JPH10199438A - 陰極線管用シャドーマスク組立体 - Google Patents
陰極線管用シャドーマスク組立体Info
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- JPH10199438A JPH10199438A JP9255833A JP25583397A JPH10199438A JP H10199438 A JPH10199438 A JP H10199438A JP 9255833 A JP9255833 A JP 9255833A JP 25583397 A JP25583397 A JP 25583397A JP H10199438 A JPH10199438 A JP H10199438A
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- H01J9/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
- H01J9/24—Manufacture or joining of vessels, leading-in conductors or bases
- H01J9/244—Manufacture or joining of vessels, leading-in conductors or bases specially adapted for cathode ray tubes
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- H01J29/02—Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
- H01J29/06—Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
- H01J29/07—Shadow masks for colour television tubes
- H01J29/073—Mounting arrangements associated with shadow masks
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造工程を格別複雑化することなく、製
造原価を低減しつつ、シャドーマスクのドーミング現象
を確実に減少し得る陰極線管用シャドーマスク組立体を
提供する。 【解決手段】 電子ビーム通過孔が形成されたシャドー
マスク4と、このシャドーマスク4を支持するマスクフ
レーム2とを備える。シャドーマスク4のパネル側の面
に、所定の低熱膨脹率を有するワイヤ6を、所定の張力
を有するようにした状態で、マスクフレーム2に1つ以
上設置した。
造原価を低減しつつ、シャドーマスクのドーミング現象
を確実に減少し得る陰極線管用シャドーマスク組立体を
提供する。 【解決手段】 電子ビーム通過孔が形成されたシャドー
マスク4と、このシャドーマスク4を支持するマスクフ
レーム2とを備える。シャドーマスク4のパネル側の面
に、所定の低熱膨脹率を有するワイヤ6を、所定の張力
を有するようにした状態で、マスクフレーム2に1つ以
上設置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管用シャドー
マスク組立体に関し、詳細には、シャドーマスクの表面
中で、ドーミング現象による色純度の低下が大きくなる
部位を、低熱膨脹率を有する材質のワイヤが囲むよう
に、前記ワイヤの両端をマスクフレームに設置した陰極
線管用シャドーマスク組立体に関する。
マスク組立体に関し、詳細には、シャドーマスクの表面
中で、ドーミング現象による色純度の低下が大きくなる
部位を、低熱膨脹率を有する材質のワイヤが囲むよう
に、前記ワイヤの両端をマスクフレームに設置した陰極
線管用シャドーマスク組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管は、電子銃から発射さ
れる電子ビームが偏向ヨークにより偏向されて色選別機
能を有するシャドーマスクの電子ビーム通過孔を通過
し、パネル面に塗布された蛍光体を発光させて画像を再
現する。この色選別機能を奏するシャドーマスクは、パ
ネル内面の曲率と同一の曲率で成形されており、パネル
に対向する面には、電子ビームが通過するドット形また
はスリット形の電子ビーム通過孔が形成されている。そ
して、電子銃から放射された電子ビームのうちビーム通
過孔を通過しない電子ビームが、シャドーマスクの無孔
部に衝突することにより熱膨張を起こす。このように、
シャドーマスクが熱膨張を起こすと、シャドーマスクの
ドーム構造およびシャドーマスクの側面がマスクフレー
