JP3424358B2 - 平板型画像表示装置 - Google Patents

平板型画像表示装置

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JP3424358B2
JP3424358B2 JP30237894A JP30237894A JP3424358B2 JP 3424358 B2 JP3424358 B2 JP 3424358B2 JP 30237894 A JP30237894 A JP 30237894A JP 30237894 A JP30237894 A JP 30237894A JP 3424358 B2 JP3424358 B2 JP 3424358B2
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志郎 高田
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビやディスプレイ
等の画像表示装置に用いられる平板型陰極線管に関する
もので、特に前面ガラス容器と背面金属容器の接合部の
応力の低減を図ることによる信頼度の高い真空封体構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の平板型陰極線管の構成例を図21に
概略的に示す。図21において、1は電子ビーム源として
の陰極部、2は少なくとも1枚以上の電極板(図では2
A,2B)で構成され、上記陰極部1で発生した電子ビー
ムを制御するための電子ビーム制御部、3は上記電子ビ
ームが射突する蛍光面4が形成された前面ガラス容器で
ある。前面ガラス容器3と背面金属容器5とで収納容器
6が構成される。電子ビーム制御部2の内、少なくとも
1つ(図では2A)をフレーム7に固定し、前面ガラス容
器3に装着したピン8にバネ9で吊す構造とし、その他
の電子ビーム制御部(図では2B)は背面金属容器5の側
面部に装着した接合用金具13で固定する構造をとる平板
型陰極線管で、10は電子ビーム制御部2Aに所定の電圧を
印加するため、前面ガラス容器3と背面金属容器5との
接合面から真空収納容器外に引き出す配線端子である。
11は背面金属容器5にプラズマ溶射したセラミック皮
膜、12は前面ガラス容器3と背面金属容器5とを接合す
る低融点ガラス(フリットガラス)である。13は陰極部
1を背面金属容器5に装着するための接合部材、14は陰
極部1他への電気信号入力端子、15は金属製の排気管で
ある。16は電気信号入力端子14と陰極部1とを電気的に
接続するための内部結線で、18は金属導電膜にて配線パ
ターンを形成している配線基板である。
【0003】次に図21の平板型陰極線管の動作原理につ
いて簡単に説明する。図21のような構成において電気信
号入力端子14から陰極部1に所定の電圧を印加すると陰
極部1より電子ビームが発生する。さらに外部電源回路
(図示せず)から配線基板18を介して電子ビーム制御部
2に電位を与えることで、陰極部1で発生した電子ビー
ムに加速,変調等の制御を行い、前面ガラス容器3上に
形成された蛍光面4の決められた位置に電子ビームを正
確に射突させ、これを繰り返すことにより視覚的に画像
が再現されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図21のような従来の平
板型陰極線管では、前面ガラス容器3と背面金属容器5
のそれぞれの側面部をフリットガラス12を介して強固に
接合する。陰極線管全般に言えることだが、使用時の真
空到達度は10-5Pa以下の超高真空状態であり、発生する
応力も非常に高い。また、当然のことながら真空圧に対
する容器の変形が生じる。図21のように背面金属容器5
の底面がフラットであると、容器の変形が大きく生じ、
前面ガラス容器3との接合部に大きな応力が発生するた
め十分な接合強度を得られず、真空容器の構造としては
不十分なものであった。また、従来の構造では前面ガラ
ス容器3での応力も高くなり真空容器としては満足でき
なかった。特に接合部に配線端子10が挿入されているよ
