JP4586174B2 - 携帯型電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は携帯型電子機器に関する。
従来、2つの筐体をもつ携帯電話等の電子機器が提供されている。このような電子機器は、例えば、第1筐体には表示部が、第2筐体には操作部が備えられる等というように、両筐体間で一定の機能分担が図られているのが通常である。かかる携帯型電子機器では、前述の第1筐体、あるいは第2筐体の内部に水が浸入することを防止する防水機能をもつものがある。
このような防水機能をもつ携帯型電子機器は、例えば特許文献1に開示されているようなものが知られている。
特開2005−32752号公報
ところで、従来、前述のような筐体内への浸水を防止するためには、一般に、筐体の内周面に沿うような環状のパッキンが用いられている。しかし、かかるパッキンは、形状的な要因からして、捻れ、歪み等の変形が発生しやすいことから、筐体へのパッキンの組み付け等が困難であるという不具合がある。殊に、当該パッキンを前記内周面に沿うように形成された溝の内部に収納するという、従来広く見られる形態を実現する場合、かかる不具合の程度は増大する。また、同じ理由から、量産される携帯型電子機器間で組み付け等のばらつきが生じれば、防水機能に関する品質維持にも困難さがつきまとうという問題もある。
さらに、環状のパッキンを用いる場合、筐体にねじれ等の変形が発生したとき、前記溝からパッキンが浮き上がる等して、防水機能が十分に発揮されないおそれも相当程度大きい。これに対処するため、筐体の変形を抑制すべく、ネジ等による固定部を増やす、といったことも考えられるが、そうすると今度は、当該ネジ等の設置領域を確保するため、携帯型電子機器の大型化等の回避が困難となるという問題も生じる。
前記の特許文献1は、その主眼がフレキシブルプリント回路基板を挟み込む第1及び第2のフレキ部パッキンによってヒンジ部近傍の浸水を防止することにあるが、筐体内への浸水を防止するためには、「プリント基板を囲む周囲パッキン」(特許文献1の〔請求項1〕)を要素とするものであって、この点に関しては、上述した事情がまさにあてはまるものということができる。実際、当該文献の実施の形態では、環状のケースパッキンが、これとほぼ同形状の溝に嵌め込まれ、且つ、該ケースパッキンが溝と凸部とで挟持される構造が開示されている(特許文献1の〔0061〕以降、及び〔図7〕、〔図8〕参照)
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、筐体への組み付け容易性等を備え、かつ、浸水防止が実効的に可能な防水手段を備える携帯型電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る携帯電子機器は、第1ケース及び第2ケースを含む筐体と、前記第1ケースの輪郭をなぞるように且つ該第1ケースの内面に形成された溝と、前記第2ケースの内面に形成され、且つ、前記溝に対向する突起と、前記第1ケース及び前記第2ケースによって挟まれる板状防水手段と、前記板状防水手段の一部として含まれ、前記溝及び前記突起間に挟まれる封止部と、前記筐体内のアンテナと、前記板状防水手段の一部に設けられた金属板とを備え、前記金属板は、前記アンテナの設置場所から距離をとるように切り欠き部を設けたことを特徴とする。
また、本発明に係る携帯型電子機器では、前記第2ケースの内面には、所定の方向に延在する第1排水溝が形成されているように構成してもよい。
この態様では、前記板状防水手段には、前記第1排水溝が延在する方向と同じ方向に延在する第2排水溝が形成されているように構成してもよい。
あるいは、この態様では、前記第2ケースの内面には、前記所定の方向に延在するリブが複数形成されており、前記第1排水溝は、前記リブ間の間隙として形成されているように構成してもよい。
以上のように、本発明によれば、板状の防水手段が備えられているので、筐体への組み付け容易性は格段に向上する。また、当該板状防水手段は封止部をもち、当該封止部が突起及び溝に挟まれることによって、実効的な浸水防止機能の発揮も可能となる。
