JP2009129946A - 電子機器の防水構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】筺体本体の一部にパネルが設けられた電子機器の防水構造を提供する。
【解決手段】電子部品等を収容する筐体本体1が、第1筐体2と第2筐体3とに複数分割され、かつ筐体本体の一部にパネル5が取り付けられた電子機器の防水構造であって、筐体本体のパネル取り付け面を除く第1、第2筐体の当接面にパッキン収納溝2d,3dを形成して、このパッキン収納溝に紐状のパッキン4を収納することにより第1、第2筐体との間の防水を行うと共に、パネル取り付け面2f,3fにガスケット6を介してパネルを取り付け、かつパッキンの両端部をガスケットに圧接させることにより、第1、第2筐体間及び第1、第2筐体とパネル間の防水を行うようにしたもので、筺体本体の一部にパネルが設けられた電子機器を確実に防水することができる。
【選択図】図1
【解決手段】電子部品等を収容する筐体本体1が、第1筐体2と第2筐体3とに複数分割され、かつ筐体本体の一部にパネル5が取り付けられた電子機器の防水構造であって、筐体本体のパネル取り付け面を除く第1、第2筐体の当接面にパッキン収納溝2d,3dを形成して、このパッキン収納溝に紐状のパッキン4を収納することにより第1、第2筐体との間の防水を行うと共に、パネル取り付け面2f,3fにガスケット6を介してパネルを取り付け、かつパッキンの両端部をガスケットに圧接させることにより、第1、第2筐体間及び第1、第2筐体とパネル間の防水を行うようにしたもので、筺体本体の一部にパネルが設けられた電子機器を確実に防水することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信機器のような電子機器の防水構造に関する。
従来、通信機器には多くの電子部品等が使用されているが、これら電子部品等は水に触れると短絡や故障の原因となる。
このため主として屋外で使用される無線通信機器のような電子機器では、電子部品等を水密構造の筺体内に収納することにより、電子部品等を雨水等から保護している。
また水密構造を採用した電子機器の筺体には、種々の防水構造が提案され、また実用化されている。
例えば特許文献1に記載の「ケースの防水装置」では、下ケースの開口縁に受け面を形成して、この受け面に環状のパッキンを載置し、受け面の外側端部に立ち上り壁を形成している。
そして上ケースの開口縁には、立ち上り壁が嵌入する凹溝を形成して、この凹溝を立ち上り壁へ嵌入することにより、上下ケース間を防水するように構成されている。
このため主として屋外で使用される無線通信機器のような電子機器では、電子部品等を水密構造の筺体内に収納することにより、電子部品等を雨水等から保護している。
また水密構造を採用した電子機器の筺体には、種々の防水構造が提案され、また実用化されている。
例えば特許文献1に記載の「ケースの防水装置」では、下ケースの開口縁に受け面を形成して、この受け面に環状のパッキンを載置し、受け面の外側端部に立ち上り壁を形成している。
そして上ケースの開口縁には、立ち上り壁が嵌入する凹溝を形成して、この凹溝を立ち上り壁へ嵌入することにより、上下ケース間を防水するように構成されている。
一方図7及び図8に示すように、筺体本体aの一端側にパネルbが設けられた電子機器の場合、従来では次のような防水構造を採用している。
すなわち第1筺体(例えば上部筺体)cと第2筺体(例えば下部筺体)dの当接面eに、両筺体c,dを結合するビス等の固着具(図示せず)を避けるように環状のパッキンfを介在させて第1、第2筺体c,d間の防水を行っている。
実開平2−101582号公報
すなわち第1筺体(例えば上部筺体)cと第2筺体(例えば下部筺体)dの当接面eに、両筺体c,dを結合するビス等の固着具(図示せず)を避けるように環状のパッキンfを介在させて第1、第2筺体c,d間の防水を行っている。
しかし前記特許文献1に記載の「ケースの防水装置」では、ケース本体が上ケースと下ケースのみにより構成されたものに採用した場合は高い防水効果が得られるが、ケース本体の一部、例えばケース本体の一端面にパネルが設けられたケースに適用した場合、ケース本体とパネル間の防水ができない問題がある。
