JP2010147092A - 筐体締結ねじ部防水構造及び携帯機器 - Google Patents

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貴弘 酒井
Seiichiro Goto
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Abstract

【課題】筐体の薄型化と小型化とを両立させ、且つ、防水ガスケットの配設作業を容易にすることを可能とする。
【解決手段】相互に対向するように組み付けられて筐体を構成するフロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5と、フロント側筐体構成部材4の天板の内面14に設けられている金属製ナット13とを備える。リア側筐体構成部材5の天板に形成された通し孔16を介して金属製ナット13の雌ねじに螺入されフロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5を相互に締結している筐体締結ねじ12を備える。金属製ナット13に外嵌め又は外挿された状態でフロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5の双方の天板の内面14、15に挟まれて圧縮状態となり、該双方の内面14、15に対して密着している環状の防水ガスケット17を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、筐体締結ねじ部防水構造、これを備える携帯機器、これを備える携帯電子機器、筐体締結ねじ部防水構造の組み立て方法、及び、携帯機器の製造方法に関する。
携帯電子機器などの携帯機器の使用状況を鑑みれば、該携帯機器が水没する事故の発生を完全に防ぐことは難しい。携帯電子機器が水没し、その筐体内部に導電性を有する液体が侵入すると、例えば、電気回路のショート(短絡)、デバイスの機能劣化、腐食等が起き、携帯電子機器の一部又は全ての機能が使用不可能となる事態を引き起こす場合がある。同様に、電子機器以外の携帯機器であっても、その筐体内部への浸水が発生すると、例えば、内部の部品の腐食等が起き、その携帯機器の一部又は全ての機能が使用不可能となる事態を引き起こす場合がある。
このため、携帯機器が水没しても筐体内部へ浸水が起きないよう、携帯機器の筐体は防水構造を備えることが望ましい。
携帯電子機器の筐体は、一般的に、表裏一対の筐体構成部材を相互に対向させて組み合わせ、これら一対の筐体構成部材を、筐体締結ねじで相互に締結することにより構成されている。このため、筐体締結ねじが配設された部位(以下、筐体締結ねじ部)にも防水構造を備えることが望ましい。
筐体締結ねじ部の一般的な防水構造は、筐体締結ねじ(雄ねじ)にOリングを外嵌めするタイプと、筐体締結ねじ部の全体を防水ガスケットで囲むタイプとに分類することができる。
図7は筐体締結ねじにOリングを外嵌めするタイプの筐体締結ねじ部防水構造の一例を示す要部断面図である。
図7に示す筐体締結ねじ部防水構造では、相互に組み付けられて筐体を構成する表裏一対の筐体構成部材101、102のうち、一方の筐体構成部材102には、雄ねじ(筐体締結ねじ部)20が通される孔23が、他方の筐体構成部材101には、雄ねじ20が螺入される雌ねじ24が、それぞれ形成されている。雄ねじ20の軸の周囲には溝21が形成され、この溝21にOリング22が嵌め込まれている。そして、雄ねじ20が、筐体構成部材101の孔23を介して筐体構成部材102の雌ねじ24に螺入され、これら一対の筐体構成部材101、102が相互に締結されて組み付けられている。
ここで、孔23においてOリング22の周囲に位置する部位の内径は、Oリング22の外周の径よりも小さく設定されている。このため、図7に示すように雄ねじ20が雌ねじ24へ螺入された状態では、Oリング22は孔23の内周と溝21の底面との間で挟まれて圧縮状態となっている。つまり、Oリング22の外周は、孔23の内周に、Oリング22の内周は溝21の底面に、それぞれ密着した状態となって、Oリング22よりも雄ねじ20の先端側への浸水が好適に抑制されるようになっている。
図8は雄ねじにOリングを外嵌めするタイプの筐体締結ねじ部防水構造の他の一例を示す要部断面図である。
図8に示す筐体締結ねじ部防水構造では、雄ねじ(筐体締結ねじ部)26の軸51にOリングを嵌め、雄ねじ26の頭部の下面27と筐体構成部材101の外面のねじ頭受け面28とによりOリング25を挟んで圧縮することにより、防水を図っている。
図9は雄ねじにOリングを接触させるのではなく、筐体締結ねじ部の全体を防水ガスケットで囲むタイプの筐体締結ねじ部防水構造の一例を示す要部断面図である。
図9に示す筐体締結ねじ部防水構造では、雄ねじ26が通される孔23が形成されている筐体構成部材101の内面に、筐体防水ねじ部29の全周を囲むような溝30を形成し、この溝30内に防水ガスケット32を配設している。また、他方の筐体構成部材102の内面には、溝30と対向するリブ31を、筐体防水ねじ部29の全周を囲むように形成し、このリブ31により溝30内の防水ガスケット32を溝30の底面側へ押し付けて圧縮することにより、防水を図っている。
特許文献1にも、筐体締結ねじ部の全体を防水パッキンで囲むタイプの筐体締結ねじ部防水構造が開示されている。特許文献1の筐体締結ねじ部防水構造では、該特許文献1の図3及び図4に示すように、一方の筐体構成部材において雄ねじの周囲に位置する部分には、雄ねじの頭部が内部に収容される凹部が形成され、更に、この凹部の周囲に防水パッキンが配置されている。
また、特許文献2には、一方の筐体構成部材において雄ねじの頭部により覆われる部位には、環状突起が形成され、雄ねじを他方の筐体構成部材に螺入する際に、雄ねじの頭部によりこの環状突起を押しつぶすことにより、一方の筐体構成部材と雄ねじとを密着させて、この密着箇所で防水を図る技術が開示されている。
また、特許文献3には、雄ねじとしての機能を有するボス部と、このボス部と螺合する外ナットと、ボス部の周囲に形成された溝内に嵌め込まれたOリングと、を備え、このOリングによって、ボス部と筐体との間の防水を図った防水構造が開示されている。
特開2000−59049号公報 特開2000−224070号公報 特開平10−73391号公報
ところで、携帯機器に対しては、携帯性の向上のため、常に、薄型化及び小型化の要求がある。このため、携帯機器の薄型化及び小型化が進んでいる。