ムに溶接されているため、その中央部が膨れる、いわゆ
るドーミング現象が生じる。このようなドーミング現象
が発生すると、電子銃から発射された電子ビームがパネ
ル面に塗布された所定の蛍光体画素に照射されず、ずれ
て照射されるミスランディング(miss landing)が発生
する。その結果、意図していない他の蛍光体画素を発光
させることによって、色純度を低下させて画質の低下を
もたらす。
れる電子ビームが偏向ヨークにより偏向されて色選別機
能を有するシャドーマスクの電子ビーム通過孔を通過
し、パネル面に塗布された蛍光体を発光させて画像を再
現する。この色選別機能を奏するシャドーマスクは、パ
ネル内面の曲率と同一の曲率で成形されており、パネル
に対向する面には、電子ビームが通過するドット形また
はスリット形の電子ビーム通過孔が形成されている。そ
して、電子銃から放射された電子ビームのうちビーム通
過孔を通過しない電子ビームが、シャドーマスクの無孔
部に衝突することにより熱膨張を起こす。このように、
シャドーマスクが熱膨張を起こすと、シャドーマスクの
ドーム構造およびシャドーマスクの側面がマスクフレー
ムに溶接されているため、その中央部が膨れる、いわゆ
るドーミング現象が生じる。このようなドーミング現象
が発生すると、電子銃から発射された電子ビームがパネ
ル面に塗布された所定の蛍光体画素に照射されず、ずれ
て照射されるミスランディング(miss landing)が発生
する。その結果、意図していない他の蛍光体画素を発光
させることによって、色純度を低下させて画質の低下を
もたらす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、前記したように
発生するシャドーマスクのドーミング現象を減少させる
ために、熱膨張率の低い金属であるインバー合金でシャ
ドーマスクを製造する場合がある。しかし、インバー合
金の材料費が高いので、シャドーマスクの製造原価が高
くなり陰極線管自体の製造原価の高騰をもたらすという
問題がある。そこで、製造原価を節減するため、材料費
の安いアルミニウムキルド鋼にインバー合金をバイメタ
ル方式により接合してシャドーマスクを製作したり、ア
ルミニウムキルド鋼でシャドーマスクを製造して低熱膨
張率を有するビスマスを塗布したりする方法が使用され
ているが、この方法は製造工程が複雑になり、工程の複
雑化による陰極線管の製造原価の高騰をもたらすという
問題がある。
発生するシャドーマスクのドーミング現象を減少させる
ために、熱膨張率の低い金属であるインバー合金でシャ
ドーマスクを製造する場合がある。しかし、インバー合
金の材料費が高いので、シャドーマスクの製造原価が高
くなり陰極線管自体の製造原価の高騰をもたらすという
問題がある。そこで、製造原価を節減するため、材料費
の安いアルミニウムキルド鋼にインバー合金をバイメタ
ル方式により接合してシャドーマスクを製作したり、ア
ルミニウムキルド鋼でシャドーマスクを製造して低熱膨
張率を有するビスマスを塗布したりする方法が使用され
ているが、この方法は製造工程が複雑になり、工程の複
雑化による陰極線管の製造原価の高騰をもたらすという
問題がある。
【0004】本発明は、前記した従来技術の有する問題
点を解決するため創案されたもので、その目的は、製造
工程を格別複雑化することなく、製造原価を低減しつ
つ、シャドーマスクのドーミング現象を確実に減少し得
る陰極線管用シャドーマスク組立体を提供することにあ
る。
点を解決するため創案されたもので、その目的は、製造
工程を格別複雑化することなく、製造原価を低減しつ
つ、シャドーマスクのドーミング現象を確実に減少し得
る陰極線管用シャドーマスク組立体を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項記載
の発明により達成される。即ち、本発明の陰極線管用シ
ャドーマスク組立体の特徴構成は、電子ビーム通過孔が
形成されたシャドーマスクと、このシャドーマスクを支
持するマスクフレームとを備えると共に、前記シャドー
マスクのパネル側の面に、所定の低熱膨脹率を有するワ
イヤを、所定の張力を有するように、前記マスクフレー
ムに1つ以上設置した点にある。この構成によると、シ
ャドーマスクの表面中で、例えばドーミング現象による
色純度の低下が大きくなる部位を、シャドーマスクより
低熱膨張率を有する材質のワイヤが囲むようにすること
ができるので、製造工程を格別複雑化することなく、確
実にドーミング現象を減少させることができる。しか
も、アルミニウムキルド鋼製のシャドーマスクより低熱
膨脹率を有する材質のワイヤを用いるようにすれば、シ
ャドーマスクにアルミニウムキルド鋼のような材料費の
