JP5098918B2 - 携帯端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話等の携帯端末装置に係り、特にケース強度の向上と外装品質の向上に関するものである。
従来、液晶表示ユニットを有する可動フロントケース及び可動リアケースとを備えた可動部と、操作キー、アンテナ、回路基板などを有する固定フロントケース及び電池パックを収納する電池パック収納部を有する固定リアケースとを備えた固定部と、これら可動部と固定部とを重ね合わせ自在に連結する連結部とを備えた携帯電話装置が提案されている。連結部の機能により、固定部に対して可動部が所定の開放角度まで回動する。
このような構成の従来の携帯電話装置においては、可動部の筐体は、一面を全面的に開放する偏平箱状の可動フロントケースと、一面を全面的に開放する偏平箱状の可動リアケースとが組み合わされて構成されている。固定部の筐体においても同様にして、一面を全面的に開放する偏平箱状の固定フロントケースと、一面を全面的に開放する偏平箱状の固定リアケースとが組み合わされて構成されている。これらフロントケースとリアケースとは、互いの開口部を対向させ電子部品の収納空間を構成する。そして、このとき組み合わされる両ケースの開口縁部には、防水のためのガスケットシール部材が全周にわたって狭持される。ガスケットシール部材は、両ケースの開口縁部に形成された収納溝に収納されて配置される。
可動部と固定部との間には、信号の伝達及び電力の供給をするフレキシブルケーブルが設けられる。このフレキシブルケーブルは、可動部と固定部とを連結する連結部を通って両者間を連絡する。連結部は、可動部と固定部とを重ね合わせ自在に連結するヒンジ構造を有しており、機械的構造が複雑である。まして、第1の回転軸とこれに直交する第2の回転軸を有するヒンジ構造においては、さらに構造が複雑で装置の薄型化を阻止する要因の一つとなっている。そのため、従来、この連結部を通るケーブルは、厚さが薄く可撓性に富むフレキシブルケーブルが採用されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−299835号公報
上述のような従来の携帯端末装置において、例えばリアケースは、樹脂材料と板金部材とが一体にモールド成型された所謂ハイブリット成型品が用いられる場合がある。このような樹脂材料と板金部材とが一体にモールド成型された成型品を用いる際には、成型後の完成品の曲げ強度及びねじり強度を向上させるために、樹脂材料に埋め込まれる部分の板金部材の縁部を辺に沿って折り曲げることが行われる。
そして、その曲げ方においては、従来、例えば板金材料の縁部を主面に直角な方向に折り曲げる方法が取られていた。しかしながら、このように成型品の剛性のみを考慮し樹脂の流れを検討せずに、例えば単純に直角に折り曲げる形状とすると、樹脂の量の多い大容量部と樹脂の量の少ない小容量部とが形成されることがある。射出成形においては、所定の圧力で樹脂が各部に射出される。大容量部においては多くの樹脂を充填する必要があるので大きな注入圧力を必要とするが圧力が足りないと樹脂が隅々まで行き渡らない充填不足となることがある。逆に小容量部においては、樹脂の流速が速くなって圧力が上昇し板金部材に応力が働いて板金部材が変形してしまうことがある。
樹脂が隅々まで行き渡らない充填不足となると完成品となったときに表面にへこみ(ひけ)が形成され意匠性を損なう結果となる。また、板金部材が変形すると樹脂から飛び出す不具合となることがある。樹脂の充填不足を防ぐには、樹脂の外面から板金部材までの距離、すなわち、樹脂肉厚を薄くすればよい。しかしながら、上記のように板金部材の縁部を単純に直角に折り曲げたものにおいて、樹脂肉厚を薄くすると、大容量部と小容量部の差がさらに大きくなるので、板金部材に働く応力がさらに大きくなり、樹脂から飛び出しやすくなってしまうという問題がある。そのため、従来、所定の強度を持ちながら外装品質を向上させたケースを有する携帯端末装置が臨まれていた。