しかしながら、図7及び図8に示す筐体締結ねじ部防水構造では、筐体の厚さは、少なくとも、雌ねじ24の高さ(厚さ)とOリング25の厚さとを加えた厚さ以上となる。このため、これらの筐体締結ねじ部防水構造は、携帯機器の薄型化が困難である。
また、図7及び図8に示すように、雄ねじ20、26にOリング22、25を外嵌めする構造では、ねじ締結時に雄ねじ20、26と筐体構成部材101との間に相対移動(回転)が存在する。Oリング22、25にシール機能を発揮させるためには、該Oリング22、25を圧縮し、該Oリング22、25を雄ねじ20、26及び筐体構成部材101の双方に対して密着させることが必要である。しかし、このようにOリング22、25が圧縮されると同時にOリング22、25が反発力を発生している状態で、Oリング22、25が接触している雄ねじ20、26と筐体構成部材101とが相対移動(回転)すると、Oリング22、25には互いに反対方向の摩擦力が、雄ねじ20、26と筐体構成部材101のそれぞれから作用する。この摩擦力は、Oリング22、25に対してせん断力を作用させる結果、Oリング22、25がよじれたり、或いはよじ切られたりするという課題がある。
また、特に、図7に示す筐体締結ねじ部防水構造では、雄ねじ20に溝21を形成することによる雄ねじ20のコスト増加の他に、組み立て精度及び加工精度の課題が存在する。これは、雌ねじ24の中心と雄ねじ20の軸部の中心とが相互に一致した締結状態において、Oリング22の外周が孔23の内周に対し、全周で密着し、且つ、Oリング22に必要量の圧縮が生じる必要があるためである。このため、雄ねじ20、雌ねじ24、孔23及びOリング22にそれぞれ高い加工精度が要求され、且つ、組み立てにも高い精度が要求される。
更に、上述のように携帯機器の薄型化及び小型化が進むと、雄ねじ20のねじ径とねじ長も短小化し、雄ねじ20に外嵌めされるOリング22の断面径、内周径及び外周径も縮小し、要求される位置精度の絶対量が微小化するので、精度の課題はより厳しくなる。
加えて、このような雄ねじ20とOリング22の小型化により、雄ねじ20にOリング22を外嵌めする作業の困難性も増す。
また、特に、図8に示す筐体締結ねじ部防水構造では、雄ねじ26の頭部の下面27とねじ頭受け面28とが互いに平行であることと、締結時の雄ねじ26の傾斜に対する精度と、が求められるが、これらの精度は、図7の構造ほど厳しくはない。しかし、図8の構造でも、雄ねじ26とOリング25の小型化が進行すると、やはり、雄ねじ26にOリング25を外嵌めする作業の困難性が増す。
また、図9に示す筐体締結ねじ部防水構造では、筐体締結ねじ部29よりも外側に配置された溝30内に防水ガスケット32を配設するため、本質的に小型の携帯機器には適用し難い。なぜなら、溝30には図9に示すように外壁52と内壁53が必要であるからである。しかも、図9の構造では防水ガスケット32を押さえ付けるリブ31も存在するため、筐体の薄型化も困難である。しかも、防水ガスケット32を全周に亘って溝30内に適切に配設する必要があるため、作業が容易ではない。
また、特許文献1の技術では、筐体において雄ねじの周囲に位置する部分には、雄ねじの頭部が内部に配置される凹部が形成され、更に、この凹部の周囲に防水パッキンが配置されているため、筐体の平面寸法が大型化してしまうという課題がある。
また、特許文献2の技術では、一方の筐体構成部材において雄ねじの頭部により覆われる部位に環状突起を精度良く形成する必要があるという課題がある。
また、特許文献3の技術では、筐体の厚さは、少なくとも、雌ねじ(外ナット)の高さ(厚さ)とOリングの厚さとを加えた厚さ以上となる。このため、図7の構造と同様に、機器の薄型化が困難である。なお、特許文献3の構造は、そもそも、筐体を構成する一対の筐体構成部材を相互に締結する構造ではない。
以上のような課題を解決するため、本発明は、筐体の薄型化と小型化とを両立させ、且つ、防水ガスケットの配設作業を容易にすることが可能であり、且つ、筐体締結ねじによる締結時に防水ガスケットへせん断力が作用してしまうことを防止ないしは抑制することが可能であり、且つ、筐体締結ねじ部の加工精度に対する要求を緩くすることが可能な筐体締結ねじ部防水構造、これを備える携帯機器、これを備える携帯電子機器、筐体締結ねじ部防水構造の組み立て方法、及び、携帯機器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、相互に対向するように組み付けられて筐体を構成する第1及び第2筐体構成部材と、前記第1及び第2筐体構成部材のうち何れか一方の筐体構成部材の天板の内面に設けられているナット部と、前記第1及び第2筐体構成部材のうち何れか他方の筐体構成部材の天板に形成された通し孔を介して前記ナット部の雌ねじに螺入され前記第1及び第2筐体構成部材を相互に締結している筐体締結ねじと、前記ナット部に外嵌め又は外挿された状態で前記第1及び第2筐体構成部材の双方の天板の内面に挟まれて圧縮状態となり、該双方の内面に対して密着している環状の防水ガスケットと、を備えることを特徴とする筐体締結ねじ部防水構造を提供する。
また、本発明は、本発明の筐体締結ねじ部防水構造を備えることを特徴とする携帯機器を提供する。
また、本発明は、本発明の筐体締結ねじ部防水構造を備えることを特徴とする携帯電子機器を提供する。
また、本発明は、相互に対向するように組み付けられて筐体を構成する第1及び第2筐体構成部材のうち何れか一方の筐体構成部材の天板の内面に設けられているナット部に、環状の防水ガスケットを外嵌め又は外挿する工程と、前記第1及び第2筐体構成部材のうち何れか他方の筐体構成部材の天板に形成された通し孔を介して前記ナット部の雌ねじに筐体締結ねじを螺入することによって、前記第1及び第2筐体構成部材を相互に締結するとともに、前記防水ガスケットを、前記第1及び第2筐体構成部材の双方の天板の内面で挟んで圧縮状態とし、該双方の内面に対して密着させる工程と、を備えることを特徴とする筐体締結ねじ部防水構造の組み立て方法を提供する。
また、本発明は、第1及び第2筐体構成部材を相互に対向するように組み付けることにより構成される筐体を備える携帯機器の前記第1及び第2筐体構成部材のうち何れか一方の筐体構成部材の天板の内面に設けられているナット部に、環状の防水ガスケットを外嵌め又は外挿する工程と、前記第1及び第2筐体構成部材のうち何れか他方の筐体構成部材の天板に形成された通し孔を介して前記ナット部の雌ねじに筐体締結ねじを螺入することによって、前記第1及び第2筐体構成部材を相互に締結するとともに、前記防水ガスケットを、前記第1及び第2筐体構成部材の双方の天板の内面で挟んで圧縮状態とし、該双方の内面に対して密着させる工程と、を備えることを特徴とする携帯機器の製造方法を提供する。
