JP2009111696A - 携帯端末及びマイク実装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品としての外観を損なうことなく送話口への異物の侵入を防止でき、マイクロフォンの集音レベルが低下することなく、小型化可能な携帯端末を提供する。
【解決手段】筐体201内にマイク221を備えた携帯端末であって、筐体201は、略箱状の前筐体213と前筐体213の上端側の一部を覆う略蓋状の後筐体215とからなり、マイク221へ音声を導くために前筐体213の下端面に形成された音孔202と、前筐体213の下端部近傍に、筐体201に収容される回路基板211と垂直に実装されたマイク221とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は筐体内にマイクを内蔵する携帯端末及びマイク実装方法に関する。
PHSを含む携帯電話機などの電子通信機器、特に折り畳み式の携帯電話機は、表示装置として適用されるLCDの大型化、高画素化によって表示情報量が多くなっている。さらに、最近では通話機能のみならず、電子メールの送受信、インターネットへの接続など情報端末機器としての機能が利用される機会も多くなってきている。
しかし、携帯電話機の基本機能は通話機能であることから、相手に言葉を明確に伝達できるように、マイクの音質特性を確保することは重要な課題である。
図9は、従来の折り畳み式携帯電話機を開いた状態での斜視図である。
キー入力装置90の下方には、通話時にユーザの口腔が正対するように、下部前筐体91にマイク音孔92が設けられている。
一般的に、折り畳み式の携帯電話機で通話機能を利用する場合、ユーザは、携帯電話機のヒンジ部を軸にして表示装置を開き、キー入力装置を構成するキーシートを用いて相手の電話番号を入力して発信し、マイク部に口を近づけて送話するという操作を行うこととなる。
マイク部は、ユーザの口付近にくるようにキー入力装置と同一面の下方に配置されており、送話の際にユーザは携帯電話機に口を近づけて送話するので、送話部のマイク用の音孔にはユーザの唾や顔の皮脂などが溜まりやすく、通話時の音質劣化を引き起こしてしまう。
また、情報端末としての機能を利用する場合、特にメールの送受信の際には、ユーザは、キーシートにて文字入力を行う。このときユーザは、表示装置を確認しながらコンピュータのキーボードを打つように頻繁にキー入力、文字変換作業を行うこととなる。
そのため、キーシートには手垢や手の塵などが付着する。よって、近傍にあるマイク音孔には垢や塵などが溜まりやすく、やはり送話時の音質劣化を引き起こしてしまう。
また、携帯電話機の製造メーカは、デジタルTV放送(ワンセグ放送)受信機能、音楽再生機能、コンピュータ端末との親和性の強化などの機能向上を図ることで他社製品との差別化を図っている。
さらに、携帯電話機の製造メーカは、携帯電話機の小型化でも他社製品との差別化を図っており、特に携帯電話機の厚さを従来の半分以下(例えば、折り畳んだときの厚さが12mm前後)に薄型化を図り、他社よりも0.1mmでも薄くして商品の差別化をアピールしている。
携帯電話機を薄型化する手法としては、
(a)従来は複数重ねて実装していた回路基板を一枚にして、内部部品を効率良く実装配置する。
(b)強度を損なわずに筐体構造を簡素化し、部品を削減する。
が挙げられる。
内部部品を効率良く実装配置するためには、各部品が携帯電話機の厚さ方向に極力重ならないように配置することが重要である。一般的に、マイクは、通話時にユーザの口腔と正対するようにキー入力装置と同一面の下方に実装配置される。
しかし、携帯電話機用のマイクは平面方向に面積が大きいものが一般的であるため、薄型化を目的として内部部品を実装配置する場合、厚さ方向と直交する平面方向に内部実装エリアが広がってしまう。このことから、機器は幅方向に広く、縦方向に長い筐体となってしまう。
また、折り畳み式携帯電話機に関する特許文献1のように、導通接点部はマイクの裏面側に設け、キー入力装置のキーシートに対し平行にマイクを実装することが一般的であった。
図10に、特許文献1に開示されるような折り畳み式の携帯電話機(図9に示した携帯電話機)のマイク部の縦断面(図9のA−Aでの断面)を、図11に、マイク部の横断面(図9のB−Bでの断面)を示す。