そこで、本願は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、ケースの強度を向上させるとともに、成型後の表面にへこみ(ひけ)や板金の飛び出しを防止してケースの外装品質を向上させる携帯端末装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本願に開示する携帯端末装置においては、第1の板金部材が樹脂材料とモールド成型により一体に成型されたメインケースと、このメインケースの裏面に配設された第2の板金部材とが、電子部品の収納空間を形成する。メインケースにおいては、平板状の第1の板金部材の外縁部に樹脂材料により枠部が形成されている。メインケースの前面に液晶表示ユニットが装着されている。メインケースの裏面に第1の板金部材の裏面を底面として裏側凹部が形成されている。メインケースの裏面に裏側凹部を覆うように第2の板金部材が配設されている。そして、第1の板金部材は、枠部に埋め込まれる端部が、平坦状の主面から全長にわたり直角方向に断面L字型に湾曲する第1の湾曲部と、この第1の湾曲部に続き断面U字状に折り返すように湾曲する第2の湾曲部とを含む二段付き曲げ形状部となっており、さらに、この二段付き曲げ形状部で分割される枠部の樹脂体積が概ね等しくされている。
本願に開示する携帯端末装置によれば、平板状の第1の板金部材の外縁部に樹脂材料により枠部が形成され、裏面に第1の板金部材の裏面を底面として裏側凹部が形成されたメインケースを備えており、第1の板金部材は、枠部に埋め込まれる端部が、平坦状の主面から全長にわたり直角方向に断面L字型に湾曲する第1の湾曲部と、この第1の湾曲部に続き断面U字状に折り返すように湾曲する第2の湾曲部とを含む二段付き曲げ形状部となっている。そのため、板金部材の縁部を単純に直角に折り曲げたものに比べ、完成品の曲げ強度及びねじり強度を向上させることができる。また、二段付き曲げ形状部で分割される枠部の樹脂体積が概ね等しくされているので、樹脂容量が他の箇所より特に大きくなる部分が無くなり、インサートモールド成型時の樹脂の流速を一定にして第1の板金部材に働く応力を均一にして変形を防止することができる。また、各部とも樹脂を均一に充填することができ、充填不足が発生しない。これにより、成型後の表面にへこみ(ひけ)を防止することができ、ケースの外観意匠を向上させることができる。
以下に添付面を参照して、この発明に係る携帯端末装置の好適な実施例を詳細に説明する。ここで、本実施例では、携帯端末装置の一例として携帯電話機への適用例を示す。なお、以下に示す実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[携帯電話機100を示す外観斜視図]
図1は、本実施例に係る携帯電話機100の開放状態を示す外観斜視図である。同図に示すように、本実施例の携帯電話機100は、固定部2と、この固定部2とほぼ同等サイズの可動部5とを備える。固定部2と可動部5とはともに偏平直方体箱状であり、互いの一方の短辺を連結部である2軸ヒンジ部1にて連結されている。2軸ヒンジ部1は、固定部2と可動部5とを折り畳み自在に連結する。
また、固定部2及び可動部5において、主に送話用として用いられる固定部2は、テンキー(0〜9)及び各種の機能キー(モード設定キー)などの操作キー8を備えている。一方、主に受話用として用いられる可動部5は、表示部26aを有するLCDユニット(液晶表示ユニット)26、スピーカを内蔵した受話部10などを備えている。本実施例のLCDユニット26は、液晶表示パネルとタッチパネルの複合体であり、液晶表示の機能とタッチ操作の機能とを有している。そして、LCDユニット26の表面はアクリル層で覆われている。
固定部2の筐体は、従来と同じように、一面を開放する箱状の固定リアケース3と固定フロントケース4とが互いの開口部を対向させて構成している。一方、可動部5は、可動メインケース20を中心とし、この可動メインケース20に薄板部材が重ねられた構造となっている。なお、この可動メインケース20に薄板部材が重ねられた構造が本実施例の特徴の一つである。これについては後述する。
[2軸ヒンジ部(連結部)1及び細線同軸ケーブル32]
図2は、2軸ヒンジ部(連結部)1及びこの2軸ヒンジ部1を貫通する細線同軸ケーブル32の構造を示す斜視図である。なお、図2においては、2軸ヒンジ部1及び細線同軸ケーブル32の構造がよく解るように図1に示す連結部カバー1a,1bを外した状態を示している。2軸ヒンジ部(連結部)1は、第1の回転機構部1Aと第2の回転機構部1Bとから構成されている。第1の回転機構部1Aは固定部2の一方の端部に、短辺に沿って延びる回転中心軸を有し、固定部2に対して、可動部5を、両者が重なる折りたたみ状態から、図1に開放状態として示す所定角度まで回転中心軸を中心に回動させる。
