JP5420304B2 - 携帯電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機、PDA、ゲーム機等の携帯電子機器に関する。
バッテリを収容する凹部を塞ぐ蓋体など、筐体部材の開口を塞ぐために筐体部材に着脱される蓋体を有する電子機器が知られている(例えば特許文献1)。また、携帯電子機器の筐体部材内部への水分の侵入を抑制するためにパッキンを用いる技術が知られている(例えば特許文献2)。
開口部と、開口部を囲む溝部とを有する筐体部材に対して、開口部を閉塞する樹脂部と、当該樹脂部の外周に沿って延びるパッキン部とを有する蓋体を取り付ける技術が知られている。この技術では、パッキン部が溝部に圧入されることにより、蓋体が筐体部材に取り付けられるとともに、開口部からの水分の侵入が抑制される。
樹脂部の一部をパッキン部に埋設させて蓋体を構成する場合、樹脂部の塗装がパッキン部に付着すると、パッキン部の防水性が低下する。そこで、樹脂部を、パッキン部に一部が埋設される基部と、パッキン部及び基部からなるインナー部の外側面に接着されるアウター部とに分け、アウター部のみを塗装することが行われている。
特開2001−244004号公報 特開平6−213326号公報
上記の蓋体は、インナー部とアウター部とに分離可能であるから、製造工程又は電子機器の使用において一方が破損したとしても、他方は再利用(リワーク)が可能である。しかし、上記の蓋体は、リワークを考慮した構成とはなっていなかった。
本発明の目的は、リワーク性のよい蓋体を有する携帯電子機器を提供することにある。
本発明の携帯電子機器は、第1開口部が形成された筐体部材と、前記筐体部材に着脱され、前記筐体部材に装着されたときに前記第1開口部を閉塞する蓋体と、を有し、前記筐体部材には、前記第1開口部を囲む溝部が形成され、前記蓋体は、前記溝部に圧入可能なパッキン部と、前記パッキン部に一部が埋設され、前記パッキン部が前記溝部に圧入されたときに前記第1開口部に対向する基部とを有するインナー部と、前記インナー部の外側面に貼り付けられる両面テープと、前記両面テープの外側面に貼り付けられるアウター部と、を有し、前記両面テープは、第1孔部が形成されて枠状に形成されている。
好適には、前記基部は、前記第1孔部に連通する第2孔部が形成されて枠状に形成されている。
好適には、前記第1開口部は、前記筐体部材に着脱されるバッテリを収容する凹部の開口部であり、前記第1孔部及び前記第2孔部は、前記蓋体が前記筐体部材に装着されたときに、前記筐体部材に装着された前記バッテリに対向する。
好適には、前記アウター部は、前記インナー部よりも外周側において前記蓋体の内側面の向く方向へ突出し、前記蓋体の内側面に沿う方向において前記筐体部材を挟み込む挟持部を有する。
好適には、前記携帯電子機器は、前記筐体部材を内包する外装筐体を更に有し、前記外装筐体には、前記第1開口部及び前記溝部を露出させる第2開口部が形成されており、前記蓋体が前記筐体部材に装着されたときに、前記アウター部は前記第2開口部内に配置され、前記挟持部は前記外装筐体に覆われる。
本発明によれば、リワーク性のよい蓋体を有する携帯電子機器を提供できる。
本発明の実施形態に係る携帯電話機を開状態で示す外観斜視図。 蓋体を取り外した状態の図1の携帯電話機を示す斜視図。 図1の携帯電話機の第1筐体を正面側から見た分解斜視図。 図3の第1筐体を背面側から見た分解斜視図。 図1のV−V線における断面図。 図2の蓋体の分解斜視図。 図5の紙面左側部分の拡大図。
図1は、本発明の実施形態に係る携帯電話機1の外観を開状態で示す斜視図である。携帯電話機1は、いわゆる折り畳み式の携帯電話機として構成されており、開状態と閉状態との間で互いに回動可能に連結された第1筐体3及び第2筐体5を備えている。
第1筐体3及び第2筐体5は、それぞれの端部が、回動の中心となる連結部6により連結されることにより携帯電話機1全体の筐体を構成するようになっている。第1筐体3及び第2筐体5は、それぞれ概ね薄型直方体状に形成されており、閉状態では互いに重ねあわされて互いの輪郭が略一致する。
第1筐体3には、例えば、不図示の通話用のマイクロフォン、不図示のアンテナ、不図示の報知用のスピーカ、ユーザの操作を受け付ける操作部7が設けられている。操作部7は、複数のキー35を含んで構成されている。第2筐体5には、例えば、不図示の通話用のスピーカ、画像や文字を表示する表示部9が設けられている。