折り畳み式携帯電話機のキー入力装置90の下方近傍に配置されたマイク部は、下部前筐体91と、下部後筐体98と、電池カバー97などの外観部品との内部に、キー入力装置90と平行にマイク93が配置され、マイク93が表面実装されたフレキシブル基板95が回路基板と導通接続されることによって構成されている。さらに電池パック96が下部後筐体98と一体形成された凹部101に実装されている。
下部前筐体91に設けられたマイク音孔92は、ユーザの口腔に正対するように、キー入力装置90と同一面に設けられている。そして、マイク93の集音口94もユーザの口腔に正対するように、キー入力装置90の方向に向けられている。
ユーザの音声は、マイク音孔92を通じてマイク93に到達し、マイク93にて電気信号に変換され、フレキシブル基板95を介して回路基板へ送られて処理される。
このように、携帯電話機ではマイク音孔をキー入力装置と同一面に設けることが一般的であった。
また、特許文献1に示されるように、マイク部まで一部延長した下部後筐体98に一体形成された凹100と下部前筐体91との間にマイク93を収納する構成が知られている。
しかし、このようにマイク93を下部後筐体98で覆う形状とすると、下部後筐体98には、マイク93を収納する凹100と、電池パック96を収納する凹101との両方を形成する必要が生じるため、下部後筐体98の全長が伸びてしまう。
さらに、電池パック96を収容する凹101を形成するには、周囲の壁の肉厚分だけ下部後筐体98を大きくする必要がある。
筐体長が長くならないようにするために、周囲の壁の肉厚分だけ電池パック96を短くすることも考えられなくはないが、実際には、電池容量を確保する必要があるため、電池パックを短くすることはできない。すなわち、電池パック96を短くすることによって筐体長の延長を回避することは、電池容量の不足に繋がるため、現実的な解決方法とは言えない。
図12は、折り畳んだ状態での携帯電話機裏側の下部後筐体側から見た分解斜視図である。説明の簡略化のため電池カバー97を外した状態を示す。
下部後筐体98は、電池カバー97が外れたこの状態でもユーザがマイク93に触れることができないように、マイク93を覆い隠す必要がある。そのため、下部後筐体98の全長は、下部前筐体91とほぼ同じ大きさとなってしまい小型化できない。
さらに、下部後筐体98は、外観を構成しており、且つ機器の剛性を保つため、筐体周囲がネジ99(図示する構成例では6本)で下部前筐体91に固着されている。特に、マイク収容部の両側のネジ99は、機器の剛性確保に加え、ユーザがマイク93を容易に取り出せないようにするという重要な役割を担っている。そのため、ネジ99の実装スペース(ネジボス、ネジ穴)が必要であり小型化できない。
以上のように、携帯電話機を薄型化するための技術的な課題としては、
・マイクは、導通接点部が底面に設けられており、回路基板と接続するために回路基板に対して平行に実装する必要がある。そして、集音口が設けられた上面をキー入力装置面に向けてマイクを実装配置した場合、マイクは厚さに比べて平面方向の面積が大きいため、キーシートと重ならないように実装すると携帯電話機の全長が伸びてしまう。
・音響特性を確保するマイクの密閉収納方法は、マイクを入力装置部前筐体の底面近傍に収納し、入力装置部後筐体がマイクを覆うように底面まで延長して密閉する構造であるため、後筐体は全長が伸びて小型化できない。
・マイクを入力装置部前筐体と後筐体とで収納する構成であるため、両筐体の(落下などに対する)強度確保が必要である。かつ、ユーザがマイクを容易に取り出せないようにマイク収容部の両端をネジ固定していることから、ネジの実装スペースが必要であり、小型化できない。
などがあげられる。
携帯電話機のマイクの収納に関連する技術として特許文献2に開示される「携帯電話機」がある。
特許文献2に開示される発明は、携帯電話機の筐体の端面に送話口を配置することによって、通話中に送話口が塞がれないようにして、マイクロフォンの集音レベルが低下することを防ぐものである。
特開2003−229938号公報 特開2006−345048号公報