一方図7及び図8に示すように、第1、第2筺体c,dの一端面にパネルbが設けられた電子機器の筺体本体aでは、前記特許文献1に記載のケースの防水構造のように、環状のパッキンfを第1筺体cと第2筺体dの当接面eに介在させることにより、第1、第2筺体c,d間の防水は可能であるが、第1、第2筺体c,dの間を防水する環状のパッキンfを設けるためには、パネルb側の側面に隔壁gを設けて、これら隔壁gの当接面hにもパッキンfの一部を介在させる必要がある。
このため筺体本体aの大きさが予め規格化されている電子機器の場合、パネルb側に隔壁fを設けることにより隔壁gの厚み分だけ筺体本体aの内容積が減少するため、筺体本体a内に収容できる電子部品等の収容能力に制限を受ける問題がある。
また筺体本体a内に収容できる部品点数を確保するため、隔壁gの厚み分だけ筺体本体aの長さを大きくすると筺体本体aが大型化して、筐体本体aの大きさが規格化されている電子機器には適用できない上、筐体のコストが上る等の問題もある。
このため筺体本体aの大きさが予め規格化されている電子機器の場合、パネルb側に隔壁fを設けることにより隔壁gの厚み分だけ筺体本体aの内容積が減少するため、筺体本体a内に収容できる電子部品等の収容能力に制限を受ける問題がある。
また筺体本体a内に収容できる部品点数を確保するため、隔壁gの厚み分だけ筺体本体aの長さを大きくすると筺体本体aが大型化して、筐体本体aの大きさが規格化されている電子機器には適用できない上、筐体のコストが上る等の問題もある。
一方筺体本体aの一端側に設けられたパネルbには、通常スイッチやコネクタ等の電子部品が実装されており、これら電子部品と筺体本体a内の電子部品等とは回路により電気的に接続されている。
このため筺体本体aのパネルb側に隔壁gを形成すると、隔壁f内に回路を通すための通路が必要となり、隔壁g内に通路を設けた場合、これら通路から侵入する雨水等を防水するため、隔壁gとパネルbの間にガスケットiを設ける必要があるが、図7及び図8に示す従来の防水構造では、隔壁gの当接面hにもパッキンf設ける必要があるため、パッキンfの長さが長くなって不経済である問題もある。
本発明はかかる問題を改善するためになされたもので、筺体本体の一部にパネルが設けられた電子機器の防水構造を提供することを目的とするものである。
このため筺体本体aのパネルb側に隔壁gを形成すると、隔壁f内に回路を通すための通路が必要となり、隔壁g内に通路を設けた場合、これら通路から侵入する雨水等を防水するため、隔壁gとパネルbの間にガスケットiを設ける必要があるが、図7及び図8に示す従来の防水構造では、隔壁gの当接面hにもパッキンf設ける必要があるため、パッキンfの長さが長くなって不経済である問題もある。
本発明はかかる問題を改善するためになされたもので、筺体本体の一部にパネルが設けられた電子機器の防水構造を提供することを目的とするものである。
本発明の電子機器の防水構造は、電子部品等を収容する筐体本体が、第1筐体と第2筐体とに複数分割され、かつ筐体本体の一部にパネルが取り付けられた電子機器の防水構造であって、筐体本体のパネル取り付け面を除く第1、第2筐体の当接面にパッキン収納溝を形成して、このパッキン収納溝に紐状のパッキンを収納することにより第1、第2筐体との間の防水を行うと共に、パネル取り付け面にガスケットを介してパネルを取り付け、かつパッキンの両端部をガスケットに圧接させることにより、第1、第2筐体間及び第1、第2筐体とパネル間の防水を行うようにしたものである。
前記構成により、パッキンにより第1、第2筺体の間が、またガスケットにより第1、第2筺体とパネル間が、そしてガスケットにパッキンの両端面が圧着されることにより、パッキンとガスケットとの間が防水されるため、筐体本体内を確実に防水することができ、これによって電子機器を屋外に設置しても、雨水等が筺体本体内に浸入することがないことから、筺体本体内に収容された電子部品等が雨水等により短絡したり、故障の原因となるのを未然に防止することができる。
また筐体本体のパネル取り付け側に隔壁を設ける必要がないため、筺体本体内に収容できる電子部品等の収容能力の増大と、筺体本体の小型化によるコストの低減が図れると共に、筐体本体の大きさが規格化されている電子機器にも容易に適用することができる。
さらに隔壁をなくすことにより隔壁部分のパッキンが不要となるため、パッキンのコスト低減も図れる。
また筐体本体のパネル取り付け側に隔壁を設ける必要がないため、筺体本体内に収容できる電子部品等の収容能力の増大と、筺体本体の小型化によるコストの低減が図れると共に、筐体本体の大きさが規格化されている電子機器にも容易に適用することができる。