なお、以下では、第1筐体3の操作部7が露出する側及びその背面側を、正面側及び背面側ということがある。
図2は、蓋体17を取り外した状態の携帯電話機1を示す斜視図である。蓋体17は、バッテリ27を着脱可能とするためのものである。
バッテリ27は、例えば、リチウムイオン電池により構成された二次電池である。バッテリ27は、特に図示しないが、例えば、バッテリセルと、バッテリセルに積層された回路基板と、バッテリセル及び回路基板を覆う樹脂部とを有している。
バッテリセルは、例えば、リチウムを含む正極と炭素を含む負極とをセパレータを挟んで積層したものが、金属ケース内に挿入されて構成されている。回路基板は、コネクタや保護回路等を有し、前記バッテリセルの正極端子及び負極端子とそれぞれ接続されている。樹脂部は、バッテリ及び回路基板が埋設されるモールド部であってもよいし、バッテリ及び回路基板を収納するケースであってもよい。
バッテリ27(樹脂部)の外形は、例えば、概ね直方体状に形成されている。具体的には、バッテリ27は、第1筐体3の正面及び背面の方向において薄い直方体状に形成され、第1筐体3の内部側に向く内側面27b(図5参照)と、第1筐体3の外部側に向く外側面27aとを有している。
第1筐体3の筐体本体3a(第1筐体3の蓋体17以外の部分)の背面には、バッテリ27を収容可能な凹部3bが形成されている。凹部3bは、概ねバッテリ27が嵌合する形状(本実施形態では薄型直方体状)及び大きさに形成されている。凹部3bの連結部6側の内壁には、不図示の端子が設けられている。当該端子は、バッテリ27が凹部3bに収容されたときにバッテリ27の不図示の端子に接続される。
蓋体17は、凹部3bを塞ぐように筐体本体3aに着脱される。蓋体17は、例えば、概ね板状に形成され、その平面形状は、例えば、凹部3bの開口部3cと概ね同様の形状(本実施形態では矩形)及び大きさである。蓋体17は、開口部3c内に配置されて、凹部3bを塞ぐ。
図3は、第1筐体3を正面側から見た分解斜視図である。また、図4は、第1筐体3を背面側から見た分解斜視図である。ただし、図3と図4とでは、分解されたパーツが異なっている。
携帯電話機1は、筐体本体3aの正面側部分を構成するフロントケース11と、筐体本体3aの内部側部分を構成するインナーケース13と、筐体本体3aの背面側部分を構成するリアケース15とを有している。
また、携帯電話機1は、第1筐体3内部において、フロントケース11側から順に積層的に配置された、メイン基板アセンブリ22、カメラユニット24(図4)、サブ基板アセンブリ25を有している。
インナーケース13は、概ね、フロントケース11側が開放された箱体状に形成されており、背面部13vと、背面部13vの周縁においてフロントケース11側に立設された壁部13wとを有している。背面部13vには、バッテリ27を出し入れするための開口部13cが形成されている。
フロントケース11は、概ね、インナーケース13側が開放された、インナーケース13よりも薄い箱体状に形成されている。フロントケース11は、インナーケース13に対して正面側から被せられ、インナーケース13の正面側を覆うとともに、壁部13wの正面側部分を囲む。
リアケース15は、概ね、インナーケース13側が開放された、インナーケース13よりも薄い箱体状に形成されている。リアケース15は、インナーケース13に対して背面側から被せられ、インナーケース13の背面側を覆うとともに、壁部13wの背面側部分を囲む。リアケース15の背面側には、バッテリ27を出し入れするための開口部15cが形成されている。
フロントケース11、インナーケース13及びリアケース15は、例えば、主として非導電性の樹脂によりそれぞれ成形されている。フロントケース11、インナーケース13及びリアケース15は、例えば、ネジ若しくは係合部又はその双方により互いに固定される。
メイン基板アセンブリ22、カメラユニット24及びサブ基板アセンブリ25は、フロントケース11及びインナーケース13によって、これらの部材の積層方向において挟持される。具体的には、これらの部材は、第1筐体3の長手方向の両側において、フロントケース11とインナーケース13の背面部13vとにより挟持される。
