JP5070724B2 - 電気光学装置用基板の製造方法及び電気光学装置の製造方法 - Google Patents

電気光学装置用基板の製造方法及び電気光学装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、電気光学装置用基板の製造方法及び電気光学装置の製造方法に関する。
アクティブマトリックス素子として有機半導体を用いる電気光学装置において、インク
ジェット法によりパターニングを行う場合、アクティブマトリックス素子のサイズを微細
化することが困難であるため、画素電極の面積が小さくなり開口率が低下する。
高解像度で高開口率の電気光学装置を実現する方法として、アクティブマトリックス素
子に接続する画素電極(ドレイン電極と一体)とは別に、絶縁層を挟んで上層にアクティ
ブマトリックス素子を覆うように画素電極を設け、2つの画素電極で1つの画素を構成す
ることにより画素電極全体の面積を大きくする方法が提案されている(例えば、特許文献
1参照)。
また、高開口率の電気光学装置を実現する別の方法として、アクティブマトリックス素
子の上層の画素電極を、下層のアクティブマトリックス素子との間の絶縁層に設けた開口
部を介して、アクティブマトリックス素子に電気的に接続する方法が提案されている。こ
の方法では、エッチング、レーザ光照射等の方法により絶縁層を加工し、開口部を形成し
ている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−202194号公報 特開2004−4714号公報
しかしながら、エッチングによる加工は複数の工程を必要とし、レーザ光照射による加
工は高価な加工装置を必要とする。電気光学装置が高解像度化し画素数が増加すると、画
素数に対応して開口部の数も増加するため、単純な工程で早く絶縁層の加工を行うことが
求められる。
本発明の目的は、簡易な装置により短時間で絶縁層を加工し開口部を形成することによ
り、電気光学装置が高解像度化し画素数が増加しても容易に製造することができる電気光
学装置用基板の製造方法及び電気光学装置の製造方法を提供することにある。
(1)本発明に係る電気光学装置用基板の製造方法は、基板上に、ソース電極とドレイ
ン電極と半導体層とを形成する工程と、前記ソース電極と前記ドレイン電極と前記半導体
層とを被覆するゲート絶縁層を形成する工程と、前記ゲート絶縁層上にゲート電極を形成
する工程と、前記ゲート絶縁層と前記ゲート電極とを被覆する層間絶縁層を形成する工程
と、少なくとも前記層間絶縁層と前記ゲート絶縁層とを貫通し、前記ドレイン電極の一部
が露出する開口部を、機械的応力により形成する工程と、及び、前記層間絶縁層上に、前
記開口部を介して前記ドレイン電極と電気的に接続する画素電極を形成する工程と、を含
む。本発明によれば、機械的応力により層間絶縁層とゲート絶縁層とを加工するので、エ
ッチング又はレーザ光照射による加工でなく、単純な工程で加工を行うことができる。し
たがって、簡易な装置により短時間で絶縁層(層間絶縁層とゲート絶縁層)を加工し開口
部を形成することにより、電気光学装置が高解像度化し画素数が増加しても容易に製造す
ることができる。
(2)この電気光学装置用基板の製造方法において、前記機械的応力は、ポンチとダイ
プレートを用いたプレスであってもよい。
(3)この電気光学装置用基板の製造方法において、前記ポンチの先端部は先細るよう
にテーパが付されていてもよい。
(4)この電気光学装置用基板の製造方法において、前記ポンチの先端の断面は角を有
する形状であってもよい。
(5)この電気光学装置用基板の製造方法において、前記機械的応力は、スクレーパを
用いた掻取りであってもよい。
(6)この電気光学装置用基板の製造方法において、前記開口部は前記基板を貫通しな
いように形成されていてもよい。
(7)この電気光学装置用基板の製造方法において、前記開口部は前記ドレイン電極を
貫通しないように形成されていてもよい。
(8)本発明に係る電気光学装置の製造方法は、上記電気光学装置用基板の製造方法を
含む。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電気光学装置用基板を示す概略平面図である
。図2は、図1のII−II線における断面を示す図である。
本実施の形態に係る電気光学装置用基板10は、図1及び図2に示すように、基板12
(図2参照)と、ソース電極14と、ドレイン電極16と、半導体層としての有機半導体