以下では、本発明の実施の形態について、図1乃至図8を参照して説明する。本実施形態に係る携帯電話は、第1筐体1、第2筐体2及びヒンジ部3を備える。
第1筐体1は、比較的扁平な略直方体形状をもつ。この第1筐体1は、フロントケース181及びリアケース182の2つのケースからなる。いずれのケース(181,182)も、長方形状の板状部分と当該板状部分の輪郭をなぞるように立つ側壁部分を含む。第1筐体1は、フロントケース181の側壁部分の外側の面が、リアケース182の側壁部分の内側の面に当接するように嵌め合わされて、略直方体形状をもつことになる(図2参照)。なお、フロントケース181とリアケース182とは、四隅においてフロントケース181側からネジ止めされるようになっており、フロントケース181側のネジ止め部はプレート183,184で覆われている。
フロントケース181には、図1に示すように、前記板状部分のほぼ全面を占めるかのように表示用窓181Wが形成されている。フロントケース181内には、前記表示用窓181Wの形成位置に対応するように、液晶表示装置等で構成される表示部11が備えられている。また、この表示部11の背後には、表示部11を駆動するための駆動回路、画像信号処理回路その他の適当な要素を含む電気回路基板111が配置されている(図2参照)。
表示部11の近傍のプレート183で覆われている部分には、レシーバ12が備えられている。レシーバ12は、所定の電気信号を音声に変換する機能を持つ。前記電気回路基板111には、このレシーバ12のための音声信号処理回路も含まれ得る。
なお、第1筐体1の内部には、防水板5が備えられているが、この点については後に詳述する。
第2筐体2は、前記第1筐体1と同様、比較的扁平な略直方体形状をもつ。この略直方体形状を構成する幅広面の一方には、図1に示すように、操作部21が備えられている。
この操作部21は、テンキー211、カーソルキー212及び決定キー213を含む。
テンキー211は、0から9までの数字キーを含む。カーソルキー(十字キー)212は、カーソルを四方向に移動させることができるキーであり、例えば、表示部11に比較的制限された幾つかの選択肢を含む機能選択メニューが表示されている場合に、その中から、ユーザに所望の選択肢を選んでもらう等といった用途に利用されると便利である。また、決定キー213は、カーソルキー212で選択された選択肢を決定する際等に利用するキーである。
なお、操作部21は、上記の他、各種のアルファベットキー、エンターキー、ファンクションキー等の各種機能の実現を担うキーをも含み得る。
操作部21の近傍(図1中下方)には、マイク22が備えられている。このマイク22は、前述のレシーバ12とは逆に、当該携帯電話のユーザの声を受け取り、これを電気信号に変換する機能を持つ。
なお、図1において示されている破線の楕円に囲まれた領域Cには、第2筐体2の内部に、アンテナ202が配置されている。より具体的には、第2筐体2の背面側に備えられているバッテリー収納部201に隣接する領域(第2筐体2の内部)に、アンテナ202が配置されている。
ヒンジ部3は、上述の第1筐体1及び第2筐体2を接続する。ヒンジ部3は、図1において明瞭には図示されない、2つの回転軸をもつ。このうちの一方の回転軸は、図1に示す軸Axに平行なものであり、他方の回転軸は、軸Bxに平行なものである。軸Axに平行な回転軸によって、第1筐体1及び第2筐体2は、相対的に、図1に示す矢印Aに示すような回転動作をすることが可能である。また、軸Bxに平行な回転軸によって、第1筐体1は、図1に示す矢印Bに示すような回転動作をすることが可能である。
かかる基本的構成を備えた本実施形態の携帯電話では特に、前述の防水板5に関わる構成について特徴がある。以下、これについて説明する。この防水板5は、図2あるいは図3等に示すように、金属板51及びシート状パッキン52を含む。
金属板51は、図4において比較的よく示されているように、平面視して概ね長方形状をもつ。ただし、当該長方形状のうち、図4中上方の2つの角部、及び、図4中下方の辺の中央部分は切り欠かれている。これにより、金属板51は、それぞれ指摘した箇所に、切り欠き部51a,51a及び切り欠き部51bをもつ。
