JPH0865790A - スピーカ用エッジ - Google Patents

スピーカ用エッジ

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JPH0865790A
JPH0865790A JP20199794A JP20199794A JPH0865790A JP H0865790 A JPH0865790 A JP H0865790A JP 20199794 A JP20199794 A JP 20199794A JP 20199794 A JP20199794 A JP 20199794A JP H0865790 A JPH0865790 A JP H0865790A
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speaker
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elastomer
gates
diaphragm
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JP20199794A
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Shinya Mizone
信也 溝根
Masatoshi Okazaki
正敏 岡崎
Yutaka Shinoda
裕 新小田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種音響機器に使用されるスピーカに関し、
車のドアの内部に取り付けるために防水性が必要である
という課題を解決し、優れた性能を発揮することができ
るスピーカ用エッジを提供することを目的とする。 【構成】 振動板1を支持するエッジ部2aと、スピー
カを取り付けるガスケット部2bと、スピーカの共振を
防止するクッション部2cの3つの部品をエラストマー
を用いて一体で形成したスピーカ用エッジ2を用いるこ
とで、製造工程を増加させることなく、効果的な防水性
能を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器に利用され
るスピーカ用エッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車のドア等に取り付けられる防水
のスピーカとして図2に示すように構成されたものがあ
った。すなわち、振動板1を支持するエッジ2と、エッ
ジ2の外周部に位置しフレーム3に接着されスピーカの
取り付けに使用されるガスケット4と、ガスケット4の
上面に接着されスピーカを取り付けた時の空気漏れを防
止するために使用されるクッション材5などから構成さ
れている。
【0003】また、このスピーカは車のドアの内部に取
り付けられるために、ウインドガラスからの雨滴に対し
て防水機能をもたせるため、振動板1の材質はポリプロ
ピレン等の樹脂素材または紙パルプに樹脂を含浸したり
樹脂フィルムをラミネートした素材が使われ、エッジ2
の素材は布の両面にゴムラテックス等の柔軟性のある樹
脂をコーティングした素材が使われている。
【0004】また、ガスケット4は樹脂含浸紙の積層成
形品や射出成形した樹脂が使われ、その上面に発泡ウレ
タン樹脂をスライスしたシートを切断したクッション材
5を両面粘着テープ等で貼り付けて構成されたものであ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ドア内部で結露した水滴がクッション材5
である連続気泡の発泡ウレタン樹脂に毛細管現象で吸収
され、加水分解でクッション材5が劣化するという課題
があった。
【0006】また、これらの部品はすべて接着剤で結合
されているので、接着剤に気泡が混入するなどの接着上
のバラツキが生じた場合に、水漏れ等の事故を起こす可
能性が高いという課題もあった。
【0007】また、それぞれの部品が接着による結合で
組み立てられているので、部品それぞれの精度バラツキ
に加えて接着による精度バラツキが加えられ、全体の精
度は非常に悪いものとなるため、スピーカの振幅により
ボイスコイルが磁気回路内で接触する可能性があり、さ
らに、スピーカの製造工程が接着工程を含めて多工程と
なり製造コストが上昇するという課題もあった。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決し、優れた
防水性能を発揮することのできるスピーカ用エッジを提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明によるスピーカ用エッジは、振動板を支持する
エッジに、スピーカを取り付けるためのガスケットとス
ピーカの共振を防止するためのクッションをエラストマ
ーを用いて一体構造で構成しようとするものである。
【0010】
【作用】この構成により、材料にエラストマーを用いる
ことによって従来のウレタン樹脂等の発泡体の構造では
ないために加水分解により材質が劣化することはなく、
さらにエッジとガスケットとクッション材の3つの部品
がすべて一体で成形されているので接着剤を必要とせ
ず、接着部のトラブルにより防水性を損なうこともな
い。
【0011】また、それぞれの部品の精度は成形時の金
型精度により決定されるので、接着による貼りずれ等が
