JP5065818B2 - コネクタとパネル間のシール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車体パネルを挟んでオス・メスコネクタを嵌合するような場合に、コネクタとパネルの間に適用されるシール構造に関するものである。
図34はこの種のシール構造の一般的な例を示している。この図34に示す例では、車体パネルPを挟んで一対のコネクタ930、940の嵌合を行う場合に、一方のコネクタ930のフランジ部920の前面921に環状のシール部材910を、粘着剤912を用いて貼り付けておき、そのコネクタ930を車体パネルPに装着することで、シール部材910を車体パネルPの開口Paの周囲の板面に押圧接触させて、開口Paをシールし、これにより、エンジンルームEと車室Rの間の防水性や防音性を確保している。
このようなシール構造に用いるシール部材910は、図35に示すように、スポンジやゴム等の材料よりなる例えば矩形の環状体として構成されており、そのタイプとしては、最初から連続した環状体としてシートからプレスで打ち抜いたものをフランジ部920の前面921に貼り付ける場合と、最初は紐状のシール材料として提供され、フランジ部920の前面921に貼り付ける段階で、紐状のシール材料を、屈曲部910cで内側に曲げて環状のシール部材910となして、フランジ部920に貼り付ける場合とがある。
また、特許文献1に記載されているように、コネクタの前面にシール挿入溝を設けて、そのシール挿入溝にシール部材を挿入しておき、シール挿入溝から突出したシール部材の先端部分を、パネルの板面に押し当てることでシール性を確保するようにしたものもある。
特開平9−82402号公報(図5、図6)
ところで、従来では、シール部材をパネルの板面に押圧させるだけであるから、押圧力が小さい場合、シール性能が劣ることがあり、もっとシール性(防水・防音性)を高めたいという要望があった。
シール性(防水・防音性能)を高めるには、シール部材の圧縮度を高めることが有効であるが、全体の圧縮度を高めるために押圧力を大きくすると、シール部材による反撥力が大きくなり、コネクタ装着作業の妨げになるおそれがあった。
本発明は、上記事情を考慮し、局部的に圧縮度の高い部分を形成することで、パネルとの密着度を増して、全体の圧縮度を高めないでも、シール性の向上を図れるようにしたシール構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、パネルの両側に配置され該パネルに形成された開口を通して互いに嵌合される一対のコネクタのうちの一方のコネクタの前面に環状のシール部材を設け、このシール部材を前記パネルに圧接することにより、前記コネクタとパネルの隙間をシールするコネクタとパネル間のシール構造において、前記一方のコネクタの前面に環状のシール挿入溝を形成して、そのシール挿入溝に断面矩形のシール部材を嵌め込み、一方、前記パネルの開口の周縁に、前記一方のコネクタの前面に向けて起立した環状のリブを突設し、その環状のリブを、前記シール挿入溝に嵌め込んだ前記断面矩形のシール部材に圧接して食い込ませ、且つ、前記シール挿入溝の溝幅よりも前記断面矩形のシール部材の幅を大きく設定することで、前記断面矩形のシール部材全体の密度が高まるように前記シール挿入溝に該断面矩形のシール部材を圧縮状態で嵌め込み、前記環状のシール挿入溝の内周の側壁と外周の側壁の各先端内側に、該シール挿入溝に嵌め込んだ前記断面矩形のシール部材を抜け止めするための係止爪を突設し、且つ、前記内周側の係止爪と外周側の係止爪の各突出端の前面内側に、前記断面矩形のシール部材を前記シール挿入溝に挿入しやすくするための面取を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、リブを食い込ませた部分の断面矩形のシール部材の圧縮度を局部的に大きくすることができるので、その部分のパネルと断面矩形のシール部材の密着性を高めることができる。また、シール挿入溝に断面矩形のシール部材を嵌め込んだことで、断面矩形のシール部材の外周部を溝内壁によって拘束できるので、リブを食い込ませた際に断面矩形のシール部材の全体の圧縮度を高めることができ、それだけ断面矩形のシール部材とパネル及びコネクタとの接触圧を高めることができる。従って、特にコネクタとパネルの間の押圧力を増やさないでも、シール性のアップが図れ、パネルへのコネクタの装着性の悪化を来さない。また、リブを断面矩形のシール部材に食い込ませたことで、パネルと断面矩形のシール部材の間の水・音等の侵入経路長が長くなるラビリンス効果が期待できるので、そのことによってもシール性のアップが図れる。