さらに隔壁をなくすことにより隔壁部分のパッキンが不要となるため、パッキンのコスト低減も図れる。
本発明の電子機器の防水構造は、パッキン収納溝のパネル側端部に凹孔を穿設し、これら凹孔にパッキンの両端部側に突設した突起を嵌合することにより、パッキンの両端面とガスケットの圧接状態を保持したものである。
前記構成により、パッキンが収縮した場合でも、突起がパッキン端部の移動を阻止するため、パッキンの両端面がガスケットに圧接された状態を保持することができ、これによってパッキンとガスケットの間の防水効果が低下するのを防止することができると共に、筐体本体を組み立てる際、先にパッキン両端の突起をパッキン収納溝内の凹孔に嵌合してからパッキンをパッキン収納溝に収納することにより、パッキンが捩れたり、第1、第2筐体の当接面の間に噛み込まれたりするのを未然に防止することができる。
本発明の電子機器の防水構造は、パッキン収納溝のパネル側端部に嵌合凹部を形成し、これら嵌合凹部にパッキンの両端部に形成した鍔部を嵌合することにより、パッキンの両端面とガスケットの圧接状態を保持したものである。
前記構成により、パッキンが収縮した場合でも、鍔部がパッキン端部の移動を阻止するため、パッキンの両端面がガスケットに圧接された状態を保持することができ、これによってパッキンとガスケットの間の防水効果が低下するのを防止することができると共に、パッキンの両端部に鍔部を形成することによりガスケットとの接触面積が増加するため、パッキンとガスケット間の防水効果がさらに増大する。
また筐体本体を組み立てる際、先にパッキン両端の鍔部をパッキン収納溝内の嵌合凹部に嵌合してからパッキンをパッキン収納溝に収納することにより、パッキンが捩れたり、第1、第2筐体の当接面の間に噛み込まれたりするのを未然に防止することができる。
また筐体本体を組み立てる際、先にパッキン両端の鍔部をパッキン収納溝内の嵌合凹部に嵌合してからパッキンをパッキン収納溝に収納することにより、パッキンが捩れたり、第1、第2筐体の当接面の間に噛み込まれたりするのを未然に防止することができる。
本発明の電子機器の防水構造によれば、パッキンにより第1、第2筺体の間が、またガスケットにより第1、第2筺体とパネル間が、そしてガスケットにパッキンの両端面が圧着されることにより、パッキンとガスケットとの間が防水されるため、筐体本体内を確実に防水することができ、これによって電子機器を屋外に設置しても、雨水等が筺体本体内に浸入することがないことから、筺体本体内に収容された電子部品等が雨水等により短絡したり、故障の原因となるのを未然に防止することができる。
また筐体本体のパネル取り付け側に隔壁を設ける必要がないため、筺体本体内に収容できる電子部品等の収容能力の増大と、筺体本体の小型化によるコストの低減が図れると共に、筐体本体の大きさが規格化されている電子機器にも容易に適用することができる。
さらに隔壁をなくすことにより隔壁部分のパッキンが不要となるため、パッキンのコスト低減も図れる。
また筐体本体のパネル取り付け側に隔壁を設ける必要がないため、筺体本体内に収容できる電子部品等の収容能力の増大と、筺体本体の小型化によるコストの低減が図れると共に、筐体本体の大きさが規格化されている電子機器にも容易に適用することができる。
さらに隔壁をなくすことにより隔壁部分のパッキンが不要となるため、パッキンのコスト低減も図れる。
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1は第1筺体と第2筺体及びパネルを分離した状態の分解斜視図、図2は筺体本体の一端側に取り付けられたパネル取り付け部分の拡大図、図3は図2のA円内の拡大図である。
図1に示す電子機器の筺体を構成する筺体本体1は、例えば上部筺体となる第1筺体2と、下部筺体となる第2筐体3とからなる。
第1筺体2及び第2筺体3は何れも対向面が開口する偏平なケース状となっていて、全体が金属等により一体成形されており、一端側を除く周辺部には、第1筺体2と第2筺体3との間を結合するビス等の固着具(図示せず)を挿入するための取り付け孔2a,3aがほぼ等間隔に形成されている。
図1は第1筺体と第2筺体及びパネルを分離した状態の分解斜視図、図2は筺体本体の一端側に取り付けられたパネル取り付け部分の拡大図、図3は図2のA円内の拡大図である。
図1に示す電子機器の筺体を構成する筺体本体1は、例えば上部筺体となる第1筺体2と、下部筺体となる第2筐体3とからなる。