うな構造では、前面ガラス容器3と背面金属容器5の接
合部の信頼性について問題があった。
【0005】また、平板型陰極線管においては、当然そ
の奥行き寸法をできるかぎり小さくし、いかに薄型化を
図るかということも従来からの大きな課題であった。本
発明は上記のような問題を解決するもので、画面サイズ
が大型化しても前面ガラス容器と背面金属容器の接合部
近傍の応力を低減することにより接合部の強度の維持で
きた信頼度の高い、また、薄型化の図られた平板型陰極
線管を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の平
板型画像表示装置は、前面ガラス容器の側面部と背面金
属容器の側面部とを互いに接合して形成された真空収納
容器内において背面金属容器側に設けられた電子放出
この電子放出部で発生した電子ビームの前面ガラス容器
の内面に塗布された蛍光面への射突を制御する電子ビー
ム制御手段とを備えた平板型画像表示装置であって、上
背面金属容器の側面部から底面部に至る屈曲部を上記
背面金属容器の側面部の全高さhに基づいて決定される
所定の曲率Rを有する曲面により構成するとともに、上
記底面部に上記曲面と連続して形成される容器内部に向
かうへこみを設けたものである。
【0007】この発明の請求項の平板型画像表示装置
は、背面金属容器の底面部に複数のリブ構造を一体形成
した構成としたものである。
【0008】この発明の請求項の平板型画像表示装置
は、背面金属容器の底面部のへこみ部分内に納まるよう
に底面部に放熱フィンを配設した構成としたものであ
る。この発明の請求項の平板型画像表示装置は、背面
金属容器の底面部の長辺の長さをL1 、短辺の長さをL
2 としたとき、底面部の面中心のL1 /3とL2 /3の
範囲内に電気信号入力端子と排気管を配設する構成とし
たものである。
【0009】
【作用】この発明の請求項1においては、背面金属容器
の底面部に蛍光面側に所定量のへこみを設ける共に側面
部から底面部に至る屈曲部を側面部の全高さhに基づい
て決定される所定の曲率Rを有する曲面とすることによ
り前面ガラス容器と背面金属容器の接合部で応力を低減
する。
【0010】この発明の請求項4においては、背面金属
容器の底面部に複数のリブ構造を一体形成したことによ
り薄い板厚のままでも背面金属容器の曲げ剛性が大きく
なり、発生する応力を低下させる。この発明の請求項5
においては、背面金属容器の底面部のへこみ部分内に納
まるように底面部に放熱フィンを配設したので、奥行き
寸法を増大させることなく放熱フィンの取り付けを可能
とし、放熱効果による信頼性の向上も図れる。
【0011】この発明の請求項6においては、接合部分
において前面ガラス容器の側面部厚みの中心と背面金属
容器の側面部厚みの中心とのずれの量Gを、G≦0.25h
(ただし、hは背面金属容器の全高さ)の範囲に設定し
たので、接合部近傍の応力を最適に低減する。この発明
の請求項7においては、背面金属容器底面部のほぼ中央
のへこみ部分である応力が小さく構造的に安定した範囲
内に電気信号入力端子や排気管を配設するので、これら
を取り付けたことによる前面ガラス容器と背面金属容器
の接合部分への応力の影響を小さくする。
【0012】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明に係る平板型陰極線管の一例を
示す概略構成図であり、同図において図に示す従来のも
のと同一または相当部分には同一符号を付してある。図
1において、1は電子ビーム源としての陰極部、2は少
なくとも1枚以上の電極板(図では2A,2B)で構成さ
れ、上記陰極部1で発生した電子ビームを制御するため
の電子ビーム制御部、3は上記電子ビームが射突する蛍
光面4が形成された前面ガラス容器である。50は本発明
が最も特徴とする構成を有した部材であって、前面ガラ
ス容器3の側面部に延在して設けられた所定幅の側面部
と前面ガラス容器3の蛍光面に対向する底面部とを有
し、底面部には蛍光面側に所定量のへこみを設ける共に