一方、また、第2の回転機構部1Bは、第1の回転機構部1Aの中央部から延び、第1の回転機構部1Aに直交する直行軸を中心として可動部5を回転させる。
2軸ヒンジ部1には、可動部5と固定部2とを電気的に接続する細線同軸ケーブル32が貫通している。本実施例のように、表示画面タッチ操作の機能を有するような機能性の高い携帯電話機100においては、従来のようなフレキシブルケーブルでは伝達できる信号量が足りない。そのため、本実施例においては、信号伝達量の大きい細線同軸ケーブル32を使用している。
細線同軸ケーブル32は、固定リアケース3のコーナ部にて、第1の回転機構部1Aの一端から挿入され、第1の回転機構部1Aの中心軸に沿って形成された貫通穴を貫通し、その後、第2の回転機構部1Bの中心軸に沿って形成された貫通軸を通って可動部5側に延びている。細線同軸ケーブル32は、固定部2の図示しない回路基板と可動部5の図示しない回路基板とを電気的に接続している。本実施例においては、フレキシブルケーブルを使用することなく細線同軸ケーブル32を使用することで、固定部2と可動部5との間の信号伝達量を大きくして高機能化を推進させている。また、ノイズに強い細線同軸ケーブル32とすることにより動作の信頼性を向上させている。
本実施例のように細線同軸ケーブル32を採用した構造において、従来のようにガスケットシール部材を用いた防水構造を採用しようとすると、第2の回転機構部1Bの回転軸円筒部をガスケットシール部材が跨ぐ部分で装置の厚さが大きくなってしまう。そこで本実施例においては、ガスケットシール部材を使用せずに、一体成型の可動メインケース20と両面粘着シートを用いて所定の防水性を維持している。
[可動部5の内部構成を示す分解斜視図]
図3は、可動部5の内部構成を示す分解斜視図である。図3において、可動メインケース20は、プレス等により打ち抜かれた概略平板状の第1の板金部材21が、樹脂材料22によりインサート成型されて作製されており金属と樹脂のハイブリット構造になっている。第1の板金部材21の材料は比較的剛性の高い、ステンレス鋼SUS301である。そして、可動メインケース20は、平板状の第1の板金部材21が、外縁部を樹脂材料22により所定の幅分だけ封止されて構成されている。すなわち、可動メインケース20は、中央部に第1の板金部材21が露呈して、この第1の板金部材21の外縁部を埋め込むようにして所定厚さ及び所定幅の枠部22aが形成された構成となっている。
可動メインケース20の前面側及び裏面側には、ともに中央部に第1の板金部材21が露呈している。そして、枠部22aの厚さにより、当該枠部22aと第1の板金部材21の表面及び裏面との間に段差が形成されている。つまり、可動メインケース20の前面に第1の板金部材21の表面を底面とする表側凹部20aが形成され、可動メインケース20の裏面に第1の板金部材21の裏面を底面とする裏側凹部20bが形成されている。
表側凹部20aの開口部形状は、LCDユニット26の外形形状と概略同形状とされており、LCDユニット26は、この表側凹部20a内に嵌め込まれている。LCDユニット26と枠部22aとの間には、第1の両面粘着シート25が配設されており、LCDユニット26は、この第1の両面粘着シート25によって可動メインケース20に貼着されている。第1の両面粘着シート25は、帯状のシートが枠状にされたものであり、その枠の形状は、LCDユニット26の外形形状と概略同じ形状となっている。なお、LCDユニット26は、側辺部に係合爪26bが設けられており、第1の両面粘着シート25の他に、この係合爪26bにより可動メインケース20に固定されるが、これについては後述する。
可動メインケース20の背後には、裏側凹部20bを覆うように第2の板金部材28が配設されている。第2の板金部材28と可動メインケース20との間には、第2の両面粘着シート27が挟まれている。第2の両面粘着シート27は、帯状のシートが、第2の板金部材28の外形形状と同じ形状の枠となるように折り曲げられるようにして作製されている。第2の板金部材28は、裏側凹部20bの開口部を閉塞して、可動メインケース20とともに電子部品や回路基板の収納空間を形成する。つまり、本実施例においては、可動メインケース20と第2の板金部材28にて可動部5の筐体が構成されている。第2の板金部材28には、部品を登載するのに必要な各種形状の穴が穿孔されている。