さらに、内周側の係止爪と外周側の係止爪によって断面矩形のシール部材の抜けを阻止するので、搬送時などに断面矩形のシール部材が脱落するのを防止することができ、部品管理がしやすくなる。また、内周側の係止爪と外周側の係止爪の各突出端の前面内側の面取によってシール挿入溝に断面矩形のシール部材を簡単に嵌め込んで取り付けることができる。
以下、本発明の各実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図10は第1実施形態、図11〜図16は第2実施形態、図17〜図19は第3実施形態、図20〜図25は第4実施形態、図26〜図28は第5実施形態、図29〜図33は第5実施形態の凸部のバリエーションをそれぞれ説明するための図である。
〔第1実施形態〕
図1〜図10を用いて第1実施形態のシール構造を説明する。
図1は第1実施形態のシール構造を実現するためのパネルシールユニットの構成図で、パネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前の状態を示す分解斜視図、図2(a)、(b)はパネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前と嵌め込む途中の状態をそれぞれ示す要部の拡大断面図、図3はパネルシールユニットとコネクタ本体を組み合わせる前の状態を示す斜視図、図4(a)は図3のIVa−IVa矢視断面図、図4(b)はその要部の拡大図、図5はパネルシールユニットとコネクタ本体を組み合わせて構成したオスコネクタの斜視図、図6は第1実施形態のシール構造を実現するためのパネル側の構成をオスコネクタを取り付ける側から見て示す斜視図、図7は図6のパネルにパネルシールユニットを装着した状態を示す斜視図、図8(a)は図7のVIIIa−VIIIa矢視断面図、図8(b)はその要部の拡大図、図9はパネルの車室側に装着したオスコネクタにパネルの反対側(エンジンルーム側)からメスコネクタを嵌合しようとしている状態を示す側断面図、図10はオスコネクタにメスコネクタを嵌合した状態を示す側断面図である。
この実施形態のシール構造は、図9、図10に示すように、車体パネル(単にパネルと言う)Pの両側(車室R側とエンジンルームE側)に配置され、該パネルPに形成された開口Paを通して互いに嵌合される一対のオス・メスコネクタ1、40のうちの車室R側のオスコネクタ1の前面に環状のシール部材10を設け、このシール部材10をパネルPに圧接することにより、コネクタ1、40とパネルPの隙間をシールするためのものである。
図3、図5に示すように、コネクタ本体30の前部にパネルシールユニット25を装着することでオスコネクタ1が構成されている。パネルシールユニット25は、図1、図3に示すように、硬質樹脂の成形体よりなるパネルシールユニット本体20のフランジ部20Aの前面に設けたシール挿入溝21に、シール部材10を嵌め込んで構成したものである。シール部材10は、矩形断面の紐状の弾性シール材料10Mを内側に曲げて閉じた環状体とすることで、シール挿入溝21に嵌め込まれている。
この場合、図2、図4に示すように、シール挿入溝21の溝幅よりもシール部材10の幅が大きく形成されており、このシール部材10をシール挿入溝21に矢印Aのように強制的に挿入することで、シール部材10は、シール挿入溝21の内外周の両側壁21a、21bから矢印B1で示す横方向の圧力を受けることにより、圧縮状態で嵌め込まれている。なお、シール挿入溝21の内外周の側壁21a、21bの高さは、圧縮状態で嵌め込んだシール部材10がはみ出さない程度の高さに等しく揃えてある。
一方、図6に示すように、パネルPの略矩形の開口Paの周縁には、車室R側のオスコネクタ1の前面に向けて起立した環状のリブPbが突設されている。そして、図7、図8に示すように、このパネルPの開口Paの車室R側にオスコネクタ1(パネルシールユニット25のみ図示)を装着することにより、パネルPの環状のリブPbを、シール挿入溝21に嵌め込んだシール部材10に圧接させて食い込ませている。
図9、図10に示すように、オスコネクタ1は、コックピットモジュールCPMの搭載と同時にパネルPの待ち受け位置に固定され、この状態で、メスコネクタ40をエンジンルームE側からオスコネクタ1に、パネルPの開口Paを通して嵌合することができる。