なお、図4においては、これら切り欠き部(51a,51b)の存在を強調するため、当該切り欠き部が仮に存在しないとした場合における輪郭形状を破線でもって示している。
この金属板51には、図4中左下部分に示すように、概略長方形状の窓511が形成されている。窓511は、当該金属板51に段差を設けるべく形成された凸部514の形成領域内に形成されている。この窓511は、図2等に示されているように、リアケース182に形成された着信表示窓182aに対応する。なお、金属板51における、この窓511の形成位置には、図6に示すように、防水タイプの両面テープ92を介して、電気回路基板111の上に設けられている発光素子112(図2参照)からの光を導く導光板91が装着される。
また、この金属板51には、前述の凸部514と同様の、凸部512,513が形成されている。これら凸部512,513は、例えば、前記電気回路基板111に含まれる比較的肉厚となる諸要素の配置等に応じて設けることができる。つまり、これら凸部512,513が金属板51のどこに設置されるべきかは、当該要素の配置等に応じて、基本的に自由に設定されうる(かかる事情は、前記凸部514についてもあてはまる。)。
いずれにせよ、上述の凸部512乃至514の存在によると、単純平坦な金属板を想定すると明らかなように、金属板51の強度が増加するという効果が得られる。
金属板51は更に、その左右の側縁部に係合壁515をもつ。この係合壁515は、当該金属板51の大部分を占める平板状部からみて、垂直に立ち上がる。かかる係合壁51は、後述するように、シート状パッキン52との接合を図る際に利用される。なお、係合壁51の「係合」とは、この符号51の要素が、このようにシート状パッキン52と接合される目的をもっていることに着目してネーミングされている。
以上の金属板51は、例えばステンレス鋼等の錆び難い金属により作られて好適である。
一方、シート状パッキン52は、図4において比較的よく示されているように、平面視して、前記の金属板51の外形形状よりも一回り大きい外形形状の概略長方形状をもつ。より詳細に言えば、シート状パッキン52の幅方向(図4中左右方向)の長さについては、金属板51のそれとほぼ同一であり、当該幅方向と直交する方向の長さについては、金属板51のそれよりも大きい。シート状パッキン52は、かかる平面的広がりの中において、前記金属板51が配置されるべき開口部529をもつ。この開口部529を平面視した形状は、金属板51のそれよりも少し小さく、金属板51の周縁部がシート状パッキン52の開口部529の周縁部に接合されている。
また、シート状パッキン52は、その輪郭を取り巻くようにして封止部521をもつ。この封止部521は、前記開口部529に金属板51が配置された場合において、当該金属板51の前記平板状部から垂直に立ち上がるようにして、形成されている(図3参照)。なお、この封止部521の立ち上がる方向は、前記係合壁515の立ち上がる方向と同じである(図9参照)。また、封止部521は立ち上がり部の中間部が、後述する封止用溝181aの幅よりも広くなっている(図9参照)。
この封止部521は、浸水を防止するための主要な役割を担う。この点については、後述する。
さらに、シート状パッキン52は、帯状突起部522及び6つの排水溝522Gをもつ。帯状突起部522は、図3乃至図5に示すように、金属板51の図中上方の形状をほぼなぞるように延びる。なお、帯状突起部522の突出方向は、前記の封止部521の立ち上がる方向とは逆である(図5(a)及び(b)参照)。
排水溝522Gは、この帯状突起部522の一部が、4箇所において断絶されることによって形成されている。この排水溝522Gの存在によって、金属板51が存在する場所と、帯状突起部522を挟んで当該場所と反対側の場所(図3乃至図5では、図中上方に位置する場所)とは空間的に連通される(図2も参照)。
以上のシート状パッキン52は、例えば弾性樹脂(例えば、シリコンゴム、ポリエチレン系エラストマー樹脂等)から作られ得る。後述する「径方向圧縮」の作用を考えると、少なくとも、前記封止部521に関しては、一定程度以上の弾性変形能力をもつ樹脂、特に好適にはシリコンゴムから作られるのが好ましい。