側面部から底面部に至る角部分を所定の曲率半径とした
背面金属容器である。
【0013】前面ガラス容器3と背面金属容器50とで収
納容器6が構成される。電子ビーム制御部2の内、少な
くとも1つ(図では2A)をフレーム7に固定し、電子ビ
ーム制御部2の内、少なくとも1つ(図では2A)をフレ
ーム7に固定し、前面ガラス容器3に装着したピン8に
バネ9で吊す構造とし、その他の電子ビーム制御部(図
では2B)は背面金属容器50の側面部に装着した接合用金
具13で固定する構造をとる平板型陰極線管で、10は電子
ビーム制御部2Aに所定の電圧を印加するため、前面ガ
ラス容器3と背面金属容器50との接合面から真空収納容
器外に引き出す配線端子である。11は背面金属容器50に
プラズマ溶射したセラミック皮膜、12は前面ガラス容器
3と背面金属容器50とを接合する低融点ガラス(フリッ
トガラス)である。13は陰極部1を背面金属容器50に装
着するための接合部材、14は陰極部1他への電気信号入
力端子、15は金属製の排気管である。16は電気信号入
力端子14と陰極部1とを電気的に接続するための内部結
線で、18は金属導電膜にて配線パターンを形成している
配線基板である。
【0014】動作は従来例で説明したのと同様に、図1
の構成において電気信号入力端子14から陰極部1に所定
の電圧を印加すると陰極部1より電子ビームが発生す
る。さらに外部電源回路(図示せず)から配線基板18を
介して電子ビーム制御部2に電位を与えることで、陰極
部1で発生した電子ビームに加速,変調等の制御を行
い、前面ガラス容器3上に形成された蛍光面4の決めら
れた位置に電子ビームを正確に射突させ、これを繰り返
すことにより視覚的に画像が再現される。また、図2,
図3は図1の外観を立体的に描いたものである。
【0015】図1のように背面金属容器50の形状を側面
部を有し、かつ底面部を蛍光面4側へへこました凹型の
形状とすることで真空圧を面内力で支持することができ
る。図2のA部分(全体の1/4 モデル)に対するFEM
(有限要素法)解析の結果を示したものが図5であり、
図4はそのモデル図である。図5からもわかるように背
面金属容器50の形状が従来の平板型陰極線管のようにフ
ラットなものでは、構造上重要であるガラスと金属の接
合部付近(Cゾーン)での応力が大きく出ている。これ
に対し本発明の様に略凹形とすると、Cゾーンでの応力
が緩和される。従って背面金属容器50(および前面ガラ
ス容器3)の変形量を小さく抑えることができると共
に、曲げに起因する応力を低減することができる。
【0016】図6は収納容器6の対角サイズと背面金属
容器50の全高hとの関係を示したグラフである。図から
も明確なように全高hは対角サイズの大きさにほぼ比例
する。一例として対角サイズ29インチの場合、全高hは
100mm となる(以下の実施例も対角サイズ29インチ、す
なわちh=100mm で説明する)。FEM解析の結果、図
7ではへこみ量dと応力の関係を、また図8では側面部
と底面部をつなぐ角部分の曲率半径Rと応力の関係を示
している。ここでσsaは前面ガラス容器3の、背面金属
容器50との接合部付近の大気側応力,σsvは前面ガラス
容器3の、背面金属容器50との接合部付近の真空側応
力、σ'ga は前面ガラス容器3の前面部(蛍光面側)大
気側の応力,σgaは前面ガラス容器3の全体の大気側応
力,σgvは前面ガラス容器3の全体の真空側応力であ
る。前述のσsa,σsv,σ'ga ,σga,σgvに注目し評
価するのは、応力分布上、これらが各応力の最大値で、
構造強度に直接関係するからである。
【0017】発明者等のこれまでの実験による強度デー
タを統計処理し、信頼度(非破壊確率)99.999%以上の
値を許容値とする評価を基に検討すると、例えば全高h
が100mm 程度の背面金属容器の場合、図7より中央のへ
こみ量dが40mm程度である時、また図8より側面部と底
面部をつなぐ角部分の曲率半径Rが20mm程度である時が
有効であることが判った。ただし、材料仕様,工作条件
を考慮したとき、σsaに特に注目し、σsaが約0.4 〜0.