本発明によれば、筐体の薄型化と小型化とを両立させ、且つ、防水ガスケットの配設作業を容易とし、且つ、筐体締結ねじによる締結時に防水ガスケットへせん断力が作用してしまうことを防止ないしは抑制することが可能であり、且つ、筐体締結ねじ部の加工精度に対する要求を緩くすることが可能である。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
図1は実施形態に係る筐体締結ねじ部防水構造を備える携帯機器(特に携帯電子機器)の好適な一例としての携帯電話機100の全体斜視図、図2及び図3は携帯電話機100が備える一対のユニット2、3のうち一方のユニット2の分解斜視図である。また、図4はユニット2の要部拡大の分解斜視図、図5は図4の状態から防水ガスケット17をその配設領域60(図4)へ配設した状態を示す斜視図、図6は筐体構成部材4、5を組み付けた状態での図2のA−A線に沿った断面図である。
本実施形態に係る筐体締結ねじ部防水構造は、相互に対向するように組み付けられて筐体を構成する第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)と、第1及び第2筐体構成部材のうち何れか一方の筐体構成部材(例えば、フロント側筐体構成部材4)の天板の内面14に設けられているナット部(例えば、金属製ナット13)と、第1及び第2筐体構成部材のうち何れか他方の筐体構成部材(例えば、リア側筐体構成部材5)の天板に形成された通し孔16を介してナット部(例えば、金属製ナット13)の雌ねじに螺入され第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)を相互に締結している筐体締結ねじ12と、ナット部(例えば、金属製ナット13)に外嵌め又は外挿された状態で第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)の双方の天板の内面14、15に挟まれて圧縮状態となり、該双方の内面14、15に対して密着している環状の防水ガスケット17と、を備える。また、本実施形態に係る携帯機器(例えば、携帯電話機100)は、本実施形態に係る筐体締結ねじ部防水構造を備える。また、本実施形態に係る携帯電子機器(例えば、携帯電話機100)は、本実施形態に係る筐体締結ねじ部防水構造を備える。また、本実施形態に係る筐体締結ねじ部防水構造の組み立て方法は、相互に対向するように組み付けられて筐体1aを構成する第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)のうち何れか一方の筐体構成部材(例えば、フロント側筐体構成部材4)の天板の内面14に設けられているナット部(例えば、金属製ナット13)に、環状の防水ガスケット17を外嵌め又は外挿する工程と、第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)のうち何れか他方の筐体構成部材(例えば、リア側筐体構成部材5)の天板に形成された通し孔16を介してナット部(例えば、金属製ナット13)の雌ねじに筐体締結ねじ12を螺入することによって、第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)を相互に締結するとともに、防水ガスケット17を、第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)の双方の天板の内面14、15で挟んで圧縮状態とし、該双方の内面14、15に対して密着させる工程と、を備える。また、本実施形態に係る携帯機器の製造方法は、第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)を相互に対向するように組み付けることにより構成される筐体1aを備える携帯機器(例えば、携帯電話機100)の第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)のうち何れか一方の筐体構成部材(例えば、フロント側筐体構成部材4)の天板の内面14に設けられているナット部(例えば、金属製ナット13)に、環状の防水ガスケット17を外嵌め又は外挿する工程と、第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)のうち何れか他方の筐体構成部材(例えば、リア側筐体構成部材5)の天板に形成された通し孔16を介してナット部(例えば、金属製ナット13)の雌ねじに筐体締結ねじ12を螺入することによって、第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)を相互に締結するとともに、防水ガスケット17を、第1及び第2筐体構成部材(フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5)の双方の天板の内面14、15で挟んで圧縮状態とし、該双方の内面14、15に対して密着させる工程と、を備える。以下、詳細に説明する。
本実施形態に係る携帯電話機100は、レシーバー機能(受話機能)を有するRECユニット1と、マイク機能(送話機能)を有するMICユニット2と、を備える。これらRECユニット1とMICユニット2とは、両ユニット1、2を携帯電話機100の長手方向(図1のトップ側又はボトム側)へ相対的にスライド可能とさせる機能を有するスライドユニット3により相互に連結されている。RECユニット1及びMICユニット2は、それぞれ扁平な直方体形状に形成され、例えば、それらの角の部分には丸みが付けられている(R形状とされている)。
以下では、RECユニット1の構造を詳述することにより、このRECユニット1が備える筐体締結ねじ部防水構造を説明する。
図2及び図3に示すように、RECユニット1の筐体1aは、表裏一対のフロント側筐体構成部材(第1筐体構成部材)4及びリア側筐体構成部材(第2筐体構成部材)5を相互に対向するように組み付けることにより構成されている。筐体1aは、RECユニット1の外形を形成するため、扁平な直方体形状に形成され、該筐体1aの角の部分には丸みが付けられている。
