JP5066859B2 - 平面型表示装置 - Google Patents

平面型表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5066859B2
JP5066859B2 JP2006202698A JP2006202698A JP5066859B2 JP 5066859 B2 JP5066859 B2 JP 5066859B2 JP 2006202698 A JP2006202698 A JP 2006202698A JP 2006202698 A JP2006202698 A JP 2006202698A JP 5066859 B2 JP5066859 B2 JP 5066859B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
anode
display device
electrode
cathode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006202698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008034109A5 (ja
JP2008034109A (ja
Inventor
茂樹 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2006202698A priority Critical patent/JP5066859B2/ja
Priority to US11/826,576 priority patent/US7786664B2/en
Publication of JP2008034109A publication Critical patent/JP2008034109A/ja
Publication of JP2008034109A5 publication Critical patent/JP2008034109A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5066859B2 publication Critical patent/JP5066859B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/08Electrodes intimately associated with a screen on or from which an image or pattern is formed, picked-up, converted or stored, e.g. backing-plates for storage tubes or collecting secondary electrons
    • H01J29/085Anode plates, e.g. for screens of flat panel displays
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J31/00Cathode ray tubes; Electron beam tubes
    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/10Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes
    • H01J31/12Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes with luminescent screen
    • H01J31/123Flat display tubes
    • H01J31/125Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection
    • H01J31/127Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection using large area or array sources, i.e. essentially a source for each pixel group
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2329/00Electron emission display panels, e.g. field emission display panels
    • H01J2329/92Means forming part of the display panel for the purpose of providing electrical connection to it
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2329/00Electron emission display panels, e.g. field emission display panels
    • H01J2329/94Means for exhausting the vessel or maintaining vacuum within the vessel
    • H01J2329/941Means for exhausting the vessel

Landscapes

  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

本発明は、平面型表示装置に関する。
陰極線管(CRT)に代わる画像表示装置として、平面型(フラットパネル形式)の表示装置が種々検討されている。このような平面型の表示装置として、液晶表示装置(LCD)、エレクトロルミネッセンス表示装置(ELD)、プラズマ表示装置(PDP)を例示することができる。また、電子放出素子を組み込んだ平面型表示装置の開発も進められている。ここで、電子放出素子として、冷陰極電界電子放出素子、金属/絶縁膜/金属型素子(MIM素子とも呼ばれる)、表面伝導型電子放出素子が知られており、これらの電子放出源としての電子放出素子を組み込んだ平面型表示装置は、高解像度、高輝度のカラー表示、及び、低消費電力の観点から注目を集めている。
電子放出源としての冷陰極電界電子放出素子を組み込んだ平面型表示装置である冷陰極電界電子放出表示装置(以下、単に、表示装置と略称する場合がある)は、一般に、2次元マトリックス状に配列された各画素(カラー表示の場合には、各サブピクセル)に対応した電子放出領域を有するカソードパネルと、電子放出領域から放出された電子との衝突により励起されて発光する蛍光体層を有するアノードパネルとが、真空に保持された空間を介して対向配置された構成を有する。電子放出領域には、通常、1又は複数の冷陰極電界電子放出素子(以下、電界放出素子と略称する場合がある)が設けられている。電界放出素子として、スピント型、扁平型、エッジ型、平面型等を挙げることができる。
一例として、スピント型電界放出素子を有する表示装置の概念的な一部端面図を図8に示し、カソードパネルCP及びアノードパネルAPを分解したときのカソードパネルCPとアノードパネルAPの一部分の模式的な分解斜視図を図9に示す。
かかる表示装置には、空間の真空度を維持するために、空間内の残留ガスを捕捉可能な材料から成るゲッター62が配されている。ゲッター62は、通常、カソードパネルCP、アノードパネルAPの少なくともいずれかの無効領域(有効領域を囲む額縁状の領域)に配されている。図示した例では、カソードパネルCPに、1又は複数の貫通孔61(図示した例では1つ)が設けられている。貫通孔61をカソードパネルCPの外側から塞ぐように、例えばガラスから作製されたゲッターボックス60が、支持体10に取り付けられている。そして、ゲッター62は、ゲッターボックス60内に収容されている。無効領域の他所には真空排気用の別の貫通孔50が設けられており、この貫通孔50には、真空排気後に封じ切られるチップ管とも呼ばれる排気管51が取り付けられている。
この表示装置を構成するスピント型電界放出素子は、支持体10上に形成されたカソード電極11と、支持体10及びカソード電極11上に形成された絶縁層12と、絶縁層12上に形成されたゲート電極13と、ゲート電極13及び絶縁層12に設けられた開口部14(ゲート電極13に設けられた第1開口部14A、及び、絶縁層12に設けられた第2開口部14B)と、開口部14の底部に位置するカソード電極11上に形成された円錐形の電子放出部15から構成されている。
この表示装置において、カソード電極11は、第1の方向(図8及び図9においてY方向)に延びている。ゲート電極13は、第1の方向とは異なる第2の方向(図8及び図9においてX方向)に延びている。一般に、カソード電極11とゲート電極13とは、これらの両電極11,13の射影像が互いに直交する方向に、各々帯状に形成されている。帯状のカソード電極11と帯状のゲート電極13とが重複する重複領域が、電子放出領域EAであり、1サブピクセルの領域に相当する。そして、係る電子放出領域EAが、カソードパネルCPの有効領域(表示装置の表示領域に対応する領域)内に、通常、2次元マトリックス状に配列されている。
一方、アノードパネルAPは、基板20上に所定のパターンを有する蛍光体層22(具体的には、赤色発光蛍光体層22R、緑色発光蛍光体層22G、及び、青色発光蛍光体層22B)が形成され、蛍光体層22がアノード電極24で覆われた構造を有する。尚、これらの蛍光体層22の間は、カーボン等の光吸収性材料から成る光吸収層(ブラックマトリックス)23で埋め込まれており、表示画像の色濁り、光学的クロストークの発生を防止している。図中、参照番号21は隔壁を表し、参照番号40は例えば板状のスペーサを表し、参照番号25はスペーサ保持部を表し、参照番号26はフリットガラス等の接合材料から成る接合部材を表し、参照番号16は層間絶縁層を表し、参照番号17は収束電極を表す。尚、図9においては、隔壁やスペーサ、スペーサ保持部、収束電極、層間絶縁層の図示を省略した。