なく、スピーカの精度が非常に高くなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例におけるスピーカ用
エッジについて図面を用いて説明する。
【0013】図1は同実施例によるスピーカ用エッジの
構成を示す断面図であり、振動板1を支持するエッジ部
2aと、スピーカを取り付けるためのガスケット部2b
と、共振を防止するためのクッション部2cを一体構造
で構成したスピーカ用エッジ2が縁立て部3aを備えた
フレーム3の上に接着された構成となっている。
【0014】ここで、このスピーカ用エッジ2の材質と
して、SB系(スチレン/ブタジエン系)熱可塑性エラ
ストマーのポリブタジエンの不飽和二重結合を選択的に
水素添加したSEB系(スチレン−エチレン/ブテン
系)熱可塑エラストマーを用いた。
【0015】このエラストマーの使用上の適正な硬度を
調べるために、JIS−Aスケールの硬度が40、5
0、60、70、80、90、100の材質をそれぞれ
用いて、エッジ部2aのロール幅8mm,ロール外径11
6mm,ロール高さ4mm,エッジ部2aの厚み0.3mmの
14cm口径のスピーカ(振動系有効質量5.0g)に組
み立てて、スピーカの最低共振周波数を測定すると、そ
れぞれ48Hz,55Hz,64Hz,71Hz,78Hz,89
Hz,101Hzとなった。しかし硬度が40のものはエッ
ジとしての支持性能が悪く、スピーカに10Wの入力を
加えると振動板が前後にリニアに振幅せずに、いわゆる
ローリング現象を起こしてボイスコイルが磁気回路に接
触する異音が発生した。また、硬度100の材質ではス
ピーカの最低共振周波数が大きくなりすぎて再生周波数
帯域が狭くなった。このため、エラストマーの硬度はJ
IS−Aスケールで50以上90以下が適正であった。
【0016】次に、このスピーカ用エッジ2をこの材質
で射出成形で成形するための金型構造を検討した。樹脂
を射出するゲートとしてエッジ部2aの内周部に設けた
フィルムゲートおよび3カ所のピンゲートと、ガスケッ
ト部2bの外周部分に設けた4カ所のピンゲートと、1
カ所のピンゲートの4種の金型構造について検討した。
この結果、エッジ部2aの内周部より射出した場合はピ
ンゲートでもフィルムゲートでも、一旦、エッジ部2a
の薄肉部分を通過してガスケット部2bの厚肉部分に樹
脂が流れるために、薄肉部分を樹脂が通過するときに流
動速度が大きくなりすぎて、成形品の表面が剥離する不
良が生じた。
【0017】また、ガスケット部2bの外周部分にゲー
トを設けた金型はゲートが1カ所でも4カ所でもどちら
も成形することができた。しかし、ピンゲート1カ所で
はピンゲートの反対側のガスケット部2bにはっきりし
たウエルドラインが生じたので、少なくとも3カ所のピ
ンゲートが必要と思われる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカ用エ
ッジは構成されるために、振動板の重量を増加させるこ
となく、振動板の製造工程を増加させることなく、効果
的に防水性能を得ることができ、工業的価値の大なるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスピーカ用エッジの
構成を示す断面図
【図2】従来のスピーカ用エッジの構成を示す断面図
【符号の説明】
1 振動板 2 スピーカ用エッジ 2a エッジ部 2b ガスケット部 2c クッション部 3 フレーム 3a 縁立て部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカの振動板の外周部に結合される
    リング状のエッジにおいて、ロール状のエッジ部を形成
    した外周のフレーム周縁と結合される部分に、フレーム
    の縁立て部の高さより高い高さの突起部を一体で設けた
    エラストマーからなるスピーカ用エッジ。
  2. 【請求項2】 突起部の内部を、上面部が他より薄い薄
    肉部を備えた中空状とした請求項1記載のスピーカ用エ
    ッジ。
  3. 【請求項3】 エラストマーはゴム硬度がJIS−Aス
    ケールにて50以上90以下の熱可塑性エラストマーを
    用いたものである請求項1または請求項2記載のスピー
    カ用エッジ。
  4. 【請求項4】 突起部に複数のピンゲートまたはタブゲ
    ートを備え、このゲートを介して射出成形されたもので
    ある請求項1〜3いずれか記載のスピーカ用エッジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009153002A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 防水音響構造、及び電子機器
CN108609573A (zh) * 2016-12-12 2018-10-02 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 一种mems器件及其制备方法、电子装置

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JP2009153002A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 防水音響構造、及び電子機器
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