第1筺体2及び第2筺体3は何れも対向面が開口する偏平なケース状となっていて、全体が金属等により一体成形されており、一端側を除く周辺部には、第1筺体2と第2筺体3との間を結合するビス等の固着具(図示せず)を挿入するための取り付け孔2a,3aがほぼ等間隔に形成されている。
第1筺体2及び第2筺体3の合せ面となる当接面2b,3bは、側壁2c,3cの開口端面に形成されていて、これら当接面2b,3bに、パッキン4を嵌挿するためのパッキン収納溝2d,3dが取り付け孔2a,3aを避けようにしてほぼ全体に形成されている。
パッキン収納溝2d,3dは、パネル5を取り付ける一端側を除く当接面2b,3b全体にほぼU字状に形成されており、各パッキン収納溝2d,3dの断面は、パッキン4の半径より僅かに小径な半円状となっていて、パッキン4をパッキン収納溝2d,3d内に収納した状態で第1、第2筺体2,3間を固着具により締め付けることにより、各パッキン収納溝2d,3d内でパッキン4が圧縮されて、第1、第2筺体2,3間が防水されるようになっている。
パッキン収納溝2d,3dは、パネル5を取り付ける一端側を除く当接面2b,3b全体にほぼU字状に形成されており、各パッキン収納溝2d,3dの断面は、パッキン4の半径より僅かに小径な半円状となっていて、パッキン4をパッキン収納溝2d,3d内に収納した状態で第1、第2筺体2,3間を固着具により締め付けることにより、各パッキン収納溝2d,3d内でパッキン4が圧縮されて、第1、第2筺体2,3間が防水されるようになっている。
一方筺体本体1の一端側は、第1、第2筺体2,3の側壁2c,3cを除いた開放構造となっており、第1、第2筺体2,3の一端面は平坦なパネル取り付け面2f,3fが形成されている。
そして、これらパネル取り付け面2f,3fに、パネル5の内面に設けられたガスケット6を介してパネル5が、ビス等の固着具(図示せず)により着脱自在に取り付けられている。
パネル5は例えば電子機器の前面パネルであって、金属板やプラスチック板等により長方形状に形成されており、スイッチやコネクタ等の電子部品(図示せず)が実装されている。
パネル5の内面に設けられたガスケット6は、ゴム板等の防水性及び弾性を有する板材により形成されていて、パネル5の周辺部に沿ってほぼ枠状に形成されており、筺体本体1の一端側にパネル5を取り付けた際、ガスケット6が第1、第2筺体2,3のパネル取り付け面2f,3fに圧接されて、第1、第2筺体2,3とパネル5との間が防水されるようになっている。
そして、これらパネル取り付け面2f,3fに、パネル5の内面に設けられたガスケット6を介してパネル5が、ビス等の固着具(図示せず)により着脱自在に取り付けられている。
パネル5は例えば電子機器の前面パネルであって、金属板やプラスチック板等により長方形状に形成されており、スイッチやコネクタ等の電子部品(図示せず)が実装されている。
パネル5の内面に設けられたガスケット6は、ゴム板等の防水性及び弾性を有する板材により形成されていて、パネル5の周辺部に沿ってほぼ枠状に形成されており、筺体本体1の一端側にパネル5を取り付けた際、ガスケット6が第1、第2筺体2,3のパネル取り付け面2f,3fに圧接されて、第1、第2筺体2,3とパネル5との間が防水されるようになっている。
また第2筺体3内には、電子部品等の機能部品(図示せず)が実装された回路基板7が収納されていて、回路基板7の一端側は、筺体本体1の一端側に取り付けられたパネル5の実装電子部品とガスケット6の中央に開口された抜き孔6aを介して電気的に接続されており、パッキン収納溝2d,3dに収納されたパッキン4の両端面は、図3に示すようにガスケット6に食い込むように圧接されて、パッキン4とガスケット6の間が防水されるようになっている。
次に前記構成された電子機器の防水構造の作用を説明する。
電子部品等を実装した回路基板7を筺体本体1内に組み込んだら、第2筺体3のパッキン収納溝3d内にパッキン4を収納するが、このときパッキン4の両端が第1、第2筺体2,3のパネル取り付け面2f,3fより僅かに突出するようパッキン4をセットする。
次にこの状態で、第2筺体3の開口部に第1筺体2の開口部を合致させた状態で、各取り付け孔2a,3aに挿入した固着具を締め付けると、パッキン収納溝2d,3d内に収納されたパッキン4が径方向に圧縮されて、第1、第2筺体2,3の当接面2b,3b間が防水される。
