JP5072195B2 - 監視装置 - Google Patents
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Description
このようなレーザレーダを用いた監視装置は、例えば、図9に示すように、レーザレーダ51と、レーザレーダ51を制御するレーザレーダ制御部52と、レーザレーダ51により得られた画像信号を表示する表示部53とを備えている。レーザレーダ51は、回旋台54により、その迎角及び回転角が制御される構成となっている。
このような構成において、監視時においては、レーザレーダ51内のレーザレッドからパルスレーザ光を船舶の周辺に出射し、このレーザ光が対象物Aに到達して反射された反射光をレーザレーダ内に設けられた受光部にて撮像し、この画像信号を表示部53に出力することにより、周囲に存在する物体が表示部53に表示される。
従来においては、上記レーザレーダ51に内蔵されるレーザ発振器として、例えば、半導体レーザが用いられており、レーザレーダの小型化が図られている。
これに対し、高い出力を得るために、上記半導体レーザに代わってフラッシュランプ励起による固体レーザなどを用いることも考えられるが、このような固体レーザは、上記半導体レーザよりも大型であるため、レーザレーダが大型化するという問題があった。
本発明は、パルス状の光を出射する送光手段と、前記送光手段から出射された前記光が物体に到達し、前記物体により反射された反射光が到達するタイミングに合わせてシャッタを開き、取り込んだ前記反射光を画像信号に変換して出力する撮像手段と、前記撮像手段から出力される前記画像信号を所定期間に渡って蓄積し、蓄積した複数の前記画像信号を重畳した重畳信号を出力する画像処理手段と、前記画像処理手段から出力された前記重畳信号を表示する表示手段と、前記撮像手段の使用画素数を監視内容に応じて切り替える画素切替手段とを具備する監視装置であって、前記送光手段は、レーザレーダと、前記レーザレーダを制御するレーザレーダ制御部と、前記レーザレーダ制御部内に設けられた光源と、前記レーザレーダ内に設けられた送光レンズと、前記光源から出射された光を前記送光レンズへ導く光伝送路とを備え、前記撮像手段は前記レーザレーダ内に設けられ、前記レーザレーダを軸周りに回転させる旋回台と、前記光伝送路を巻き取って収納する巻取り手段とを備え、前記巻取り手段は、前記旋回台による旋回量に応じて前記光伝送路の巻取り及び送り出しを行う監視装置を提供する。
このように、所定期間に蓄積された画像信号を重畳した重畳信号を表示手段に表示させるので、小型で出力レベルの低い光源を送光手段に用いた場合であっても、鮮明な監視画像を表示手段に表示させることが可能となる。
上記画像処理手段は、例えば、前記撮像手段の1フレームの期間に渡って、前記画像信号を蓄積する。
また、上記構成によれば、監視状態に応じて撮像手段の使用画素数が切り替えられるので、監視の内容に応じた最適な画像を得ることが可能となる。
また、上記構成によれば、レーザレーダ制御部に配置された光源から出力された光は、光伝送路を介してレーザレーダ内に配置された送光レンズへ導かれ、この送光レンズを介して外部へ出射される。このように、光源をレーザレーダ制御部に配置することにより、レーザレーダのサイズを小型化することが可能となる。これにより、光源の大きさにかかわらずに、常に、レーザレーダのサイズを小さく保つことができる。この結果、光源として、大出力、且つ、大型の固体レーザを使用することが可能となる。
また、上記構成によれば、レーザレーダは、旋回台により軸周りに回転可能な構成となっている。この場合において、レーザレーダの旋回量に応じて光伝送路の巻取り及び送り出し量が巻取り手段により調整されるため、必要な長さの光伝送路のみが巻き取り手段により送りだされることとなるので、引っ張りや、圧縮、ねじれなどの外力から光伝送路を保護することが可能となる。
上記光伝送路は、例えば、光ファイバである。また、巻取り手段は、旋回台の中に設けられていても良い。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る監視装置の全体構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る監視装置は、レーザレーダ1、レーザレーダ制御部2、制御装置3、及び表示装置(表示手段)4を備えて構成されている。
上記送光部11は、例えば、パルス状のレーザ光を発するレーザ発振器111と、レーザ発振器111から発せられたレーザ光を目標物へ照射させる送光レンズ112、及び送光レンズ112の角度を調整するための送光レンズアクチュエータ(図示略)を主な構成要素として備えている。