このように、リブPbをシール部材10に食い込ませると、食い込んだ部分のシール部材10の圧縮度が局部的に大きくなるので、その部分のパネルPとシール部材10の密着性を高めることができる。また、シール挿入溝21にシール部材10を嵌め込んだことで、シール部材10の外周部が溝内壁によって拘束されるので、リブPbを食い込ませた際にシール部材10の全体の圧縮度を高めることができ、それだけシール部材10とパネルP及びパネルシールユニット本体20との接触圧を高めることができる。従って、特にオスコネクタ1とパネルPの間の押圧力を増やさないでも、シール性のアップが図れ、パネルPへのオスコネクタ1の装着性の悪化を来さない。また、リブPbをシール部材10に食い込ませたことで、パネルPとシール部材10の間の水・音等の侵入経路長が長くなるラビリンス効果が期待できるので、そのことによってもシール性のアップが図れる。
また、シール挿入溝21にシール部材10を圧縮状態で嵌め込んでいるので、粘着剤を使用せずに、シール部材10を脱落しないようオスコネクタ1の前面(パネルシールユニット本体20のフランジ部20Aの前面)に簡単に取り付けることができる。従って、粘着剤を使用して取り付けた場合の、取付精度不良、取付作業性の悪さ、あるいは、解体時のリサイクル性の悪さ等を全て解消することができる。また、圧縮状態でシール部材10をシール挿入溝21に嵌め込むので、シール部材10の全体の密度を高めることができ、それだけシール性能の向上が図れる。
〔第2実施形態〕
図11〜図16を用いて第2実施形態のシール構造を説明する。
図11は第2実施形態のシール構造を実現するためのパネルシールユニットの構成図で、パネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前の状態を示す分解斜視図、図12(a)、(b)はパネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前と嵌め込む途中の状態をそれぞれ示す要部の拡大断面図、図13はパネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込んで構成したパネルシールユニットを示す斜視図、図14(a)は図13のXIVa−XIVa矢視断面図、図14(b)はその要部の拡大図、図15は図6のパネルに図13のパネルシールユニットを装着した状態を示す斜視図、図16(a)は図15のXVIa−XVIa矢視断面図、図16(b)はその要部の拡大図である。
この第2実施形態のシール構造は、図11〜図16に示すように、第1実施形態で説明した環状のシール挿入溝21の開口縁部に、該シール挿入溝21に嵌め込んだシール部材10を抜け止めるするための係止爪21cを新たに追加した構造のパネルシールユニット本体120を使用して、パネルシールユニット125を構成したことを特徴としている。
この場合、係止爪21cは、シール挿入溝21の内外周の側壁21a、21bの先端内側に突設されており、シール挿入溝21の全周に亘り連続して形成されている。係止爪21cの突出端の前面側には、シール部材10を挿入しやすくするための面取21dが設けられている。
シール部材10をシール挿入溝21に嵌め込む場合は、図12に示すように、シール部材10を強制的に変形させながら、最小の幅の係止爪21c、21c間を通過させる。そうすると、図14に示すように、一旦シール挿入溝21の中に入り込んだシール部材10は、係止爪21c、21cによって矢印B2の力で抑え込まれることにより、容易に抜け出せなくなる。なお、この場合も、シール挿入溝21の溝幅よりシール部材10の幅を大きく設定しておくことで、シール部材10は、圧縮状態でシール挿入溝21に嵌め込まれている。
そして、図15、図16に示すように、パネルPの開口Paの車室R側にオスコネクタ1(パネルシールユニット125のみ図示)を装着することにより、パネルPの環状のリブPbを、係止爪21c、21cの間を通して、シール挿入溝21に嵌め込んだシール部材10に圧接させて食い込ませている。それ以外の構成は第1実施形態と同様である。
このように、係止爪21cによってシール部材10の抜けを阻止するようにした場合、搬送時などにシール部材10が脱落するのを防止することができるので、部品管理がしやすくなる。また、全周に亘って形成した係止爪21cによりシール部材10を係止するから、シール部材10のずれを止めることができる。それ以外の効果は第1実施形態と同様である。
〔第3実施形態〕
