JP2007053450A - 携帯通信端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 移動体通信網を介して通信するために用いる通信用アンテナ22を有する携帯通信端末であって、樹脂材料と金属材料とを一体成形して形成された受話部A及び送話部Bからなる筐体を備え、該筐体は、通信用アンテナ22を収容する箇所の近傍では樹脂材料のみによって形成されている。
【選択図】 図1
Description
これに加えて、樹脂材料の一部が金属材料を挟み込むことにより樹脂材料と金属材料とが一体成形されていることがより好ましく、さらに加えて、所定形状に成形した金属材料を樹脂金型にインサート成形することによって、樹脂材料の一部によって金属材料の一部が挟み込まれたことがより好ましく、これに加えて、金属材料は、樹脂材料によって挟み込まれた部分に切り起こしが形成されていることがより好ましく、これに加えて、切り起こしの中央部分が離間しており、金属材料の表裏が連通していることがより好ましい。
又は、樹脂材料と金属材料とが接着されることにより、樹脂材料と金属材料とが一体成形されていることがより好ましい。これに加えて、所定形状に成形され、接着剤が塗布された金属材料を樹脂金型にインサート成形することによって、金属材料と樹脂材料とが接着されること、又は、所定形状の成形された金属材料と所定形状に成形された樹脂材料との間に熱圧着材が介在させられ、これらが加熱しながら加圧されることによって、金属材料と樹脂材料とが接着されることがより好ましい。
図1、図2に、本実施形態にかかる携帯電話端末の外観を示す。この携帯電話端末は折り畳み型の携帯電話端末であり、図1は端末を伸ばした(開いた)状態、図2は端末を折りたたんだ(閉じた)状態である。
この携帯電話端末は、LCD表示部やレシーバを収容する受話部Aと、キーやマイクを収容する送話部Bとを有する。
ここで、折り畳んだ時に内側となる面をフロント側、外側となる面をリア側と定義する。また、伸ばした状態での受話部A側を上側、送話部B側を下側と定義する。
受話部Aは受話部フロントケース11と受話部リアケース12とが嵌合して箱状となっている。受話部Aの内部には基板25が収容されている。基板25のフロント側にはLCDフレーム24によって位置決めがなされたLCD23が実装されている。LCD23の保持方法の詳細な説明は省略するが、両面テープで固定するなどすればよい。基板25の先端付近(上端側)には近距離無線通信用アンテナ26が実装されている。
送話部リアケース14にはバッテリーパック15が係止されている。
図6に、板金29の一部に山形の切り起こしを設けた構造を示す。切り起こしは、略平行に設けられた切り込みに挟まれた部分を凸状(又は凹状)に変形させたものであり、例えば幅1mm、凸量は0.4mmという形状である。板金29を樹脂金型にインサート成形し、樹脂28の一部28aが切り起こし29aの裏側に回り込むことにより、切り起こし29aが樹脂28及び28aで挟み込まれ、一体に結合される。
その接着方法には、板金の樹脂との結合面に接着剤を塗布し、樹脂金型にインサートして成型し、その熱で接着剤を溶かして樹脂と接着する方法がある。又は、樹脂部分と板金部分とを別々に成型し、両者間に熱圧着テープを挟み、加熱して熱圧着テープの接着剤を溶かしながら圧力をかけて両者を接着する方法などがある。
受話部フロントケース11、受話部リアケース12、送話部フロントケース13及び送話部リアケース14のそれぞれについて、板金部11a、12a、13a及び14aは、樹脂よりも剛性が高いため、樹脂と板金との合計の肉厚を樹脂のみの場合の肉厚よりも薄くできる。
樹脂筐体の例として、材料がポリカーボネート(縦弾性係数:2.3GPa)で、板厚1.1mmとする。また、樹脂及び板金を一体成形した筐体の例として、板金がSUS304CSP(縦弾性係数:193GPa)で板厚0.3mm、一体化する樹脂はポリカーボネートで板厚0.5mmとする。
これらを比較すると、樹脂及び板金を一体成形した方は、板厚が0.3mm薄いにもかかわらず、剛性は、(193×0.33+2.3×0.53)/(2.3×1.13)≒1.8となり、1.8倍に向上する。
例えば、上記実施形態においては、受話部Aの上端付近に近距離無線通信用の通信アンテナを備え、その周囲に板金を配置しない構成を例に説明を行ったが、近距離無線通信用の通信アンテナを必ずしも備える必要はない。
また、上記実施形態において示した数値は、あくまでも一例であり、本発明を限定するものではない。
また、上記実施形態においては、端末を薄型化する場合を例としたが、従来構造と外形寸法を同じとすれば、筐体の容量が大きくなり、電子部品の実装スペースの確保が容易となる。
さらに、上記実施形態においては、樹脂部分と板金部分とを一体成形する場合を例としたが、マグネシウム合金などの金属鋳造品を用いて樹脂と一体成形しても良い。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
12 受話部リアケース
13 送話部フロントケース
14 送話部リアケース
11a、12a、13a、14a 板金部
15 バッテリーパック
16 キーパッド
17 表面表示窓
18 受話音穴
19 送話音穴
20 LEDランプ
21 ヒンジユニット
22 通信用アンテナ
23 LCD
24 LCDフレーム
25、27 基板
26 短距離無線通信用アンテナ
28、28a 樹脂
29 板金
29a、29b、29c 切り起こし
A 受話部
B 送話部
Claims (11)
- 移動体通信網を介して通信するために用いる通信用アンテナを有する携帯通信端末であって、
樹脂材料と金属材料とを一体成形して形成された筐体を備え、該筐体は、前記通信用アンテナを収容する箇所の近傍では樹脂材料のみによって形成されていることを特徴とする携帯通信端末。 - 他の端末と近距離無線通信を行うために用いる近距離無線通信用アンテナを有し、前記筐体は、前記近距離無線通信用アンテナを収容する箇所の近傍では樹脂材料のみによって形成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯通信端末。
- 前記樹脂材料と前記金属材料とが積層構造をなしていることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯通信端末。
- 前記樹脂材料の一部が前記金属材料を挟み込むことにより前記樹脂材料と前記金属材料とが一体成形されていることを特徴とする請求項3記載の携帯通信端末。
- 所定形状に成形した前記金属材料を樹脂金型にインサート成形することによって、前記樹脂材料の一部によって前記金属材料の一部が挟み込まれたことを特徴とする請求項4記載の携帯通信端末。
- 前記金属材料は、前記樹脂材料によって挟み込まれた部分に切り起こしが形成されていることを特徴とする請求項5記載の携帯通信端末。
- 前記切り起こしの中央部分が離間しており、前記金属材料の表裏が連通していることを特徴とする請求項6記載の携帯通信端末。
- 前記樹脂材料と前記金属材料とが接着されることにより、前記樹脂材料と前記金属材料とが一体成形されていることを特徴とする請求項3記載の携帯通信端末。
- 所定形状に成形され、接着剤が塗布された前記金属材料を樹脂金型にインサート成形することによって、前記金属材料と前記樹脂材料とが接着されたことを特徴とする請求項8記載の携帯通信端末。
- 所定形状の成形された前記金属材料と所定形状に成形された前記樹脂材料との間に熱圧着材が介在させられ、これらが加熱しながら加圧されることによって、前記金属材料と前記樹脂材料とが接着されたことを特徴とする請求項8記載の携帯通信端末。
- 前記金属材料は、ダイキャストによって所定の形状に成形されていることを特徴とする請求項5から7又は9若しくは10のいずれか1項記載の携帯通信端末。
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