防水板5は、図4及び図3の対比からわかるように、前述した、シ−ト状パッキン52の開口部529に対して、金属板51が配置されることによって、一体性を獲得する。
この場合、これらシート状パッキン52及び金属板51を接合するためには、インサート成形法を用いるのが最適な手段の一つである。ここでインサート成形とは、所定の形状をもつ金型内に金属素材等を挿入した後、樹脂を注入することで、当該金属素材と樹脂素材とを一体化した成形品を得る方法である。本実施形態に関して言えば、前記金属素材として、予め図4に示すような形状に形作った金属板51を用意するとともに、前記金型の所定の形状を、図4に示すようなシート状パッキン52の形状にほぼ合致するように形作っておけばよい。この場合、金型内における前記係合壁515の配置関係を適当に定めておけば、図9に示すように、係合壁515の形成部分とシート状パッキン521の形成部分とを接合部分として、金属板51及びシート状パッキン52間の接合を図ることができる。
また、このようにして一体化された防水板5は、第1筐体1内において、図2に示すように位置付けられる。すなわち、防水板5は、フロントケース181に装着された電気回路基板111と、リアケース182との間に配置される。この場合、防水板5における、前記排水溝522Gが形成されている面(図5(a)参照)は、リアケース182の内面に対向し、その反対側の面(図5(b)参照)は電気回路基板111に対向する。また、排水溝522Gの形成部分を除く、帯状突起部522の端面(例えば図5(a)、に表われている面)は、リアケース182の内面にほぼ密着する。
防水板5が、かかる配置態様をとることによって、第1筐体1の内部は、浸水可能領域と防水領域とに分かたれる。ここで浸水可能領域とは、防水板5を境界として、リアケース182の内面が含まれる空間領域であり、防水領域とは、防水板5を境界として、電気回路基板111の背面(図2において表われている面)が含まれる領域である。
リアケース182の内面には、図7及び図8に示すように、リブ182L及び排水溝182Gが形成されている。リブ182Lは、リアケース182の内面に垂直に立つ、一定の長さをもつ部材である。その延在方向は、ヒンジ部3が位置すべき場所から、リアケース182の頭頂部(図7及び図8でいえば、図中上部)に向かう方向(以下、「排水方向」という。)に一致する。このようなリブ182Lは、図から明らかなように、複数形成される。
排水溝182Gは、これら複数のリブ182L間の間隙として、当該リブ182Lの形成とともに形成される。したがって、排水溝182Gは一定の長さをもって延在する溝であり、その方向は前記排水方向に一致する。
なお、このようなリブ182L及び排水溝182Gの延在方向は、図7及び図8と、図2とを対比すると分かるように、シート状パッキン52の排水溝522Gのそれと同じである。
また、リブ182L及び排水溝182Gは、例えば図8に示すように、窓511が存在すべき場所その他の当該携帯電話に必要な要素が配置されるべき場所においては一部形成されていない。
また、リアケース182の内面には、その輪郭をなぞるようにして封止用突起182Kが形成されている。なお、この封止用突起182Kは、その輪郭の全周に亘って連続して形成される必要はなく、一部のみであってもよい。この封止用突起182Kは、フロントケース181の内面に形成された封止用溝181a(図2参照)に対向している。この封止用溝181aは、前述の封止用突起182Kと同様、フロントケース181の内面に、その輪郭をなぞるようにして形成されている。
次に、上述した携帯電話を構成する防水板5の組み付け態様等について、前述までに参照した図1乃至図8に加え、図9を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る携帯電話に、防水板5を組み付けるためには、図2に示すように、当該防水板5を、電気回路基板111が設置済みであるフロントケース181の内面の上に載置する。この場合、防水板5の封止部521が、フロントケース181の封止用溝181aの上に位置付けられるように載置し、封止部521を指で封止用溝181aに押し込む(図9参照)。続いて、リアケース182を、フロントケース181上の防水板5の上に重ねるように配置する。この場合、リアケース182の封止用突起182Kが、前記封止部521及び封止用溝181aの上に位置付けられるようにする。