層18と、ゲート絶縁層20(図2参照)と、ゲート電極22と、層間絶縁層24と、開
口部としてのビアホール26と、画素電極28と、を含んでいる。まず、本実施の形態に
係る電気光学装置用基板10の各構成要素について説明する。
基板12の材料は、例えば、ガラス又はプラスチックである。
ソース電極14とドレイン電極16とは、図2に示すように、基板12上に、所定間隔
離して形成されている。ソース電極14とドレイン電極16との材料は、例えば、Auで
ある。
有機半導体層18は、ソース電極14の上面の一部と、ソース電極14とドレイン電極
16との間の基板12の上面と、ドレイン電極16の上面の一部とに渡って形成されてい
る。有機半導体層18の材料は、低分子系有機半導体材料、及び、ポリマー有機半導体材
料のいずれも選択することができる。有機半導体層18の材料は、例えば、F8T2(フ
ルオレン−ビチオフェン共重合体)である。
ゲート絶縁層20は、基板12とソース電極14とドレイン電極16と有機半導体層1
8とを被覆するように形成されている。ゲート絶縁層20の材料は、公知の絶縁体材料で
あれば種類は特に限定されない。
ゲート電極22は、ゲート絶縁層20上の有機半導体層18にオーバーラップする領域
内に形成されている。ゲート電極22の材料は、例えば、Agである。
層間絶縁層24は、ゲート絶縁層20とゲート電極22とを被覆するように形成されて
いる。層間絶縁層24の材料は、公知の絶縁体材料であれば種類は特に限定されない。
ビアホール26は、少なくとも層間絶縁層24とゲート絶縁層20とを貫通し、ドレイ
ン電極16の一部が露出するように形成されている。ビアホール26は、例えば、層間絶
縁層24とゲート絶縁層20とドレイン電極16と基板12とを貫通し、ドレイン電極1
6の断面が露出するように形成されている。ビアホール26は、基板12を貫通していな
くてもよい。また、ビアホール26は、ドレイン電極16を貫通していなくてもよい。ビ
アホール26は、層間絶縁層24側から基板12側に向かって先細るように形成されてい
てもよい。
画素電極28は、層間絶縁層24上の、少なくともソース電極14とドレイン電極16
と有機半導体層18とゲート電極22とにオーバーラップする領域に、ビアホール26を
介してドレイン電極16に電気的に接続するように形成されている。画素電極28は、例
えば、ビアホール26を充填するように形成されている。画素電極28の材料は、例えば
、Agである。
ソース電極14とドレイン電極16と有機半導体層18とゲート絶縁層20とゲート電
極22とは、有機トランジスタ30を構成している。有機トランジスタ30は、基板12
上に、例えば、マトリックス状に配列されている(図1参照)。有機トランジスタ30は
、画素電極28を制御するスイッチング素子としての機能を有している。
次に、本実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方法について、図面を参照して説
明する。図3、図4、及び図5は、第1の実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方
法を説明する図である。
本実施の形態に係る電気光学装置用基板10の製造方法は、まず、図3(A)に示すよ
うに、基板12を用意し、基板12上にソース電極14とドレイン電極16と有機半導体
層18とを形成する。詳細には、先に、基板12上にソース電極14とドレイン電極16
とを形成する。ソース電極14とドレイン電極16とを形成する方法は、公知の電極形成
方法を適用する。次に、基板12とソース電極14とドレイン電極16との上面に有機半
導体層18を形成する。有機半導体層18を形成する方法は、例えば、液滴吐出法を適用
する。
次に、図3(B)に示すように、ソース電極14とドレイン電極16と有機半導体層1
8とを被覆するゲート絶縁層20を形成する。ゲート絶縁層20を形成する方法は、例え
ば、スピンコート法を適用する。
次に、図3(C)に示すように、ゲート絶縁層20上にゲート電極22を形成する。ゲ
ート電極22を形成する方法は、例えば、液滴吐出法を適用する。
次に、図3(D)に示すように、ゲート絶縁層20とゲート電極22とを被覆する層間
絶縁層24を形成する。層間絶縁層24を形成する方法は、例えば、蒸着法を適用する。
次に、図4に示すように、少なくとも層間絶縁層24とゲート絶縁層20とを貫通し、
ドレイン電極16の一部が露出するビアホール26を、機械的応力により形成する。本実
施の形態では、機械的応力は、例えば、ポンチとダイプレートを用いたプレスである。図