メイン基板アセンブリ22は、図3に示すように、リアケース15側から順に積層された、メイン基板23と、シールドケース21と、フレキシブルプリント配線板(FPC)33(図5参照)と、キーシート19とを有している。
メイン基板23は、例えば、硬質の樹脂をベースとしたリジッド式の回路基板により構成されている。メイン基板23は、フロントケース11側の第1実装面23a(図2)と、その背面側の第2実装面23bとを有している。第1実装面23a及び第2実装面23bには、複数の電子部品29が設けられている。
シールドケース21は、例えば金属により形成されている。又は、シールドケース21は、樹脂等の非導電性の基体の表面に金属層等の導電層が設けられて構成されている。シールドケース21は、メイン基板23の基準電位に接続され、メイン基板23に設けられた高周波回路等をシールドする。
シールドケース21のフロントケース11側には、FPC33(図5参照)が配置される。FPC33には、不図示の複数の押圧式スイッチが複数のキー35に対応する位置に実装される。
キーシート19は、例えば、ゴム等の遮水性を有する(水を透さない)非導電性の弾性部材により構成され、複数のキー35に対応する上述の不図示の押圧スイッチを覆うように配置される。複数のキー35に対する押圧力は、キーシート19を介して複数のスイッチに伝達される。
サブ基板アセンブリ25は、図4に示すように、リアケース15側から順に積層された、サブ基板26と、フレーム28とを有している。
サブ基板26は、例えば、硬質の樹脂をベースとしたリジッド式の回路基板により構成されている。サブ基板26の実装面には、複数の電子部品29が設けられている。フレーム28は、例えば樹脂により構成されている。フレーム28は、サブ基板26及びカメラユニット24をメイン基板アセンブリ22に固定する。
図5は、図1のV−V線における第1筐体3の断面図である。なお、図5の紙面上方側が携帯電話機1の背面側(図1の紙面奥手側)である。
インナーケース13は、フロントケース11及びリアケース15によって包まれている。すなわち、フロントケース11及びリアケース15は、インナーケース13を包む外装筐体10を構成している。
インナーケース13の内部は、キーシート19及び蓋体17により密閉されている。そして、その密閉空間には、FPC33、シールドケース21、メイン基板23、サブ基板アセンブリ25及びバッテリ27が収容されている。
キーシート19によるインナーケース13の密閉は、以下のように行われる。キーシート19は、例えば、ゴム等の遮水性を有する(水を透さない)非導電性の弾性部材により構成されている。壁部13wのフロントケース11側の頂部には、壁部13wによって形成されるフロントケース11側の開口13hを囲む溝部13eが形成されている。一方、キーシート19は、外周縁に亘って延びるパッキン部19e(図7も参照。なお、図では、変形前の状態が示されている。)を有している。パッキン部19eが溝部13eに圧入されることにより、キーシート19がインナーケース13に取り付けられるとともに、インナーケース13が密閉される。
蓋体17によるインナーケース13の密閉については後述する。
バッテリ27を収容する凹部3bは、インナーケース13及びメイン基板23により構成されている。すなわち、凹部3bの内周面は、インナーケース13の壁部13wの内周面により構成され、凹部3bの底面は、メイン基板23の第2実装面23bにより構成されている。
リアケース15の開口部15cは、インナーケース13の開口部13cよりも大きく、開口部13cを外装筐体10の外部へ露出させている。バッテリ27は、開口部15c及び開口部13cを介して凹部3bに着脱される。なお、開口部13c及び開口部15cにより、凹部3bの開口部3cが構成されている。
図6は、蓋体17の分解斜視図である。なお、図6の紙面上方側がバッテリ27側である。
蓋体17は、バッテリ27側(第1筐体3の内部側)から順に、インナー部41、第1両面テープ43A及び第2両面テープ43B(以下、単に「両面テープ43」といい、両者を区別しないことがある。)、及び、アウター部45を有している。このように、蓋体17は、インナー部41及びアウター部45が両面テープ43により接着されることにより構成されている。
インナー部41は、基部47と、基部47の外周縁に設けられたパッキン部49とを有している。