そして、この状態で、フロントケース181とリアケース182とをネジ止めする。これにより、前記の封止用突起182Kは、封止部521を封止用溝181aに更に押し込みむと共に封止部521が封止用溝181aから浮き上がったり外れたりすることを防止する。この場合、封止部521には、図9に示す矢印の方向に力が作用する。
すなわち、第1に、封止部521の図中上端では、当該封止部521を下に押さえ付けるような力が働く。この結果、前記の第1の力は封止用溝181aの底によって受け止められ、且つ、封止部521は上述のように弾性変形可能な樹脂材料から作られているので、当該封止部521の下端付近では、図9に示すように、径方向へ拡散するかのような力が作用する。このようにして、封止部521が径方向に圧縮される結果、封止部521と封止用溝181aとの間の密着性は高められることになる。
なお、上述のような径方向の圧縮作用が最も好適に発揮されるには、上述のように、封止部521が弾性変形可能な樹脂材料から作られていることと共に、当該封止部521の幅が、封止用溝181aの幅にほぼ同一であり、かつ、この封止用溝181aの幅が、封止用突起182Kの幅よりも大きい(ここでいう「幅」はすべて、図9でいえば、図中左右方向の長さを意味する。)、という形状的特質をもたせるようにするとよい。なお、封止用溝181aの幅と封止用突起182Kの幅とは、場合によっては、ほぼ同一であってもよい。
以上説明した、本実施形態に係る携帯電話によれば、次のような作用効果が奏される。
(1) 本実施形態に係る携帯電話では、極めて実効的な防水機能が発揮される。これは、上述のように、封止部521と封止用溝181aとの密着が好適な態様でもって実現されることによる。
すなわち、封止部521は、上述のように、組み付け時、その一端において封止用突起182Kの力を受ける結果、その他端部が、径方向に拡散し、且つ、それによって封止用溝181aの側壁から径方向に圧縮される反作用力を受ける。封止部521と封止用溝181aとは、このようにして密着性が高められることから、実効的な防水機能が発揮されることになるのである。
特に、上述のような径方向の圧縮作用は、第2筐体2が捻れ等の変形を受けるときであっても、封止部521及び封止用溝181a間の密着性を維持する可能性を高める。つまり、本実施形態においては、第2筐体2の変形があっても、浸水の生じるおそれが極めて低減されているのである。
なお、このように極めて実効的な防水機能が発揮されることにより、従前、より高い防水対策を施しておかなければ設けることができなかった、着信表示窓182a等の開口部及びその周辺装置等は、より簡易な対策を施すだけでも十分その設置が可能となるという効果も得られる。実際、本実施形態では、図6を参照して説明したように、導光板91を防水板5の窓511に設置するにあたっては、防水タイプの両面テープ92さえ用意しておけば十分なのである。これは、当該導光板91が前記防水領域に位置することになるからである。
(2) 本実施形態に係る携帯電話の防水板5は、第1筐体1の組み付け容易性に大きく貢献する。これは、防水板5は、全体的に見て板状の形態となっていることから、比較的剛性が大きく変形し難くなっていることによる。これにより、防水板5の組み付け作業においては、上述のように、封止部521を封止用溝181aに位置させ、封止部521を封止用溝181aに押し込むだけでよいので、特別な注意を払う必要が全くないのである。このような本実施形態の優位性は、従来広くみられた、比較的変形容易な環状のパッキンの場合と比較した場合、より際立つ。
また、同じ理由から、量産される携帯電話間で防水板5の組み付けについて、ばらつきが生じるおそれも殆どなく、防水機能に関する品質維持も容易となるという効果も得られる。
