JP2861733B2 - 硬質板状物インサートモジュールアッシーウインド - Google Patents

硬質板状物インサートモジュールアッシーウインド

Info

Publication number
JP2861733B2
JP2861733B2 JP5180701A JP18070193A JP2861733B2 JP 2861733 B2 JP2861733 B2 JP 2861733B2 JP 5180701 A JP5180701 A JP 5180701A JP 18070193 A JP18070193 A JP 18070193A JP 2861733 B2 JP2861733 B2 JP 2861733B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
hard plate
window glass
window
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5180701A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06156072A (ja
Inventor
親広 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16087807&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2861733(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP5180701A priority Critical patent/JP2861733B2/ja
Publication of JPH06156072A publication Critical patent/JPH06156072A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2861733B2 publication Critical patent/JP2861733B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に自動車用ウインド
ガラスに適用される硬質板状物インサートモジュールア
ッシーウインドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウインドガラスの周縁部には装飾あるい
はシール等を目的として、ゴムや合成樹脂のガスケット
やモールが取り付けられており、作業性を改善すべく近
年ガスケット等がウインドガラスの周縁部に一体的に成
形されたいわゆるモジュールアッシーウインド(以下M
AWとする)と呼ばれるものが提案されている。
【0003】かかるMAWは、ウインドガラスを成形型
内に配置し、ゴムやエラストマーの溶融物、あるいはゴ
ムやエラストマーを形成し得る原料混合物などのガスケ
ット形成材料を成形型内に射出し、成形型内でウインド
ガラス周縁部にガスケットを成形し、これを成形型から
取り出す等の方法によって得られるものである(例え
ば、特開昭57−158481号、特開昭58−736
81号、特開昭58−110786号、特開昭60−4
015号、特開昭60−104412号、特開昭60−
63115号、特開昭61−79613号、特開昭61
−66645号公報等参照)。
【0004】図8、図9は、従来のMAWの車体への取
り付けを示したものであり、上記MAWの車体等への取
り付けは、締め付け金具により取り付ける方法のほか、
ガスケットの外縁部を図8に示す如く凸形状とする一
方、取り付ける車体等の部分を凹形状にしておき、車体
等の装着凹部42にガスケットの装着凸部22を嵌め込
むことにより行なわれている。
【0005】ここで、ガスケット形成材料としては、ゴ
ムあるいは合成樹脂よりなる弾性体が通常使用されてい
るため、MAWのガスケットの外縁部にある装着凸部を
車体等の装着凹部への嵌め込みは容易である。かかる弾
性体をガスケット形成材料として使用するのは、ガスケ
ットがウインドガラスを保護するとともに、ウインドガ
ラスおよび車体等に密着して装着されるため、これらの
隙間からの雨水・ダスト・排ガス等の侵入を効果的に防
止できるからである。
【0006】しかし、ガスケットの外縁部の装着凸部を
車体等の装着凹部に嵌め込み固定する方法は、容易では
あるが、装着凸部の剛性に劣り強度的に劣るため、MA
Wの車体等への固定における長期安定性が確保できない
という問題点があった。即ち、長期間の使用により、車
体等とMAWとの間にがたつきが生じ、隙間からの雨
水、ダスト、排ガス等の侵入の防止が効果的にできなく
なるといった欠点やガスケットに変形が生じるという欠
点などを有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の有していた欠点を解決するものであり、そ
の目的は、MAWのガスケット部分の剛性を確保し、M
AWを車体等に取り付け固定する場合の長期安定性を達
成し、MAWのがたつきによる密閉性の損傷の発生を防