アノード電極24は、蛍光体層22からの発光を反射させる反射膜としての機能の他、蛍光体層22の帯電防止といった機能を有する。また、隔壁21は、蛍光体層22から反跳した電子、あるいは、蛍光体層22から放出された2次電子が他の蛍光体層22に衝突し、所謂光学的クロストーク(色濁り)が発生することを防止する機能を有する。
1サブピクセルは、カソードパネル側の電子放出領域EAと、これらの電子放出領域EAに対面したアノードパネル側の蛍光体層22とによって構成されている。カラー表示の表示装置の場合には、1画素(1ピクセル)は、1つの赤色発光蛍光体層、1つの緑色発光蛍光体層、及び、1つの青色発光蛍光体層の集合から構成されている。有効領域には、係る画素が、例えば数十万〜数百万個ものオーダーにて配列されている。
そして、アノードパネルAPとカソードパネルCPとを、電子放出領域EAと蛍光体層22とが対向するように配置し、周縁部において接合部材26を介して接合した後、排気し、封止することによって、表示装置を作製することができる。アノードパネルAPとカソードパネルCPと接合部材26とによって囲まれた空間は高真空(例えば、1×10-3Pa以下)となっている。
カソード電極11には相対的に負電圧がカソード電極制御回路31から印加され、ゲート電極13には相対的に正電圧がゲート電極制御回路32から印加され、収束電極17には収束電極制御回路(図示せず)から相対的に負電圧(例えば、0ボルト)が印加され、アノード電極24にはゲート電極13よりも更に高い正電圧がアノード電極制御回路33から印加される。係る表示装置において表示を行う場合、例えば、カソード電極11にカソード電極制御回路31から走査信号を入力し、ゲート電極13にゲート電極制御回路32からビデオ信号を入力する。あるいは、カソード電極11にカソード電極制御回路31からビデオ信号を入力し、ゲート電極13にゲート電極制御回路32から走査信号を入力する。カソード電極11とゲート電極13との間に電圧を印加した際に生ずる電界により、量子トンネル効果に基づき電子放出部15から電子が放出され、この電子がアノード電極24に引き付けられ、アノード電極24を通過して蛍光体層22に衝突する。その結果、蛍光体層22が励起されて発光し、所望の画像を得ることができる。つまり、この冷陰極電界電子放出表示装置の動作は、基本的に、ゲート電極13に印加される電圧、及び、カソード電極11に印加される電圧によって制御される。
上述したように、アノード電極24には高い正電圧が印加される。従って、アノード電極24とアノード電極制御回路33とは、信頼性の高い構造により電気的に接続されている必要がある。例えば、特開平5−114372号公報(特許文献1)に開示された平面型表示装置にあっては、カソードパネルに形成された孔部を介してアノード電極と接触するように配置された給電用端子が用いられている。より具体的には、特開平5−114372号公報に開示された平面型表示装置は、シール体18としてのチップ管と蛍光面給電用端子16を備えており、蛍光面給電用端子16は弾性体19と端子導出部17の2部品から構成されており、端子導出部17の一端はシール体18を貫通して、外部に突出している。
特開平5−114372号公報
ところで、上述した構成、構造を有する平面型表示装置にあっては、蛍光面給電用端子16の構造が複雑であるし、シール体18を貫通する端子導出部17の部分とシール体18との間の気密性保持に問題が生じ易い。更には、蛍光面給電用端子16を固定する部材や治具等により蛍光面給電用端子16を所定の位置に保持した状態で表示装置内部の排気、及び、シール体18の封止処理等を行う必要があり、平面型表示装置の製造工程が複雑である。
従って、本発明の目的は、アノード電極へ電圧を印加するための機構及び排気管の全体構成を簡素化することができ、しかも、排気管を介して容易に排気することができ、更には、排気管の気密性に問題が生じ難い構造を有する平面型表示装置を提供することにある。
上記の目標を達成するための本発明の第1の態様及び第2の態様に係る平面型表示装置は、複数の電子放出領域が設けられたカソードパネルと、蛍光体層及びアノード電極が設けられたアノードパネルとが、それらの周縁部において接合され、カソードパネルとアノードパネルとによって挟まれた空間が真空に保持された平面型表示装置である。
そして、本発明の第1の態様に係る平面型表示装置は、
(A)一端部が該空間に連通し、他端部が平面型表示装置の外部に位置する、導電性材料から成る排気管、及び、
(B)導電性材料から成る弾性部材、
を備えており、
排気管とアノード電極とは、該空間内に配置された弾性部材を介して、相互に電気的に接続されており、
アノード電極には、排気管及び弾性部材を介して所定の電圧が印加されることを特徴とする。
一方、本発明の第2の態様に係る平面型表示装置は、
一端部が該空間に連通し、他端部が平面型表示装置の外部に位置する、導電性材料から成る排気管を備えており、
排気管の一端部は、アノード電極に、直接、接しており、
アノード電極には、排気管を介して所定の電圧が印加されることを特徴とする。
本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る平面型表示装置にあっては、排気管は、平面型表示装置を構成するカソードパネル、アノードパネル、又は、後述する接合部材に直接取り付けられている構成とすることもできるし、あるいは又、カソードパネル及び/又はアノードパネルには、前記空間に連通したゲッターボックスが取り付けられており、排気管はゲッターボックスに取り付けられている構成とすることもできる。ここで、排気管は、フリットガラス、あるいは、後述する低融点金属材料を用いて取り付けることができる。平面型表示装置の組立工程において、予め排気管が取り付けられたゲッターボックスをカソードパネル及び/又はアノードパネルに取り付けてもよいし、ゲッターボックスをカソードパネル及び/又はアノードパネルに取り付けた後に排気管をゲッターボックスに取り付けてもよい。
また、上記の好ましい構成を含む本発明の第1の態様に係る平面型表示装置にあっては、弾性部材の一端はアノード電極と当接あるいは圧接し、他端は排気管に固定されている構成とすることが好ましいが、これに限定するものではなく、弾性部材の一端が排気管と当接あるいは圧接し、他端はアノード電極と接して固定されている構成とすることもできる。
以上に説明した好ましい構成、形態を含む本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る平面型表示装置(以下、これらを総称して、単に、本発明の平面型表示装置と呼ぶ)にあっては、排気管とアノード電極とは平面型表示装置の内部に配置された弾性部材を介して、相互に電気的に接続されており、あるいは又、排気管の一端部は、アノード電極と、直接、接しているが、ここでの「アノード電極」には、有効領域(平面型表示装置としての実用上の機能を果たす中央部の表示領域)に含まれるアノード電極だけでなく、無効領域(有効領域を囲む額縁状の領域)に位置するアノード電極の部分や、アノード電極から延在して形成された電極が包含される。
本発明の平面型表示装置にあっては、前記空間の排気は、排気管を通じて行う。排気管は、低熱膨張率を有する金属や合金[例えば、ニッケル(Ni)を42重量%含有した鉄(Fe)合金や、ニッケル(Ni)を42重量%、クロム(Cr)を6重量%含有した鉄(Fe)合金]から成る中空管から構成することができる。例えば、カソードパネルの無効領域に設けられた貫通孔に対応するように排気管を配置し、後述する低融点金属材料を用いて、排気管をカソードパネルやゲッターボックス等に固定した構成とすることもできる。平面型表示装置の内部の空間が所定の真空度に達した後、排気管の他端部を、例えば、圧着することにより、排気管を容易に封止することができる。尚、封止する前に、平面型表示装置全体を一旦加熱してから降温させると、空間に残留ガスを放出させることができ、この残留ガスを排気により空間外へ除去することができるので好適である。
弾性部材を構成する材料として、インコネル(登録商標)等のニッケル合金、ステンレス鋼等、広く周知の金属材料を例示することができる。弾性部材の構造は特に限定するものではなく、例えば、弾性部材は、板バネから構成されていてもよいし、コイルバネから構成されていてもよい。
カソードパネルを構成する支持体として、あるいは又、アノードパネルを構成する基板として、ガラス基板、表面に絶縁膜が形成されたガラス基板、石英基板、表面に絶縁膜が形成された石英基板、表面に絶縁膜が形成された半導体基板を挙げることができるが、製造コスト低減の観点からは、ガラス基板、あるいは、表面に絶縁膜が形成されたガラス基板を用いることが好ましい。ガラス基板として、高歪点ガラス、低アルカリガラス、無アルカリガラス、ソーダガラス(Na2O・CaO・SiO2)、硼珪酸ガラス(Na2O・B23・SiO2)、フォルステライト(2MgO・SiO2)、鉛ガラス(Na2O・PbO・SiO2)を例示することができる。ゲッターボックスも、これらの材料のいずれかから作製すればよい。あるいは又、ゲッターボックスを、後述するスペーサを構成する材料にて説明するセラミックスのいずれかから作製することもできる。
残留ガスを捕捉するゲッターを構成する材料として、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、バナジウム(V)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、Zr−Ni合金、Ti−Zr−V−Fe合金、Ti−Zr−Al合金、Ti−Mn−V合金、カーボンファイバー及びグラファイトから成る群から選択された少なくとも1種類の、所謂非蒸発型のゲッター材料;バリウム(Ba)、Ba−Alといった、所謂蒸発型のゲッター材料を挙げることができる。尚、非蒸発型のゲッター材料と蒸発型のゲッター材料を併用することもできる。蒸発型のゲッター材料にあっては、係るゲッター材料を加熱して、蒸発させ、ゲッターボックスの内壁に付着させる。一方、非蒸発型のゲッター材料にあっても、ゲッター材料を加熱することによって、ゲッター材料の活性化を図る。加熱方法として、例えば、レーザ光を使用した加熱、高周波を用いた加熱、加熱炉を用いた加熱、ランプを用いた加熱、電熱線を用いた加熱を挙げることができる。