安い材料を用いることもできる。つまり、アルミニウム
キルド鋼製のシャドーマスクにワイヤとしてインバー合
金線を使用するような組み合わせを採用でき、この場
合、シャドーマスク全体をインバー合金のような材質で
製造するのに比べてワイヤの製造価格は低く、結局、陰
極線管の価格を低減させることができる。
の発明により達成される。即ち、本発明の陰極線管用シ
ャドーマスク組立体の特徴構成は、電子ビーム通過孔が
形成されたシャドーマスクと、このシャドーマスクを支
持するマスクフレームとを備えると共に、前記シャドー
マスクのパネル側の面に、所定の低熱膨脹率を有するワ
イヤを、所定の張力を有するように、前記マスクフレー
ムに1つ以上設置した点にある。この構成によると、シ
ャドーマスクの表面中で、例えばドーミング現象による
色純度の低下が大きくなる部位を、シャドーマスクより
低熱膨張率を有する材質のワイヤが囲むようにすること
ができるので、製造工程を格別複雑化することなく、確
実にドーミング現象を減少させることができる。しか
も、アルミニウムキルド鋼製のシャドーマスクより低熱
膨脹率を有する材質のワイヤを用いるようにすれば、シ
ャドーマスクにアルミニウムキルド鋼のような材料費の
安い材料を用いることもできる。つまり、アルミニウム
キルド鋼製のシャドーマスクにワイヤとしてインバー合
金線を使用するような組み合わせを採用でき、この場
合、シャドーマスク全体をインバー合金のような材質で
製造するのに比べてワイヤの製造価格は低く、結局、陰
極線管の価格を低減させることができる。
【0006】前記ワイヤの両端は、マスクフレームのフ
ランジ部の長辺側に固着することが好ましい。長辺側
は、一般に一定の曲率を有するので、長辺側のフランジ
部にワイヤを固着すると、熱膨張時の方向を効果的に抑
えることになって都合がよい。もっとも、ワイヤの両端
をマスクフレームのフランジ部の短辺側に固着すること
もできるが、この場合は、ワイヤの長さを幾分長くする
ことを要する。
ランジ部の長辺側に固着することが好ましい。長辺側
は、一般に一定の曲率を有するので、長辺側のフランジ
部にワイヤを固着すると、熱膨張時の方向を効果的に抑
えることになって都合がよい。もっとも、ワイヤの両端
をマスクフレームのフランジ部の短辺側に固着すること
もできるが、この場合は、ワイヤの長さを幾分長くする
ことを要する。
【0007】前記ワイヤの直径は、シャドーマスクに形
成された電子ビーム通過孔と重なって電子ビームの通過
を遮らないように、電子ビーム通過孔どうしの間隔より
小さいことが好ましい。特に、ワイヤの直径は、ワイヤ
に所定の張力をかけてマスクフレームに固定する上で、
30〜500μm程度が好ましい。ワイヤの直径は、前
記ビーム通過孔がドット形、スリット形、又はストライ
プ形等から形成されるので、小さいほど好ましいのであ
るが、あまり小さいとワイヤに張力を発生させる関係
上、材質の強度との兼ね合いから、30μm程度までが
好ましい。ワイヤの直径が500μmを越えると、電子
ビーム通過孔を通過する電子ビームを遮る可能性があっ
て好ましくない。
成された電子ビーム通過孔と重なって電子ビームの通過
を遮らないように、電子ビーム通過孔どうしの間隔より
小さいことが好ましい。特に、ワイヤの直径は、ワイヤ
に所定の張力をかけてマスクフレームに固定する上で、
30〜500μm程度が好ましい。ワイヤの直径は、前
記ビーム通過孔がドット形、スリット形、又はストライ
プ形等から形成されるので、小さいほど好ましいのであ
るが、あまり小さいとワイヤに張力を発生させる関係
上、材質の強度との兼ね合いから、30μm程度までが
好ましい。ワイヤの直径が500μmを越えると、電子
ビーム通過孔を通過する電子ビームを遮る可能性があっ
て好ましくない。
【0008】前記ワイヤは、熱膨脹率が前記シャドーマ
スクのそれより小さいことが好ましい。ここで、ワイヤ
の熱膨脹率は低いほどよいが、特に0. 5〜20×10
-6/℃の範囲内にあることが好ましい。シャドーマスク
として種々の材料を適宜採用できると共に、それの熱膨
脹を確実に抑制できるからである。より好ましくは、前
記ワイヤの熱膨脹率が0. 5〜11.0×10-6/℃の
範囲内にあることである。更に、前記ワイヤは、前記シ
ャドーマスクの膨張力より大きい張力を有するように設
置されることが好ましい。前記ワイヤは、張力の大きい
ことが好ましいが、材料コスト、製造コストからみて、
50〜700MPa/mm2範囲の張力を有するように
設置されることが好ましい。このようになっていると、
シャドーマスクの熱膨張に対して対抗でき、ドーミング
現象の発生を確実に抑えることができる。前記ワイヤ
は、前記シャドーマスクの熱膨脹による電子ビームの移