6kgf/mm2 の範囲(配線端子10を引き出した状態で、接
合部がプロセス上で剥がれないための経験的な値)で存
在し、かつ他部分の応力が全体的にバランスの取れるこ
とを考慮すると、へこみ量dは30〜50mm程度、曲率半径
Rは10〜30mm程度の中から選択できる。すなわち、0.3
h≦d≦0.5 h,0.1 h≦R≦0.3hに設定すれば有効
である。なお、へこみ量dと曲率半径Rとの相関につい
ては、サイズに関係なく、R<d<2R程度で存在す
る。
【0018】またこの様な凹形での利点として、平板型
陰極線管の奥行を小さくできることが言える。これは排
気管15の長さが背面金属容器50の凹部に設けたへこみの
中に収まるためである。背面金属容器50に使用する金属
板厚についても従来の平板型陰極線管に比べ薄肉化が可
能になるため、総重量としても大幅に軽減できる。
【0019】実施例2.実施例1では単に背面金属容器
50の底面部形状を凹形と規定しただけであったが、本実
施例では背面金属容器50の両短辺側は管軸(z軸)方向
に対して浅く絞り、また背面金属容器50の両長辺側は深
く絞る形状を追加することで、更に構造的には剛性を増
した形にできる。図9(a) に示すようなモデルの場合、
FEM解析を実施した結果、特に全体の応力低減に有効
である両短辺の絞り深さSは、図10より最大で全高hの
0.5 倍程度で良いことが明らかとなった。また装着する
キャビネットとのデザイン的概念では、両短辺を浅く絞
ることで見かけ上の奥行が小さくなる。図11,12は実施
例2における外観斜視図である。尚、絞り加工をするに
は一般にはプレス加工を用いる。図12のような背面金属
容器の形状にするには、長辺側と短辺側を各々異なった
形にする必要がある。図9(b) に示すように、長辺側で
は2次プレスで、1次プレスの形状を維持したままにす
るが、短辺側は2次プレスで内側に凸の形状を形成する
ようにする。このようなプロセスを踏むことで図12に示
すような形状を構成する。その時、背面金属容器の全高
をh,両短辺の絞り深さをSとすると0<S≦0.5 とい
う範囲で規程するものである。
【0020】実施例3.真空応力に対する構造形状は実
施例1ならびに実施例2では、背面金属容器50の底面部
形状をベースに考えたが、本実施例ではさらに図13のよ
うに、背面金属容器50の底面部に複数のリブ構造(凹凸
形状)20を母材として一体で形成したものである。リブ
構造20の個数,ピッチ,凹凸高さならびに縦横の並べ方
等は、背面金属容器50のサイズにより決められる。この
複数のリブ構造により、曲げ剛性が大きくなることで、
発生する応力が低下するので板厚を大きくしたのと同様
の効果が得られる。したがって、背面金属容器50の板厚
を大きくしなくても応力が低減されるのである。
【0021】実施例4.実施例3では、応力低減の目的
から母材と一体を成すリブ構造について提案したが、本
実施例では、背面金属容器50に動作中に蓄熱される熱の
放熱手段として背面金属容器50の底面部のへこみ部分内
に放熱フィン構造21を設けるものである。図14にその概
要を示した。放熱フィン構造21と背面金属容器50との接
合としては、接着材によるもの,ロウ材によるもの,ま
た金属溶接によるもの等がある。なお放熱フィン構造21
のサイズは動作温度を十分考慮し設計するものである。
【0022】実施例5.本実施例では前面ガラス容器3
と背面金属容器50の接合部分における、各中立軸のズレ
量について規定するものである。発明者等の各種実験な
らびにFEM解析の結果、図15のように各々の中立軸が
一致した場合、ズレ量G=0となり理想的であるが、図
16のようにズレ量Gが全高hに対して0.25h以下であれ
ば、前面ガラス容器3の、背面金属容器50の接合部付近
の大気側応力σsaは図17からも分かるように封体強度を
維持できる応力に抑えることができる。
【0023】実施例6.対角サイズ29インチ(h=100m
m )のモデルによるFEM解析の、背面金属容器の応力
分布の一例を図18,19に示す。図18は大気側,図19は真
空側の分布である。なお、解析対象は、モデルの対称性
から4分の1象限のみとした。分布から長辺長さL1,
短辺長さL2の各々3分の1の長さで囲まれた範囲(図
19の斜線部)が、応力として小さく、構造的に安定して
いることが明らかである。背面金属容器50の底面に孔開
けし、電子ビーム溶接やTIG溶接、レーザ溶接等の溶
接加工で、電気信号入力端子14ならびに排気管15を装着
する際、応力の小さい箇所にまとめて溶接するのに好ま
しい範囲である。