カソードパネルとアノードパネルとを周縁部において接合部材によって接合する場合、接合部材全体をフリットガラス等の接合材料から構成することもできるし、あるいは又、接合部材を、棒状あるいはフレーム状(枠状)であってガラスやセラミック等の剛性材料から成る枠体と、枠体のカソードパネル側の面上に設けられた接合材料層と、枠体のアノードパネル側の面上に設けられた接合材料層とから構成することもできる。枠体の高さを適宜選択することにより、接合部材全体を接合材料から構成する場合に比べ、カソードパネルとアノードパネルとの間の対向距離をより長く設定することが可能である。接合材料あるいは接合材料層を構成する材料として、B23−PbO系フリットガラスやSiO2−B23−PbO系フリットガラスといったフリットガラスが一般的であるが、融点が120〜400゜C程度の所謂低融点金属材料を用いてもよい。係る低融点金属材料としては、In(インジウム:融点157゜C);インジウム−金系の低融点合金;Sn80Ag20(融点220〜370゜C)、Sn95Cu5(融点227〜370゜C)等の錫(Sn)系高温はんだ;Pb97.5Ag2.5(融点304゜C)、Pb94.5Ag5.5(融点304〜365゜C)、Pb97.5Ag1.5Sn1.0(融点309゜C)等の鉛(Pb)系高温はんだ;Zn95Al5(融点380゜C)等の亜鉛(Zn)系高温はんだ;Sn5Pb95(融点300〜314゜C)、Sn2Pb98(融点316〜322゜C)等の錫−鉛系標準はんだ;Au88Ga12(融点381゜C)等のろう材(以上の添字は全て原子%を表す)を例示することができる。
カソードパネルとアノードパネルと接合部材の三者を接合する場合、三者を同時に接合してもよいし、あるいは、第1段階でカソードパネル又はアノードパネルのいずれか一方と接合部材とを接合し、第2段階でカソードパネル又はアノードパネルの他方と接合部材とを接合してもよい。三者の接合終了後、カソードパネルとアノードパネルと接合部材とによって囲まれた空間を排気し、真空とする。接合時の雰囲気の圧力は常圧/減圧のいずれであってもよく、また、雰囲気を構成する気体は、大気であっても、あるいは窒素ガスや周期律表0族に属するガス(例えばArガス)を含む不活性ガスであってもよい。
ゲッターボックスをカソードパネル及び/又はアノードパネルに取り付ける場合、どの時点でゲッターボックスをカソードパネル及び/又はアノードパネルに取り付けるかは、本質的には、任意である。例えば、カソードパネルとアノードパネルと接合部材の三者を接合する前に、カソードパネルやアノードパネルにゲッターボックスを取り付けてもよいし、カソードパネルとアノードパネルと接合部材の三者を接合した後に、カソードパネルやアノードパネルにゲッターボックスを取り付けてもよいし、カソードパネルとアノードパネルと接合部材の三者を接合する際に、併せて、カソードパネルやアノードパネルにゲッターボックスを取り付けてもよい。ゲッターボックスを、より具体的には、カソードパネルに取り付けてもよいし、アノードパネルに取り付けてもよいし、カソードパネル及びアノードパネルに取り付けてもよい。カソードパネル及び/又はアノードパネルへのゲッターボックスの取り付けには、フリットガラス、あるいは、上述した低融点金属材料を用いればよい。
平面型表示装置を冷陰極電界電子放出表示装置とする場合、電子放出領域を構成する冷陰極電界電子放出素子(以下、電界放出素子と略称する)は、カソードパネルに設けられており、
(a)支持体上に形成され、第1の方向に延びる帯状のカソード電極、
(b)カソード電極及び支持体上に形成された絶縁層、
(c)絶縁層上に形成され、第1の方向とは異なる第2の方向に延びる帯状のゲート電極、
(d)カソード電極とゲート電極の重複する重複領域に位置するゲート電極及び絶縁層の部分に設けられ、底部にカソード電極が露出した開口部、及び、
(e)開口部の底部に露出したカソード電極上に設けられた電子放出部、
から成る。
電界放出素子の型式は特に限定されず、スピント型電界放出素子(円錐形の電子放出部が、開口部の底部に位置するカソード電極の上に設けられた電界放出素子)や、扁平型電界放出素子(略平面の電子放出部が、開口部の底部に位置するカソード電極の上に設けられた電界放出素子)を挙げることができる。
カソードパネルにおいて、カソード電極の射影像とゲート電極の射影像とは直交することが、即ち、第1の方向と第2の方向とは直交することが、冷陰極電界電子放出表示装置の構造の簡素化といった観点から好ましい。そして、カソード電極とゲート電極とが重複する重複領域が電子放出領域に該当し、電子放出領域がカソードパネルの有効領域に2次元マトリックス状に配列されており、各電子放出領域には、1又は複数の電界放出素子が設けられている。
冷陰極電界電子放出表示装置にあっては、カソード電極及びゲート電極に印加された電圧によって生じた強電界が電子放出部に加わる結果、量子トンネル効果により電子放出部から電子が放出される。そして、この電子は、アノードパネルに設けられたアノード電極によってアノードパネルへと引き付けられ、蛍光体層に衝突する。そして、蛍光体層への電子の衝突の結果、蛍光体層が発光し、画像として認識することができる。
冷陰極電界電子放出表示装置において、カソード電極はカソード電極制御回路に接続され、ゲート電極はゲート電極制御回路に接続され、アノード電極はアノード電極制御回路に接続されている。尚、これらの制御回路は周知の回路から構成することができる。実動作時、アノード電極制御回路からアノード電極に印加される電圧(アノード電圧)VAは、通常、一定であり、例えば、5キロボルト〜15キロボルトとすることができる。あるいは又、アノードパネルとカソードパネルとの間の距離をd0(但し、0.5mm≦d0≦10mm)としたとき、VA/d0(単位:キロボルト/mm)の値は、0.5以上20以下、好ましくは1以上10以下、一層好ましくは4以上8以下を満足することが望ましい。冷陰極電界電子放出表示装置の実動作時、カソード電極に印加する電圧VC及びゲート電極に印加する電圧VGに関しては、階調制御方式として電圧変調方式を採用することができる。
電界放出素子は、一般に、以下の方法で製造することができる。
(1)支持体上にカソード電極を形成する工程、
(2)全面(支持体及びカソード電極上)に絶縁層を形成する工程、
(3)絶縁層上にゲート電極を形成する工程、
(4)カソード電極とゲート電極との重複領域におけるゲート電極及び絶縁層の部分に開口部を形成し、開口部の底部にカソード電極を露出させる工程、
(5)開口部の底部に位置するカソード電極上に電子放出部を形成する工程。
あるいは又、電界放出素子は、以下の方法で製造することもできる。
(1)支持体上にカソード電極を形成する工程、
(2)カソード電極上に電子放出部を形成する工程、
(3)全面(支持体及び電子放出部上、あるいは、支持体、カソード電極及び電子放出部上)に絶縁層を形成する工程、
(4)絶縁層上にゲート電極を形成する工程、
(5)カソード電極とゲート電極との重複領域におけるゲート電極及び絶縁層の部分に開口部を形成し、開口部の底部に電子放出部を露出させる工程。
電界放出素子には収束電極が備えられていてもよい。即ち、例えばゲート電極及び絶縁層上には更に層間絶縁層が設けられ、層間絶縁層上に収束電極が設けられている電界放出素子、あるいは又、ゲート電極の上方に収束電極が設けられている電界放出素子とすることもできる。ここで、収束電極とは、開口部から放出され、アノード電極へ向かう放出電子の軌道を収束させ、以て、輝度の向上や隣接画素間の光学的クロストークの防止を可能とするための電極である。アノード電極とカソード電極との間の電位差が数キロボルト以上のオーダーであって、アノード電極とカソード電極との間の距離が比較的長い、所謂高電圧タイプの冷陰極電界電子放出表示装置において、収束電極は特に有効である。収束電極には、収束電極制御回路から相対的な負電圧(例えば、0ボルト)が印加される。収束電極は、必ずしも、カソード電極とゲート電極とが重複する重複領域に設けられた電子放出部あるいは電子放出領域のそれぞれを取り囲むように個別に形成されている必要はなく、例えば、電子放出部あるいは電子放出領域の所定の配列方向に沿って延在させてもよいし、電子放出部あるいは電子放出領域の全てを1つの収束電極で取り囲む構成としてもよく(即ち、収束電極を、冷陰極電界電子放出表示装置としての実用上の機能を果たす中央部の表示領域である有効領域の全体を覆う薄い1枚のシート状の構造としてもよく)、これによって、複数の電子放出部あるいは電子放出領域に共通の収束効果を及ぼすことができる。
スピント型電界放出素子にあっては、電子放出部を構成する材料として、モリブデン、モリブデン合金、タングステン、タングステン合金、チタン、チタン合金、ニオブ、ニオブ合金、タンタル、タンタル合金、クロム、クロム合金、及び、不純物を含有するシリコン(ポリシリコンやアモルファスシリコン)から成る群から選択された少なくとも1種類の材料を挙げることができる。スピント型電界放出素子の電子放出部は、真空蒸着法やスパッタリング法といった各種の物理的気相成長法(PVD法)や、各種の化学的気相成長法(CVD法)によって形成することができる。