本実施形態の場合、例えば、フロント側筐体構成部材4は、ステンレスなどの金属板金をプレス成型することにより形成されたフロント側板金筐体構成部9と、このフロント側板金筐体構成部9の側壁部を包むような形状に成型された樹脂からなるフロント側樹脂筐体構成部10と、により構成されている。
このようなフロント側筐体構成部材4は、例えば、フロント側樹脂筐体構成部10を成型するための金型内にフロント側板金筐体構成部9を配置した状態で、金型内に溶融樹脂を射出することにより、フロント側樹脂筐体構成部10となる樹脂材料内にフロント側板金筐体構成部9を一体成型(インサート成型)することにより作成することができる(図6参照)。図2及び図3では、便宜上、フロント側板金筐体構成部9の単体での外形を示しているが、実際には、例えば、フロント側板金筐体構成部9の一部は、フロント側樹脂筐体構成部10の内部に埋設されている。
例えば、フロント側板金筐体構成部9は天板及び側壁部からなり、フロント側板金筐体構成部9の天板はフロント側筐体構成部材4の天板を構成する。また、フロント側樹脂筐体構成部10の側壁部は、フロント側板金筐体構成部9の側壁部の内周側及び外周側を包んでおり(図6参照)、フロント側筐体構成部材4の側壁部、ひいては筐体1aの側壁部を構成する。
また、リア側筐体構成部材5は、ステンレスなどの金属板金をプレス成型することにより形成されている。リア側筐体構成部材5は、天板及び側壁部からなる。
このように、フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5の天板には金属板金のプレス成型品を用いているため、樹脂材料(高分子材料)或いはマグネシウム材を用いる場合と比べ、天板の肉厚を格段に薄くすることができる。
このようなフロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5からなる筐体1aは、表示デバイスモジュール7を含む各種機能デバイス及び各種構造部品を内蔵している。
図2及び図3に示すように、フロント側板金筐体構成部9において、表示デバイスモジュール7の表示画面と対応する位置には開口部9aが形成されている。フロント側板金筐体構成部9の天板の外側表面には、開口部9aを閉塞するように保護スクリーン8が貼付されている。
筐体1a内には、例えば、各種電気部品が搭載された主回路FPC(フレキシブルプリント回路)基板6などの内装FPC基板35と、内装フレーム33と、が配設されている。
表示デバイスモジュール7の配設領域でのRECユニット1(筐体1a)の厚さは、保護スクリーン8、表示デバイスモジュール7、主回路FPC基板6及びリア側筐体構成部材5の天板のみの厚さを足し合わせた厚さとし、且つ、主回路FPC基板6において表示デバイスモジュール7の配設領域と対応する位置には電気部品を搭載しないようにしたことにより、極力薄くされている。本実施形態に係る筐体締結ねじ部防水構造は、このように極力厚みを小さくした構成の筐体1aに対しても好適に適用することができる。
図3及び図4に示すように、フロント側筐体構成部材4の天板の内面14には、雌ねじを有する金属製ナット(ナット部)13が、溶接またはカシメ等で固定されている。
金属製ナット13の中心には、該金属製ナット13の先端から根元(フロント側筐体構成部材4の天板の内面14に対する固定面)までの全長に亘って貫通するよう、雌ねじのタッピングが切られている。金属製ナット13の雌ねじの軸心方向は、筐体1aの厚み方向(図1のフロント側及びリア側の方向)である。
フロント側筐体構成部材4の天板において、金属製ナット13の雌ねじに対応する部位には、筐体締結ねじ12の先端が突き抜け可能又は入り込み可能な開口13a(図2)が形成されている。このようにフロント側筐体構成部材4の天板に開口13aを形成するのは、その開口13aを介して筐体締結ねじ12の先端がフロント側筐体構成部材4のフロント側へ突き抜けるまで該筐体締結ねじ12を雌ねじに螺入できるようにすることによって、或いは、その開口13aの内側に筐体締結ねじ12の先端が入り込むまで該筐体締結ねじ12を雌ねじに螺入できるようにすることによって、薄型の筐体1aにおいて可能な限り筐体締結ねじ12を深く螺入できるようにするためである。更に、この開口13aは、金属製ナット13をフロント側筐体構成部材4の天板へ結合するに際しての製造上の要求を満たすためにも役立つ。
金属製ナット13は、その外周面で、防水ガスケット17の内周をガイド及び保持する。本実施形態の場合、例えば、防水ガスケット17の内周は平面視において円形であり、金属製ナット13の外形形状は、図4に示すように、円筒形である。
上述の内装フレーム33は、フロント側筐体構成部材4の天板の内面14に固定されているが、この内装フレーム33において、金属製ナット13に対応する部位には、図4に示すように、開口34が形成されており、この開口34の中央部を介して金属製ナット13はリア側へ臨まされている。この開口34の内径は、少なくとも、この開口34の外壁が、金属製ナット13に外嵌め又は外挿した防水ガスケット17に干渉しないような大きさに設定されている。なお、この開口34の内径は、防水ガスケット17がフロント側筐体構成部材4の天板の内面14とリア側筐体構成部材5の天板の内面15とに挟まれて圧縮されるのに伴い外側に膨らむことを許容できる寸法に設定されている。換言すれば、防水ガスケット17において圧縮状態とされるのに伴い外側へ膨出する部位を逃がすための余裕空間が、防水ガスケット17の周囲に存在する。
そして、フロント側筐体構成部材4の天板の内面14上の領域であって、開口34の外壁と金属製ナット13との間隔に位置する領域は、防水ガスケット17が配設される配設領域60を構成している。
また、リア側筐体構成部材5の天板において、各金属製ナット13の雌ねじと対向する部位には、筐体締結ねじ12が通される通し孔16がそれぞれ形成されている。
以上において、筐体締結ねじ12と、金属製ナット13と、配設領域60と、フロント側筐体構成部材4の天板の内面14において配設領域60に露出した部位と、この部位と対向するリア側筐体構成部材5の天板の内面15(図6)と、により筐体締結ねじ部が構成されている。
このような筐体締結ねじ部に防水機能を付加する防水ガスケット17は、図5及び図6に示すように、環状の形状(Oリング形状)に形成され、その断面は、例えば、円形とされている。
この防水ガスケット17は、例えば、金属製ナット13に外嵌め又は外挿される。