(3) 本実施形態では、上述のように、防水板5が、第1筐体1内を、防水領域と浸水可能領域とに分ける。この場合、浸水可能領域では、前記の封止部521が存在しないため、水が浸入する可能性は否定されない。しかし、本実施形態においては、リアケース182の内面の排水溝182Gと、防水板5の排水溝522Gとが存在するため、仮にそのような浸水が生じたとしても、その水は、当該浸水可能領域から速やかに排水されるようになっているのである。この場合、両排水溝(182G,522G)の延在方向が一致していること、及び、排水溝522Gが金属板51の設置場所と、帯状突起部522を挟んで当該場所と反対側の場所とを連通するように設けられていることは、その排水にとって、大きく役立つ。なお、第1筐体1の外への排水は、最終的には、リアケース182に形成されたドレイン182Dを介して行われる(図8参照)。
なお、排水溝182Gは、上述したように、複数のリブ182Lの間隙として形成されているが、このリブ182Lが形成されていることによって、本実施形態では、リアケース182の強度が高められるという付随的効果が得られる。
また、このリアケース182の強度向上という結果は、当該リアケース182、更には第2筐体2全体に、捻れ等の変形を生じさせがたくすることを意味するから、前記の防水効果の増大を、効果的にアシストするという付随的効果をも引き寄せる。
なお、上述のような浸水の可能性に配慮すると、金属板51は、錆に強い材料から作られるのが好ましく、この観点からすると、前述のステンレス剛は最も好適な材料選択の一例といえる。
(4) 加えて、本実施形態においては、防水板5が金属板51を備えていることに関連して、以下のような効果が奏される。
第1に、金属板51の存在によって、防水板5全体の薄型化が可能である。また、この金属板51の存在は、防水板51全体の剛性付与にも当然資している。これは、仮に、図3のような板状の防水板をすべて樹脂材料から構成する場合から比べると、より明瞭である。このような場合、当該防水板に、前記(1)の組み付け容易性を確保するため適当な剛性を与えようとすれば、該防水板は比較的厚めになってしまうおそれが大きくなるからである。
以上のように、金属板51は、防水板5、あるいは第1筐体1の薄型化、ひいては携帯電話全体の小型化の達成を容易にし、更には、前記(1)の組み付け容易性という効果を、更に実効的に享受可能とする。
なお、既に述べたように、金属板51に凸部513乃至514が形成されていることにより、当該金属板51の強度は高められているが、このことは、防水板5全体の剛性を維持・向上するという観点から、当然貢献することになる。
(5) 第2に、金属板51はシールド機能を発揮する。すなわち、防水板5の近傍には、図2に示すように、電気回路基板111が当該防水板5に対向するように配置されることになるが、金属板51は、これに対する、又は、これから発するノイズを遮蔽可能である。
したがって、本実施形態に係る携帯電話は、ノイズ等の影響を受けずに、より正確に動作しうることになる。
なお、このような効果を、より実効的に享受可能とするためには、金属板51は、適当な手段によって、接地されているとよい。
(6) なお、本実施形態においては、図1に示すアンテナ202の設置場所との関係から、金属板51の存在が受信電波・送信電波に悪影響を与えるおそれが完全には否定できない。しかし、本実施形態においては、金属板51は、上述のように、切り欠き部51aをもつため、第1筐体1及び第2筐体2が閉状態にある場合において、金属板51は、その切り欠き部51aが存在する分、アンテナ202との距離をとって配置されているような状態におかれる。したがって、前述の悪影響の発生は極力防止されるようになっているのである。
なお、切り欠き部51bについても、例えばダイバーシティ受信用のサブアンテナとして第1筐体1又は第2筐体2の内部に配置され得る帯状のアンテナエレメント(不図示)に関して、上述と同様の効果が奏される。この場合、当該帯状のアンテナエレメントが、図1の軸Axに沿うような直線要素を含む場合、当該切り欠き部51bの作用効果が最大限発揮され得る。
なお、本発明は上記実施形態にかかわらず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(1) 上記実施形態では、第1筐体1及び第2筐体2の2つの筐体をもつ携帯電話に、本発明に係る「板状防水手段」を適用する例について説明しているが、本発明はかかる形態に限定されるわけでは勿論ない。例えば、筐体が1つしかない場合であっても、当然、本発明の適用は可能である。
