JPH11230265A - 機器用免振マウント - Google Patents

機器用免振マウント

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JPH11230265A
JPH11230265A JP5265198A JP5265198A JPH11230265A JP H11230265 A JPH11230265 A JP H11230265A JP 5265198 A JP5265198 A JP 5265198A JP 5265198 A JP5265198 A JP 5265198A JP H11230265 A JPH11230265 A JP H11230265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic member
vibration
mount
hard plate
hard
Prior art date
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Pending
Application number
JP5265198A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Kaga
博光 加賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikko Kogyo KK
Original Assignee
Nikko Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikko Kogyo KK filed Critical Nikko Kogyo KK
Priority to JP5265198A priority Critical patent/JPH11230265A/ja
Publication of JPH11230265A publication Critical patent/JPH11230265A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Vibration Prevention Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性が良く、製造コストを低減できる機器
用免振マウントを提供すること。 【解決手段】 硬質板2と弾性部材5を交互に積層し、
硬質板2と弾性部材5とを熱融着にて接合してなる機器
用免振マウント1において、弾性部材5の体積を下方に
向かって徐々に大きくしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器、医療機
器、精密機械機器、分析機器などの機器を支持して、振
動、衝撃を低減するため使用される機器用免振マウント
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、振動、衝撃を緩和する目的で、建
築物等の構造物を支持するものとして実開平1−989
36号公報に開示されたもののように、金属板とゴム板
とを交互に積層したもの等が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の金属板とゴム板とを交互に積層したものは、積層
工数が増加し、また接着に手間がかかるため、生産性が
悪く製造コストが高くなるという欠点があった。特に、
OAなどの電子機器、医療機器、精密機械機器、分析機
器などの機器において小型で安価な免振マウントが望ま
れていた。
【0004】そのため、本出願人が先に出願した特願平
7−192655号の明細書に記載したものがある。こ
のものは複数の硬質板と弾性部材を交互に積層した免振
マウントにおいて、複数の硬質板を弾性部材を介して一
体に熱融着して接続したものであって、製造コストを低
減できるものであった。
【0005】しかしながら、このもののバネ特性は非線
形ではなかったので、必要なバネ特性が得にくい場合も
あった。本発明は、上記のような問題点を解消するため
になされたもので、製造コストを低減できるとともに振
動吸収性能が高い機器用免振マウントを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係わる機器用免振マウントは、硬質板と弾
性部材を交互に積層し、少なくとも上下の一方に取り付
けフランジを有する複数の硬質板を弾性部材を介して一
体に熱融着して接合してなる機器用免振マウントにおい
て、前記弾性部材の体積を下方に向かって徐々に大きく
したことを特徴とするものである。
【0007】また、前記硬質板の面積を下方に向かって
徐々に大きくなるように形成したことを特徴とするもの
である。
【0008】また、本発明に係わる機器用免振マウント
は、前記熱融着する手段が、インサート成形、2色成
形、または多色成形であることを特徴とするものであ
る。
【0009】また、本発明に係わる機器用免振マウント
は、前記弾性部材が熱可塑性エラストマーであることを
特徴とするものである。
【0010】また、本発明に係わる機器用免振マウント
は、下部取付けフランジにスナップフィット方式の取付
脚を形成したことを特徴とするものである。
【0011】
【作 用】前記本発明に係わる機器用免振マウントに
よれば、硬質板と弾性部材との接合を熱融着でおこなう
ことにより、接着剤で接合する場合と比較して、短時間
で製造することができるとともに、弾性部材の体積を徐
々に大きくすることにより非線形のバネ特性を得ること
ができる。また、上方からの重量は徐々に大きくなる硬
質板に分散される。また、インサート成形、2色成形ま
たは多色成形により、硬質板と弾性部材とを金型内で組
立を行うので製造工程を簡略化できる。また、弾性部材
を熱可塑性エラストマーとすることにより、振動、衝撃
を緩和する弾性をえることができる。また、下部取付け
フランジにスナップフィット方式の取付脚を形成するこ
とにより、取付け板に取付孔をあけておけばワンタッチ
で確実に容易に固定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明に係わる機器用免振マ
ウントの実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説
明する。図1は本発明に係わる機器用免振マウントの断
面図を示すものである。この機器用免振マウント1は、
上下に取り付けフランジ3,4を有する複数の硬質板2
と、該硬質板2間に挟まれて硬質板2と交互に積層する
弾性部材5とから構成されている。前記取り付けフラン
ジ3,4に被支持体に取り付けるためのネジ6等が設け
られる。
【0013】前記硬質板2と弾性部材5とは、樹脂によ
り構成されており、複数の硬質板2を熱可塑性エラスト
マーからなる弾性部材5を介して、インサート成形、2
色成形または多色成形により一体に熱融着して接合して
いる。
【0014】前記弾性部材5は上方から下方に向けて徐
々に肉厚(体積)が増すように形成され、バネ定数を変
化させ、バネ特性が非線形となるようにしている。
【0015】また、前記硬質板2は、上方のフランジ3
から下方に向けて面積が徐々に大きくなるように形成さ
れ、上方のフランジ3で受けた重量を分散して弾性部材
5にかかる荷重を軽減することができる。
【0016】前記硬質板2の形成樹脂材料としては、例
えばポリカーボネート、ABS、PS、ABSとPCの