防水ガスケット17が金属製ナット13に外嵌めされる場合は、金属製ナット13の外周に防水ガスケット17の内周が当接するように、該防水ガスケット17が金属製ナット13の周囲に嵌め込まれる。このように防水ガスケット17が金属製ナット13に外嵌めされることにより、防水ガスケット17は配設領域60に配設される。
このように防水ガスケット17が金属製ナット13に外嵌めされる場合、防水ガスケット17の内周径は、防水ガスケット17を金属製ナット13に外嵌めした後、筐体1aの組み立てが終わるまでの間、金属製ナット13から防水ガスケット17が脱落したり位置がずれたりしない程度の保持力で、金属製ナット13に保持され得るような寸法に設定されている。
他方、防水ガスケット17が金属製ナット13に外挿される場合は、単に、防水ガスケット17が金属製ナット13の周囲に位置するように、該防水ガスケット17を落とし込むことにより、配設領域60に防水ガスケット17を配置することができる。
このように防水ガスケット17が配設領域60に配設された状態で、フロント側筐体構成部材4とリア側筐体構成部材5とを相互に組み合わせて、筐体締結ねじ12をリア側筐体構成部材5の外側(リア側)から通し孔16を介して金属製ナット13の雌ねじに螺入することにより、これら筐体構成部材4、5が相互に締結されて組み付けられ、筐体1aが構成される。
このように筐体1aが構成された状態では、防水ガスケット17はフロント側筐体構成部材4の天板の内面14とリア側筐体構成部材5の天板の内面15とに挟まれて圧縮状態となり、これら内面14、15の双方に対し、金属製ナット部13を囲む全周で密着している。
なお、念のために言及すると、防水ガスケット17は、フロント側筐体構成部材4の天板の内面14とリア側筐体構成部材5の天板の内面15の双方に対して直接に接触するようになっており、主回路FPC基板6などの内装FPC基板35(図6)、スペーサ、インシュレータ等を介して接触するようにはなっていない。
防水ガスケット17の断面の直径は、組み付け状態のフロント側筐体構成部材4の天板の内面14とリア側筐体構成部材5の天板の内面15との距離に、防水ガスケット17がこれら内面14、15の間でシール機能を発揮及び維持するため該防水ガスケット17に与えられる圧縮量を足した寸法に設定されている。
なお、金属製ナット13の高さ(筐体1aの厚さ方向の寸法)は、筐体締結ねじ12に必要とされる螺入量に応じて適宜に設定されるが、金属製ナット13の外周面において防水ガスケット17をガイド及び保持する部分の高さは必ずしも金属製ナット13の高さ方向の全域に亘る寸法でなくても良い。すなわち、金属製ナット13の外周面において防水ガスケット17をガイド及び保持する部分の高さは、少なくとも、防水ガスケット17の内周長が最短となる位置以上の高さであれば良い。このため、例えば、図6に示すように、金属製ナット13の外周面における上端部には、切り欠き13bが形成され、この切り欠き13b内にフロント側筐体構成部材4の天板の開口13aの縁部が入り込んでいる。これにより、筐体1aの厚さを、切り欠き13bの深さの分だけ縮小できている。
上述のように筐体1aが構成された状態では、防水ガスケット17は、フロント側筐体構成部材4の天板の内面14と、リア側筐体構成部材5の天板の内面15と、に挟まれることにより圧縮状態となって、これら双方の内面14、15に対して密着している。すなわち、防水ガスケット17は、内面14、15の双方に対して、それぞれ閉ループとなる線状面(極小幅の面)で密着し、その密着箇所18、19(図6)においてシール機能(防水機能)を発揮する。
更に、上述のように防水ガスケット17の内周に位置する筐体締結ねじ12でフロント側筐体構成部材4とリア側筐体構成部材5とを締結することにより、防水ガスケット17の反発力によるリア側筐体構成部材5の外側への膨らみは抑制され、フロント側筐体構成部材4とリア側筐体構成部材5との組み付け状態が維持される。
また、上述のように筐体1aが構成された状態では、図6に示すように、金属製ナット13の先端面は、リア側筐体構成部材5の天板の内面15に対して接触した状態となる。
次に、RECユニット1の組み立て方法の一例を説明する。この説明は、本実施形態に係る筐体締結ねじ部防水構造の組み立て方法、及び携帯機器の製造方法の説明を兼ねる。
先ず、フロント側筐体構成部材4の配設領域60への防水ガスケット17の配設作業と、筐体1a内に配設するその他の部材(主回路FPC基板6を含む内装FPC基板35、表示デバイスモジュール7、内装フレーム33等)をフロント側筐体構成部材4内に配設する作業を、任意の順序で行う。なお、これらの作業の順序が任意で良い理由は、内装フレーム33に形成された開口34内に防水ガスケット17を位置させることができることに加え、防水ガスケット17と内面14、15との密着箇所18、19には、FPC、スペーサ、インシュレータ等の部品が介在しないためである。
フロント側筐体構成部材4の配設領域60への防水ガスケット17の配設作業は、フロント側筐体構成部材4に設けられている金属製ナット13に防水ガスケット17を外嵌めするか又は外挿することにより行う。
外嵌めする場合は、金属製ナット13の外周に防水ガスケット17の内周が当接するように、該防水ガスケット17を金属製ナット13の周囲に嵌め込む。このように防水ガスケット17を金属製ナット13に外嵌めすることにより、防水ガスケット17を配設領域60に配設することができる。
この配設作業は、図7及び図8に示すような、筐体締結ねじ(雄ねじ20、26)の軸にOリング22、25を外嵌めする作業と比べて、容易である。なぜなら、金属製ナット13の外径は、筐体締結ねじ12の軸の径よりも大きいためである。
他方、外挿する場合は、単に、防水ガスケット17が金属製ナット13の周囲に位置するように、該防水ガスケット17を落とし込むことにより、配設領域60に防水ガスケット17を容易に配置することができる。
ここで、本実施形態の場合、防水ガスケット17の断面形状は円形であり、かつ全周形状も円形環状なので、防水ガスケット17の向きに留意せずに、金属製ナット13の周囲に落し込めば良い。
次に、このように防水ガスケット17を配設したフロント側筐体構成部材4とリア側筐体構成部材5とを相互に対向させて組み合わせ、筐体締結ねじ12をリア側筐体構成部材5のリア側より通し孔16を介して金属製ナット13に螺入する。これにより、筐体締結ねじ12によってフロント側筐体構成部材4とリア側筐体構成部材5とを相互に締結する。