基部47は、例えば、硬質の樹脂により形成されている。基部47の概略形状は板状である。より詳細には、基部47は、バッテリ27に対向する板状部47aと、板状部47aの外周縁において筐体内部側に突出する壁部47b(図5及び図7も参照)とを有しており、一方が開放された薄型の箱状に形成されている。
板状部47aは、第2孔部47cが形成されることにより、枠状に形成されている。板状部47aの外周縁及び第2孔部47cの形状は、例えば、矩形である。板状部47aの外周縁は、インナーケース13の開口部13cよりも大きく、外装筐体10の開口部15cよりも小さい。板状部47aの厚さは、例えば、0.4〜0.5mmである。
壁部47bは、板状部47aの外周縁の全周に亘って設けられている。壁部47bの板状部47aからの高さは、例えば、概ね一定に設定されている。なお、壁部47bは、板状部47aの平面視においてインナーケース13の開口部13cよりも広いループを形成するのであれば、板状部47aの外周縁に限らず、板状部47aの外周縁よりも内側に設けられてもよい。
パッキン部49は、例えば、ゴムにより形成されている。パッキン部49には、壁部47bが埋設されている。これにより、基部47及びパッキン部49は一体的に形成されている。このようなインナー部41は、例えば、金型内に基部47を配置し、その金型内にパッキン部49となる材料を射出するインサート成形により形成される。
両面テープ43は、例えば、可撓性のシートの両面に接着剤が塗布されることにより構成されている。可撓性のシートは、例えば、樹脂やゴムにより形成される。なお、可撓性のシートは、蓋体17の密閉性向上のために、ゴム等の弾性部材により形成されていることが好ましい。
第1両面テープ43A及び第2両面テープ43Bは、インナー部41及びアウター部45の形状に合わせて2つに分離されたものである。具体的には、第1筐体3は、連結部6側の部分が、バッテリ27の配置部分よりも若干厚くなるように形成されている(図2参照)。これに対応して、インナー部41及びアウター部45は、バッテリ27に対向する部分(大部分)は一平面であるが、連結部6側(図6の紙面右上側)の一部が大部分に対して傾斜している。当該形状に合わせて、両面テープは、インナー部41及びアウター部45の大部分を接着する第1両面テープ43Aと、連結部6側の一部を接着する第2両面テープ43Bに分離されている。ただし、第1両面テープ43A及び第2両面テープ43Bは、1枚の両面テープにより構成されてもよい。
第1両面テープ43A及び第2両面テープ43Bの全体の外周縁の形状及び大きさは、例えば、板状部47aの形状(本実施形態では矩形)及び大きさと概ね同様である。両面テープ43の厚さは、例えば、0.1〜0.2mmである。第1両面テープ43Aの外周縁の形状及び大きさは、例えば、バッテリ27の形状(本実施形態では矩形)及び大きさと概ね同様である。第1両面テープ43Aは、第1孔部43cが形成されることにより、枠状に形成されている。第1孔部43cの形状及び大きさは、例えば、第2孔部47cの形状(本実施形態では矩形)及び大きさと概ね同様である。
アウター部45は、例えば、硬質の樹脂により形成されている。アウター部45の概略形状は板状である。より詳細には、アウター部45は、バッテリ27に対向する板状部45aと、板状部45aの外周縁において筐体内部側に突出する挟持部45bと、板状部45aの外周縁において板状部45aの外方へ突出する被係合部45cとを有している。
板状部45aの外周縁の形状及び大きさは、外装筐体10の開口部15cに概ね嵌合する形状(本実施形態では矩形)及び大きさである。なお、板状部45aは、板状部47aよりも若干大きい。板状部45aの厚さは、例えば、板状部47aの厚さよりも大きい。また、板状部45aが厚いことなどにより、アウター部45の曲げ剛性は、インナー部41の曲げ剛性よりも高い。
挟持部45bは、後述するように、蓋体17をインナーケース13に係合させるためのものである。挟持部45bは、例えば、少なくとも板状部45aの対向する2辺において設けられている。本実施形態においては、挟持部45bは、板状部45aの4辺のうち、被係合部45cが設けられた1辺を除く3辺に設けられている。挟持部45bは、例えば、板状部45aの外周縁に沿って設けられた壁状に形成されている。
被係合部45cは、後述するように、蓋体17を筐体本体3aに係合させるためのものである。被係合部45cは、例えば、板状部45aの連結部6側の縁部から連結部6側へ突出している。また、被係合部45cは、板状部45aの内側面よりも筐体内部側に位置している。
