理を行うことでも、第1と第2の透明電極膜21,22の結晶粒径や結晶配向性を変化させることができ、エッチングレートの調整を行うことができる。なお、エッチング処理後にアニール処理を行うことによって、AZO膜などの第1の電極層2を構成する透明導電性材料の膜質が改善され、全光透過率が増加するなどの効果が得られる。
さらに、上述した説明では、基板1上に第1の電極層2、光電変換層3及び第2の電極層4を順に積層して薄膜光電変換装置を製造する場合を示したが、これに限定されるものではない。たとえば、凹部52を有する第1の電極層2の形成処理までを行って光電変換装置用基板を製造する工程を予め別工程として行って、光電変換装置用基板を量産しておき、この光電変換装置用基板上に光電変換層3及び第2の電極層4とを形成して薄膜光電変換装置を形成するようにしてもよい。このようにすることで、光電変換装置用基板の製造工程においては、基板1上に第1及び第2の透明導電膜21,22を連続して形成した後に、凹部52を形成するウエットエッチング処理を行うようにしたので、第1の透明導電膜21を形成し、ウエットエッチング処理を行って凹部を形成した後に、第2の透明導電膜22を形成する場合に比して、量産性よく光電変換装置用基板を提供することが可能となる。
実施の形態1では、光入射側の第1の電極層2を、第1の透明導電膜21と、第1の透明導電膜21に比してエッチングレートが低くかつエッチング時の起点の密度が1mm2あたり104〜106個程度となる第2の透明導電膜22とを積層させて構成し、エッチングによって、径が1μm〜20μmであるとともに、深さが100nm〜1μmである凹部52を第1の電極層2に形成した。これによって、従来の構造に比して薄膜光電変換装置内に入射した光の閉じ込め効果を高くするとともに、第1の電極層2上に形成される光電変換層3内の結晶欠陥の密度を減少させて、光電変換特性を向上させることができるという効果を有する。また、光電変換装置の短絡電流値を保ったまま、曲線因子(フィルファクタ)の改善を行うこともできる。
さらに、第1の透明導電膜21と第2の透明導電膜22とを連続して形成した後に、エッチング処理を行って光電変換装置用基板ようにしたので、従来の製造方法に比して、薄膜光電変換装置内に入射した光の閉じ込め効果が高く、第1の電極層2上に形成される光電変換層3内の結晶欠陥の密度を減少させることのできる薄膜光電変換装置用基板を量産性よく提供することができる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2による薄膜光電変換装置の構造の一例を模式的に示す断面図である。実施の形態2による薄膜光電変換装置では、第1の電極層2Aが第1〜第3の透明導電膜21〜23によって構成される。すなわち、実施の形態1の基板1と第1の透明導電膜21との間に、第3の透明導電膜23が挿入される構造を有している。第3の透明導電膜23は、第2と第1の透明導電膜22,21をエッチングして形成される凹部52のストッパとしての機能を有し、第1の透明導電膜21に比してエッチングレートが低い材料によって構成される。これによって、凹部52は、第2と第1の透明導電膜22,21を貫通するように設けられ、その底部は第3の透明導電膜23内にある。このような第3の透明導電膜23としては、ZnOやAZO,GZOなどを用いることができ、さらに具体的には、第1の透明導電膜21に比して高いC軸配向度を有するZnOやAZO,GZOなどを用いることができる。
たとえば実施の形態1の第1の電極層2の表面形状に関して、エッチングが足りず、深さが浅いと光閉じ込め効果不足となり、薄膜光電変換装置の特性が低下する。そのためエッチングは第2の透明導電膜22を貫通して第1の透明導電膜21までエッチングが達するように調整することが望ましい。このとき、エッチングが基板1まで到達すると、その部分では基板1直上に光電変換層3が形成されてしまい、この部分で光電変換できなくなり薄膜光電変換装置全体の特性が低下してしまう。これを防ぐために、実施の形態2では図2に示されるように、エッチングストッパとしての機能を有する第3の透明導電膜23を、基板1と第1の透明導電膜21との間に挿入する。なお、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。
また、図6に示される薄膜光電変換装置は、後に形成する第1の透明導電膜21よりもエッチングレートが遅くなるような製膜条件で第3の透明導電膜23を、真空蒸着法やスパッタ法、CVD法などの製膜法で基板1上に形成した後、第1の透明導電膜21を形成し、実施の形態1の図5(b)以降に示したものと同様の手順を行うことによって製造される。なお、凹部52を形成するエッチング時において、第1の透明導電膜21の底部までエッチングが進行した後、第3の透明導電膜23は第1の透明導電膜21のエッチングレートに比して低いので、第3の透明導電膜23が深さ方向に過剰にエッチングされることはなく、凹部52の底部は平坦に近い形状となる。