この締結により、フロント側筐体構成部材4の天板の内面14とリア側筐体構成部材5の内面15とは、それぞれ防水ガスケット17に対して接触し、該防水ガスケット17を両側から挟んで圧縮し合い、該防水ガスケット17にシール機能を生じさせる。すなわち、防水ガスケット17は、内面14及び内面15の双方に対し、それぞれ閉ループ形状の線状面(極小幅の面)で密着するので、この密着箇所18、19(図6)よりも外側への浸水が好適に抑制された筐体締結ねじ部防水構造が実現される。
なお、圧縮状態の防水ガスケット17は反発力を生じ、フロント側筐体構成部材4とリア側筐体構成部材5との間隔を押し広げようとするが、防水ガスケット17の内周の中心に位置する筐体締結ねじ12により間隔の拡張は抑制され、防水ガスケット17の圧縮状態は維持される。
次に、携帯電話機100が水没した場合の動作(浸水の態様)の一例について説明する。
携帯電話機100が水没すると、筐体締結ねじ12の頭部の内面とリア側筐体構成部材5との隙間36、フロント側筐体構成部材4と金属製ナット13との隙間37、及び、金属製ナット13の雌ねじと筐体締結ねじ12の軸部との隙間39の端部38からそれぞれ浸水が始まる。
浸水した水は上記の隙間39を満たし、金属製ナット13の根元とフロント側筐体構成部材4との隙間40、及び、金属製ナット13の先端とリア側筐体構成部材5の内面15との隙間41から、金属製ナット13の外周側へと滲入して行く。
しかし、金属製ナット13の周囲には、防水ガスケット17が全周で存在し、防水ガスケット17とフロント側筐体構成部材4の内面14、並びに、防水ガスケット17とリア側筐体構成部材5の内面15とは、それぞれ密着箇所18、19において密着している。このため、それら密着箇所18、19よりも外周側、つまり、筐体1a内の主回路FPC基板6、内装フレーム33、内装FPC基板35などが配設された内部空間への浸水は防止ないしは好適に抑制される。
なお、MICユニット2の筐体締結ねじ部防水構造については、その詳細な説明は省略するが、例えば、上述したような、RECユニット1と同様の筐体締結ねじ部防水構造とすることができる。これにより、MICユニット2の筐体2aについても、筐体締結ねじ部を好適に防水することができる。
以上のような第1の実施形態によれば、相互に対向するように組み付けられて筐体を構成するフロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5と、フロント側筐体構成部材4の天板の内面14に設けられている金属製ナット13と、リア側筐体構成部材5の天板に形成された通し孔16を介して金属製ナット13の雌ねじに螺入されフロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5を相互に締結している筐体締結ねじ12と、金属製ナット13に外嵌め又は外挿された状態でフロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5の双方の天板の内面14、15に挟まれて圧縮状態となり、該双方の内面14、15に対して密着している環状の防水ガスケット17と、を備えるので、その密着箇所18、19よりも外側の空間(具体的には、例えば、筐体1a内の空間であって、主回路FPC基板6、内装フレーム33、内装FPC基板35などが配設された空間)への浸水を好適に防止ないしは抑制することができる。特に、防水ガスケット17は、金属製ナット13を囲む全周で双方の内面14,15に対して密着しているので、浸水をより好適に防止ないしは抑制することができる。
また、防水ガスケット17は、雌ねじを有する金属製ナット13の周囲に配置されるため、筐体1aの厚さは、防水ガスケット17の厚さ(高さ)と金属製ナット13の厚さ(高さ)とを加えた厚さとする必要がない。よって、筐体1aの薄型化、ひいては携帯機器(例えば、携帯電話機100)の薄型化が可能である。
しかも、図9に示すように溝30を形成する構造とは異なり、内壁53に相当する構成が不要となることから、筐体1aの平面寸法も縮小することができる。
このように、本実施形態では、筐体1aの薄型化と小型化とを両立させることができる。
また、筐体締結ねじ12の軸よりも大径の金属製ナット13に防水ガスケット17を外嵌め又は外挿する作業は、図7及び図8のように雄ねじ20、26にOリング22、25を外嵌めする作業よりも容易である。また、図9の構造のように溝30内に防水ガスケット32を嵌め込む作業と比べても、防水ガスケット17の配設作業は容易である。つまり、本実施形態によれば、防水ガスケット17の配設作業を容易に行うことができる。
また、防水ガスケット17は、金属製ナット13の外周によりガイドさせて、その配設領域60に配設するため、防水ガスケット17の平面位置は、金属製ナット13の外周形状と防水ガスケット17の内周形状との関係から決まる。この金属製ナット13の外周形状と防水ガスケット17の内周形状に要求される精度は高いものではない。これは、防水ガスケット17と接触する内面14、15は少なくとも金属製ナット13の周囲では平坦に形成されているため、防水ガスケット17の位置が平面方向でずれて、内面14、15と防水ガスケット17との密着箇所18、19も平面方向でずれたとしても、シール機能に支障を来たさないからである。このように、本実施形態では、組み立て作業に要求される精度を緩くすることができる。
また、防水ガスケット17の傾きについては、金属製ナット13に対して傾いた状態で防水ガスケット17が嵌められた場合であっても、リア側筐体構成部材5をフロント側筐体構成部材4に対して組み合わせ、更に筐体締結ねじ12の締結を進行させるのに伴い、金属製ナット13の外周をガイドとして、双方の内面14、15により矯正されることと、金属製ナット13の外周と防水ガスケット17の内周との間は防水機能が不要な構成であることから、防水ガスケット17の組み込み時の傾きへの留意は不要となる。つまり、本実施形態では、この点からも、組み立て作業を容易にすることができる。
なお、図7の構造のように筐体に孔23を形成する場合、筐体材料に樹脂材料(高分子材料)、マグネシウム等の部品形状の製造が型成型である材料を使用したならば、その形成は比較的容易である。しかし、薄型携帯電子機器ではステンレス板金を筐体材料として多用し、ステンレス板金は部品形状の製造にプレス成型を主に用いるので、内周に精度が求められる孔23を形成するのは容易ではない。これに対し、本実施形態では、上述のように精度の問題を緩和することができるため、例えば、金属製ナット13の加工精度についても、緩く設定することが可能である。