止し得る優れた硬質板状物のインサートされたMAWで
あって、かつガスケットの外縁部に硬質板状物を埋め込
んだ形状であるにもかかわらず、ガスケットとウインド
ガラス面との接着性を損なうことのない硬質板状物イン
サートモジュールアッシーウインドを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するためになされたもので、車両用ウインドガラス
と、前記ウインドガラスの周縁部にガスケット形成材料
が固化されて一体的に成形されたガスケットと、前記ガ
スケットの内部にインサートされている硬質板状物とを
少なくとも備えた硬質板状物インサートモジュールアッ
シーウインドにおいて、前記ガスケットはウインドガラ
スの端縁よりも外周側に設けられた車体の装着凹部に嵌
め込まれる装着凸部を有し、前記硬質板状物はその端部
が前記装着凸部まで延設されており、かつ次の〜の
いずれかの構成を有する硬質板状物インサートモジュー
ルアッシーウインドをそれぞれ提供するものである。 即ち、前記ガスケット内のウインドガラス周縁部と硬
質板状物との間には、金属製または合成樹脂製のスペー
サーが部分的に介在され、かつ、前記ガスケット内の硬
質板状物が備えられている少なくとも一部には、その端
面が硬質板状物に接触し、もう一方の端面がガスケット
の表面に露出するようにピンまたはスペーサーが備えら
れて、硬質板状物がガスケット内でウインドガラスと離
隔されていることを特徴とする硬質板状物インサートモ
ジュールアッシーウインド。 前記ガスケット内のウインドガラス周縁部と硬質板状
物との間には、金属製または合成樹脂製のスペーサーが
部分的に介在され、かつ、前記ガスケット内の硬質板状
物が備えられている少なくとも一部には、その端面が硬
質板状物に接触し、もう一方の端面がガスケットの表面
からシール材で被覆されるようにピンまたはスペーサー
が備えられて、硬質板状物がガスケット内でウインドガ
ラスと離隔されていることを特徴とする硬質板状物イン
サートモジュールアッシーウインド。 前記ガスケット内のウインドガラス周縁部と硬質板状
物との間には、金属製または合成樹脂製のスペーサーが
部分的に介在されて、硬質板状物がガスケット内でウイ
ンドガラスと離隔されており、前記ガスケットがウイン
ドガラスの周縁部へ一体成形される際に成形型内で硬質
板状物とウインドガラスとを離隔するように硬質板状物
を保持していた金属製または合成樹脂製のピンが取り除
かれた凹部に、シール材が充填されていることを特徴と
する硬質板状物インサートモジュールアッシーウイン
ド。 前記硬質板状物は凹形状であって、硬質板状物の凸面
部分のみがウインドガラスに当接され、かつ、前記ガス
ケット内の硬質板状物が備えられている少なくとも一部
には、その端面が硬質板状物に接触し、もう一方の端面
がガスケットの表面に露出するようにピンまたはスペー
サーが備えられて、硬質板状物がガスケット内でウイン
ドガラスと離隔されていることを特徴とする硬質板状物
インサートモジュールアッシーウインド。 前記硬質板状物は凹形状であって、硬質板状物の凸面
部分のみがウインドガラスに当接され、かつ、前記ガス
ケット内の硬質板状物が備えられている少なくとも一部
には、その端面が硬質板状物に接触し、もう一方の端面
がガスケットの表面からシール材で被覆されてピンまた
はスペーサーが備えられて、硬質板状物がガスケット内
でウインドガラスと離隔されていることを特徴とする硬
質板状物インサートモジュールアッシーウインド。 前記硬質板状物は凹形状であって、硬質板状物の凸面
部分のみがウインドガラスに当接されて、硬質板状物が
ガスケット内でウインドガラスと離隔されており、前記
ガスケットがウインドガラスの周縁部へ一体成形される
際に成形型内で硬質板状物とウインドガラスとを離隔す
るように硬質板状物を保持していた金属製または合成樹
脂製のピンが取り除かれた凹部に、シール材が充填され
ていることを特徴とする硬質板状物インサートモジュー
ルアッシーウインド。
【0009】
【作用】本発明によれば、車体等の装着凹部に嵌め込ま
れるMAWは、ウインドガラスに一体的に成形されたガ
スケット内に硬質板状物がインサートされており、しか
もこの硬質板状物はガスケットの装着凸部まで延設され
ているので、装着凸部の剛性に優れ十分な強度を有する
ことができ、MAWの車体等への固定における長期安定
性が確保され、長期間の使用によってもMAWはがたつ
きを生ぜず、密閉性に優れ、ウインドガラスと車体等と
の隙間からの雨水、ダスト、排ガス等の侵入を効果的に
防止し得る優れたMAWとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって詳細に
説明する。 (実施例1)図1は、本発明の硬質板状物インサートM
AWの一例を示す断面図である。ウインドガラス1の周
縁部にはガスケット形成材料が固化されて一体的に成形
されたガスケット2が設けられており、この、ガスケッ
ト2内には、ガスケット2の全周の一部に点在するよう
に硬質板状物3がインサートされている。
【0011】硬質板状物3はウインドガラス1よりも外