4(A)に示すように、ポンチ40は、例えば、先端部がストレートな形状である。ポン
チ40は、例えば、先端部の断面が円形である。ポンチの先端の断面が円形であると、プ
レス部に加わる機械的応力はポンチの先端の全周に渡って均一となる。ダイプレート50
は、例えば、支持面に凹部52を有している。ダイプレート50で基板12の下面を支持
し、ポンチ40で層間絶縁層24の上面側から基板12側の方向にプレスする。このとき
、ドレイン電極16の上面に有機半導体層18が形成されていない領域が凹部52にオー
バーラップするようにダイプレート50を配置する。層間絶縁層24の凹部52にオーバ
ーラップする領域にポンチ40を押し当てて、ポンチ40の先端が、少なくとも層間絶縁
層24とゲート絶縁層20とを貫通するまでプレスする。
次に、図4(B)に示すように、層間絶縁層24とゲート絶縁層20とドレイン電極1
6と基板12とを貫通するまでプレスすることにより、層間絶縁層24とゲート絶縁層2
0とドレイン電極16と基板12とを貫通するビアホール26が形成される。ビアホール
26内には、ドレイン電極16の断面が露出する。
ポンチの先端部は、図5に示すように、先細るようにテーパが付されていてもよい。図
5(A)に示すように、ポンチ42は先端部に先細るようにテーパが付されている。ポン
チ42とダイプレート50とを組み合わせてプレスすると、ポンチ42が先端に向かって
細くなっているため、図5(B)に示すように、ビアホール32は、層間絶縁層24側か
ら基板12側に向かって先細るように形成される。これにより、ドレイン電極16の断面
は斜面状となり、ビアホール32内に露出するドレイン電極16の断面積を大きくするこ
とができる。
図6は、図4のVI−VI線におけるポンチの先端の断面形状を説明する図である。ポンチ
40の先端の断面は、図6に示すように、角を有する形状であってもよい。ポンチ40の
先端の断面は、例えば、矩形であり、三角形であり、星形である。ポンチ40の先端の断
面が矩形である場合、図6に示すように、角部44が当たる個所と直線部46が当たる個
所とでは、プレス部に加わる機械的応力が不均一となる。これにより、プレスする際、先
端の断面が角部を有するポンチの方が円形のポンチよりもプレス部で部分的な破断を起こ
し易く、プレス部をより容易に貫通することができる。したがって、先端の断面が角部を
有するポンチ40を用いてプレスすることにより、ビアホール26をより容易に形成する
ことができる。
次に、図4(C)に示すように、層間絶縁層24上に、ビアホール26を介してドレイ
ン電極16と電気的に接続する画素電極28を形成する。例えば、ビアホール26を充填
するように画素電極28を形成する。画素電極28を形成する方法は、例えば、液滴吐出
法を適用する。画素電極28を液滴吐出法を適用して形成する場合は、基板12の下面に
フィルム等の裏打39を当ててビアホール26の開口部を塞ぐことにより、画素電極28
の材料が基板12の下面側に流れ出すことを防止してもよい。
次に、図2に示すように、裏打39を、画素電極28の材料が乾燥した後、剥離する。
以上により、電気光学装置用基板10を製造することができる。
なお、ビアホール34は、基板12を貫通しないように形成してもよい。図7は、ポン
チとダイプレートとの組み合わせによるプレス方法の変形例を説明する図である。例えば
、図7(A)に示すように、ダイプレート54は支持面に凹部を有していない。ダイプレ
ート54で基板12の下面を支持し、ポンチ40で層間絶縁層24の上面側から基板12
側の方向にプレスする。層間絶縁層24とゲート絶縁層20とドレイン電極16とはプレ
スにより貫通するが、基板12の底面がダイプレート54の上面に支持されているため、
図7(B)に示すように、基板12は貫通しない。これにより、基板12を貫通しないよ
うにビアホール34を形成することができる。ビアホール34の底部には、層間絶縁層2
4とゲート絶縁層20とドレイン電極16とが貫通することにより、押し固められた断片
35が形成される。ビアホール34が基板12を貫通しないことにより、層間絶縁層24
上に画素電極を液滴吐出法を適用して形成する場合に、画素電極の材料が基板12の下面
側に流れ出すことを防止することができる。また、ポンチ40がダイプレート54に直接
接触しないため、ポンチ40の耐用寿命を長くすることができる。
また、ビアホール36は、ドレイン電極16を貫通しないように形成してもよい。図8