次に、蓋体17の筐体本体3aへの装着方法について説明する。
図7は、図5の紙面左側部分の拡大図である。
インナーケース13の蓋体17側の面(壁部13wの蓋体17側の頂部)には、開口部13c(凹部3b)を囲む溝部13fが形成されている。溝部13fは、外装筐体10の開口部15cから露出している。蓋体17は、パッキン部49が溝部13fに圧入されることにより、インナーケース13に取り付けられるとともに、インナーケース13を密閉する。
アウター部45の挟持部45bは、インナー部41のパッキン部49よりも外周側において筐体内部側に突出している。そして、挟持部45bは、インナーケース13の外周面に当接し、蓋体17の内側面に沿う方向においてインナーケース13を挟持する。これにより、蓋体17は、側方(図7の紙面左右方向)への移動が規制される。挟持部45bは、開口部15cに挿入され、外装筐体10に覆われる。すなわち、挟持部45bは、視認不可能となる。
インナーケース13の蓋体17側の面(壁部13wの蓋体17側の頂部)は、溝部13fの外周側部分が、溝部13fの内周側部分よりも高くなっており、その差は、両面テープ43及び板状部47aの厚さよりも大きい。また、溝部13fの深さは、パッキン部49の板状部47aからの高さよりも大きい。従って、蓋体17のバッテリ27側への移動は、インナーケース13がアウター部45に当接することにより規制される。その一方で、板状部47aは、インナーケース13に当接せず、また、パッキン部49は、溝部17fの底面に当接しない。
蓋体17の被係合部45cは、開口部15cの連結部6側における、外装筐体10の、開口部15cを構成する縁部15d(図3参照)に対して、筐体内部側から筐体外側へ係合する。これにより、蓋体17のバッテリ27とは反対側への移動が規制される。なお、被係合部45cは、インナーケース13に係合されるように構成されてもよい。
アウター部45の板状部45aは、外装筐体10の開口部15c内に概ね嵌合される。これにより、蓋体17の外装筐体10に対する蓋体17の内側面に沿う方向への移動が規制される。また、蓋体17の外側面と、外装筐体10の外側面とは面一になり、意匠性が向上する。
なお、この他、蓋体17を筐体本体3aに取り付けるための構成として、蓋体17の連結部6とは反対側の部分の、バッテリ27とは反対側への移動を規制する適宜なロック機構が設けられてもよい。
蓋体17を第1筐体3に取り付けるときの手順としては、まず、蓋体17の連結部6側を開口部15cに近づける。そして、被係合部45cを縁部15dに係合させる。その後、蓋体17の連結部6とは反対側を開口部15cに近づけ、パッキン部49を溝部13fに圧入するとともに、挟持部45bにインナーケース13を挟持させる。
蓋体17が第1筐体3に取り付けられると、図5に示すように、インナー部41の第2孔部47c及び両面テープ43の第1孔部43cは、バッテリ27の概ね中央に対向する。第2孔部47c及び第1孔部43cの幅(径)は、バッテリ27の幅の例えば半分以上である。
以上の実施形態によれば、携帯電話機1は、開口部13c(開口部3c)が形成されたインナーケース13(筐体本体3a)と、インナーケース13に着脱され、インナーケース13に装着されたときに開口部13cを閉塞する蓋体17とを有する。インナーケース13には、開口部13cを囲む溝部13fが形成されている。蓋体17は、溝部13fに圧入可能なパッキン部49と、パッキン部49に一部が埋設され、パッキン部49が溝部13fに圧入されたときに開口部13cに対向する基部47とを有するインナー部41を有する。さらに、蓋体17は、インナー部41の外側面に貼り付けられる第1両面テープ43Aと、第1両面テープ43Aの外側面に貼り付けられるアウター部45とを有する。そして、第1両面テープ43Aは、第1孔部43cが形成されて枠状に形成されている。
従って、両面テープ43による接着面積は、第1孔部43cが形成された分だけ縮小される。その結果、インナー部41とアウター部45とを分離して、一方を再利用することが容易化される。また、接着面積の縮小は、第1孔部43cを形成することにより行われることから、インナー部41とアウター部45との密着力は、蓋体17の全面に亘って均等に配分されやすい。その結果、インナー部41とアウター部45との予定外の分離については、効果的に抑制される。