電子部品等を実装した回路基板7を筺体本体1内に組み込んだら、第2筺体3のパッキン収納溝3d内にパッキン4を収納するが、このときパッキン4の両端が第1、第2筺体2,3のパネル取り付け面2f,3fより僅かに突出するようパッキン4をセットする。
次にこの状態で、第2筺体3の開口部に第1筺体2の開口部を合致させた状態で、各取り付け孔2a,3aに挿入した固着具を締め付けると、パッキン収納溝2d,3d内に収納されたパッキン4が径方向に圧縮されて、第1、第2筺体2,3の当接面2b,3b間が防水される。
次に第1、第2筺体2,3のパネル取り付け面2f,3fにガスケット6を当接した状態で固着具によりパネル5を取り付けると、パネル取り付け面2f,3fとパネル5の間でガスケット6が圧縮されて第1、第2筺体2,3とパネル5間が防水される。
またこのときパネル5内面のガスケット6にパッキン4の両端面が圧着されて、図3に示すようにパッキン4の端部がガスケット6に食い込むため、パッキン4とガスケット6との間も防水されるようになり、これによって電子機器を屋外に設置しても、雨水等が筺体本体1内に浸入することがないことから、筺体本体1内に収容された電子部品等が雨水等により短絡したり、故障の原因となることがない。
またこのときパネル5内面のガスケット6にパッキン4の両端面が圧着されて、図3に示すようにパッキン4の端部がガスケット6に食い込むため、パッキン4とガスケット6との間も防水されるようになり、これによって電子機器を屋外に設置しても、雨水等が筺体本体1内に浸入することがないことから、筺体本体1内に収容された電子部品等が雨水等により短絡したり、故障の原因となることがない。
一方図5及び図6は防水構造の変形例を示すもので、次にこれら変形例を説明する。
なお前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して、その説明は省略する。
前記実施の形態では、図3に示すようにパッキン4の両端面をガスケット6に圧接させることにより、第1、第2筐体2,3とパネル5間の防水を行うようにしたが、パッキン収納溝2d,3dにパッキン4を収納する際パッキン4が捩れたり、パッキン4の一部がパッキン収納溝溝2d,3dよりはみ出して当接面2b,3b間に噛み込まれた場合、パッキン4の長さが不足して、図4に示すようにパッキン4の端面とガスケット6との間に隙間8が発生して、防水効果が低下するおそれがある。
なお前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して、その説明は省略する。
前記実施の形態では、図3に示すようにパッキン4の両端面をガスケット6に圧接させることにより、第1、第2筐体2,3とパネル5間の防水を行うようにしたが、パッキン収納溝2d,3dにパッキン4を収納する際パッキン4が捩れたり、パッキン4の一部がパッキン収納溝溝2d,3dよりはみ出して当接面2b,3b間に噛み込まれた場合、パッキン4の長さが不足して、図4に示すようにパッキン4の端面とガスケット6との間に隙間8が発生して、防水効果が低下するおそれがある。
また筐体本体1の組み立て時にパッキン4が正常に組み込まれたとしても、電子機器を使用している間にパッキン4が劣化して収縮した場合、パッキン4の端面とガスケット6との間に隙間8が図4に示すように発生して、防水効果が低下するおそれがある。
これを防止するため図5に示す変形例では、第2筐体3に形成されたパッキン収納溝3dの両端部側に複数の凹孔3gを穿設し、またパッキン4側には、前記凹孔3gと合致する位置に複数の突起4aを突設して、これら突起4aをパッキン収納溝3d内の凹孔3gに嵌合している。
これを防止するため図5に示す変形例では、第2筐体3に形成されたパッキン収納溝3dの両端部側に複数の凹孔3gを穿設し、またパッキン4側には、前記凹孔3gと合致する位置に複数の突起4aを突設して、これら突起4aをパッキン収納溝3d内の凹孔3gに嵌合している。
これによってパッキン4が収縮した場合でも、パッキン4の両端面がガスケット6に圧接された状態を保持することができるため、防水効果が低下するのを防止することができるようになる。
また筐体本体1を組み立てる際、先にパッキン4両端の突起4aをパッキン収納溝3d内の凹孔3gに嵌合してからパッキン4をパッキン収納溝3dに収納することにより、パッキン4が捩れたり、第1、第2筐体2,3の当接面2b,3bの間に噛み込まれたりするのを未然に防止することができる。