動量が最大である、前記シャドーマスクの長辺側中央線
から夫々左右の短辺側端に向かう距離の略2/3地点に
設置されることが好ましい。この地点は、シャドーマス
クの熱膨脹による電子ビームの移動が、画面で最も大き
くなる地点に対応し、この地点に張力をかけてワイヤを
設置すると、最小限のワイヤの設置による効果が最も大
きくなる。
スクのそれより小さいことが好ましい。ここで、ワイヤ
の熱膨脹率は低いほどよいが、特に0. 5〜20×10
-6/℃の範囲内にあることが好ましい。シャドーマスク
として種々の材料を適宜採用できると共に、それの熱膨
脹を確実に抑制できるからである。より好ましくは、前
記ワイヤの熱膨脹率が0. 5〜11.0×10-6/℃の
範囲内にあることである。更に、前記ワイヤは、前記シ
ャドーマスクの膨張力より大きい張力を有するように設
置されることが好ましい。前記ワイヤは、張力の大きい
ことが好ましいが、材料コスト、製造コストからみて、
50〜700MPa/mm2範囲の張力を有するように
設置されることが好ましい。このようになっていると、
シャドーマスクの熱膨張に対して対抗でき、ドーミング
現象の発生を確実に抑えることができる。前記ワイヤ
は、前記シャドーマスクの熱膨脹による電子ビームの移
動量が最大である、前記シャドーマスクの長辺側中央線
から夫々左右の短辺側端に向かう距離の略2/3地点に
設置されることが好ましい。この地点は、シャドーマス
クの熱膨脹による電子ビームの移動が、画面で最も大き
くなる地点に対応し、この地点に張力をかけてワイヤを
設置すると、最小限のワイヤの設置による効果が最も大
きくなる。
【0009】前記ワイヤの両端部分は、それぞれマスク
フレームのフランジ部に溶接などの方法によって接合さ
れることが好ましい。溶接であると、ワイヤがマスクフ
レームに強固・確実に接合されるからである。しかし、
強固に接合される方法であれば、他の方法でもよい。
フレームのフランジ部に溶接などの方法によって接合さ
れることが好ましい。溶接であると、ワイヤがマスクフ
レームに強固・確実に接合されるからである。しかし、
強固に接合される方法であれば、他の方法でもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明による陰極線管用シ
ャドーマスク組立体の好ましい実施形態を、図面を参照
して詳細に説明する。まず、図1に示すように、本実施
形態による陰極線管用シャドーマスク組立体は、電子ビ
ームの通過する電子ビーム通過孔5が形成され色選別機
能を奏するシャドーマスク4と、このシャドーマスク4
を支持するマスクフレーム2などから構成されている。
シャドーマスク4の熱膨張による電子ビームの移動が、
画面で最大に進行する地点に対応するシャドーマスク4
のパネル側の面に、低熱膨脹率のワイヤ6を所定の張力
を有するようにした状態で、両側にマスクフレームのフ
ランジ部に1つ以上設置する。前記ワイヤ6は、図2に
示すように、シャドーマスク4に形成された電子ビーム
の通過孔5に重なって電子ビームの通過を遮断しないよ
うに配置する。即ち、前記ワイヤ6の直径がビーム通過
孔5どうしの間隔より小さい、30〜500μm径位の
ワイヤを使用する。前記ビーム通過孔5は、ドット形、
スリット形、又はストライプ形等種々のものから形成さ
れる。
ャドーマスク組立体の好ましい実施形態を、図面を参照
して詳細に説明する。まず、図1に示すように、本実施
形態による陰極線管用シャドーマスク組立体は、電子ビ
ームの通過する電子ビーム通過孔5が形成され色選別機
能を奏するシャドーマスク4と、このシャドーマスク4
を支持するマスクフレーム2などから構成されている。
シャドーマスク4の熱膨張による電子ビームの移動が、
画面で最大に進行する地点に対応するシャドーマスク4
のパネル側の面に、低熱膨脹率のワイヤ6を所定の張力
を有するようにした状態で、両側にマスクフレームのフ
ランジ部に1つ以上設置する。前記ワイヤ6は、図2に
示すように、シャドーマスク4に形成された電子ビーム
の通過孔5に重なって電子ビームの通過を遮断しないよ
うに配置する。即ち、前記ワイヤ6の直径がビーム通過
孔5どうしの間隔より小さい、30〜500μm径位の
ワイヤを使用する。前記ビーム通過孔5は、ドット形、
スリット形、又はストライプ形等種々のものから形成さ
れる。
【0011】前記ワイヤ6の両端部分は、それぞれマス
クフレーム2のフランジの側面に溶接などの方法によっ
て固着される。前記ワイヤ6は、電子ビームの移動量が
最大である地点、即ち、シャドーマスク4の長辺側の中
央線から左右両端までの距離の略2/3地点に、一対設
置されることが好ましい。また、図1では2本のワイヤ
を用いた例を示すが、前記ワイヤ6を所定の間隔をおい