第1の両面粘着シート25と第2の両面粘着シート27は、ともに枠を形成する帯の幅が2mmである。この2mmの幅は、対向する両部材間を確実に防水するのに適切な幅であることが実験により検証されている。両面粘着シート25,27の幅を2mmとすることで、確実な防水機能が得られるとともに必要以上に筺体内部の容積を小さくすることがなく、最適な筺体構造とすることができる。
第2の板金部材28の背面は背面意匠パネル30により覆われている。背面意匠パネル30は、概略同形状の第3の両面粘着シート29により第2の板金部材28に貼着されている。
[可動メインケース20]
図4は、可動メインケース20の分解斜視図である。図5は、第1の板金部材21の第1の板金部材21の樹脂材料22に覆われる端辺が全長にわたって二段付き曲げ形状部(クランプ形状)21bとなっている様子を示す斜視図である。図6は、可動部5の短辺方向の部分的な断面図である。なお、図4は完成部品として樹脂材料22に埋め込まれる第1の板金部材21を樹脂から抜いた様子を示している。なお、図6において、LCDユニット26のうち、アクリル層26A、タッチパネル26B及び液晶表示パネル26Cの部分は、ガラスを示すハッチングにて記載している。
図6において、本実施例のLCDユニット26は、上記のように液晶表示パネル26Cとタッチパネル26Bが積層された複合体であり、通常の液晶表示機能に加えて、表示画面にタッチして操作を行うタッチ操作機能を有している。タッチパネル26Bの表面は、タッチ操作に対して画面を保護する保護層としてアクリル層26Aで覆われている。また、液晶表示パネル26Cの背後には、液晶表示パネル26Cとタッチパネル26Bの駆動部26Dが設けられている。
図4において、可動メインケース20は、上記のように概略平板状の第1の板金部材21と枠状の樹脂材料22とが一体成型されている。そして、中央部に第1の板金部材21が配置され、この第1の板金部材21の外周部を肉厚とされた樹脂材料22が枠状に囲む構成となっている(図3)。そして、第1の板金部材21の長手方向に延びる両辺部は、全長にわたって二段付き曲げ形状部21bにされている。この二段付き曲げ形状部21bは、図6に示すように、可動メインケース20の長手方向両辺に延びる枠部22aに埋め込まれている。この二段付き曲げ形状部21bの詳細を説明する。
[二段付き曲げ形状部(クランプ形状部)]
図5及び図6において、第1の板金部材21は、枠部22aに埋め込まれた対向する2つの長辺は、可動メインケース20の曲げや捻りに対する剛性を向上させる目的で、全長にわたって二段付き曲げ形状部(クランプ形状部)21bとなっている。この二段付き曲げ形状部21bは、第1の板金部材21の端部が平板状の主面から直角方向に断面L字型に所定の曲率半径で湾曲する第1の湾曲部C1と、この第1の湾曲部C1に続いて概略同じ曲率半径で断面U字状に折り返すように湾曲する第2の湾曲部C2を含んだ断面形状になっている。つまり、本実施例の二段付き曲げ形状部21bは、第1の板金部材21の主面に対して直角と180度と2度湾曲し最終的に端部は第1の板金部材21の主面と直角となっている。
なお、本実施例においては、二段付き曲げ形状部21bは、第1の湾曲部C1とこれに続く1つの第2の湾曲部C2によって構成されているが、第2の湾曲部C2は1つに限らず、曲がりを反対とする断面U字状湾曲部が複数連続して蛇行するように設けられてもよい。断面U字状湾曲部が複数連続することで、可動メインケース20の曲げ捻りに対する剛性はさらに向上する。しかしながら、第1の板金部材21の材料は上記のように比較的剛性の高いステンレス鋼SUS301で作製されている。そのため、第2の湾曲部C2の曲げ工程は容易なものでなく、そのコストも考慮すると本実施例の形状のように第2の湾曲部C2を1つとする形状が最適なものであった。そして、この二段付き曲げ形状部21bは、その周囲にモールドされる樹脂材料22の厚さが概ね等しくなるような湾曲形状となっている。
二段付き曲げ形状部21bを埋め込む樹脂材料22のの枠部22aの外面形状は、モールド成型の金型の作製を容易とするために、第1の板金部材21の主面に直行する方向に2分割することができる外面形状となっている。例えば、二段付き曲げ形状部21bを埋め込む枠部22aの外面形状は、図6中左側に形成された湾曲面の最も左に突き出た頂部を境として、第1の板金部材21の主面に直行する図6の上下方向に2分割可能な湾曲面とされている。