【0024】図20はプレス加工で背面金属容器50を形成
した場合の母材(初期板厚3mm)の板厚変化を測定した
一例であるが、背面金属容器50の板厚は絞りが深く、曲
率半径Rの付近(L1 の1/10程度とL2 の1/10程度
に分布)は板厚として小さくなるが、L1 /3とL2
3とで囲まれる背面金属容器50の中央部では初期板厚を
維持しているため、排気管15と電気入力端子14を取り付
けた場合でも何ら支障がないことは明らかである(板厚
が薄い所では高い応力が発生するため、別の補強手段を
付加する必要が生じる)。
【0025】本発明の事例として実施例1〜6について
各々説明したが、各々の実施例を組み合わせて使用して
も良い。
【0026】
【発明の効果】この発明の請求項1によれば、背面金属
容器の底面部に蛍光面側に所定量のへこみを設ける共に
側面部から底面部に至る屈曲部に所定の曲率半径を設け
ることにより、前面ガラス容器と背面金属容器の接合部
で応力を低減できる、信頼度の高い真空封体構造を有し
た平板型画像表示装置を提供できるという効果がある。
【0027】この発明の請求項によれば、背面金属容
器の底面部に複数のリブ構造を一体形成したことにより
薄い板厚のままでも背面金属容器の曲げ剛性が大きくな
り、発生する応力を低下させることができるので、信頼
度の高い真空封体構造を有し、かつ軽量化の図られた平
板型画像表示装置を提供できるという効果がある。この
発明の請求項によれば、背面金属容器の底面部のへこ
み部分内に納まるように底面部に放熱フィンを配設する
ことにより、奥行き寸法を増大させることなく放熱フィ
ンの取り付けを可能とするので、さらに放熱効果による
信頼性の向上も図れる。
【0028】この発明の請求項によれば、背面金属容
器底面部のほぼ中央部のへこみ部分である応力が小さく
構造的に安定した範囲内に電気信号入力端子や排気管を
配設することにより、これらを取り付けたことによる奥
行き寸法の増大を抑え、かつ前面ガラス容器と背面金属
容器の接合部分への応力の影響を小さくできるので、信
頼度の高い真空封体構造を有し、かつ薄型化の図られた
平板型画像表示装置を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1を説明するための、概略構
成図である。
【図2】 実施例1を説明するための前面から見た外観
斜視図である。
【図3】 実施例1を説明するための背面から見た外観
斜視図である。
【図4】 FEM解析に用いるためのモデルの図であ
る。
【図5】 背面金属容器の底面部形状の違いを説明する
FEM解析結果の一例である。
【図6】 対角サイズと全高hの関係を示すグラフであ
る。
【図7】 へこみ量dと応力の関係を説明するFEM解
析結果の一例である。
【図8】 曲率半径Rと応力の関係を説明するFEM解
析結果の一例である。
【図9】 実施例2を説明するための、概略構成図であ
る。
【図10】 絞り深さSと応力σsaの関係を示すグラフ
である。
【図11】 実施例2を説明するための前面から見た外
観斜視図である。
【図12】 実施例2を説明するための背面から見た外
観斜視図である。
【図13】 実施例3を説明するための、概略構成図で
ある。
【図14】 実施例4を説明するための、概略構成図で
ある。
【図15】 前面ガラス容器と背面金属容器の接合部の
中立軸について説明するための図である。
【図16】 中立軸のズレについて説明するための図で
ある。
【図17】 ズレ量Gと応力σsaの関係を示すグラフで
ある。
【図18】 背面金属容器の大気側の応力分布を示すF
EM解析の結果である。
【図19】 背面金属容器の真空側の応力分布を示すF
EM解析の結果である。
【図20】 プレス加工で背面金属容器を成形した場合
の板厚変化を測定したデータである。
【図21】 従来の平板型陰極線管の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 陰極部、2 電子ビーム制御部、2A,2B 電極板、
3 前面ガラス容器、4 蛍光面、5,50 背面金属容
器、6 収納容器、7 フレーム、8 ピン、9 バ
ネ、10 配線端子、11 セラミック皮膜、12 低融点ガ
ラス(フリットガラス)、13 接合部材、14 電気信号
入力端子、15 排気管、16 内部結線、18配線基板、20