て更に多数個設置することも可能である。前記ワイヤ6
は、熱膨脹率が0. 5〜20×10-6/℃範囲にあるこ
とが好ましい。
クフレーム2のフランジの側面に溶接などの方法によっ
て固着される。前記ワイヤ6は、電子ビームの移動量が
最大である地点、即ち、シャドーマスク4の長辺側の中
央線から左右両端までの距離の略2/3地点に、一対設
置されることが好ましい。また、図1では2本のワイヤ
を用いた例を示すが、前記ワイヤ6を所定の間隔をおい
て更に多数個設置することも可能である。前記ワイヤ6
は、熱膨脹率が0. 5〜20×10-6/℃範囲にあるこ
とが好ましい。
【0012】更に、前記ワイヤ6は、50〜700MP
a/mm2範囲の張力を有する状態でマスクフレームに
設置されることが好ましい。ワイヤ6に張力を付与する
方法は、マスクフレーム2にシャドーマスク4を溶接し
た後、ワイヤ6を溶接しようとするマスクフレーム2の
フランジ部の対向する長辺を内側に所定の力を加えた状
態で、ワイヤ6の両端部分をマスクフレーム2のフラン
ジ部に溶接し、マスクフレーム2の対向するフランジ部
に加えた力を除去することである。前記したように、ワ
イヤ6をマスクフレーム2に設置しマスクフレーム2の
対向するフランジ部に加えた力を除去すると、マスクフ
レーム2の弾性力によってマスクフレーム2の対向する
フランジ部は元の位置に復帰し、ワイヤ6にはシャドー
マスク4を下側、即ち、電子銃側に押す力を付与する張
力が発生する。
a/mm2範囲の張力を有する状態でマスクフレームに
設置されることが好ましい。ワイヤ6に張力を付与する
方法は、マスクフレーム2にシャドーマスク4を溶接し
た後、ワイヤ6を溶接しようとするマスクフレーム2の
フランジ部の対向する長辺を内側に所定の力を加えた状
態で、ワイヤ6の両端部分をマスクフレーム2のフラン
ジ部に溶接し、マスクフレーム2の対向するフランジ部
に加えた力を除去することである。前記したように、ワ
イヤ6をマスクフレーム2に設置しマスクフレーム2の
対向するフランジ部に加えた力を除去すると、マスクフ
レーム2の弾性力によってマスクフレーム2の対向する
フランジ部は元の位置に復帰し、ワイヤ6にはシャドー
マスク4を下側、即ち、電子銃側に押す力を付与する張
力が発生する。
【0013】次に、本実施形態の陰極線管用シャドーマ
スク組立体におけるシャドーマスク4の熱膨脹過程につ
いて説明する。まず、図3に示すように、電子銃から発
射された電子ビームがシャドーマスク4に照射される
と、シャドーマスク4では正常状態(図3に一点鎖線で
示す)から熱膨脹が生じる。この際、前記シャドーマス
ク4には長辺の中点を結ぶ中央線を基準として、左右の
端部に向かう2/3地点には前記ワイヤ6の張力が作用
するので、主にシャドーマスク4の中央部側のみで熱膨
脹が多く発生し、シャドーマスク4は中央部側のみで主
に膨れて膨脹した状態(図3に実線で示す)になる。こ
の場合、シャドーマスクの中央部は、電子銃とシャドー
マスク4のビーム通過孔5及びパネルの蛍光体画素が一
直線上に位置するので、シャドーマスクの中央部は、シ
ャドーマスクの変形量に比して電子ビームの偏向が小さ
く発生するようになり、ワイヤ6を使用しない場合のシ
ャドーマスク4の熱膨脹した状態(図3に点線で示す)
より、電子ビームのミスランディング現象が減少するよ
うになる。
スク組立体におけるシャドーマスク4の熱膨脹過程につ
いて説明する。まず、図3に示すように、電子銃から発
射された電子ビームがシャドーマスク4に照射される
と、シャドーマスク4では正常状態(図3に一点鎖線で
示す)から熱膨脹が生じる。この際、前記シャドーマス
ク4には長辺の中点を結ぶ中央線を基準として、左右の
端部に向かう2/3地点には前記ワイヤ6の張力が作用
するので、主にシャドーマスク4の中央部側のみで熱膨
脹が多く発生し、シャドーマスク4は中央部側のみで主
に膨れて膨脹した状態(図3に実線で示す)になる。こ
の場合、シャドーマスクの中央部は、電子銃とシャドー
マスク4のビーム通過孔5及びパネルの蛍光体画素が一
直線上に位置するので、シャドーマスクの中央部は、シ
ャドーマスクの変形量に比して電子ビームの偏向が小さ
く発生するようになり、ワイヤ6を使用しない場合のシ
ャドーマスク4の熱膨脹した状態(図3に点線で示す)
より、電子ビームのミスランディング現象が減少するよ
うになる。
【0014】次に、前記したような本実施形態による陰
極線管用シャドーマスク組立体を使用して、電子ビーム
の移動量を測定した。その結果を、表1に整理して示
す。
極線管用シャドーマスク組立体を使用して、電子ビーム
の移動量を測定した。その結果を、表1に整理して示
す。
【0015】
【表1】 * アルミニウムキルド鋼のシャドーマスクにワイヤを設