扁平型電界放出素子にあっては、電子放出部を構成する材料として、カソード電極を構成する材料よりも仕事関数Φの小さい材料から構成することが好ましく、どのような材料を選択するかは、カソード電極を構成する材料の仕事関数、ゲート電極とカソード電極との間の電位差、要求される放出電子電流密度の大きさ等に基づいて決定すればよい。あるいは又、電子放出部を構成する材料として、係る材料の2次電子利得δがカソード電極を構成する導電材料の2次電子利得δよりも大きくなるような材料から適宜選択してもよい。扁平型電界放出素子にあっては、特に好ましい電子放出部の構成材料として、炭素、より具体的にはアモルファスダイヤモンドやグラファイト、カーボン・ナノチューブ構造体(カーボン・ナノチューブ及び/又はグラファイト・ナノファイバー)、ZnOウィスカー、MgOウィスカー、SnO2ウィスカー、MnOウィスカー、Y23ウィスカー、NiOウィスカー、ITOウィスカー、In23ウィスカー、Al23ウィスカーを挙げることができる。尚、電子放出部を構成する材料は、必ずしも導電性を備えている必要はない。
カソード電極、ゲート電極、収束電極の構成材料として、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、鉄(Fe)、白金(Pt)、亜鉛(Zn)等の金属;これらの金属元素を含む合金(例えばMoW)あるいは化合物(例えばTiN等の窒化物や、WSi2、MoSi2、TiSi2、TaSi2等のシリサイド);シリコン(Si)等の半導体;ダイヤモンド等の炭素薄膜;ITO(酸化インジウム−錫)、酸化インジウム、酸化亜鉛等の導電性金属酸化物を例示することができる。また、これらの電極の形成方法として、例えば、電子ビーム蒸着法や熱フィラメント蒸着法といった蒸着法、スパッタリング法、CVD法やイオンプレーティング法とエッチング法との組合せ;スクリーン印刷法やインクジェット印刷法、メタルマスク印刷法といった各種印刷法;メッキ法(電気メッキ法や無電解メッキ法);リフトオフ法;レーザアブレーション法;ゾル−ゲル法等を挙げることができる。各種印刷法やメッキ法によれば、直接、例えば帯状のカソード電極やゲート電極を形成することが可能である。
絶縁層や層間絶縁層の構成材料として、SiO2、BPSG、PSG、BSG、AsSG、PbSG、SiON、SOG(スピンオングラス)、低融点ガラス、ガラスペーストといったSiO2系材料;SiN系材料;ポリイミド等の絶縁性樹脂を、単独あるいは適宜組み合わせて使用することができる。絶縁層や層間絶縁層の形成には、CVD法、塗布法、スパッタリング法、各種印刷法等の公知のプロセスが利用できる。
第1開口部(ゲート電極に形成された開口部)あるいは第2開口部(絶縁層に形成された開口部)の平面形状(支持体表面と平行な仮想平面で開口部を切断したときの形状)は、円形、楕円形、矩形、多角形、丸みを帯びた矩形、丸みを帯びた多角形等、任意の形状とすることができる。第1開口部の形成は、例えば、異方性エッチング、等方性エッチング、異方性エッチングと等方性エッチングの組合せによって行うことができ、あるいは又、ゲート電極の形成方法に依っては、第1開口部を、直接、形成することもできる。第2開口部の形成も、例えば、異方性エッチング、等方性エッチング、異方性エッチングと等方性エッチングの組合せによって行うことができる。
電界放出素子においては、電界放出素子の構造に依存するが、1つの開口部内に1つの電子放出部が存在してもよいし、1つの開口部内に複数の電子放出部が存在してもよいし、ゲート電極に複数の第1開口部を設け、係る第1開口部と連通する1つの第2開口部を絶縁層に設け、絶縁層に設けられた1つの第2開口部内に1又は複数の電子放出部が存在してもよい。
電界放出素子において、カソード電極と電子放出部との間に抵抗体膜を設けてもよい。抵抗体膜を設けることによって、電界放出素子の動作安定化、電子放出特性の均一化を図ることができる。抵抗体膜を構成する材料として、シリコンカーバイド(SiC)やSiCNといったカーボン系材料、SiN、アモルファスシリコン等の半導体材料、酸化ルテニウム(RuO2)、酸化タンタル、窒化タンタル等の高融点金属酸化物や高融点金属窒化物を例示することができる。抵抗体膜の形成方法として、スパッタリング法や、CVD法、各種印刷法を例示することができる。1つの電子放出部当たりの電気抵抗値は、概ね1×106〜1×1011Ω、好ましくは数十ギガΩとすればよい。
平面型表示装置において、アノード電極と蛍光体層の構成例として、(1)基板上に、アノード電極を形成し、アノード電極の上に蛍光体層を形成する構成、(2)基板上に、蛍光体層を形成し、蛍光体層上にアノード電極を形成する構成、を挙げることができる。尚、(1)の構成において、蛍光体層の上に、アノード電極と導通した所謂メタルバック膜を形成してもよい。また、(2)の構成において、アノード電極の上にメタルバック膜を形成してもよい。
アノード電極は、全体として1つのアノード電極から構成されていてもよいし、複数のアノード電極ユニットから構成されていてもよい。後者の場合、アノード電極ユニットとアノード電極ユニットとはアノード電極抵抗体層によって電気的に接続されていることが好ましい。アノード電極抵抗体層を構成する材料として、カーボン、シリコンカーバイド(SiC)やSiCNといったカーボン系材料;SiN系材料;酸化ルテニウム(RuO2)、酸化タンタル、窒化タンタル、酸化クロム、酸化チタン等の高融点金属酸化物や高融点金属窒化物;アモルファスシリコン等の半導体材料;ITOを挙げることができる。また、SiC抵抗膜上に抵抗値の低いカーボン薄膜を積層するといった複数の膜の組み合わせにより、安定した所望のシート抵抗値を実現することも可能である。アノード電極抵抗体層のシート抵抗値として、1×10-1Ω/□乃至1×1010Ω/□、好ましくは1×103Ω/□乃至1×108Ω/□を例示することができる。アノード電極ユニットの数(Q)は2以上であればよく、例えば、直線状に配列された蛍光体層の列の総数をq列としたとき、Q=qとし、あるいは、q=k・Q(kは2以上の整数であり、好ましくは10≦k≦100、一層好ましくは20≦k≦50)としてもよいし、一定の間隔をもって配置されたスペーサ(あるいはスペーサ群)の数に1を加えた数とすることができるし、ピクセルの数あるいはサブピクセルの数と一致した数、あるいは、ピクセルの数あるいはサブピクセルの数の整数分の一とすることもできる。また、各アノード電極ユニットの大きさは、アノード電極ユニットの位置に拘わらず同じとしてもよいし、アノード電極ユニットの位置に依存して異ならせてもよい。全体として1つのアノード電極の上にアノード電極抵抗体層を形成してもよい。
アノード電極(アノード電極ユニットを包含する)は、導電材料層を用いて形成すればよい。導電材料層の形成方法として、例えば、電子ビーム蒸着法や熱フィラメント蒸着法といった蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、レーザアブレーション法といった各種PVD法;各種CVD法;各種印刷法;メタルマスク印刷法;リフトオフ法;ゾル−ゲル法等を挙げることができる。即ち、導電材料から成る導電材料層を形成し、リソグラフィ技術及びエッチング技術に基づき、この導電材料層をパターニングしてアノード電極を形成することができる。あるいは又、アノード電極のパターンを有するマスクやスクリーンを介して導電材料をPVD法や各種印刷法に基づき形成することによって、アノード電極を得ることもできる。尚、アノード電極抵抗体層も同様の方法で形成することができる。即ち、抵抗体材料からアノード電極抵抗体層を形成し、リソグラフィ技術及びエッチング技術に基づきこのアノード電極抵抗体層をパターニングしてもよいし、あるいは、アノード電極抵抗体層のパターンを有するマスクやスクリーンを介して抵抗体材料のPVD法や各種印刷法に基づく形成により、アノード電極抵抗体層を得ることができる。基板上(あるいは基板上方)におけるアノード電極の平均厚さ(後述するように隔壁を設ける場合、隔壁の頂面上におけるアノード電極の平均厚さ)として、3×10-8m(30nm)乃至5×10-7m(0.5μm)、好ましくは5×10-8m(50nm)乃至3×10-7m(0.3μm)を例示することができる。
アノード電極の構成材料として、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、タングステン(W)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、金(Au)、銀(Ag)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、鉄(Fe)、白金(Pt)、亜鉛(Zn)等の金属;これらの金属元素を含む合金あるいは化合物(例えばTiN等の窒化物や、WSi2、MoSi2、TiSi2、TaSi2等のシリサイド);シリコン(Si)等の半導体;ダイヤモンド等の炭素薄膜;ITO(酸化インジウム−錫)、酸化インジウム、酸化亜鉛等の導電性金属酸化物を例示することができる。尚、アノード電極抵抗体層を形成する場合、アノード電極抵抗体層の抵抗値を変化させない導電材料からアノード電極を構成することが好ましく、例えば、アノード電極抵抗体層をシリコンカーバイド(SiC)から構成した場合、アノード電極をモリブデン(Mo)から構成することが好ましい。
蛍光体層は、単色の蛍光体粒子から構成されていても、3原色の蛍光体粒子から構成されていてもよい。蛍光体層の配列様式は、例えば、ドット状である。具体的には、平面型表示装置がカラー表示の場合、蛍光体層の配置、配列として、デルタ配列、ストライプ配列、ダイアゴナル配列、レクタングル配列を挙げることができる。即ち、直線状に配列された蛍光体層の1列は、全てが赤色発光蛍光体層で占められた列、緑色発光蛍光体層で占められた列、及び、青色発光蛍光体層で占められた列から構成されていてもよいし、赤色発光蛍光体層、緑色発光蛍光体層、及び、青色発光蛍光体層が順に配置された列から構成されていてもよい。ここで、蛍光体層とは、アノードパネル上において1つの輝点を生成する蛍光体領域であると定義する。また、1画素(1ピクセル)は、1つの赤色発光蛍光体層、1つの緑色発光蛍光体層、及び、1つの青色発光蛍光体層の集合から構成され、1サブピクセルは、1つの蛍光体層(1つの赤色発光蛍光体層、あるいは、1つの緑色発光蛍光体層、あるいは、1つの青色発光蛍光体層)から構成される。尚、隣り合う蛍光体層の間の隙間がコントラスト向上を目的とした光吸収層(ブラックマトリックス)で埋め込まれていてもよい。