しかし、特許文献2に開示される発明は、送話口は表面ケースと背面ケースとの接合面に形成される周溝と交差するように開設され、両ケースを嵌合した際に所定の穴形状となるようになっている。すなわち、送話口は表面ケースと背面ケースとにまたがって形成されるため、製造や組立の精度によって両ケースがずれて嵌合すると、送話口は所定の形状とならなくなってしまう。この場合には、外観の見栄えが劣化してしまうこととなる。
さらに、接合面に隙間が生じる可能性もあるため、外部からの音を完全に受けることができずロスが生じて集音レベルが低下してしまう可能性がある。
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、製品としての外観を損なうことなく送話口への異物の侵入を防止でき、マイクロフォンの集音レベルが低下することなく、小型化可能な携帯端末及びマイク実装方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1の態様として、筐体内にマイクを備えた携帯端末であって、筐体は、略箱状の前筐体と前筐体の上端側の一部を覆う略蓋状の後筐体とからなり、マイクへ音声を導くために前筐体の下端面に形成された送話音孔と、前筐体下端部近傍に、該筐体に収容される回路基板と垂直に実装されたマイクとを有することを特徴とする携帯端末を提供するものである。
また、上記目的を達成するため、本発明は、第2の態様として、略箱状の前筐体と前筐体の上端側の一部を覆う略蓋状の後筐体とからなる携帯端末の筐体内にマイクを実装するマイク実装方法であって、マイクへ音声を導くための送話音孔を前筐体の下端面に形成し、前筐体下端部近傍に、該筐体に収容される回路基板と垂直にマイクを実装することを特徴とするマイク実装方法を提供するものである。
本発明によれば、製品としての外観を損なうことなく送話口への異物の侵入を防止でき、マイクロフォンの集音レベルが低下することなく、小型化可能な携帯端末及びマイク実装方法を提供できる。
図1に、本発明に係る携帯電話機の構成を示す。この携帯電話機は、筐体201内にマイク221を備えた携帯端末であって、筐体201は、略箱状の前筐体213と前筐体213の上端側の一部を覆う略蓋状の後筐体215とからなり、マイク221へ音声を導くために前筐体213の下端面に形成された音孔202と、前筐体213の下端部近傍に、筐体201に収容される回路基板211と垂直に実装されたマイク221とを有する。
以下、上記構成を適用した本発明の好適な実施の形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
本発明を好適に実施した第1の実施形態について説明する。
図2に、本実施形態に係る携帯電話機の斜視図を示す。この携帯電話機は折り畳み式の携帯電話機であり、図示しているのは非使用時や携帯時の折り畳み状態である。
図3に、表示装置を開いた状態を示す。
本実施形態に係る折り畳み式携帯電話機は、表示装置4を構成する上部筐体5と、キー入力装置3を構成する下部筐体1とがヒンジ6を介して結合された構成である。上部筐体5は、表示装置4の上方にレシーバ部7を備える。下部筐体1は、キー入力装置3と、マイク用の音孔2とを備える。
マイク部に設けられた音孔2は、キー入力装置3と同一面近傍ではなく、下部筐体1の底面(ヒンジ6と反対側の端面)に位置している。
下部筐体1の内部の所定の位置には、マイクが実装されている。マイクは音孔2を通じてユーザの音声を拾い、電気信号に変換する。なお、本発明は、筐体構造に関するものであり、携帯電話機の回路そのものとしては公知の構成を適用可能であるため、回路構成や機能ブロック構成に関する説明は省略する。
通信機能を利用する場合、ユーザは下部筐体1に設けられたキー入力装置3を押下して、相手先の電話番号を入力して通話を開始する。また相手から呼び出された場合もキー入力装置3の所定のキーを押して着呼させ、通話を開始する。
下部筐体1の底面に設けられた音孔2は、ユーザの音声を下部筐体1の内部に実装されたマイクに音声が伝わりやすくなるように設けられた孔であり、通話機能を実現するために重要な構成要素である。
一方、携帯電話機で情報端末機能を利用する場合、キー入力装置3に割り当てられたメニューキーや各種の機能キー(いわゆるファンクションキー)を押して、メール機能、インターネット接続機能等を選択する。メール機能などでの文章作成時には文字入力に割り当てられた各種キー(いわゆるテンキー)を押して文字を入力し、文章を作成する。