基部47は、第1孔部43cに連通する第2孔部47cが形成されて枠状に形成されている。従って、第1孔部43cが形成されることにより、インナー部41とアウター部45との間に密閉空間が形成されることが避けられる。その結果、密閉空間の空気の膨張等による蓋体17の変形が防止される。なお、基部47に第2孔部47cが形成されても、枠状に形成された第1両面テープ43Aが第2孔部47cを囲んで、且つ、基部47とアウター部45とに密着しているから、インナーケース13内の密閉性は維持される。すなわち、第1両面テープ43Aの面積縮小が、第1孔部43cの形成によりなされているから、インナーケース13内の密閉性が維持される。
また、携帯電話機1のように、防水性を追求した電子機器においては、加圧カプセル内に電子機器を配置し、電子機器の周囲の気圧を変化させつつ、電子機器の歪みを測定し、歪の有無により、密閉性を検査することが行われることがある。この場合において、インナー部41とアウター部45との間に密閉空間が存在すると、インナーケース13内の密閉空間の密閉性に無関係に、蓋体17において歪の有無が判定されてしまうおそれがある。しかし、本実施形態によれば、そのような不都合は生じない。
開口部13c(開口部3c)は、インナーケース13(筐体本体3a)に着脱されるバッテリ27を収容する凹部3bの開口部である。第1孔部43c及び第2孔部47cは、蓋体17がインナーケース13に装着されたときに、インナーケース13に装着されたバッテリ27に対向する。
一方、バッテリ27は、充放電を繰り返すと、概ね中央が膨張する変形を生じることがある。具体的には、バッテリ27の外側面27aの中央が、当該面の向く方向に膨らみ、内側面27bの中央が、当該面の向く方向に膨らむ。従って、バッテリ27の変形部分を収容する空間が、第1孔部43c及び第2孔部47cにより確保されることになる。その結果、バッテリ27の膨張変形により、蓋体17が膨らみ、携帯電話機1の外観が損なわれることが抑制される。換言すれば、バッテリ27の膨張を考慮して、蓋体17とバッテリ27との間にクリアランスを設ける場合において、当該クリアランスを小さくして、携帯電話機1の小型化又はバッテリ27の大型化を図ることができる。
アウター部45は、インナー部41よりも外周側において蓋体17の内側面の向く方向へ突出し、蓋体17の内側面に沿う方向においてインナーケース13を挟み込む挟持部45bを有する。インナー部41は、パッキン部49によりインナーケース13に対して固定されているから、インナー部41及びアウター部45は、インナーケース13を介して互いに固定されていることになる。その結果、インナー部41及びアウター部45の固定に関する両面テープ43の負担が軽減され、第1孔部43cを大きくすることができる。
携帯電話機1は、インナーケース13を内包する外装筐体10を更に有する。外装筐体10には、開口部13c及び溝部13fを露出させる開口部15cが形成されている。蓋体17がインナーケース13に装着されたときに、アウター部45は開口部15c内に配置され、挟持部45bは外装筐体10に覆われる。従って、上述のような効果を奏する挟持部45bを設けたとしても、これによる携帯電話機1の外観低下が抑制される。
なお、以上の実施形態において、携帯電話機1は本発明の電子機器の一例であり、インナーケース13は本発明の筐体部材の一例であり、開口部13cは本発明の第1開口部の一例であり、開口部15cは本発明の第2開口部の一例である。なお、筐体本体3aを本発明の筐体部材の一例、開口部3c(又は開口部15c)を本発明の第1開口部の一例として捉えることもできる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
携帯電子機器は、携帯電話機に限定されない。例えば、携帯電子機器は、ノートパソコン、PDA、ゲーム機、カメラであってもよい。また、携帯電子機器の筐体は、折り畳み式のものに限定されない。筐体は、一体的に構成されたもの(1つのみの筐体)であってもよいし、2以上の筐体が折り畳み式以外の方式(スライド式等)により相対移動可能に連結されたものであってもよい。
蓋体により開閉される開口部は、バッテリを着脱するためのものに限定されない。例えば、開口部は、コネクタを筐体外部に露出させるためのものであってもよい。基部に形成される第2孔部は、本発明の必須要件ではなく、第2孔部は設けられなくてもよい。