上記レーザ発振器111は、例えば、半導体レーザなどの小型のレーザであり、後述するレーザレーダ制御部2内のレーザ電源26から電源供給をうけ、パルス状のレーザ光を出射する。また、送光レンズアクチュエータは、後述するレーザレーダ制御部2から供給される制御信号に基づいて、送光レンズ112の位置を調整する。これにより、送光レンズ112に入射されるレーザ光の角度を調整し、所望の範囲に、レーザ光を出射させることが可能となる。
このようなレーザレーダ1は、旋回台5によりその回転角及び迎角が所望の角度に調節される構造となっている。
制御装置3は、レーザレーダ2を制御するための各種制御信号を生成し、生成した各種制御信号をレーザレーダ制御部2に出力するとともに、レーザレーダ制御部2から供給される監視結果を表示装置4へ出力する。
表示装置4は、制御装置3から入力される監視結果を表示する表示モニタ(図示略)を備えている。
Disc)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備えるコンピュータシステムを内蔵している。後述の各種機能を実現するための一連の処理過程は、プログラムの形式でHD又はROM等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、後述の各種機能を実現させる。
まず、監視時において、制御装置3は、レーザ光を所定のタイミングで出射させるために必要となる同期制御信号、所定のタイミングで出射したレーザ光が所定の物体に到達し、反射された反射光のみを受光部12が備えるICCDカメラヘッド123に取り込むためのシャッタ駆動信号などを生成し、これらをレーザレーダ制御部2に出力する。
同期回路22は、入力された同期制御信号に基づいて、レーザ光の送光と受光の同期を取るための同期信号を生成し、この同期信号をレーザ電源26及び高速ゲート装置制御部24に出力する。
レーザ電源26は、同期回路22から供給された同期信号に基づいて、レーザレーダ1が備える送光部11内のレーザ発振器111の動作信号を生成し、この動作信号に基づいてレーザ発振器111を駆動する。これにより、所定のタイミングでレーザ発信器111からパルスレーザ光が発せられることとなる。
一方、高速ゲート装置制御部24は、制御装置3から入力されたシャッタ駆動信号及び同期回路22から入力された同期信号に基づいて、レーザレーダ1が備える受光部12の高速ゲート装置122を駆動する。
これにより、表示装置4へ出力される信号の出力レベルは、高いものとなるので、送光部11が備えるレーザ発振器111として、半導体レーザなどの低出力のものを用いたとしても、鮮明な画像を表示させることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る監視装置について説明する。本実施形態に係る監視装置は、上述した第1の実施形態に係る監視装置と略構成を同一にするが、上記レーザレーダ1の送光部11の構成が異なる。以下、具体的に説明する。
まず、本実施形態に係る監視装置のレーザレーダ1の送光部11−1は、図3に示すように、複数の波長を含む光を出力するフラッシュライト131と、フラッシュライト131から出力された光のうち、所定の波長域の光のみを通過させるフィルタ132と、このフィルタ132を通過した光を外部へ照射させる送光レンズ112を備えている。
ここで、図4に、上記フラッシュライト131の出力−時間特性の一例を示す。この図からわかるように、フラッシュライト131は、数μsオーダーのパルス状の光を出力することができるものである。
上記フラッシュライトとしては、放電灯、例えば、キセノンフラッシュランプなどが一例として挙げられる。また、上記光源としては、フラッシュライトに限られず、図4に示したようなパルス状の出力特性を有し、複数の波長を含む光を出射させる光源であれば、適用可能である。
次に、本発明の第3の実施形態に係る監視装置について説明する。本実施形態に係る監視装置は、上述した第2の実施形態に係る監視装置で用いたフラッシュライト131を複数用いることにより、レーザレーダ1内の送光部11−2を構成する。図5は、本実施形態に係る送光部11−2の構成を示す図である。この図において、上述した第1又は第2の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付している。