蛍光体層は、発光性結晶粒子から調製された発光性結晶粒子組成物を使用し、例えば、赤色の感光性の発光性結晶粒子組成物(赤色発光蛍光体スラリー)を全面に塗布し、露光、現像して、赤色発光蛍光体層を形成し、次いで、緑色の感光性の発光性結晶粒子組成物(緑色発光蛍光体スラリー)を全面に塗布し、露光、現像して、緑色発光蛍光体層を形成し、更に、青色の感光性の発光性結晶粒子組成物(青色発光蛍光体スラリー)を全面に塗布し、露光、現像して、青色発光蛍光体層を形成する方法にて形成することができる。あるいは又、赤色発光蛍光体スラリー、緑色発光蛍光体スラリー、青色発光蛍光体スラリーを順次塗布した後、各蛍光体スラリーを順次露光、現像して、各蛍光体層を形成してもよいし、スクリーン印刷法やインクジェット印刷法、フロート塗布法、沈降塗布法、蛍光体フィルム転写法等により各蛍光体層を形成してもよい。基板上における蛍光体層の平均厚さは、限定するものではないが、3μm乃至20μm、好ましくは5μm乃至10μmであることが望ましい。発光性結晶粒子を構成する蛍光体材料としては、従来公知の蛍光体材料の中から適宜選択して用いることができる。カラー表示の場合、色純度がNTSCで規定される3原色に近く、3原色を混合した際の白バランスがとれ、残光時間が短く、3原色の残光時間がほぼ等しくなる蛍光体材料を組み合わせることが好ましい。
蛍光体層からの光を吸収する光吸収層が、隣り合う蛍光体層の間、あるいは、隔壁と基板との間に形成されていることが、表示画像のコントラスト向上といった観点から好ましい。ここで、光吸収層は、所謂ブラックマトリックスとして機能する。光吸収層を構成する材料として、蛍光体層からの光を90%以上吸収する材料を選択することが好ましい。このような材料として、カーボン、金属薄膜(例えば、クロム、ニッケル、アルミニウム、モリブデン等、あるいは、これらの合金)、金属酸化物(例えば、酸化クロム)、金属窒化物(例えば、窒化クロム)、耐熱性有機樹脂、ガラスペースト、黒色顔料や銀等の導電性粒子を含有するガラスペースト等の材料を挙げることができ、具体的には、感光性ポリイミド樹脂、酸化クロムや、酸化クロム/クロム積層膜を例示することができる。尚、酸化クロム/クロム積層膜においては、クロム膜が基板と接する。光吸収層は、例えば、真空蒸着法やスパッタリング法とエッチング法との組合せ、真空蒸着法やスパッタリング法、スピンコーティング法とリフトオフ法との組合せ、各種印刷法、リソグラフィ技術等、使用する材料に依存して適宜選択された方法にて形成することができる。
蛍光体層から反跳した電子、あるいは、蛍光体層から放出された2次電子が他の蛍光体層に入射し、所謂光学的クロストーク(色濁り)が発生することを防止するために、隔壁を設けることが好ましい。
隔壁の形成方法として、スクリーン印刷法、ドライフィルム法、感光法、キャスティング法、サンドブラスト形成法を例示することができる。ここで、スクリーン印刷法とは、隔壁を形成すべき部分に対応するスクリーンの部分に開口が形成されており、スクリーン上の隔壁形成用材料をスキージを用いて開口を通過させ、基板上に隔壁形成用材料層を形成した後、係る隔壁形成用材料層を焼成する方法である。ドライフィルム法とは、基板上に感光性フィルムをラミネートし、露光及び現像によって隔壁形成予定部位の感光性フィルムを除去し、除去によって生じた開口に隔壁形成用材料を埋め込み、焼成する方法である。感光性フィルムは焼成によって燃焼、除去され、開口に埋め込まれた隔壁形成用材料が残り、隔壁となる。感光法とは、基板上に感光性を有する隔壁形成用材料層を形成し、露光及び現像によってこの隔壁形成用材料層をパターニングした後、焼成(硬化)を行う方法である。キャスティング法(型押し成形法)とは、ペースト状とした有機材料あるいは無機材料から成る隔壁形成用材料層を型(キャスト)から基板上に押し出すことで隔壁形成用材料層を形成した後、係る隔壁形成用材料層を焼成する方法である。サンドブラスト形成法とは、例えば、スクリーン印刷やメタルマスク印刷法、ロールコーター、ドクターブレード、ノズル吐出式コーター等を用いて隔壁形成用材料層を基板上に形成し、乾燥させた後、隔壁を形成すべき隔壁形成用材料層の部分をマスク層で被覆し、次いで、露出した隔壁形成用材料層の部分をサンドブラスト法によって除去する方法である。隔壁を形成した後、隔壁を研磨し、隔壁頂面の平坦化を図ってもよい。
隔壁における蛍光体層を取り囲む部分の平面形状(隔壁側面の射影像の内側輪郭線に相当し、一種の開口領域である)として、矩形形状、円形形状、楕円形状、長円形状、三角形形状、五角形以上の多角形形状、丸みを帯びた三角形形状、丸みを帯びた矩形形状、丸みを帯びた多角形等を例示することができる。これらの平面形状(開口領域の平面形状)が2次元マトリックス状に配列されることにより、格子状の隔壁が形成される。この2次元マトリックス状の配列は、例えば井桁様に配列されるものでもよいし、千鳥様に配列されるものでもよい。
隔壁形成用材料として、例えば、感光性ポリイミド樹脂や、酸化コバルト等の金属酸化物により黒色に着色した鉛ガラス、SiO2、低融点ガラスペーストを例示することができる。隔壁の表面(頂面及び側面)には、隔壁に電子ビームが衝突して隔壁からガスが放出されることを防止するための保護層(例えば、SiO2、SiON、あるいは、AlNから成る)を形成してもよい。
カソードパネルとアノードパネルによって挟まれた空間は高真空となっている。従って、カソードパネルとアノードパネルとの間に、例えば、セラミックス材料やガラスといった高抵抗材料から作製されたスペーサを配置しておかないと、大気圧によって平面型表示装置が損傷を受けてしまう。スペーサは、例えばセラミックスやガラスから構成することができる。スペーサをセラミックスから構成する場合、セラミックスとして、ムライト等のケイ酸アルミニウム化合物やアルミナ等の酸化アルミニウム、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ジルコニア(酸化ジルコニウム)、コーディオライト、硼珪酸塩バリウム、珪酸鉄、ガラスセラミック材料、これらに、酸化チタンや酸化クロム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化バナジウム、酸化ニッケルを添加したもの等を例示することができるし、例えば、特表2003−524280号公報に記載されている材料を用いることもできる。この場合、所謂グリーンシートを成形して、グリーンシートを焼成し、係るグリーンシート焼成品を切断することによってスペーサを製造することができる。また、スペーサを構成するガラス材料として、高歪点ガラス、低アルカリガラス、無アルカリガラス、ソーダガラス(Na2O・CaO・SiO2)、硼珪酸ガラス(Na2O・B23・SiO2)、フォルステライト(2MgO・SiO2)、鉛ガラス(Na2O・PbO・SiO2)を例示することができる。スペーサは、例えば、アノードパネルに設けられた隔壁と隔壁との間に挟み込んで固定すればよく、あるいは又、例えば、アノードパネル及び/又はカソードパネルにスペーサ保持部を形成し、スペーサ保持部によって固定すればよい。あるいは又、スペーサとカソードパネル及び/又はアノードパネルとを、フリットガラスや低融点金属等によって固定することもできる。
スペーサの表面には、帯電防止膜が設けられていてもよい。帯電防止膜を構成する材料は、その2次電子放出係数が1に近いことが好ましく、例えば、グラファイト等の半金属、酸化物、ホウ化物、炭化物、硫化物、及び、窒化物等を挙げることができる。より具体的には、例えば、グラファイト等の半金属及びMoSex等の半金属元素を含む化合物、CrOx、NdOx、LaxBa2-xCuO4、LaxBa2-xCuO4、Lax1-xCrO3等の酸化物、AlBx、TiBx等のホウ化物、SiC等の炭化物、MoSx、WSx等の硫化物、及び、BN、TiN、AlN等の窒化物等を挙げることができるし、例えば、特表2004−500688号公報に記載されている材料等を用いることもできる。帯電防止膜は、単一の種類の材料から成るものであってもよいし、複数の種類の材料から成るものであってもよいし、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。帯電防止膜は、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等、周知の方法に基づき形成することができる。
本発明において、電子放出領域を構成する電子放出素子として、冷陰極電界電子放出素子、金属/絶縁膜/金属型素子(MIM素子)、表面伝導型電子放出素子を挙げることができる。また、平面型表示装置として、冷陰極電界電子放出素子を備えた平面型表示装置(冷陰極電界電子放出表示装置)、MIM素子が組み込まれた平面型表示装置、表面伝導型電子放出素子が組み込まれた平面型表示装置を挙げることができる。
本発明の第1の態様に係る平面型表示装置にあっては、排気管とアノード電極とは空間内に配置された弾性部材を介して相互に電気的に接続されており、アノード電極には排気管及び弾性部材を介して所定の電圧が印加される。また、本発明の第2の態様に係る平面型表示装置にあっては、排気管の一端部は、アノード電極に、直接、接しており、アノード電極には排気管を介して所定の電圧が印加される。従って、アノード電極に所定の電圧を印加するための機構の簡素化を図ることができるし、平面型表示装置の製造工程の簡素化を図ることができる。また、従来の技術と異なり、排気管を貫通して外部に突出する部材を必要としないので、排気管の気密性保持に問題が生じることも無いし、排気管を介して空間を容易に、且つ、確実に排気することができる。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明する。