挟持部は、壁状のものに限定されず、爪状のものであってもよい。ただし、壁状であるほうか、携帯電子機器の防水性が向上する。
1…携帯電話機(携帯電子機器)、13…インナーケース(筐体部材)、13c…開口部(第1開口部)、13f…溝部、17…蓋体、41…インナー部、43…両面テープ、43c…第1孔部、45…アウター部、47…基部、49…パッキン部。

Claims (9)

  1. 第1開口部が形成された筐体部材と、
    前記筐体部材に着脱され、前記筐体部材に装着されたときに前記第1開口部を閉塞する蓋体と、
    を有し、
    前記筐体部材には、前記第1開口部を囲む溝部が形成され、
    前記蓋体は、
    前記溝部に圧入可能なパッキン部と、前記パッキン部に一部が埋設され、前記パッキン部が前記溝部に圧入されたときに前記第1開口部に対向する基部とを有するインナー部と、前記インナー部と接着されるアウター部と、を有し、
    前記蓋体には、平面部と、当該平面部に対して、前記蓋体が前記筺体部材に取り付けられた場合における前記蓋体の外側に向かって傾斜した傾斜部があり、
    前記パッキン部は、前記平面部から前記傾斜部まで延在された環状をなす
    携帯電子機器。
  2. 第1開口部が形成された筐体部材と、
    前記筐体部材に着脱され、前記筐体部材に装着されたときに前記第1開口部を閉塞する蓋体と、
    を有し、
    前記蓋体は、
    前記第1開口部内を防水空間となすためのパッキン部と、前記パッキン部に一部が埋設され、前記パッキン部が前記第1開口部内を防水空間となしたときに前記第1開口部に対向する基部とを有するインナー部と、前記インナー部と接着されるアウター部と、を有し、
    前記蓋体には、平面部と、当該平面部に対して、前記蓋体が前記筺体部材に取り付けられた場合における前記蓋体の外側に向かって傾斜した傾斜部があり、
    前記パッキン部は、前記平面部から前記傾斜部まで延在された環状をなす
    携帯電子機器。
  3. 前記蓋体は、前記傾斜部の端部にて前記筺体部材と係合する
    請求項1または請求項2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記第1開口部は、前記筐体部材に着脱されるバッテリを収容する凹部の開口部であり、
    前記蓋体が前記筐体部材に装着されたときに、前記平面部は、前記筐体部材に装着された前記バッテリに対向するとともに、前記傾斜部は、前記バッテリに対向しない
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  5. 前記インナー部の外側面に貼り付けられる両面テープと、
    前記両面テープの外側面に貼り付けられるアウター部と、
    を有し、
    前記両面テープは、第1孔部が形成されて枠状に形成されている
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  6. 前記基部は、前記第1孔部に連通する第2孔部が形成されて枠状に形成されている
    請求項に記載の携帯電子機器。
  7. 前記第1開口部は、前記筐体部材に着脱されるバッテリを収容する凹部の開口部であり、
    前記第1孔部及び前記第2孔部は、前記蓋体が前記筐体部材に装着されたときに、前記筐体部材に装着された前記バッテリに対向する
    請求項に記載の携帯電子機器。
  8. 前記アウター部は、前記インナー部よりも外周側において前記蓋体の内側面の向く方向へ突出し、前記蓋体の内側面に沿う方向において前記筐体部材を挟み込む挟持部を有する
    請求項1〜のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
  9. 前記筐体部材を内包する外装筐体を更に有し、
    前記外装筐体には、前記第1開口部及び前記溝部を露出させる第2開口部が形成されており、
    前記蓋体が前記筐体部材に装着されたときに、前記アウター部は前記第2開口部内に配置され、前記挟持部は前記外装筐体に覆われる
    請求項に記載の携帯電子機器。
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