(2) 上記実施形態では、防水板5は金属板51を備えるものとなっているが、本発明は、かかる形態に限定されない。例えば、既に述べたように、その全部が樹脂材料から作られた防水板も、本発明の範囲内には含まれる。このような場合であっても、環状のパッキンではなく「板状」であるということから導かれる本来的な剛性上昇という作用は同様に得られ、したがって、前述した各種効果のうち、金属板51を原因とする効果は得られなくなるか、あるいは減殺されるものの、主要な効果はなお、本質的に相違なく奏されることになるからである。
(3) 上記実施形態では、携帯型電子機器として携帯電話を例に挙げて説明を行ったが、その他にも、ノート型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、腕時計、PDA(Personal Digital Assistance)、電子手帳、携帯型無線機、その他の電子機器に本発明を適用可能である。
本発明の実施の形態に係る携帯電話を示す斜視図である。 第1筐体を分解して示す斜視図である。 防水板を示す斜視図である。 防水板を構成する、板状パッキン及び金属板を分解して示す斜視図である。 防水板の(a)正面図及び(b)裏面図である。なお、(b)裏面図は、(a)正面図の右辺を軸として反転させた場合に見られる裏面図である。 防水板に導光板が取り付けられる様子を示す斜視図である。 第1筐体を構成するリアケースの(a)正面図、(b)側面図及び(c)裏面図である。なお、(c)裏面図は、(a)正面図の右辺を軸として反転させた場合に見られる裏面図である。 リアケースの内面構造の様子を示す斜視図である。 フロントケースの封止用溝に防水板の封止部が嵌められた状態、及びその封止部に対してリアケースの封止用突起が及ぼす力の様子を示す説明図である。
符号の説明
1・・・第1筐体、11・・・表示部、111・・・電気回路基板、12・・・レシーバ、181・・・フロントケース、181a・・・封止用溝、181W・・・表示用窓、182・・・リアケース、182a・・・着信表示窓、182L・・・リブ、182G・・・排水溝、182K・・・封止用突起、2・・・第2筐体、21・・・操作部、211・・・テンキー、212・・・カーソルキー、213・・・決定キー、22・・・マイク、201・・・バッテリー収納部、202・・・アンテナ、3・・・ヒンジ部、5・・・防水板、51・・・金属板、51a,51b・・・切り欠き部、511・・・窓、512,513,514・・・凸部、515・・・係合壁、52・・・シート状パッキン、521・・・封止部、522・・・帯状突起部、522G・・・排水溝、529・・・開口部、91・・・導光板、92・・・両面テープ

Claims (4)

  1. 第1ケース及び第2ケースを含む筐体と、
    前記第1ケースの輪郭をなぞるように且つ該第1ケースの内面に形成された溝と、
    前記第2ケースの内面に形成され、且つ、前記溝に対向する突起と、
    前記第1ケース及び前記第2ケースによって挟まれる板状防水手段と、
    前記板状防水手段の一部として含まれ、前記溝及び前記突起間に挟まれる封止部と、
    前記筐体内のアンテナと、
    前記板状防水手段の一部に設けられた金属板とを備え、
    前記金属板は、前記アンテナの設置場所から距離をとるように切り欠き部を設けたことを特徴とする携帯型電子機器。
  2. 前記第2ケースの内面には、所定の方向に延在する第1排水溝が形成されていることを特徴とする請求項に記載の携帯型電子機器。
  3. 前記板状防水手段には、前記第1排水溝が延在する方向と同じ方向に延在する第2排水溝が形成されていることを特徴とする請求項に記載の携帯型電子機器。
  4. 前記第2ケースの内面には、前記所定の方向に延在するリブが複数形成されており、前記第1排水溝は、前記リブ間の間隙として形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯型電子機器。
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