さらに、第1の板金部材21を埋め込む枠部22aの外面形状は、第1の板金部材21の第2の湾曲部C2側で低く、第1の板金部材21の先端側で高い湾曲する傾斜面を持っている。このような傾斜面とすることで、二段付き曲げ形状部21で分割される枠部22aの樹脂体積をさらに等しくすることができるので、樹脂容量が他の箇所より特に大きくなる部分が無くなり、インサートモールド成型時の樹脂の流速を一定にして第1の板金部材21に働く応力を均一にして変形を防止することができる。
そしてさらに、この湾曲する傾斜面は、中央部(第1の板金部材21の位置)がなだらかに凹んでいる。このようになだらかに凹ませることで、万が一表面のへこみ(ひけ)が発生してもこれを目立たないものとすることができる。
二段付き曲げ形状部21bの第1の板金部材21を埋め込む枠部の外面から第1の板金部材21までの距離は、0.7mmから1.0mmの範囲である。第1の板金部材21が変形して樹脂材料から突出してしまうことを防止し、且つ、表面のへこみ(ひけ)を防止することができる適切な距離が、0.7mmから1.0mmの範囲であることが実験により検証されている。
[係合爪26bによるLCDユニット26の固定]
図7は、可動メインケース20にLCDユニット26を取り付ける工程を示す斜視図である。図8は、第1の板金部材21に穿孔された係合穴を貫通する係合爪26bが可動メインケース20に係合する様子を示す斜視図である。図9は、可動部5の係合爪26b部分の断面図である。LCDユニット26は、上記のように可動メインケース20の前面側に設けられた表側凹部20aに嵌め込まれて装着されている(図3)。このように、LCDユニット26が、可動メインケース20の前面に形成された第1の板金部材21を底面とする表側凹部20aに装着されることで、薄型化が促進されるとともに意匠性が向上する。
図7に示すように、LCDユニット26は、長手方向に延びる両辺の両端部に直角に折れ曲がるように突設された係合爪26bを有している。そして、LCDユニット26は、この係合爪26bを、可動メインケース20の第1の板金部材21に穿孔された係合穴21aに係合させて、可動メインケース20に固定されている。係合爪26bの先端には、挿入を容易とするための面取りが施されている。一方、係合穴21aの開口縁部にも、同様の目的で面取りが施されている。そしてさらに、LCDユニット26は、可動メインケース20との間に挟まれた第1の両面粘着シート25により貼着されて可動メインケース20に固定されている。
このような構成の携帯電話機100においては、重量の大きいLCDユニット26を搭載しても、これを確実に支持することができ、同時に適切な防水機能を持つことができる。そして、万が一LCDユニット26が第1の両面粘着シート25から剥がれた場合であっても、係合爪26bが可動メインケース20に係合しているので、LCDユニット26が可動メインケース20から脱落することがない。
[楔34による係合爪26bの付勢]
図10から図12は本実施例の変形例を示す。図10は、第1の板金部材21に穿孔された係合穴を貫通する係合爪26bを外方に付勢する楔34を挟み込む工程を示す斜視図である。図11は、楔34を挟み込んだ様子を示す図10に示すB領域の部分拡大図である。図12は、楔34により可動部5の係合爪26bが湾曲した状態を示す断面図である。この例においては、第1の板金部材21の係合穴21a内に楔34が差し込まれている。楔34は、樹脂を材料とする平板状の小片で、先端部には先に向かって薄くなる傾斜面が形成されている。楔34は、係合穴21a内の係合穴21aの開口縁と係合爪26bとの間に圧入されて、係合爪26bを係合穴21aの反対側の開口縁に押圧する。
このような構成の携帯電話機においては、楔34が係合爪26bを係合穴21aの楔34と反対側の開口縁に押圧するので、係合爪26bが所定の圧力を持って常に係合穴21aの内縁と接触することとなり、LCDユニット26が安定して支持され、信頼性が向上する。
[LCDユニット26の取り外し]
また、携帯電話機100の分解時には、携帯電話機100の背面から背面意匠パネル30及び第2の板金部材28を取り外すと、係合爪26bが露呈するので、この係合爪26bをそれぞれ先端部を内方方向に撓ませると、係合爪26bの係合穴21aへの係合が外れて、LCDユニット26を容易に取り外すことができる。
なお、本実施例の楔34は、単独の部品として設けられているが、これに限らず第2の板金部材28に一体に設けられてもよい。このような構成とすることにより、部品点数を削減することができるとともに、細かい部品を無くして作業性を向上させコストダウンを図ることができる。