周側のガスケット2の装着凸部22まで延設されて備え
られており、ウインドガラス1と硬質板状物3との間に
は、合成樹脂製のスペーサー5がウインドガラス1と硬
質板状物3とを離隔するように点在して介在されてい
る。また、ガスケット2内の硬質板状物3が備えられて
いる部分には、硬質板状物3の長手方向に点在するよう
に合成樹脂製のピン7が備えられており、このピン7の
端面は硬質板状物3に接触し、もう一方の端面はガスケ
ット2の表面に露出している。
【0012】(実施例2)図2は、本発明の硬質板状物
インサートMAWの別の態様の一例を示す断面図であ
る。ウインドガラス1の周縁部には、図1で示したMA
Wと同様にガスケット形成材料が固化されて一体的に成
形されたガスケット2が設けられており、また、硬質板
状物3がガスケット2の装着凸部22まで延設されて備
えられている。
【0013】硬質板状物3は、ウインドガラス1と硬質
板状物3とが実質的に離隔されるように、あらかじめ凹
板状に形成されており、ガスケット2の成形時に硬質板
状物3の凹部にガスケット形成材料が流れ込み、ウイン
ドガラス1とガスケット2との接着性を損なうことな
く、硬質板状物3がインサートされたガスケット2を一
体的に成形するものである。また、ガスケット2内の硬
質板状物3が備えられている部分には、硬質板状物3の
長手方向に点在するように金属製のピン6が備えられて
おり、このピン6の端面は硬質板状物3に接触し、もう
一方の端面はガスケット2の表面に露出しないように、
シール材10によって被覆されている。
【0014】(実施例3)図3は、本発明の硬質板状物
インサートMAWの別の態様の一例を示す断面図であ
る。ウインドガラス1の周縁部には、図1で示したMA
Wと同様にガスケット形成材料が固化されて一体的に成
形されたガスケット2が設けられており、また硬質板状
物3がガスケット2の装着凸部22まで延設されて備え
られ、ウインドガラス1と硬質板状物3との間には金属
製あるいは合成樹脂製のスペーサー5が点在して介在さ
れている。
【0015】ガスケット2の硬質板状物3側には、点在
して硬質板状物3からガスケット2の表面に向かって伸
びた、ガスケット成形時に金型内で硬質板状物3を保持
していたピンが引き抜かれた凹部20を有しており、こ
の凹部20にはシール材10が充填されている。
【0016】ここで、本発明が上記した実施例に限定さ
れるものでないことはもちろんであり、硬質板状物の形
状は、車体等へガスケット外縁部を容易に嵌め込めるよ
うに板状のものであれば図1、図2、図4、図5のよう
に平板状であっても、図3のように凹板状であってもよ
く、また、屈曲段状になっていてもよく、さらにガスケ
ットの外縁部分の装着凸部に剛性を与え、車体等とMA
Wとの接合部分の強度が安定的に与えてMAWのがたつ
きのない優れた密閉性が得られるものであれば、いずれ
の大きさまたは厚さのものであってもよい。
【0017】また、本発明における硬質板状物として
は、鉄、ステンレス等の金属、あるいはポリアミド、ポ
リアセタール、ポリカーボネート、ポリスルホン、AB
S樹脂等のいわゆるエンジニアリングプラスチック等の
合成樹脂あるいはFRP、FRTP等の複合材料等から
なるものが用いられ、剛性および機械的特性に優れ、か
つ板状に形成できるものであればいずれのものでもよ
い。より好ましくは、これらの硬質材料で構成された板
状物はガスケットの中に埋め込まれるものであるため、
ガスケット形成材料との接着性に優れたものであること
が望ましい。したがって金属板の場合は表面を合成樹脂
で被覆したものであってもよい。
【0018】本発明におけるウインドガラスとしては、
通常の1枚ガラス、ポリビニルブチラール等の中間膜で
2枚のガラスを接合した合わせガラス、1枚のガラスま
たは合わせガラスの片面にポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂等のシートを積層したバイレイヤー、2枚のガ
ラスを間隙をあけて積層し周囲をシールして、間隙に乾
燥空気や窒素ガス等を封入した複層ガラス等、各種のガ
ラスが採用できる。また、これらのガラスは、風冷強化
されたものであってもよい。
【0019】ガスケット形成材料としては、成形型内で
冷却されて固化する合成樹脂の溶融物や、成形型内で反
応して固化する流動性合成樹脂原料混合物(例えば反応
射出成形用の合成樹脂原料)等が好ましく用いられる。
前者としては、例えば溶融された塩化ビニル系樹脂、熱
可塑性ポリエステル系エラストマー、スチレン−ジエン
系熱可塑性エラストマー、エチレン−不飽和カルボン酸
系コポリマー等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。また、後者の原料混合物から得られる合成
樹脂としては、例えばポリウレタン系エラストマー、ポ
リウレタンウレア系エラストマー、ポリウレア系エラス
トマー、ポリアミド系樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル系樹脂等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0020】本発明のMAWに備えられるピンは、ガス