実施例1は、本発明の第1の態様に係る平面型表示装置に関する。実施例1の平面型表示装置の概念的な一部端面図を図1に示す。実施例1あるいは後述する実施例2の平面型表示装置は、背景技術において説明した表示装置と同様に、冷陰極電界電子放出表示装置(以下、表示装置と略称する)である。尚、実施例1あるいは後述する実施例2の表示装置におけるカソードパネルCP及びアノードパネルAPを分解したときのカソードパネルCPとアノードパネルAPの一部分の模式的な分解斜視図は、図9に示したと同様である。
実施例1あるいは後述する実施例2の表示装置は、複数の電子放出領域EAが設けられたカソードパネルCPと、蛍光体層22及びアノード電極24が設けられたアノードパネルAPとが、それらの周縁部において接合され、カソードパネルCPとアノードパネルAPとによって挟まれた空間が真空に保持された表示装置である。
そして、実施例1の表示装置は、
(A)一端部がこの空間に連通し、他端部が平面型表示装置の外部に位置する、導電性材料(具体的には、実施例1にあっては、ニッケル合金)から成る排気管150、及び、
(B)導電性材料(具体的には、実施例1にあっては、ステンレス鋼)から成る弾性部材151、
を備えている。
ここで、実施例1にあっては、排気管150とアノード電極24とは、この空間内に配置された弾性部材151を介して、相互に電気的に接続されており、アノード電極24には、排気管150及び弾性部材151を介して所定の電圧(アノード電圧VA)が印加される。
カソードパネルCP、アノードパネルAP、及び、ゲッターボックス160等を分解したときの模式的な分解斜視図を、図2に示すが、実施例1の表示装置において、カソードパネルCPには、この空間に連通したゲッターボックス160が取り付けられている。具体的には、カソードパネルCPには、1又は複数の貫通孔161(図示した例では1つ)が設けられている。貫通孔161をカソードパネルCPの外側から塞ぐように、セラミックス材料から作製されたゲッターボックス160が、フリットガラス(図示せず)により支持体10に接着されている。そして、ゲッターボックス160には、排気管150がフリットガラス152によって取り付けられている。排気管150の一端部は、ゲッターボックス160の底部からアノードパネル側に突出するように配置されており、空間に連通している。一方、排気管150の他端部は、表示装置の外部に位置し、圧着され、封止されている。尚、ゲッター(図示せず)が、ゲッターボックス160内に収容されている。
弾性部材151は、より具体的には、図1及び図2に示すように、略環状の嵌合部151A、弧状部151B、及び、これらを連結する連結部151Cから構成されている。そして、弾性部材151の一端はアノード電極24と当接し、他端は排気管150に固定されている。具体的には、略環状の嵌合部151Aには、ゲッターボックス160の底部から突出した排気管150の部分が挿入されている。また、弾性部材151を構成する弧状部151Bはアノード電極24と当接(圧接)するように配置されている。これにより、弾性部材151を介して、排気管150とアノード電極24とが相互に電気的に、確実に接続されている。
図1に示すように、アノード電極24には、排気管150及び弾性部材151を介して、アノード電極制御回路33から所定の電圧が印加される。図4に、アノード電極制御回路33と排気管150との接続部の模式的な構成図を示す。接続部70は、被覆71Aと芯線71Bとから成るケーブル71、芯線71Bに接続された金属製のクリップ72、及び、クリップ72の外周を囲む絶縁部73から成る。この構造によれば、接続部70が排気管150に取り付けられた状態においては、アノード電圧が印加される部分が露出することがない。
図1に示すように、実施例1におけるカソードパネルCPにあっては、カソード電極11は、第1の方向(Y方向)に延びる帯状であり、ゲート電極13は、第1の方向とは異なる第2の方向(X方向)に延びる帯状である。カソード電極11とゲート電極13とは、これらの両電極11,13の射影像が互いに直交する方向に各々帯状に形成されている。帯状のカソード電極11と帯状のゲート電極13とが重複する重複領域が、電子放出領域EAである。1サブピクセルに相当する電子放出領域EAには、複数の電界放出素子が設けられており、1サブピクセルに相当する電子放出領域EAが、カソードパネルCPの有効領域内に、2次元マトリックス状に配列されている。
絶縁層12及びゲート電極13上には層間絶縁層16が形成され、その上に収束電極17が設けられている。収束電極17は、複数の電界放出素子に共通の収束効果を及ぼすことができる。層間絶縁層16には、第1開口部14Aに連通した第3開口部14Cが設けられている。
実施例1において、電子放出領域EAを構成する電界放出素子は、スピント型電界放出素子から構成されている。スピント型電界放出素子は、
(a)支持体10に形成されたカソード電極11、
(b)支持体10及びカソード電極11上に形成された絶縁層12、
(c)絶縁層12上に形成されたゲート電極13、
(d)ゲート電極13及び絶縁層12に設けられた開口部14(ゲート電極13に設けられた第1開口部14A、及び、絶縁層12に設けられた第2開口部14B)、並びに、
(e)開口部14の底部に位置するカソード電極11上に形成された円錐形の電子放出部15、
から構成されている。
実施例1において、アノードパネルAPは、基板20、並びに、この基板20上に形成された蛍光体層22、及び、蛍光体層22を覆うアノード電極24から構成されている。より具体的には、アノードパネルAPは、基板20、基板20上に形成された隔壁21と隔壁21との間の基板20上に形成され、多数の蛍光体粒子から成る蛍光体層22(赤色発光蛍光体層22R、緑色発光蛍光体層22G、青色発光蛍光体層22B)、及び、蛍光体層22上に形成されたアノード電極24を備えている。アノード電極24は、有効領域を覆う1枚のシート状であり、隔壁21及び蛍光体層22を覆う状態で設けられている。蛍光体層22と蛍光体層22との間であって、隔壁21と基板20との間には、表示画像の色濁り、光学的クロストークの発生を防止するために、光吸収層(ブラックマトリックス)23が形成されている。そして、カソードパネルCPとアノードパネルAPとによって挟まれた空間は真空(圧力:例えば10-3Pa以下)とされている。
図3は、実施例1の表示装置における隔壁21とスペーサ40と蛍光体層22の配置状態を説明するための模式的な平面図である。図3においては、アノード電極24の図示を省略している。隔壁21の平面形状は、格子形状(井桁形状)、即ち、1サブピクセルに相当する、例えば平面形状が略矩形の蛍光体層22の四方を取り囲む形状である。隔壁21の一部は、スペーサ40を保持するためのスペーサ保持部25としても機能する。
1サブピクセルは、カソードパネル側の電子放出領域EAと、これらの電界放出素子の一群に対面したアノードパネル側の蛍光体層22とによって構成されている。有効領域には、画素(ピクセル)が、例えば数十万〜数百万個ものオーダーにて配列されている。尚、カラー表示の表示装置においては、1画素(1ピクセル)は、赤色発光サブピクセル、緑色発光サブピクセル、及び、青色発光サブピクセルの組から構成されている。
実施例1において、カソード電極11はカソード電極制御回路31に接続され、ゲート電極13はゲート電極制御回路32に接続され、収束電極17は収束電極制御回路(図示せず)に接続されている。上述したように、アノード電極24は、弾性部材151と排気管150とを介して、アノード電極制御回路33に接続されている。これらの制御回路は周知の回路から構成することができる。表示装置の実動作時、アノード電極制御回路33からアノード電極24に印加されるアノード電圧VAは、通常、一定であり、例えば、5キロボルト〜15キロボルト、具体的には、例えば、9キロボルト(例えば、d0=2.0mm)とすることができる。一方、表示装置の実動作時、カソード電極11に印加する電圧VC及びゲート電極13に印加する電圧VGに関しては、
(1)カソード電極11に印加する電圧VCを一定とし、ゲート電極13に印加する電圧VGを変化させる方式
(2)カソード電極11に印加する電圧VCを変化させ、ゲート電極13に印加する電圧VGを一定とする方式
(3)カソード電極11に印加する電圧VCを変化させ、且つ、ゲート電極13に印加する電圧VGも変化させる方式
のいずれを採用してもよい。
表示装置の実動作時、カソード電極11には相対的に負電圧(VC)がカソード電極制御回路31から印加され、ゲート電極13には相対的に正電圧(VG)がゲート電極制御回路32から印加され、収束電極17には収束電極制御回路から例えば0ボルトが印加され、アノード電極24にはゲート電極13よりも更に高い正電圧(アノード電圧VA)がアノード電極制御回路33から印加される。係る表示装置において表示を行う場合、例えば、カソード電極11にカソード電極制御回路31から走査信号を入力し、ゲート電極13にゲート電極制御回路32からビデオ信号を入力する。尚、カソード電極11にカソード電極制御回路31からビデオ信号を入力し、ゲート電極13にゲート電極制御回路32から走査信号を入力してもよい。カソード電極11とゲート電極13との間に電圧を印加した際に生ずる電界により、量子トンネル効果に基づき電子放出部15から電子が放出され、この電子がアノード電極24に引き付けられ、アノード電極24を通過して蛍光体層22に衝突する。その結果、蛍光体層22が励起されて発光し、所望の画像を得ることができる。つまり、この表示装置の動作は、基本的に、ゲート電極13に印加される電圧VG、及び、カソード電極11に印加される電圧VCによって制御される。
以下、実施例1の表示装置の製造方法について説明する。
[工程−100]
排気管150と弾性部材151とが所定の状態で取り付けられたゲッターボックス160、電子を放出する電子放出領域を構成する電界放出素子が支持体10に複数、形成されて成るカソードパネルCP、並びに、電子放出領域から放出された電子が衝突する蛍光体層22及びアノード電極24が基板20に形成されて成るアノードパネルAPを準備する。また、スペーサ40を準備しておく。