また、筐体1aの組み付け作業時及び組み付けられた状態時において防水ガスケット17に掛かる負荷は、基本的にシール機能を発生させるための圧縮のみである。筐体1aの内部に配置された防水ガスケット17は、筐体1aの内面14、15と接触し、これら内面14、15により圧縮されるが、組み立て及びねじ締結中の内面14と内面15とは、筐体1aの厚さ方向の間隔が縮小していく方向にのみ動き、平面方向の相対移動は起こさないからである。このため、筐体1aの組み付け作業中、防水ガスケット17をよじらせたり、該防水ガスケット17をよじ切ったりする力が防水ガスケット17に働かず、組み付けられた状態においてもシール機能に必要とする圧縮以外の不要な負荷は働かないようにできる。すなわち、筐体締結ねじ12による締結時に防水ガスケット17へせん断力が作用してしまうことを防止ないしは抑制することができる。
また、シール機能を発生させる圧縮に伴う負荷について言及すると、密着箇所18,19の全長は短い円形であり、密着箇所18,19の極近傍である防水ガスケット17の内周に筐体締結ねじ12が存在するため、密着箇所18,19の全周における圧縮負荷の分布は均一性が保たれる。このため、防水ガスケット17の圧縮状態は安定し、防水構造の信頼性を高いものとすることができる。
また、本実施形態の筐体締結ねじ部防水構造は、防水ガスケット17を金属製ナット13の外周に配置するだけで、筐体締結ねじ部から筐体1a内部への浸水を防ぐ防水機能が付加されるものである。このため、締結に使用する筐体締結ねじ12及び金属製ナット13も一般のものを適用できるため、防水仕様を満たすためのコストの増加を最小のものとすることができる。
また、防水ガスケット17のガイドとして筐体1aに溝形状を形成する必要も無いので、筐体締結ねじ部防水構造の占有する範囲は、実質的に、防水ガスケット17の配設範囲のみとなり、薄型化、小型化への制約を最小のものとしている。
さらに、防水ガスケット17の有無のみで防水仕様と非防水仕様との間の変更が可能となることから、非防水仕様と防水仕様との機種展開における設計、製造を容易とする効果も存在する。
さらに、防水ガスケット17の内周はその全周で金属製ナット13によりガイドされるので、防水ガスケット17の傾きに対する矯正が有効に働き、防水ガスケット17の断面形状の縦横比の制約を小さくすることができる。
また、防水ガスケット17において圧縮状態とされるのに伴い外側へ膨出する部位を逃がすための余裕空間が、防水ガスケット17の周囲に存在するので、防水ガスケット17において圧縮状態とされるのに伴い外側へ膨出する部位をその余裕空間に逃がすことができ、防水ガスケット17に不要な負荷を加えないようにできる。
また、フロント側筐体構成部材4とリア側筐体構成部材5の各々において、少なくとも防水ガスケット17を圧縮する双方の内面14、15は、金属板金からなるので、これら内面14,15の剛性を高め、これら内面14、15により十分な強さで防水ガスケット17を圧縮することができる。
また、フロント側筐体構成部材4の天板において、少なくとも金属製ナット13の雌ねじの軸方向における延長上に位置する部位には、筐体締結ねじ12の先端が突き抜け可能又は入り込み可能な開口13aが形成されているので、筐体締結ねじ12を十分な深さで金属製ナット13に螺入することができる。
上記の実施形態で説明した各構成要素には以下に説明するような変形を加えることも可能である。
例えば、防水ガスケット17の断面形状を、筐体1aの厚さ方向を長軸とする長円、又は楕円形状としても良い。この場合、防水ガスケット17の断面における高さ寸法(筐体1aの厚さ方向の寸法)と、幅寸法(筐体1aの平面方向の寸法)とが異なる。よって、筐体1aの厚さ寸法及び平面寸法に応じて、防水ガスケット17の断面における高さ寸法と幅寸法とをそれぞれ独立的に、適宜の寸法に調節し最適化することができ、また、防水ガスケット17の断面形状の自由度も高まる。
また、1箇所の筐体締結ねじ部に、1つではなく複数の防水ガスケットを軸方向に重ねて配設しても良い。
或いは、1箇所の筐体締結ねじ部に、1つではなく複数の防水ガスケットを平面方向に重ねて同心円状に配設しても良い。この場合、各防水ガスケットと内面14、15との密着箇所18、19も同心円状に配置されるので、防水効果がより高まる。
また、フロント側筐体構成部材4の内面14とリア側筐体構成部材5の内面15とのうち少なくとも何れか一方に、他方に向けて突出する絞り段差形状(他方に向けて縮径する凸部)を設けることにより、防水ガスケット17が接触する内面14と内面15との間隔を、筐体1aにおける他の部分での内面14と内面15との間隔よりも狭めても良い。
また、フロント側筐体構成部材4の内面14とリア側筐体構成部材5の内面15とのうち少なくとも何れか一方に、スペーサを(例えば貼付によって)配設することにより、防水ガスケット17が接触する内面14と内面15との間隔を、筐体1aにおける他の部分での内面14と内面15との間隔よりも狭めても良い。ただし、スペーサと内面14、15との境界は防水する必要があるため、例えば、防水両面テープを用いてスペーサを内面14、15に貼り付けると良い。
また、防水ガスケット17において、圧縮状態とされるのに伴い外側へ膨出する部位を逃がすための余裕空間が、防水ガスケット17の周囲に存在するのではなく、圧縮状態とされるのに伴う防水ガスケット17の外側への膨出を規制する膨出規制部を、防水ガスケット17の周囲に備えても良い。すなわち、例えば、開口34の外壁が、この膨出規制部として機能するように、開口34の寸法を適宜に小さくしても良い。この膨出規制部に防水ガスケット17の外周が接触することにより、この防水ガスケット17が外側へ膨出することが規制されるので、例えば、断面の高さ寸法が幅寸法より大であるような防水ガスケット17を用いた場合に、筐体締結ねじ12の締結時に防水ガスケット17がよじれたり、或いは、皿状に開いたり(断面でハ字状に変形したり)してしまうことを好適に抑制することができる。
また、ナット部(例えば、金属製ナット13)の外周の断面形状を円形以外の形状(例えば、角が丸められた(角にRを有する)矩形)にすることも可能である。なお、防水ガスケット17の内周とナット部の外周との間には防水機能が不要であるが、ナット部の外周面は、防水ガスケット17に裂傷などが発生しない程度の滑らかさを有することが好ましいため、このように角を丸めることが好ましい。