実施の形態2では、基板1と第1の透明導電膜21との間に第3の透明導電膜23を挿入し、第2と第1の透明導電膜22,21への凹部52の形成時に、第3の透明導電膜23でエッチングが止まるようにした。これによって、凹部52形成時に、基板1が露出するまで第1の電極層2Aをエッチングしてしまう事態を防ぐことができ、薄膜光電変換装置全体の特性劣化を防ぐことができるという効果を有する。また、凹凸形状の凹部の底が実施の形態1に比して平坦になるため、第1の電極層2A上に形成される光電変換層3の結晶欠陥を防ぐことができ、光電変換装置の曲線因子が増加するという効果も有する。
なお、上記した説明では、太陽電池セルについて説明したが、太陽電池セルが基板1上で複数直列に接続される太陽電池モジュールとすることも可能である。この場合には、たとえば、ある太陽電池セルの第2の電極層4と、隣接する太陽電池セルの第1の電極層2,2Aとを接続する構成を繰り返すことで太陽電池モジュールを得ることができる。
ここで、この発明の実施の形態による薄膜光電変換装置の実施例1及び実施例2について、比較例1及び比較例2とともに示す。
<構造>
実施例1及び実施例2にかかる薄膜光電変換装置として、実施の形態2の図6に示される構造のものを用いる。基板1として無アルカリガラス基板を使用し、第1〜第3の透明導電膜21〜23としてAZOを用い、第1の電極層2Aの全体の膜厚を1μmとする。また、光電変換層3として、第1の電極層2A側から順にp型μc−Si:H、i型μc−Si:H、n型μc−Si:Hが積層されたpin接合を有する半導体層を用い、i型μc−Si:Hの膜厚を3μmとする。さらに、第2の電極層4を構成する透明導電膜41として厚さ90nmのAZOを用い、光反射性導電膜42として厚さ300nmのAgを用いる。
比較例1及び比較例2による薄膜光電変換装置は、従来の深さに対する径の比が2倍以下となる構造のものを用いる。図7は、比較例1及び比較例2による薄膜光電変換装置の構造を模式的に示す断面図である。比較例1及び比較例2の薄膜光電変換装置は、基板201上に、第1の電極層202、光電変換層203、及び透明導電膜2041と光反射性導電膜2042とが積層された第2の電極層204が順に形成された構造を有する。比較例1における第1の電極層202として実施例1の第1の透明導電膜21と同じAZO膜を用い、比較例2における第1の電極層202として、実施例1の第2の透明導電膜22と同じAZO膜を用いる。また、比較例1及び比較例2における基板201、光電変換層203及び第2の電極層204は、実施例1及び実施例2と同じである。
<製造方法>
実施例1及び実施例2による薄膜光電変換装置は、実施の形態で説明したように製造されるが、第1の電極層2Aの形成方法と、凹部52の形成方法は、以下のようにして形成される。図8は、実施例による薄膜光電変換装置の第1の電極層の製膜条件を示す図である。この図に示されるように、基板1上に、基板温度460℃の下で第3の透明導電膜23として0.5wt%AZO膜を400nmの厚さで形成し、基板温度430℃の下で第1の透明導電膜21として0.2wt%AZO膜を400nmの厚さで形成し、そして基板温度460℃の下で第2の透明導電膜22として0.5wt%AZO膜を300nmの厚さで形成する。このように、製膜温度(基板温度)とドープ材料の組成を異ならせることで、後のウエットエッチング時の起点の密度を制御するとともに、エッチングレートを異ならせることができる。
ついで、0.21wt%の塩酸水溶液でウエットエッチングを行い、第2及び第1の透明導電膜22,21を貫通する凹部52を形成する。ここで、第2及び第3透明導電膜22,23のエッチングレートは5nm/sであり、第1の透明導電膜21のエッチングレートは10nm/sである。実施例1では、ウエットエッチングを90秒間行い、エッチング後の第1の電極層2Aの平均膜厚は400nmである。また、実施例2では、ウエットエッチングを70秒行い、エッチング後の第1の電極層2Aの平均膜厚は600nmである。その後、水洗、乾燥を行った後、実施の形態1で説明したように、光電変換層3と第2の電極層4の形成を行う。
一方の比較例1による薄膜光電変換装置は、基板201上に、基板温度430℃の下で第1の電極層202として0.2wt%AZO膜を1μmの厚さで形成する。この第1の電極層202の製膜条件は、実施例1の第1の透明導電膜21の製膜条件と同じである。また、比較例2による薄膜光電変換装置は、基板201上に、基板温度460℃の下で第1の電極層202として0.5wt%AZO膜を1μmの厚さで形成する。この第1の電極層202の製膜条件は、実施例1の第2の透明導電膜22の製膜条件と同じである。ついで、比較例1及び比較例2において0.21wt%の塩酸水溶液でウエットエッチングを施す。このウエットエッチング処理では、図3に示されるような状態で凹部53が形成される。その後、水洗、乾燥を行った後、実施例と同様に、光電変換層203と第2の電極層204の形成を行う。
