JP2016062672A - コネクタ - Google Patents

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俊輔 谷村
Toshisuke Tanimura
俊輔 谷村
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    • HELECTRICITY
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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/52Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases

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Abstract

【課題】パネルへのシール性を確保することが可能なコネクタを提供する。【解決手段】コネクタは、取付孔91の周りを取り囲むようにパネル90の板面と対向して配置される環状溝21を有するコネクタ本体10と、環状溝21に挿入され、コネクタ本体10とパネル90とに弾性的に密着するシール部材60とを備えている。コネクタ本体10の環状溝21の溝面には、姿勢矯正部22が設けられている。シール部材60には、環状溝21への挿入時に、姿勢矯正部22に当接することにより、正規の挿入姿勢に矯正されるコネクタ側シール部64が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1には、パネルに取り付けられるコネクタが開示されている。この種のコネクタは、図7に示すように、雌ハウジング2を備えている。雌ハウジング2には、図示しないパネルへの取り付け時に、パネルの板面に対向して配置されるフランジ3が設けられている。フランジ3には、環状溝4が設けられている。また、雌ハウジング2にはグロメット5が被せ付けられる。グロメット5の開口縁部には、フランジ3に嵌め込まれる嵌合部6が設けられている。嵌合部6は、環状溝4に挿入されて環状溝4の溝面に密着する突状部7を有している。雌ハウジング2がパネルに取り付けられると、嵌合部6がフランジとパネルとに弾性的に密着して液密にシールされるようになっている。
特開2002−203634号公報
上記の場合、突状部7が防水性を確保するためにフランジ3の環状溝4に密嵌された構造になっており、環状溝4に突状部7を挿入する際の挿入抵抗が大きくなるおそれがある。これに鑑み、図8に示すように、突状部7に割溝8を設け、この割溝8に、環状溝4に挿入される突状部7の変形部分が逃げる構造にすれば、挿入抵抗が大きくなるのを回避することができる。しかし、突状部7に割溝8が設けられると、環状溝4への挿入時に、割溝8を介して二股に分岐された一対の脚部9が歪に変形するおそれがある。図8に示すように、両脚部9が歪に変形し、嵌合部6が不正な挿入姿勢をとってしまうと、フランジ3とパネルとの間に嵌合部6が不正に傾いて挟持される等し、コネクタとパネルとの間に適正なシール性を確保することができないおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、パネルとの間に適正なシール性を確保することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
本発明のコネクタは、パネルの取付孔に挿入されて前記パネルに取り付けられ、前記取付孔の周りを取り囲むように前記パネルの板面に対向して配置される環状溝を有するコネクタ本体と、前記環状溝に挿入され、前記コネクタ本体と前記パネルとに弾性的に密着するシール部材とを備え、前記コネクタ本体の前記環状溝の溝面には、姿勢矯正部が設けられ、前記シール部材には、前記環状溝への挿入時に、前記姿勢矯正部に当接することにより、正規の挿入姿勢に矯正されるコネクタ側シール部が設けられているところに特徴を有する。
コネクタ側シール部が姿勢矯正部に当接することによって正規の挿入姿勢に矯正されて、歪に変形するのが防止されるため、パネルとの間に所定のシール性を確保することができる。
本発明の実施例のコネクタにおいて、コネクタ本体がパネルに取り付けられ、コネクタ本体とパネルとにシール部材が弾性的に密着した状態を示す断面図である。 シール部材がコネクタ本体の環状溝に挿入された状態を示す断面図である。 シール部材がコネクタ本体の環状溝に挿入された状態を示す正面図である。 コネクタ本体の断面図である。 コネクタ本体の正面図である。 シール部材の正面図である。 従来例の要部を示す拡大断面図である。 従来の変形例の要部を示す拡大断面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記姿勢矯正部は、前記コネクタ本体の前記環状溝の奥底面に突出して設けられ、前記コネクタ側シール部は、割溝を介して二股に分岐した一対の脚部を有し、前記割溝に前記姿勢矯正部が進入して、前記一対の脚部が前記環状溝の周面に押し付けられるようになっている。姿勢矯正部が割溝に進入することにより、両脚部がバランス良く拡開して環状溝の周面に適正に押し付けられる。また、この構成によれば、環状溝に挿入されるコネクタ側シール部の挿入抵抗が大きくならずに済む。
前記姿勢矯正部は、前記環状溝への挿入過程で前記一対の脚部が摺動することによって前記割溝を押し広げる一対の斜面を有している。これによれば、両脚部が姿勢矯正部の斜面に沿って円滑に変形させられるため、シール部材が正規の挿入姿勢に確実に至らしめられる。