ケット成形時に成形型のキャビティ空間内に硬質板状物
を保持するものであり、硬質板状物を成形型内に安定し
て保持できるものであれば、金属製であっても合成樹脂
製であってもその材質に制限はなく、また所望の形状、
大きさのものが用いられる。
【0021】ガスケット成形後において、これらのピン
はMAWの表面に面一になるように切断されることもあ
り、ガスケットの表面側のピンの端面が露出しないよう
にシール材によってこの端面が被覆されてもよく(実施
例2参照)また、ピンが引き抜かれてガスケットに凹部
を有している場合には、この凹部にシール材が充填され
てもよい(実施例3参照)。
【0022】特にピンが金属製の場合には、ピンの端面
は露出しないようにシール材によって被覆されることが
好ましく、また、ピンが抜かれている場合には、抜かれ
た部分の穴から水等が侵入し、硬質板状物の劣化(具体
的には金属製の硬質板状物の錆び等)を防ぐために、ピ
ンが抜かれた凹部にはシール材が充填されることが好ま
しい。ピンの形状は、硬質板状物を成形型内の定位置に
安定して保持できるものであれば特に制限はないが、ガ
スケット成形後にピンを切断する場合にその切断が容易
にできる点に鑑みて、できるだけ小さい形状であること
が望ましい。
【0023】なお、上記したような成形されたガスケッ
トからの突出部を切断し得るピンのほか、図4のように
切除しないですむスペーサー兼用の樹脂製のピンともう
1つの樹脂製ピンが備えられて、硬質板状物を保持でき
るものや、図5のようにスペーサー兼用の樹脂製のピン
ともう1つのガスケットからの突出部を切断し得るスペ
ーサー兼用の樹脂製ピンとを備えて硬質板状物が保持で
きるもの等、所望の形状ピンが採用できる。
【0024】本発明で使用する、ウインドガラスと硬質
板状物とを離隔するスペーサーは、ウインドガラスと硬
質板状物との間に安定的に一定の間隔を確保し得るもの
であれば、いずれの材質、大きさ、形状のものであって
もよい。特に、このようなスペーサーは、一方の面がウ
インドガラス、もう一方の面が硬質板状物に接して備え
られるものであるため、これら双方の面と接着性に優れ
るものであることが望ましい。
【0025】このようにスペーサによりウインドガラス
と硬質板状物との間に一定の間隔を確保し、一定の空間
を確保し得る結果、硬質板状物があるにもかかわらずガ
スケット形成材料をキャビティ空間に射出して固化させ
る際に、当該空間にガスケット形成材料が流れ込み、ウ
インドガラスとガスケットとの接着性を損なうことなく
一体的にガスケットが成形された、硬質板状物インサー
トMAWが得られることとなる。
【0026】また、ウインドガラスと硬質板状物との間
の一定間隔の空間は、実施例2のように、硬質板状物を
あらかじめ凹板状に形成しておくことによっても確保で
きる。この場合は、ガスケット成形時に硬質板状物の凹
部にガスケット形成材料が流れ込み、接着性を損なうこ
となく、スペーサーが備えられている場合と同様に、ウ
インドガラスに一体的にガスケットを成形することがで
きる。
【0027】次に、本発明のMAWの車体への取り付け
を説明する。図6は、本発明のMAWを車体に取り付け
た場合の一例を示す概略正面図であり、図7は、そのA
−A’線概略断面図である。MAWの車体への取り付け
は、硬質板状物3を有しているMAWの装着凸部22を
車体の装着凹部42に嵌め込むことにより行なわれてい
る。なお、図面上の符号8はガスケットの車体への密着
性をより高めるためのリップである。
【0028】本発明に使用されるガスケットの形状は、
上記のように、硬質板状物が埋め込まれたガスケットの
外縁部を車体などの凹部に嵌込んだ結果、ウインドガラ
スおよび車体に密着して設置されうるものであれば、い
ずれのものであってもよいが、密閉性の向上を図り、ガ
スケットと車体等との隙間からの雨水、ダスト、排ガス
などの侵入より効果的に防止するためには、図示したよ
うに、複数のリップを設け雨水、ダスト、排ガスなどの
流入の防止を図るのが好ましい。特に、図7(b)に示
すように、硬質板状物が屈曲してリップの部分に埋め込
まれる形状である場合は、この部分の剛性が増し、より
効果的に雨水等の侵入を防止できるので有効である。
【0029】また、本発明における硬質板状物は、ガス
ケットのほぼ全周にわたって備えられても、図示したよ
うに一部に点在して備えてもよいが、ガスケット成形時
に、ガスケット形成材料が十分流入できる点に鑑みて、
ガスケットの一部に点在して備えられることが好まし
く、ガスケットの装着凸部の剛性を確保したい部分にの
み備えられることがより好ましい。さらに、上記したよ
うな本発明にかかる硬質板状物インサートMAWは、自
動車の窓ガラスのみならず建造物の窓ガラス等にも適用
することができる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ウイ
ンドガラスに一体的に成形されたガスケット内に硬質板
状物がインサートされており、しかもこの硬質板状物は