なお、本実施形態において、複数のフラッシュライト131を設けることにより、従来用いられていた固体レーザと同等の出力レベルが得られるようであれば、上述した第1又は第2の実施形態のように、画像処理装置25において、複数の画像信号を重畳させる処理を省略し、従来どおりに、ICCDカメラヘッド123から出力される画像信号を随時、表示装置4へ出力するようにしても良い。これにより、画像処理装置25の処理負担を軽減させることが可能となる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る監視装置について説明する。
図6は、本実施形態に係る監視装置の構成を示すブロック図、図7は、図6に示した構成のうち、要部のみを抽出して示した図である。
図6に示すように、本実施形態に係る監視装置は、上述した第1の実施形態に係る監視装置において、レーザレーダ1内に配置されていたレーザ発振器111をレーザレーダ制御部2内に配置することにより、レーザレーダ1の更なる小型化を図るものである。
ここで、図7に示すように、レーザレーダ制御部2内に配置されたレーザ発振器111から出射されたパルス状のレーザ光は、光伝送路、例えば、光ファイバ100によりレーザレーダ1内に配置された送光レンズ112へ導かれる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る監視装置について説明する。
本実施形態に係る監視装置は、上述した第1乃至第4の実施形態に係る監視装置において、受光部12に、高い有効画素数(例えば、100万画素)を有するICCDカメラヘッド123を採用し、監視の内容に応じて、撮像に使用する画素数を切り替える画素数切替機能(画素切替手段)を付加したものである。
例えば、ICCDカメラヘッド123として、例えば、100万画素のものを採用した場合、通常の監視時においては、図8の(A)に示すように、その1部の画素、例えば、40万画素で動画撮像を行う。一方、通常の監視時において検知された物体について、更なる情報を取得するために、高精細な画像取得が必要となる場合には、図8の(B)又は(C)に示すように、撮像に使用する画素数を増加させる。このとき、画素数を増加させることにより、情報量が増加するので、フレームレートを低下させることにより、高精細な動画若しくは静止画を無理なく出力することが可能となる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る監視装置によれば、監視の内容に応じて、撮像に使用する画素数を切り替えるので、適切な画質の画像を得ることが可能となるとともに、画像処理装置25などの処理負担を低減させることが可能となる。
2 レーザレーダ制御部
3 制御装置
4 表示装置
5 旋回台
11、11−1、11−2 送光部
12 受光部
21 旋回台駆動部
22 同期回路
23 制御信号変換装置
24 高速ゲート装置制御部
25 画像処理装置
26 レーザ電源
100 光ファイバ
111 レーザ発振器
112 送光レンズ
121 ズームレンズ
122 高速ゲート装置
123 ICCDカメラヘッド
131 フラッシュライト
132 フィルタ
133 ライトガイド
Claims (2)
- パルス状の光を出射する送光手段と、
前記送光手段から出射された前記光が物体に到達し、前記物体により反射された反射光が到達するタイミングに合わせてシャッタを開き、取り込んだ前記反射光を画像信号に変換して出力する撮像手段と、
前記撮像手段から出力される前記画像信号を所定期間に渡って蓄積し、蓄積した複数の前記画像信号を重畳した重畳信号を出力する画像処理手段と、
前記画像処理手段から出力された前記重畳信号を表示する表示手段と、
前記撮像手段の使用画素数を監視内容に応じて切り替える画素切替手段と
を具備する監視装置であって、
前記送光手段は、
レーザレーダと、
前記レーザレーダを制御するレーザレーダ制御部と、
前記レーザレーダ制御部内に設けられた光源と、
前記レーザレーダ内に設けられた送光レンズと、
前記光源から出射された光を前記送光レンズへ導く光伝送路と
を備え、
前記撮像手段は前記レーザレーダ内に設けられ、
前記レーザレーダを軸周りに回転させる旋回台と、
前記光伝送路を巻き取って収納する巻取り手段と
を備え、
前記巻取り手段は、前記旋回台による旋回量に応じて前記光伝送路の巻取り及び送り出しを行う監視装置。 - 前記光伝送路を伝送する光の漏れを検知する検知手段を備える請求項1に記載の監視装置。
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