なお、上記実施例は、携帯端末装置として連結部を有する折りたたみ式の携帯電話機を例に挙げて説明したが、本願に開示する携帯端末装置は折りたたみ式の携帯電話機に限らず一体式の携帯電話濡置いても摘要可能である。
本実施例に係る携帯電話機100の開放状態を示す外観斜視図である。 2軸ヒンジ部(連結部)1及びこの2軸ヒンジ部1を貫通する細線同軸ケーブル32の構造を示す斜視図である。 可動部5の内部構造を示す分解斜視図である。 可動メインケース20の分解斜視図である。 第1の板金部材21の第1の板金部材21の樹脂材料22に覆われる端辺が全長にわたって二段付き曲げ形状となっている様子を示す斜視図である。 可動部5の短辺方向の部分的な断面図である。 可動メインケース20にLCDユニット26を取り付ける工程を示す斜視図である。 第1の板金部材21に穿孔された係合穴を貫通する係合爪26bが可動メインケース20に係合する様子を示す斜視図である。 可動部5の係合爪26b部分の断面図である。 第1の板金部材21に穿孔された係合穴を貫通する係合爪26bを外方に付勢する楔34を挟み込む工程を示す斜視図である。 楔34を挟み込んだ様子を示す図11に示すB領域の部分拡大図である。 楔34により可動部5の係合爪26bが湾曲した状態を示す部分の断面図である。
符号の説明
1 2軸ヒンジ部(連結部)
1A 第1の回転機構部
1B 第2の回転機構部
3 固定リアケース
4 固定フロントケース
5 可動部
8 操作キー
9a 表示部
10 受話部
20 可動メインケース(メインケース)
20a 表側凹部
20b 裏側凹部
21 第1の板金部材
21a 係合穴
21b 二段付き曲げ形状部(クランプ形状部)
21c 面取り
22 樹脂材料
22a 枠部
25,27,29 両面粘着シート
26 LCDユニット(液晶表示ユニット)
26A アクリル層
26B タッチパネル
26C 液晶表示パネル
26a 表示部
26b 係合爪
26c 面取り
28 第2の板金部材
30 背面意匠パネル
32 細線同軸ケーブル
34 楔
100 携帯電話機(携帯端末装置)
C1 第1の湾曲部
C2 第2の湾曲部

Claims (4)

  1. 第1の板金部材が樹脂材料とモールド成型により一体に成型され、平板状の前記第1の板金部材の外縁部に前記樹脂材料により枠部が形成され、裏面に前記第1の板金部材の裏面を底面として裏側凹部が形成されたメインケースと、
    前記メインケースの前面に装着された液晶表示ユニットと、
    前記メインケースの裏面に前記裏側凹部を覆うように配設され、前記メインケースと共に電子部品の収納空間を形成する平板状の第2の板金部材とを有し、
    前記第1の板金部材は、前記枠部に埋め込まれる端部が、平坦状の主面から全長にわたり直角方向に断面L字型に湾曲する第1の湾曲部と、当該第1の湾曲部に続き断面U字状に折り返すように湾曲する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部から前記主面の平面位置を超えて前記液晶表示ユニット側へ延伸する前記主面に対する垂直面とを含む二段付き曲げ形状部となっており、前記二段付き曲げ形状部が埋め込まれる前記枠部の外面形状の表面方向へ向かう前記第1の板金部材の面と、前記外面形状の表面との間の前記樹脂材料の厚みが、前記第1の板金部材の前記二段付き曲げ形状部の前記第2の湾曲部側よりも、前記第1の板金部材の前記垂直面側が厚い
    ことを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記二段付き曲げ形状部を埋め込む前記枠部の外面形状は、当該外面形状を形成する金型を前記第1の板金部材の主面に直交する方向に2分割可能な曲面である
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記二段付き曲げ形状部を埋め込む前記枠部の外面形状は、中央部が凹んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末装置。
  4. 前記二段付き曲げ形状部を埋め込む前記枠部の外面から、前記第1の板金部材までの距離は、0.7mmから1.0mmである
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の携帯端末装置。
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