[工程−110]
カソードパネルCPを構成する支持体10に、フリットガラス等によりゲッターボックス160を接着する。
[工程−120]
そして、表示装置の組み立てを行う。具体的には、アノードパネルAPのスペーサ保持部25にスペーサ40を取り付け、アノードパネルAPの無効領域に接合部材26を配置して、蛍光体層22と電子放出領域EAとが対向し、弾性部材151を構成する弧状部151Bとアノード電極24とが当接(圧接)するように、アノードパネルAPとカソードパネルCPとを組み立てる。接合部材26の頂面及び底面にはフリットガラスが塗布されている。尚、このフリットガラスは、350゜Cで20分、仮焼成されている。
[工程−130]
その後、組立体全体を焼成炉内に搬入し、焼成炉内で加熱処理を施すことで、フリットガラスを、約400゜Cの温度にて約30分間、本焼成する。焼成時の雰囲気の圧力は常圧/減圧のいずれであってもよく、また、雰囲気を構成する気体は、大気であっても、あるいは窒素ガスや周期律表0族に属するガス(例えばArガス)を含む不活性ガスであってもよい。
[工程−140]
その後、組立体全体を焼成炉から搬出し、カソードパネルCPとアノードパネルAPと接合部材26とによって囲まれた空間を、排気管150を通じて排気し、空間の圧力が10-4Pa程度に達した時点で排気管150を圧着することにより封止する。尚、封止を行う前に、表示装置全体を一旦加熱してから降温させると、空間に残留ガスを放出させることができ、この残留ガスを排気により空間外へ除去することができるので、好適である。このようにして、カソードパネルCPとアノードパネルAPと接合部材26とによって囲まれた空間を真空にすることができる。その後、必要な外部回路との配線接続を行い、実施例1の表示装置を完成させる。
実施例1における弾性部材151の変形例を、図5の(A)及び(B)、図6の(A)及び(B)の概念的な一部端面図に示す。尚、これらの図においては、スペーサ40、アノードパネルAPを構成する蛍光体層22、光吸収層23、隔壁21等の図示を省略し、また、カソードパネルCPについても、絶縁層12、ゲート電極13等の図示を省略した。
図5の(A)、図5の(B)、図6の(A)に示す例において、弾性部材151は、ステンレス鋼から成るコイルバネによって構成されている。そして、図5の(A)に示す例では、排気管150の外周に嵌合するように弾性部材151の他端が固定されている。また、図5の(B)に示す例では、排気管150の内面に嵌合するように弾性部材151の他端が固定されている。更には、図6の(A)に示す例では、排気管150の端部には円環状の突出部を備える座金153が取り付けられており、座金153に弾性部材151の他端が固定されている。そして、以上の例にあっては、弾性部材151の一端はアノード電極24と当接(圧接)するように配置されている。
図6の(B)においては、実施例1と同様に、弾性部材151は、ステンレス鋼から成る板材から構成されている。そして、弾性部材151の他端部は、アノード電極24と接して固定されている。また、弾性部材151の一端部は、排気管150の内面と当接するように配置されている。尚、弾性部材151の一端部を、排気管150の外面と当接するように配置してもよい。
実施例2は、本発明の第2の態様に係る平面型表示装置に関する。実施例2の表示装置の概念的な一部端面図を図7に示す。実施例2の表示装置は、排気管の部分の構造、構成を除き、実施例1の表示装置と同様の構造、構成を有する。従って、表示装置全体の詳細な説明は省略し、以下、排気管の部分の構造、構成について、具体的に説明する。
実施例2の表示装置における排気管250は、導電性材料(具体的には、ニッケル合金)から作製されており、その一端部が空間(カソードパネルとアノードパネルとによって挟まれ、真空に保持されている)に連通しており、他端部が表示装置の外部に位置する。そして、排気管250の一端部250Aは、アノード電極24に、直接、接している(当接あるいは圧接している)。具体的には、排気管250の一端部250Aは、排気管本体251から延び、弾性を有する突出片から構成されている。また、排気管250の他端部(排気管本体251の端部)は、表示装置の外部に位置し、圧着され、封止されている。そして、アノード電極24には、排気管250を介して所定の電圧(アノード電圧VA)がアノード電極制御回路33から印加される。アノード電極制御回路33と排気管250との接続部は、実施例1と同様の構成、構造とすることができる。尚、排気管250は、実施例1の排気管150と同様に、空間に連通したゲッターボックス160に取り付けられている。具体的には、ゲッターボックス160には、排気管本体251がフリットガラス252によって取り付けられている。
以上、本発明を、好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例にて説明した平面型表示装置、カソードパネルやアノードパネル、排気管、弾性部材、冷陰極電界電子放出表示装置や冷陰極電界電子放出素子の構成、構造は例示であり、適宜変更することができるし、カソードパネルやアノードパネル、排気管、弾性部材、冷陰極電界電子放出表示装置や冷陰極電界電子放出素子の製造方法も例示であり、適宜変更することができる。更には、カソードパネルやアノードパネル、排気管、弾性部材の製造において使用した各種材料も例示であり、適宜変更することができる。表示装置においては、専らカラー表示を例にとり説明したが、単色表示とすることもできる。
電界放出素子においては、専ら1つの開口部に1つの電子放出部が対応する形態を説明したが、電界放出素子の構造に依っては、1つの開口部に複数の電子放出部が対応した形態、あるいは、複数の開口部に1つの電子放出部が対応する形態とすることもできる。あるいは又、ゲート電極に複数の第1開口部を設け、絶縁層に係る複数の第1開口部に連通した第2開口部を設け、1又は複数の電子放出部を設ける形態とすることもできる。
表面伝導型電子放出素子と通称される素子から電子放出源を構成することもできる。この表面伝導型電子放出素子は、例えばガラスから成る支持体上に酸化錫(SnO2)、金(Au)、酸化インジウム(In23)/酸化錫(SnO2)、カーボン、酸化パラジウム(PdO)等の導電材料から成り、微小面積を有し、所定の間隔(ギャップ)を開けて配された一対の電極がマトリックス状に形成されて成る。それぞれの電極の上には炭素薄膜が形成されている。そして、一対の電極の内の一方の電極に行方向配線が接続され、一対の電極の内の他方の電極に列方向配線が接続された構成を有する。一対の電極に電圧を印加することによって、ギャップを挟んで向かい合った炭素薄膜に電界が加わり、炭素薄膜から電子が放出される。係る電子をアノードパネル上の蛍光体層に衝突させることによって、蛍光体層が励起されて発光し、所望の画像を得ることができる。あるいは又、金属/絶縁膜/金属型素子から電子放出源を構成することもできる。
図1は、実施例1の平面型表示装置の概念的な一部端面図である。 図2は、カソードパネル、アノードパネル、及び、ゲッターボックス等を分解したときの、模式的な分解斜視図である。 図3は、実施例1の表示装置における隔壁とスペーサと蛍光体層の配置状態を説明するための模式的な平面図である。 図4は、アノード電極制御回路と排気管との接続部の模式的な構成図を示す。 図5の(A)及び(B)は、弾性部材の構造を異にする変形例を示す概念的な一部端面図である。 図6の(A)及び(B)は、弾性部材の構造を異にする変形例を示す概念的な一部端面図である。 図7は、実施例2の平面型表示装置の概念的な一部端面図である。 図8は、スピント型電界放出素子を有する表示装置の概念的な一部端面図である。 図9は、カソードパネル及びアノードパネルを分解したときのカソードパネルとアノードパネルの一部分の模式的な分解斜視図である。
符号の説明
10・・・支持体、11・・・カソード電極、12・・・絶縁層、13・・・ゲート電極、14,14A,14B,14C・・・開口部、15・・・電子放出部、16・・・層間絶縁層、17・・・収束電極、20・・・基板、21・・・隔壁、22,22R,22G,22B・・・蛍光体層、23・・・光吸収層、24・・・アノード電極、25・・・スペーサ保持部、26・・・接合部材、31・・・カソード電極制御回路、32・・・ゲート電極制御回路、33・・・アノード電極制御回路、40・・・スペーサ、50・・・貫通孔、51・・・排気管、60,160・・・ゲッターボックス、61,161・・・貫通孔、62・・・ゲッター、70・・・接続部、71・・・ケーブル、71A・・・被覆、71B・・・芯線、72・・・クリップ、73・・・絶縁部、150,250・・・排気管、151・・・弾性部材、151A・・・嵌合部、151B・・・弧状部、151C・・・連結部、152,252・・・フリットガラス、153・・・座金、250A・・・排気管の一端部、251・・・排気管本体

Claims (2)

  1. 複数の電子放出領域が設けられたカソードパネルと、蛍光体層及びアノード電極が設けられたアノードパネルとが、それらの周縁部において接合され、カソードパネルとアノードパネルとによって挟まれた空間が真空に保持された平面型表示装置であって、
    一端部が該空間に連通し、他端部が平面型表示装置の外部に位置する、導電性材料から成る排気管を備えており、
    排気管の一端部は、排気管本体からその一部が延在して弾性を有する突出片を構成すると共に、アノード電極直接接しており、
    アノード電極には、排気管を介して所定の電圧が印加される平面型表示装置。
  2. カソードパネル及び/又はアノードパネルには、前記空間に連通したゲッターボックスが取り付けられており、
    排気管はゲッターボックスに取り付けられている請求項1に記載の平面型表示装置。
JP2006202698A 2006-07-26 2006-07-26 平面型表示装置 Expired - Fee Related JP5066859B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006202698A JP5066859B2 (ja) 2006-07-26 2006-07-26 平面型表示装置