図17〜図19を用いて第3実施形態のシール構造を説明する。
図17は第3実施形態のシール構造を実現するためのパネルシールユニットの構成図で、パネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前の状態を示す分解斜視図、図18はパネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込んで構成したパネルシールユニットを示す斜視図、図19は図6のパネルに図18のパネルシールユニットを装着した状態を示す斜視図である。なお、図18のXIVa−XIVa矢視断面図は図14(a)と同様、図19のXVIa−XVIa矢視断面図は図16と同様である。
前記第2実施形態では、係止爪21cをシール挿入溝21の全周に亘って形成していたが、本第3実施形態のパネルシールユニット225のパネルシールユニット本体220では、係止爪21cを、シール挿入溝21の周方向に離間して不連続に適当数だけ設けている。但し、内周側の係止爪21cと外周側の係止爪21cの位置は揃えてある。
係止爪21cを全周連続的に設けると、シール部材10の嵌め込み作業が面倒になるおそれがあるが、本実施形態のように分散して設けると、シール部材10の嵌め込み作業が楽にできるようになる。その他の効果は第2実施形態と同様である。
〔第4実施形態〕
図20〜図25を用いて第4実施形態のシール構造を説明する。
図20は第4実施形態のシール構造を実現するためのパネルシールユニットの構成図で、パネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前の状態を示す分解斜視図、図21(a)、(b)はパネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前と嵌め込む途中の状態をそれぞれ示す要部拡大断面図、図22はパネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込んで構成したパネルシールユニットを示す斜視図、図23(a)は図22のXXIIIa−XXIIIa矢視断面図、図23(b)はその要部の拡大図、図24は図6のパネルに図22のパネルシールユニットを装着した状態を示す斜視図、図25(a)は図24のXXVa−XXVa矢視断面図、図25(b)はその要部の拡大図である。
前記第1実施形態では、シール挿入溝21の内外周の側壁21a、21bの高さを等しく揃えてあったが、本第4実施形態で使用するパネルシールユニット325のパネルシールユニット本体320では、環状のシール挿入溝21の内周と外周の側壁21a、21bの高さを違えてある。即ち、図21に示すように、内周側の側壁21aより外周側の側壁21bの方が高さをhだけ低く設定してある。
こうすることで、図25に示すように、高さの低い側壁21bとパネルPとの板面との間に隙間を確保し、その隙間に、リブPbの食い込みによるシール部材10のはみ出し部分を受け入れて、その受け入れたはみ出し部分を、高さの低い側壁21bの先端とパネルPの板面とで挟圧している。
このように構成した場合、はみ出し部に更に圧縮力を掛けることができるので、シール性がより向上する。その他の効果は第1実施形態と同様である。
〔第5実施形態〕
図26〜図28を用いて第5実施形態のシール構造を説明する。
図26は第5実施形態のシール構造を実現するためのパネルシールユニットとコネクタ本体とパネルの関係を示す斜視図、図27はパネルシールユニット本体の構成を示す斜視図、図28は図27のXXVIII部の拡大図である。
前述した第1〜第4実施形態のシール構造では、パネルP側にリブPbを設けて、そのリブPbをシール部材10に食い込ませていたが、本第5実施形態のシール構造では、図26〜図28に示すように、反対に、オスコネクタ1Bのパネルシールユニット525を構成するパネルシールユニット本体520のフランジ部20Aのシール取付面(前面)521に、パネルPの板面に向けて突出する環状の凸部522を形成し、その環状の凸部522を覆うように、シール部材10をシール取付面521に貼り付けて、該シール部材10をパネルPの板面に押圧させることにより、凸部522のある位置でシール部材10を他の位置よりも局部的に圧縮するようにしている。なお、図27、図28において、521a、521bはシール取付面21を画成する段部とリブである。