ポリマーアロイ、変性PPEなどが挙げられる。そして
弾性部材5を構成する熱可塑性エラストマーとしては、
ポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラス
トマー、ポリエステル系エラストマーなどが挙げられ
る。この熱可塑性エラストマーの硬度(JIS−A)
は、適度の弾性をえるため20〜90程度が望ましい。
なお、熱可塑性エラストマーは、強度がさほど必要でな
い場合には発泡したスポンジ状のエラストマーでも良
い。
【0017】次に上記本発明実施例に係わる機器用免振
マウントの製造方法について説明する。硬質板2と弾性
部材5とをインサート成形により熱融着する場合は、ま
ず予め成形された硬質板2を金型内にセットする。この
際、各硬質板2の間には、弾性部材5の形状となる空間
部を形成しておく。次に前記空間部に前記熱可塑性エラ
ストマーを加圧しながら射出充填すると、当該空間部に
弾性部材5が形成され、熱融着により硬質板2と弾性部
材5とが接合される。この製造方法によれば、硬質板2
と弾性部材5との接合に要する時間は、熱可塑性エラス
トマーを射出成形する時間であるから、接着剤により接
合する場合と比較して、大幅に時間を短縮することがで
きる。
【0018】また、このインサート成形に代えて、金型
を回転またはスライド方式にして、2色または多色成形
機を使用して、射出成形しても良い。この場合にはまず
硬質板2を一次成形し、続いて二次成形で弾性部材5を
形成すれば良く、インサート成形のように硬質板2を金
型内にセットする手間がいらないので、いっそう製造工
程が簡略化できる。
【0019】上記製造方法により成形された機器用免振
マウント1は、硬質板2と軟質の弾性部材5を積層する
ことにより、上下荷重での変形を防止して、左右の振れ
を吸収する。したがって、この機器用免振マウント1を
振動に弱い被支持体を支持して搬送したり、電子機器等
に組み込んで使用したりする場合、被支持体に上下のフ
ランジ3,4をネジ6で固定された硬質板2は弾性部材
5を介して積層されているので、振動、衝撃を受けても
負荷時の変形に追従して振動や衝撃を緩和することがで
きる。
【0020】また、図2は本発明の別の一実施例を示す
断面図であり、硬質板2をリング状に1次成形した場合
の弾性部材5の形状を示している。また、フランジ3,
4に被支持部に取付けるための雌ねじ部7を形成してい
る。
【0021】また、図3は本発明のさらに別の一実施例
を示す断面図であり、機器用免振マウント1を機器を支
持する下部取付けフランジ4に錨型のスナップフィット
方式の取付脚10を形成する場合を示している。この取
付脚10を接地する取付け板に取付孔をあけておけば取
付け板にワンタッチで確実に固定することができる。上
部取付けフランジ3には、雌ねじ部7を形成して機器に
固定するネジ等が取り付けられるようにしている。な
お、取付脚10のスナップフィット形状は図3に示した
錨型の構造以外、略鉤型の構造など種々の公知の構造が
適用できる。
【0022】また、図4は本発明のさらに別の一実施例
を示す断面図であり、上部フランジ3に前記硬質板2や
弾性部材5とは固有振動数が異なる別材質で硬質板や弾
性部材を貫通して埋め込み部8を形成するとともに、内
部に雌ねじ部11を形成して機器に固定するネジ等が取
付けられるようにしている。上記埋め込み部8の硬度
は、ネジを固定できる程度の硬さがあれば良く、硬質板
2よりも柔らかい材質であっても良い。
【0023】なお、上記実施例において、硬質板2の材
料と弾性部材5の熱可塑性エラストマーとの組み合わせ
は、互いに熱融着可能なものであれば本実施例のものに
限定されるものではない。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記のとおり構成されているの
で、硬質板を弾性部材を介して熱融着して一体に接合し
ているので、振動や衝撃を低減するだけでなく、短時間
で製造でき、製造コストを低減できるとともに、弾性部
材の体積を徐々に大きくすることにより非線形のバネ特
性を得ることができ、振動吸収性能が高い機器用免振マ
ウントを提供することができる。上方からの重量は徐々
に大きくなる硬質板に分散され、弾性部材にかかる荷重
を軽減することができる。またインサート成形、2色成
形、多色成形で、硬質板や弾性部材とを射出成形の金型
内で組立を行うので製造工程が少なくて済むから、製造
コストを低減できる。特に2色成形や多色成形では、硬
質板と弾性部材を同一の金型内で成形できるから製造工
程をいっそう簡略化することができる。また、前記弾性
部材を熱可塑性エラストマーとした場合には、弾性部材
の弾力性を確保して、より一層、被支持体の耐振動性や
耐衝撃性を向上させることができる。また、下部取付け
フランジにスナップフィット方式の取付脚を形成するこ
とにより、取付け板に取付孔をあけておけば取付け板に
ワンタッチで確実に固定することができ、また取り外す
ことも簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の別の一実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の別の一実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の別の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 機器用免振マウント 2 硬質板 3 上部フランジ 4 下部フランジ 5 弾性部材 10 取付脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 21:00 101:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質板と弾性部材を交互に積層し、少な
    くとも上下の一方に取り付けフランジを有する複数の硬
    質板を弾性部材を介して一体に熱融着して接合してなる
    機器用免振マウントにおいて、前記弾性部材の体積を下
    方に向かって徐々に大きくしたことを特徴とする機器用
    免振マウント。
  2. 【請求項2】 前記硬質板の面積を下方に向かって徐々
    に大きくなるように形成したことを特徴とする請求項1
    記載の機器用免振マウント。
  3. 【請求項3】 前記熱融着する手段が、インサート成
    形、2色成形、または多色成形であることを特徴とする
    請求項1または2記載の機器用免振マウント。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材が熱可塑性エラストマーで
    あることを特徴とする請求項1または2記載の機器用免
    振マウント。
  5. 【請求項5】 下部取付けフランジにスナップフィット
    方式の取付脚を形成したことを特徴とする請求項1また
    は2記載の機器用免振マウント。
JP5265198A 1998-02-19 1998-02-19 機器用免振マウント Pending JPH11230265A (ja)

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Cited By (5)

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