図4に、マイク用の音孔2における下部筐体1の部分断面(図3のC−C断面)を示す。
説明の簡略化のため、マイク部に関連した構成のみを示し、他の内部実装部品などは適宜省略している。
キー入力装置3の下方近傍に配置されたマイク部は、下部前筐体13及び電池カバー15などの外観筐体の内部にマイク21を収容した構成である。
キー入力装置3と同一面ではなく底面に配置された音孔2は、通話時にユーザの口腔に正対していないため、唾などが入り込むことがない。さらに、キー操作時にも手垢や塵が音孔2に入り込みにくい。
上記のように、携帯電話機を薄型化するためには、内部部品が厚さ方向で重ならないように実装配置することが重要である。下部筐体1には、ヒンジ6、制御や無線通信用の回路基板11、電源である電池パック12、マイク21が所定の位置で厚さ方向に重ならないように近接配置されて実装される。
マイク21は、近年の携帯電話機に採用されている公知のものであり、集音口方向である高さ(厚さ)寸法が幅や奥行きに比べて小さい薄型形状である。
下部筐体1には、樹脂成形された下部前筐体13、回路基板11を覆う下部後筐体14、キー入力装置3を構成するキーシート31、及び電池パック12を覆う電池カバー15が外装部品として設けられている。
キーシート31は、裏側周囲に配置された粘着剤によって、下部前筐体13の前面側に固着されており、ユーザが任意のキーを押すことができるように可撓性を備えている。また、キーシート31の直下には、平行配置されたフレキシブル基板32が、下部前筐体13の前面側に粘着剤などで固着されている。キーシート31の任意のキーを押下した場合、フレキシブル基板32が導通し、これに接続された回路基板11へ電気信号が送られる。
図5に、マイク部周囲の部分拡大図を示す。
ユーザの音声を拾うためのマイク21は、集音口23を設ける側の平面の面積が大きいため、集音口23がキー入力装置3側を向くように実装すると、携帯電話機の全長が伸びてしまう。このため、集音口23が、下部前筐体13の底面に設けられた音孔2に正対するようにマイク21を実装する。このように、マイク21を回路基板11に対して垂直に配置することで、携帯電話機の全長を抑えることができる。なお、マイク21が携帯電話機の厚さ方向に問題なく収まる大きさであることは言うまでもない。
フレキシブル基板32には部分的に長尺の箇所があり、その部分は、下部前筐体13の所定の位置に空けられた貫通穴(図中では分かりやすいように一点鎖線で範囲を示す)から内部に入り、電池パック12と下部前筐体13との間に設けた隙間を通り、90°前後に曲げられた所定の面にマイク21がはんだを用いて表面実装されている。
マイク21は、回路基板11に対して垂直に配置されており、下部筐体を平面状態で見たとき実装面積を縮小できるため(マイク21は回路基板11と平行に配置するよりも垂直に配置した方が回路基板11と平行な面に投影される面積が小さく、厚さ寸法が最も小さいため)、携帯電話機の全長を抑えることができる。また、フレキシブル基板32は、回路基板11に導通接続されているため、マイク21で音電変換された音声は、フレキシブル基板32を介して電気信号として回路基板11へ伝えられる。
マイク21は、断面がL字に樹脂成形されたマイクカバー8がマイク21を覆うように下部前筐体13に嵌合固定されることによりマイク部に密閉収納される。マイクカバー8は、ユーザがマイク21に触れることができないようにする役割と、マイク部を密閉してマイク21を収納し、マイク21の音響特性を確保する役割とを担う。
マイクカバー8と電池パック12とは、外装部品である電池カバー15で覆われている。ただし、下部後筐体14でマイク21を覆わずにマイクカバー8を下部前ケース13に嵌合固定しているために、マイク部両端をネジで固定する必要が無く、携帯電話機のマイク周辺部のネジが不要となる。
ところで、折り畳み式携帯電話機では、携行の際などで閉じられた状態にある時には表示装置を点灯させる必要が無いので、携帯電話機が折り畳み状態にあるか開いた状態にあるかを検出し、表示装置の点灯・消灯を切り替える機能を備えている。これは、電池駆動時間を延長するために重要な機能である。
