JP2009153002A - 防水音響構造、及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発音するための音処理部51と、この音処理部51の周囲に対向する位置に設けられる弾性部材による防水部材53、この防水部材53に連結して設けられ共振抑制するための突出形状を有する弾性保持部材54、この弾性保持部材54に連結して設けられ音処理部51の上にあって音処理部51の音により振動する剛性振動部材55からなる二次振動部52と、を備える。そして、二次振動部52によって、音処理部51の上に密閉された防水空間57を形成し、音処理部51からの音を密閉された防水空間57を介し剛性振動部材55に伝達して発音できるようにする。
【選択図】図3
Description
また、ケースとレシーバとの間に、音の伝達性能の良好な防水膜を設けるようにしたものがある(特許文献2参照)。
図1及び図2は本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成として携帯電話を示したもので、1は防水筐体、2は防水表示部、3は防水操作部、4は防水マイク部、5は防水スピーカ部、6は防水コネクタである。図示例では、ストレート型携帯電話の通話の際において、防水筐体1の裏面に設けられた防水スピーカ部5から正面側に通話相手の音声が聞こえるようになっている。
図3及び図4は実施形態1として図2の防水スピーカ部5の防水音響構造を拡大して示したもので、51は発音するための音処理部であるスピーカ、52は二次振動部、56は中間部材である中間板である。
以上のシール部53、ヨーク54及び二次振動板55は、図示例ではスピーカ51の円形形状に対応して同心円状に形成されている。
さらに、中間板56を高外圧が作用した場合のバックアップ構造としたことにより、高外圧時においても破損しない安定した音響構造が得られる。
図5は実施形態2としてスピーカ51と二次振動部52を示したもので、スピーカ51の振動板の外周部に、二次振動部52のヨーク54と二次振動板55に外圧が作用した際のバックアップ形状となる突出部156を一体成形して、その突出部156に貫通する放射状の通路158を形成している。
このように、スピーカ51の振動板の外周部に中間板に相当する突出部156を一体成形して、その突出部156に貫通する放射状の通路158を形成しても良い。
なお、二次振動板、弾性保持部材、中間部材など各部材はどのような材質のものを用いてもよい。
また、実施形態の小型スピーカに限らず、大型スピーカであってもよく、また、オーディオ機器用のスピーカに用いてもよい。
図6及び図7は実施形態3として防水マイク部7の防水音響構造を拡大して示したもので、70は回路基板、71は集音するための音処理部であるマイク、72は二次振動部、76は中間部材である中間ケースである。
以上のシール部73、ヨーク74及び二次振動板75は、図示例ではマイク71の円形形状に対応して同心円状に形成されている。
さらに、中間ケース76を高外圧が作用した場合のバックアップ構造としたことにより、高外圧時においても破損しない安定した音響構造が得られる。
図8及び図9は実施形態4として図1の防水マイク部4の防水音響構造を拡大して示したもので、40は回路基板、41は集音するための音処理部であるマイク、42は二次振動部、43は防水部材であるシール部、44は弾性保持部材であるヨーク、45は剛性振動部材である二次振動板、46は中間部材である中間ケース、461は開口部、47は密閉された防水空間、48は通路である。
すなわち、筐体1の前ケース101の開口部111に、二次振動部42の二次振動板45を保持したヨーク44の外周部のシール部43をインサート成形により一体としたものである。
図10は実施形態5として防水マイク部4の防水音響構造を拡大して示したもので、146は筒部、147は密閉された防水空間、148は通路である。
すなわち、筐体1の前ケース101の開口部111にインサート成形により一体とした、二次振動部42の二次振動板45を保持したヨーク44の外周部のシール部43に連続して、マイク41の外周に密着する筒部146を一体に形成したものである。
そして、筒部146には通路148を形成しておく。
以上の実施形態において、防水スピーカ部の防水音響構造はマイクにも適用可能であり、また、防水マイク部の防水音響構造はスピーカにも適用可能である。
なお、以上の実施形態においては、携帯電話としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、デジタルカメラ、ビデオカメラ、PDA、ノートパソコン、ウェアラブルパソコン、電卓、電子辞書などの機器すべてに用いることができる。
また、防水音響構造部の形状は、実施形態の円形に限らず、楕円形、四角形、三角形、その他どのような形状であってもよい。
さらに、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
11 開口部
12 円筒部
13 内方突起
15 開口部
16 円筒部
2 防水表示部
3 防水操作部
4 防水マイク部
40 回路基板
41 集音するための音処理部
42 二次振動部
43 防水部材
44 弾性保持部材
45 剛性振動部材
46 中間部材
461 開口部
47 密閉された防水空間
48 通路
5 防水スピーカ部
51 発音するための音処理部
52 二次振動部
53 防水部材
54 弾性保持部材
55 剛性振動部材
56 中間部材
57 密閉された防水空間
58 通路
59 通路
6 防水コネクタ
7 防水マイク部
70 回路基板
71 集音するための音処理部
72 二次振動部
73 防水部材
74 弾性保持部材
75 剛性振動部材
76 中間部材
761 開口部
77 密閉された防水空間
78 通路
101 前ケース
111 開口部
146 筒部
147 密閉された防水空間
148 通路
156 突出部
158 通路
Claims (7)
- 発音するための音処理部と、
この音処理部の周囲に対向する位置に設けられる弾性部材による防水部材、この防水部材に連結して設けられ共振抑制するための突出形状を有する弾性保持部材、この弾性保持部材に連結して設けられ前記音処理部の上にあって前記音処理部の音により振動する剛性振動部材からなる二次振動部と、を備え、
前記二次振動部によって、前記音処理部の上に密閉された防水空間を形成し、
前記音処理部からの音を前記密閉された防水空間を介し前記剛性振動部材に伝達して発音できるようにしたことを特徴とする防水音響構造。 - 集音するための音処理部と、
この音処理部の周囲に対向する位置に設けられる弾性部材による防水部材、この防水部材に連結して設けられ共振抑制するための突出形状を有する弾性保持部材、この弾性保持部材に連結して設けられ前記音処理部の上にあって外部の音により振動する剛性振動部材からなる二次振動部と、を備え、
前記二次振動部によって、前記音処理部の上に密閉された防水空間を形成し、
前記剛性振動部材からの音を前記密閉された防水空間を介し前記音処理部に伝達して集音できるようにしたことを特徴とする防水音響構造。 - 前記音処理部と前記二次振動部とにより挟み込まれる中間部材を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の防水音響構造。
- 前記中間部材は前記音処理部と一体成形したことを特徴とする請求項3に記載の防水音響構造。
- 前記密閉された防水空間と筐体内部とを連通する通路を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の防水音響構造。
- 筐体に前記音処理部と対向して形成された開口部に前記防水部材を一体的に設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の防水音響構造。
- 発音または集音するための音処理部を備える電子機器であって、
請求項1から6のいずれか一項に記載の防水音響構造を備えることを特徴とする電子機器。
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