<評価方法>
作製された薄膜太陽電池について、基板1,201側から擬似太陽光をソーラシュミレータで照射し電流−電圧特性を測定し、短絡電流密度、開放電圧、曲線因子及び変換効率を求める。また、波長800nmにおけるヘイズ率も求める。
<評価結果>
図9は、実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2による薄膜光電変換装置の電流−電圧特性を示す図であり、図10は、実施例1、実施例2と比較例1、比較例2による薄膜光電変換装置の特性を示す図であり、図11は、第1の電極層における凹部の径/深さによる薄膜光電変換装置の曲線因子を比較した図である。図9において、横軸は電圧(V)を示しており、縦軸は薄膜光電変換装置の電流密度(mA/cm2)を示している。図9中の曲線301,302,303及び304は、それぞれ実施例1,実施例2,比較例1及び比較例2の薄膜光電変換装置の電圧−電流特性を示している。図10中の凹凸径/凹凸深さは基板1,201上に第1の電極層2A,202を形成して、ウエットエッチングを行った後の光電変換装置用基板における凹部52〜54の凹凸深さに対する凹凸径の比を示すものである。また、図10中の波長800nmにおけるヘイズ率は、上記光電変換装置用基板について、基板1,201側から波長800nmの光を当てたときの光の散乱度合いを示す指標である。
図9と図10に示されるように、実施例2による薄膜光電変換装置では、短絡電流密度(電圧0Vでの電流密度)、開放電圧(電流0mAでの電圧)、曲線因子は全て比較例2と同程度の値となっている。しかし、実施例1による薄膜光電変換装置では、曲線因子が比較例1に比して4.4ポイントほど改善され、その結果、変換効率も比較例1に比して0.6ポイントほど改善されている。
実施例2及び比較例2において、凹凸径/凹凸深さは異なるがヘイズ率は同じである。実施例1及び比較例1においても、凹凸径/凹凸深さが異なるがヘイズ率は同じである。ヘイズ率が高い実施例1及び比較例1では、凹凸形成による光電変換層3,203への膜欠陥が、実施例2及び比較例2に比べて入りやすい。そのため、ヘイズ率及び短絡電流密度が同程度の値である実施例2及び比較例2において、光電変換装置の特性に大きな差は無いが、実施例1及び比較例1において、実施例1の曲線因子が比較例1に比して4.4ポイントほど改善されている。以上より、実施例1の光電変換装置用基板は、高い光閉じ込め効果を有し、かつ光電変換装置用基板上に形成される光電変換層での結晶欠陥の発生を抑えるという効果を有することが示される。
また、図11に示すとおり、実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2において、比較例1のみ他と比べて明らかに曲線因子が低いため、凹凸径/凹凸深さの下限は2以上であることが望ましい。さらに、実施例2における、凹凸径/凹凸深さは20であり、このときのヘイズ率は10%である。ヘイズ率が10%を下回ると、光閉じ込め効果がほとんど得られず、短絡電流密度及び変換効率が低下する。以上より、凹凸径/凹凸深さの上限は20以下であることが望ましい。
このように実施例1の薄膜光電変換装置によれば、径が100nm〜20μmとなり、深さが100nm〜1μmとなるように第1の電極層2Aに凹部52を形成したので、比較例1に比較して、変換効率を高めることができるという効果を有する。
以上のように、この発明にかかる光電変換装置用基板は、薄膜光電変換装置の製造に有用である。
1,201 基板
2,2A,202 第1の電極層
3,203 光電変換層
4,204 第2の電極層
21 第1の透明導電膜
22 第2の透明導電膜
23 第3の透明導電膜
41,211,221,2041 透明導電膜
42,2042 光反射性導電膜
51 凹凸部
52〜54 凹部
61,62 起点

Claims (15)

  1. 基板上に透明導電性材料からなる電極層を備える光電変換装置用基板の製造方法において、
    前記基板上に第1の透明導電膜を形成する第1の透明導電膜形成工程と、
    前記第1の透明導電膜上に、後のエッチング工程で前記第1の透明導電膜に比してエッチングレートが低くなる製膜条件で第2の透明導電膜を形成する第2の透明導電膜形成工程と、
    前記第2及び第1の透明導電膜をウエットエッチングして、前記第2の透明導電膜を貫通し、底部が前記第1の透明導電膜内に存在する凹部を形成するエッチング工程と、
    を含むことを特徴とする光電変換装置用基板の製造方法。