この機能は、一般的には、上部筐体及び下部筐体の折り畳み状態で正対する位置に、それぞれホールICと磁石とを実装することによって実現されるが、本実施形態に係る携帯電話機は、実装効率を向上させるために、マイクカバー8に磁石を係止固定し収納している。
図6は、折り畳んだ状態での携帯電話機の裏側の斜視図である。構成の理解を容易とするために、下部前筐体13からマイクカバー8及び下部後筐体15を分離した状態で示している。
マイクカバー8の両端には、下部前筐体13と嵌合させるための突起凸82及び凸83が形成されており、ネジを用いることなく下部前筐体13に嵌合固定されている。
また、必要に応じ、マイクカバー8の中央付近に嵌合用の突起を適宜設けることにより、嵌合強度をさらに向上させることが可能である。突起の形状は、スナップフィット形状などの公知の形状を適用可能であるため、詳細な説明は割愛する。
マイクカバー8には、マイク21を収納するための凹81と、磁石9を収納するための凹84とが設けられている。収納された磁石9を固定するために、弾性変形可能なリブ85がマイクカバー8と一体に形成されており、マイクカバー8を下部前筐体13に嵌合固定するときに、磁石9が脱落しないように保持している。
磁石9は、マイク21と同様に平面方向よりも厚さ方向の寸法が小さいため、回路基板11と垂直となるようにマイクカバー8に収納することで、筐体内に部品が実装されない無駄な空間を生じさせないようにできる。
図7に、磁石9を実装した部分の断面図を示す。
磁石9は、マイク21と同様に平面方向よりも厚さ方向の寸法が小さいため、回路基板11に対し垂直に実装することで、実装面積が縮小され、携帯電話機の全長を抑えられている。なお、磁石9が携帯電話機の厚さ方向に影響無く収まる大きさであることは言うまでもない。
通常、磁石9は切断することによって所要寸法に成形されるため、切断工数が少なくて低コストな直方体形状のものが用いられることが一般的である。磁石9は所定の位置への固定のために両面テープなどを使う必要は無く、リブ85の弾性力によって凹84内に収納及び係止固定されている。そのため、マイクカバー8を下部前筐体13に組み込む際に磁石9が脱落することなく、所定の位置に配置できる。したがって、両面テープが不要となるだけでなく、両面テープの貼り付け及び磁石の固定といった工程も不要となるため、組立工数を削減できる。
マイクの音孔が、通話時にユーザの口正対するキーシートと同一面ではなく、下部筐体の底面に設けられているため、通話時にユーザの唾が音孔にかからない。さらに、ユーザの顔などの皮脂が音孔に入ることがない。
また、相手の声が聞こえにくい環境下で使用する場合や受話音が漏れないようにする場合には、ユーザは受話側のスピーカ部に耳を押し当てるため、レシーバ部には皮脂が多く付きやすい。レシーバ部に付着していた皮脂は、通話を終了し携帯電話機を折り畳んだ時にキー入力装置側にも移行してしまう。しかし、本実施形態に係る携帯電話機は、折り畳んだ状態でマイク用の音孔はレシーバ部と正対しないため、キー入力装置側に皮脂が移行しても音孔を塞ぐことがない。
さらに、通話中は相手に声が良く伝わるように、又は周囲に声が漏れにくいように、携帯電話機を顔に押し付けるため、キー入力装置には皮脂などが付きやすい。また、情報端末としての機能を利用する場合には、キー操作の際に手垢や手の塵などがキー入力部へ付着してしまう。しかし、本実施形態に係る携帯電話機では、マイク用の音孔は、キーシートと同一面ではなく、下部筐体の底面に設けられているため、皮脂、手垢、塵などはマイク用の音孔に入り込みにくい。
平面方向の寸法が大きく、厚さ方向の寸法が小さい携帯電話機用の薄型マイクの特長を生かし、回路基板と接続されたフレキシブル基板にマイクを実装し、フレキシブル基板を曲げてマイクの平面方向を回路基板と垂直にすることで、平面方向と厚さ方向の寸法差分だけ実装効率が上がり、携帯電話機の全長を短くして小型化できる。例えば、マイクの平面方向の寸法が縦横6mm、厚さ寸法が3mmとすると、本実施形態に係る携帯電話機は従来の構造と比較して全長を約3mm短縮できる。
また、マイク部を下部後筐体で収納せず、別部品であるマイクカバーで収納することにより、電池パック収容部が不要となり、下部後筐体の全長を約半分に短くすることができ、携帯電話機の小型化が可能となる。