置した。
置した。
【0016】表1の実験に使用された陰極線管は2
7”、1.7R機種であり、シャドーマスクの材質はア
ルミニウムキルド鋼である。ワイヤ6は、直径が100
μmであるインバー合金及びタングステンを使用し、ワ
イヤ6に作用する張力は300MPa/mm2になるよ
うにした。そして、ワイヤ6の位置はシャドーマスク4
の長辺側の中央線から両端までの距離の2/3地点にし
た。表1の全体ドーミングは、ラスター画面の2/3地
点で電子ビームの移動量を測定したものであり、局部ド
ーミングは、ラスター画面の2/3地点で一辺の長さが
10cmである正四角形に電子ビームを局部的に照射し
て電子ビームの移動量を測定したものである。
7”、1.7R機種であり、シャドーマスクの材質はア
ルミニウムキルド鋼である。ワイヤ6は、直径が100
μmであるインバー合金及びタングステンを使用し、ワ
イヤ6に作用する張力は300MPa/mm2になるよ
うにした。そして、ワイヤ6の位置はシャドーマスク4
の長辺側の中央線から両端までの距離の2/3地点にし
た。表1の全体ドーミングは、ラスター画面の2/3地
点で電子ビームの移動量を測定したものであり、局部ド
ーミングは、ラスター画面の2/3地点で一辺の長さが
10cmである正四角形に電子ビームを局部的に照射し
て電子ビームの移動量を測定したものである。
【0017】表1に示すように、タングステンワイヤを
使用した場合には、陰極線管を製造する工程の中の熱を
加える工程で、タングステンワイヤが酸化されて張力の
効果がインバー合金ワイヤに比して弱いことがわかる。
また、表1に示すように、インバー合金ワイヤ又はタン
グステンワイヤを使用した場合の電子ビームの移動量
が、インバー合金シャドーマスクよりは幾分大きいが、
アルミニウムキルド鋼シャドーマスクのみを使用した場
合よりも大幅に小さくなることがわかる。
使用した場合には、陰極線管を製造する工程の中の熱を
加える工程で、タングステンワイヤが酸化されて張力の
効果がインバー合金ワイヤに比して弱いことがわかる。
また、表1に示すように、インバー合金ワイヤ又はタン
グステンワイヤを使用した場合の電子ビームの移動量
が、インバー合金シャドーマスクよりは幾分大きいが、
アルミニウムキルド鋼シャドーマスクのみを使用した場
合よりも大幅に小さくなることがわかる。
【0018】他の実施形態では、ワイヤをマスクフレー
ムに直接設置せずに、マスクフレームなどに別途の支持
体を設置して、この支持体にワイヤを付着・接合するよ
うな間接的接合方法を使用することもできる。以上、本
発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、特許請求の範囲と発明
の詳細な説明および添付図面の範囲内で種々に変形して
実施することができ、これも本発明の範囲に属すること
は当然である。
ムに直接設置せずに、マスクフレームなどに別途の支持
体を設置して、この支持体にワイヤを付着・接合するよ
うな間接的接合方法を使用することもできる。以上、本
発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、特許請求の範囲と発明
の詳細な説明および添付図面の範囲内で種々に変形して
実施することができ、これも本発明の範囲に属すること
は当然である。
【0019】
【発明の効果】前記したような本発明の陰極線管用シャ
ドーマスク組立体によると、ワイヤを溶接する工程だけ
が追加されるのみで、従来技術のようなバイメタル方式
によってシャドーマスクを製作したり、ビスマスを塗布
する方式に比して、ドーミング現象を確実に減少させる
ための製造工程が複雑でなく、従って、製造原価の高騰
をもたらさない。しかも、シャドーマスクのドーミング
現象を効果的に補償することになるので、色純度が維持
されて画質が向上する。
ドーマスク組立体によると、ワイヤを溶接する工程だけ
が追加されるのみで、従来技術のようなバイメタル方式
によってシャドーマスクを製作したり、ビスマスを塗布
する方式に比して、ドーミング現象を確実に減少させる
ための製造工程が複雑でなく、従って、製造原価の高騰
をもたらさない。しかも、シャドーマスクのドーミング
現象を効果的に補償することになるので、色純度が維持
されて画質が向上する。
【図1】本発明による陰極線管用シャドーマスク組立体
の一実施形態を示す斜視図
の一実施形態を示す斜視図
【図2】図1のA部分の拡大図
【図3】本発明による陰極線管用シャドーマスクのドー
ミング現象を説明するための概略説明図
ミング現象を説明するための概略説明図
2 マスクフレーム 4 シャドーマスク 5 電子ビーム通過孔 6 ワイヤ
Claims (6)
- 【請求項1】 電子ビーム通過孔が形成されたシャドー