凸部522の例としては、図29〜図33に示すようなものがある。これら各図の(a)は断面図、(b)はシール部材をパネルシールユニット本体のフランジ部に貼り付けて、パネルの板面に押圧接触させた状態を示す断面図である。
各図の522A〜522Eは環状の凸部、520A〜520Eはパネルシールユニット本体のフランジ部を示してる。
図29に示す例では、フランジ部520Aの前面に断面台形状の凸部522Aを形成している。
図30に示す例では、フランジ部520Bの前面に断面三角形状の凸部522Bを形成している。
図31に示す例では、フランジ部520Cの前面に断面半円状の凸部522Cを形成している。
図32に示す例では、フランジ部520Dの前面に断面矩形状の凸部522Dを形成している。
図33に示す例では、フランジ部520Eの前面に、頂面に環状溝のある断面矩形の凸部522Eを形成している。
これら凸部522(522A〜522E)は、パネルPの開口Paの周縁よりも外周側に位置して設けられており、図29(b)に示すように、凸部522(522A〜522E)のある位置でシール部材10は、他の箇所よりも大きく圧縮させられている。即ち、他の箇所での圧縮厚さ寸法がS1であるとすると、凸部522(522A〜522E)のある位置では寸法S2(但し、S2<S1)となるように圧縮させられている。
このように環状の凸部522(522A〜522E)によりシール部材10を局部的に圧縮しているので、圧縮率の高くなった潰れ部によりシール性能を高めることができる。更に環状の凸部522(522A〜522E)を設けたことにより、万一、シール部材10をフランジ部520(520A〜520E)の前面に貼り付けた部分に隙間が生じた場合でも、水や音の侵入経路を遮断することができる。
また、シール部材10の一部分のみを高圧縮とするので、全体を均一に高圧縮とする場合に比べ、シール部材10による反撥力を小さくすることができる。従って、コネクタ1、40とパネルPの間の押圧力を増やさないでも、シール性のアップが図れ、パネルPへのオスコネクタ1の装着性の悪化を来さない。また、凸部522(522A〜522E)がシール部材10に埋まり込むことで、パネルPとシール部材10の間の水・音等の侵入経路長が長くなるラビリンス効果が期待できるので、そのことによってもシール性のアップが図れる。
本発明の第1実施形態のシール構造を実現するためのパネルシールユニットの構成図で、パネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前の状態を示す分解斜視図である。 (a)、(b)はパネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前と嵌め込む途中の状態をそれぞれ示す要部拡大断面図である。 パネルシールユニットとコネクタ本体を組み合わせる前の状態を示す斜視図である。 (a)は図3のIVa−IVa矢視断面図、(b)はその要部の拡大図である。 パネルシールユニットとコネクタ本体を組み合わせて構成したオスコネクタの斜視図である。 第1実施形態のシール構造を実現するためのパネル側の構成をオスコネクタを取り付ける側から見て示す斜視図である。 図6のパネルにパネルシールユニットを装着した状態を示す斜視図である。 (a)は図7のVIIIa−VIIIa矢視断面図、(b)はその要部の拡大図である。 パネルの車室側に装着したオスコネクタにパネルの反対側(エンジンルーム側)からメスコネクタを嵌合しようとしている状態を示す側断面図である。 オスコネクタにメスコネクタを嵌合した状態を示す側断面図である。 本発明の第2実施形態のシール構造を実現するためのパネルシールユニットの構成図で、パネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前の状態を示す分解斜視図である。 (a)、(b)はパネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前と嵌め込む途中の状態をそれぞれ示す要部の拡大断面図である。 パネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込んで構成したパネルシールユニットを示す斜視図である。 (a)は図13のXIVa−XIVa矢視断面図、(b)はその要部の拡大図である。 図6のパネルに図13のパネルシールユニットを装着した状態を示す斜視図である。 (a)は図15のXVIa−XVIa矢視断面図、(b)はその要部の拡大図である。 