さらに、マイクを収納するマイクカバーの両端を、下部前筐体に嵌合固定するため、従来のようにマイク部の両端をネジ止めする必要がなくなり、機器の全長を抑えて小型化できる。
このように、本実施形態に係る携帯電話機は、
マイク用の音孔をキー入力装置面に配置せずに携帯電話機の底面に配置することで、
(1)通話時の唾、皮脂などが音孔に入らなくなるため、マイクの音響特性に悪影響を与えることがなく、良好な音声で送信できる。
(2)携帯電話機を閉じた場合に表示装置側のレシーバ部がマイク用の音孔に正対しないため、皮脂などの塵が音孔に入ることがなく、マイクの音響特性を確保できる。
(3)情報端末機能を利用する場合に、キー操作時に手垢や塵がマイク用の音孔に入らないため、マイクの音響特性を確保できる。
また、マイクを電話機の厚さ方向に対して垂直に配置することで、携帯電話機の全長を短くできる。
また、マイク部を下部後筐体ではなく別部品のマイクカバーで収納することにより、下部後筐体を小型化できるため、携帯電話機を小型化できる。マイクを収納するカバーは、嵌合によって下部前筐体に係止固定することにより、マイク部近傍に固定用のネジを配置する必要が無くなるため、携帯電話機を小型化できる。さらに、マイクなどの機能部品をマイク同様にマイクカバーに収納することで、部品が実装されない無駄な空間を削減でき、携帯電話機の小型化を実現できる。
〔第2の実施形態〕
本発明を好適に実施した第2の実施形態について説明する。図8に、本実施形態に係る携帯電話機のマイク部の断面を示す。
本実施形態においては、下部前筐体17の外観形状の角部19が大きなC面形状ではなく、小さなR面となっており、巨視的には端末の正面と底面とが鋭角をなす形状となっている。
下部前筐体17には、マイク21を収容可能な凹18が設けられており、キーシート33で凹18が覆い隠されている。すなわち、下部前筐体17に設けられた凹18とキーシート33とに囲まれる空間にマイク21を収納するため、第1の実施形態の構成と比較するとマイクカバー8が不要となっており、部品点数を削減できる。
なお、上記実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明はこれに限定されることはない。
例えば、上記実施形態では、折り畳み式の携帯電話機を例に説明したが、折り畳み式に限らず、ストレート型、スライド型、回転型などの携帯電話機であっても同様の効果が得られる。
また、電話端末に限定されることはなく、トランシーバなどのマイクを備えた携帯端末であれば適用可能である。
このように、本発明は様々な変形が可能である。
本発明に係る携帯端末の構成を示す図である。 本発明を好適に実施した第1の実施形態に係る折り畳み式携帯電話機の折り畳み状態での外観を示す図である。 第1の実施形態に係る折り畳み式携帯電話機の伸長状態での外観を示す図である、 第1の実施形態に係る折り畳み式携帯電話機の下部筐体の断面を示す図である。 第1の実施形態に係る折り畳み式携帯電話機の下部筐体の要部の断面を示す図である。 第1の実施形態に係る折り畳み式携帯電話機の下部筐体の分解斜視図である。 第1の実施形態に係る折り畳み式携帯電話機のマイク部の断面図である。 本発明を好適に実施した第2の実施形態に係る折り畳み式携帯電話機のマイク部の断面図である。 従来の折り畳み式携帯電話機の伸長状態での外観を示す図である。 従来の折り畳み式携帯電話機のマイク部の断面図である。 従来の折り畳み式携帯電話機のマイク部の断面図である。 従来の折り畳み式携帯電話機の下部筐体の分解斜視図である。
符号の説明
1 下部筐体
2 音孔
3、90 キー入力装置
4 情報表示部
5 上部筐体
6 ヒンジ
7 レシーバ
8 マイクカバー
9 磁石
11 回路基板
12、96 電池パック
13、17、91 下部前筐体
14、98 下部後筐体
15、97 電池カバー
18、81、84、100 凹
21、93 マイク
23、94 集音口
31、33 キーシート
32、95 フレキシブル基板
82、83 凸
85 リブ
92 マイク音孔
99 ネジ
101 凹部

Claims (12)

  1. 筐体内にマイクを備えた携帯端末であって、