  2. 前記エッチング工程は、前記第2の透明導電膜に散在するように前記第1の透明導電膜に達する貫通穴の形成と、前記貫通穴を介した前記第1の透明導電膜をエッチングとが同じエッチング液で連続して行われることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置用基板の製造方法。
  3. 前記第1及び第2の透明導電膜はZnO膜であり、
    前記第1及び第2の透明導電膜形成工程では、前記ZnO膜の製膜温度及び前記ZnO膜にドープする不純物の量が異なる製膜条件で前記ZnO膜を形成し、
    前記エッチング工程では、酸またはアルカリ溶液で前記ZnO膜をエッチングすることを特徴とする請求項1または2に記載の光電変換装置用基板の製造方法。
  4. 前記第2の透明導電膜形成工程では、前記第1の透明導電膜のエッチング速度に対する前記第2の透明導電膜のエッチング速度の比が0.9〜0.1倍となるような前記製膜条件で前記第2の透明導電膜を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光電変換装置用基板の製造方法。
  5. 前記第2の透明導電膜形成工程では、前記エッチング工程で形成される前記凹部の起点が1mm2内に104〜106個の割合で形成される前記製膜条件で前記第2の透明導電膜を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の光電変換装置用基板の製造方法。
  6. 前記第2の透明導電膜形成工程の後、前記第1及び第2の透明導電膜をアニール処理することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の光電変換装置用基板の製造方法。
  7. 前記エッチング工程の後、前記第1及び第2の透明導電膜をアニール処理することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の光電変換装置用基板の製造方法。
  8. 前記第1の透明導電膜形成工程で、後の前記エッチング工程で前記第1の透明導電膜に比してエッチングレートが低くなる製膜条件で前記基板上に第3の透明導電膜を形成した後に、前記第3の透明導電膜上に前記第1の透明導電膜を形成し、
    前記エッチング工程では、前記第3の透明導電膜をストッパとして前記第2及び第1の透明導電膜を貫通する前記凹部を形成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の光電変換装置用基板の製造方法。
  9. 前記第3の透明導電膜はZnO膜であり、
    前記第1の透明導電膜形成工程では、前記第1の透明導電膜を構成する前記ZnO膜の製膜温度及び前記ZnO膜にドープする不純物の量とは異なる製膜条件で、前記第3の透明導電膜を構成する前記ZnO膜を形成することを特徴とする請求項8に記載の光電変換装置用基板の製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の方法で製造される前記光電変換装置用基板上に、pin構造を有する半導体層を含む光電変換層を形成する光電変換層形成工程と、
    前記光電変換層上に前記電極層と対を成す他の電極層を形成する電極層形成工程と、
    を含むことを特徴とする薄膜光電変換装置の製造方法。
  11. 基板上に透明導電性材料からなる電極層が形成された光電変換装置用基板において、
    前記電極層は、前記基板上に形成される第1の透明導電膜と、前記第1の透明導電膜上に形成される第2の透明導電膜と、を含み、
    前記電極層は、前記第2の透明導電膜を貫通し、前記第1の透明導電膜に達するとともに、径が深さの2〜20倍となる凹部を複数備えることを特徴とする光電変換装置用基板。
  12. 前記電極層は、前記基板と前記第1の透明導電膜との間に第3の透明導電膜をさらに含み、
    前記凹部の底部は、前記第3の導電膜の上部付近に存在することを特徴とする請求項11に記載の光電変換装置用基板。
  13. 基板上に透明導電性材料からなる第1の電極層、光電変換層及び第2の電極層が順に積層された薄膜光電変換装置において、
    前記電極層は、前記基板上に形成される第1の透明導電膜と、前記第1の透明導電膜上に形成される第2の透明導電膜と、を含み、
    前記電極層は、前記第2の透明導電膜を貫通し、前記第1の透明導電膜に達するとともに、径が深さの2〜20倍となる凹部を複数備えることを特徴とする薄膜光電変換装置。
  14. 前記電極層は、前記基板と前記第1の透明導電膜との間に第3の透明導電膜をさらに含み、
    前記凹部の底部は、前記第3の導電膜の上部付近に存在することを特徴とする請求項13に記載の薄膜光電変換装置。
  15. 請求項13または14に記載の薄膜光電変換装置が、前記基板上で直列に接続された構造を有することを特徴とする太陽電池モジュール。
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