本発明の第3実施形態のシール構造を実現するためのパネルシールユニットの構成図で、パネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前の状態を示す分解斜視図である。 パネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込んで構成したパネルシールユニットを示す斜視図である。 図6のパネルに図18のパネルシールユニットを装着した状態を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態のシール構造を実現するためのパネルシールユニットの構成図で、パネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前の状態を示す分解斜視図である。 (a)、(b)はパネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込む前と嵌め込む途中の状態をそれぞれ示す要部の拡大断面図である。 パネルシールユニット本体のシール挿入溝にシール部材を嵌め込んで構成したパネルシールユニットを示す斜視図である。 (a)は図22のXXIIIa−XXIIIa矢視断面図、(b)はその要部の拡大図である。 図6のパネルに図22のパネルシールユニットを装着した状態を示す斜視図である。 (a)は図24のXXVa−XXVa矢視断面図、(b)はその要部の拡大図である。 本発明の第5実施形態のシール構造を実現するためのパネルシールユニットとコネクタ本体とパネルの関係を示す斜視図である。 パネルシールユニット本体の構成を示す斜視図である。 図27のXXVIII部の拡大図である。 凸部のバリエーションを示す拡大図で、(a)は凸部の単体の断面図、凸部に被せたシール部材をパネルに押し付けた状態を示す断面図である。 凸部の他のバリエーションを示す拡大図で、(a)は凸部の単体の断面図、凸部に被せたシール部材をパネルに押し付けた状態を示す断面図である。 凸部の他のバリエーションを示す拡大図で、(a)は凸部の単体の断面図、凸部に被せたシール部材をパネルに押し付けた状態を示す断面図である。 凸部の他のバリエーションを示す拡大図で、(a)は凸部の単体の断面図、凸部に被せたシール部材をパネルに押し付けた状態を示す断面図である。 凸部の他のバリエーションを示す拡大図で、(a)は凸部の単体の断面図、凸部に被せたシール部材をパネルに押し付けた状態を示す断面図である。 従来のシール構造の一例を示す断面図である。 従来のシール部材の構成例を示す斜視図である。
符号の説明
1,1B オスコネクタ
10 シール部材
20,120,220,320 パネルシールユニット本体
21 シール挿入溝
21a 側壁
21b 側壁
21c 係止爪
25,125,225,325,525 パネルシールユニット
30 オスコネクタ本体
40 メスコネクタ
520,520A,520B,520C,520D,520E パネルシールユニット本体
525 パネルシールユニット
521 シール取付面
522,522A,522B,522C,522D,522E 凸部

Claims (1)

  1. パネルの両側に配置され該パネルに形成された開口を通して互いに嵌合される一対のコネクタのうちの一方のコネクタの前面に環状のシール部材を設け、このシール部材を前記パネルに圧接することにより、前記コネクタとパネルの隙間をシールするコネクタとパネル間のシール構造において、
    前記一方のコネクタの前面に環状のシール挿入溝を形成して、そのシール挿入溝に断面矩形のシール部材を嵌め込み、一方、前記パネルの開口の周縁に、前記一方のコネクタの前面に向けて起立した環状のリブを突設し、その環状のリブを、前記シール挿入溝に嵌め込んだ前記断面矩形のシール部材に圧接して食い込ませ、
    且つ、前記シール挿入溝の溝幅よりも前記断面矩形のシール部材の幅を大きく設定することで、前記断面矩形のシール部材全体の密度が高まるように前記シール挿入溝に該断面矩形のシール部材を圧縮状態で嵌め込み、
    前記環状のシール挿入溝の内周の側壁と外周の側壁の各先端内側に、該シール挿入溝に嵌め込んだ前記断面矩形のシール部材を抜け止めするための係止爪を突設し、且つ、前記内周側の係止爪と外周側の係止爪の各突出端の前面内側に、前記断面矩形のシール部材を前記シール挿入溝に挿入しやすくするための面取を設けたことを特徴とするコネクタとパネル間のシール構造。
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