ガスケットの装着凸部まで延設されているので、MAW
を車体等の凹部に嵌め込んで固定する場合に、長期間の
使用によってもMAWはがたつきを生ぜず、密閉性に優
れ、ウインドガラスと車体等との隙間からの雨水、ダス
ト、排ガス等の侵入を効果的に防止し得る優れたMAW
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬質板状物インサートMAWの一例を
示す断面図
【図2】本発明の硬質板状物インサートMAWの一例を
示す断面図
【図3】本発明の硬質板状物インサートMAWの一例を
示す断面図
【図4】本発明の硬質板状物インサートMAWの一例を
示す断面図
【図5】本発明の硬質板状物インサートMAWの一例を
示す断面図
【図6】本発明の硬質板状物インサートMAWを車体に
取り付けた場合の一例を示す概略正面図
【図7】図6のA−A’線概略断面図
【図8】従来のMAWを車体に取り付けた場合の概略断
面図
【図9】従来のMAWを車体に取り付けた場合の概略正
面図
【符号の説明】
1:ウインドガラス 2:ガスケット 3:硬質板状物 4:車体 5、15、25:スペーサー 6:金属製ピン 7:合成樹脂性ピン 8:リップ 10:シール材 20:凹部 22:装着凸部 42:装着凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60J 1/00 B29C 45/14 B29K 105:20 B29L 31:30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用ウインドガラスと、前記ウインドガ
    ラスの周縁部にガスケット形成材料が固化されて一体的
    に成形されたガスケットと、前記ガスケットの内部にイ
    ンサートされている硬質板状物とを少なくとも備えた硬
    質板状物インサートモジュールアッシーウインドにおい
    て、前記ガスケットはウインドガラスの端縁よりも外周
    側に設けられた車体の装着凹部に嵌め込まれる装着凸部
    を有し、前記硬質板状物はその端部が前記装着凸部まで
    延設されており、前記ガスケット内のウインドガラス周
    縁部と硬質板状物との間には、金属製または合成樹脂製
    のスペーサーが部分的に介在され、かつ、前記ガスケッ
    ト内の硬質板状物が備えられている少なくとも一部に
    は、その端面が硬質板状物に接触し、もう一方の端面が
    ガスケットの表面に露出するようにピンまたはスペーサ
    ーが備えられて、硬質板状物がガスケット内でウインド
    ガラスと離隔されていることを特徴とする硬質板状物イ
    ンサートモジュールアッシーウインド。
  2. 【請求項2】車両用ウインドガラスと、前記ウインドガ
    ラスの周縁部にガスケット形成材料が固化されて一体的
    に成形されたガスケットと、前記ガスケットの内部にイ
    ンサートされている硬質板状物とを少なくとも備えた硬
    質板状物インサートモジュールアッシーウインドにおい
    て、前記ガスケットはウインドガラスの端縁よりも外周
    側に設けられた車体の装着凹部に嵌め込まれる装着凸部
    を有し、前記硬質板状物はその端部が前記装着凸部まで
    延設されており、前記ガスケット内のウインドガラス周
    縁部と硬質板状物との間には、金属製または合成樹脂製
    のスペーサーが部分的に介在され、かつ、前記ガスケッ
    ト内の硬質板状物が備えられている少なくとも一部に
    は、その端面が硬質板状物に接触し、もう一方の端面が
    ガスケットの表面からシール材で被覆されるようにピン
    またはスペーサーが備えられて、硬質板状物がガスケッ
    ト内でウインドガラスと離隔されていることを特徴とす
    る硬質板状物インサートモジュールアッシーウインド。
  3. 【請求項3】車両用ウインドガラスと、前記ウインドガ
    ラスの周縁部にガスケット形成材料が固化されて一体的
    に成形されたガスケットと、前記ガスケットの内部にイ
    ンサートされている硬質板状物とを少なくとも備えた硬
    質板状物インサートモジュールアッシーウインドにおい
    て、前記ガスケットはウインドガラスの端縁よりも外周
    側に設けられた車体の装着凹部に嵌め込まれる装着凸部
    を有し、前記硬質板状物はその端部が前記装着凸部まで
    延設されており、前記ガスケット内のウインドガラス周
    縁部と硬質板状物との間には、金属製または合成樹脂製
    のスペーサーが部分的に介在されて、硬質板状物がガス
    ケット内でウインドガラスと離隔されており、前記ガス
    ケットがウインドガラスの周縁部へ一体成形される際に
    成形型内で硬質板状物とウインドガラスとを離隔するよ
    うに硬質板状物を保持していた金属製または合成樹脂製
    のピンが取り除かれた凹部に、シール材が充填されてい
    ることを特徴とする硬質板状物インサートモジュールア
    ッシーウインド。