は、ポンチとダイプレートとの組み合わせによるプレス方法の変形例を説明する図である
。例えば、図8(A)に示すように、ダイプレート56は、支持面に凹部58を有してい
る。ダイプレート56で基板12の下面を支持し、ポンチ40で層間絶縁層24の上面側
から基板12側にプレスする。プレスにより、層間絶縁層24とゲート絶縁層20とは貫
通するが、基板12の凹部58上の領域が、図8(B)に示すように、凹部58側に窪む
ため、ドレイン電極16も基板12側に窪む。これにより、ドレイン電極16は、基板1
2側に逃げ場ができたため、貫通されない。したがって、ドレイン電極16と基板12と
は貫通しないようにビアホール36を形成することができる。ビアホール36の底部には
、層間絶縁層24とゲート絶縁層20とが分断され、押し固められた断片37が形成され
る。
次に、本実施の形態における、ポンチとダイプレートとの組み合わせ以外の変形例につ
いて、図面を参照して説明する。図9は、ドレイン電極上に延性導電材料層を形成する方
法を説明する図である。図9に示すように、ドレイン電極16上に、ドレイン電極16と
電気的に接続する延性導電材料層38を形成し、層間絶縁層24の上面側から延性導電材
料層38にオーバーラップする領域をプレスすることにより、延性導電材料層38の断面
とドレイン電極16の断面とを露出するビアホール32を形成してもよい。延性導電材料
層38の材料は、例えば、金属、金属酸化物の微粒子を含むペースト状の部材である。延
性導電材料層38の材料は、カーボン微粒子等を含む有機接着剤であってもよい。延性導
電材料層38を形成する方法は、液滴吐出法を適用してもよい。また、印刷法を適用して
もよい。さらに、ディスペンサ法を適用してもよい。ドレイン電極16上に延性導電材料
層38が形成されていると、ビアホール32内に露出する導電部の断面積をより大きくす
ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方法について説明す
る。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、共通する事項についてはその説
明を省略する。
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る電気光学装置用基板を示す概略平面図であ
る。図11は、図10のXI-XI線における断面を示す図である。
本実施の形態に係る電気光学装置用基板60は、図10及び図11に示すように、基板
12(図11参照)と、ソース電極14と、ドレイン電極16と、半導体層としての有機
半導体層18と、ゲート絶縁層20(図11参照)と、ゲート電極22と、層間絶縁層2
4と、開口部としての溝62と、画素電極64と、を含んでいる。まず、本実施の形態に
係る電気光学装置用基板60の各構成要素について説明する。
溝62は、少なくとも層間絶縁層24とゲート絶縁層20とを貫通し、ドレイン電極1
6の一部が露出するように形成されている。溝62は、例えば、ドレイン電極16と基板
12とを貫通しないように形成されている。溝62は、ドレイン電極16を貫通していて
もよい。また、溝62は、基板12を貫通していてもよい。溝62は、図10に示すよう
に、ゲート電極22の長手方向にほぼ平行するように形成されている。溝62は、例えば
、ゲート電極22の長手方向に並ぶ複数の画素電極64を1本で結ぶように形成されてい
る。
画素電極64は、図11に示すように、層間絶縁層24上のソース電極14とドレイン
電極16と有機半導体層18とゲート電極22とにオーバーラップする領域に、溝62を
介してドレイン電極16に電気的に接続するように形成されている。画素電極64は、例
えば、画素電極64の領域内の溝62を充填するように形成されている。
次に、本実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方法について、図面を参照して説
明する。図12は、第2の実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方法を説明する図
である。
本実施の形態に係る電気光学装置用基板60の製造方法は、まず、第1の実施の形態と
同様に、図3(D)に示すように、基板12上に、ソース電極14と、ドレイン電極16
と、有機半導体層18と、ゲート絶縁層20と、ゲート電極22と、層間絶縁層24と、
を形成する。
次に、少なくとも層間絶縁層24とゲート絶縁層20とを貫通し、ドレイン電極16の