マスクと、このシャドーマスクを支持するマスクフレー
ムとを備えると共に、前記シャドーマスクのパネル側の
面に、所定の低熱膨脹率を有するワイヤを、所定の張力
を有するように、前記マスクフレームに1つ以上設置し
た陰極線管用シャドーマスク組立体。 - 【請求項2】 前記ワイヤの直径は、前記シャドーマス
クに形成されたビーム通過孔を通過する電子ビームを遮
らないように、電子ビーム通過孔どうしの間隔より小さ
い請求項1記載の陰極線管用シャドーマスク組立体。 - 【請求項3】 前記ワイヤは、熱膨脹率が前記シャドー
マスクのそれより小さい請求項1又は2記載の陰極線管
用シャドーマスク組立体。 - 【請求項4】 前記ワイヤは、前記シャドーマスクの膨
張力より大きい張力を有するように設置される請求項1
〜3のいずれか1項記載の陰極線管用シャドーマスク組
立体。 - 【請求項5】 前記ワイヤは、前記シャドーマスクの熱
膨脹による電子ビームの移動量が最大である、前記シャ
ドーマスクの長辺側中央線から夫々左右の短辺側端に向
かう距離の略2/3地点に設置される請求項1〜4のい
ずれか1項記載の陰極線管用シャドーマスク。 - 【請求項6】 前記ワイヤの両端部分は、それぞれマス
クフレームのフランジ部に接合される請求項1〜5のい
ずれか1項記載の陰極線管用シャドーマスク。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1996-59107 | 1996-12-27 | ||
KR2019960059107U KR200251702Y1 (ko) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 음극선관용새도우마스크조립체 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10199438A true JPH10199438A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=19484351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9255833A Pending JPH10199438A (ja) | 1996-12-27 | 1997-09-22 | 陰極線管用シャドーマスク組立体 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10199438A (ja) |
KR (1) | KR200251702Y1 (ja) |
CN (1) | CN1186323A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6605890B1 (en) | 1999-06-23 | 2003-08-12 | Hitachi, Ltd. | Color cathode ray tube having an improved shadow mask |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6541901B2 (en) * | 2001-02-26 | 2003-04-01 | Thomson Licensing S.A. | Tension mask frame assembly for a CRT |
-
1996
- 1996-12-27 KR KR2019960059107U patent/KR200251702Y1/ko not_active IP Right Cessation
-
1997
- 1997-09-19 CN CN97119516A patent/CN1186323A/zh active Pending
- 1997-09-22 JP JP9255833A patent/JPH10199438A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6605890B1 (en) | 1999-06-23 | 2003-08-12 | Hitachi, Ltd. | Color cathode ray tube having an improved shadow mask |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1186323A (zh) | 1998-07-01 |
KR19980045965U (ko) | 1998-09-25 |
KR200251702Y1 (ko) | 2001-12-29 |
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