  4. 【請求項4】車両用ウインドガラスと、前記ウインドガ
    ラスの周縁部にガスケット形成材料が固化されて一体的
    に成形されたガスケットと、前記ガスケットの内部にイ
    ンサートされている硬質板状物とを少なくとも備えた硬
    質板状物インサートモジュールアッシーウインドにおい
    て、前記ガスケットはウインドガラスの端縁よりも外周
    側に設けられた車体の装着凹部に嵌め込まれる装着凸部
    を有し、前記硬質板状物はその端部が前記装着凸部まで
    延設されており、前記硬質板状物は凹形状であって、硬
    質板状物の凸面部分のみがウインドガラスに当接され、
    かつ、前記ガスケット内の硬質板状物が備えられている
    少なくとも一部には、その端面が硬質板状物に接触し、
    もう一方の端面がガスケットの表面に露出するようにピ
    ンまたはスペーサーが備えられて、硬質板状物がガスケ
    ット内でウインドガラスと離隔されていることを特徴と
    する硬質板状物インサートモジュールアッシーウイン
    ド。
  5. 【請求項5】車両用ウインドガラスと、前記ウインドガ
    ラスの周縁部にガスケット形成材料が固化されて一体的
    に成形されたガスケットと、前記ガスケットの内部にイ
    ンサートされている硬質板状物とを少なくとも備えた硬
    質板状物インサートモジュールアッシーウインドにおい
    て、前記ガスケットはウインドガラスの端縁よりも外周
    側に設けられた車体の装着凹部に嵌め込まれる装着凸部
    を有し、前記硬質板状 物はその端部が前記装着凸部まで
    延設されており、前記硬質板状物は凹形状であって、硬
    質板状物の凸面部分のみがウインドガラスに当接され、
    かつ、前記ガスケット内の硬質板状物が備えられている
    少なくとも一部には、その端面が硬質板状物に接触し、
    もう一方の端面がガスケットの表面からシール材で被覆
    されるようにピンまたはスペーサーが備えられて、硬質
    板状物がガスケット内でウインドガラスと離隔されてい
    ることを特徴とする硬質板状物インサートモジュールア
    ッシーウインド。
  6. 【請求項6】車両用ウインドガラスと、前記ウインドガ
    ラスの周縁部にガスケット形成材料が固化されて一体的
    に成形されたガスケットと、前記ガスケットの内部にイ
    ンサートされている硬質板状物とを少なくとも備えた硬
    質板状物インサートモジュールアッシーウインドにおい
    て、前記ガスケットはウインドガラスの端縁よりも外周
    側に設けられた車体の装着凹部に嵌め込まれる装着凸部
    を有し、前記硬質板状物はその端部が前記装着凸部まで
    延設されており、前記硬質板状物は凹形状であって、硬
    質板状物の凸面部分のみがウインドガラスに当接され
    て、硬質板状物がガスケット内でウインドガラスと離隔
    されており、前記ガスケットがウインドガラスの周縁部
    へ一体成形される際に成形型内で硬質板状物とウインド
    ガラスとを離隔するように硬質板状物を保持していた金
    属製または合成樹脂製のピンが取り除かれた凹部に、シ
    ール材が充填されていることを特徴とする硬質板状物イ
    ンサートモジュールアッシーウインド。
JP5180701A 1993-06-25 1993-06-25 硬質板状物インサートモジュールアッシーウインド Expired - Fee Related JP2861733B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5180701A JP2861733B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 硬質板状物インサートモジュールアッシーウインド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5180701A JP2861733B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 硬質板状物インサートモジュールアッシーウインド

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63331804A Division JP2651228B2 (ja) 1988-12-28 1988-12-28 車両用硬質板状物インサートモジュールアッシーウインドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06156072A JPH06156072A (ja) 1994-06-03
JP2861733B2 true JP2861733B2 (ja) 1999-02-24

Family