<実施例>
本発明の実施例を図1〜図6によって説明する。本実施例のコネクタは、図1に示すように、車両のパネル90に取り付けられる合成樹脂製のコネクタ本体10と、コネクタ本体10に装着されるシリコンゴム等のゴム製のシール部材60とを備えている。コネクタ本体10は、図示しない相手コネクタと嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向についてはコネクタ本体10が嵌合開始時に相手コネクタと対向する面側を前側とし、上下方向については図3、図5及び図6を基準とする。
図1に示すように、パネル90は、平板状をなし、表裏両面(前後両面)に貫通する取付孔91を有している。
コネクタ本体10は、図5に示すように、全体として上下方向に縦長の形状をなし、取付孔91に嵌合可能とされている。図4及び図5に示すように、コネクタ本体10は、ブロック状の端子収容部11と、端子収容部11の前端から前方へ一回り大きくなって突出する筒状のフード部12とからなる。端子収容部11には、複数のキャビティ13が前後方向に貫通して設けられている。各キャビティ13の内壁には、撓み可能なランス14が前方に突出して設けられている。図1に示すように、各キャビティ13には、後方から端子金具80が挿入される。端子金具80は、キャビティ13への正規挿入時に、ランス14により弾性的に係止されてコネクタ本体10に抜け止めされる。
端子金具80は、導電性の金属板を曲げ加工等して成形され、前方に突出するタブ部81と、タブ部81の後方に位置してランス14に係止される端子本体部82と、端子本体部82の後方に位置して電線50及びゴム栓40に圧着により接続されるバレル部83とを有している。端子本体部82がランス14に係止された状態では、タブ部81がフード部12の内側に突出して配置される。
また、端子収容部11には、図4及び図5に示すように、各キャビティ13が形成される領域と隣接する位置に、図示しないサブハウジングを嵌合可能なハウジング収容部15が設けられている。図5に示すように、ハウジング収容部15は、上下に対をなして配置され、端子収容部11を前後に貫通する形態になっている。
フード部12の内側には、図示しないムービングプレートが前後方向に移動可能に組み込まれる。また、フード部12には、その奥面から前方へ突出してムービングプレート及び相手コネクタの移動を案内するガイド突部16が設けられている。また、ガイド突部16の近傍には、ムービングプレートをフード部12内の前後方向途中に保持する弾性保持アーム17が設けられている。
図1に示すように、フード部12の前端開口縁には、パネル90への取り付け時にパネル90の後面と対向して配置されるフランジ部18が設けられている。フランジ部18は、フード部12の前端開口縁にて外側に突出するとともに周方向に延出する形態になっている。また、図5に示すように、フード部12の上端面の幅方向中央部には、パネルロック部19が設けられている。コネクタ本体10は、パネルロック部19が取付孔91を通過したあとパネル90の前面に弾性的に係止されることにより、パネルロック部19とフランジ部18との間に挟持された状態で、パネル90に保持されるようになっている。
図4及び図5に示すように、フランジ部18の前面には、周方向に延出する環状溝21が設けられている。図1に示すように、コネクタ本体10がパネル90に取り付けられた状態では、環状溝21が、シール部材60を介してパネル90の後面(対向面)に臨み、取付孔91の周りを取り囲むように配置されるようになっている。図4に示すように、環状溝21は、フランジ部18の前面において、断面略W字形に凹む形態とされている。そして、環状溝21の奥底面には、姿勢矯正部22が前方に突出して設けられている。図5に示すように、姿勢矯正部22は、パネルロック部19と対応する位置を除いて、周方向に延出する突条の形態とされている。そして、図1に示すように、姿勢矯正部22は、頂部23に丸みのある断面三角形状をなし、前方(パネル90側)へ向けて互いに近づくように傾斜する一対の斜面24を有している。図1に示すように、環状溝21の溝面は、斜面24から周面25にかけて断面略U字形に連なる形態になっている。
続いて、シール部材60について説明する。図6に示すように、シール部材60は、環状、詳細には四隅が丸みをおびた縦長環状をなし、フランジ部18の環状溝21に嵌め込まれるようにして取り付けられる。シール部材60の前部には、径方向略中央部が前方へ突き出た形態をなすパネル側シール部61が設けられている。図6に示すように、パネル側シール部61は、頂部62に丸みのついた断面三角形の突リブ状をなし、シール部材60の全周に亘って延出する形態になっている。図1に示すように、コネクタ本体10がパネル90に取り付けられると、パネル側シール部61がパネル90の後面に弾性的に密着して圧潰されるようになっている。
図6に示すように、シール部材60の後部には、パネル側シール部61の基端に段差状の肩部63を介して連なるコネクタ側シール部64が設けられている。コネクタ側シール部64は、後方に開放された断面U字形の割溝65を介して二股に分岐された形態をなす一対の脚部66を有している。両脚部66及び割溝65は、シール部材60の全周に亘って延出する形態になっている。両脚部66は、割溝65の溝面67からシール部材60の周面68にかけて断面略U字形に連なる形態になっている。シール部材60が自然状態にある場合に、割溝65の深さは、姿勢矯正部22の突出高さよりも小さくされている。また、シール部材60が自然状態にある場合に、割溝65の最大溝幅(割溝65の後端の溝幅)は、姿勢矯正部22の最大幅(姿勢矯正部22の基端の幅)よりも小さくされている。
図2に示すように、コネクタ側シール部64は、フランジ部18の環状溝21に挿入され、環状溝21の溝面に弾性的に密着して保持される。コネクタ側シール部64が環状溝21に正規挿入されると、割溝65に姿勢矯正部22が進入して、両脚部66が拡開された状態で環状溝21の周面25に密着するようになっている。
次に、本実施例を作用を説明する。
パネル90にコネクタ本体10を取り付けるに際し、まず、フランジ部18の環状溝21にシール部材60のコネクタ側シール部64が挿入される。コネクタ側シール部64の挿入過程では、コネクタ側シール部64の割溝65に姿勢矯正部22が進入する。図2に示すように、両脚部66の対向内面69が姿勢矯正部22の両斜面24を摺動し、それに伴い両脚部66が径方向に拡開変形する。こうして両脚部66間に姿勢矯正部22が分け入り、両脚部66が径方向にバランス良く均等に拡開変形することにより、コネクタ側シール部64が正規の挿入姿勢に矯正されて行く。そして、コネクタ側シール部64が環状溝21に正規に挿入されると、両脚部66が姿勢矯正部22の両斜面24から環状溝21の周面25にかけてほぼ当接ないし密着した状態となる。
続いて、コネクタ本体10がパネル90の取付孔91に挿入される。コネクタ本体10が取付孔91に正規に挿入されると、パネルロック部19がパネル90の前面に弾性的に係止され、コネクタ本体10がパネル90に抜け止め状態に保持される。また、コネクタ本体10が取付孔91に正規に挿入されると、図1に示すように、パネル側シール部61がパネル90の後面に弾性的に密着して圧潰され、シール部材60がコネクタ本体10のフランジ部18とパネル90との間に弾性的に挟持される。そして、パネル側シール部61が圧潰されることにより、コネクタ側シール部64が環状溝21に実質的に密嵌された状態に保持される。このとき、コネクタ側シール部64は姿勢矯正部22によって正規の挿入姿勢に保たれている。したがって、本実施例によれば、コネクタ本体10のフランジ部18とパネル90との間がシール部材60を介して確実にシールされた状態となる。その後、図示しない相手コネクタがコネクタ本体10のフード部12に嵌合される。なお、コネクタ本体10は、相手コネクタと嵌合された後、パネル90に取り付けられる構成であってもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、コネクタ側シール部64が環状溝21に挿入されることにより、コネクタ側シール部64が姿勢矯正部22に当接して正規の挿入姿勢に矯正されるため、コネクタとパネル90との間に所定のシール性を確保することができる。
また、姿勢矯正部22が割溝65に進入することにより、両脚部66が歪に変形することなく環状溝21の周面25に適正に押し付けられて密着可能となるため、環状溝21に挿入されるコネクタ側シール部64の挿入抵抗が大きくならずに済む。
さらに、環状溝21への挿入過程では、コネクタ側シール部64の両脚部66が姿勢矯正部22の斜面24を摺動することによって割溝65が押し広げられるため、シール部材60が正規の挿入姿勢に確実に至らしめられる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)シール部材は、ハウジングに被せ付けられるブーツ状のグロメットであってもよい。この場合、グロメットの開口端部に、コネクタ側シール部及びパネル側シール部が設けられるとよい。
(2)姿勢矯正部は、環状溝の奥底面に全周に亘って連続して設けられる構造であってもよい。
(3)姿勢矯正部は、環状溝の奥底面に周方向に間隔をあけて複数設けられる構造であってもよい。
(4)シール部材のコネクタ側シール部は、環状溝への挿入時に環状溝の周面に当接しない構成であってもよい。
10…コネクタ本体
21…環状溝
22…姿勢矯正部
24…斜面
25…環状溝の周面
60…シール部材
64…コネクタ側シール部
65…割溝
66…脚部
90…パネル
91…取付孔

Claims (3)

  1. パネルの取付孔に挿入されて前記パネルに取り付けられ、前記取付孔の周りを取り囲むように前記パネルの板面に対向して配置される環状溝を有するコネクタ本体と、
    前記環状溝に挿入され、前記コネクタ本体と前記パネルとに弾性的に密着するシール部材とを備え、
    前記コネクタ本体の前記環状溝の溝面には、姿勢矯正部が設けられ、
    前記シール部材には、前記環状溝への挿入時に、前記姿勢矯正部に当接することにより、正規の挿入姿勢に矯正されるコネクタ側シール部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記姿勢矯正部は、前記コネクタ本体の前記環状溝の奥底面に突出して設けられ、
    前記コネクタ側シール部は、割溝を介して二股に分岐した一対の脚部を有し、前記割溝に前記姿勢矯正部が進入して、前記一対の脚部が前記環状溝の周面に押し付けられるようになっていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記姿勢矯正部は、前記環状溝への挿入過程で前記割溝を次第に広げるように前記一対の脚部が摺動する一対の斜面を有していることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
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