US11/826,576 US7786664B2 (en) 2006-07-26 2007-07-17 Plane display device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006202698A JP5066859B2 (ja) 2006-07-26 2006-07-26 平面型表示装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008034109A JP2008034109A (ja) 2008-02-14
JP2008034109A5 JP2008034109A5 (ja) 2009-02-19
JP5066859B2 true JP5066859B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=38985463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006202698A Expired - Fee Related JP5066859B2 (ja) 2006-07-26 2006-07-26 平面型表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7786664B2 (ja)
JP (1) JP5066859B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009037792A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Hitachi Displays Ltd 画像表示装置
EP2073247B1 (en) * 2007-12-20 2011-08-31 Canon Kabushiki Kaisha Light-emitting substrate and display apparatus using the same
US20100201263A1 (en) * 2009-02-12 2010-08-12 Chuan-Chen Chen Vacuum degassing box of a field emission display
JP2011029159A (ja) * 2009-06-24 2011-02-10 Canon Inc 表示パネル、表示装置、およびテレビジョン装置
US20220154522A1 (en) * 2019-03-29 2022-05-19 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Glass panel unit

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH061675B2 (ja) 1984-12-04 1994-01-05 ソニー株式会社 螢光表示管
JPS62100675U (ja) * 1985-11-26 1987-06-26
JPH05114372A (ja) * 1991-10-23 1993-05-07 Sony Corp 超薄型平面表示装置
KR0134167B1 (ko) * 1992-11-19 1998-04-18 호소야 레이지 양면발광형 형광표시관
JP3424358B2 (ja) * 1994-12-06 2003-07-07 三菱電機株式会社 平板型画像表示装置
JP3716501B2 (ja) * 1996-07-04 2005-11-16 双葉電子工業株式会社 真空気密容器の製造方法
JP3694994B2 (ja) * 1996-07-16 2005-09-14 双葉電子工業株式会社 電界放出形表示装置
JPH1050241A (ja) * 1996-08-06 1998-02-20 Futaba Corp 電界放出デバイス収納真空容器
JPH10177851A (ja) * 1996-12-18 1998-06-30 Futaba Corp 真空容器
DE69832835T2 (de) * 1997-03-14 2006-07-06 Canon K.K. Bilderzeugungsgerät
US6114804A (en) * 1997-03-21 2000-09-05 Canon Kabushiki Kaisha Image apparatus having recessed envelope for placement of electrode
US6200181B1 (en) 1997-07-01 2001-03-13 Candescent Technologies Corporation Thermally conductive spacer materials and spacer attachment methods for thin cathode ray tube
JP2000067741A (ja) * 1998-08-26 2000-03-03 Futaba Corp 扁平型真空容器の電極構造
JP3478753B2 (ja) 1999-02-24 2003-12-15 キヤノン株式会社 画像形成装置
US6861798B1 (en) 1999-02-26 2005-03-01 Candescent Technologies Corporation Tailored spacer wall coatings for reduced secondary electron emission
JP3768718B2 (ja) 1999-03-05 2006-04-19 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2001357803A (ja) * 2000-06-15 2001-12-26 Toshiba Corp 画像表示装置およびその製造方法
JP3684216B2 (ja) * 2001-07-31 2005-08-17 キヤノン株式会社 表示装置
JP3768889B2 (ja) * 2002-01-31 2006-04-19 キヤノン株式会社 表示装置
JP3950829B2 (ja) 2002-08-28 2007-08-01 キヤノン株式会社 気密容器および画像表示装置の製造方法
JP4252471B2 (ja) * 2004-02-09 2009-04-08 株式会社 日立ディスプレイズ 画像表示装置
JP4250608B2 (ja) * 2004-04-09 2009-04-08 キヤノン株式会社 画像表示装置とその製造方法
JP2006252979A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Hitachi Displays Ltd 画像表示装置
JP2008027697A (ja) * 2006-07-20 2008-02-07 Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd ガス放電パネル及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7786664B2 (en) 2010-08-31
US20080024050A1 (en) 2008-01-31
JP2008034109A (ja) 2008-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007095649A (ja) 平面型表示装置
JP2007311093A (ja) 平面型表示装置、並びに、スペーサ
JP5066859B2 (ja) 平面型表示装置
JP5373289B2 (ja) 平面型表示装置の処理方法
JP4742737B2 (ja) 平面型表示装置の組立方法
JP4910327B2 (ja) 冷陰極電界電子放出表示装置、及び、冷陰極電界電子放出表示装置の駆動方法
JP4844042B2 (ja) 平面型表示装置
JP2008041422A (ja) 平面型表示装置及びスペーサ
JP5040081B2 (ja) 平面型表示装置
JP4806968B2 (ja) 冷陰極電界電子放出表示装置
JP4857645B2 (ja) 平面型表示装置
JP4725238B2 (ja) 表示装置の製造方法
JP2007115625A (ja) 平面型表示装置
JP5355900B2 (ja) 平面型表示装置
JP4997202B2 (ja) 平面型表示装置並びにスペーサ
JP4736537B2 (ja) 平面型表示装置
JP4466496B2 (ja) スペーサ、並びに、平面型表示装置
JP5047840B2 (ja) 平面型表示装置の製造方法、排気管の組立方法、及び、平面型表示装置
JP4844041B2 (ja) 冷陰極電界電子放出表示装置用カソードパネル、並びに、冷陰極電界電子放出表示装置
JP5002950B2 (ja) 平面型表示装置、並びに、スペーサ及びその製造方法
JP5345326B2 (ja) 平面型表示装置
JP5373344B2 (ja) 平面型表示装置並びにスペーサ
JP4934996B2 (ja) 平面型表示装置の製造方法
JP4765397B2 (ja) 電子放出パネル及び平面型表示装置
JP2007149410A (ja) 平面型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090105

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100804

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120730

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees