JPH10177851A - 真空容器 - Google Patents

真空容器

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JPH10177851A
JPH10177851A JP33841796A JP33841796A JPH10177851A JP H10177851 A JPH10177851 A JP H10177851A JP 33841796 A JP33841796 A JP 33841796A JP 33841796 A JP33841796 A JP 33841796A JP H10177851 A JPH10177851 A JP H10177851A
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JP
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hole
getter
envelope
container
substrate
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JP33841796A
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Takao Kishino
隆雄 岸野
Gentaro Tanaka
源太郎 田中
Shigeo Ito
茂生 伊藤
Takeshi Tonegawa
武 利根川
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Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/38Exhausting, degassing, filling, or cleaning vessels
    • H01J9/385Exhausting vessels
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/94Selection of substances for gas fillings; Means for obtaining or maintaining the desired pressure within the tube, e.g. by gettering
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2329/00Electron emission display panels, e.g. field emission display panels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外囲器の全高を厚くすることなく、ゲッター
部材を配設できる。 【解決手段】 表示部をなす陽極電極12が形成された
陽極基板1と、電界放射素子5が形成された陰極基板2
とを対向配置し、これら基板1,2の外周部を封着して
外囲器4が構成される。陰極基板2には、外囲器4内部
に連通する貫通穴14が形成される。貫通穴14内には
ゲッター部材15が収納される。貫通穴14が位置する
陰極基板2の外壁面には、外囲器4内を排気するための
排気管16が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄型に形成された
外囲器の内部に発生するガスをゲッターにより吸着して
高真空状態に気密保持された真空容器に関する。
【0002】
【従来の技術】内部が高真空状態に保持される真空容器
として、例えば電界放射形陰極を電子源とした電界放射
形表示装置(以下、FEDという)が知られている。こ
のFEDは、蛍光体層を有する表示部を備えた陽極基板
と、陽極基板の表示部と対面する内面側に電界放射形陰
極を備えた陰極基板とを、所定のギャップを隔てて外周
部で封止することにより外囲器が構成されている。
【0003】この種のFEDは、細かいドットピッチで
表示部が形成される陽極基板と、電界放射形陰極の形成
される陰極基板がいずれも薄いガラス板(例えば厚さ
2.5mm)で構成され、両基板間のギャップも例えば
0.2mmと極めて狭く薄型に構成されている。
【0004】ところで、この種のFEDを表示装置とし
て機能させるためには、電界放射形陰極より効率的に電
子が放出されるように、陽極基板と陰極基板とで構成さ
れる外囲器内を高真空状態に保持する必要がある。
【0005】そこで、外囲器内の排気を行って外囲器内
を例えば10-6Torrの真空状態に保持し、更に外囲
器内の残留ガスをゲッター部材により吸着させて例えば
10 -7Torrの高真空状態に保持している。
【0006】しかしながら、FEDは、上述したよう
に、陽極基板と陰極基板との間のギャップが狭く、外囲
器自体が極めて薄型に構成されるので、外囲器内の残留
ガスを吸着するためのゲッター部材を外囲器内に設ける
ことができなかった。
【0007】そこで、従来のFEDでは、図12又は図
13に示すように、外囲器の外側に箱状のゲッターボッ
クスを別途設け、このゲッターボックス内に蒸着により
ゲッター膜を形成させていた。
【0008】更に説明すると、FEDの外囲器51は、
内面に陽極導体と蛍光体層からなる表示部が形成された
陽極基板52と、内面に電界放射形陰極が形成された陰
極基板53とが、面方向に位置をずらして対面してその
外周部分に例えば低融点ガラス等の接着剤からなるスペ
ーサ部材54を介して固着されている。
【0009】外囲器51の側面部は一部が除去されてお
り、外囲器51の側面には内部に連通する排気孔55が
形成されている。この排気孔55に近接した陽極基板5
2の非対面部分及び外囲器51の側面には、ゲッターボ
ックス56が固着され、排気孔55に連通するゲッター
室57が形成されている。
【0010】ゲッターボックス56には排気孔55に連
通して貫通穴58が形成されている。図12に示すFE
Dにおいて、貫通穴58が形成されたゲッターボックス
56の陰極基板53側の外壁面には、外囲器51内を排
気するための排気管59が設けられている。尚、図13
に示すFEDでは、排気管59に代えて板状の金属蓋6
0が設けられている。
【0011】ゲッターボックス56内にはゲッター部材
61が設けられており、このゲッター部材61の加熱に
よりゲッター室57の壁面にゲッター膜が形成されてい
る。そして、外囲器51内の残留ガスをゲッター膜に吸
着させて外囲器51内を例えば例えば10-7Torrの
高真空状態に保持している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、図12及
び図13に示す従来のFEDは、外囲器51を構成する
陰極基板53の外側に突出してゲッターボックス56が
別途設けられており、ゲッターボックス56が配設され
た部分の厚みが増すので、外囲器51の全高が厚くな
り、FEDの薄型のメリットが生かしきれないという問
題があった。具体的には、厚さ2.5mmの外囲器51
に対し、ゲッターボックス56部分の厚さは7mmに設
定されている。
【0013】又、ゲッターボックス56は、外囲器51
の排気孔55と連通した密閉空間を形成するように、段
差のある陽極基板52と陰極基板53に渡って固設され
るので、形状が複雑となり、製作上での加工が難しく、
コスト面でも高くなるという問題があった。
【0014】更に、外囲器51内を排気する際、外囲器
51内のガスは排気孔55を通った後、外囲器51から
突出して設けられたゲッターボックス56を経由して排
気されるので、ゲッターボックス56がある分だけ排気
経路も長く、このため、排気抵抗が大きくなり、所要の
真空度を得るまで排気に時間がかかるという問題があっ
た。
【0015】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであり、外囲器の全高を厚くすることなく、
ゲッターを配設でき、従来のような面倒な加工を必要と
せずコストの低減も図れ、排気抵抗を小さくして排気時
間を短縮できる真空容器を提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、対向配置された2枚の基板の外
周部を封着して内部が高真空状態に気密保持された真空
容器において、前記基板の何れか一方には容器内部に連
通した貫通穴が形成され、該貫通穴内にゲッター部材の
少なくとも一部が収納されて前記貫通穴が封止されたこ
とを特徴としている。
【0017】請求項2の発明は、対向配置された2枚の
基板の外周部を封着して内部が高真空状態に気密保持さ
れ、前記外周部の一部に容器内部に連通する貫通穴が形
成された真空容器において、前記2枚の基板の少なくと
も一方側に非対面部分が形成され、該非対面部分には前
記貫通穴を介して容器内部に連通する貫通部を有する前
記基板と略同一厚さの板部材が配設され、前記貫通部内
にゲッター部材の少なくとも一部が収納されて前記貫通
部が封止されたことを特徴としている。
【0018】請求項3の発明は、請求項1の真空容器に
おいて、前記貫通穴は容器内部を排気するための排気孔
を兼ね、前記貫通穴上には排気管又は蓋部材が設けられ
ることを特徴としている。
【0019】請求項4の発明は、請求項2の真空容器に
おいて、前記貫通部は一側面が開口した切欠き又は貫通
穴からなることを特徴としている。
【0020】請求項5の発明は、請求項4の真空容器に
おいて、前記貫通部は容器内部を排気するための排気孔
を兼ね、前記貫通部上には排気管又は蓋部材が設けられ
ることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は真空容器をなすFEDの一
般的構成を示す部分断面図である。まず、各実施の形態
の構成が適用される真空容器としてFEDの構成を図1
に基いて説明する。
【0022】図1に示すように、FEDは、絶縁性及び
透光性を有する陽極基板1と、絶縁性を有する陰極基板
2とが、例えば低融点ガラス等の接着剤からなる絶縁性
のスペーサ部材3を介して一体に封着された薄い箱形の
外囲器4を構成している。両基板1,2間のギャップは
例えば0.2mm程度に設定されている。
【0023】外囲器4内の陽極基板1と対面する陰極基
板2上には、表示部の電子源として縦型の電界放射素子
(電界放射形陰極)5が形成されている。電界放射素子
5は、陰極基板2の内面に形成された陰極電極6と、陰
極電極6上に形成された抵抗層7と、抵抗層7上に形成
された酸化シリコン等の絶縁層8と、絶縁層8上に形成
されたゲート電極9と、隣接する絶縁層8とゲート電極
9との間に形成されたホール10内の抵抗層7上に設け
られたコーン形状のエミッタ11を有している。尚、F
EDとして抵抗層7の無いものもある。
【0024】外囲器4内の陽極基板1の内面には、電界
放射素子5と対面する位置に、表示部をなす陽極電極1
2が形成されている。陽極電極12は、陽極基板1上に
設けられた透光性の陽極導体12aと、陽極導体12a
上に設けられた蛍光体層12bからなる。
【0025】そして、このFEDでは、電界放射素子5
から電子が放出されると、この電子が陽極電極12の蛍
光体層12bに射突して励起発光する。このときの発光
は陽極導体12aと透光性の陽極基板1を介して観察さ
れる。
【0026】図2は本発明による真空容器の第1実施の
形態を示す図である。陰極基板2の一端部(図示の例で
は、右側端部)には、外囲器4の内部に連通して例えば
円形の貫通穴14が形成されている。貫通穴14内に
は、外囲器4内の残留ガスを吸着するリング形状のゲッ
ター部材15が収納され、陰極基板2の板厚内に納めら
れる。
【0027】このように、貫通穴14は、ゲッター部材
15を収納するためのゲッター室を形成している。貫通
穴14が位置する陰極基板2の外壁面には排気管16が
設けられている。尚、貫通穴14は円形に限らず、他の
形状であってもよい。
【0028】ゲッター部材15は、例えば板バネ部材か
らなるゲッター支持具17により陽極基板1及び排気管
16に固定支持されている。尚、貫通穴14は、外囲器
4内のガスを排気管16より排気する際の排気孔として
の役目も兼ねている。
【0029】次に、図3は本発明による真空容器の第2
実施の形態を示す図である。第2実施の形態は、第1実
施の形態における排気管16に代え、排気後に貫通穴1
4を覆って塞ぐようにガラス板又は金属板からなる蓋部
材18が設けられている。
【0030】又、貫通穴14内に収納されるゲッター部
材15は、ゲッター支持具17により陽極基板1に固定
支持されている。その他の構成については、第1実施の
形態と同一である。この第2実施の形態によれば、第1
実施の形態に比べ、ゲッター部材15が収納される部分
の厚さが薄くなり、真空容器全体を薄型化することがで
きる。
【0031】次に、図4及び図5は本発明による真空容
器の第3実施の形態を示す図である。第3実施の形態で
は、外囲器4の内部に連通する貫通穴14が陰極基板2
の複数箇所に形成されている。図示の例では、貫通穴1
4が陰極基板2の四隅に形成されている。
【0032】この第3実施の形態では、図5に示すよう
に、陰極基板2上の対称に位置する左上と右下の貫通穴
14A内にそれぞれゲッター部材15が収納されてい
る。各ゲッター部材15は、ゲッター支持具17により
陽極基板1に固定支持されている。貫通穴14Aが位置
する陰極基板2の外壁面には、貫通穴14Aを覆って塞
ぐように蓋部材18Aが設けられている。
【0033】又、図5に示すように、陰極基板2上の対
称に位置する左下と右上の貫通穴14Bは、外囲器4内
のガスを排気する際の排気孔として機能している。これ
らの貫通穴14Bには、排気後に蓋部材18Bが固着さ
れる。そして、排気孔として機能する貫通穴14Bを複
数設けることにより、排気効率を向上させることができ
る。
【0034】尚、上記第3実施の形態では、陰極基板2
の四隅に形成された貫通穴14を、ゲッター部材15の
収納するための貫通穴14Aと、排気孔として機能する
貫通穴14Bとに分けて使用しているが、貫通穴14
は、例えば外囲器4のサイズに応じて1箇所又は複数箇
所に設けることができる。
【0035】又、ゲッター部材15は、貫通穴14の1
箇所のみに収納する他、排気孔として機能する貫通穴1
4Bに収納してもよい。更に、図示の例では、排気孔と
して機能する貫通穴14Bに蓋部材18Bが固着されて
いるが、蓋部材18Bに代えて排気管を設ける構成とし
てもよい。
【0036】次に、図6は本発明による真空容器の第4
実施の形態を示す図である。第4実施の形態は、第2実
施の形態の変形例であり、蓋部材18に貫通穴14に連
通する貫通穴18aが形成され、蓋部材18には排気管
16が設けられている。その他の構成については、第2
実施の形態と同一である。
【0037】次に、図7及び図8は本発明による真空容
器の第5実施の形態を示す図である。第5実施の形態で
は、陽極基板1が陰極基板2よりも幅広縦長に形成され
ており、陽極基板1上に非対面部分1aを有して外周部
がスペーサ部材3により封着されている。スペーサ部材
3の一部には、外囲器4の内部に連通する貫通穴19が
形成されている。
【0038】陽極基板1上の非対面部分1aには、板部
材20が固設されている。板部材20は、例えば外囲器
4を構成する各基板1,2と同様のガラス部材からな
り、陰極基板2と略同一厚さに設定されている。板部材
20は、一側面に開口した円弧状の切欠き部20aが形
成されている。
【0039】板部材20は、切欠き部20aにより貫通
穴19に連通した弓状の空間部21を形成するように、
開口側平坦面20bが陰極基板2及びスペーサ部材3の
側端面に当接し密着した状態で陽極基板1上に接着剤に
より固着される。空間部21内には、外囲器4内の残留
ガスを吸着するリング形状のゲッター部材15が2個並
設して収納されている。
【0040】空間部21が形成された部分の陰極基板2
及び板部材20上には、空間部21を覆って塞ぐように
蓋部材18が設けられる。ゲッター部材15は、ゲッタ
ー支持具17により陽極基板1及び蓋部材18に固定支
持されている。
【0041】次に、図9は本発明による真空容器の第6
実施の形態を示す図である。第6実施の形態は、第5実
施の形態における蓋部材18に空間部21に連通する貫
通穴18aが形成されており、蓋部材18上に排気管1
6が設けられている。その他の構成については、第5実
施の形態と同一である。
【0042】次に、図10は本発明による真空容器の第
7実施の形態を示す図である。第7実施の形態では、陰
極基板2の角部分が三角形状(図示の例では、直角二等
辺三角形)に切除されており、陽極基板1上に非対面部
分1aを形成している。スペーサ部材3は、陰極基板2
の外周に沿って枠状に設けられ、陰極基板2の切除部分
に外囲器4の内部に連通する三角形状の穴22を形成し
ている。
【0043】陰極基板2の切除された部分のスペーサ部
材3上には、陰極基板2の切除面2aに当接して三角形
状(図示の例では、直角二等辺三角形)の板部材23が
固設されている。板部材23は、例えば外囲器4を構成
する各基板1,2と同様のガラス部材からなり、陰極基
板2と略同一厚さに設定されている。板部材23には、
一側面に開口したU字状の切欠き部23aが形成されて
いる。
【0044】板部材23は、切欠き部23aにより穴2
2に連通する空間部を形成するようように、斜辺部23
bが陰極基板2の切除面2aに当接し密着した状態でス
ペーサ部材3上に固着される。前記空間部内には、外囲
器4内の残留ガスを吸着するリング形状のゲッター部材
15が収納される。
【0045】空間部が形成された部分の陰極基板2及び
板部材23上には、空間部を覆って塞ぐように蓋部材1
8が設けられる。ゲッター部材15は、ゲッター支持具
17により陽極基板1及び蓋部材18に固定支持されて
いる。
【0046】次に、図11は本発明による真空容器の第
8実施の形態を示す図である。第8実施の形態は、第7
実施の形態における三角形状の板部材23の切欠き部2
3aに収納されるゲッター部材15として通電ゲッター
が用いられている。そして、ゲッター部材15の電極1
5aは、スペーサ部材3を介して外囲器4の外まで引き
出されて不図示の電源に接続され、外部電源によって通
電される。その他の構成については、第7実施の形態と
同一である。
【0047】したがって、第1乃至第4実施の形態の構
成によれば、陰極基板2に外囲器4内部に連通する貫通
穴14を形成し、この貫通穴14内にゲッター部材15
を収納しているので、外囲器の厚さを厚くすることな
く、ゲッター部材を陰極基板2の板厚内で収納すること
ができる。
【0048】又、第5乃至第8実施の形態の構成によれ
ば、陽極基板1上に陰極基板2との非対面部分1aを形
成し、陰極基板2とほぼ同一厚さを有して外囲器4とは
別体に構成された板部材20(23)にゲッター部材1
5を収納するための切欠き部20a(23a)を形成
し、切欠き部20a(23a)が空間部21に連通する
ように非対面部分1a上に板部材20(23)を固設す
る構成なので、第1乃至第4実施の形態と同様に、外囲
器の厚さを厚くすることなく、ゲッター部材を切欠き部
20a(23a)内に収納することができる。
【0049】そして、従来のような外囲器の外側に突出
して設けられるゲッターボックスが不要となるため、真
空容器自体の薄型、軽量化が図れ、応用製品の薄型化が
可能となる。又、従来に比べて材料費、輸送コストが低
減できる。更に、従来のようなゲッターボックスが不要
な分だけ従来に比べて排気経路を短くできるので、排気
抵抗が小さくなり、特性の向上が期待できる。
【0050】又、特に第5乃至第8実施の形態の構成に
よれば、陽極基板1や陰極基板2に直接ガラス加工を行
わずに、別のガラス部材からなる板部材20(23)に
ゲッター部材15を収納する切欠き部20a(23a)
を設け、この切欠き部20a(23a)を外囲器4の内
部と空間的に連結でき、電極等が配設された基板を汚さ
ないという利点がある。具体的には、加工時のガラス粉
末がゴミとなり、基板上に電極を印刷形成する際に、ガ
ラス粉末によるゴミがマスクを浮かせて絶縁不良を起こ
すことがない。
【0051】尚、外囲器4内の残留ガスを吸着するゲッ
ター部材15は、例えばTi−Zr−Al,Ti−Zr
−V−Fe合金等による非蒸発型の材料によるもの、例
えばBa−Ai等による蒸発型の材料によるものを適宜
選択して用いる他、非蒸発型の材料と蒸発型の材料によ
るものを兼用して用いてもよい。
【0052】ところで、上述した各実施の形態では、ゲ
ッター部材15が収納されるゲッター室を陰極基板2側
に設けた構成としたが、陽極基板1側に設ける構成とし
てもよい。又、1つのゲッター室に収納されるゲッター
部材15の数も、その大きさによって1個に限らず複数
個収納するようにしてもよい。更に、図示の例では、ゲ
ッター部材15をリング形状としているが、収納可能な
形状であれば、例えば棒状等その形状は問わない。
【0053】第5乃至第8実施の形態における板部材2
0,23は、ゲッター部材15が収納される部分を一側
面が開口した切欠き部20a,23aで形成したが、外
囲器4の内部に連通する貫通穴で形成してもよい。
【0054】又、図示の例では、ゲッター部材15の厚
さが外囲器4を構成する基板1,2よりも薄い場合で説
明したが、ゲッター部材15の厚さが基板1,2より厚
い場合や、ゲッター部材を飛散させてゲッター膜を形成
する空間を確保する場合には、箱状の蓋部材が用いられ
る。例えば図2や図3の構成では、蓋部材が貫通穴14
に臨んで外囲器4の外側に設けられる。これにより、貫
通穴14に加え、蓋部材の空間をゲッター部材15やゲ
ッター膜を形成するためのスペースとして利用でき、使
用される蓋部材も従来に比べて薄くできる。
【0055】更に、上述した実施の形態では、真空容器
としてFEDを例にとって説明したが、高真空状態で薄
型の気密構造が要求される容器であれば、これに限るこ
とはなく、例えば真空マイクロ磁気センサ、高速スイッ
チング素子、撮像素子、読取装置等の真空容器であって
もよい。
【0056】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、貫通穴又は貫通部を利用してゲッター部材を収
納することができ、従来に比べて外囲器の厚さを薄くす
ることができる。
【0057】そして、従来のような外囲器の外側に突出
して設けられるゲッターボックスが不要となるため、真
空容器自体の薄型、軽量化が図れ、応用製品の薄型化が
可能となる。又、従来に比べて材料費、輸送コストが低
減できる。更に、排気経路を従来に比べて短くできるの
で、排気抵抗が小さくなり、特性の向上が期待できる。
【0058】請求項2の発明によれば、基板に直接ガラ
ス加工を行わずに、基板とは別部材からなる板部材にゲ
ッター部材を収納する切欠き部を設け、この切欠き部を
外囲器の内部と空間的に連結でき、電極等が配設された
基板を汚さないという利点がある。
【0059】又、ゲッター部材が収納される貫通穴又は
切欠き部は、容器内部を排気するための排気孔を兼ねて
いるので、外囲器内に連通させて外囲器内を排気するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される真空容器としてのFEDの
構成を示す部分側断面図
【図2】本発明による真空容器の第1実施の形態を示す
側断面図
【図3】本発明による真空容器の第2実施の形態を示す
側断面図
【図4】本発明による真空容器の第3実施の形態を示す
側断面図
【図5】図4において陰極基板を上から見たときの平面
【図6】本発明による真空容器の第4実施の形態を示す
側断面図
【図7】本発明による真空容器の第5実施の形態を示す
斜視図
【図8】図5の側断面図
【図9】本発明による真空容器の第6実施の形態を示す
側断面図
【図10】本発明による真空容器の第7実施の形態を示
す斜視図
【図11】本発明による真空容器の第8実施の形態を示
す斜視図
【図12】従来の真空容器の構成を示す側断面図
【図13】従来の真空容器の他の構成を示す側断面図
【符号の説明】
1…陽極基板、2…陰極基板、4…外囲器、14…貫通
穴、15…ゲッター部材、16…排気管、17…ゲッタ
ー支持具、18…蓋部材、19…貫通穴、20…板部
材、20a…切欠き部(貫通部)、21…空間部、23
…板部材、23a…切欠き部(貫通部)。
フロントページの続き (72)発明者 利根川 武 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置された2枚の基板の外周部を封
    着して内部が高真空状態に気密保持された真空容器にお
    いて、 前記基板の何れか一方には容器内部に連通した貫通穴が
    形成され、該貫通穴内にゲッター部材の少なくとも一部
    が収納されて前記貫通穴が封止されたことを特徴とする
    真空容器。
  2. 【請求項2】 対向配置された2枚の基板の外周部を封
    着して内部が高真空状態に気密保持され、前記外周部の
    一部に容器内部に連通する貫通穴が形成された真空容器
    において、 前記2枚の基板の少なくとも一方側に非対面部分が形成
    され、該非対面部分には前記貫通穴を介して容器内部に
    連通する貫通部を有する前記基板と略同一厚さの板部材
    が配設され、前記貫通部内にゲッター部材の少なくとも
    一部が収納されて前記貫通部が封止されたことを特徴と
    する真空容器。
  3. 【請求項3】 前記貫通穴は容器内部を排気するための
    排気孔を兼ね、前記貫通穴上には排気管又は蓋部材が設
    けられる請求項1記載の真空容器。
  4. 【請求項4】 前記貫通部は一側面が開口した切欠き又
    は貫通穴からなる請求項2記載の真空容器。
  5. 【請求項5】 前記貫通部は容器内部を排気するための
    排気孔を兼ね、前記貫通部上には排気管又は蓋部材が設
    けられる請求項4記載の真空容器。
JP33841796A 1996-12-18 1996-12-18 真空容器 Pending JPH10177851A (ja)

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