    前記筐体は、略箱状の前筐体と前記前筐体の上端側の一部を覆う略蓋状の後筐体とからなり、
    前記マイクへ音声を導くために前記前筐体の下端面に形成された送話音孔と、
    前記前筐体下端部近傍に、該筐体に収容される回路基板と垂直に実装された前記マイクとを有することを特徴とする携帯端末。
  2. 嵌合構造によって前記前筐体に固定される前記後筐体とは別体のカバーによって、前記マイクが隠蔽されることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記カバーは、前記前筐体の下端壁との間に空間を形成し、該空間に前記マイクを収容することを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
  4. 前記後筐体に設けられた切り欠き部を介して前記筐体の内外にまたがるフレキシブル基板によって、前記マイクと前記回路基板とが電気的に接続されたことを特徴とする請求項2又は3記載の携帯端末。
  5. 前記筐体を第1の筐体とし、前記第1の筐体と第2の筐体とが折り畳み可能に連結された折り畳み式であり、
    前記カバーには磁石が設置されており、
    前記第2の筐体には、折り畳み時に前記磁石と対向するように磁力検出手段が設置されており、
    前記磁力検出手段の検出結果に基づいて、自端末が折り畳み状態にあるか否かを検出することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の携帯端末。
  6. 情報表示手段を有し、自端末が折り畳み状態にあると判断した場合に前記情報表示手段への電力の供給を停止することを特徴とする請求項5記載の携帯端末。
  7. 前記前筐体の下端部前面に前記マイクを収容可能に形成された凹部を有し、
    前記マイクは、前記凹部内に実装され、
    ユーザインタフェースをなすように前記前筐体の前面に設置されたキーシートによって前記凹部が隠蔽されることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  8. 前記筐体を第1の筐体とし、前記第1の筐体と第2の筐体とが折り畳み可能に連結された折り畳み式であり、
    前記凹部には磁石が設置されており、
    前記第2の筐体には、折り畳み時に前記磁石と対向するように磁力検出手段が設置されており、
    前記磁力検出手段の検出結果に基づいて、自端末が折り畳み状態にあるか否かを検出することを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
  9. 情報表示手段を有し、自端末が折り畳み状態にあると判断した場合に前記情報表示手段への電力の供給を停止することを特徴とする請求項8記載の携帯端末。
  10. 略箱状の前筐体と前記前筐体の上端側の一部を覆う略蓋状の後筐体とからなる携帯端末の筐体内にマイクを実装するマイク実装方法であって、
    前記マイクへ音声を導くための送話音孔を前記前筐体の下端面に形成し、
    前記前筐体下端部近傍に、該筐体に収容される回路基板と垂直に前記マイクを実装することを特徴とするマイク実装方法。
  11. 前記後筐体とは別体のカバーを嵌合構造によって前記前筐体に固定することによって、前記マイクを隠蔽することを特徴とする請求項10記載のマイク実装方法。
  12. 前記前筐体の下端部前面に前記マイクを収容可能な凹部を形成し、
    前記マイクを前記凹部内に実装し、
    ユーザインタフェースをなすキーシートを前記前筐体の前面に設置することによって前記凹部を隠蔽することを特徴とする請求項10記載のマイク実装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017151619A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 株式会社ログバー 翻訳機
CN112640483A (zh) * 2018-09-29 2021-04-09 深圳市柔宇科技股份有限公司 受话器机构、壳体及电子装置

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