リブ構造、21 放熱フィン構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 弘男 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式 会社 管球製作所内 (72)発明者 高田 志郎 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (72)発明者 宮崎 政行 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (72)発明者 井上 彰夫 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平4−160721(JP,A) 特開 平3−216938(JP,A) 特開 昭61−58146(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/86 H01J 31/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面ガラス容器の側面部と背面金属容器
    の側面部とを互いに接合して形成された真空収納容器内
    において、上記背面金属容器側に設けられた電子放出部
    と上記電子放出部で発生した電子ビームの上記前面ガラ
    ス容器の内面に塗布された蛍光面への射突を制御する電
    子ビーム制御手段とを備えた平板型画像表示装置であっ
    て、 上記背面金属容器の側面部から底面部に至る屈曲部を上
    記背面金属容器の側面部の全高さhに基づいて決定され
    る所定の曲率Rを有する曲面により構成するとともに、 上記底面部に上記曲面と連続して形成される容器内部に
    向かうへこみを設けたことを特徴とする平板型画像表示
    装置。
  2. 【請求項2】 背面金属容器の底面部に複数のリブ構造
    を一体形成したことを特徴とする請求項1に記載の平板
    型画像表示装置。
  3. 【請求項3】 背面金属容器の底面部のへこみ部分内に
    納まるように上記底面部に放熱フィンを配設したことを
    特徴とする請求項1乃至2に記載の平板型画像表示装
    置。
  4. 【請求項4】 背面金属容器の底面部の長辺の長さをL
    1 、短辺の長さをL 2 としたとき、上記底面部の面中心
    のL 1 /3とL 2 /3の範囲内に電気信号入力端子と排
    気管を配設したことを特徴とする請求項1に記載の平板
    型画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前面ガラス容器の側面部と背面金属容器
    の側面部とを互いに接合して形成された真空収納容器内
    において、上記背面金属容器側に設けられた電子放出部
    と上記電子放出部で発生した電子ビームの上記前面ガラ
    ス容器の内面に塗布された蛍光面への射突を制御する電
    子ビーム制御手段とを備えた平板型画像表示装置であっ
    て、 上記背面金属容器は、上記前面ガラス容器の側面部に延
    在して設けられた所定幅の側面部と前面ガラス容器の蛍
    光面に対向する底面部とを有し、底面部には上記蛍光面
    側に所定量のへこみを設ける共に側面部から底面部に至
    る角部分を所定の曲率半径とし、 上記背面金属容器の底面部の長辺の長さをL 1 、短辺の
    長さをL 2 としたとき、上記背面金属容器の底面部の面
    中心のL 1 /3とL 2 /3の範囲内に電気信号入力端子
    と排気管を配設 したことを特徴とする平板型画像表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前面ガラス容器の側面部と背面金属容器
    の側面部とを互いに接合して形成された真空収納容器内
    において、上記背面金属容器側に設けられた電子放出部
    と上記電子放出部で発生した電子ビームの上記前面ガラ
    ス容器の内面に塗布された蛍光面への射突を制御する電
    子ビーム制御手段とを備えた平板型画像表示装置であっ
    て、 上記背面金属容器は、上記前面ガラス容器の側面部に延
    在して設けられた所定幅の側面部と前面ガラス容器の蛍
    光面に対向する底面部とを有し、底面部には上記蛍光面
    側に所定量のへこみを設ける共に側面部から底面部に至
    る角部分を所定の曲率半径とし、上記背面金属容器の底面部のへこみ部分内に納まるよう
    に上記背面金属容器の底面部に放熱フィン を配設したこ
    とを特徴とする平板型画像表示装置。
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