一部が露出する溝62を、機械的応力により形成する。本実施の形態では、機械的応力は
、例えば、スクレーパ48を用いた掻取りである。詳細には、図12(A)に示すように
、層間絶縁層24の上面側から、ドレイン電極16にオーバーラップする領域に、スクレ
ーパ48を押し当てる。スクレーパ48の先端を、例えば、ドレイン電極16の上面に到
達する深さまで押し当てる。次に、スクレーパ48をゲート電極22の長手方向(図10
参照)にほぼ平行するように直線状に移動させ、層間絶縁層24とゲート絶縁層20とを
掻き取る。これにより、図12(B)に示すように、層間絶縁層24とゲート絶縁層22
とを貫通し、ドレイン電極16の一部が露出する溝62が、ゲート電極22の長手方向(
図10参照)にほぼ平行するように形成される。溝62は、ドレイン電極16を貫通する
ように形成してもよい。また、溝62は、基板12を貫通するように形成してもよい。溝
62は、例えば、図10に示すように、ゲート電極22の長手方向に並ぶ複数の画素電極
64を1本で結ぶように形成する。
次に、図11に示すように、層間絶縁層24上に、溝62を介してドレイン電極16と
電気的に接続する画素電極64を形成する。以上により、電気光学装置用基板60を製造
することができる。
なお、本実施の形態における溝の変形例について、図面を参照して説明する。図13は
、本発明の第2の実施の形態に係る電気光学装置用基板の変形例を示す概略平面図である
。図13に示すように、本実施の形態に係る電気光学装置用基板61は、各々の画素電極
64の領域ごとに独立して形成された溝66を含んでいる。溝66は、スクレーパ48で
、各々の画素電極64の領域ごとに層間絶縁層24とゲート絶縁層20とを掻き取ること
により形成される。
(電気光学装置の製造方法)
次に、本発明の実施の形態に係る電気光学装置の製造方法について図面を参照して説明
する。ここでは、電気光学装置の製造方法としての電気泳動表示装置の製造方法について
説明する。
図14は、本発明の実施の形態に係る電気泳動表示装置を示す概略断面図である。
本実施の形態に係る電気泳動表示装置100は、図14に示すように、電気光学装置用
基板10と、電気泳動層70と、対向基板80と、を含んでいる。
電気泳動層70は、電気光学装置用基板10と対向基板80との間に挟持されている。
電気泳動層70は、マイクロカプセル72と、バインダ材74と、を含んでいる。マイク
ロカプセル72の内部には、電荷及び色の異なる2種類の電気泳動粒子76と電気泳動粒
子77とを含む電気泳動分散液78が封入されている。マイクロカプセル72は、バイン
ダ材74により固定されている。
対向基板80は、電気泳動層70を挟んで電気光学装置用基板10に対向する側に配置
されている。対向基板80は、基板82と、共通電極84と、を含んでいる。基板82は
、透明な基板である。基板82の材料は、例えば、ガラス又はプラスチックである。共通
電極84は、基板82の電気光学装置用基板10に対向する面上に形成されている。
次に、本実施の形態に係る電気泳動表示装置の製造方法の一例について、図14を参照
して説明する。
本実施の形態に係る電気泳動表示装置100の製造方法は、まず電気光学装置用基板1
0を形成する。
次に、電気光学装置用基板10上に、マイクロカプセル72とバインダ材74との混合
物からなる層を形成した後、バインダ材74を硬化させる。これにより、電気光学装置用
基板10上に、マイクロカプセル72とバインダ材74とを含む電気泳動層70が形成さ
れる。
次に、電気光学装置用基板10とは別工程で形成した対向基板80を用意する。
次に、対向基板80を、電気泳動層70の上に共通電極84が電気光学装置用基板10
の側に対向するように設置し、接着剤等により接合する。以上により、電気泳動表示装置
100を製造することができる。なお、以上の各工程で説明されていない加工方法は、公
知の方法を適用すればよい。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方
法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は
、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明
は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成する
ことができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加
した構成を含む。
第1の実施の形態に係る電気光学装置用基板を示す概略平面図である。 図1のII−II線における断面を示す図である。 第1の実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方法を説明する図である。 第1の実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方法を説明する図である。 第1の実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方法を説明する図である。 図4のVI−VI線におけるポンチの先端の断面形状を説明する図である。 ポンチとダイプレートとの組み合わせによるプレス方法の変形例を説明する図である。 ポンチとダイプレートとの組み合わせによるプレス方法の変形例を説明する図である。 ドレイン電極上に延性導電材料層を形成する方法を説明する図である。 第2の実施の形態に係る電気光学装置用基板を示す概略平面図である。 図10のXI-XI線における断面を示す図である。 第2の実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方法を説明する図である。 第2の実施の形態に係る電気光学装置用基板の変形例を示す概略平面図である。 実施の形態に係る電気泳動表示装置を示す概略断面図である。
符号の説明
10…電気光学装置用基板 12…基板 14…ソース電極 16…ドレイン電極 1
8…有機半導体層 20…ゲート絶縁層 22…ゲート電極 24…層間絶縁層 26…
ビアホール 28…画素電極 30…有機トランジスタ 32…ビアホール 34…ビア
ホール 35…断片 36…ビアホール 37…断片 38…延性導電材料層 39…裏
打 40…ポンチ 42…ポンチ 44…角部 46…直線部 48…スクレーパ 50
…ダイプレート 52…凹部 54…ダイプレート 56…ダイプレート 58…凹部
60…電気光学装置用基板 61…電気光学装置用基板 62…溝 64…画素電極 6
6…溝 70…電気泳動層 72…マイクロカプセル 74…バインダ材 76…電気泳
動粒子 77…電気泳動粒子 78…電気泳動分散液 80…対向基板 82…基板 8
4…共通電極 100…電気泳動表示装置。

Claims (5)

  1. 基板上に、ソース電極とドレイン電極と半導体層とを形成する工程と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極と前記半導体層とを被覆するゲート絶縁層を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁層上に、第1方向に延在するゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁層と前記ゲート電極とを被覆する層間絶縁層を形成する工程と、
    少なくとも前記ドレイン電極及び前記ドレイン電極と隣り合うドレイン電極にまたがって前記第1方向に延在するように設けられ、少なくとも前記層間絶縁層と前記ゲート絶縁層とを貫通し、前記ドレイン電極の一部が露出する開口部を、機械的応力により形成する工程と、及び、
    前記層間絶縁層上に、前記開口部を介して前記ドレイン電極と電気的に接続する画素電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載された電気光学装置用基板の製造方法において、
    前記機械的応力は、スクレーパを用いた掻取りであることを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された電気光学装置用基板の製造方法において、
    前記開口部は前記基板を貫通しないように形成されることを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
  4. 請求項に記載された電気光学装置用基板の製造方法において、
    前記開口部は前記ドレイン電極を貫通しないように形成されることを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載された電気光学装置用基板の製造方法を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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