また、フロント側筐体構成部材4及びリア側筐体構成部材5は、金属板金を含まない構成としても良い。例えば、樹脂材料(高分子材料)、マグネシウム等のように、型成型で作成するものであっても良い。この場合、防水ガスケット17のガイドとして機能するナット部は、筐体1aと別部品にするのではなく、筐体1a(フロント側筐体構成部材4又はリア側筐体構成部材5)に予め成型により形成しておくことも好ましい。
また、フロント側筐体構成部材4のフロント側板金筐体構成部9とは別部品の金属製ナット13を設ける替わりに、フロント側板金筐体構成部9をバーリング加工(先端開口円筒形状を絞りで形成するプレス成型)することにより雌ねじを設け、その外周で防水ガスケット17をガイドさせるようにしても良い。すなわち、フロント側板金筐体構成部9の一部を変形させる加工を施すことにより、該フロント側板金筐体構成部9にナット部を一体形成しても良い。
実施形態に係る携帯機器の好適な一例としての携帯電話機の全体斜視図である。 図1の携帯電話機が備える一対のユニットのうち一方のユニットの分解斜視図である。 図1の携帯電話機が備える一対のユニットのうち一方のユニットの分解斜視図であり、図2の反対側を見せている。 図1の携帯電話機が備える一対のユニットのうち一方のユニットの要部拡大の分解斜視図である。 図4の状態から防水ガスケットを配設領域へ配設した状態を示す斜視図である。 筐体構成部材を組み付けた状態での図2のA−A線に沿った断面図である。 一般的な筐体締結ねじ部防水構造の第1の例を示す断面図である。 一般的な筐体締結ねじ部防水構造の第2の例を示す断面図である。 一般的な筐体締結ねじ部防水構造の第3の例を示す断面図である。
符号の説明
1 RECユニット
1a 筐体
2 MICユニット
2a 筐体
3 スライドユニット
4 フロント側筐体構成部材
5 リア側筐体構成部材
6 主回路FPC基板
7 表示デバイスモジュール
8 保護スクリーン
9 フロント側板金筐体構成部
9a 開口部
10 フロント側樹脂筐体構成部
12 筐体締結ねじ
13 金属製ナット
13a 開口
13b 切り欠き
14 フロント側筐体構成部材の天板の内面
16 リア側筐体構成部材の天板の内面
17 防水ガスケット
18 密着箇所
19 密着箇所
33 内装フレーム
34 開口
35 内装FPC基板
36 隙間
37 隙間
38 端部
39 隙間
40 隙間
41 隙間
60 配設領域
100 携帯電話機

Claims (10)

  1. 相互に対向するように組み付けられて筐体を構成する第1及び第2筐体構成部材と、
    前記第1及び第2筐体構成部材のうち何れか一方の筐体構成部材の天板の内面に設けられているナット部と、
    前記第1及び第2筐体構成部材のうち何れか他方の筐体構成部材の天板に形成された通し孔を介して前記ナット部の雌ねじに螺入され前記第1及び第2筐体構成部材を相互に締結している筐体締結ねじと、
    前記ナット部に外嵌め又は外挿された状態で前記第1及び第2筐体構成部材の双方の天板の内面に挟まれて圧縮状態となり、該双方の内面に対して密着している環状の防水ガスケットと、
    を備えることを特徴とする筐体締結ねじ部防水構造。
  2. 前記防水ガスケットは、前記ナット部を囲む全周で前記双方の内面に対して密着していることを特徴とする請求項1に記載の筐体締結ねじ部防水構造。
  3. 前記防水ガスケットにおいて前記圧縮状態とされるのに伴い外側へ膨出する部位を逃がすための余裕空間が、前記防水ガスケットの周囲に存在することを特徴とする請求項1又は2に記載の筐体締結ねじ部防水構造。
  4. 当該筐体締結ねじ部防水構造は、前記圧縮状態とされるのに伴う前記防水ガスケットの外側への膨出を規制する膨出規制部を、前記防水ガスケットの周囲に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の筐体締結ねじ部防水構造。
  5. 前記第1及び第2筐体構成部材の各々において、少なくとも前記防水ガスケットを圧縮する前記双方の内面は、金属板金からなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の筐体締結ねじ部防水構造。
  6. 前記第1及び第2筐体構成部材のうち何れか一方の筐体構成部材の天板において、少なくとも前記ナット部の雌ねじに対応する部位には、前記筐体締結ねじの先端が突き抜け可能又は入り込み可能な開口が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の筐体締結ねじ部防水構造。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の筐体締結ねじ部防水構造を備えることを特徴とする携帯機器。
  8. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の筐体締結ねじ部防水構造を備えることを特徴とする携帯電子機器。
  9. 相互に対向するように組み付けられて筐体を構成する第1及び第2筐体構成部材のうち何れか一方の筐体構成部材の天板の内面に設けられているナット部に、環状の防水ガスケットを外嵌め又は外挿する工程と、
    前記第1及び第2筐体構成部材のうち何れか他方の筐体構成部材の天板に形成された通し孔を介して前記ナット部の雌ねじに筐体締結ねじを螺入することによって、前記第1及び第2筐体構成部材を相互に締結するとともに、前記防水ガスケットを、前記第1及び第2筐体構成部材の双方の天板の内面で挟んで圧縮状態とし、該双方の内面に対して密着させる工程と、
    を備えることを特徴とする筐体締結ねじ部防水構造の組み立て方法。
  10. 第1及び第2筐体構成部材を相互に対向するように組み付けることにより構成される筐体を備える携帯機器の前記第1及び第2筐体構成部材のうち何れか一方の筐体構成部材の天板の内面に設けられているナット部に、環状の防水ガスケットを外嵌め又は外挿する工程と、
    前記第1及び第2筐体構成部材のうち何れか他方の筐体構成部材の天板に形成された通し孔を介して前記ナット部の雌ねじに筐体締結ねじを螺入することによって、前記第1及び第2筐体構成部材を相互に締結するとともに、前記防水ガスケットを、前記第1及び第2筐体構成部材の双方の天板の内面で挟んで圧縮状態とし、該双方の内面に対して密着させる工程と、
    を備えることを特徴とする携帯機器の製造方法。
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