また筐体本体1を組み立てる際、先にパッキン4両端の突起4aをパッキン収納溝3d内の凹孔3gに嵌合してからパッキン4をパッキン収納溝3dに収納することにより、パッキン4が捩れたり、第1、第2筐体2,3の当接面2b,3bの間に噛み込まれたりするのを未然に防止することができる。
図6に示す変形例では、第1、第2筐体2,3に形成されたパッキン収納溝2d,3dの両端部に幅広の嵌合凹部3hを形成し、またパッキン4の両端部には、前記嵌合凹部3hに嵌合する鍔部4bを形成して、これら鍔部4bを嵌合凹部3hに嵌合している。
これによってパッキン4が収縮した場合でも、パッキン4の両端面がガスケット6に圧接された状態を保持することができるため、防水効果が低下するのを防止することができる上、パッキン4の両端部に鍔部4bを形成することによりガスケット6との接触面積が増加するため、パッキン4とガスケット6間の防水効果がさらに増大する。
これによってパッキン4が収縮した場合でも、パッキン4の両端面がガスケット6に圧接された状態を保持することができるため、防水効果が低下するのを防止することができる上、パッキン4の両端部に鍔部4bを形成することによりガスケット6との接触面積が増加するため、パッキン4とガスケット6間の防水効果がさらに増大する。
また筐体本体1を組み立てる際、先にパッキン4両端の鍔部4bをパッキン収納溝3d端部の嵌合凹部3hに嵌合してからパッキン4をパッキン収納溝3dに収納することにより、パッキン4が捩れたり、第1、第2筐体2,3の当接面2b,3bに噛み込まれたりするのを未然に防止することができる。
1 筐体本体
2 第1筐体
2b 当接面
2d パッキン収納溝
2f パネル取り付け面
3 第2筐体
3b 当接面
3d パッキン収納溝
3f パネル取り付け面
3g 凹孔
3h 嵌合凹部
4 パッキン
4a 突起
4b 鍔部
5 パネル
6 ガスケット
2 第1筐体
2b 当接面
2d パッキン収納溝
2f パネル取り付け面
3 第2筐体
3b 当接面
3d パッキン収納溝
3f パネル取り付け面
3g 凹孔
3h 嵌合凹部
4 パッキン
4a 突起
4b 鍔部
5 パネル
6 ガスケット
Claims (3)
- 電子部品等を収容する筐体本体が第1筐体と第2筐体とに複数分割され、かつ前記筐体本体の一部にパネルが取り付けられた電子機器の防水構造であって、前記筐体本体のパネル取り付け面を除く前記第1、第2筐体の当接面にパッキン収納溝を形成して、前記パッキン収納溝に紐状のパッキンを収納することにより前記第1、第2筐体との間の防水を行うと共に、前記パネル取り付け面にガスケットを介して前記パネルを取り付け、かつ前記パッキンの両端部を前記ガスケットに圧接させることにより、前記第1、第2筐体間及び前記第1、第2筐体と前記パネル間の防水を行うことを特徴とする電子機器の防水構造。
- 前記パッキン収納溝の前記パネル側端部に凹孔を穿設し、これら凹孔に前記パッキンの両端部側に突設した突起を嵌合することにより、前記パッキンの両端面と前記ガスケットの圧接状態を保持してなる請求項1に記載の電子機器の防水構造。
- 前記パッキン収納溝の前記パネル側端部に嵌合凹部を形成し、これら嵌合凹部に前記パッキンの両端部に形成した鍔部を嵌合することにより、前記パッキンの両端面と前記ガスケットの圧接状態を保持してなる請求項1に記載の電子機器の防水構造。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020053254A (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 | シール部材の保持構造および電子機器 |
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WO2021241783A1 (ko) * | 2020-05-28 | 2021-12-02 | 엘지전자 주식회사 | 이동 단말기 |
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2007
- 2007-11-20 JP JP2007300034A patent/JP2009129946A/ja active Pending
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