ID=16087807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5180701A Expired - Fee Related JP2861733B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 硬質板状物インサートモジュールアッシーウインド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2861733B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5667896A (en) * 1995-04-11 1997-09-16 Donnelly Corporation Vehicle window assembly for mounting interior vehicle accessories
JP2006298144A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Nippon Sheet Glass Co Ltd パネルおよびパネルの製造方法
JP5258096B2 (ja) * 2008-09-29 2013-08-07 内山工業株式会社 ガスケット付カバー部材及びその製造方法
JP5728073B2 (ja) * 2013-12-20 2015-06-03 ダイキョーニシカワ株式会社 窓部材

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1081732A (en) * 1977-12-27 1980-07-15 Cleon C. Morgan Window assembly
DE3140366C2 (de) * 1981-10-10 1985-02-14 Metzeler Kautschuk GmbH, 8000 München Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines Einbauteils, bestehend aus einer Scheibe und einem Dichtungs- und Halterahmen
JPS58113480A (ja) * 1981-12-26 1983-07-06 橋本フオ−ミング工業株式会社 ウインドウ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06156072A (ja) 1994-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6643984B2 (en) Frame-attached window panel
US4405174A (en) Window structure of a vehicle body
JP5511397B2 (ja) 車両用カウルルーバ
JP2009012490A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP2006182251A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP2861733B2 (ja) 硬質板状物インサートモジュールアッシーウインド
JP2651228B2 (ja) 車両用硬質板状物インサートモジュールアッシーウインドの製造方法
WO2018198959A1 (ja) モール付きウインドシールドおよびカウルルーバとモール付きウインドシールドとの連接構造
JP2861905B2 (ja) 車両用硬質板状物インサートモジュールアッシーウインドの製造方法
JP2861906B2 (ja) 硬質板状物インサートモジュールアッシーウインド
JP5057234B2 (ja) 自動車用ウエザストリップの取付構造
JP3864335B2 (ja) 自動車用ドアウエザーストリップ
JP5004000B2 (ja) 自動車用ドアウエザストリップ
JP2508756B2 (ja) ガスケツト付窓ガラスの製法
JP2699416B2 (ja) ガスケツト付き窓ガラスの製造法
JP4649759B2 (ja) 枠材付き窓用板材の製造方法
JP4609716B2 (ja) 自動車用ドアウエザストリップ
JP5923079B2 (ja) 車両用ウェザーストリップ
JP2009083639A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP4230434B2 (ja) バンパスポイラ
GB2138479A (en) Mounting sheet material
JP2004161152A (ja) 自動車用ウィンドモール
JPH11268598A (ja) モールディングの取付構造
JP2008265635A (ja) 自動車用ウェザストリップ
JPH0713666U (ja) 車両用シール材

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19981110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081211

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees